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■オープニング本文 前回のリプレイを見る 彼がその森にやってきたのは七月、季節はまだ夏であった。 森の入ると、直立歩行する生物がいたので取りあえず喰った。ウマイ、と彼は思った。 しばらくするとまたその生物が沢山入って来たので手当たり次第に食べた。また実にウマかった。 三度目はあるのかと期待する。 それは彼の予感、だったが、その生物達はまた必ずこの森にやってくるような気がした。 今度は全て残さず狩る。 前回は少し逃がしてしまった。 彼はシューと息を吐き出し笑った。 彼はその生物に負ける気など、微塵もしなかった。 ● 「準備は良いか!」 森鏡の村の東門前、真紅の鎧兜を着込み、赤い直垂をまとい、青毛の軍馬に跨った武者がそう叫んだ。えびらに矢、手には弓、鞍には鞘に納められた太刀を差している。 白蛇衆の大将、狭霧竜雅だ。 「今回は例の北東の森に住みついたアヤカシを狩る!」 竜雅は居並ぶ者どもに言う。 「話によれば敵は体長十三尺強(約4m)程度の巨大な蜘蛛のアヤカシであるらしい。口から糸を吐き出し、こちらの動きを封じ、八本の足先の鋭い爪で攻撃すると共に毒を撃ち込んでくるという。佐平次や雪、白蛇のつわものどもを悉く殺した化蜘蛛だ! 気を引き締めてかかれよ!」 言って武者は手綱を引き、馬を歩かせ始めた。目指すは北東、アヤカシの住まう森である。 |
■参加者一覧
天津疾也(ia0019)
20歳・男・志
静月千歳(ia0048)
22歳・女・陰
水火神・未央(ia0331)
21歳・女・志
焔部・虎徹(ia0840)
23歳・男・志
玉櫛・静音(ia0872)
20歳・女・陰
立風 双樹(ia0891)
18歳・男・志
桐(ia1102)
14歳・男・巫
煉夜(ia1130)
10歳・男・巫
睡蓮(ia1156)
22歳・女・サ
千王寺 焔(ia1839)
17歳・男・志 |
■リプレイ本文 「鬼の次は蜘蛛か‥‥退屈しない村だな、ここは」 黒衣に身を包んだ青年、千王寺 焔(ia1839)が苦笑しながら言った。十一人の開拓者達は軍馬に乗る白蛇の大将の後に続いて北東の森を目指し歩き出す。 「巨大蜘蛛ですか‥‥そのようなアヤカシもいるのですね‥‥」 玉櫛・静音(ia0872)が言った。 「‥‥アヤカシも、いろいろいます、ね」 と睡蓮(ia1156)。饅頭を手に口つけ齧りついている。風火と視線が合うと「‥‥食べます?」と小首を傾げてみせた。 「まったく、次から次にめんどうなことやで。まあ、蜘蛛の奴なら前にやりおうたことあるから気楽やけどな」 弓を担ぎ言うのは天津疾也(ia0019)だ。以前に蜘蛛のアヤカシと一戦交えた事があるらしい。 「油断は禁物ですよ。他のとは大きさからして違うようですし」 静月千歳(ia0048)が言った。 (「蜘蛛はただでさえ気味が悪いと言うのに。その上に13尺だなんて」) と女は内心げんなりしている。 「解っとるて――随分と、喰い殺されてるようやしな」 疾也が答えて言った。 かつて村の白蛇衆の副長二人が兵を率いて討伐に向かったが、その隊は森での戦いで壊滅し、逃げ遅れた兵卒は大蜘蛛に喰い殺され副長の二人――佐平次と雪はアヤカシにその骸をのっとられた。そして逆にその手先として森鏡村を襲ってきた、という経緯がある。 (「弔い合戦、などと意識すると冷静さを欠きそうですね」) 水火神・未央(ia0331)は胸中で呟いていた。 「佐平次様や雪様をその毒牙にかけたアヤカシ‥‥仇、とらせて頂きます」 十歳程度の少年がぐっと瞳に決意を秘めて言った。煉夜(ia1130)だ。少年はかつて仲間達と共にアヤカシ化した二人の副長を撃退し、それを葬っていた。 「あまり御心を乱されませぬよう‥‥まずは成功を勝ち取りましょう」 未央が言った。 「はい、大丈夫です。私も開拓者ですから――大丈夫、です」 煉夜は言って頷いた。竜雅へと視線をやる。馬上の男の背からは、一見では気負いは見られなかった。睡蓮から饅頭を貰ってそれを喰らっていたりする。どちらかというと巫女の風火の方が常よりも険しい表情をしていた。 (「狭霧氏、ですか‥‥」) 静音は胸中で呟く。雇われた時に聞いた名を思い出す。彼女の兄の名も狭霧だった。姓と名の違いはあれど、これも何かの縁だろうか。落命したりする事が無ければ良い、と思った。 「これ以上の被害を出さない為にも今回で必ず退治しましょう」 桐(ia1102)の言葉に一同は頷いたのだった。 ● 一行は数刻の行軍の末に森の端に辿り着いた。 森の中に入るにあたってその準備を整える。 巫女の煉夜は一同に加護結界を張る事にした。同じく巫女の風火がそれを手伝った。 「あぁ、悪い、今回は馬は良いぞ」 竜雅が軍馬から降りて結界を張ろうとする煉夜に言った。 「え、何故ですか?」 少年が首を傾げる。 「森に入るからな」 言って竜雅は馬の首をぽんぽんと数度叩いた。蒼毛の軍馬は軽く鳴くと村の方角へと駆けて行った。 それを見送ってから、結界を得た十二人の兵達は森の中へと踏み込んだ。 鬱蒼と茂った秋の森中は昼間でも薄暗かった。頭上を覆う木々の葉の隙間から陽の光が差し込み輝く帯を大地へと伸ばしている。鳥や虫の鳴き声が聞こえた。 (「初仕事となりましたが、しっかりしましょう」) 焔部・虎徹(ia0840)は胸中で呟き、森中を見渡しつつ、仲間達と共に道に積もる落ち葉を踏みしめながら奥へと向かう。 幾分か森の奥へ入ってゆくと、やがて木々の間に白い物が目立つようになった。枝から枝、幹から幹へと、伸びている。蜘蛛の糸だ。 一行は森で調達した木の棒で糸を払う。弾力があり、非常に強靭だった。巨大化した昆虫の能力というのは、凄まじい物がある。 「これに捕まると不味そうですね」 立風 双樹(ia0891)が眉を顰めて言った。棒に粘りついてくる糸を引っ張って大きく揺らす。壊すだけでなく蜘蛛へ「敵が来た」という事を伝える目的もあったからだ。 「アヤカシの糸ですし一筋縄では行かないでしょう」 千歳が言った。女は風火から術で火種を貰うと松明に火を灯し、それを糸へと近づけてみた。炎はすぐに糸に燃え移った。導火線の縄に火を灯した以上の勢いで瞬く間に広がってゆく。途中で糸の細い部分が溶けて炎の塊が地に落ちた。どうやら火と熱に弱いようだった。 しかし、 「‥‥‥‥あまり乱用しない方がよさそうですね」 紅蓮の色に包まれた森中を見やって千歳はそう呟いた。 開拓者達は手分けして急ぎ消火――というよりも延焼を防ぐ作業に取り掛かった。枝を刃物で落とし届かない箇所は斬撃符で斬り飛ばす。森が火事になっては色々と面倒だ。幸い森は十分に水分を含んでいた為、すぐに鎮火した。 一行は再び棒で巣を避けながら奥へと進んだ。 ● 静音は『橙音(トオン)』と名付けたリス型の人魂を呼び出して警戒にあたらせた。人魂の効果時間はあまり長くなく、消費も大きいので要所で使うだけに留めた。陰陽師は術が使えないと戦闘能力が著しく低下するので戦闘を考えると限界までは使えない。桐は頭上に注意を払い進み、疾也もまた上に注意を向けながら所々で心眼を発動させながら進んだ。心眼は幾つかの生物の反応を捉えた。森の中にはそれなりに生命がいるようだ。それは俊敏な兎や栗鼠などであった。 しかし心眼を発動させること三度目、右手の上方に巨大な反応が現れた。そっとそちらを仰ぎ見る。距離は十一間(約20m)程、高さは五丈(15m)程か、木々の上、幹から幹へ糸を吐き出し静かに動いている巨大な影を生い茂る葉の陰に発見した。大蜘蛛だ。 疾也は仲間達へと報せた。開拓者達は事前の作戦の通りおびき寄せてから二隊に分かれて迎え撃つ事とした。正面で引きつけ横手から撃つ。世に十字砲火という言葉があるように、高低差が無い場所においての射撃では効果的な構えだ。→と↑で十字。 その作戦を開始すべく睡蓮が二刀を抜き進み出て咆哮をあげた。 大蜘蛛が反応した。幹に取りつき跳ね、地響きをあげて身の丈十三尺にも及ぶ大蜘蛛が地面に着地する。蜘蛛は素早く睡蓮へ向き直り、無数の赤眼を光らせ、巨大な足を高速で動かして駆け出した。 開拓者達は蜘蛛がかかったのを確認すると即座に後退を開始する。周囲に糸が張り巡らせている箇所で戦うのは得策ではないと考えたからだ。 十二人の兵達は全力で森を駆け抜ける。 しかし、 「‥‥向こうの方が、速い、です」 殿を努める睡蓮が言った。 開拓者達は優れた資質を持っているが、基本的に足だけはあまり速くない。一人だけ置いてゆく訳にもいかないので、自然、移動は最も足の遅い者に合わせる形になる。 木々の間を糸を吐きながら時に跳びつつ巨大な八本の足を高速で蠢かせあっという間に距離を詰めてきた。 「蜘蛛の癖に、口から糸を出すなんて非常識なっ」 駆けつつ肩越しに振り向いて千歳が言った。きっと後ろから出すと隙が出来る為、変化したのだろう。 蜘蛛が迫る。最後尾の睡蓮まで三間程度の間合いまで詰めると、その背に向けて白い糸の塊を弩の矢の如くに解き放った。 「‥‥あっ」 睡蓮は身をかわそうとしたが、糸が足をかすめた。結界が発動したが糸は粘りついて巻きつき、その両足を巻き取った。少女はバランスを崩して転倒する。大地を削りながら巨大な蜘蛛が背後から迫った。 「野郎ッ!」 疾也と竜雅が反転し弓に矢を番える。他の開拓者達もそれぞれ足を止め、向き直った。千歳と静音が虚空へと符を翳した符が焼失し呪縛の式とカマイタチの式が大蜘蛛へと飛ぶ。式が大蜘蛛に絡みつき、カマイタチがその足を打つのと同時に二本の矢が蜘蛛の胴に突き立つ。焔は睡蓮に向かって駆け、双樹は左手で腰の鞘を抑え、右手で柄を握りながら大蜘蛛へと向かって駆ける。未央もまた槍を携え向かった。虎徹は朱雀を模した式神人形『朱鳳』を掴み取ると大蜘蛛へと向かって飛ばした。朱鳳は鈍い音と共に大蜘蛛に激突し、地に落ちた。桐は味方と蜘蛛との激突に備えて符を構え、煉夜は側面へと移動する。 睡蓮は糸から脱出しようともがいていたが糸は柔軟で強靭だった。縄で縛られたように両足が合わせられ、離せない。 「失礼!」 焔は睡蓮へと駆けよると両手で抱え上げ後方へと飛び退く。千歳は白鞘を抜き放ち、静音は二発目のカマイタチを飛ばして蜘蛛の胴を切り裂いた。虎徹は白鞘を構えて駆ける。 双樹が居合いの型で大蜘蛛へと迫る。蜘蛛は迎え撃つように糸を吐いた。白い塊が直撃し双樹の右手と太刀の柄を呑みこむ。少年ははっと顔色を変え足を止め、鞘から抜刀しようと試みる。粘る糸が伸縮し抜けない。封じられた。 未央へと糸は飛んでいた。女は槍の柄で糸を受ける。 「なるほど。益虫には見えませんね、これは!」 腕と柄に絡みつかれつつも強引に突き進み槍を振り下ろした。蜘蛛を素早く脚を掲げて甲殻で受ける。穂先が炸裂し、鈍い音と共に火花が散った。 「双樹殿!」 風火が声をあげて少年の元へと向かう。睡蓮を抱えた焔が下がり、千歳が駆けよって白鞘の切っ先を脚と絡みついた糸との間に入れて引き斬る。糸は粘ったが、何度か動かすとやがてぶちぶちと切断された。解放された睡蓮は焔と共に蜘蛛へと向かう。仲間の無事を見てとった疾也、竜雅、千歳、静音の四名は手筈通りに側面へと移動を開始した。 大蜘蛛は脚を掲げ未央へと向かって鋭く突き出す。未央は気力を解放し鉄槍の柄で受けの態勢を取りつつ身を捻る。脚先が唸りをあげて迫り脇腹を掠め、血飛沫をあげながら抜けてゆく。未央は苦痛を堪えて槍を振り上げ、フェイントを織り交ぜながら穂先を振り下ろした。脚と穂先が激突する。 女は不意に違和感を覚えた。腹を中心に急速に痺れるような感覚が広がってきている、 「毒‥‥?!」 未央は呻きつつ動けなくなる前に後方へと跳ぶ。 入れ替わるように虎徹が白鞘で脚の関節を狙って突きかかる。鈍いてごたえが手に伝わった。硬い。反撃の足が繰り出される。防御に掲げた刃をすり抜けて鋭い切っ先が男の身に突き立つ。結界が発動し、その威力を大分和らげたが、それでも激痛が虎徹の身に走り、血飛沫が吹き上がった。痺れを覚えて男は後退する。 蜘蛛は迫りくる開拓者の二人に向けて糸の塊を二連射した。走る焔と睡蓮へと糸が矢の如く飛ぶ。雁金には少し遠い、焔の右の刀に糸が炸裂する。双樹と同様、抜けなくなった。構わずそのまま突っ込む。睡蓮は左の太刀で糸の塊を受けると、強引に突き進んで右の太刀で斬りつけた。蜘蛛が脚を防御に掲げ鈍い音と共に激突した。 煉夜は未央へと神風恩寵を発動させて傷を癒し、解毒の術を使ってその身体から毒素を抜いている。桐もまた同様に虎徹へと神風を送り解毒術を使って治癒している。二人の巫女の術によって未央と虎徹の身体から傷みがひき、痺れが消えていった。 風火は双樹の元へ寄ると「ちょっと我慢してくれよ!」声と共に火種を起こして少年の腕と鞘に絡みついた糸を瞬く間に燃え上がらせた。割と過激だ。 双樹は驚きと熱さで目を白黒させたがすぐに立ち直ると炎を振り払って駆け出す。睡蓮の太刀を受けている大蜘蛛へと肉薄すると裂帛の気合と共に踏み込み、業物の太刀を一閃させた。 「灰塵と化せ化生!」 烈閃が蜘蛛の足に激突し火花を散らす。少年は銀杏で素早く太刀を納めるともう一度居合いで斬りかかった。刃が蜘蛛の甲殻を裂き、体液が噴き出した。 大蜘蛛が脚を振り回す。鋭い先端が睡蓮の肩を切り裂き、双樹の脇腹を裂いた。焔は練力を解放しながら紙一重でかわし、右手で腰の鞘を抑えながら左手で抜き放つと同時に斬りつける。雁金だ。珠刀が大蜘蛛の脚の甲殻を切り裂き体液を飛び散らさせた。 横手に回った疾也は長大な理穴弓を頭上に掲げると矢を外側へと番え、打ち降ろしながら弦を左右へと引き開く。引き絞られた弦と弓身がぎりぎりと音を立てて鳴く。裂帛の呼気と共に矢を打ち放つ。矢が錐揉むように回転しながら大蜘蛛の腹へと吸い込まれるように伸びて行く。中る。鏃が大蜘蛛の腹をぶち抜き、深々と突き立った。それを追いかけるようにまた一本の矢が突き立つ。さらに次々とカマイタチの刃が襲いかかった。竜雅の矢と千歳と静音の斬撃符だ。さらに後退した双樹と睡蓮と入れ替わるように未央と虎徹が槍と白鞘で突きかかる。 だがそれだけの攻撃を受けても大蜘蛛は健在だった。体液を噴出させながらも、脚で刃を受け弾き、糸を吐き出しながら脚を振り回す。桐、煉夜、風火の三人の巫女はそれぞれ神風を送り解毒の術を発動させた。 「これは‥‥長引きそうですね」 虎徹は白鞘を構え、荒い息をつきながら呟いたのだった。 ● 男の言葉通り大蜘蛛は粘りに粘った。治療にあたっていた風火の練力がつき、結界で消耗していた煉夜の練力も尽きかけたが、しかし桐が踏ん張って最後まで前衛へ解毒が滞る事はなかった。回復よりは解毒を優先させた。 横手からの援護射撃と後方からの回復に支えられ、七十秒にも及ぶ激闘の末に戦士達はその刃で大蜘蛛の命を削り切り、ついにその活動を停止させた。 「ここが普通の森で助かりました。魔の森なら、もっと苦戦したでしょう」 千歳が息をつきつつ言った。途中、糸が飛んできたので、仲間のそれを斬る作業に奔走していた為、白鞘は大分糸まみれになっている。 「ふぅ、勝つには勝ったが‥‥こう立て続けに強力なアヤカシが出現するとは。一度村の周囲を念入りに調べてみたほうがいいのではないか?」 焔が竜雅に言った。 「この辺りは石鏡の北辺にあるからな」武者はそう答えた「北東に魔の森に呑まれた冥越がある。アヤカシはそちらから流れて来る。魔の森を消さぬ限り、どんどんやってくる。ここは、人の領域の最前線の一つだ。確かに、見回りは欠かさぬ方が良いだろうな」 「まぁ、とりあえず話は後にして引き上げよう。我々は大分消耗している。ここでまた万一別のアヤカシやケモノにでもこられたらひとたまりもない」 風火が言った。 「あの‥‥前にやられてしまった人達の遺品とか、残ってないんでしょうか?」 桐が言った。 「この森の何処かにはあると思うが‥‥」 なんせ広いからな、と風火。遺品を探して自分たちが遺品を残す事になっては不味いと言う。 「では探すか」 竜雅が言った。 「今すぐとは言って無い。また後日くればよかろう。どうせ近場だ。休憩を挟んで往復しても契約期間が切れるまでの間はあろう。せめて遺品くらいは持ち帰ってやりたい」 かくて大蜘蛛を退治し村に帰還した一行は、後日森を捜索し先の戦いに敗れた兵たちの遺品を村へと持ち帰った。 開拓者達はそれらを火にかけると灰と燃え残ったものを埋め弔いとした。 葬送の煙が森鏡の村の頭上に広がる空へと吸い込まれていった。 了 |