【讐刀】囲う刀 
マスター名:鷹羽柊架
シナリオ形態: シリーズ
相棒
難易度: やや難
参加人数: 8人
サポート: 0人
リプレイ完成日時: 2010/04/07 00:07



■オープニング本文

前回のリプレイを見る


「矢場か。それはまずいなぁ」
 うーんと困った唸り声を出すのは沙桐の上司にあたる水上。
 前回、首謀者が矢場に入り込んだという情報を得て、沙桐が摘発させてくれるように直属の上司である水上に頼んでいる模様。
「色々面倒なのはわかりますけど、今はどうこう言っている暇はないんですよ」
 真っ向から反抗する沙桐にやっぱりうーんと唸る。
「直接な上じゃあないから言いづらいんだよ。いい人だから余計に」
 その言葉に沙桐がはっとなる。
「また、何かあったんですか?」
 頷く水上を見て沙桐の表情が曇る。
 沙桐の役職は護衛武官に辺り、上司の割り振りでお偉方の警固につく。
 お偉方にもそれぞれスタイルがあり、それに対して増員の為の武官というところ。水上が言うのは護衛対象のお方の事。
 沙桐は長期に渡り、指名を受けており、その方の命令により、護衛武官の仕事ではない事をしていた。
「勿論、この件も本来の仕事じゃないんだ☆」
「誰に言っているんだ?」
 むしろ、勿論って言うな。
「でも、あの矢場にいるんなら、ついでに摘発出来たらいーなーって」
「最初はやる気なかったのに、関わると攻めの姿勢になるよなぁ。まぁ、護衛はこっちでやるし、唆された翠光の仇をとって来い」
 呆れて笑う水上に沙桐は微笑んで頷いた。

「矢場‥‥ですか」
 受付嬢が言えば、沙桐は頷く。
「裏で非合法的なものを売買しているんだ。別の部署が摘発をずっと狙っていたらしくて、でも、尻尾を出さないみたいで。周囲にもあまり迷惑かけてないからきっかけがとれなかったらしい」
「摩擦とか大変そうですよね」
「まぁ、こっちは名誉なんかいらないし、首謀者さえ捕まえたらそれでいいんだ」
「わかりました」
 受付嬢はそのまま依頼状を書き記した。


■参加者一覧
南風原 薫(ia0258
17歳・男・泰
龍牙・流陰(ia0556
19歳・男・サ
御樹青嵐(ia1669
23歳・男・陰
楊・夏蝶(ia5341
18歳・女・シ
輝血(ia5431
18歳・女・シ
蓮見 一片(ib0162
13歳・女・魔
オドゥノール(ib0479
15歳・女・騎
溟霆(ib0504
24歳・男・シ


■リプレイ本文

 たった一人の刀匠の為に随分と時間を食ったように思えた。
 手が届きそうな所に来たのだから、その尻尾を捕まえたいと捕まえたいと思っただろう。
 オドゥノール(ib0479)が胸に秘め猛る悔しさを押さえる為に一度蒼き星の如き瞳を閉じ、深呼吸する。また瞳を開いた時にはいつも通りの清廉なる騎士の表情となった。
 同じように数人の表情に浮かぶのはすっきりしてないようなもの。
 確かに幾つか繋がらない点がある。それに気づく沙桐は寂しそうに見たが、すぐに表情を引き締める。
「集まってくれてありがとう。一刻の猶予もない。どうか、頼む」
「もう飽きたからさっさと仕留める」
 何事もなかったように言う輝血(ia5431)に沙桐はくすっと微笑みを浮かべる。
 頷く全員はすぐさま配置に入る。
 言いたい事があるだろうに仕事に入ってくれる彼等に沙桐は感謝の意を込め、瞳を伏せてそっと息をつくと、首よりかけられている銀で作られた鷹の羽根を意匠した首飾りが視界に入る。それを握り締め、北の空を見上げた。


「あたぁ〜り〜!」
 どどんと、太鼓の音がし、派手な着物を着た女が的に刺さった矢を抜く。
「うん、今日はいい調子だ」
 満足そうに頷く溟霆(ib0504)は弓を置く。
「あら、旦那、もう終わり?」
 女が声をかけると、溟霆はにこっと頷く。
「美女がいたら当てられなくなるんだ。こう見えて繊細でね。胸がときめくのだよ」
 優しく溟霆が言えば、女はまんざらでもないように笑う。女とやり過ごしてそれとなく辺りを見ると、今日は客が少ない。いても自分を含めて三人。
 人質にされる事を考慮し、これ以上増えない内に片付けるべきと思い、天井を見上げると、天井の板を少しずらして様子を見ている輝血の目と合う。
 溟霆が視線を奥の方へ向けると、輝血はその場から消えた。
 遊戯場には目的の男はいなかった。
 屋根裏部屋を素早く移動する輝血は間取りを確認している。隠し部屋があればと思っていたが、特にはなかった。
 もう一つ確認できたのは目的の男。長い髪を毛先で纏めた文士風の優男。似たような姿の者は居らず、その男が確定かもしれない。店のものらしき男となにやら話している。
 近くに楊夏蝶(ia5341)の姿を見て、彼女に任せて輝血は刀匠の行方を捜した。
 目的の男に届け物があると従業員に言っていた夏蝶であったが、向こうは遊技場へ繋がる廊下の奥で店の主と話している為、待つように言われ、夏蝶は超越聴覚を使って話を聞いていた。
「どうやら、亀の奴捕まったらしいな‥‥」
「最近連絡がないと思ったら‥‥話に寄れば、任務も失敗したらしいじゃないか。大事をとり、式は延期したとか聞いた。倉庫は大丈夫なのかね」
「一度撤収させてる。つか、場所まだ教えてもらってない」
「開拓者も動いているらしいじゃないか。気をつけてくれよ」
 どうやら、味方が捕まった話らしいが、翠光の話ではなさそうだと夏蝶は感じたが、何に繋がるか夏蝶には情報が足りなかった。
 文士の優男を夏蝶に任せた後、輝血は杜叶を探しに回っていたが、外へ出る隠し通路を見つけたくらいでそれらしき姿はなかった。輝血は天井裏から微かな声量で杜叶がいない事と、隠し通路の在処を言えば、夏蝶が着物の襟を正す振りをして頷いた。


 外では二箇所突入組が歩いている。潜入組のシノビ三名が先に矢場に入って内情を探っている。
「昼間からああういう所にいる人って、外にやる事ないのかな」
 真顔で呟く蓮見一片(ib0162)に沙桐と南風原薫(ia0258)が声を殺して笑う。
「表でも裏でもやるこたぁ、嫌じゃねぇなぁ」
 でも逃げるのはどうかなぁと、薫が嫌みったらしく呟く。
「向こうは杜叶さんの刀を使ってくるかもしれませんね‥‥」
 龍牙流陰(ia0556)が心配して呟けば、御樹青嵐(ia1669)が頷く。
「特別に誂えたのは筑紫屋の一振りですが、他の刀も存在しているでしょうから」
「ともあれ、奴を捕まえてからじゃねぇと話はすすまねぇなぁ」
 疲れたと言わんばかりに薫が溜息をついた。目の前には目的の矢場があった。
「輝血さんが屋根の上に」
 オドゥノールが言えば、屋根の影に隠れて輝血がいた。姿を確認した沙桐が頷く。
「みたいだね。さて、正面突入班、宜しく頼むよ」
 正面突入班の薫、流陰、青嵐がそのまま正面の方を進み、残った面子勝手口の方へと向かった。

「申し訳ねぇが、一箇所に集まってもらおうかぁ?」
 薫が一足先に声をあげると、全員が何事かと正面入り口の方を向き、遊技場にいたシノビ達は奥へと走り出す。
「や、役人か!」
「なんでもいい、やっちまえ!」
 わっと、その場にいた五人の男達が三人に向かう。酒を飲むための机を蹴飛ばし、割れる皿の音に驚いた女従業員が悲鳴を上げる。
 一人の男が薫に殴りかかろうとしたが、薫の目には的確に捉えられる事を確信させられる。腕を掴み、相手の勢いの流れを変えるように触れれば、男は見事にひっくり返ってしまった。
「俺達の目的は強盗の頭でなぁ」
 薫が言えば、横から椅子を掲げて殴りかかろうとする男がいた。薫は空いた手を頭にやれば、男は椅子を持った手ごと光の螺旋が走り、そのまま拘束されて倒れてしまう。その顔を見れば、抵抗に負け、顔を蒼くして気絶している。
「一般人か‥‥」
 志体持ちやアヤカシは術や技に対する抵抗があるが一般人にはそれがない。開拓者達の中には一般人への術の行使をためらう者もいる。
「か‥‥開拓者!」
 誰かが慄いて呟けば、一片と沙桐が勝手口から遊技場へと出た。
「奴ぁ、奥だ! 捕まえてこいよ!」
 叫ぶ薫に応えるように二人は走り出した。
「大人しくしていて下さい。過度の危害を加える気はありません」
 静かに流陰が言っても、抵抗する者がいたが、一般人には到底敵うものではないのだ。

 何人かは一片と沙桐が出てきた勝手口の方を走った。そこには誰もいないと思ったが、勝手口の前にいたのはオドゥノール。
 複数の男と一人の細身の女性。どっちが勝つかは明白。
 それが、一般人であるなら。
「ねーちゃん、怪我したくなか‥‥っ」
 男が言い終わる前に床に倒れこんでしまった。原因はオドゥノールの打ち込みだ。次の動作も無駄を削ぎ落とした速さでもう一人の男の喉仏に触れるか否かの距離で止めた。
「動くな」
 冷然とした声は生唾を飲み込んだ時に動く喉仏に触れかねない刃の冷たさより肝を冷やされるものだった。
「大丈夫そうだ、な」
 追いかけて走った薫がオドゥノールに声をかけると、彼女は静かに首を盾に振った。
「逃げるにしても無理だからな」
 オドゥノールが勝手口の方へ振り向けば、薫も呆れたように見上げた。
「気合入れたもんだなぁ」
「頑張っているようだ」
 勝手口を見事に塞いでいるのは一片のストーンウォールだった。

 溟霆と夏蝶は奥を走ったが、志体持ち二人が現れ、二対二で戦っていた。
「やはり、一般人とは違うのだね」
 ぞくりとした肝が冷えるような緊張感を少なからず楽しんでいる溟霆が呟く。
「当たり前‥‥でしょ!」
 相手の刀を押し返して夏蝶が声を上げる。
「二人とも、天井に飛んで!」
 後ろから一片の声が飛んでくると、フローズを発動させると、一人の行動が鈍くなり、すかさず沙桐が刀を抜いて相手の刀を弾く。
「夏蝶君、一片君と行ってくれ。奴の声を知っているだろう」
 後を引き受ける溟霆が叫び、夏蝶と一片が走る。
「くそ!」
 もう一人が天井の溟霆に刀を振るが、素早く跳躍をし、切っ先を交わして間合いをとって着地する。その隙を抜けて沙桐が男に蹴りを喰らわせて、地に倒すと、その視界に入ってきたのは溟霆の刀。
「終わりだ」
 男に宣告する溟霆の声が響いた。

 襲撃を受けて、優男と経営者らしき男は即座に隠し通路を走った。
 外に出れば、地の利もあるから逃げ延びれるのだ。
 あと少しで外に出れる‥‥!
 そう思った男達の前に影から霧が漂い、人の形を造る。少女とも女ともいえる姿を形成し、男達に立ちはだかるのは輝血だ。
「逃がさない」
 志体持ちの可能性がある者に遠慮はいらない。優男が後ろを振り向けば、夏蝶と一片が来た。
「あ、あいつだよ!」
 一片が叫ぶと、優男は輝血に向き直り、斬撃符を繰り出した。
「‥‥うっ!」
 迷う事のない首を狙った一撃であったが、輝血は本能的に首を当らないように回避するのが精一杯で肩に痛みが走る。輝血の肩に鮮血が走った次の瞬間、一片のフローズが発動された。
「輝血!」
 夏蝶が早駆で優男の肩に一撃を加える。一撃を喰らった輝血は引く事はなく、前に出て優男の横腹に蹴りを当て、優男は地に伏せられた。
「う‥‥うわああああ!」
 経営者らしき男が刀を振り上げて向かうのは一片だ。その狙いは虚しく何かに拘束された。
「輝血さん!」
 経営者を拘束したのは青嵐だった。鮮血を流す輝血を見て驚いている。
「今、手当てを」
「それよりも、杜叶の行方」
 ぴしゃりと言い切る輝血に青嵐は顔を顰める。
「どうにしろ、長居は出来ませんよ。彼等も痺れを切らしましたから」
 流陰が言えば、遊技場から聞こえるのは役人達の怒声だ。
 全員がこっちの方へ流れてきたのだ。
「くそ‥‥」
 優男が悔しそうに呟くと、沙桐の姿に気づく。視線は沙桐が首にかけている羽根を意匠した銀の首飾り。
「‥‥お前‥‥その首飾りは‥‥‥‥っ」
「お前が見たのは、俺じゃないだろう」
 低く呟く沙桐は迷いなく男に猿轡を噛ませた。
「輝血ちゃんの怪我は?」
 沙桐は優男を起こして声をかけた。
「今、青嵐さんが頑張ってる」
 オドゥノールが言った先には青嵐が全身全霊を治癒符に込めて輝血の怪我を治している。怪我をした当人は何でもないように治療を受けている。傷が残らないのは仕事にとって大事な事だから。
「輝血の治癒が終わったら、お暇しようかねぇ。聞きたい事もあるから、な」
 ちらり、と薫が猿轡を噛まされた優男を見下ろした。


 向かった先は沙桐が詰めている役宅だ。そこで取調べをする事にした。
 優男の取調べに関して開拓者は参加禁止と沙桐に言い渡された。
「こっちも聞きたい事はあるんだがな、それに‥‥」
 尋問くらい気にしないと言おうとした薫に沙桐が言葉を切らせた。
「だって、沙桐、見られたら恥ずかしい‥‥っ」
 自分の身体を抱きしめて生娘が一線を越える時に見せるような恥らいの仕草を沙桐がすると、輝血が手を振り払ってさっさと行けというような仕草を見せる。傷は治ったが、体力は休まないと戻らない。出来るだけ喋りたくないのだ。青嵐が役人から毛布を一枚借りてきた。輝血に羽織らせて体温を確保するためだ。
「でも、聞くだけはいいんだからね!」
「あまり可愛くない」
 いきなりデレる沙桐の言葉に対し、一片が素直な感想を述べる。
「じゃ、行ってきまーす」
 明るく言う沙桐が部屋へと入る。薫がその横顔を瞬間、垣間見た。
「甘ちゃんなのか、鬼なのか‥‥」
 薫はお手並み拝見とばかりに口の端を上げた。

「うーん、参ったわね」
 困った顔をしているのは夏蝶だった。別行動する前に沙桐が神社の方も調べるように言われたが、あったのは盗品と思われる品と人身売買に使われるだろう少女が五人程。老人がいたか聞いてもいなかったと答えた。
「‥‥いると思ったのに‥‥」
 残念そうに言う夏蝶にオドゥノールも同じ表情だった。
「奴等は‥‥矢場の連中に物を売ってたのだろうか‥‥」
 オドゥノールが物を見て呟いた。確かに高価な骨董品らしき物はあるが、着物なんかもあった。
「杜叶さんに言いたい事があったのにな‥‥」
 流陰が残念そうに呟いた。生きているのであれば、息子に会ってほしいと言いたかったのだ。今は牢の中にいるが、沙桐に言えば、きっと会わせてくれる。
 一度途切れた縁であるが、全部切れたわけではない。そう、流陰が信じているからだ。
「‥‥しかたないね。戻ろう。向こうでも何か情報を吐かせているだろう」
 溟霆が切り上げを提案すると、三人が頷く。倉庫となっている神社の社を出て、役人に任せた。

 四人が戻った時、取調べを終え、着替えた沙桐と顔を合わせた。
「お帰り」
 にこっと、笑顔で迎える沙桐に少々面食らった。取調べは穏やかに終わったのだろうかと疑問に思ったが、オドゥノールは沙桐の首に飛沫のような赤い線に気づいた。沙桐もその視線に気づき、視線の先である首筋に指を這わせる。何気ない仕草であったが、凄惨な尋問をしたという十分な証であった。
「ああ、拭いたつもりだったんだけどな。女の子に見せるもんじゃないよね」
 ごめんねと、沙桐がオドゥノールの顔を見つめて詫びると、当人は慌てて、おろおろしていた。
「沙桐君は浮気が出来ないようだね」
 溟霆が茶化せば、沙桐が噴出して笑う。
「俺、浮気する奴に思えたのかよ。ひっどいな、俺は一途だよ」
「沙桐さん、好きな人いるの?」
 意外そうに夏蝶が言えば、沙桐が今はそんな暇はないと言う。
「折梅さんに聞いちゃお」
「そ、それは勘弁っ」
 意地悪っぽく夏蝶が言えば、沙桐が怯えて返した。どうやら、無双老婦人には弱いらしい。
「杜叶さんの行方はわかりましたか?」
 話を変えた流陰の言葉は矢場には杜叶の姿はなかったという事だ。
「それは、皆と話そう」
 沙桐は歩き出して、残りの面子がいる部屋へ案内した。


「趣味と実益‥‥なぁ」
 呆れた口調なのは薫だった。どうやら、開拓者の代わりに沙桐が色々と聞いてくれたようだ。
 優男はとある者の下についており、その者が動かしている一派の活動資金を集める為と、自身が刀好きであり、杜叶の刀に魅了されていた為に刀を探させるように翠光を騙し、手下達に金品を強奪させてきた模様。
 杜叶の刀は元から筑紫屋にある事も知っていたようで、翠光の刀探しは単なる目眩ましとして矢面に立たせていた。
「だがな、割に合わねぇんじゃねえのか? 何をしようってんだ」
 更に声を上げる薫は苛立ちと溜息が漏れた。
「杜叶さんは生きているんですか?」
 割って入ってきたのは流陰だ。そう、一番の優先順位はそこだ。刀匠杜叶刻御の安否だ。
「生きてはいるみたいだ。そこで刀を作らされているようだよ」
「場所は?」
「理穴の国境の境目にある村だそうだ。」
 青嵐の簡素な質問に沙桐は答えると、そのまま顔を顰めた。
「とりあえず、こちらの方で正確な位置を把握しようと思う。直ぐに杜叶さんの命をどうこうするわけじゃないみたいだし‥‥時がきたらまた依頼を出すよ‥‥」
 そっと、沙桐が溜息を吐いた。
「‥‥歯がゆい思いをさせてごめん。今は休んで」
 肩を落とした沙桐は糸が切れた人形のようにも思えた。
「‥‥早く見つかるといいね」
 皆が思う切な願いを一片が口にした。