【踏破】風を制せよ
マスター名:シーザー
シナリオ形態: ショート
相棒
難易度: やや難
参加人数: 6人
サポート: 0人
リプレイ完成日時: 2010/07/17 23:32



■オープニング本文

●魔の島と嵐の壁
 ここに来て、開拓計画は多くのトラブルに見舞われた。
 新大陸を目指す航路上に位置していた魔の島、ここを攻略するには明らかに不足している戦力、偵察に出かけたまま行方不明になってしまった黒井奈那介。
 やらねばならない事は山積だ。
「ふうむ。なるほどのう‥‥」
 風信機から聞こえてくる大伴定家の声が、心なしか弾んでいるように聞こえた。
「それで、開拓者ギルドの力を借りたいという訳じゃな?」
「えぇ。朝廷には十分な戦力がありません。鬼咲島攻略も、黒井殿の捜索も、開拓者の皆さまにお願いすることになろうかと存じます」
「ふむ。ふむ‥‥開門の宝珠も見つかり始めたとあってはいよいよ真実味を帯びて参ったしのう」
 大きく頷き、彼はにこりと表情を緩めた。
「宜しかろう。朝廷が動いて、我らが動かぬとあっては開拓者ギルドの名が廃るというものじゃ。新大陸を目指して冒険に出てこその開拓者と我らギルドじゃ。安心めされよ。一殿、我らギルドは全面的に協力して参りますぞ」
「ご英断に感謝致します‥‥」
 少女の頭が小さく垂れる。
 当面の障害はキキリニシオクの撃破。
 そしておそらく、嵐の門には「魔戦獣」と呼ばれる敵が潜んでいる筈だ。過去、これまでに開かれた嵐の壁にも総じて現われた強力な敵――彼等はアヤカシとも違い、まるで一定の縄張りを、テリトリーを守るかのように立ちはだかるのだ。
 計画は、二次段階へ移行しつつあった――

●掃討作戦決行

 大型飛空船へと、次々に運び込まれる物資や龍を横目に緊張の面持ちで立ち尽くしている青年がひとり。
 レイ・ランカンである。その傍らには、これより共に作戦へ向かう大切な友人、玉紅がいた。
「玉紅が傷つかぬように戦うつもりだが、もしも‥‥戦闘烈しく、怪我を負うことになっても構わぬか」
「うきゅ♪」
 これより向かうはアヤカシが巣窟とする鬼咲島だ。気を引き締めなければどのような惨事を生むか知れない――のだが。
「そ、そのように愛らしい瞳でみつめるな。離れがたくなるではないか」
「きゅぅ」
 ガシッと玉紅の首元へ抱きついたレイは、人目も憚らず、グリグリと仮面ごと顔を押し付けた。
 その頭上を、離陸した飛空船が次々と上昇していく。
「む。ではそろそろ船へ乗り込むか」
 突風に髪を巻き上げられながら、レイは玉紅の鼻面を撫でると、それまでの弛緩した表情とは打って変わった厳しい顔で踵を返したのであった。


■参加者一覧
風雅 哲心(ia0135
22歳・男・魔
葛切 カズラ(ia0725
26歳・女・陰
菊池 志郎(ia5584
23歳・男・シ
バロン(ia6062
45歳・男・弓
からす(ia6525
13歳・女・弓
鹿角 結(ib3119
24歳・女・弓


■リプレイ本文

 鬼咲島上空。飛空船内では、これから始まる掃討作戦を前に、緊張が隠せず武者震いしている青年がひとり。
「先生。思いきり行きましょうね」
 鼓舞する菊地志郎(ia5584)の言葉も微かに震えている。先生、と呼ばれた駿龍、陰逸は志郎を気遣うような仕草を見せた。
 凄みのある瞳を伏せ、「気負うな」と言いたげに軽く鼻息を志郎の頭へ吹きかけた。心の底から理解し合えていなければわからない、些細な仕草である。アヤカシを多く倒したいと強く思うあまり、肩に力が入りすぎていては良い成果は得られない。場合によっては最悪な結果を生むこともある。とはいえ、それがわからぬ志郎ではないことも陰逸は知っていた。
 吹き上げられた前髪を直しながら志郎は、陰逸の真意に気づくと改めて気を引き締めた。
「そうですね。思いきり、自分らしくいきます」
 気負うのではなく、覚悟するのだと志郎は小さく、そう――陰逸にすら聞こえないほどに小さな声で呟いた。
 格納庫の隅では、純白の体躯が見事な極光牙の足へ寄りかかり、瞑想に耽る風雅哲心(ia0135)の姿があった。
 普段は温厚の極光牙も今回の掃討作戦には何やら内に騒ぐものがあるらしく、金に縁取られた兜から覗く目の奥で、静かに火が燈る。
 滾り始めた相棒の体温を感じたのか、ゆるりと見開かれた哲心の双眸にも極光牙と同じ色の火が燈っていた。
 戦闘を前にした独特の空気の中、ベロベロと相棒に舐め回されている陰陽師がいる。
(「現地に乗り込んで本格的に開拓する前の準備みたいなもんね。本番で手間取らない様に、どの程度のものか見てきましょ」)
 やや乱暴気味の鉄葎の舌使いに、上半身を縦横に揺らしながら葛切カズラ(ia0725)は、何食わぬ顔で手の中の符をチェックしている。糸を引く唾液も軽く手を払って終いだった。
 その様子をチラチラと見る甲龍――玉紅である。何か閃いたのか、カッと両目を見開くとキラキラに輝かせた。目の前には、初の騎乗戦に緊張している鹿角結(ib3119)を励ますレイ・ランカンがいる。
「うきゅ」
 と呟いてレイの頭をパクリ。
 玉紅のとつぜんの奇行に驚いた結は銀毛の耳を後ろに倒し、刀我の足にしがみついた。齢を重ねた刀我にはそれが玉紅の愛情表現だとわかっており、怖がる結を鼻で軽く小突いた。軽く、のはずが存外に勢いがついた結は、前のめりでゴロンと転がった。転げ出た先で顔を上げた結の目に、口から解放されたレイが、玉紅の舌で床を酒樽のように転がされている様を見た。
(レイさん、喜んでいるような‥‥悲鳴をあげているような」)と結。
 仮面のせいで表情がさっぱりわからない。首を捻って訝しんでいると、
「レイ、楽しそうだな」
 降下の準備に移動してきた哲心が言った。彼には仮面男の表情がわかるらしい。結はそのことも含めて、いろいろ頑張らねばと思った。

 降下後。
 空上にて、各々の配置につく。頭上にあった飛空船が、今は遥か後方に下がっている。
 哲心とレイ、バロン(ia6062)と結はそれぞれ高度を同じくして飛行。その後方、志郎を先頭に右辺へからす(ia6525)、左辺に葛切を配した班が飛行していた。
 配置についたのを確認すると、即座に志郎は超越聴覚を、からすは鏡弦で索敵を発動させる。
 開拓者の眼前には小規模の積乱雲が点在していた。身を隠すならあの中か、と周囲を目視で用心しつつ前進開始。索敵を続ける志郎とからすの顔も緊張で強張る。
 だが、なかなか思うように索敵がはかどらない。ヤツらがいないはずがないのだ。必ず、どこかで息を潜めてこちらの様子を窺っているはずである。
「先生、アレ‥‥試してみましょう」
 志郎の声に陰逸が頷いて応える。翼を大きく振るって突風を起こすと、積乱雲の一つ目掛けて放った。雲は霞むように層を薄くさせていく。さらに放たれたソニックブームにより、積乱雲の半分以上が吹き消されていった。
「こう気流が荒れているとおちおち茶も飲めやしない」
 竹水筒から冷茶を注ぎ、横揺れを物ともせず、また一滴の茶もこぼさずに一服しているのはからすだった。ソニックブームを放った直後とは思えない落ち着き様である。普段寝てばかりいる鬼鴉も、今は別だと言わんばかりに赤眼を輝かせていた。
 キシャアァァッ――ッ
 甲高い不気味な叫びが空気を振るわせた。
 七人の目が前方を捉えた刹那、羽を持った蛇型のアヤカシ、小雷蛇が槍のように突っ込んで来た。咄嗟に左右へ転回する哲心とレイ。続けて転瞬でかわすバロンと結。
 小雷蛇は一頭だけ。だが、確実にほかのヤツらが潜んでいるはずなのだ。一匹でも叩き落せば残りを引きずり出せるかもしれぬ、と本来の得物とは違う武器を手に、哲心が大きく前へ飛び出した。
「射撃は苦手だし、これは専門外なんだがな。四の五の言っていられんか」
 小雷蛇を有視界の捉えながら極光牙を急上昇させた哲心。半身を捻り、ショートボウで射撃。迎撃態勢を取る後方班を見遣ったレイが玉紅を駆り、哲心のフォローに入る。
 奇しくも近接攻撃になってしまったレイの矢は、小雷蛇に刺さったものの勢いを衰えさせることはできなかった。
「ぬう。やはり普段使わぬ武器は勝手が違って難しいものだな」
 離脱していく玉紅とすれ違うように高速で飛び込んできたのは、バロンとミストラルである。
 射程内に捉えた小雷蛇へ強烈な射撃を繰り返した。射程ギリギリの距離をミストラルは正確に測る。臆病な性格が今は上手く働いた。ここでバロンが矢を番える。高速のまますれ違わせ射撃。鈍い音を立てながら、蛇の背に矢の列が出来ていく。
「うむ。良い動きじゃ。反撃される前に離脱しようかの」
 すぐさま態勢を取り直し、高速旋回で一気に離脱する。
 先輩開拓者の騎乗を見て、逸る結は緋鳳をすばやく構え、炎魂縛武を詠唱。狙点を固定して射る。スパッと軽い音ながら、命中力、攻撃力共に上昇している矢は小雷蛇の脳天を貫通した。串刺しになったアヤカシは風に吹かれる木の葉のように舞いながら、ようやく勝手がわかってきたらしいレイにトドメを刺された。
「これが“連携”ってことね。次はもっと上手く繋いでみよう」
 耳をピコピコさせながら、結は得意げに刀我の背で跳ねた。
 結は幼子と言える歳ではないが、まるで守り役のような穏やかさで、彼女を載せた刀我はゆったりと離脱する。

「上から来ます!」
 超越聴覚を継続していた志郎が、緊張した声で叫ぶ。
「我々に見えないとでも?」
 同時に上空を指したのはからす。後ろで結わえた黒髪が、上昇気流で勢いよく吹き上げられる。
 頭上に突如現れたアヤカシの影。先の一戦に刺激されたのか、雲間から姿を現したのは小雷蛇が五頭程の小さな群れだった。それらがまさに矢の雨となって降ってくる。
 時待たず、迎撃態勢に入った志郎は、陰逸に跨る内股を引き締めて手裏剣を構えた。藍銅鋼の虹彩に映るのは小雷蛇の羽。
「ヤァァァッッ――!」
 志郎の両手から放たれた手裏剣は、見事アヤカシの羽を捉え、引き裂いた。ボロボロになった羽では転換も叶わず、ただやみくもに直線的な攻撃だけを仕掛けてくる。
 空襲を始めた小雷蛇と睨み合った鬼鴉とからすは、右に左にと宙を大地に見立てて駆け回り、ターンすると背面飛行に移った。高速回避を取っていた鬼鴉との息はぴたりと合わさり、からすの背面射撃は羽を失ってバランスを崩したアヤカシを粉砕し、撃墜した。
 霧散した小雷蛇を潜って新たな小雷蛇が猛進してくる。
「秩序にして悪なる獣よ、滾りを放ちて華燐とかせ!」
 カズラの背後から、にゅるりと触手が顔を出し、するすると意志あるもののように伸びていく。カズラが持つ、独特の形状をした式だ。その式――触手の先端に開いた、口のような穴から炎が噴出し、それはすぐに狼の姿へと変貌した。煉獄炎の尾を引きながら、きりもみ状に突っ込んでくる小雷蛇を飲み込もうと炎の狼は大きく口を開けた。が、それを掻い潜ったアヤカシは白煙を上げながら反転し、カズラに襲い掛かった。
「‥‥あぁぁっ」
 硬質化させた鉄葎であったが、その衝撃はすさまじく、カズラは振り落とされないようにしがみついた。
 シャアァァァッッ‥‥ッッ
 執拗にカズラを狙う小雷蛇の頭を、一本の矢が真横から貫いた。遠距離役には近づかせない、と自負していた哲心が放った援護射撃である。だが、懐に潜られたのは不覚だった。哲心は渋面のまま、極光牙と共に自班へと戻る。
 その頃、前方では小雷蛇の攻撃射程を読み間違えた結が、雷撃の直撃を受けていた。回避の為に急旋回するも、間に合わなかった。空襲を上手くかわしたまでは良かったが、速攻を仕掛けられたのだ。
「しまっ‥‥! 刀我ッ。ここはなんとしても反撃に打って出よう!」
 刀我と共に結は急いで体勢を整える。喰らう事だけには聡い小雷蛇が、その危うさに付け込むように威嚇音を鳴らしながら距離を縮めてくる。
 結と刀我のフォローに入ったバロンは高速回避を使い、小雷蛇の目を撹乱させるべく縦横無尽に駆け回り、アヤカシの意識が結から逸れたと見るや、すかさず矢を番えた。
 一射。老練の妙技! 急所をわずかに外し、あえてアヤカシを苦しませる。だが、なにもバロンに嗜虐的な趣味があるわけではけしてない。それには彼らしい意図が隠れているのだ。
 立て直しを完了させた結の緋鳳が紅く燃え上がる。
「この程度で怯みませんっ」
 叫んで矢を放つ。気合いの篭った一矢は、のた打ち回る小雷蛇を絶命させた。
(「開拓者らしい戦い方を身につけていかないと追いつけない‥‥ッ」)
 雷撃で煤けた頬を手の甲で拭いながら、結は唇を噛んだが、それは悔しさからではない。目にした機動戦術は必ず次に生かすのだと、結は血を滾らせた。
 そんな彼女をみつめる視線がある。バロンである。
 頬を紅潮させ、揚々と刀我を駆る結へのまなざしは、じつに優しいものだった。戦闘方法を教授するつもりなど、さらさらない。そのようなものは戦い続けていれば自ずと身につくものである。
 だが‥‥敵を自身の手で撃ち落すのと、味方が尻拭いのように撃墜させるのでは大きく意味が違ってくるのだ。
 いずれ、どこかの戦地にて会うこともあろう。バロンは髭を撫でつけながら、駆け出し開拓者の成長を楽しみに思うのである。
 よもやバロンがそのような思いで小雷蛇のトドメを刺させたとは知らない結。その青い瞳が見据える先で、不得手な泰弓で残党を撃つレイの姿があった。――アヤカシを撃墜できず、聞こえるほどの舌打ちを打つ。
 うねる蛇が放った反撃の雷を、レイが右へ旋回してかわす。そこへ横滑りするように飛び込む哲心と極光牙。霊鎧を纏わせ、レイを追う小雷蛇へと頭突きを喰らわした。
 残敵数も減り、僅かとなった。その状況を把握した志郎は、次の作戦へと移行する。
 注意を一手に引き受ける為、孤立を装う。背後の仲間達は固唾を飲んでそれをみつめていた。かかれば一斉射撃の的にしてやる、と知らず皆の鼓動はドクドクと激しく脈打っていく。
「先生、痛い思いをさせてしまいますが‥‥よろしくお願いします」
 抵抗を装い被弾しつつ、手裏剣を投擲して細細と応戦し、頃合いを見計らって高速回避を発動!
 退却すると見せかけて――仲間の射程内に突入と同時に全力で上昇――ほぼ直角に高速飛行する陰逸にしがみつく志郎。
 待ち構えていたからすが、小雷蛇の死角から踊り出て安息流騎射術を放てば、
「急ぎて律令の如く成し万物悉くを斬り刻め!」
 先端を鏃状に変化させた触手が、カズラの指示通りに特攻していく。
 撃ち抜かれ切り裂かれたアヤカシは、跡形もなく消え去った。小雷蛇の最期を見送っていると、空の一部が歪み始めた。半透明のそれが、徐々に姿を現す。
 伸縮自在の躰を蠢かせている風柳だ。
「他に三体います」と、緊張の面持ちで志郎が言った。超越聴覚の継続は役に立つ。
「んじゃ、一番手行ってくるか」
 言うや腰を落とし、一気に加速する極光牙の背で阿見を握る哲心。白い閃光が空を疾走する。掴み所のない風柳に向けて雷鳴剣が繰り出された。
 追従するように硬質化させた玉紅を上昇したレイは、そこから一気に失速降下しながら射撃。
 奇妙な糸が空を漂う中、バロンとからすが並ぶ。顎にたくわえた立派な白鬚を一撫でしたバロンが、
「さて行こうか、ミストラル」
 ミストラルの背を軽く擦り、からすへ顔を向けると、
「あれをやるぞ!」
「いいですとも」
 バロンの合図にからすは大きく頷いて見せた。
 まず武者震いのように全身を震わせた駿龍ミストラルが一気に飛び出した。からすの騎乗する鬼鴉も勢いよく続く。
 高速で接近したバロンが乱射。矢の雨が怒涛のように風柳へ注がれる様を見届けながら、バロンはアヤカシの下へ潜り込む形で離脱した。
 舞うように鬼鴉が駆け出すと、背面射撃に入ったからすの緋鳳の弦が鳴り響く。不安定な姿勢ながら、鬼鴉との阿吽の呼吸で成し遂げた。
 ドドッと撃ち込まれるも撃ちない風柳へ、志郎の散華が複雑な軌道を描いて撃ち込まれて後、秋の落葉のように風柳は散った。

 結の気合い一閃の射撃が疾走る。未熟な射法ではあったがその精度は明らかに増していた。刀我との息も今では乱れない。まさに空駆ける龍として、アヤカシの前に立ちはだかる。
 銀に輝く両耳を前方へ向けて吼えた。
「刀我ーッ。行くよーッッ」
 別方向より現れた、風柳が仕掛けたと思われる糸に絡め取られ、吸血されてしまった哲心と極光牙だったが、
「へっ、その程度で相棒に傷つけられると思ったかよ。こいつはお返しだ!」
 相棒に絡んだ糸を叩き斬り、反撃に転じる。雷電を纏わせた剣撃が宙を疾り、風柳の胴を真っ二つにした。

「!?」
 自分の背後でアヤカシの苦鳴を聞いたレイが、慌てたように振り返る。カズラが放った触手が美味そうに風柳を喰らっている所だった。音を立てて喰らうその凄まじさに、レイは言葉を無くす。彼女に逆らってはいけない気がしたレイだった。

 上空で待機していた飛空船へ戻った開拓者達は、共闘の友を労った。傷ついた龍達の治療に奔走する。
 だが、本当の戦いはこれからなのである――。