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■オープニング本文 ある朝、目を覚ましたあなたは―― ●もふ こんもり盛り上がった布団が、まるで小山のようだった。 (「こんな沢山の布団を被って寝たっけ‥‥?」) ぼんやり考えながら、仰向けに寝ているのがひどく苦しかったので、寝返りを打とうと身動きした。どうという事のない所作のはずなのに、思うように体が動かない。 金縛りか?それともまだ寝惚けているのだろうか? 目をこすろうとしたが、手が届かない。漸くここで布団を被っている自分が途方もなく毛深くなっている事に気が付いた。懸命に顎を引いて自分の腹を見ると白い毛に覆われていて、そこから太短い腕が生えている。 「もっふもふもふ」 口を付いて出た言葉。いま自分は何と言った? 何とか仰向けから身を起こし、起き上がった。 ぶるりと身体を一振り、すっきりしてきた頭で改めて四本脚で立っている我が身を眺める。見れば見る程もふらさまだ。 どうしよう、今日は依頼先に向かう予定だったはず。こんな姿で依頼人の前になど出られない。 変身したのが人語を話せるもふらさまだったのは不幸中の幸いか。とりあえずギルドに行って、依頼を降りると連絡するしかないだろう。 「着れる服は‥‥ないもふ」 どうか自警隊に捕まりませんように。 ところが、神楽の街には人っ子一人いなかった。 通りを歩くもふらさま。あっちもこっちも皆もふら。 (「まさか、このもふら達は‥‥」) 自分と同じ境遇かもしれないなどというのは都合の良い想像だろうか。尋ねるのが憚られるまま開拓者ギルドに辿り着いた。 「あの‥‥もふ」 「なんもふ?」 受付に現れたのは、やっぱりもふらさま。 事情を話したあなたを、職員もふらは一笑に付した。 「そんなのサボりたいだけの言い訳もふ!ほら、さっさと依頼に行くもふ!」 そんな訳で、あなたは同じ依頼を請けたもふら達と一緒にギルドを出発したのだった‥‥が。 「‥‥で、何の依頼だったもふ?」 ※このシナリオはエイプリルフールシナリオです。実際のWTRPGの世界観に一切関係はありません |
■参加者一覧
星鈴(ia0087)
18歳・女・志
芦屋 璃凛(ia0303)
19歳・女・陰
桔梗(ia0439)
18歳・男・巫
巳斗(ia0966)
14歳・男・志
霧葉紫蓮(ia0982)
19歳・男・志
ロウザ(ia1065)
16歳・女・サ
王禄丸(ia1236)
34歳・男・シ
鬼狗火(ia9448)
12歳・男・陰 |
■リプレイ本文 誰かが依頼の事を尋ねた気がした。けれどみんなはお食事中‥‥ ●だめもふず 野菜、果物、木の実やお菓子。 もっふもっふ食べているもふら達、これも仕事の前準備。 「今度こそ、だめもふの汚名返上の為に頑張るもふ!」 ひときわちっこいもふらが気炎を吐いている。紫のたてがみのちっこいもふらは霧葉紫蓮(ia0982)、通称もふ紫蓮。あんまり小さいもので、仲間のもふら達にうっかり踏まれそうになっている、もふら一倍元気なちびもふらだ。 道中のおやつ分はちゃんと残して、先におなかを満たしておこう。でないと‥‥ 「くんくん‥‥ おいしー たくさんある もふ!」 「ろうざもふら、そっちはダメもふ!」 綺麗なバラ色のたてがみをした大きなもふらの頭には小さな髑髏。ロウザ(ia1065)が別にしてある荷物を見て口元を緩ませた。おやおやヨダレが見えている。 もふ紫蓮が慌ててろうざもふらの前に果物を置いてやると、ろうざもふらは再び準備に没頭しはじめた。 鶯色のたてがみのもふらが岩清水で空腹を満たしている。 (「早く依頼を済ませて、紫蓮さんにからかわれないうちに元の姿に戻らないともふ!」) 鶯色の、もふ巳斗こと巳斗(ia0966)が、一緒に依頼を請けているちっこいもふらが『紫蓮さん』だと気付くまであと少し‥‥? さて、今回の依頼を請けたもふら達、もふらギルド内では嬉しくない名前で呼ばれている。 その名も『だめもふず』。 何が駄目かと言うと、今まで一度も依頼を達成した事がないのだ。 力がない訳ではない、頭が悪い訳でもない。ただちょっと食いしん坊なだけで。 だめもふずに食料運搬を頼んではいけない、運んでいる途中で全部食べてしまうから。 そんな不名誉な評価をされているもふら達なのだった。 「この食料を目的地まで運べば良いのでもふね?荷台の貸し出しお願いしもふ」 貸し出し書類にぺたんと前脚で判を押したもふ巳斗に、職員もふらは疑いのまなこ。どんぐり目でじーっと見つめてくる。 「ほんとに大丈夫もふ?食べちゃ駄目もふよ?」 「俺にまかせるもふ」 もふ巳斗の隣で黒いもふらの桔梗(ia0439)が、頼もしく胸を張った――ように身をそらせた。 「桔梗もふらは食いしん坊ではないでもふ。安心もふ」 「けど、俺はねぼすけもふ。俺が寝たら、起こして欲しいもふ。お願いするもふ」 ぺこりと白いたてがみを揺らしてお辞儀する桔梗もふら。任せて!と、頭の左側に黒い狐面を斜め掛けにした小柄なもふらが前脚を挙げた。 「僕も誘惑に負けないよう頑張るもふっ、一緒に頑張るもふっ」 もふしびこと鬼狗火(ia9448)が気合を入れると、青竹色のたてがみがふんわりと揺れた。 今度こそ大丈夫もふねと念を押す職員もふら。そう言えば‥‥と、どんぐりまなこを厳しく見開いた。 「まだ来てないもふらがいるもふね」 「む、迎えに行く約束してるもふ!」 慌ててフォローするもふしび、意外と苦労性かも。 ギルドの外で荷台に食料を積んでいた王禄丸(ia1236)が、赤錆色のたてがみを揺らして準備完了の合図をした。彼は頭に牛の仮面を引っ掛けている事から、仲間内では牛もふらと呼ばれている。 「あ、牛もふらが呼んでもふ!」 「い、行って来ますもふっ」 さあ、今度こそ立派に依頼を達成しよう! ●もふ! 一方こちらは、ある女の子もふらの家。 「うちは‥‥りりん‥‥」 もふぁ、と小さな欠伸をした赤褐色のもふらはまだ少し眠そうだ。 「‥‥何か違うもふ‥‥あっ思い出したもふ、璃璃もふ」 芦屋璃凛(ia0303)は自分の名前を思い出した! まだ何か忘れているかもしれない。鏡の前で角度を変えてあれこれ姿を映してみる辺り、お洒落さんだ。 「どこかへんかもふ‥‥?このきれいな毛並み、美味しそうな毛の色‥‥いつもと変わってないもふ‥‥いつもの可愛いうちもふ♪」 ようやく納得して、同じ家に住んでいる姉に見送られた璃凛もふは、ギルドへと向かい始めた。 さて、もふらギルドを出発した、だめもふず。 皆の大好物を乗せた荷台を引いているのは、炎を思わせる毛並みの牛もふら。時々振り返って荷台を見ては生唾を飲み込んでいる、やっぱり食いしん坊だ。 璃璃もふの家を目指して移動していると、向こうから赤褐色のもふらがやって来た。 合流した璃璃もふを迎えて、ひいふうみい。 「一頭足りないもふ」 「どこ探していいか知らないもふ?」 荷運びを請けたのは八頭だと職員もふらが言っていた。誰だろうと首を傾げるもふら達。 ‥‥と、突然ろうざもふらが自分の尻尾を追いかけ始めた。 「こーして きめる もふ!」 ぐるぐるぐるぐる。 きゅーっとひっくり返ったろうざもふら、頭が向いている方を指して「こっち」と言い残して目を回す。暫し休憩。 ろうざもふらの尊い犠牲(?)に従って進んでゆくと、毛先が茶色い女の子もふらが日向ぼっこをしていた。 「‥‥もふ‥‥もふもふ‥‥ええなぁ‥‥えへへ〜‥‥もふ〜」 何が良いのか、寝言でえへへとにやけている‥‥ 「あっ、星もふらもふ!」 「も、もふんっ!?‥‥あ、璃璃もふやないもふ」 璃璃もふの仲良しもふらだった。目覚めた星鈴(ia0087)は自分が依頼に向かう途中だったと言ったので、もふしびがもしやと尋ねた。 「それって、荷物運びの依頼もふっ?」 「も、もふっ、そうもふっ」 「依頼一緒で嬉しいもふ♪」 大喜びで擦り寄りじゃれつく璃璃もふと、もふもふの気持ちよさになごんでしまう星もふら。 漸くだめもふず全員集合、さあお届け先へ急がなくては! もふ巳斗の背中に乗っかって、もふ紫蓮は辺りを警戒中。 「いい陽気もふねぇ‥‥」 もふぁ、と欠伸したもふ紫蓮、自分の事は棚に上げて、自分を乗せている弟分の鶯色のたてがみをちょっと引っ張ってからかっている。 「眠いもふ?昼寝は『もふ毛刈りの刑』もふよ?」 「眠くありませんもふっ!」 「やめるもふー!」 背上でからかう兄貴分をぶるんと振り落とし、もふ巳斗は真っ赤になって否定した。ついでに後脚でもふ紫蓮を蹴鞠の要領で蹴り上げて意趣返し。 ぽふんと落下してきたもふ紫蓮を頭で受け止めて、桔梗もふらは荷台を引く牛もふらを憧れの眼差しで見つめた。 「格好良いもふ‥‥」 「何を食べればそこまで立派になれるのもふか‥‥?」 仲間一番の巨漢、牛もふらは力強い引きで荷台を運んでいる。もふ巳斗も感心している様子。 これぞ頼れる男もふらの鑑――と、牛もふらが止まった。 「そろそろ交代してもふ」 「ろうざ ちからもち もふ! まかせる もふ!」 牛もふらから交代したろうざもふら、張り切って牽引し始めた。 「うしもふら たいへんだた もふ! おもい もふ!」 牛もふらを労いながら頑張って荷台を引くろうざもふら。重いはずだ、牛もふらがちゃっかり荷台に乗っている。 「もふぁ‥‥」 怠けるのももふらのうち。細かい事は気にしないのがもふらというものだ‥‥? ●もふ? 日差しは優しくて、草は青々と瑞々しい。 爽やかな風が桔梗もふらの白いたてがみを揺らした。ちょっぴりくすぐったいけれど、それがまた心地良く‥‥眠い。 (「もふらさまはいつも、こんなに辛い眠気と戦いながら、働いてるもふな」) どこか違う世界で見たもふらさま、働くもふらさまは大変もふ‥‥なんて考えながら生欠伸をかみ殺し、もふんもふん歩いてゆく。 もふぁ、と遂に欠伸を漏らして、頭の上に飛んで来たもふ紫蓮に叩き起こされて。 「桔梗もふら、寝たらてっぺんハゲにするもふ!」 「もふ紫蓮、またもふ巳斗からかったもふか?」 「‥‥‥‥」 頭の上でいじける、ちっこいもふら。 「遠出するのは楽しいもふ。景色が変わるし空気も‥‥」 春風を受けた璃璃もふの毛並みがふわふわ気持ち良さそうだ。 「もふーっ!かわいい花がさいてるもふ!春もふね〜」 「今度こそ成功させるもふ‥‥!」 ほてほて道を外れて彷徨い始めたもふしびを慌てて追いかける璃璃もふ。止めるかと思いきや、一緒に草叢に沈んでゆく? 「‥‥でも少しぐらい‥‥もふ♪」 ――あ、道草仲間。 「あかんもふ、少しでもあか‥‥もふゃぁ〜♪」 止めに入った星もふらは璃璃もふにじゃれつかれると弱いようで、とろんとご満悦だ。 荷台を引いているろうざもふらも草叢の花の香りが気になる様子、くるりと振り向いたはずみで荷台の好物に目が行った。 「おいしー たくさん‥‥もふ」 ツツーっと垂れる何か、ググーっと鳴るおなか。 もふ巳斗の背中の上で悪戯しては蹴鞠の刑を受けて、行ったりきたりしていたもふ紫蓮が、ろうざもふらの様子に気付いた。すかさずもふ巳斗の背負っていた風呂敷包みから林檎を投げる。 「ろうざもふら、新しい林檎もふ!」 「がまん もふ! もふしれん と やくそく! まもる もふ!」 飛んできた林檎をぱくっと一飲み、ろうざもふらは気合を入れた。 ろうざもふらと並んで歩いていた桔梗もふらは、辺りをきょろきょろ見回して。 「梨佳もふらに聞いた、精霊力の溜まり場は何処もふ‥‥?」 ぱわーすぽっと、というのがあるとギルドの居候もふらが言っていたのだが。 「ここかもしれないもふ」 荷台の上でうつらうつらしていた牛もふらが、もふぁ、と大きな欠伸をした。 うーんと伸びをした桔梗もふら、ぽてんと転がってみた。柔らかな草が黒いもふ毛を優しく受け止めて、このまま眠ってしまいそうだ。 「疲れが抜けていくもふ‥‥」 気持ち良さそうに体を震わせたもふ巳斗は伏せの格好で伸びをした。何とも愛らしいその背から飛び降りたもふ紫蓮、荷台から解放されたろうざもふらに駆け寄った。 「ろうざもふら、果物盛り合わせを食べるもふ!」 「おなかへた もふ! おやつ たべる もふ!」 もっふもっふとおやつを始める二頭に気付いて、寄って来るもふら達。風呂敷包みから各々の好物を取り出して、ご機嫌だ。 「桜餅さん会いたかったもふー♪」 大好きな桜餅を頬張るもふしび、沢庵を齧るもふ紫蓮、はらぺこもふら達はもっふもっふと食べている。 その傍で、ごろりと寝っ転がる牛もふら。ころりころりと寝返りを打っている桔梗もふらの向こうでは、璃璃もふが星もふらにじゃれている。 「荷物運びきついもふ‥‥」 「まぁ、仕事がすんだら美味い飯が食えるもふ」 「今じゃダメもふ?」 「も、もふっ!?璃璃もふ!そこはあかんもふ‥‥」 ――あ、真っ赤になって大人しくなった。 もふもふの毛並みを寄り添わせ、二匹仲良くお昼寝を始めた。ぱわーすぽっとで元気を取り戻しただめもふずの面々は、再びお届け先への旅を始めたのだった。 ●もふっ!! その後も、だめもふずのもふら達は、交互に荷台を引いて進んで行った。 「小石が一杯もふ。私は知らないもふ」 ごつごつ岩の前で荷台に登ってしまった牛もふらの代わりに、もふしびが前を引き、桔梗もふらが後ろから押す。 ――と、荷車が急に重くなった。 「寝ちゃ駄目もふー!」 すかさずもふ紫蓮が飛びついて、前脚でぺしぺし。はっと気付いた桔梗もふらは真面目に荷車押しに復帰して。 そんなこんなで進んでいたのだが、ろうざもふらが急に止まった。 「どうしたもふ?お腹空いたもふ?」 「ぐるるるる‥‥!」 心配したもふ巳斗、牙をむき出し威嚇しているろうざもふらの様子に表情を引き締めた。彼女が睨みつけている方向を見ると―― 「とってもわかりやすいもふね‥‥」 くるくるたてがみのパンチもふらやら、てかてかたてがみのリーゼントもふらやら。 お届け荷物を奪うと評判の、ヤンキーもふら達だ!! 「いい物持ってるふも。俺らによこすふも」 何か身体に良からぬものを吸引していたのだろうか、どろんとした生気のない目をしたパンチもふらが臭い息を吹きかけてきた。その後ろで奇妙な座り方をしているリーゼントもふらが三白眼で睨みつけてくる。 「ふもォ?文句あっかふもォ!?」 「これは渡さへんもふ!とっととどっか行きぃもふ!!」 ガラのよろしくないヤンキーもふら達に臆する事なく、威嚇する星もふら。ヤンキーもふら達よりもずっとずっと大きな牛もふらがずずいと前に出た。 「そこの小さいもふら、ちょっとどくもふ」 ずんずん、と前に出るとパーマもふらが後ろに下がる。リーゼントもふらにぶつかって、二頭は不愉快な含み笑いを浮かべた。 「やるふも?」 「泣いても知らないふも」 開き直ったヤンキーもふら。 (「もふらさまは何しても可愛い、けれど敵‥‥」) 複雑な心境でヤンキーもふら達を見つめている桔梗もふら、痛い事はやーもふという思いは皆同じのようで、璃璃もふが一大決心、もふもふの被毛をもふぁりと揺らして叫んだ。 「みんなアレをやるもふよ!」 ――アレ。 だめもふず最終兵器、もふらだま!! もふ!と頷いたもふ紫蓮が跳ねた。 「やるもふ!‥‥いきなり蹴るのはダメも‥‥も゛ぶっ!!」 跳ねたもふ紫蓮を蹴上げるもふ巳斗は何だか良い笑顔、もふーんと飛んでったもふ紫蓮は牛もふらの頭に落ち着いた。 「俺は今モーレツに感動しているもふ」 操縦席さながらの牛もふら&もふ紫蓮。仲間のもふら達に引っ付いてもふ毛にまみれる桔梗もふらは幸せに目がくらみそう。 「みなで ちから あわせる もふ!」 ぎゅっとくっついたろうざもふらに、もふしびがしがみ付く。もふ巳斗の鶯色、璃璃もふの赤褐色に青竹色のもふしびとバラ色のろうざもふら、もう何が何だかわからない。 「‥‥もふもふが‥‥ぎょうさんのもふもふが‥‥♪」 自身ももふもふなのに、星もふらは和みまくりの癒されまくりで毛に混ざって。 「いくもふー!」 もふ紫蓮の号令一下、もふらだまがヤンキーもふらに向かって転がった! 「「ふ?ふも〜〜〜〜!!!」」 どれが仲間か判りゃしない。ヤンキーもふらを巻き込んで、もふらだまは勢いのまま転がってゆく。 「もふ〜〜〜〜〜〜〜!!!」 ぐるぐるぐるぐるひたすら転がるもふらだま、どこまで転がったか道沿いに立っていた樹にぶつかって漸く止まった。 「まいった‥‥ふも‥‥」 だめもふずは、ヤンキーもふらを、痛くしないで、やっつけた! 早く荷物を届けなければ! 目をまわしたヤンキーもふらを置き去りにして、だめもふずの一行は道を急ぐ。あと少しでお届け先だ、頑張ろう。 「あ、あそこもふっ!」 「やったもふ‥‥これで僕達も立派なもふらの仲間入りもふね!」 「だめもふずではないもふー」 汚名返上、これから何て名乗ろうか―― ●へんしん ――そこで、あなたは目が覚めた。 何だか、もふらさまになった夢を見たような気がする。とっても優しい夢だった。 楽しい気分のまま身支度を済ませて開拓者ギルドへ向かう。 「今日はどんな依頼があるもふか〜?」 ‥‥もふ? 思わず出た口癖、ギルドにいる何名かは身に覚えがあるようだった。 |