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■オープニング本文 武天此隅でも大店の一つに数えられるとある酒屋‥‥季春屋。 そこの若夫婦は一風変わっている。 奥さんは仙花といい、元は武天の樽屋の娘であったが、親の事業の失敗と心中によって一人遺された。全ての借金を娘が背負う事になり、花街に売られてきた。 彼女は紅を差してないのにとても赤い唇をしているのと、本名にちなんで緋桃と名付けた。 緋桃として働き出した彼女は随分と自身の稼いだ金で返していた。早く返す事が可能だったのは、彼女を思う嘉月という酒屋の若旦那の存在があった。 幼少の頃から少なからず想い合ってきた二人は緋桃が遊女になってからも嘉月の気持ちは変わらない。 楼内でも二人の中はよく思われており、楼主もまた、二人を応援していた。 無事に身請けが終わり、祝言の時も遊女時代の置き土産のトラブルがあったりとしたが、二人の誠実さは誰もが認めるものであり、次第と認められてきた。 半年ほど前に子供が授かり、四代目の誕生に期待が込められる。 季春屋の酒は中々いいものであり、顧客も多い。 この時期になると、特別な酒が解禁される。 此隅より離れた所に酒蔵があり、毎年そこで春の酒を造っている。その時期になると、若旦那自ら指揮を執り、酒を運び出す作業をする。 以前もアヤカシの襲撃があったが、今年はどうやら賊がいるようだ。 「参ったなぁ‥‥志体持ちでもいたら一溜まりもない」 賊がうろついている話を聞き嘉月が頭を抱える。 何でも金に換えられるこの世界。一樽の酒でも財産だ。 「開拓者を雇おう」 決断をした若旦那に反対する者などいない。 「それでしたなら、春のお酒の呑みに誘いましょうよ」 仙花が言えば、嘉月が頷く。 「久々に会う開拓者、どんな奴らか楽しみだな」 「それと、滞在中に御飯作ってくれる人も募集しないと」 しっかり者の仙花に嘉月は以前は料理上手が多かった事を思い出す。 「わかった。とりあえずギルドに行ってくる」 「いってらっしゃーい」 大きくなった腹を抱えて仙花が声をかけた。 |
■参加者一覧
無月 幻十郎(ia0102)
26歳・男・サ
風雅 哲心(ia0135)
22歳・男・魔
滋藤 御門(ia0167)
17歳・男・陰
鷹来 雪(ia0736)
21歳・女・巫
御樹青嵐(ia1669)
23歳・男・陰
和奏(ia8807)
17歳・男・志
劉 那蝣竪(ib0462)
20歳・女・シ
オドゥノール(ib0479)
15歳・女・騎 |
■リプレイ本文 季春屋の名前に気付き、参加の名を連ねたのは滋藤御門(ia0167)、緋神那蝣竪(ib0462)、白野威雪(ia0736)。 まだ苦界にいた仙花‥‥緋桃の願いに彼らも名乗りを連ねた。 おめでとうございます。と晴れやかな笑顔で御門が嘉月と仙花に声をかける。 仙花は以前の依頼で置屋ですれ違った御門を覚えていたようだった。那蝣竪や雪にも声をかける。 「季春屋さんの名前に聞いて馳せ参じないわけないわ♪」 茶目っ気たっぷりに笑いかけるのは那蝣竪だ。 「嘉月様、仙花様、この度はおめでとうございます。お子さんが産まれたら、ぜひ顔を見に来たいです」 雪が言えば、那蝣竪も頷く。 「ありがとうございます。ぜひ、見に来てください」 嬉しそうに仙花が微笑む。 「しっかし、酒をしかも、美酒を狙うたぁ、ふてえ奴らだな。めでてえ事もあるってえのに」 呆れたかのように言うのは無月幻十郎(ia0102)。 「全くですね。そのような無粋な輩には目にものをくらわせなければなりませんね」 酒好きなのは御樹青嵐(ia1669)も同じで、オドゥノール(ib0479)も力強く頷く。 「何より先に賊の排除は必要だな。早く向かおうか」 風雅哲心(ia0135)が言えば、そうだったと、嘉月が慌ただしく支度を始めるように店の男衆に声をかける。 「宜しくご指導くださいませ」 礼儀正しく嘉月達に声をかけたのは和奏(ia8807)。 男女問わず、見目麗しい開拓者には慣れた季春屋の男衆達はにこにこと「よろしくな」と声をかける。 季春屋達が出立できる準備が出来るの間に役所の方へと向かった。 門番に知っている名前を三人上げてその内の誰かを読んでほしい旨を伝えると、出てきたのは敦祁だった。 「あら、沙桐様も永和様もご不在で?」 雪が言えば敦祁は頷く。 「はい、鷹来さんは繚咲に、橘さんは理穴から今戻っている最中と聞いてます」 「そうですか。今回赴いたのは季春屋さんが有している酒蔵に賊が狙っているという事で私達開拓者が呼ばれました」 理由を告げると、敦祁は分かりましたと頷く。 酒蔵に着くまでは特に何も起きなかった。 こんな大勢で来ているのだから気づかないわけがないのだ。 本当に気付いていないだろうか、それとも‥‥ オドゥノールは周辺の聞き込みに当たった。酒蔵の近隣に民家はなく、少し離れたところに集落のように点在していた。 季春屋の酒蔵の事は知っており、男は今年もきたのかと笑っていた。 賊の話になると、途端に男の表情が曇る。 「ああ、十人くらいかな‥‥大抵は二、三人で動いているよ」 酒蔵の事を賊が知っているようなので、何度か侵入を試みたようであったが、塀や鍵の造りが頑丈で諦めていたようだ。 塀を乗り越えるという事をしないということは、シノビの特性を持つ志体持ちがいないという事だろう。 話を切り替えて、オドゥノールは賊の姿を聞いてみる。 男は首をひねりつつ、記憶を出してきたが、どれも身なりはあまりよくないが、三人ほど刀が立派そうだったとだけ言った。 酒蔵に着いた一行は、嘉月が持っていた鍵で楽々中に入っていった。 ちろりと、那蝣竪が視線をよこしたが、何もなかったようにまた前を向いて中に入る。 「いたな」 哲心が言えば、那蝣竪は頷く。 那蝣竪の見た賊は三人。全員男で帯刀をしていたが、刀の拵えは二束三文程度のもの。 志体持ちならば、あの刀だとかえって刀を壊しかねない。 「ノールちゃんの聞き込み次第で志体持ちかどうかは分かればいいのだけど」 奥の方では嘉月がまずは掃除だと全員に号令をかけていた。 酒蔵についてはい、作業ではなく、常に人が常駐しているわけではない酒蔵の為、所々埃が溜まっていたりしている。 まずは掃除をして綺麗にしてからの作業となる。 雨戸を外し、窓を開けられる所は開け、はたきや箒でほこりを落としていく。 細かい埃の除去は小さなはたきや刷毛を使って除去される。 この手の仕事で重宝されたのは和奏だ。 おっとりとした風貌ではあるが、中々に仕事は無駄がなかった。 「これくらいなら大丈夫ですよ」 細身の身体なのに軽がると大きな桶を持ち上げ、どこに捨てるか和奏は尋ねる。 「頼もしいもんだなぁ」 のんびりと男衆の一人が和奏の背中をみやる。 一方、掃除に参加していない青嵐と御門は人魂をそれぞれ飛ばしていた。 二羽の小鳥が確認していたのは酒蔵周辺にいる賊の監視。 先程、那蝣竪からいるという話は聞いていた。一方から賊がまた増えていた。現在五人。 青嵐の人魂の視界にオドゥノールの姿を発見した。 「嘉月さん、オドゥノールさんが戻りました。開けてください」 感覚を切り替えて青嵐が嘉月に声をかける。 「わかった」 嘉月は小走りでオドゥノールの方へと向かうと、幻十郎も後ろからついて行った。 幻十郎の確認の下で嘉月が鍵を開けると、オドゥノールが入ってきた。 「随分集まってきてるな」 戸を閉めたのを確認し、オドゥノールが呟く。 「こっちには美人の姐さんもいるからな。どうにかしようって腹かねぇ」 ふぅむと幻十郎が呟くと、オドゥノールは溜息をつく。 「鍵は開けておこう、戸を壊されては困る‥‥すまないが、頼む」 苦い顔をした嘉月が言えば、二人は頷いた。 「この庭先で終わらせて見せるさ」 にかっと、幻十郎が笑うと、嘉月は「助かる」とだけ言った。 嘉月の方向を知った開拓者達は特に何も言わなかった。 慌しい作業の合間に来られては困る。まだ作業が始まっていないのだから先に潰してもいいだろうから。 「それじゃ、青嵐君の得意分野でおびきよせね!」 きゃっと、両手を組み、腰をひねるのは那蝣竪だ。 全員がきょとんとしていると、あっと、雪が理解する。 「それはいい案です! 風雅様も中々の手さばきでした。お手伝いくださいませ♪」 何がどうなのかきょとんとしている風雅もつれて四人が向かったのは台所。 それから暫くすると、酒蔵より離れた休憩所の台所からいい匂いが外へと漂ってくる。 更に外では薪を割る音。 「しっかし、随分自信あるなぁ」 薪を割っているのは幻十郎。 「青嵐の料理は美味いからな。空腹時には辛いぞ。交代で飯を食ってそうには思えないしな」 ふーっと、外で竈の火を焚いているのはオドゥノール。 ごうごうと火が燃えていた。 中では慌しく動いていた。 「鯛の出汁取りが終わったぞ」 「たすかります。あ、白野威さん、下茹でお願いします」 「わかりました」 「青嵐君、こっちの準備も完了よ」 料理が出来る四人が二十人以上の料理の準備を行っている。 四人料理が出来る人間がいれば楽な方だ。 「実際に食うのだから浅漬けでも作ろうか」 哲心が言えば、青嵐は葉物がある旨を伝えると、哲心はすぐに理解し、浅漬けを作り始める。 「青嵐様、味付けお願いします」 雪が言えば、青嵐が頷く。 「今回は醤油をきつめにしましょう。その分砂糖を多めに入れれば持ちます」 手早く作っているのは煮しめだ。多く作って、副菜代わりに毎食少量を置くつもりのようだ。 「青嵐君、噂どおり、割烹着がよく似合うわねー」 うっとりと那蝣竪が青嵐の割烹着姿を眼福としていた。 ふわりと、暖かい湯気と共に感じるのはほんのり甘い白米の香り。 くつくつぱちぱちと米が目を覚ますかのようだ。 それと共にふんわりと薫るのは鯛の出汁だ。 鯛の出汁で米を炊いているのだろう。 次に香ってくるのはしっかりした醤油の香りだが、ほんのり甘辛さも感じる。 微かにさわやかな柚子味噌の香りも‥‥ 「とても‥‥美味しそうな香りですね」 戸の近くにいるのは和奏と御門。御門は引き続き、人魂で監視をしている。 「‥‥全員集まったようですね。随分お腹をすかせているようで、苛立っているみたいですね」 静かに御門が言うと、和奏はそっと、戸の向こうにいる賊の方を見た。 「志体持ちの可能性はありますか」 「今のところは三人ほど。刀の拵えが随分違います。身なりは変わらないのですが、上流の流派の門下にいたような人物も見受けられます」 御門が言えば、和奏は頷く。 その向こうの賊達はほのかな酒の香りと食事の匂いに飢えていた。 「ああ、もう頭! 入っちまおうぜ!」 手下の一人が言えば、頭はそうだなと言う。 中には酒や食べ物だけではなく、女もいる。中にいるのは大店の若旦那。人質にすれば現金にもなるだろう。 「もう行くか。戸だって開いてるんだろ」 「いくぜぇーー!!」 奇声を上げて男達が刀を抜いて中に入った! 飯に酒に女、それにカモがいる。 入らなくて何が賊だ! 逆らったら斬ればいい! 「来たな。ここから先の通行料は高くつくぞ。迅竜の息吹よ、凍てつく風となりてすべてを凍らせよ」 賊達の足を季節はずれの吹雪で止めた声は哲心のもの。 「何‥‥お前達は‥‥!」 吹雪が晴れた賊達が見たのは開拓者の姿。 「貴方方の私利私欲の為に渡す酒等ありません、お引き取りを!」 「こちらにあるもの全てに傷は付けさせません」 美しい顔を怒りの表情とし、凛と言い放ったのは御門と雪だ。 「その通りだ。大人しく縛につけ」 長槍を構えるオドゥノールが厳しく言うのが止めとなったのか、賊達がカッと、逆上する! 「ガキに女が何言ってやがる! 男は斬っちまえ! 女は好きにして売っちまえ!」 頭が叫びつけると、賊達がわっと、開拓者達の前に刀を振り上げた。 「全く、無粋ですね」 溜息をつくのは青嵐だ。果敢にも飛び掛ってきた賊をひらりと交わし、その背中に呪符を貼り付け、術を発動させる。 「うっ!」 一言発した賊はそのまま動けなくなり昏倒する。 「ああ、全く無粋だな」 青嵐の言葉を引き継ぐように頷くのは幻十郎。一気に集中力を高め、殲刀「朱天」を振り上げるなり、大きく気合の声を上げる。練力の衝撃波が刀より産まれて知覚攻撃となす。 衝撃波を受けた賊は入口付近にいた二人が重なり、二人揃って外に押し出され、木と衝撃波に挟まれて昏倒してしまう。 「刀が!」 賊の一人が自身の刀が錆びていくのに気付いた。刀を持っている手に白い指が絡まった瞬間、男は宙に浮かんでおり、そのまま背中から地に落とした。 「あら! 御門君、やるわね!」 二人を相手にしている那蝣竪が御門に声をかける。 「麻貴様の先輩に仕込んでいただきました」 にこっと笑う御門に那蝣竪は「負けてられないわね」と心中で御門の成長を喜ぶ。 一人が無茶苦茶に那蝣竪に刀を振り回す。 「あのねぇ‥‥人が精魂込めて作ったものを、我欲で奪うような輩に飲ませる酒は一滴だってありゃしないのよっ!」 ここの酒は那蝣竪にとって特別なもの。苦界に堕ちた人を一途に思い、身請けた覚悟ある人間が作ったものは何にも代えがたい。それを己が欲で手に入れようとする者にやる酒などはない! 奔刃術を使って速度を上げた那蝣竪は一人の鳩尾に膝蹴りを喰らわせる。 「後ろ気をつけてください」 和奏の声に那蝣竪はさっと、避けると、那蝣竪が相手をしていた賊が那蝣竪の背中から斬りかかろうとしていた! 「ぐ‥‥」 痛みに堪えきれなく、賊が刀を手から離す。和奏が背後から柄で賊の手を突いたのだ。その隙を抜け、那蝣竪が男の脇腹に回し蹴りを入れる! 「ありがとう」 那蝣竪が言えば、和奏はそっと目を瞬いてその礼を受ける。 「‥‥まだいます」 和奏はそれだけ言うと、残っている敵へと向かった。 「オドゥノール様!」 雪が援護で賊の刀に白霊弾を発動させると、パァンと、光が弾かれる。賊はその光に目を焼きつかされてよろめいてしまう。オドゥノールは槍の間合いを活かし、足を引っ掛けさせて転倒させる。 転倒した賊の首近くにオドゥノールの槍の穂先を突き刺すと、情けない叫び声が聞こえた。 瞬く間に賊はやられ、頭だけが残った。 「これから春のお酒を仕分けるのです。血を流す無粋な事は嫌いです」 ぽつりと和奏が言えば、頭は和奏向かって刀を振り上げる。 「危ない!」 御門が錆壊符を発動させ、頭の刀を錆びさせる。 和奏は刀を頭の錆びた刀に当てて弾き飛ばす! 刀は頭の首に近づけられた。 「大人しくしてください」 和奏の言葉に頭はへなへなと座り込んだ。 賊はとりあえず縄に繋いで食事をしていると、役人が来た。 青嵐と嘉月、雪が状況を伝えて引き取って貰った。 その後はとりあえず晩御飯。 皆、開拓者を待ってくれていたらしい。 「飯は皆で食うもんだ」 嘉月の言葉で食事が始まった。 翌日からは仕分け作業へと移り変わる。 力仕事は哲心それに幻十郎が特に活躍してくれた。 御門があれから随分力をつけた事を告げた通り、彼も中々に頑張ってくれている。 小柄のオドゥノールの馬力には誰もが驚いていたり。 和奏と雪は手先を使う仕事や仕分けの仕事を手分けで行っていた。 「皆、ごはんよー」 那蝣竪が言えば、全員が青嵐の食事を食べて精をつける。 想像以上に早く終わった仕入れ作業に季春屋はとても喜んだ。 何台もの台車に沢山の樽を載せて酒蔵を発とうとしていた。 そこにはまだ三分咲きの桜が道の両脇に咲いていた。 「まるで、花道だな」 哲心が目を細めて呟いた。 さぁ、店に戻ろう。 ● 那蝣竪が先駆けて季春屋に今着く旨を伝えると店員全員が驚き、慌てて受け入れの下準備に取り掛かる。 「ああ! 奥さん、あぶないですよ!」 戻ってきた皆に駆け寄る仙花に幻十郎が驚く。 「大丈夫ですよ! 皆さん、ありがとうございます! 食事の用意が出来ております。どうぞ、皆さん少量ですが、どうか、季春の酒を飲んでいってください!」 仙花の言葉に皆が喜んだ。 季春の酒はほんのり甘いが澄み切った飲み口が印象的だ。 「んまい!」 「おいしいわねぇ」 「料理も美味いぞ」 幻十郎が「かー!」と余韻に浸り、那蝣竪とオドゥノールが舌鼓を打つ。 「うむ、中々美味いな」 「春のお料理ですね」 哲心も和奏も気にっているようだった。 青嵐は勢いよく飲んでいた。 「嘉月さんは仙花さんをずっと思っていたんですよね‥‥苦界に堕ちた彼女を」 酔った勢いで嘉月に言えば、彼は俺も仙花も苦しかったとだけ言った。 「けど、親も店の親爺さんも他の遊女の姐さん達も応援してくれていた。俺達だけじゃないんだって思えたら感謝で一杯だった」 穏やかに笑う嘉月の横顔を見て青嵐は瞳を閉じて彼の人の姿を思い浮かべる。 それぞれが飲んでいると、雪が御門にお酌をする。 「ありがとうございます」 御門は雪と折梅の影を重ねてしまった。何故かはわからない。金子家の一件からだろうか。 彼女も知っているのだろう、沙桐と麻貴を取り巻く闇を。 「いかがですか」 「結構です。繚咲にいらっしゃる折梅様と御門様に飲んで頂けたらと」 やんわり断る雪に御門は代わりに飲み干した。 いかなる真実と敵が待ちうけようとも、二人に伴侶と共に幸せになって欲しい為に力をなる事を誓って‥‥ |