【殲魔】里のショクザイ
マスター名:月宵
シナリオ形態: ショート
危険 :相棒
難易度: 普通
参加人数: 6人
サポート: 0人
リプレイ完成日時: 2014/05/17 09:30



■オープニング本文

 ついに開拓者達は、冥越国の奪還のためアヤカシ達へ総攻撃をかける手筈となった。
 そして開拓者達が本気になったとなれば、アヤカシ達も本腰を入れるのは道理である。今まで放置されてきた冥越の隠れ里も、容赦無しに潰してくるのだ。

「た…助け……てく、れ」

 この話は、そんな防衛依頼の一つである。

●名も無き里
 冥越攻略。その話を聞いた時から彼、陰陽師の流韻(iz0258)は憂鬱であった。
 冥越出身者であり、神楽の都へと逃れた彼は、暫し修羅という種族を隠し生活していた。
 それでも冥越の環境をよく知っている。この隠れ里へは強いアヤカシに遭遇することもなく、他の開拓者達と共に来れたのだ。
「(お兄ちゃん達の為と思ったから来たけど……来ないほうが良かったかも)」


「長、まずは隠れる場所を」
「では、納屋に地下室があります。我々はそちらへ……」

 流韻達が到着した時、幸いにもアヤカシの襲撃を集落は受けてはいなかった。急いで戦えない村人を集め、納屋の地下室へと向かう。村人全員を収容出来て、何らかの時のためにと前以て作っていたらしい。何時アヤカシに襲撃を受けてもおかしくない冥越ならば、想定出来得る備え、と言ったところだろう。
「(もう外の方は準備終わったのかな……)」
 そんな風に流韻は、わざと意識を外へと向けていた。それと言うのもこの集落は、元を正せば旅の行き倒れやら、捨て子やらが集まって出来たもの。おかげで村人達には、混血も多く人間なのか、亜人なのかはっきりしない人達も多くいる。
 だが彼らはそんな過酷な環境の中でも、互いに助け合い細々と今まで生活してきたのだ。
 実際に開拓者達がこの集落に入る時、行き倒れていた青年を発見・救出し、数日養生させている。
 青年の腕には開拓者達が手当てした包帯が巻かれ、添え木で固定してある。顔は長い前髪で隠れて見えないが、初日より表情は落ち着いていると言えそうだ。
 そんな余所者でも、この集落はやさし過ぎる微笑みで迎えてくれた。
 だからこそ、修羅として他と違う特徴で差別されていた過去をもつ流韻には辛い村であった……

「皆様お疲れになられたでしょう。粗末ですが、飲み物を用意致しました」

 女性は透き通る声を精一杯響かせて、幾つもの湯呑みが置かれた盆を持ちながら流韻達にすすめた。
「あ、ありがとう……お姉ちゃん」
 全ての防衛の準備を終えて、後は敵の到来を待つばかり。それに、ここは瘴気が濃い冥越だ。食料と言うものは、最低限しかありつけず、開拓者達は持ち込んだ食料で飢えを凌いでいる。
 そんな緊張感の中だからこそ、この様な一服は大切と言えよう。

 しかし、そんな空間は一瞬で凍てつくことになる。
 開拓者の傍らで鼓膜にこびりつく炸裂音。つい今しがた笑顔でお茶をすすめてくれたその女性は、肉片一つ残ず瘴気の刃の的となり死んだ。湯飲みの中のお茶は、無残に床にぶち撒かれていた。
「…………」
 術を撃ったのは、あの行き倒れの青年であった。添え木をした腕を軽々と掲げている。
 何が起きたかわからない。村人も開拓者も、その出来事に頭が対応をしてくれない。ただ一言、流韻は符を抜きながら目の前の青年に告げた。
「おかしいと思ったよ。都合良く行き倒れなんて、さ」
「否定は……できない」
 青年は後ずさる、その先には床に続く地下室への扉。地下から聴こえる不安の声に、思わず青年は振り向き、額に手を置きながら、空間をなぞる。
 そこには瘴気を凝縮させて作った、一枚の壁が地下室の入り口を塞いだ。
「銀色の結界呪符!?」
「これで大丈夫……ワレの話を聞いて、はあり得ないか」

 何かを達観しきった声に、流韻は応えることなく、今いる開拓者と村人達に声をかける。
「ここはぼくが引き受けるから、外の皆を手伝って。それから、このことを教えて!」
 そう言って残っていた開拓者達を流韻が送り出す。何故かその間、青年は追うこともなくただ見送っていた。

 一人なら時間稼ぎができる。流韻は呪を唱えながら、頭の片隅で考えていた。自分が戦うことになって、よかった……と。
 ここ数日をこの青年と過ごし、開拓者達もここの村人達も余所者である筈の彼と打ち解けていたのだ。『ありがとう』と、青年は確かに心からそう言っていた。
 だからこそ、彼らに流韻は戦うことで傷付いて欲しくない。
「ゆるさないからね」
「…………」

 一方、外では既にアヤカシの群れと戦闘が始まっていた。一言で表すなら、乱戦である。隠れ里は煙に包まれ、視界には虫のアヤカシがちらつく。
 そして何より、乱戦を乱戦と物語るのは……

「ジグジョウ…グ」
「な、ナゼ!?」
「クルナ、グァ゛ァ」
「何なんです!?」
「オイオイオイオイ!?」

 一匹のアヤカシがアヤカシと戦っていた。


■参加者一覧
緋桜丸(ia0026
25歳・男・砂
ルオウ(ia2445
14歳・男・サ
成田 光紀(ib1846
19歳・男・陰
ローゼリア(ib5674
15歳・女・砲
笹倉 靖(ib6125
23歳・男・巫
戸隠 菫(ib9794
19歳・女・武


■リプレイ本文

 こんな予定ではなかった。人間を手下で囲い追い詰め、ゆっくり恐怖を食べるつもりだった……どうして予定がクルッタ!?

●想定外

 隠れ里内部。
 村を焼き尽くさんと妖鬼兵の火炎が、食事をしようとしていた兵隊蟻が空を飛び交う。だが炎は、前以て泥を塗っておいた防火用の盾にて悉く防がれた。
「一班は拠点へ怪我人を、三班あの柵そろそろ限界だから交換してくれ」
「は、はい!」
 村人達に指示を送るのは笹倉 靖(ib6125)である。戦える村人達を班分け、更に救護用の拠点、村を囲む堀などを利用することを提案した。
 だが、これはあくまで時間稼ぎに過ぎない。後は外側の開拓者達の働きにかかっているのだ。
「(頼むよ?)」
『グアッ』
 柵をよじ登ろうとするアヤカシを白霊弾で弾きながら、後方を見守る靖であった。

 正門・外。
 様々な獲物を手に悪鬼兵が正門に駆けつける。そこを守るのが、緋桜丸(ia0026)、成田 光紀(ib1846)、そして、一人敵陣に乗り込む戸隠 菫(ib9794)だ。
「目指すは指揮官だよ!」
「おい、あまり不用意に近付くんじゃないぞ、っと!」
 緋桜丸は二丁乱舞にて敵を蹴散らしていく。
「どんな理由であろうと、安寧を踏み躙り壊す権利はない」
 幸い煙羅煙羅の煙は、視界を邪魔立てするほどではない。だがそれでも、身体を徐々に蝕む倦怠感は脅威だ。
「相変らず気だるい煙だ。こう見すぎては飽きるというもの。別の芸でも持ってくればよいものを……」
 噛み砕いていた沢庵を嚥下しながら、光紀はぼやく。その手は呪本を広げながら、柵越しから堀にたまった虫アヤカシや悪鬼兵を火炎放射で滅していた。彼らは所詮、有象無象のアヤカシ。しかし、だからこそ話に聞いたあのアヤカシを攻撃には食指が動くのだ。
 まだ見ぬ珍事に光紀は、心を踊らせるのであった。
 菫は自らに戒己説破を施し、漆黒の棍を振り回しひとりで雑魚を蹴散らしていた。彼女の狙いは彼らはではない。雑魚を指揮する鬼道験者であった。
「見つけた! あなたの天下もここまでなんだから!」
「くそっ、クソクソクソ!」
 菫は目標を見つけるや否や、素早く印を結び、修羅道を唱える。
「せいやぁ!」
「ハァァ!」
 菫の突きが腹に決まり、同時に鬼道験者の超念力が彼女の骨に軋みをあげさせる。鬼道験者にも攻撃は効いてはいるが、元々が幽霊。痛覚はない。
「ウウッ………くぅ!!」
 更に範囲を広げ、念力は地を抉りつぶてが菫に降り注ぐ……はずであった。
「ここでヤラレルノカ……オノ……レ…」
 何かが鬼道験者を屠った。その正体とは、光紀が長距離より放った黄泉より這い出るものだ。飛び交う虫アヤカシに視界を遮られながらも、見事鬼道験者に貫通させた。
「あり?………えーっと?」
 凶器になり損ねた小石を払いながら、見えない何かによりアヤカシが滅され、理解に至れない菫であった。
 そんなことは光紀は気にせず、瘴気回収を行う。冥越という環境は、錬力を効率よく補うに良いが、同時に何とも苦々しい恩恵だと、心の中で苦笑するのであった。

 裏門・外。
 こっち側は正門ほど攻撃は激しく行われず、敵の態勢は乱れに乱れている。
 それは無論、戦闘中であったルオウ(ia2445)と、ローゼリア(ib5674)も理由を理解していた。
「アヤカシが、アヤカシと戦ってる…?」
 詠唱中のアヤカシの悲鳴が聞こえる。大きな青い馬のような首から先が人型の髑髏アヤカシが、首をぶんまわして妨害。アヤカシの疑問の声と共に、跳ね飛ばされたその身が舞う。
「なにやらわかりませんが……ここを守る為に戦っているようですわね」
 突然の乱入者に最初は驚いた二人であったが、このアヤカシ、開拓者達に危害を加える気は無さそうだ。
 無闇に手を出すのは得策ではないと考える。つまり結論は放置そして、戦闘続行。
「ウオオォォォ!」
 ルオウは咆哮をあげ、悪鬼兵の群れに飛び込む。肩を跳ねさせ一斉にルオウへ振り向く彼らは、攻撃対象をルオウと見定めた。勿論これはルオウの目論み通り。アヤカシの幾つもの攻撃を避けつつ、間近まで迫ったところで回転切りだ。
 刀身が弧を描くと、その周囲の異形は瘴気へ還っていった……

 ローゼリアは門の傍らで、今にも里の中に入らんと襲撃するアヤカシを転反攻で蹴り飛ばしていた。見事に捌いてはいたが、いかんせん数が多すぎる。
 ここぞとばかりに、彼女は魔槍砲を手に前進する。その視線の先には、先程の馬髑髏アヤカシがいた。
「加勢いたしますわ!」
 アヤカシは、声を張り上げた彼女の方に首だけを伸ばして動かしてカクンと頷いた様に見えた。
「(こ……言葉が通じたのでしょうか?)」
 実際にローゼリアの射線上に、馬髑髏アヤカシの姿は無かった。

 ルオウは、菫と同じく鬼道験者を捜索。道すがらアヤカシを倒して来たので、頗る視界は良好。そして遂に目標の姿を垣間見た。
「見つけたぁぁぁぁ!」
 慄然と佇む鬼道験者に、ルオウは両手の得物を携えて一気に距離を詰める。

 だが、一つ忘れていないだろうか?
 人間側に防衛の準備をする時間が沢山用意されていた。
「な、何だ!?」
 それは逆に言うなれば、アヤカシ側にも罠を仕掛ける時間を充分に与えることとなったのだ。ルオウが地面に足をついた途端、波紋が地に広がり呪詛が深く身体を回った。
 してやったりと笑みを浮かべる老人。少年の戸惑いを鬼道験者は見逃さなかった。ルオウに至近距離で閃光を放つ。
「ではな」
「しまっ………た」
 瞼を閉じ、彼は虫の這う地面に身を横たえる。
「それは蟻にでも喰わせておけ。オマエラは柵の中へ……」
 穏やかな表情で寝息をたてるルオウは置いておき、鬼道験者は部下達に指示を出す。
 その刹那、嫌な気配を覚え、鬼道験者は咄嗟に横へ浮遊した。それでも老人の右肩は、白い光が掠り塗り潰されていた。そしていつの間にか、命じた手下達の姿はもうない。
「ルオウ、起きて下さいませ! ルオウ!」
 アヤカシを一気に殲滅したのはローゼリアのメガブラスターであった。未だ夢の中のルオウを起こそうとするが、返事はない。
 ローゼリアの声は靖にも聴こえた。だが、彼は睡眠を回復させる術は持ち合わせていない。
 もし方法があったとしても、彼も防衛で手一杯。遥か遠くのルオウを治療しながら、裏門を防衛はかなり難がある。
「四方から一気に詰めるんだ。今が好機!」
 そしてローゼリアもまた危機であった。魔槍砲確かに威力は高いが、リロードに時間を要する。妖鬼兵と悪鬼兵が、彼女を囲む。自分に体術の心得が無いわけではない。だがそれでも、複数を相手にするにはキツい。
 臨戦態勢に入る間も、ローゼリアは近くに転がるルオウに話し掛け続けた。兵隊蟻の分泌物に更に蟻は集まり、いまかいまかと顎を鳴らす。
 いくら微力でも、集まればそれは致命傷になる。
「お願いです。目をお覚ましくださいませ!」

 その瞬間大きな影が、ローゼリアの目の前を通り過ぎたのだ。
「……っ!」
『ぐあっっ』
『フギィ』
 その影の正体にローゼリアは目を見開き、茶髪が突風で首を撫でるのは感じた。あの馬骸骨アヤカシがアヤカシ達……と、次いでにルオウも吹っ飛ばしていた。
「イッデェェェェー!!」
 そして、鳩尾の痛みに少年は、涙目で飛び起きるのであった。あんな風に大声あげて痛がれるのだ、致命傷ではないだろう。
「チッ」
「ああ、逃してしまいますわ」
 状況が不利と判断すれば、鬼道験者は上空へと瞬間移動をした。遠く遠く、先ずは逃げる。ここは魔の森だ。いくらでもアヤカシはいる。
 そして再び再起を狙う。次こそはあんなものに頼らず……
「ハッ! それで逃げたつもりかよぉお!」
 練力の軌跡を虚空に残し、鬼道験者の眼前にルオウの刃が迫る。上段から額にかけて刃は降り下ろされ、ルオウが着地を完了したと同時に、鬼道験者のカラダは地に墜ちることもなく、空で潰えた。

●その意味
『一昨日より、具合だいぶ良くなったみたいね』
『ああ……感謝して』
『そうだ! あたし一杯持ってきたから、食べるお寿司?』
『え……おれは……』
『遠慮しないでよ。きみ全然食べてないよね』
『魚は……なら、それ貰える』
『えー? 菱餅で良いの、はいど〜ぞ』
『……貰う』
『お? 寿司か。ならとっておきが……』
『明日は戦闘ですわよ!?』
『うん、良い辛口だ』
『豆より良い肴になるだろ?』
『んなことより、堀造り手伝ってくれねぇか、緋桜丸?』
『………あ、おじさん寝た』
『狸寝入りだろーな』

『……………』
『大丈夫だよ』
『?』
『ぜーったい、皆はあたし達が守ってあげるからね』

「よっと……無事か、笹倉!」
 得物を突き刺して、身動き止めた複数の兵隊蟻に銃でとどめを刺しながら緋桜丸は、拠点付近の靖に声をかけた。
 裏門より一足早く、表門は殆どのアヤカシを片付け、今裏門へと皆足を向けていた。
「問題ないな。こっちもさっき頭を倒したし」
 残すは指標を失った鬼アヤカシと、里に紛れ込んだ蟻アヤカシ。そして、煙羅煙羅はルオウが絶賛捜索中。
「よし、なら俺は流韻の所へ行く」
 緋桜丸の台詞に、靖は扇子を閉じながらこう返した。
「待てよ、緋桜丸。俺も行く……ちょっと気になっててね」
 緋桜丸は肯定する意味で頷き、抜いた得物をそのままに納屋へ向かう。恐らく彼は応戦するつもりなのだろう、と靖は予想付けた。
(「必要か、ねぇ……」)

 裏門の敵も、もう殆ど蟻アヤカシしかいなくなっていた。だが開拓者達の目の前には、あの馬髑髏アヤカシがいた。
 まるで何かを待機しているように動かない。
「あの先程は……」
「ねぇねぇ! 名前は? どうしてきみはあたし達を守ってくれたの?」
 ローゼリアに割って入って、菫がアヤカシを質問攻めにする。その様子を光紀は興味深げに眺めていた。この矛盾した現象に彼は酒精を望んだ。そして更なるこの先の不可思議に思いを馳せる。だが、彼女ら二人への答えは語られることなく、アヤカシは音もなく消失した。
「あ」
「あー、消えちゃったね」
 残念がる二人を他所目に、光紀は一人消失の仕方の違和感を感じていた。
(「今の消え方……式神に似ている?」)

 緋桜丸と靖が納屋に向かうと、二つの物質がかち合い霧散する光景を見る。意識が朦朧としている流韻と、相変わらず壁越しに佇む青年の姿であった。
「大丈夫か!?」
「もう、練力が持ちません……他のみんな、は?」
「向こうはほぼ片付いたぜ。後はこいつだけだろう」
 緋桜丸が倒れかけた流韻を支えているのに対し、靖は割れた湯呑みを眺め、目を細めた。
「もしかしてさぁ、俺らさ、助けられたのかもな」
 靖の思わぬ台詞に、流韻と緋桜丸は虚を衝かれた。
「……………」
「間者はあの女性だったんじゃないの?」
 納屋を飛び出したその時から、靖はずっとその可能性を疑っていた。もしあの時のお茶に毒でも入っていれば、自分達がそれを飲んでいたら、もしそれをこの青年が止めたとすれば……
「あのお姉ちゃんの死体が無かったのは、アヤカシだった……から?」
 そうだ、と先程まで戦闘していたにも関わらず、全くの無傷の流韻に靖は頷いた。
「何でそれを知ってたか、は解けていないし。まっ、大体俺の推論だしな」
 さぁどうだ。そう意味を含めた笑みで靖は語るも、青年は沈黙を続けただ緑の長髪をかきあげた。次の瞬間、眩い光が三人の視界を埋めた。
「まっ、待て!!」
 青年はその場からいなくなり、同時に地下室を塞いだ壁も瘴気へ還る。中にいた村人達は、不安がりながらも地上に戻ってきた。
「……逃げちゃった」
「さて、こりゃ何かあるねー」

 緋桜丸は青年が消えるその瞬間まで目を凝らし、そして彼は不可思議なものを見たのだ。
「……………」
 安堵と困惑を交えた精悍な顔立ちと、青年の額に似つかわしくない宝珠のようなものが埋まり、煌めいていたことを……