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■オープニング本文 「おー。ここだここ」 陽気な声を出して入ってきた中年男性の声に受付嬢は首を傾げていた。 どこかで聞いたような声だからだ。 よく見れば近所に住んでいる棟梁ではないか。 「おじさん、どうしたの?」 「おお、嬢ちゃん、ここで働いているのか」 小走りで受付嬢が駆け寄ると、棟梁は片手を上げて笑いかける。 「そうなんだけど‥‥」 受付嬢の視線は棟梁の行動だ。青年を羽交い絞めにして引きずっているようだった。 「おじさん‥‥やめてくれる? ウチが人攫いを容認してるみたいで嫌なんだけど」 「おお、そうか? 悩みはコイツの事なんだよ。ここは悩みがあったら解決してくれるんだよな?」 「いや、正確には違うし」 素早く受付嬢はツッコミをいれた。 羽交い絞めにされていた青年は鴇哉という。 棟梁の下で働く大工だ。 よく働き、よく気が利く若い衆の纏め役で皆にも信頼が厚いとの事。 けれど、寡黙で不器用な男なのだという。 背が高く器量はいいが、洒落っ気もなく、酒も煙草も賭け事もした事がない仕事一徹の男だと言う。 確かによく見れば地味ではあるが仕立てはよさそうだっただろう着物を着ぶるし、無精ひげ。しかも、髪もただ纏めただけ。 「そんな鴇哉に気になるコレがいてよぉ」 ぴっと、立てたのは小指だ。 つまりは好きな女性がいるとの事だ。 「んで、その娘っこには男がちょっかいかけててよぉ。こいつぁ、腕っ節はいいが、あまり暴力はしたくねぇって言うんだよな」 当人は黙っていて、受付嬢はまだ声も聞いてない。 「それならコイツを洒落っ気のある男に変身させて女の子の気を引こうって思うんだよなっ」 「身なりを綺麗にするだけでもいいんじゃない?」 「それはコイツに聞いてくれや」 棟梁が言うと、受付嬢はじっと、鴇哉を見つめる。 「‥‥あまり自分じゃないのは困ります。ですが、よろしくお願いします」 とても低く艶のある声に受付嬢は目を見開いて肩を竦めた。 「(せくしーぼいすです‥‥)」 |
■参加者一覧
万木・朱璃(ia0029)
23歳・女・巫
柄土 仁一郎(ia0058)
21歳・男・志
黎乃壬弥(ia3249)
38歳・男・志
空音(ia3513)
18歳・女・巫
楊・夏蝶(ia5341)
18歳・女・シ
楓 絢兎(ia7318)
20歳・男・陰 |
■リプレイ本文 ●あいつはかわいいせくしーなおとこのこ 依頼に応じた六人が向かったのは棟梁の家。 「ああ、鴇哉くんの! さぁ入って!」 女将さんらしき女性が開拓者達を中に入れる。依頼人は棟梁の家で住み込みで働いているのだという。他にも住み込みで働く大工は多いとの事だ。今日は仕事が休みらしく、住み込みの大工達が楽しそうに開拓者を見ていた。 「おうおう、あんたらが開拓者か! へぇー! こんなに別嬪さんがいるのか!」 気分よく棟梁が呵呵と笑う。それが楓 絢兎(ia7318)の事も含んでいるのだろうかと思うがそれはまだおいておいて。 「コイツが依頼人の鴇哉だ」 棟梁の隣に座るのが依頼人である鴇哉なのだが、棟梁がよく喋るのでどっちが依頼人か分らない。依頼書通り、伸ばした髪を一纏めに束ねて前髪は顔の半分を隠しているが切れ長の右目がちらりと見える。口元には無精ひげ、着ているのは着ふるした着物。不審人物度絶賛爆発といった所だ。 「‥‥よろしくお願いいたします」 静かに低く挨拶の言葉を口にした鴇哉の声は見事な艶やかな低い声。空音(ia3513)と楊・夏蝶(ia5341)はびっくりして顔を赤らめてしまう。 瞳を潤ませ、鴇哉を見つめていたのは万木・朱璃(ia0029)。声もそうなのだが、しっかりした体躯に着流しという姿で襟から見える鎖骨や厚い胸板は野性味ある姿は中々に魅力的に見えているようで感動に浸っている模様。 「あ‥‥申し訳ありません‥‥」 朱璃が自分を怖がって目を潤ませているのかと思って鴇哉が謝罪する。 (「それ、絶対違うぞ」) 深く考える鴇哉に呆れているのは黎乃壬弥(ia3249)。 「違うよ、鴇哉さんが格好いいから見ていたのよ」 夏蝶が慌ててフォローを入れると、鴇哉はきょとんと、夏蝶を見て朱璃を見つめては困惑の表情を見せている。 「自分がそういう風に好意的に見られるというのがよく分りません‥‥ですが、怖がってなくて良かったです」 最後は安堵の表情を見せてた鴇哉に苦笑するのは柄土仁一郎(ia0058)。 「自分を知るというのはいい事だろう。これから知っていけばいい」 「‥‥そうですね」 とは言っても、鴇哉の声は不安そうだった。不安を吹き飛ばすように空音が立ち上がり、自分の両手を胸の前で合わせる。 「恋をする殿方だって素敵になれると思いますの!」 「そうです! 私も鴇哉さんの気持ちすっごく分かります! 泥舟に乗ったら沈んだくらいの勢いで行きましょう!」 続いて朱璃も立ち上がり、両手を握り締めて叫ぶ。泥舟に乗せるなそして沈ませるな。 「よろしくお願いします」 ふと、微笑まれる鴇哉の笑顔プラス声に空音と朱璃が膝を落ちそうになるが、空音には絢兎が、朱璃は壬弥が支えた。 ●夜の華ではなく昼の花 まずは敵状視察。壬弥が食堂の娘さんに会って情報を引き出そうと店へ。 因みに娘さんの名前は唐子というらしい。 「ま、この壬さんの話術にかかりゃ、娘っこくらいお手の物だな」 にやりと、笑う壬弥に絢兎の声が滑り込む。 「どこでご教授を受けたのですか?」 「どこって、そりゃぁ、夜の酒場で綺麗なおねーちゃん相手にだな‥‥いやいや内緒にしてくれよ?」 つい、ぽろりと零れる壬弥の言葉や何かに怯えて辺りを見回す様子を見て絢兎が袖を口に当てて楽しそうに笑う。どうやら壬弥にはこの話を聞かれたくない人物がいるようだ。 「へー。やっぱりそーですかー」 棒読みの台詞を口にしたのは朱璃だ。冷や汗をかいた壬弥が頑張ってどうか娘には‥‥と言っている。 朱璃の中で壬弥の駄目親父の称号は不動のものになったかは定かではないが。 着いた食堂は昼時という事もあり、随分繁盛していた。 「いらっしゃーい!」 壬弥達が中に入るなり店内の喧騒に負けないほど元気のいい声が響く。 その人物は容易に見つける事が出来た。仕事中の男どもの中にいる可憐な花だと絢兎は思った。 赤と茶の格子柄の着物をこざっぱりと着こなし、大きな瞳に小さな鼻、紅も差してないのにぽってりと赤い唇。全てが可愛いというものが当てはまるに足りる美少女だった。それが鴇哉の想い人の唐子だと分る。 「ご注文は?」 それぞれが注文を言うと、唐子はツバメの様に翻して奥へと注文を伝え、出来た丼物を届ける為に小走りで中を駆ける。常に唐子は店内を歩き、客と楽しく語らったりもしている。 「例の絵師は来てないようですね」 さっと、店内を見回した朱璃が小さく言う。 「毎日着てるというわけではないのでしょうか」 絢兎が呟けば、唐子が注文の品をお盆に載せてやって来た。 「お待ちどーさまー!」 テキパキと働く姿はとても好感が持てる。とりあえずは腹ごしらえ。 「うん、この煮物中々美味しいですね。味付けは働く人向けでしょうか。しかし、里芋がホクホクしてていいですね。はて、この味は‥‥」 「おいおい。万木の嬢ちゃん、俺達の目的を忘れるなよ」 隠し味まで当てようとしている朱璃に壬弥が苦笑いを浮かべる。 「でも、美味しいですね」 絢兎もここの味が気に入ったのか、秋鮭の切身の焼き物を一口食べる。 「見かけない人だね。ここの味は気に入った?」 ひょっこり顔を出した唐子に壬弥が笑いかける。 「ああ。美味い飯に可愛い嬢ちゃんの笑顔があれば昼も力が出るだろうよ」 「やっだ、照れるじゃない」 「そういや、金木犀もそろそろ終わりだねぇ、いい人とちゃんと見に行ったかい、嬢ちゃん」 壬弥が探りを入れると唐子はうーんと首を傾げる。 「今年はまだ見に行ってないね。いい人なんかいないよ。あ、小間物屋の近くに咲いてる撫子はとても綺麗なんだよ。あたし大好きなの」 「ほう、それはいい事を聞いたな」 そこそこに話を切り上げると、注文の声が入り、唐子は行ってしまった。 食べるものを綺麗に食べて、さて、勘定だという時になって、それは来た。 男が着るには少々派手な着物を着た伊達男が店に入ってきた。 「おーうぃ。唐子、元気でやってるかー」 「元気でやってるよー」 にこっと笑う唐子と伊達男に三人の視線が集る。 「やだ、あの人も格好いい‥‥」 「違うでしょう」 キュンと胸をときめかせている朱璃に絢兎が冷静にツッコミを入れる。 様子を見れば、二人は楽しそうに笑い合っているが、賑やかな店の中が災いしてあまりよく聞こえない。唐子の顔を覗き込むように見たら、唐子がじゃれて男の頬を叩いている。笑い合っているところからただのじゃれ合いなのだろうか。 「仕方ない、切り上げるか」 唐子の好きな花が分っただけで十分だと壬弥が立ち上がった。 ●はんさむとわいるどどっちがいいの? 改造班は鴇哉の部屋にて着物が入っている箪笥を漁っていた。 「数枚を着まわしているのですか?」 空音が訊ねると鴇哉は頷く。 「普段は仕事着を着てます。普通の着物はそんなに着る機会がありませんので」 「何枚かはあまり使っていらっしゃらないようですね」 「いっその事新品にしない?」 「え‥‥」 着物というものは長い間着るものであり、そうそうに買い換えるという事はない。男性なら特にだ。新調するという事に多少引くのも仕方ない。 「相手は食堂の娘だろう。やはり、身なりには気をつけないとな」 トドメとばかりに仁一郎が言えば鴇哉が唸る。 「そうですね‥‥」 「それとね、女の子に慣れてないなら私が練習台になるわよ。女の子が何をしても落ち着いて失礼をしないようにね。最後は唐子ちゃんの前で私を振るのよ」 夏蝶が言えば、鴇哉は押し黙り重々しく口を開く。 「それはいけません」 「え?」 頷くだろうと思っていた鴇哉の言葉に夏蝶が驚く。 「俺が好きなのは唐子さんだけです。いくらなんでも、手伝ってくれる夏蝶さんを人の目がある所で傷つけるような行為はしたくないです」 「え、いや、いまじゃなくて‥‥」 「どうか、そんな事はしないで下さい」 髪ボサの無精髭ではあるが、元は端正な顔立ち。真摯に見つめられて近くで自分を大事にしてくれているような台詞を言われては夏蝶もくらくらと目が回る。 「‥‥はい」 夏蝶は俯いて頷く。悲しませてしまったかと少し慌てる鴇哉だが、少し考えて口を開く。 「確かに、自分はあまり女性との接点がありません。慣れる為、ご一緒してくだされば嬉しいのです」 「は、はいっ」 舞い上がったように返事をする夏蝶。お前が落ちてどうするよ。 呉服屋の道中、鴇哉は夏蝶の隣にいた。それを眺めていた仁一郎が首を傾げる。空音が様子に気付いて声をかける。 「どうかいたしましたか?」 「いや、女性に慣れているのだなと」 空音が見れば、鴇哉は本当に女性に慣れているような行動を取る事が多々あった。歩幅は夏蝶に合わせ、馬車が通れば自分が外側に立つ。話しかけられれば一度夏蝶の目を見てから話す。 「確かにそうですね。鴇哉さんからにしてみれば怖がらないという事が明確だからというのかもしれませんわね」 「成程」 棟梁曰く、彼はよく気が利き、皆にも信頼が厚いとの話だ。元からの面倒見の良さを発揮しているのだろう。 呉服屋について夏蝶と空音があーだこーだと鴇哉にとっかえひっかえ反物を当てている。 楽しそうに反物を合わせる二人を見て仁一郎がいっそ洋服を勧めようかと悩んだがやめた。 反物は早く仕上げてくれるとのことで、次は髪結い屋。ここでも女性陣が張り切ってあーでもないこーでもないと決めていく。 「自分が変わりすぎるのは‥‥」 鴇哉の言葉に二人は元の髪をさっぱりとした感じでと頼んだ。 髪を切っている間にひょっこりと壬弥達が戻ってきた。 「娘さんの好き花はわかりました?」 空音が訊ねると壬弥がにやっと笑って頷く。 「今はいい男はいないってよ。花は小間物屋の近くに咲いてる撫子だ。俺達も見たが、中々の大輪で見ごたえがあったぞ」 「では、後で見に行こうか」 十分な情報に仁一郎が満足そうに頷く。 髪を切り、髭を剃った鴇哉は全員を驚かせるに足りるもの。 顔のラインを見せるようにカットされた後ろ髪、前髪は流石に抵抗があった為、目にかかるくらい。どこから見てもイイ男だと言える。 「まぁ、本当にお素敵です」 感歎の溜息と共に空音が呟く。全員一致の言葉だ。 「次は小間物屋へ行こ」 夏蝶が鴇哉の腕を引っ張り、歩き出す。困惑の顔を見せた鴇哉は次から次へと訳が分らない。 それよりも苦痛と困惑に悩まされたのは町を歩く人々の目。とても好奇の目に晒されているようにしか見えない。 「皆、鴇哉さんが素敵だと思って見てるのですよ」 空音がこっそり耳打ちして鴇哉に伝える。 「そうなのですか‥‥」 まだまだピンときていない模様。 連れて来られた小間物屋の近くにて鴇哉が首をひねる。 「この撫子を意匠した簪を作って彼女に送ってみてはどうだ?」 仁一郎の言葉に鴇哉は複雑そうな表情を見せた。 「自分の腕前はそれほどではありません。それならば買った物がいいのではないでしょうか?」 鴇哉は自分の腕を理解しているのか、難色を示す。 「自分で作るから意義があるんだ」 「彼女が喜ぶならそうします」 力強い仁一郎の声に鴇哉が頷いた。 ●落ちるのは一瞬 鴇哉の着物が仕上がり、改めて自分の姿を見て、自分が整った姿をしているというのはよく理解していない模様。 勿論、彼女に贈る簪は用意している。 大振りの撫子の簪だ。花びらの布の色は鴇哉自身が一から染めて作ったものだ。 「綺麗‥‥」 ぽつりと夏蝶が呟いた。 「これから店に行くんだ。景気付づけに一杯」 壬弥がさっと出したのは酒だ。断ろうとした鴇哉だが、度胸を出すのはこれが一番だと彼は言い、ぐいーっと飲ませる。 気持ち悪そうに頭を押さえる鴇哉だが、落ち着かせるように呼吸を整える。 「‥‥行ってきます」 店を出た鴇哉を見送ってから空音が壬弥を見る。 「本物ですか?」 「ん、偽物だよ。さて、足止め班、頼むぞ‥‥あれ?」 朱璃の姿がない事に気づいた壬弥が辺りを見る。 「いざ、行きましょう!」 丈の短い着物に着替えた朱璃が勢いよく引き戸を開けた。勿論、ちょっと片足を上げて内股を見せるようにせくしーぽーずで決める。 「年、いくつだっけ」 ぽつりと呟いた壬弥に氷の視線が突き刺さり、素直に謝る。命は大事だ。 妨害班にあたる朱璃と絢兎は絵師の元へと行く。 丁度、食堂に行くみたいなので急いで止めに入る。 「お話を伺いたいのですがよろしいでしょうか?」 にっこり微笑む絢兎と朱璃を見て絵師はにっこりと笑う。 「二人の別嬪に声をかけられて無碍にするのは男のする事じゃねえよ」 まんまと足止めにかかった絵師を茶屋に二人を連れ込む事に成功した。絵師は気さくな性格なのか、朱璃が自分の絵を一枚描いてほしいという言葉にも二つ返事で答えてくれた。 「食堂の娘さんはご存知で?」 「ああ、唐子か知ってるのか」 にかっと笑う絵師に絢兎がすっと、微かに目を細める。 「お好きですか?」 「ああ、大事だ。あいつは器量がいいだろ? 妙な男に目をつけられているんじゃないかと心配でな」 絢兎と朱璃が目を合わせる。それにも気づかずに絵師は妹自慢をしている。 「お身内の方で?」 「ああ、あいつの兄貴だよ。はい、できたよ」 ぺらっと朱璃に渡された一枚の紙には朱璃の姿がよく描けている。 鴇哉が店についた頃はそれなりに人がはけて空いている状態だった。 告白するにはいい状態だ。 「へ、鴇哉さん?」 戸惑う唐子に鴇哉は頷く。いつもの櫛を入れてない髪に無精髭ではない。どこから見ても美丈夫なのだ。そんな彼が唐子に差し出したのは撫子の簪だ。 「小間物屋の近くに咲く撫子が好きだと聞いて‥‥自分は‥‥あなたが好きです!」 「え‥‥」 それだけ呟くと唐子は顔を赤くしてその場に座り込んでしまう。 「だ、大丈夫ですか?」 慌てて唐子を抱きしめる鴇哉に更に唐子は耳まで顔を赤くしてしまう。 「え‥‥あ、ああの‥‥」 唐子が鴇哉の声に参ってしまっているのに気づかない鴇哉はなおも告白を続ける。 「自分は‥‥あまりいい言葉を言えません‥‥ですが、あなたが好きだという気持ちは何よりも強いです‥‥」 「うれしい‥‥かも‥‥」 緊張でかすれた声はより艶やかに聞こえる事を鴇哉は知らなかった。腕の中の唐子は鴇哉の声の色気に気を失いかけている。 「‥‥まさか、声を聞くの初めてだったのか‥‥?」 店の前で様子を窺っていた仁一郎が呟く。 何はともあれ、上手くいったようだ。 それぞれが二人に祝いの言葉を言い、解散となったが、夏蝶はひどく寂しそうな表情を見せた。一人身の寂しさがよくわかる朱璃が瑠璃屋で飲もうと声をかけ、壬弥がそれに乗る。 その夜の瑠璃屋は明かりがついているのに本日休みの張紙。 三人で喚いて飲んで夜を明かした。 うまくやりやがってこんちくしょーはおめでとうの裏返し。 でも悔しいものは悔しい。 いい恋してやるぞと二人は心に決めたのかもしれない。 |