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■オープニング本文 前回のリプレイを見る 貫かれた腕の傷が、深く燃えるような熱をもっている。椅子をやかましく軋ませて酒を傾けるが、さしものジルベリアの伴侶たるヴォトカも、この熱ばかりには敵わない。 ベルトランは薄暗い部屋に一人、にやにやと愉悦に浸るような笑みを浮かべている。そこへ、このたびの仕事仲間が訪ねてきた。熱量。この男も、ある種の炎に憑かれているとベルトランは胸で笑う。 「傷はどうだ」 「御蔭さんで。お宅の魔術と薬は大層効くな。根本までやられたんで幾らか違和感は残るだろうが、いいさ。姫さんの調子は」 「賢しい人だ。この状況にあっても、此方の話もよく聞いてくれる。警戒はされているが」 「頭で考える人間は、案外扱い易い。相手の意図を酌む窓が開かている分、時に共感もしやすい。戦い、特に人間同士では、邪魔になることも多いが……。それで、その姫さんをどう使う。嫁にでもするか」 「詰まらない冗談だ」 「冷たいことだ。これだけ手を貸しているというのに。指定された騎士達も、あらかた始末出来たぞ。パルシヴ坊やの叔父は、生憎仕損じたな。あの親父は腕が立ったからな。未だ衰えずか」 「十分だ。ケイも始末した。後は……」 酒を片手にベルトランは耳を傾ける。多くの熱に囲まれ、心地よい時間が流れていた。 遠征に出た者たちと、城に残った者たちとの情報は速やかに交わされた。 なかでもケイの死亡と、エレナが攫われたこと、そしてモルドゥムが魔術師一族の生き残りであったことは、騎士たちには大きな衝撃となっていた。 モルドゥムは城内の一室に軟禁された。 エレナについては、パルシヴの邸を襲い逆に捕えられたベルトランの手勢の者への尋問から、連れ去られた可能性のある場所の情報が得られた。 エレナの救出に向かうべきとの声が当然のごとく起こったが、城の者たちはこの情報について懐疑的だった。特に、ベルトランを知る者は。 「これまでも我々はあの男の行方を追っていた。奴は各地を転々とし、手下に対しても居場所についての情報の管理は徹底していた。それが、今回は簡単に居場所が知れた。罠か、何らかの意図があると思われてならない」 尋問で得られた情報に寄れば、ゼムクリンから馬で丸一日以上離れた山中に、ベルトランとガルヴィスが少数の手勢を連れ潜んでいるという。エレナも、そこに居るはずであると。 「ガルヴィスが、魔術師一族の復讐の為に動いていることは分かる。しかしベルトランは?」 開拓者にとっても必要な情報だった。動機から、行動が推測される事も多い。 「仕事、と奴は言っていた。ガルヴィスから金で請け負っている風だったが、それもどこまで本気か。奴が何を考えているのか、我々には昔から理解できなかった」 ゼムクリンの騎士であった時から。そして。 「自分が、平和というものに喜びを見い出せないことを知った」 ゼムクリンを去る時にも、ただその一言を残していっただけだという。 |
■参加者一覧
ヘラルディア(ia0397)
18歳・女・巫
鬼島貫徹(ia0694)
45歳・男・サ
八十神 蔵人(ia1422)
24歳・男・サ
ユリア・ソル(ia9996)
21歳・女・泰
ヘルゥ・アル=マリキ(ib6684)
13歳・女・砂
ヴァルトルーデ・レント(ib9488)
18歳・女・騎
ブリジット・オーティス(ib9549)
20歳・女・騎
エリアス・スヴァルド(ib9891)
48歳・男・騎
レオニス・アーウィン(ic0362)
25歳・男・騎
エドガー・バーリルンド(ic0471)
43歳・男・砲 |
■リプレイ本文 薄い灰の積もったような、埃っぽい空気。 戦いの前後に生ずる、人間が己の周囲に懐疑的になる気配というものを八十神 蔵人(ia1422)やエドガー・バーリルンド(ic0471)は知っている。 城はそうした気配に包まれていた。その中で騎士グウァルは忙しなく動いている。これまでケイのこなしていた仕事の多くを負っているらしい。 「他にも内通者、いそうやん」 前回の襲撃の手際の良さから可能性はある。グウァルは蔵人に首を縦に振った。 「遠征に出たアヤカシの情報を城にもたらしたのも敵の策と見ている。ただ、その情報を受けた者がクロかというと、断定は難しくてな。他もそうだ。なにぶんベルトランはこの城の騎士だった。顔を知った者なら、いくらでもいる」 「そのあたりのあぶり出しは面倒だが、用心はしとくさ。ま、疑わしきを片っ端から切っていくのも手だが?」 苦い顔をするグウァルに、そうするとまずモルドゥムが切られんのかねと、エドガーは冗談ともつかずに言った。 「よいではないか。大本を叩けば面倒も少なく済むわ。此度でケリをつけるのは難しそうだが。ともあれ、廃城となれば骨董品の一つや二つ、転がっていることに期待したいがな」 鬼島貫徹(ia0694)は漂う辛気臭いものを振り払うように大笑した。 「鬼島殿は珍品の類を蒐集されるとおっしゃっていましたな。城下に、或る硝子造りの職人の一族がいる。これは元々この地の神教会と深く関わっていた。教会に据え付ける、色硝子を主に手掛けていたらしい。神教派ということでしばらく肩身の狭い思いをしていたが、伯はどうやら、これを後押しして市場に品を出回らせるつもりのようだ」 「教会の色硝子。失われかねん技術だ。面白そうではないか」 この世には未だ求めるべきものが満ちている。貫徹は平素の鋭い視線を無邪気に輝かせた。 「エレナが…無関係の彼女が狙われた理由に、心当たりは?」 ユリア・ヴァル(ia9996)とエリアス・スヴァルド(ib9891)の前に、グルボイ伯は思いのほか落ち着いた面持ちで答えた。心中は知れたことではないが、こうした身分は表層を取り繕うのも上手いものかと、エリアスは思う。 「無論、私の娘だということだろう。娘を人質に、私に何らかの要求を突き付けてくるのが、順当と思うが」 もっともだとユリアは頷く。しかし、二人には別の懸念があった。 「失礼を承知で聞くわ。エレナが養女であるということはない?」 例えば、エレナの出自が魔術師に関わりのあるものであれば、ガルヴィスが彼女を取り込もうとすることもじゅうぶん考えられる。伯は察したようだった。 「それは無い。エレナもアストルも私の実の子だ。母親も同じ……これも、メイエルゴリト家がこの地に移る前から縁故のある騎士の家系から招いた女だった。ただ、妻はどこか魔術師たちに対し同情的なところがあった。だというのに……」 「殺された、か」 「彼等は伯の奥方を攫い、伯達にこの地から去ることを要求したそうです。伯は、拒否した」 レオニス・アーウィン(ic0362)は城内の部屋で軟禁状態にあるモルドゥムに事の経緯を聞いていた。 同じことが延々と繰り返されている、そんな閉塞感をレオニスは覚えた。またレオニスはモルドゥムの他にゼムクリンに連れてこられた者は居ないか気になったが、まず間違いなく居ないはずだと、モルドゥムは答えた。 「その奥方のことを、アストルは」 「伏せてきた。ただ病死したと。しかし、ガルヴィスと対峙した時のアストルの様子を聞く限り、おそらくすでに知っているだろう」 「では、もしガルヴィスが今回も同じことを要求すれば?」 「……譲歩の程度はアストルに伝えてある」 エリアスは伯の眼をみた。義務、責務。そうしたものを全うするために、己の何かをも捧げざるをえないという眼。決意、或いは諦念。そうしたものを宿した硬質な眼を、エリアスは嫌悪した。 「モルドゥム殿も同行できませんか。モルドゥム殿は今、守備戦力に換算されていません」 ブリジット・オーティス(ib9549)に、モルドゥムは首を横に振った。 「私もぜひそうしたい。しかし、今ガルヴィスの前に立っても、交わせる言葉はないでしょう」 そこにあるのは決定的な相違であり、それは戦いにのみ帰結する。確信を持った言葉に、ブリジットは瞼を落とす。己と、かつて肩を並べていたはずの者を切らねばならぬという現実。ヴァイツァウ伯の乱において、同胞を切った自分に言えることは―。 「ガルヴィスは、素朴な少年でした。森を愛し、精霊と神に従順で静かな少年。あのような苛烈さは、どこにも無かった」 「何か伝えることがあれば、伝えますが」 「……では、ひとつだけ」 ヘルゥ・アル=マリキ(ib6684)は襲撃を受けたというパルシヴの邸を訪れていた。 「ベルトランか。強かったぞ。あれほどの男が何故ゼムクリンを去り盗賊などしているか、今でも分からん。ただ時折、己の周囲の人間をぞっとするような眼で眺めることがあった。あのような眼は、どんなケモノにも見ない」 「ううむ、やはり気持ちの悪い男じゃのう」 「同感だ。ただその気持ち悪さはおそらく、あれが極めて人間であるということだ。気を付けることだ。人間は、敵として相手取るのにケモノやアヤカシとは勝手が違う」 「なにやら難しいことを言うのう」 「ふむ、柄にもない」 ヘルゥの見上げる先でパルシヴは固い髭を撫でていた。 「やはり、ガルヴィスはあの場で仕留めるべきだったか。お前たちの協力があれば、無理ではなかったろうが」 「アストル殿」 「分かっている。くだらん愚痴だ。今は姉の救出を優先する。なるだけ交渉で解決することだ」 ヴァルトルーデ・レント(ib9488)はアストルと広間にいた。広い空間の静謐は耳を打つ位だったが、別段それを苦にする性分でもない。ヴァルトルーデは淡々と言葉を交わしている。アストルを見やる。冷静でいながらも、その内には熱い感情が渦巻いている。いずれこのゼムクリンの次代を担うことになるのだろうが、彼はそれに見合う器だろうか。もっとも、自分のあずかり知らぬ領分ではあるが。 「準備が整いました。日暮れまでに着くには、そろそろ出発しませんと」 静謐の中、ヘラルディア(ia0397)のよく透る声が響いた。ヘラルディアの佇まいは、この城の様式や内部に満ちた空気に溶け込むようによく馴染んだ。それは彼女がジルベリア人ということのみでなく、彼女の受けた幼少からの教育が、周囲のものと自己との間に余計な違和を生じぬよう彼女自身を律していたからに違いなかった。 「分かった」 アストルは目でヴァルトルーデを促し、彼等は共に広間を後にした。 蔵人は山の中、木々に身を寄せながら視線を飛ばしている。崩れかけた岩のような廃城が、山の中に据えられている。城といっても極めて小振りなうえに、防御壁も崩れ、井戸のある中庭に居館がむき出しになっている。外から様子をうかがうには、都合がいい。しかし。 「交渉か……そもそも交渉になるんか、これ」 「どういうことでしょう?」 心眼によって周囲を警戒する蔵人の漏らした呟きに、ヘラルディアは素直に首をかしげた。 「ガルヴィスの目的は結局復讐や。今さら身代金寄越せってこともないやろ」 要求があるとすれば、別の物。 「決裂する、と?」 「そのつもりでいた方がええ」 そも、ガルヴィスの狙いはそうした要求でさえない可能性もあるがなと、蔵人は口にせず思案した。 正面から城に向かい、交渉に訪れたことを告げた一行を、ベルトランの手勢と思しき男たちが中へと通す。互いに警戒した空気もどこ吹く風と、貫徹は通されるままに突き進んだ。やはり向こうとしても、こちらが現れるのは承知のうえだったらしい。 居館の一階にある広間に、ガルヴィスとベルトランは居た。荒れた広間のなか、ぞんざいに据えられた卓を挟み、開拓者たちと向かい合った。 (手勢の数はここと、外に隠れてるらしいのも含めて十ばかしか) エドガーは中庭に面した窓にすり寄りながら周囲の気配を探った。戦闘になっても、目の前の二人さえどうにか出来れば対処はできるだろう。ベルトランと目が合う。訳知り顔でいる。 「率直に言うわ。エレナを解放して欲しい」 ユリアの言葉に、ガルヴィスは続けろと目で促している。 「ガルヴィス。一族の確執を考えれば、貴方には確かに復讐の権利があるかもしれない。でもエレナは違うわ。刃を向ける相手を間違えない事ね。でなければ、それは貴方の一族の誇りを汚すことになるのではないかしら」 「……よかろう。いかに伯爵の実子とはいえ、直接関わりの無い者を巻き込むのは確かに本意ではない。だが、条件がある」 ガルヴィスはアストルを見据えた。アストルの体が急速に熱を帯びるような錯覚を、傍に控えたヴァルトルーデはおぼえた。 「この条件を提示するのは、此方にも一種の危険が伴う。アストル、今から得る情報を、奸計に用いぬと誓えるか」 「奸計だと。貴様、どちらの話だ」 「アストル殿」 「……いいだろう。俺の名と、家名に懸けて誓ってやろう」 ガルヴィスは、荒れた床のうえを数歩、歩いた。レオニスにはそれが、この男が初めて見せる迷いの念を表した歩みのようにも見えた。 「未だ幾ばくか、一族の生き残りが、ある場所で生きている。しかし、彼等は俺のように復讐など考えていない。放っておけばお前たちの知らぬ場で、ただ静かに生きるだろう。俺の為に、彼等を咎めないと誓え」 エリアスは素早く思考を巡らせた。不自然。見つけられぬ場にいるというのなら、生き残りのいることを何故わざわざ教える。それこそ危険を冒すことに違いない。……モルドゥムか。ガルヴィスにすれば一族から寝返ったモルドゥムのために、その場所がもれるのを恐れているのかもしれない。 「確認だが、貴様の罪を、貴様自身に負わせることは」 「好きにするがいい」 「もう一つ。その生き残りが、これから改めて我らに敵対した場合は」 「無いと断言できるが、仮にその時はもはや私の手は及ぶまい」 「……条件を飲む。姉を返せ」 ベルトランが合図をすると、奥からエレナが連れてこられた。解放され、つまづくような足取りでアストルと抱き合うのを、ブリジットは見つめていた。 エドガーが交渉のまとまったことを外に合図すると、別働隊として様子をうかがっていた蔵人やヘラルディア達もまもなくやって来た。 「お怪我はありませんか」 「ありがとう」 ヘラルディアは同じ女性の気遣いでエレナに寄り添った。エレナの様子は大事無いようであった。 「ガルヴィス、私と決闘せよ!!」 乗り込んできたヘルゥの言葉に、場は静まり返った。 「そうか、お前はあの時」 「おう、このヘルゥ約束は違えんぞ! どんな過去だろうと、私の前で仲間をあのように殺したお前は見過ごせん!」 「……決闘というなら、銃よりその風変わりな剣を使え」 中庭で二人は剣を抜いた。獣のような速度で撃ちかかったヘルゥを、ガルヴィスは一瞬で撃ち落とした。ヘルゥは膝をついた。ガルヴィスは、剣を収めた。 「…なぜ」 「交渉の場で血を流したくない」 ヘルゥの大きな瞳に滲むものがあった。ヘルゥには相手の剣がどれほどの鍛錬を経ているか分かった。確かな強さは、確かな心を伴っていると信じたい淡い希望が、ヘルゥにはあるのだった。 ブリジットは指かけていた剣を放した。 「ガルヴィス殿。貴方は、復讐の後の事を考えているか。その熱が冷めたとき、幸福というものが残りえるのか」 「私の一族には信仰があった。私は地獄に堕ちるだろう」 「モルドゥム殿から、伝言をあずかっている。修道騎士について語ったのを、僕は覚えている、と」 「……」 ガルヴィスは押し黙り、外套を翻して背を向けた。 一応これでお開きかい。後は狙撃、襲撃に警戒しつつ城への帰投、と、エドガーはベルトランとすれ違った。 「ご同行かい?」 「最近はタダ働きに凝っててな」 慈善とタダほど信用できねえものはねえなというエドガーの言葉に、ベルトランは声もたてず笑っていた。 「ふん、結局目ぼしいものは無かったわ」 貫徹は期待外れとばかりに、大きく独り言をこぼした。どうやら金目の物はすでにベルトランの手勢の者が粗方あさってしまったらしい。 ふと、ヘラルディアが術視のために色の変化した瞳でエレナを見つめて言った。 「その指輪は、エレナ様のものですか」 「指輪……?」 エレナはそう指摘されるまで、己の指に嵌められたものに気付かない様子だった。 「その指輪から、呪術的な力を感じます。どのような術かまでは、分かりませんが……」 アストルは、即座にエレナの指から取り上げた。 「油断も隙も無いわなあ。本人を前になんやけど、一応、医師に診察させるなり軟禁するなりで様子見た方がええと思うが。というか、城の騎士って魔術的なものに弱すぎんか?」 蔵人の言葉にアストルはそうかもな、と重く頷いた。 「だからこそ開拓者の力が必要でもある」 忌々しそうに指輪を見つめるアストルを余所に、ユリアはエレナの目を見つめて言った。 「何を聞いたか分からないけれど、彼らの言葉は嘘じゃないわ。でも、貴女が聞いた事が全てではない。贖罪の在り方を間違えないで。貴女は真実と戦う意思はある?」 「……分かりません。取り巻くものが、あまり多くて」 このか細い人には酷なことかもしれない。しかし、そうした強さが求められているとユリアは思う。出なければ、放り込まれた渦中のなかで、彼女達は即座に血に染め上げられるだろう。 せめてこの姉弟はそうしたものとは異なる道を歩んで欲しいと、ユリアは願う。 「エレナ様。あのとき、私は己に任じていながらエレナ様をお守り出来ませんでした」 「そんな。こうして助かったのだから。あの時も手を尽くしてくれたそうで……本当にありがとう」 頭を下げるヴァルトルーデに、エレナの方が申し訳なさそうでいる。こうした優しさが、つけ込まれる隙となるのかもしれないと、エリアスは危惧した。 「俺たち開拓者は第三者だが、それだけに平らな視点も提供できる。……何かあったら、頼って欲しい」 エリアスの言葉に、エレナは深く頷いた。 アストルとエレナを伴い無事城に戻った時、思わぬ知らせに、レオニスは声をあげた。 「なぜだ」 軟禁されていたはずのモルドゥムが、城内から消えていた。 「エレナに伯を殺させるっていうから、楽しみだったんだがなあ。あの様子なら、あんたの指輪にも気づくな」 「あの指輪だけでは、そこまでの力は無いがな。近しい者に不信感を抱かせる程度の物だ。後々時間を掛けて術を掛ける予定だったが…」 「なんだ。奴らに思うところでもあったか」 「なに。異なる出会い方もあったかとな」 「次、そんな腑抜けた言葉を吐けば、俺がお前を殺すぞ。失望させてくれるな」 「夢想に過ぎん。決して叶わん、な」 |