【神代】封印解除
マスター名:昴響
シナリオ形態: ショート
危険
難易度: 普通
参加人数: 8人
サポート: 0人
リプレイ完成日時: 2013/05/02 14:06



■オープニング本文


 五行・渡鳥山脈の『封印の祠』。その最奥にある祭壇に封されていた護大――巨大な指――。
 それはあの日、穂邑を『呼んだ』護大である。

 その封印は、此度の合戦で五行国封陣院分室長である狩野柚子平(iz0216)によって一部が解除された。
 永きにより封印が劣化していたこともあり、五行国は朝廷との協議の末、この護大を移送して再封印することで合意した。
 無論、この封印解除ができるのは狩野だけである。
「じゃあ俺も護衛を兼ねて行くよ。あと何人か呼ぼう」
 言ったのは朱真(iz0004)。
 生成姫が消滅したとはいえ、戦場となった白立鳥の森や本景の里にはまだ多くのアヤカシが残っており、開拓者たちはその事後処理にも奔走していたのである。
 今現在も封印の祠、その先の洞窟と祭壇にはアヤカシを警戒してまだ多くの開拓者たちが残っているはずだ。
 とはいえ、封印の祠に行くまでにアヤカシがいないとは言えず、また、五行はいま架茂王と同じく狩野柚子平というこの人物を失うわけにはいかないだろう。
 それへ同行を申し出たのは穂邑(iz0002)だった。
「休んでなくていいのかよ……?」
 気遣わしげに訊いた朱真に、穂邑はにこりと笑う。
「大丈夫です。皆さんだって休まず働いてらっしゃるし、それに……」
 護大が気になるのだ――正確にはその『共鳴』が――。
 山城と祭壇の護大を鎮めた彼女だったが、彼女自身さえそれがどういうことなのか、はきとは掴めていないのだろう。
 あのとき……仲間たちに勇気をもらい、瘴気が吹き出す祭壇へ向かって祈った。見ていた仲間の話では、その時彼女の体に文様が浮かびあがり、護大を鎮めたのだと……。
 ある開拓者が掴んできた情報――護大封印には時の帝、すなわち「神代」が関わっていた、というのも気になる。
 解除の時、もう一度護大と相対すれば、何か掴めるものがあるかもしれない――そんな思いがあるのだろう。
「……よし。じゃあ、穂邑も行こう」
 穂邑のそんな心の内を読み取ったわけではあるまいが……朱真は快活に言って笑った。



 向かうのは封印解除を行う狩野と補佐が一人、穂邑。そして彼らを護衛する朱真と開拓者数名である。
 祭壇へは『鬼灯の里』の地下にある秘密通路を通っていくのだが、その通路から巨大な護大を引っ張り出すのだと聞いて、朱真は辟易したような顔をした――無論、それは朱真たちが行うわけではないのだが。

 今は無人のはずの鬼灯の里。秘密通路へ向かう途中に二つの人影があった。
「あれ?」
 朱真が訝しげに声をあげる。
 兵士のような具足を身に着けているが、どこかおかしい。それはほとんど勘のようなものだったが。
 二人の兵士はこちらに気付き、笑いながら駆け寄って来る。
「……五行国の兵士さんでしょうか……?」
 穂邑が首を傾げ、彼らに声を掛けようと進み出た。
「まて、穂邑……っ!」
 朱真が彼女の手を掴むのと、二人の兵が襲い掛かってくるのとが同時だった。
「きゃ……」
 小さく悲鳴をあげた穂邑を庇いつつ、朱真は体を半回転させて回し蹴りで吹っ飛ばす。
 もう一人は傍にいた開拓者によって弾き飛ばされた。
『ち……』
 小さく舌打ちを洩らしたそれらの姿が、みるみるうちに体長七尺〜八尺の『鬼』へと変化する。
「……化け鬼ですか」
 狩野が淡々とした声音で呟く。彼の傍らに居た補佐も慌てることなく、いつでも符を放てるよう身構えた。
「下がれ、穂邑」
 朱真が友を背後に庇う――開拓者たちが狩野と穂邑を護るように鬼アヤカシと対峙した。


■参加者一覧
柊沢 霞澄(ia0067
17歳・女・巫
胡蝶(ia1199
19歳・女・陰
キース・グレイン(ia1248
25歳・女・シ
水月(ia2566
10歳・女・吟
ネネ(ib0892
15歳・女・陰
晴雨萌楽(ib1999
18歳・女・ジ
緋那岐(ib5664
17歳・男・陰
バロネーシュ・ロンコワ(ib6645
41歳・女・魔


■リプレイ本文

●招集
 狩野と穂邑の護衛を募った朱真に応えたのは八名。
「生成姫を倒したとはいえ、残党の逆襲に警戒すべきですね」
 バロネーシュ・ロンコワ(ib6645)が静かに口を開く。
「合戦じゃあ何にもできなくって……あたい、正直悔しかったケド……今度こそ、誰かの力になれそうだね」
 モユラ(ib1999)は穂邑と狩野を順に見て笑った。
「……お前、どっかで会わなかったか?」
 朱真が小柄な少年を見て首を傾げる。
「んー……人違いじゃないのか?」
 緋那岐(ib5664)は誰の事を言っているのかピンときたらしい。面白そうな顔をしてはぐらかした。
「朱真ちゃん……」
 穂邑が朱真へ何事か話すと、朱真は合点がいったと手鼓を打つ。
「ああ、双子か! どうりで見たことあると思った!」
「陰陽寮生が集まったものね……」
 胡蝶(ia1199)が集まった顔ぶれを見て呟く――彼女の言うとおり、半数が陰陽寮生だった。
「封印解除で何が起きるかわかりませんし、アヤカシも動いているようです……それに、これ以上穂邑さんに負担をかける事も望みません……」
 柊沢霞澄(ia0067)は呟くように言って、小さく吐息した。
 彼女は、豊臣卿から聞いていた「神代の負担を軽減する術式」について閲覧・取得を朝廷に申請していた。だがそれら一切が認められなかったのだ。
 分かったのは、全ての状況で効果を得られるような類のものではなく、儀式の手順をきちんと守ることで負担を軽減するだけだということだった。
「皆や朱真さんと一緒に必ず守ります……」
「霞澄さん……ありがとうございますっ」
 穂邑は礼を言って微笑んだ。

 そして彼らは鬼灯の里の秘密通路へ向かう途中、二匹の化け鬼に遭遇したのだった。


●討伐
 襲いかかった兵の一人を朱真が蹴り飛ばす。もう一人を弾き返したのはキース・グレイン(ia1248)だった。
 吹っ飛ばされた兵らが鬼の姿へと変化する。
 柊沢は穂邑、狩野、そして前衛のキース、モユラへ『加護結界』を使用した。
「……速攻、ですね。穂邑さんはもちろん、柚子平さんも絶対絶対、出てきちゃダメなのです!」
 ネネ(ib0892)が叫ぶ。
「朱真さんは穂邑さんの傍にっ」
 水月(ia2566)もまた言い置いて戦布を翻した。
「戦も一段落して、やっとホンボシの護大に手が届くンだ。ここまで来て邪魔させるモンかっ」
 モユラは言ってキースの側へ進みでる。
(護大て……世界を構成する一部とかだったりするのかね。なんていうか、厄介な存在だけど滅してもならない、みたいな)
 緋那岐は疑問に首を傾げたが、
「んー、ともかくここでみすみすアヤカシにやられるわけにはいかねぇし。やるぞー!」
 そう言って水月やネネたちを追って駆けて行った。

「各自の手並みが楽しみだわ。……まずは、わたしたちの相手をしてもらうわよ……!」
 胡蝶は、穂邑と狩野を化け鬼の目から隠すように『結界呪符「黒」』を出現させ、次いで『魂喰』を放つ――黒犬はまっしぐらに鬼に向かうが、防護瘴気によって阻まれてしまった。
「キース、モユラ。あの障壁は堅いわよ、気を入れなさい」
 胡蝶の声を背に聞き、キースは『咆哮』を放った――鬼の注意がキースへと向けられる。疾走してきた鬼と擦れ違いざまに彼女の拳が胴へ入り、アヤカシはくぐもった呻き声を発した。
 そこへモユラが放った『毒蟲』の雀蜂が襲いかかる。
「蟲毒は陰陽師萌楽が真骨頂、できるもんなら逃げてみな!」
 逃げる間もなく、纏わりつく雀蜂を振り払おうとした鬼の手に、それがとりついた。
 四肢を痺れさせてよろめいたものの、キースの『払い抜け』から間一髪で逃れた鬼は、いきなり手を突き出した。
 その掌に現れたどす黒い火球――
「……っ! 避けろっ!」
 キースは咄嗟に横っ飛びに転がりながら後衛の仲間へ叫ぶ。反して、脳裏はひどく冷静だった。
(射程内にいる限り、立ち塞がれば防げるものでもないか……)
 黒い火球はキースとモユラ、胡蝶の間で爆発を起こした。
 どん、という地を揺るがす爆音と爆風が開拓者らに襲い掛かる。
 爆発の衝撃に耐えながら、柊沢は『閃癒』で仲間の傷を癒していった。
「胡蝶さん……!」
「ッ……瘴気の攻撃なら慣れたものよ。簡単には倒れないわよ。霞澄、私はまだ大丈夫。前のキースを支えてちょうだい」
 胡蝶は背後の柊沢に告げ、符を放った。
「その障壁ごと、締め潰してやるわ!」
 巨大な蛇が化け鬼へ襲い掛かる。
 一度は防護瘴気で何とか持ちこたえた鬼も、間髪入れずに襲い掛かった再びの『蛇神』にもんどりうって倒れた――その目に、黒い壁の向こう側にいる穂邑や狩野が映ったのか、牙を剥き出して攻撃対象をそちらへ変化させた。
 瘴気魔法を受けて片膝ついているキースとモユラに素早く駆け寄った柊沢は、『解術の法』を施す。
「感謝する……」
「ありがと、霞澄さん! ……そう簡単に……通しゃしないよっ!」
 モユラは苦無に持ち替え、『霊青打』によって式の力を得た刃が鬼の足を深く斬り付ける。
 化け鬼はギャッと叫び、ぐらりと傾いだ。
 間髪入れず、キースが大きく踏み出し、これが最後と渾身の力で拳を鬼の胴に突き込んだ。
 地鳴りのような断末魔の絶叫を放った化け鬼は瘴気の塊と化し、風に散った。

 一方。
 緋那岐は念のため、胡蝶が穂邑たちの守りに立てた『結界呪符「黒」』に、少しずらすような形で同じく『黒』を立てる。
 兵士の姿から鬼へ変化したことに驚いたものの、友へ凶刃を向けたことに怒りを感じていた水月は、『早駆』で化け鬼へ最接近した。
 ロンコワが水月を支援するため『アイヴィーバインド』で鬼の手を拘束し、得物を取り落させる。
 水月は『空気撃』で化け鬼の体勢を崩すと、すかさず「レイラ」を翻して『ラスト・リゾート』で鬼を斬りつけた。
 それを追う形で、緋那岐が放った『魂喰』が死角から襲い掛かり、化け鬼は呻いてがくりと膝をついた。だがその瞬間、水月から間合いを取るように地を蹴って疾走したのである。
「……!」
 すかさず『早駆』で追った水月。
 緋那岐の『魂喰』が襲い掛かり、鬼の体が突き飛ばされたように跳ねあがる。地から伸びてきたロンコワの蔓が鬼の足に巻きつき、動きを封じた。
『オノレ……!』
 化け鬼は怒りに声をあげ、蔓を引き千切ろうと掴んだ。
 そこへネネが呼び出した白銀の龍が一直線に冷気を吐き出し、化け鬼を瞬間的に凍らせる。だが、水月の攻撃を察知した鬼は氷の呪縛から放たれた瞬間、彼女へ向けて手を突き出した。
「……っ! 危ない!」
 ロンコワが叫ぶ。
 水月は鬼の掌に黒い稲妻の塊が出現したのを視界の隅に、間一髪、身を翻してその攻撃を回避した。
 化け鬼の手から黒い雷電の塊が開拓者たちに放たれる。
 轟音とともに大地を抉った電撃は、四方に飛び散った。
「……っ!!」
 びりびりと体に襲い掛かる衝撃に耐え、歯を食いしばる。だが、戦いの場数を踏んできている彼らだからこそ、この程度ですんだのだ。
 ネネは素早く体勢を整え、仲間に『閃癒』を施した。
「くっそ……やってくれるじゃねぇか」
 緋那岐はネネに礼を言い、一撃必殺の『白狐』を召喚すると化け鬼向けて放った。巨大な白狐が飛ぶように駆けて行く。
 水月が『空気撃』を放って鬼の体勢を突き崩す。
 ネネが再び『氷龍』を呼び出し、それを追うようにロンコワは『フローズ』で化け鬼を凍りつかせた。
 踊りかかった巨大な白狐が鬼の首に深く食らいつく――凄まじい瘴気が鬼の内部に送り込まれ、肥大化した四肢が破裂してゆく。
 そして水月は「レイラ」を翻し、落ちかけていた鬼の首を完全に切り離したのだった。


●封印解除
「終わったわね……朱真、穂邑や狩野室長は無事?」
 胡蝶がふうと一息ついて後ろを振り返ると、朱真が頷いた。
「ああ。全員無事だ」
「……この分だと五行軍に入り込んだアヤカシも少なくなさそうね」
 胡蝶の言葉に朱真は少し面を曇らせ、『そうだな』と呟く。
 キースはまだ警戒を解かず、辺りを窺うように目と耳に神経を集中させていた。
(この辺りに目を付けていたのなら、他にも潜んでいる可能性があるか……。解除が知れれば掻っ攫おうとする輩も出てくるだろうし、警戒するに越したことはないだろう……)
 またネネも周囲を警戒するように言った。
「ここ、やっぱりまだ敵地ですから早く行ってしまわないと……ちょっと周囲を見回ってみますね」
 朱真が彼女に頷き、反対方向に『人魂』を飛ばす。
 ほどなく、潜むアヤカシは居ないことを確認した彼らは秘密通路へ入ったのだった。

 柊沢が用意した松明を頼りに進んでいく。
 生成姫が消滅した今となっては『鬼面』も必要ないだろう。
 ロンコワは『ムスタシュイル』でこちらへ近づく者がないか警戒を怠らない。
 また、緋那岐も「真なる水晶の瞳」で気の流れに注意を払いながら進んだ。
 暗い坑道を行きながら、水月と穂邑が小さく声を交わしていた。
 水月は、護大にも興味があるの、と呟いて自分の考えを穂邑に告げる。
「神代が高位精霊と護大の両方と通じられるものなら、両者はある意味同じ存在なんじゃないか……って感じてるの」
 穂邑は『そんなまさか』と声をあげた。だが、完全に否定するだけの根拠も持ち合わせていないことに気づく。そして少し考え込むようにしていたが、小さく返した。
「……何となく、ですが……神代の力が精霊力を呼び起こして、護大に働きかけたのかもしれません……」
 自分の記憶はないものの、今までのことからそんなふうに思ったのだが、はっきりしたことは穂邑自身もわからない。
「そもそも護大とは何なのか……だな」
 二人の話を聞くともなしに聞いていたキースが独り言のように低く呟く。
(倒れても霧散せず実体として残るなら、瘴気の質もまた違うものなのか……? 基本的に成り上がれないものであるならば、護大が大アヤカシたる所以とも取れるが。……形状からして、元は一つだったという線もあり得るのだろうか……。島の墜落の件が生成の撃破が引き金だったとなると、尚更分からなくなってきたな……)
 キースの脳裏には生成姫、そして無残な姿に成り果てた鬻姫が浮かんでいたのか――そして、彼女は前を歩く穂邑に目を向けた。
 神代が瘴気を受け付けないという話と護大の『声』の件も、どこか噛みあわない、と思うのだ。
(……精霊と瘴気の関係も気になるところか)
 キースは吐息をひとつ落とし、頭を切り替えるように軽く振った。
 だが、彼女の抱いている疑問は、誰しもの胸にあるものかもしれない。


 封印の祠の前には警護していた開拓者が立っていた。陰陽師だったのか、狩野の姿を見て軽く一礼する。
「ご苦労様です」
 狩野は穏やかに声を掛け、祠の中へ入った。
 破壊された壁を過ぎ、洞窟を進んでいく。
 先に狩野によって封印を解かれていた岩壁の奥に祭壇があり、さらにその奥、巨大な護大の『指』が鎮座していた。
 掲げられる松明の明かりを頼りに、朱真が念のために『人魂』で中を確認する。
「……では、皆さんはここでお待ちください」
 狩野が言い、彼と補佐が護大の傍へ歩んでいった。
 開拓者らはいつでも飛び出せるように態勢を整える。
 薄暗い洞穴は松明の明かりを吸い込んでしまうのか、狩野たちが何をしているのかは待っている開拓者たちには見えなかった。
 穂邑はじっと、祈るように護大を見つめている――だが、あの時のような『声』も『共鳴』もなく、闇に埋もれるように存在する護大からは沈黙だけがもたらされた。
 ほどなく、狩野と補佐は祭壇の前で待っていた開拓者たちの前に現れ、頷いてみせる。おそらくあの時の様に勾玉で『封印の鍵』を開けたのであろうと思われた。
「封印は……」
「すべて解除しました。護大の運搬と護衛が待機しておりますから、あとは彼らに任せましょう」


 封陣院によって護大の封印を解除――その報は五行王の元にもすぐさま届けられた。
 封印の祠から出された護大は八咫烏での運搬になるが、それが着陸できる場所までは何機かの飛空船が吊り下げていくことになるだろう。
 彼らと入れ替わるように、五行軍の兵たちが護大を引っ張り出すため秘密通路へ入って行った。
 それらを眺めながら、いくぶん肩を落としているふうの穂邑に朱真が声を掛ける。
「穂邑、あんまり気を落とすなよ。また機会はあるさ。……それまでに体力つけとかなきゃな」
「……はい、そうですね」
 にこりと笑った穂邑の後ろから、胡蝶が『そういえば』と呟いた。
「相変わらず式より手が先に出るわね。もう少し式を上手く使ったらどう?」
「……しょうがないだろ。今は手より足技が多いけどな」
 朱真はふん、と鼻を鳴らす――実は、胡蝶と朱真は何度か依頼で会ったことがある顔見知りである。
「手でも足でもどっちでも同じでしょ! 式を使いなさいと言ってるのよ!」
「いいだろ、べつにぃ」
 あーだこーだと言いあう二人を呆気にとられて見つめていた穂邑が小さく吹き出した。


 その後もアヤカシの襲撃を警戒した開拓者たちだったが、幸いにも妨害を受けることはなく、護大は飛空船で上空へと持ち上げられ、停泊している八咫烏に向けてゆっくりと移動していったのだった。