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■オープニング本文 ●アヤカシの暗躍 報告書を読み終えた大伴定家(iz0038)は、深いため息をついた。 「ふむ‥‥困ったことになったのう」 補佐役のギルド職員らも眉を寄せ、渋い表情で互いに顔を見合わせる。 交渉役を務めていた朝廷と修羅の使者が殺された。しかも、会場の護衛役によって。現地は互いに刃を向けつつの解散となり、修羅たちが逗留する寺の周囲は一触即発の空気が漂っている。 だが、希望はまだ失われていない。 「酒天殿からの連絡――随行員であった修羅の少女がアヤカシの姿を見たとの報告は、確かなのじゃな?」 「はい。調べによれば上級アヤカシ『惰良毒丸』ではないかと‥‥」 その言葉に、大伴は強く頷いた。 「あい解った。和議をアヤカシの妨害によって頓挫させてはならぬ。直ちに依頼を準備するのじゃ」 ●遭都 朝廷貴族の頂点に立つ藤原保家は、芦屋馨(iz0207)からの文に目を通して眉をひそめた。藤原は事件後、すぐさま今回の和議を白紙撤回する方向で動いていたのだが。 「‥‥‥‥」 「して、大伴殿はどうするつもりなのですかな」 向かいに腰を下ろす高位の貴族は、興味深げに藤原を見やる。 「芦屋の報告によると、使者を殺したのは現地に侵入した上級アヤカシであるらしい」 「何ですと‥‥? そんな馬鹿な。現地は完全に守られていたはず」 「どうやら、完全ではなかったようだな」 「大伴は元々和議の推進派。アヤカシの仕業などでっち上げではないのですか。何を以ってそのようなことを申しておるのです」 「それを我々に説明するそうだ」 「何ですと?」 「大伴は使者を寄こすそうだ。この遭都へな――」 ●開拓者ギルド 大伴の前に、依頼を受けた開拓者たちと、芦屋馨がいた。すでに、一同は事の真相を大伴から聞かされていた。 「よいか、アヤカシの目的は朝廷と修羅との関係を悪化させることじゃ。何とか酒天殿が踏み留まってくれておる。方々へ手を打っておるが、お主らは遭都へ出向き、藤原殿を説得するのじゃ。遭都での手配はそちらの芦屋殿が行ってくれる」 なぜ芦屋が? と開拓者たちは彼女に目を向けた。芦屋は藤原保家の側近中の側近でもあり、本来なら大伴のために働くような立場にはないはずだ。何か裏があるのか、と開拓者たちはいぶかった。 「使者を殺したのが惰良毒丸であるならば、そのようなはかりごとを見過ごすわけにはいきません。保家様には真実をお伝えする必要がありましょう。保家様とて、アヤカシのはかりごとを見過ごすお方ではありませんが、多勢の貴族たちの思惑が絡み合う朝廷の不穏をかき消すためには、誰かが遭都へ直接に赴く必要があります」 芦屋が開拓者たちの思いを読み取ったように言うと、大伴は頷いた。 「今は人と修羅が争っている場合ではない――」 それから大伴は、やや険しい顔で続けた。 「だが惰良毒丸が動いたと言うことは、関係するアヤカシ達の動きが気がかりじゃ。最後まで油断するでないぞ。遭都に入ったとしても、気を抜かぬことじゃ。どこからアヤカシが出現するとも限らん。よいな」 大伴は言って、開拓者たちに藤原保家の説得を委ねるのだった。 |
■参加者一覧
華御院 鬨(ia0351)
22歳・男・志
柚乃(ia0638)
17歳・女・巫
コルリス・フェネストラ(ia9657)
19歳・女・弓
无(ib1198)
18歳・男・陰
将門(ib1770)
25歳・男・サ
長谷部 円秀 (ib4529)
24歳・男・泰 |
■リプレイ本文 遭都にて――。 「修羅と人どすか。どちらの役もうちには同いもんどすわ」 と感想を言う華御院 鬨(ia0351)。女形をしていて、常に修行のために女装し、そこいらの女性よりも女性らしい雰囲気を醸し出している。今回は京美人の女装をしていた。 「それにしても‥‥大伴はんの言われたことどすが、アヤカシが狙って来ると言うことでしたな」 鬨の言葉に、芦屋馨(iz0207)は思案顔で応じる。 「そうですね。今のところ反応は無かったようですが、油断はできませんね」 「再び精霊門を閉じるなんて事態は‥‥ダメです、絶対」 柚乃(ia0638)は言ってから、傍らの芦屋を見やる。 「馨さんとは、修羅の隠れ里行き以来‥‥でしょうか? 今回は宜しくお願いしますね」 「お久しぶりですね。よろしくお願いします柚乃さん」 芦屋は言って優しく微笑む。 「あの、会場はどこになるのでしょうか? それに、当日の流れや、藤原様他貴族の方々についてなど、馨さんに分かる範囲の事を教えて頂けますか?」 「会場は都内の保家様の別邸になります。当日は、保家様はじめ、貴族のみな様方が午後二時に屋敷に入られます。みなさんには三時から会場に入って頂くことになっています。会談の時間は一時間を予定としています。武器防具の類は全て会場の護衛に預けて頂き、正装に着替えて頂くことになります。大伴様が託されたように、みなさんから今回の件に関してお話頂くのが本題ですが、貴族の皆様方からもお話があるかもしれませんね」 「そうですか。それで、列席される貴族の方々と言うのは‥‥」 「ほとんどが藤原の流れを組む、中でも高位の官職を持つ方々です」 「や、やっぱり緊張しますねっ‥‥! 正装は準備して貰えるのですか?」 「はい」 「‥‥もふらの八曜丸同行はダメですか?」 「もふら様は神様なので構いませんよ」 「ほんとですか! 八曜丸〜よかったね〜」 柚乃はもぎゅっともふら様に抱きついた。 「人間の政治のことなんてどうでもいいもふ」 八曜丸は言って大きく欠伸をする。 コルリス・フェネストラ(ia9657)は、遭都に入ってからも、鏡弦で根気よくアヤカシの探査を続けていた。 「まずはアヤカシの発見が最優先ですね。本当に遭都まで入り込んでいるならば、影に紛れて会場まで入り込む可能性もあるわけですから」 「会場周辺の警備は鉄壁です」 芦屋はコルリスの懸念に答える。 「天儀でも最高クラスの防備態勢が敷かれるでしょう。最高レベルの志士と巫女が百人態勢で警備に当たります。みなさんにはしっかりと大伴様の意思をお伝え下さい」 「それは形式的なものではありませんね。ですが、本当に貴族のみなさんが私たちの言葉などを本気で聞いて下さるのでしょうか?」 「大伴様が出向いて解決するならば、大伴様はご自身でそうされているでしょう。ですが、自分の出る幕ではないとお考えなのでしょう」 无(ib1198)はそんな話を聞きながら、人魂を飛ばしていた。 「面子や隠蔽目的からの判断は未来に禍根を遺すことが多いのだがねぇ」 懐の尾無狐に独りごちやって来た遭都。 「修羅の少女が見たと言う影が決定的な証拠ですがね。惰良毒丸が憑依していた志士ですが、瘴気をほとんど隠すことが出来るようですね。朝廷の方々もそうだと分かった上で反対するとは、厄介なものですね。引き受けた身で言うのも何ですが」 芦屋は无の言葉を聞いて吐息した。 「耳の痛い話ですが」 苦笑する芦屋に、将門(ib1770)が笑いかけた。 「惰良毒丸か、やってくれるものだ。藤原殿は話に聞く限り、理不尽な人物ではない。説得は何とかなるだろう。ま、自分の目で見てないので確信は出来んが。むしろ貴族共の反応が鬱陶しいかもな。あいつ等は朝廷が実権を失ってから暇だからなぁ‥‥」 将門は本名を桓武将門。遭都の名家、桓武家の出身である。異母弟の成人を機に当主の座を譲り、開拓者となったのだ。 「桓武家の将門殿‥‥そうですね。今はもう朝廷に実権はありませんからね」 「芦屋殿、あんたに色々聞こうとは思わないけどね。ただ、怪物貴族達にも実際に起こったことを分かって欲しいのさ」 長谷部 円秀(ib4529)はやれやれと吐息して、天を仰いだ。 「朝廷の海千山千を相手取って説得とは骨が折れますね。とは言え、これはなさねばならないこと‥‥。藤原様を口説き落としにいきますか。私たちの都にはもう修羅が来ているわけですし、ともに戦う仲間として戦列に加わっています。彼らを追い返すことなど出来ようはずがありませんよ。彼らは天儀に少なからず希望を持ってやって来た。五百年閉ざされた世界からね。言えることはただ一つです。ともに戦おうと言うことですよ」 「そうした意見をぶつけて下さい。開拓者の言葉だからこそ、それは力となるでしょう――」 そうして、ひとまず開拓者たちは芦屋の案内で遭都の宿へと入って行く。 ‥‥アヤカシの襲撃は夜に来た。影鬼と化け鬼が数体宿の周囲を取り囲み、攻撃を仕掛けてきたが、護衛の巫女がこれを探知。開拓者たちは素早く戦闘態勢を取ると、これを迎撃した。 夜の遭都で激しい戦いが行われたが、開拓者たちは護衛の志士たちと連携して、この刺客の鬼アヤカシ達を撃破する。 「大した連中どすな‥‥やはり狙っていたのどすな」 鬨は言って、瘴気となって霧散する鬼の跡を一瞥する。 だが守りは厳重であった。今夜、開拓者たちは芦屋が手配した二十人の護衛によって守られていたのだ。中級アヤカシと言うこともあり強敵ではあったが――。 「皆さんご無事でしたか‥‥」 深夜、報告を受けて駆けつけた芦屋は、安堵の表情を見せる。 「馨さん、わざわざの準備、ありがとうございました」 柚乃は言って、お辞儀する。 「みなさんには明日、いえ、既に今日ですが、本番こそが重要ですからね。負担を掛けるわけにはいきませんよ。確かにみなさんはお強いですが」 「では、もう一度眠ることが出来るかどうか試してみましょうかね」 无は言って、部屋へ戻って行く。開拓者たちもみな、戻って行った。 芦屋は警備の責任者に引き続き厳重な警戒を敷くように要請しておくのだった。 夜が明ける――。 開拓者たちは緊迫した面持ちで、朝食を取った。 一同のもとへ芦屋がやって来る。 「おはようございます。予定に変更はありません。移動する時が来たら使いをやりますので、こちらでお待ち下さい。昼食後になるかと思いますが。では会場でお会いしましょう」 芦屋は一礼すると慌ただしく出て行った。 それから時間は流れ、午後一時ごろ、使者がやって来て、開拓者たちは宿を出た。 ――午後三時。会場入りした開拓者たちは、正装姿で貴族たちが待つ広間へと入って行く。 芦屋も正装姿で控えており、開拓者たちに軽く笑みを向けた。 そして、藤原保家を筆頭に、遭都の重臣たちが居並ぶ。 開拓者たちは腰を下ろすと、深々と頭を下げた。 「此度は会談の許可を頂き、恐悦至極にございます」 将門は桓武家の家格に応じた赤を基調とした正装姿で、みなを代表して言った。 「表を上げよ」 保家が重い口調で言った。 開拓者たちの視線が藤原たち、貴族連の重鎮たちとぶつかる。 「大伴からの使者と言うことだが、今回の一件、事無く済ませよとのことであるそうだな。お前たちの目的は分かっておる」 貴族たちは厳しい目で開拓者たちを見やる。 「よろしいどすか」 鬨が口を開いた。 「うちは歌舞伎役者どす。色んな役をする役者のうちにとっては、修羅だろうが、人だろうが種族に善悪の違いなどは関係ないどすわ。うちは人どすが修羅の役でもできやす。つまりは、人でも修羅の様になれるということどすし、逆もまたありやす。修羅にもなれるうちを藤原さんはどないしようと思いやすか。まぁ、天儀にとってよりよくなる事、折角のアヤカシと対抗してくれる同士をみすみす逃さない事を期待しやすわ。考え方は人それぞれやからこれ以上は言いやせんが、藤原さんなら、修羅をうまく使うことぐらいはできそうなんになぁ」 「無礼であろう」 貴族の一人が強い語調で言うが、藤原は手を上げて制した。 「確かに修羅は戦力になるだろう。だが互いに信頼できない者が協力出来るだろうか」 「失礼します」 柚乃は緊張した面持ちで言って、琵琶を取りだすと、一曲奏で出した。 「和議を心から願う人々の想いと未来への祈りを胸に、自身も心を決めて」 「‥‥‥‥」 貴族たちは沈黙する。 それから柚乃は琵琶を脇に置いて口を開いた。 「昨今の神楽の都でのアヤカシ騒動に始まり。結界に抵抗、感知しない存在や人に擬態する、化ける‥‥そして今件の憑依する存在。精霊門が開く以前よりのコトで、陽州の修羅は関わりようがなく。この一連は繋がっているのではないかと。次に狙われるのは朝廷内かもしれません‥‥いえ既に。自身も危うく殺されそうになりました。みなさんは何かを失うコトを怖れているのですか? 失う以前に‥‥命尽きたらそこで終わりなのです」 「だから修羅と協力せよと言うのか。それこそが未来に繋がると」 「そう信じます」 続いて口を開いたのはコルリス。 「私が申し上げるのは二つです。一つは、使者が斬られたのは事実です。此度の修羅の件で騒動が多いのは、アヤカシ達が私達と修羅が手を結ぶのを恐れているからです。かつて修羅との和議の折、御所にまでアヤカシ達が狼藉に及んだ事を皆様はご存知のはず。二つ目は、皆様は古よりの伝統や権威を尊びその守護にご尽力されていると伺っております。であればこそ、此度の和議と陽州解放をお決めあそばされた主上の御聖断を尊重されるのが筋かと愚考いたします。今起きている騒動の真相を明らかにし、背後に蠢くアヤカシを退治する事を私どもは誓います。どうか皆様方にはそれまでの間、御猶予を与えて頂けますよう、伏してお願い申し上げます」 「言ってくれるものだな‥‥わしも主上のご判断を疑うわけではない。これまでにアヤカシ達が蠢いていたのも事実だ。お前たちの言葉を信じないわけではないが、確証はあるのか」 そしてまた、无が言った。 「まず事実を見据え、これより判断をお願いします。修羅側、朝廷側の双方が全滅である、修羅の少女がアヤカシの姿を見たとの報告からアヤカシの仕業であることは明白です」 「それは修羅のでっち上げではないのか?」 「それはまずないでしょう。アヤカシではなく、朝廷側が襲撃したという方が嘘をつく理があるでしょう。そうは思われませんか。事件に関しては、開拓者ギルドに任せて頂きたい」 「‥‥‥‥」 貴族たちは唸った。 「和平派が襲撃され排除派へはないことを考え、戦、混乱の火種を撒くことが目的であると推測します。アヤカシの食事や起源たる障気を考えれば、よりアヤカシの仕業と結び付けられ理が通りましょう。そうでなかったとしても朝廷が対修羅で先に強硬な策を打つのは外交の上では不利、先に手を出させ守るという形の方が大義があるでしょう。強硬策を打ち事実と違う場合、朝廷が泥を被ることになりますぞ。その点からも朝廷は静観し、開拓者に任せるよう提案します」 「いずれにしてもこのような状況で修羅との和議は結べん。強硬策とは言わんが、一度白紙に戻すことも必要ではないか。精霊門を封印する件は考えないでもない」 次に発言したのは将門。 「まずは状況の確認を。朝廷修羅双方に犠牲が出ている。生き残りの証言から実行犯は志士に化けたアヤカシ。アヤカシの正体は上級アヤカシ惰良毒丸と推察されます。それらを踏まえて。まず、実行犯は志士に化けたアヤカシです。仮にアヤカシの仕業でなければ志士です。どちらにせよ修羅に落ち度はない。次に修羅の代表も犠牲となっている。これは陽州の修羅にも和議を本気で考えている者がいる証左です。この二点だけでも今回の件でこちらから和議を潰す理由にはならないと思います。そもそも主上がお決めした此度の和議、成れば民全てが志体持ちと同等の修羅の力をアヤカシとの戦いに期待できる英断です。これを恐れたからこその今回の策謀でありましょうし、それに乗せられて和議を潰すことは利敵行為と言えましょう。藤原殿、また朝廷を支える貴族の皆様には賢明な判断を期待いたします。勿論、主犯惰良毒丸は我々が責任を持って始末しますよ。どんな手を使ってもね」 「利敵行為だと。我らの主上への忠誠を疑うか」 貴族の一人が語気を荒げると、また藤原が制する。 「だがお前の言う通りだとして、陽州の修羅との関係悪化は確実だろう。それをどうする。修羅たちは報復に出ないとも限らん。争いになれば、無辜の民が犠牲になるやも知れん」 最後に口を開いたのは長谷部。 「藤原様、第一に開拓者としてともに戦い、修羅の強さを私は知っています。彼らと協力できればアヤカシとの戦いを優位に進めることでしょう。こと、大アヤカシは私達だけでは手に余りますし、まだまだ戦う可能性はあるのですから。第二に修羅は個体として強力ですが、種族として少数ですし庇護が必要です。朝廷がそこを保証し、修羅は力を貸すという利害関係を成立できます。ただ、朝廷が過去のことから修羅を嫌うのも分かります。ですから、ギルドで修羅が真犯人ではないと証明する証拠を収集して提出しますし、もし、彼らが真犯人であったり、同盟を破るようであればギルドが全力で排除しましょう。それがケジメですし‥‥私達はそのようなことはないと修羅を信じますし、それを保証するだけの価値がこの同盟にはあると信じています」 「同盟の価値か‥‥そんなものがあるかどうかは、これから話を進めてみないことには分からん」 藤原は言うと、しばらく口を閉ざして開拓者たちを見やる。 「藤原殿――」 貴族連の一人が言うと、藤原は頷き、やがて言った。 「今回の一件が上級アヤカシ惰良毒丸の謀略であると言うならそれを証明せよ。そのことが明らかにされれば、朝廷として修羅との和議を進めるに異存は無い。朝廷は修羅の身分を保証し、天儀での活動も全面的に認めよう。修羅の受け入れについても支援しよう」 藤原の言葉に、開拓者たちはやや驚いたが、とにかくも最悪の事態は避けられたようだ。 最後に藤原は言った。 「開拓者ギルドに戻ったなら大伴に伝えよ。陛下はお前を必要とされている、とな」 そして、藤原は芦屋を見やり頷く。 芦屋は居並ぶ貴族と開拓者たちに告げる。 「では会談はこれまでとさせて頂きます。ご列席の皆様におかれましてはお時間を割いて頂き感謝いたします」 それから芦屋は、開拓者たちに向かって頷く。 開拓者たちは頭を下げると、立ち上がり、装備を返してもらい会場を後にするのだった。藤原の説得はひとまず成功。その報告を持って神楽の都へと帰還する。 |