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■オープニング本文 ――喰われる。 ――喰われる夢を見るのだ。 毎夜、毎夜、眠る体の上に覆いかぶさる、青白い肌の大女。 唇は血でも塗りたくったかの如き真紅色に染まり、僅かに開くと白い犬歯が覗く。 充血したような赤色を湛える舌は品の無い動きをし、蛞蝓のように肌の上を伝った。 そして、味わった上で、犬歯を肌に突きたてる。 ――肉が千切れ、 ――血飛沫が白い障子を赤黒く染める――。 「‥‥はぁ、はぁ、はぁ‥‥」 はっと目を見開く娘。 ‥‥やはり夢だ。喰われる夢だ。 娘の視界は闇で覆われていたが、やがてぼんやりと辺りが見え始めた。 ――自分の家。 攫われてなどいない。ましてや、喰われてなど‥‥。 (「いやな夢でした‥‥」) けれど悪夢にうなされ、じっとりと肌襦袢が濡れていた。汗で薄い布が肌にはりついてしまい、不快感が募る。 (「眠りたくない‥‥」) 布団を握り、その娘‥‥『やえ』は、ぼんやりと天井を眺めて夜を過ごした。 ● 次の日。 開拓者ギルド入口付近を、一人の娘が右に左に歩いている。そして時折中を覗いては、溜息を吐いていた。 ――依頼事があるのだけれど、中に入る頃合がつかめぬ娘。 ギルド内部の人がまばらになると娘は意を決し、やっとのことでその薄い体を滑り込ませた。 娘が受付人の前でお辞儀をすると、黒く艶やかな髪がサラリと揺れる。 「やえと申します。こちらに依頼を出したいのですが‥‥」 桜色の着物に身を包んだ、齢17になるだろう娘は、恥ずかしげに頬を紅潮させポツリと語り始めた。 「滝壺に向いたいのですけれど、一人では心細いので‥‥開拓者の方に護衛をお願いしたいのです。 ‥‥何故滝壺に行くのか、ですか? ‥‥きかないでくださいまし」 ――と、やえは言葉を濁すが、どうやら水浴びをしたいだけのようだ‥‥。 |
■参加者一覧
神町・桜(ia0020)
10歳・女・巫
香椎 梓(ia0253)
19歳・男・志
鷲尾天斗(ia0371)
25歳・男・砂
周藤・雫(ia0685)
17歳・女・志
神宮 静(ia0791)
25歳・女・巫
天河 ふしぎ(ia1037)
17歳・男・シ
華美羅(ia1119)
18歳・女・巫
鬼灯 仄(ia1257)
35歳・男・サ |
■リプレイ本文 ● 一人の少女を滝壺まで送り届けるという、そんな依頼に目を留めた開拓者達。 「水浴びかあ‥‥。最近暑くなってきたから丁度いいわね」 肌蹴た肩にかかる黒髪を払い、色香を漂わせながら神宮 静(ia0791)は呟いた。それに娘さんの護衛だ、悪くない。 いや、悪くないどころか。 「美しい娘さんを護衛して滝壺で水浴び‥‥? これは私の為にあるような依頼ですね!」 褐色肌の麗し巫女、華美羅(ia1119)に至っては、目を輝かせている。きっと暑さの所為、暑さがそうさせているに違いない。 ――多少おきらくモードとはいえ、気を緩めるわけにはいかないのだが。 「滝壺旅行か‥‥まぁ、暑いし今時分だったらいいかなぁ」 鷲尾天斗(ia0371)は呟いた。そして、こんな依頼だからこそ裏に何かあるのでは‥‥と感じる者もいる。 (「わざわざ護衛を雇って、若い女性が1人で滝壺というのも珍しいですね‥‥依頼料を用意するのも大変でしょうに」) 大店の娘なのか、そうだとしても一人で出歩かせるものなのか‥‥と、香椎 梓(ia0253)は違った部分に興味を寄せて。 こうして、護衛の為に、開拓者達は集まる――。 「引き受けて下さって有難うございます。やえと申します」 開拓者らの前に現れたやえは単衣姿で、丁寧に腰を折った。 そして、やえより頭一つ以上低い位置で神町・桜(ia0020)がにっこり笑う。 「今回共にいく巫女の神町桜じゃ、よろしくの」 フワリと風に浮く黒のショートカット。若さ故か少年っぽい容貌だが、少女だろう。 くすっと笑い、やえも「よろしくね」と返す。しかしその顔には、僅かに疲労感がにじみ出ている。 周藤・雫(ia0685)はその表情を見逃さなかった。 (「やはり‥‥何かあったのでしょうか」) 雫の鋭い視線が、やえの横顔を注視する。 ‥‥その横で、天斗は槍を担ぎ、やや身を屈め。 「俺は志士の鷲尾天斗。道中よろしくな」 気さくにに自己紹介する。が、 「‥‥?」 ――刹那、眼帯に隠れ空洞となった左目の奥に僅かな疼きを感じ、怪訝そうに眉を顰めた。 (「なんだ、今のは‥」) 「どうかされました?」 雫と天斗を交互に見ながら、首を傾げるやえ。 ――しかし天河 ふしぎ(ia1037)は、雰囲気を気にするでもなく。 この暑さの中元気を有り余らせて。 「僕、天河ふしぎ、宜しくね。滝壺まで、しっかり護衛するから、大船に乗った気でいてよ」 にこっと笑い、トンと自分の胸を叩く。 頼もしい面々に囲まれ、やえはもう一度礼を言うと、簡単な地図で滝壺の位置を示すのだった。 ● 「やはり暑くなってきたら水浴びをせぬとの! では出発するとするかの」 「おぅ、張り切ってるな坊主」 薙刀を握り気合を入れる桜の頭の上に、ポンと手を置いた鬼灯 仄(ia1257)が言う。 「誰が坊主じゃ!!」 「はは、賑やかなもんだ」 分かりやすい桜の反応に、天斗の笑い声があがった。 そして、9人は歩き始める。 「‥‥まあ、アヤカシは出そうにないが、何処に出るかがわからんのもアヤカシだからな」 「出るとしてもケモノくらいでしょうね」 「ケモノが出たら狩っておくか、美味しい奴がとれるかもしれねえしな」 そんな会話をはさみつつ、静と仄はやえの後方を護衛。 梓と天斗は斥候役として、皆のやや前を歩いていた。 ――滝壺までの道なき道、時には草叢に分け入りながら進んでいく。その間にも陽は開拓者達を照らし続け、やがてじわりと汗が滲み出した。 「ほんとに暑いですね‥‥滝壺へは涼みへ?」 ふと、梓はやえに問いかける。 「はい、最近暑くて寝苦しくて‥‥涼がとれればと」 答えるやえ。しかし、その為に護衛まで雇っていくのだろうか。 「一人で滝つぼに行こうとは‥‥変わっておるの? 何か思うところでもあるのかの?」 少しそわそわしながら、桜が訊ねた。「無理には聞かぬが」と言うけれど、そんな真剣な表情をされてしまうと。やえは少し困って苦笑した。 ――その時、周囲の草叢が揺れる。 「‥‥待って」 足を止めるふしぎ。頭上のゴーグルに手を当て、刹那心眼を発動する。 「心の目が、全てを見通すんだからなっ!」 ふしぎの心眼が捉えたものは――腹を空かせた一匹の、獰猛なケモノ! ケモノは斥候の二人が通り過ぎるのを静かに待ち、丁度やえの横にある茂みから飛び出してきたのだ。 「さぁ僕の後ろに!」 腰の二刀を抜き、自分の背にやえを庇うふしぎ。そして、 「出てきたようね」 「お守りしますよ!」 さらに静と華美羅が、神楽舞・攻を華やかに舞い、仲間の志気を高めていく。 今にも突進せんとするケモノ。しかし、仄が後方からロングボウで狙う。仄の身の丈程もある大弓から放たれた矢は、ケモノの胴に深々と突き刺さる。 「‥‥はっ」 さらに、振り返った梓は素早く足を踏み出し、珠刀「阿見」で巻き打ちを加えた。皮膚を裂かれ、血を滴らせるケモノ。不利を悟り、脱走を試みる‥‥が。 「逃さんよ」 天斗が追撃する。放たれた槍の一撃は胸部を貫通し、それが致命傷となりケモノは息絶えた。 ドサッと重い肉塊が倒れ、じわり地面に染みが広がっていった。 「もう安心ですよ」 業物を抜き、やえの傍で守っていた雫が落ち着かせるように声をかけた。 胸を撫で下ろすやえ。 緊張は解かれたが、彼女の表情は冴えない――。 それを見て眉を顰めたふしぎは、肩に手をかけ心配そうに訊ねる。 「随分疲れてるみたいだけど、大丈夫? ‥‥滝壺は逃げないから、少し休んだ方がいいんじゃないかな?」 ね? と訊ね、皆の顔を見回すと、頷いて。 「確かに少し‥‥お顔の色が優れませんね」 「ひょっとして‥‥あまり寝れてないんじゃないですか?」 梓と雫にも立て続けに心配され、やえは「そんなに疲れた顔‥?」と両手で頬を触った。 「なんか見てて、心配だよ‥‥それとも、悩み事でもあるの?」 問うふしぎから僅かに眼を逸らしつつ、やえはコクリと頷いた。 「話してみれば案外すっきりしてしまうものですよ」 「そうよ、何か気になる事があればお姉さん達に話してみない? 力になるわよ?」 雫が穏やかに笑み、静が頼もしく言うと。 「‥‥悪夢を見て、眠れないのです。もう幾夜も‥‥」 やがてやえの口から、ポツリと悩みが語られた。 「喰われる夢ですか」 「それは、辛いの‥‥」 話をきき、暫し考え込む梓と桜。少し距離を置いて耳を欹てていた仄も、煙管から口を離すとぽつりと呟いた。 「一度アヤカシに襲われたやつが恐怖から悪夢を見るって話は聞いたことがあるが、そういうのでもなさそうだな‥‥」 やえの反応をみると、アヤカシどころかケモノに襲われたことも初めてのよう。しかも、夢に出てくる女に全く心当たりはないらしい。 「それで、一人で清めに行こうとしたのですが‥‥流石に怖くて」 家族に内緒で依頼を出しました、と、やえは申し訳なさそうに語るのだった。 ‥‥どうしたら悪夢を見なくなるか、そこまでの解決策は導き出せなかった‥‥が。 「話をきいていただけて少し楽になりました」 やえは礼を言った。流石に眼の下にある微かな隈は消えなかったけれど、隠し事がなくなった分明るい表情になる。 「ふふ、では暑いですから、急ぎましょうか」 岩に腰掛けていた梓が立ち上がると、長い髪がさらり揺れた。 一行は先ほどより打ち解けたような雰囲気で、談笑しつつ再び滝壺を目指すのだった。 ● そして一刻経ち、涼しげな音が近づく――。 「お、この音‥‥滝まであと少しか」 微かな水音に気づき、天斗は仲間に知らせた。やえの表情が明るくなり、気持ちが逸る。 「ほら、やえちゃん、慌てちゃだめよ」 クスクス笑いながら、静は後に続いた。 そして川沿いを歩き、視界の悪い林を抜けた先には‥‥清らかな水を湛えた滝壺と、白糸のような水を垂れ流す美しい滝の姿。 「すごい‥‥」 その壮大な風景を目にしたふしぎが、感嘆の声をあげる。 「‥こりゃあ、なかなか」 絶景だと、仄も目を細めて眺めていた。 開拓者たちは滝壺周辺も入念に、ケモノやアヤカシが居ないか調べて回る。 「ふむ、異常もないようじゃし水浴びするとするかの」 男共は覗くでないぞ? と念を押して、桜は茂みへ消えていった‥‥と思われたが。 「‥見て欲しいというものがおるのであれば、そちらを見る分には何も言わぬが‥」 ひょこっと顔を出して、そう言葉を投げる。 「はっ、何言ってんだ坊主」 怖いもの知らずなその言葉に、小さな石つぶてが飛んでいった。 まぁ桜はともかく、静のようないい女の水浴びを拝めないのは残念に思う仄である。 「ふぅ、避暑にはぴったりだなぁ‥」 天斗は川辺の岩に腰を下ろす。水に手首を浸してみると、冷たく心地よい。 「お茶でも飲むか」 「まぁ、やえさんの護衛は女性にお任せして。私達はこのあたりで見張りましょうか」 足元だけでも涼みたいですねと梓は言い、見張り兼暫しの休息を。 そして女性陣が滝壺近くの茂みに向っていく中、 「ボクはあっちで水浴び楽しませてもらうね」 ウキウキと、布まで用意していたふしぎが目を輝かせて言った。 それを聞いて小首傾げるやえ。 「天河さんもこちらでどうですか?」 手招いてみる。するとふしぎは一瞬で頬を染め。 「え、そんな、恥ずかしいじゃないかっ」 ――いいながら、離れた水場に全力で駆けていった‥‥。 「‥‥? どうされたんですか」 「ふふ、それはですね」 内緒話をするように、華美羅はやえの耳元に唇を寄せた。 と、同時に。やえに「女の子だと思われた」事に気づいたふしぎが立ち止まる。 「僕は男だッ!」 「えぇ!?」 ‥‥二人分の叫び声が木霊する――。 そんな面白いやりとりを、 「おや。‥ふふふ」 と微笑ましげに見守る梓も、大概中性的である。 ● 草陰に隠れ裸になり、白色で薄手の着物に着替えた桜が水に足先をつける‥‥冷たくて飛び上がりそう。 しかし、慣れると心地よい。 「ふぅ、流石気持ちいいのじゃ」 「水浴びって‥‥気持ちいいですね」 桜がうっとり呟くと、雫も同意する。そして泳いだり、滝にうたれたり、ついはしゃいでしまいそう。 水着に着替え、爽やかな青色の髪をまとめている雫は、志士らしい凛々しさから一変して少女らしい危うさを秘めていた。 「‥それにしても、ですね」 雫はふと顔をあげ、思わず溜息を零す。それも、そのはず。 「あら? 少し小さかったかしら?」 先日手に入れたという白い『まいくろびきに』に身を包んだ静は、お尻の辺りの食い込みを指先で直しつつ茂みから出てきた。が、どう直しても『Tばっく』に戻ってしまう。 胸の部分も布が足りず、隠せぬ柔肉が弾けそうだった‥‥まぁ、もともと裸の付き合いをするつもりだったので、全くかまわないのだが。 そして、 (「ちゃんと護衛をしなければ、ですね」) 下心だけじゃないですよ? と、やえにぴったり密着しつつやってきた華美羅の水着は。 『‥‥着衣とか水着とか言うより、紐ですね紐‥‥素晴らしい』 と華美羅が絶賛するほど紐である。胸の頂、両腿の隙間、豊満な身体の危うい部分だけ、紐水着が覆い隠している。 ――この際露出度は良いとしよう、問題は二人の胸の大きさなのだ! 思わず両手で顔を覆って肩を落とす雫。 「‥‥大丈夫‥‥まだ、きっと成長する。うん‥‥」 己の胸に両手を当て、雫はしょんぼり言い聞かせた。だが既にぼいんな華美羅に『同い年疑惑』がある事は、秘密である。 そんな沈む雫に、 「ほらほら、折角だから楽しむわよ」 後ろから忍び寄り水をかけ、さりげなくむにっと抱きつく静だった。 「ふふ、来てよかったです」 悪夢の悩みも打ち明けて、嫌な寝汗も全て洗い流して‥‥やえはホッと一息ついた。 「きれいなお肌ねえ。若いっていいわね。やえちゃんのお婿さんになる幸運な人は誰かしら?」 と、静は背後から身体をくっつけるが、そう言う静の身体にも染み一つない。 「そんな、皆さんの方が綺麗ですよ!」 慌ててやえが言う。 「ふふふ、嬉しいですね」 視線に妖しさを孕ませやえを見ていた華美羅は、フワリと微笑んで。悪戯心でふくらみにタッチするとビクッとやえの身体が跳ねた。 「‥‥綺麗な水は清めにぴったりですから、不安も悪夢もきっと洗い流してくれますよ」 その視線は相変わらず胸の辺りを漂っていたが、言葉は真面目に。これも、華美羅なりの励ましなのである。 その時、滝壺傍の茂みがざわめいた――。 「‥‥はっ!」 覗きの気配を感じ、雫は鋭い視線で茂みを睨んだ。咄嗟に心眼を発動し、生き物の存在捉える! 「やえさんを守らないと!」 立ち上がる華美羅。その殆ど紐の水着で何が守れるというのだろう! だが彼女は身を挺し、やえの前で手を広げた。 ――雫は目を据わらせて。 「‥‥あなた方‥‥覚悟はできているんですよね?」 問答無用で水飛沫攻撃! ‥‥激しく跳ね上がり、キラキラと落ちる水滴は、何かを直撃した。 茂みがもぞもぞと動く。 「‥‥何じゃ!?」 桜が目を丸くした。 飛び出してきたのは人間ではなくアヤカシでもなく。 「あらまぁ、人騒がせなおサルさんね‥‥」 ‥‥野生のサルが一匹、涼を求めて山を降りてきたのだった。 ● 「賑やかですね‥‥」 遠くから声だけが届き、梓は熱いお茶を飲みつつぼんやりと空を見た。 川原の石を拾い、天斗が作り上げた石かまどではお茶が沸かされ、魚達が良い香りを醸している。 周囲を警護する天斗と梓の元に、爽やかな風が吹き込んだ。 一方、岩場に腰掛けた仄は清流に釣り糸を垂らしていた――彼が携帯していた刀剣袋らしきものの中身は、釣竿だったらしい。 傍の籠には、沢山の魚。もちろん、天斗達が今焼いている魚も仄が釣ったものだったりする。 「わ、大漁だね」 「どうだ、すげえだろ」 水浴びを終えたふしぎが、髪をふきながら籠をのぞくと‥‥まだ新鮮な魚がピチピチと跳ねる。 そして暫くし、女性陣が水浴びを終えてやってきた。 「ほら、いくら気持ちいいからと言ってこんな山奥の清流だ。体が冷えるぞ」 天斗が手招きし、女性らに暖かいお茶を振舞う。 「いただきます」 「あたたまるの」 桜らと共にお茶を頂くやえの顔は、最初に会ったときよりも随分すっきりしていて。 「不安は流せたかい?」 「‥‥あ、はい」 天斗が問うと、やえは不思議そうに首を傾げた。 「左目がなくなったお陰で多少人を見る目が出来てね。何となくだが」 「‥‥分かってしまうものなのですね」 眼帯の奥を指す天斗に笑顔をみせ、やえは改めて皆の顔を見回し‥‥感謝の意を伝えるのだった。 「また何かあれば言ってくれなのじゃ」 「今度はお団子でも食べながら話しましょうね」 別れ際、そう声をかけてくれる桜と雫。 無事に開拓者ギルドへと戻ったやえは、もう悪夢は見ないだろうという期待と共に。 ‥‥再会することがあれば良いなと、願うのであった。 |