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■オープニング本文 前回のリプレイを見る 「ふーん。城塞跡を利用して造った町なのね〜」 神楽の都の一角にある珈琲茶屋・南那亭で、深夜真世(iz0135)が、旅泰で南那の珈琲通商組合でもある林青(リンセイ)と話していた。 「そう。前も話したとおり、次の『珈琲お届け隊☆』の出張先ここになるね」 「‥‥あの、林青さん?」 ここで真世は口調を改めた。 「最近、アル=カマルからも珈琲豆がたくさん入るようになったよね?」 「ええ、そうですよ?」 心配そうに言う真世に、さらりと返す林青。 「大丈夫かなぁ? 私たちって、南那の経済支援もあって珈琲豆を取り扱っているから、競争に巻き込まれて負けるわけにはいかないんでしょ?」 「ああ、その点ですか」 林青は笑った。 「ありがたいことに、すでに認知度の差があるので南那産の豆を飲み慣れていただいている人もたくさんいます。何より大きいのが、価格」 ぴしりと言い放つ林青。 「もともと薄利多売でいってますから、他業者もこれ以上の思い切った値下げができないようです。最初に『珈琲流通開拓者』が望んだ、『庶民のための珈琲』という路線がここに来て有利に働いています。‥‥もっとも、だからこそ市場を広げなければならないという状況に追い込まれているのですがね」 「良かった。競争相手が増えて、南那亭がつぶれちゃうかと‥‥」 涙ぐみながら真世が言う。 「新規流通業者とも、うまいこと付き合って生き延びていきますよ。それより‥‥」 「次の朱藩、遊界だね」 林青に「大丈夫だから」と慰められ元気を取り戻す真世。 「そうですね。‥‥前にも話が出ましたが、こんどは友友と違って朝が昼の町です。我々は深夜までは活動しませんが、昼から夜までを考えています」 お届け隊☆のベースは屋台なので、やはり広場で販売許可をすでにもらっているという。 「今回はさらに、前回の皆さんの要望からいくつかの賭場で販売許可をいただいてます。ここを、手分けして常駐するか、全員で回って時間限定で売るかなどを決めてもらえれば」 許可を取っている賭場は次の通り。 ・丁半賭博 ・おいちょかぶ ・麻雀 ・将棋 ・囲碁 「もちろん、一点集中でもいいですが」 加えて、広場もあるので注意が必要だ。 「まあ、メンバーで話し合ってもらえれば」 ともかく、メンバーの募集が掛けられる。 |
■参加者一覧
紗耶香・ソーヴィニオン(ia0454)
18歳・女・泰
アーシャ・エルダー(ib0054)
20歳・女・騎
アイシャ・プレーヴェ(ib0251)
20歳・女・弓
唯霧 望(ib2245)
19歳・男・志
万里子(ib3223)
12歳・男・シ
禾室(ib3232)
13歳・女・シ
ジレディア(ib3828)
15歳・女・魔
泡雪(ib6239)
15歳・女・シ |
■リプレイ本文 ● 「城砦跡を利用した街、ですか‥‥」 朱藩の街・遊界で、しげしげと古びた城壁を見る男がいた。 「何を守り何のために戦ったかは存じませんが、時を経ていま町は己の戦いに赴く人たちで賑わっているのですね」 唯霧 望(ib2245)である。 「活気がありますね」 「ええ。他の町とは違う印象があります」 ジレディア(ib3828)が寄って来て掛けた声に、望が力強く頷く。その前を多くの人が行き交っている。 気合いの入った顔。 希望に溢れた顔。 そして、何かが始まる予感に目を輝かした顔。 ここの住民たちは皆、前向きである。 「この町では、朝は希望の朝です。他の町よりこの傾向が強いでしょうね」 旅泰の林青が寄ってきて解説した。 「面白い町です」 振り向いた望が返した。 「半面、深夜は地獄のどん底ですけどね。‥‥賭け事ってのはその性格上、多くの敗者を生みますからねぇ」 林青の言葉に苦笑する望。 「戦い‥‥ですか。そういえばここは城塞跡を利用して造った街、ですよね。どういった由来があるのでしょう」 ジレディアは別のことに興味を示し、胸元に両手を合わせて乗せたまま首をかしげた。まん丸な瞳、まん丸な眼鏡、そして丸みを帯びた顔が強調される。 「お客様に聞いてみるといいですよ。‥‥さあ、私たちも朝にしましょう」 昼を過ぎた広場に、珈琲屋台を中心に客席を準備するのだった。 ● 「ほへぇ。昼から動く人が多いって聞いたけど、そうでもないのかしら?」 屋台の裏にいた深夜真世(iz0135)は、広場に到着した昼前と比較してそんなことをつぶやいていた。 「そりゃ、夜しかやってない賭場もあれば一日中やってる賭場もあるらしいから、他の町と比べてという意味じゃないかな」 夜に動くこともある万里子(ib3223)(以下、まりね)が馴染みのある様子で説明した。 「あれ。まりねちゃん、何作ってるの?」 「おみくじだよ、まよねー」 「望さんやみんなと話し合って、珈琲におみくじを添えることになったんですよ。‥‥あ、お姉。疲れましたか?」 なにやら皆と作業しているまりねの様子を覗き込む真世。背中越しに振り向いてるまりねが話すと、その向こうで・アイシャ・プレーヴェ(ib0251)が顔を上げ説明する。アイシャの隣では、姉のアーシャ・エルダー(ib0054)が筆を運んでいる。 「あ。アーシャさん筆が立つんだ。凄いなぁ」 「おみくじくらいの漢字は書けますよ〜」 真世に言われて得意げにアーシャも顔を上げる。じゃじゃん、と上げた紙には剣で両袈裟にぶった斬ったかのように鋭い筆致の「凶」の字が書いてあった。 「お姉、もうちょっとどぎつくなく‥‥」 突っ込むアイシャの持つ紙の「凶」は普通に上手い。 「ちょっと。凶ばっかり作ってるの?」 「ちゃんと大吉も作ってるんだよ」 突っ込む真世にまりねが書いた紙を上げる。なんとも心弾むような文字だ。 「それじゃ、泡雪さんお願いします」 その横で、書いた紙を泡雪(ib6239)に渡すアイシャ。泡雪は細筆を持ってる。 「はい。‥‥ええと、『当たるも八卦、当たらぬも八卦』。これは大吉だから『引き際を間違えるな』と」 「大凶は、『珈琲を飲むと飲んだ分だけ禍が逃げていきますよ』‥‥」 アイシャも細筆で書いている。 「泡雪さんもアイシャさんも、マメねぇ」 「喜んでいただきたいですからね」 ほへ〜、と覗く真世に泡雪はそう答えるのだった。 「もふ〜」 「ただいま帰りましたですよ〜」 そこへ、買出しに行っていた紗耶香・ソーヴィニオン(ia0454)が朋友のもふらさま「もふ龍」と戻ってきた。 「これで『さんどうぃっち』も出せますね」 今回、博打で勝っている人は客単価も高いと見て高額商品も用意することになっている。存分に料理の腕が振るえるとあって沙耶香はにっこり笑顔。金色のもふ龍つられて元気な絵笑顔を見せている。 「あれ? もう一人は?」 真世が首を傾げる。そういえば禾室(ib3232)がいない。 「かむろなら、もう賭場に行ったよ 」 「禾室ちゃんらしいね〜」 興味があればまずは突撃。いかにも彼女らしい行動にまりねと真世は笑い合うのだった。 ● 早速、珈琲セットを手に出掛けた禾室は勝負師の集う将棋の賭場にいた。 すでに林青から話があったので、賭場では炊事場の一角を使っていいなど準備は万端だった。 「ここの客は筋がいいから、よろしく」 「わかったのじゃ」 給仕に出る前、禾室は賭場の責任者にそう言われたが、じつの所よく分かってない。 (まあ、やることはいつもと一緒じゃしの) ふりん、とメイド服から出したたぬき尻尾を揺らして賭場に出た。 「次は二枚落ち、だな」 「へっ、しゃあねぇな」 「オラオラ攻めあがるぜ!」 「ははっ。ここじゃ口で将棋をするのは下手者、ってな」 パチリ、パチリと駒を指す乾いた音が響く。 広い畳の間にゆったりと並ぶ将棋盤。各所でそれを挟んで対局が進んでいる。その様子を見ている者もいる。 (静かじゃが、活気はあるの) 禾室、目を輝かしながら回る。 「おい、娘。見ない顔だが、どうした?」 気付けば禾室、じっと正座して尻尾をゆらゆらさせて勝負に見入っていた。 「はっ! いかん。わしは珈琲お届け隊☆の禾室じゃ。珈琲を売りに‥‥」 「貰おう」 「こちらも頂く」 難しい勝負が続いていたのか、目の前で指している強面の男性二人は盤上から視線を動かすこともなくそれだけ言う。禾室はすぐに香り高い珈琲を二つ持ってきた。 「ほう。‥‥いいか、ここでは待ちに徹しろ。攻めるなら、勝負の前か休憩中」 「うん、うまい。‥‥将棋は相手の玉を取る勝負だ。まずは手駒を覚えろ」 どうやら珈琲を気に入ったらしい。禾室の様子も気に入られたみたいだ。 「あの‥‥。お代が多いようじゃが」 「とっておけ」 「それだけの価値はある」 これでここの空気を察した。 (ふむ、きちんとご挨拶してから見学させてもらって、売り込みじゃの) 禾室、飲み込みが早い。 「おお、今から指すのかの? 勝負の前に南那の珈琲を一杯どうじゃ‥‥」 この後、結構売り上げたという。 ● その頃、広間の屋台では。 「おはようございます。勝負の前の集中に、勝負の後のリラックスに。泰国南那の珈琲はいかがでしょうか」 「頭すっきり、勝負の前に一杯いかがですか〜」 執事姿の望がご夫人を、メイド服のアーシャが男性を呼び込んでいる。 「ほお、珈琲。聞かない飲み物だねぇ」 「ものは試しといいますし、飲んでみますか」 結構、集まってくる。 厨房の方も忙しい。 「大きめの容器に入れようとたくさん淹れたけど、すぐに出ちゃうんだね」 「万里子様、ここは私と沙耶香様でまとめて淹れておきますから、接客をおねがいします」 「了解だよ、あわゆき」 大量に用意した珈琲がなくなる事態で、まりねも出る。泡雪の方は四つ折にしたくじをカップとソーサーの間に仕込んでから珈琲を注いでいる。 さて、客の反応は。 「ほう。華やかで軽やかな香りの一方、舌に乗ったときの重みが癖になる味だね」 苦み走った味は概ね好評のようだ。 「しかもくじがあるなんて、遊び心が利いてますのね」 くじの方も喜ばれている。苦労した甲斐があるというものだが‥‥。 「げっ。『凶』か」 「残念でしたが、書いてある通り『蒼い物を身に着けると災厄が避けて行くかもしれません』。お洒落したら幸運の精霊もついてくれるかもですよ?」 「ははっ。美人さんに言われるとそんな気がしてくるな」 振り向いて声を掛けるアイシャの姿が魅力的だったか、凶を引いた客も納得していた。ラッキーカラーを添えたのは正解だったかもしれない。 「あら。私も『凶』」 「今ここで不運と出たのであれば、後はこれ以上悪くなる事はありませんよ」 「まあ、そうね」 望の言葉に納得する姿も。 「ちょっと。『凶』だらけじゃない」 「小吉を一番多くして、大吉と凶は少なくしたんですけどねぇ」 この様子に慌てる真世に、あららと苦笑するアーシャ。 ともかく、会話も弾み好評だ。 ● さて、夕方。 今度は望とまりねが麻雀の賭場に出向いている。 「これはまた独特の雰囲気ですね」 「長い時間使って打つから、雀荘には向くと思うんだよね〜」 望が頷き、まりねが得意げに言う。 周りではパシッ、パシッ、カツンなどと独特のリズムで捨て牌などの音が響いている。時折、「ロン」、「ツモ」などの声も。 そんな中で。 「畜生、ついてねぇ」 「はは。とにかく次だ」 張り詰めていた空気が緩んだ卓がある。洗牌の間に急いでまりねが動いた。 「頭もスッキリ冴えわたる珈琲とかどうかな♪」 「お、いいね」 「おおい、こっちも」 たちまち忙しくなる。賭博の選択は正解だったようだ。まりねはしっぽを揺らして忙しく働き、望も次々と淹れる。 「ほう、うまい」 「眠気が飛ぶようで、いいな」 珈琲、大人気。 「さんどいっちのセットもありますよ?」 沙耶香の作ったサンドイッチも飛ぶように売れる。 「いよう。その様子だと始めてだな、兄ちゃん。今日は指導が暇なんだ。教えてやるから体験しなよ。カネはいらんぜ」 「私、ですか?」 望が麻雀に誘われた。泰国伝来の勝負と聞いて興味がそそられていた望は喜んで卓に付いた。 「のぞむ、大丈夫?」 「俺が後ろから教えて、まずは楽しさを知ってもらうんだよ。ここの客は筋がいいから軽く賭けて遊ぶ分にはもってこいさね」 「では」 望に指導者についてもらうことで、面子が揃った。四人で打つ。 「これは‥‥敷居は少々高いですが、奥の深いものなのですね」 同牌を揃えるか、連続させるか。何を切り、何を待つ。 勝負の肝の一端を知った望の目が輝く。いま、聴牌。俄然、捨て牌に注目しだす。 が、流局。 「ははっ。兄ちゃんの顔で待ち牌がばれたな」 「え、そんなハッキリと顔に出ていました‥‥か?」 「麻雀を気に入ってくれたくらいに、な」 きょとんとする望。卓を囲む人々に笑いが生まれた。 ● 広場も再び人通りが多くなっている。 「もふ龍ちゃんには客寄せをして貰いましょうかね?」 「ガンバルもふ!」 「あ、私も〜」 沙耶香にそう言われてももふ龍は小さい。真世がついて行って抱いてやり、もふ龍が愛嬌を振りまいた。 「もふら饅頭美味しいもふよ〜☆」 「へえっ。お饅頭?」 甘味好きの人はこれで寄ってくる。 「もふらの柄付けした蒸し饅頭で、色はは白、黒、茶、緑、黄色、ピンク、紫が、中の餡も肉、こしあん、粒あん、南瓜餡、紫芋餡、ずんだ餡があります」 沙耶香が説明するが、ちょっと待った。甘味好きはこれだけを欲しがるようだ。 「あのっ。‥‥珈琲の苦味はあんこと合うんですよ?」 「あ、本当ですね」 「まあっ」 最後の一言で甘味好き客も珈琲を飲んでくれたようだ。そして口伝えで人が増える。 「片手で食べられますし、もふらを食べて神の力を得ることもできるかもです」 「そうじゃ。アヤカシの魔の手から逃れ、生き延びた運良き豆を使った南那の珈琲じゃからさらに験がいいのじゃ!」 勝負師にも勧める沙耶香。これは受けた。禾室もこれに乗っかりアピール。 「ほう。この一杯にも歴史があるんだねぇ」 裏話好きの人も寄ってきた。勝負の町も情報の町である。 「この町は城砦だったそうですね? どういった歴史があるのでしょうか?」 ジレディアがこの話に便乗し、純粋な好奇心で聞いてみる。 「今じゃここらで戦はねぇが、昔はアヤカシとやりあったとか聞くがの」 「おお。興志王がその時代にいりゃ喜んでここに拠って手柄を立てたろうって話らしい」 「いやいや。砦が必要なほどのアヤカシと戦ったにしゃ敵の侵攻ルートが不明だぜ」 「空から来れば跡は残らんからなぁ」 ともかく、町の性格か与太話も交じっているようで。 「そうですか。では、正にアヤカシを追い払い育てたこの珈琲と一緒ですね」 ジレディアは相槌を打ち、禾室の話を強調するのだった。 ● 一方、将棋の賭場。 「南国の味と天儀の甘味、素敵な味のコラボレーションです!」 今度はアーシャが、沙耶香のもふら饅頭を持って乗り込んでいた。 「おお。今度は元気なお姉ちゃんが来たなぁ。‥‥どうだ、試しに打ってみるか?」 「‥‥チェスみたいなものですかね。いいでしょう」 ぴしりと言って勝負につくアーシャ。すでに何局か見て駒の動きなど要領は把握済みだ。 「ちょっとお姉。‥‥あ、くじはちょっとした茶目っ気ですよ〜。『中吉』ですか、良かったですね」 「アイシャだって賭け事は好きで、よく私の勝負を覗いては口を出して‥‥」 「お姉、それは言わない約束‥‥あ、はい。ただいま。さんどいっちも一緒ですね」 アーシャが抜けた分、アイシャは忙しい。それを尻目にアーシャの対局は進む。一緒に指していることで親近感が沸いているらしく、やはり珈琲は売れている。 「取った駒は使えるのですか、便利ですね」 立体的な駒を持ってこちん、とできない分物足りないが、ぱちんという音は気に入っている様子。 「おおい、話せる姉ちゃんが売ってんだ。珈琲を買って飲んでやろうぜ」 どうもアーシャ、気に入られたようで珈琲も売れまくるのだった。 ● そして、夜も更けてきた。 「長い夜に眠気醒ましの珈琲を一杯、いかがですか?」 屋台では泡雪が頑張っている。周囲は暗いが、望のアイデアで屋台は光物を多くして飾っている。夜でも明るいし、目立つ。 そこへ、まるで今起きたような男が通り掛かる。 「おはようさん。今日はこんなのがあるんだなぁ」 「まあ。今から勝負ですか?」 「ああ。ここは不夜城だからな」 「珈琲には眠気防止、集中力を上げる効果があります。また、その香りは気持ちを落ち着かせてくれます。こちらで勝負に挑む方々には、もってこいの飲み物と思いますよ」 「ははっ。メイド服姿でそんな誠実に勧められちゃ断れないなぁ。いただくよ」 男は白い湯気の珈琲を泡雪から貰ってしばし温もる。 そこへ、賭場へ出ていた仲間が戻ってきた。 「ここは楽しい町ですねぇ」 「あー、面白かった」 望とアーシャが満足そうだ。まりねとアイシャもそれぞれ続いて満足そう。 「豆も底をつきましたし、ここまでにしますか」 林青が「お疲れ様」と寄って来る。 「林青様、契約の方はどうでした?」 「訪れた賭場も、泡雪さんの紹介したお客様もかなり好意的でした。ここでは大きな商売になりそうですよ」 泡雪の質問ににこにこと答える。 「次の拳風については、情報は特になかったなぁ」 「屋台の前で決闘してもらって人集めはどうじゃろう」 まりねがしょんぼり言うと、禾室が元気よく。 「お腹を空かしている人は多そうですね」 「対話するのはいい感じでした」 沙耶香はウキウキで、ジレディアは何か手応えを掴んだ様子。 「ともかく、この勢いで次も頑張ろう!」 「もふ〜☆」 高い売り上げと顧客満足度にすっかり笑顔の真世が腕を突き上げてジャンプすると、もふ龍も一緒に高々とジャンプするのだった。 |