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■オープニング本文 ※このシナリオは初夢シナリオです。オープニングは架空のものであり、ゲームの世界観に一切影響を与えません。 ※このシナリオは、シナリオリクエストにより承っております。 ●ドキッ! 女子だらけのパジャマパーティ☆ ――貴女は気がついたら寝間着姿だった。 目の前にはどこまでも続く柔らかそうなふっかふかの布団……。 気がつくと、自分以外にもヒトがいる。 貴女は思い切って、目の前にいる女性に声をかけた。 「あの……ここは一体どこなんでしょう?」 「さあ……? 私も気がついたらここにいたのよ」 「これ、布団だよね。パジャマ姿だし……。ここで寝ろってことなのかしら」 顔を見合わせる開拓者達。そこにずしゃあ! と怪しい影が現れた。 「はいはーい! ようこそ、パジャマパーティへ! 夜の妖精、杏子ちゃんだよー☆」 「…………」 「はい、こんばんはー!」 「…………」 「何か反応薄いですよっ!?」 一人で騒ぐ夜の妖精、杏子ちゃんと名乗る女性。開拓者達は必死で記憶を手繰り寄せる。 そうだ。こいつはギルド職員の杏子だ。 ……怪しい黒装束だし、こうもりの羽根は生えてるし、何かいつもとノリも違うが。 何やらぎゃーぎゃー主張しているようなので、開拓者達はとりあえず話を聞いてみることにした。 「……で、私達に何か用ですか?」 「はい。そう言う訳なので、皆さんにパジャマパーティをプレゼントなのです!」 ……一体何がどう言う訳なのだろう。 事態が飲み込めない開拓者達に、夜の妖精、杏子ちゃんのノリノリの説明が続く。 「パジャマパーティとはですね、女の子たちが友だちの家に泊まり込み、寝間着姿で噂話や恋バナ、遊びに興じるパーティーなんですよっ。寝間着姿だから出来る話も、できるお洒落もあるじゃないですか! ダイエットも今日だけは忘れて、あまーいお菓子をつまみながら真夜中のパーティを楽しもうと! 優しくて可愛い夜の妖精さんはそう言いたいのですよ!」 「えーと。一つ質問です」 「はいっ。何でしょう?」 「参加せずに帰る、という選択肢はありますか?」 恐る恐る尋ねる開拓者。夜の妖精、杏子ちゃんは大きく手でバッテンを作って見せる。 「ぶぶー! 残念! その選択肢だけはないんだなー!」 「何よ。強制参加ってこと……?」 「まあ、いいんじゃない? 折角参加するなら楽しみましょうよ」 はあぁ……とため息をつく一人を宥める開拓者。 そして……。 「な、何だこれええええええ!! 俺の身体が……!!」 「いやああああ!? 何で!? 何で女の身体になってるんだあああ!」 「そりゃー男子禁制ですもん。女の子になってもらわないとねー?」 布団の海に響く咆哮にニヤリと笑う夜の妖精。 どうやらうっかりやって来てしまった男子達は、別な意味で修羅場を迎えているようだった。 こうして始まる『女子だけ』のパジャマパーティ。 さあ、貴女は何をしますか? |
■参加者一覧
リューリャ・ドラッケン(ia8037)
22歳・男・騎
ユリア・ソル(ia9996)
21歳・女・泰
ヘスティア・V・D(ib0161)
21歳・女・騎
シルフィリア・オーク(ib0350)
32歳・女・騎
リィムナ・ピサレット(ib5201)
10歳・女・魔
神座亜紀(ib6736)
12歳・女・魔 |
■リプレイ本文 どこまでも続く星空。そしてふわふわな布団。 不思議な縁で集まった開拓者達は、枕投げに興じていた。 「うおりゃああああ!!」 「そりゃああああ!!」 ……何だか枕投げと言うにはやたらと気合が入っているような気がするが。 これだけ思いっきり投げても周囲が壊れる心配もない。 ああ、何て素晴らしいのだろう。 「そーれ! 隙ありーー!」 「負けねぇっ!」 小さな身体でどこからそんな力が出るのか、枕を片っ端から投げるリィムナ・ピサレット(ib5201)。 顔面に直撃を受けたヘスティア・V・D(ib0161)がケタケタと笑っている。 もう一度枕を掴んで投げようとした神座亜紀(ib6736)が、バランスを崩して倒れた。 「あらあら。大丈夫かい?」 「うん、平気。胸があるって結構動きにくいんだねえ」 シルフィリア・オーク(ib0350)に助け起こされ、あはは……と笑う亜紀。 ぽよんと飛び出しているメロンのような丸い胸と確実に長くなっている手足。でも、寝間着はいつものもふら柄の子供用で胸とお尻がはち切れそうだし、胸のお陰で寝間着がせり上がりお腹も見えてしまっている。 ちょっと恥ずかしくて、上着をひき下ろそうとした亜紀だったが、胸が邪魔で下が見えない。 12歳の彼女が知り得ぬ光景。胸は想像以上に重いし、視界も悪い。 これで戦うと言うのは結構大変なのではないだろうか。 豊満な身体を持つ姉の苦労を察してしみじみとする亜紀。目の前のシルフィリアはいつもと変わらぬ零れそうな肉質な身体に、真っ赤なレースの下着と黒いシルクのガウンだけという何とも色っぽい艶やかな姿で、思わずため息をつく。 ――大人になるとお腹冷えなくなるのかなー。 そんな事を考えていた亜紀は、彼女が愛らしいパジャマを着たウサギのぬいぐるみを手にしている事に気付いた。 「それ、可愛いね」 「ありがと。これね、相棒の人妖の抱き枕なの」 微笑むシルフィリア。相棒と一緒に寝ていたはずなのだが、見当たらないと言う事はここには来られなかったのだろうか。 彼女が相棒の事を考えている間、リューリャ・ドラッケン(ia8037)はぼんやりと空を仰いでいた。 ――黒い長い髪に変化はない、が。己にないはずのものがついていて、あるはずのものが消えている。 ふと視線を感じて振り返ると、人妖三姉妹がこちらを見ている事に気がついた。 「ひい、ふう、みい。そこにいる銀髪の人妖は新しい友達か?」 「違いますわ。彼女はユリアですわよ」 「……ユリア? 随分小さくなったな」 「うふふ。可愛いでしょ」 ひいの返答に目を見開くリューリャ。くすくすと笑うユリア・ソル(ia9996)は10歳前後の少女型人妖になっている。 小さくても花のような美しい顔立ちと、大きな態度はそのままだ。 「ところで、あなた誰?」 「ユリアのお友達ですのぅ?」 「彼女はリューリャよ。そうよね?」 ふうとみいの反応に苦笑する彼。続いたユリアの声に首を傾げる。 「……そんなに見た目が変わっているのか?」 「見てみた方が早いと思うわ」 はい、とユリアから渡された手鏡。それを見ると……今は亡き、氷の上級アヤカシの顔がそこにある。 ――なるほど。この身体はまだあいつを覚えているらしい。 そんな事を考えていると、突然後ろから抱きすくめられた。 「何だ? ヘス」 「何で俺って分かったんだ?」 「俺にこんな事してくるのお前しかいないだろ」 「それもそうかー」 あはははは! と響く豪快なヘスティアの笑い声。笑う度に燃えるような赤い髪が揺れる。 そして彼女はいつもの見慣れた白い肌ではなく、健康的な褐色で、エルフのような長い耳になっていた。 「リューリャ、美人だなー! ところでこの見た目って誰だ? 昔の女か?」 「まさか。……かつて手にかけた事のある人さ」 「あら。穏やかじゃないわね。まあリューリャらしいけど」 不穏な事を軽い口調で話す3人。そこに、リィムナが枕を抱えたままひょこっと顔を出した。 「ねーねー。あれって神村菱儀……だよね」 薄手でふわふわした白いネグリジェ姿の幼女の一言に振り返る仲間達。 目線の先では、人妖三姉妹を足しっぱなしにしたような外見の人妖が鏡をガン見していた。 「私の研究はついに完成したのか……。だがおかしい。何故鏡の向こうにいるのだ?」 ぶつぶつと何かを呟いている人妖。 どうやらあれが、彼が生涯をかけて追い求めていた『理想の美少女の姿』であるらしい。 夜の妖精さんが見せている夢とはいえ狂気の人妖師の変態っぷりというか、壊れっぷりもハンパない。 「女になったからって性格が変わる訳じゃないのね……」 呆れたように呟くユリアに激しく頷く仲間達。 まあ、こんな人間だからこそあんな事件を起こしたのだ。うん。 「うーん。菱儀で遊ぼうと思ってたのになー」 「菱儀はそうなったら暫く反応しないわ。こっちいらっしゃい」 「お菓子……あるよ」 ため息をつくリィムナの耳に届く聞き慣れた声。白と黒のアヤカシの姿に、彼女の顔が綻ぶ。 「ヨウとイツも来てたんだ! 元気だった?」 「アヤカシに元気を求められても困るんだけど」 「イツは……変わらない、かな」 「お茶会の準備かしら。あたしも手伝うわ」 初めましてと挨拶しながらお菓子を並べる2人にお皿を差し出すシルフィリア。 色々なお菓子に目を輝かせる。 「マドレーヌにリーフパイ……美味しそうね」 「いい匂い〜! ボクもお菓子持ってきたんだ!」 「私も持ってきたわ。皆で食べましょう」 「あたしからはこれだよ〜!」 亜紀も持参したハート型のチーズクッキーを並べ、その隣にユリアが菫の砂糖漬けを、更にリィムナがもふらの顔がフォンダンと生クリーム、フルーツで上に描かれたミルクレープを並べる。 「これも一緒に並べてくれね?」 「いいよ」 ヘスティアからポテトチップスを受け取るシルフィリア。彼女も、紅茶だけでなくワインに合うチーズやチョコレートを並べて行く。 「おお〜。豪華じゃねえか。よし! 紅茶淹れようぜ!」 ニヤリと笑うヘスティア。手馴れた様子でポットに茶葉を入れて行く。 「あ、そうだ。良かったら、紅茶にこのジャム使って。お姉ちゃんにもらった、武天のお姫様の苺で作った物なんだ♪」 亜紀が差し出したのは瓶に入った赤いジャム。甘酸っぱい苺の香りが食欲をそそる。 「わあ。このジャム、パイに乗せても美味しそうだね!」 「うん。沢山あるから遠慮なく食べて!」 「早速戴きまーす!」」 「ボクもー! 今日は甘い物が沢山で嬉しいな♪ いつもなら虫歯になるって怒られるけど、今日はどれだけ食べてもいいんだもんね♪」 「あー。わかるぅ。歯磨けー! とかおねしょするなー! とかあたしも良く叱られるんだぁ」 お菓子を頬張りながらきゃっきゃと盛り上がる亜紀とリィムナ。 リューリャは、女三人寄れば姦しいとは良く言ったもんだ……とか思いながら、その光景を見つめる。 「……あなた、ホントにリューリャなの?」 「うん? そうだが、どうした?」 突然声をかけてきた三姉妹の次女に頷き返す彼。 ふうはリューリャを上から下までまじまじと見ると、深くため息をつく。 「頭でも勝てないのに、こんなに美人になられたら勝ち目ないじゃない」 「ふうは俺に勝ちたいのか?」 「えっ? ううん。そういう訳じゃないけど……」 俯くふう。そこに、みいがはいっ! と挙手をした。 「わたし知ってますのよぅ。ふうはリューリャが好きなん……」 「ちょっ! 余計な事言わないでよ!」 「もももが〜?」 妹の口を塞ぎながら慌てるふう。顔が赤くなるのを、仲間達がにんまりと見つめる。 「違うから! 深い意味はないから!」 「じゃあどういう意味があるのかなぁ? 言っとくけどな……」 「ちょっとリューリャ。姉達を頼むとは言ったけどたらしこめとは言ってないわよ?」 「あたし、菱儀お姉ちゃんをたらしこみたい!」 「はいはい。とりあえず甘いもの食べて落ち着きましょ」 リューリャは俺のだ、と言い掛けたヘスティアと彼……もとい彼女を睨みつけるヨウ。 リィムナの爆弾発言まで続いてユリアが苦笑しながら、彼女達の口に順番に菫の砂糖漬けを放り込む。 そのやり取りに、シルフィリアはワイングラスを揺らしながらくすりと笑う。 「好きな人、か。いいねぇ」 「ん? シルフィリアにも恋人いんだろ? そんだけ器量良いんだからさ」 ひとりごちる彼女に紅茶を啜りつつすかさずツッコむヘスティア。シルフィリアは肩を竦めて見せる。 「それがねえ。そうでもないのよ。好きな人は出来るんだよ? でも、本気になればなるほど、すれ違っちゃうって言うのかな……」 「大丈夫よ。自分に見合う相手を選べばいいんだから」 「その選び方が分かれば苦労してないよ」 ハァ、とため息をつくシルフィリアに、笑顔を返すユリア。 どこからともなく出てきた黒板に、『ユリア先生の恋愛講座』と書き記す。 「はい。皆注目! 私が男を選ぶコツを教えるわよ。男はやっぱり『顔』が良くなくちゃ! 性格が悪くても顔が良ければ、最低限目の保養にはなるでしょう?」 「あー。あるある。観賞用と、実用ってあってな? 顔だけなら遠くから見てきゃーきゃー言って楽しめるもんな」 「お前達、子供達にあんまり妙な事吹き込むなよ……」 カカカと笑うヘスティア。リューリャのツッコミを他所に、仲間達と人妖三姉妹は首を縦に振りながら聞き入っている。 「ここで皆に質問です。男選びで大事な要素がもう一つあります。それはなんでしょう?」 「知性!」 「財力!」 ユリアの問いかけに思わず自分の好みが出てしまう亜紀。リィムナの返答が子供にしてはあまりにも現実的なのがアレだ。 シルフィリアとヘスティアもうーんと首を捻る。 「包容力、とか?」 「んー。人間性かな?」 「ヘスティア、正解よ。やっぱり人間として魅力的じゃなくちゃね。色気があるというのとはまた別なのだけど、面白くなくちゃ一緒にいても退屈だもの。魅力があれば多少の性格の悪さも愛嬌として受け取れるわ」 「そもそも性格悪いのを選ばなきゃいいんじゃないのか」 指し棒をふりふり微笑むユリア。リューリャの呟きはガン無視である。 「あとは価値観、かな。自分と合う人間じゃないと、悲惨な目を見るぜ〜」 「そうね。それも大事だわ。あとは色々経験する事! と言う訳で、皆の恋の経験は?」 「あたいのはさっき話した通りだから、皆のを聞いてみたいな。初恋の話とかさ」 チョコを頬張るヘスティアにうんうんと頷くユリア。ポテトチップスを優雅に口に運びながら言うシルフィリアと目が合って、リューリャがため息をつく。 「俺か? まぁ、人並みにあったよ。とはいえ告白なんてしてもいないけど」 「えーっ。なんでー?」 「無理を言うなよ、10歳前後の話だからね」 不満そうなリィムナに苦笑を返す彼。 今にしてみればそれが恋だと判るが、当時はその想いが何だったのかすら分からなかった。 綺麗とか、可愛いとか、そんな言葉では片付けられない。 どんな事があっても自ら進んでいく……強い目を持った人だった。 「へー。いい女だったんだな」 「まあね。そういうヘスはどうなんだ?」 リューリャの問いにニヤリと笑うヘスティア、ちらりと彼を一瞥して続ける。 「んー。とある人の親、だなぁ。そりゃーもう、強いしデキるしいい男だったぜ? ある意味俺の理想の人、だな」 ――なるほど。恐らく彼女の初恋の人は自分も知っている。 確かに、強い人ではあったのか……。 彼が思考に沈んでいる間も、ユリアの話は続く。 「……ええ。そう。確か10歳の頃だったわね。彼が引っ越して、手紙で遠距離恋愛してて……結局フラれちゃった。あの頃が一番手紙を書いたわね、懐かしいわ。亜紀はどう? そういう経験ある?」 「うーん。ボク、恋とかした事ないんだよね。でも理想はあるよ」 「へー。どんな人?」 「父さんみたいに頭が良い人がやっぱり好みかな。それで銀縁眼鏡でインテリぽくて、そこはかとなく陰険そうだったらいう事ないかな!」 ユリアとリィムナの問いに胸を張って答える亜紀。 仲間達がピキーンと固まった後、微妙な顔をしている事に気付いて小首を傾げる。 「あれ? ボクの好みなんか変だった?」 「えっと。好みは人それぞれだと思う……けど」 言葉を濁すシルフィリア。 その条件だと、そこで鏡にへばりついている変態も条件に含まれてしまう訳ですが。 リィムナは、鏡を見てうっとりとしている菱儀にすり寄る。 「ねえ。菱儀お姉ちゃんもお菓子食べようよ。ほら、食べさせてあげる」 菱儀の口にクッキーを入れる彼女。それでも菱儀は鏡から目線を外さない。 「ところで、お姉ちゃんはどんな人が好みなの?」 「この鏡の中の人妖がそうだ。燃えるような赤い髪、涼しげな目元、愛らしい唇、すらりとした手足。胸はないほうがいい。あとは……」 「あー。容姿は分かってるよ。性格は?」 「従順で慎ましく、それでいて可愛らしい。私に絶対服従」 「ねーねー。鏡ばっか見てないでこっち見てよ。……あたしってどうかな。お姉ちゃんの好み?」 「悪くはないな。ヒトの美は成長したら終わってしまうがな」 「えー。あたしは特別。変わらないよ……?」 菱儀の胸につつーと指を這わせるリィムナ。ネグリジェが少しずり落ちて、華奢な肩が覗いて……。 「はーい! これ以上はダメよー! ダメダメー!」 どばーんと現れた黒ヤギ姿の夜の妖精さんが二人を凄い勢いで運び去っていくのを、ユリアが呆然と見送る。 「何だったのかしら……」 「気にしない方が身の為だと思うわ……って、ヘスティアは何をしてるのかしら」 「ふひひひ。無礼講じゃ。んー。やっぱシルフィリアの胸やーらけー! 極上の手触りだなー。どれどれ。亜紀は?」 「ちょっ。くすぐったい! ヘスティアさんばっかりずるいー!」 仲間達の胸を片っ端から揉んで歩くヘスティア。亜紀も負けじとやり返して、何だか微妙な空気になる。 手をわきわきしているヘスティアと、櫛を片手に笑顔で迫って来るユリアに、リューリャはため息をついた。 「ちょっかいかけるのは構わないけど。中身判ってる? 俺だよ?」 「もっちろん分かってるさ!」 「リューリャ。髪を結いましょう。もっと美人になるわよ」 「あーそーですか」 幼馴染達がこうなったら何を言っても無駄だ。彼は諦めの境地で再び空を仰ぐ。 「ユリア! ついでに着せ替え! 皆コスプレしようぜ!」 「それはいい考えね、ヘスティア。皆もヘアセットしてあげるわ。ひいとふうとみいは何が似合うかしら……」 「シルフィリアさんはミニスカナースが良くない?」 「亜紀ちゃん、これ、ちょっと短すぎない……?」 「へーきへーき!」 忙しい日常も、激しい冒険も、難しい研究も忘れて。 尽きぬおしゃべり。甘いお菓子の誘惑も楽しい。 乙女達のパジャマパーティーは、賑やかに続いて行く。 |