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■オープニング本文 武天の国、魔の森の一帯――。 領土の大半を魔の森に侵食されてしまったこの氏族では、緊急の課題として、魔の森討伐作戦が行われようとしていた。 「――放て!」 一団を指揮する男――名を黄牙と言った――が号令を下すと、十数名のサムライ達が火の矢を放つ。 びゅんびゅんと矢が飛んで行き、魔の森の木々に炎が燃え広がっていく。 魔の森は一見普通の森であるが、焼き払えばそれで終わりではない。瘴気が渦巻くその大地では、何度となく森を焼き払っても、一カ月もすれば森は再生されてしまうのだ。 だが、広がり続ける魔の森を放置しておくことも出来ず、サムライたちは森の掃討作戦をしばしば展開していた。 「燃え尽きろ邪悪な森よ‥‥燃え尽きて二度と蘇えってくるな」 黄牙は長に仕えるサムライの一人であり、森の掃討を任されていた。 火の手は瞬く間に広がり、森の木々を焼き尽くしていく‥‥。 と、その時である。突如火の手の向こうから、獣の群れが押し寄せてきた。狼、虎、猪、熊、巨大カラスなどである。 サムライ達はすぐさまこれらの獣がアヤカシであると知る。抜刀して獣アヤカシを迎撃する。 「アヤカシだ! アヤカシの群れが来たぞ!」 さらに、炎の向こうから精悍な顔つきの長身の若者が一人出現する。若者は派手なかぶいた着物を着ており、獣たちがその周りを取り囲んでいた。 「よおサムライさんよ、景気はどうだい。また無駄な努力をしに来たってか。はっはっ!」 黄牙は抜刀すると、部下達に警戒するように呼びかけた。人の姿をしているが、人語を解するアヤカシであろう。 「俺様は炎羅、サムライどもが何でも無駄なあがきをしていると聞いて見物に来たのよ。ついでに村の一つか二つでも落としていくか、はっはっ!」 若者の姿のアヤカシ――炎羅は見物でもするかのように炎を割って進み出てくると、口が裂けて狼のような遠吠えを天に向かって放った。すると、獣アヤカシの群れが笑うような咆哮を上げて牙を剥く。 「おのれ‥‥物の怪があ! 叩き切ってやるわ!」 血気にはやるサムライ数名がこの人型アヤカシに突撃した――が。接近した瞬間に、サムライたちは炎羅の拳で次々と吹き飛ばされた。 「はっはっ! 喧嘩上等! ついでにお前らも食ってやろうか!」 炎羅が進み出てくると、黄牙は全員に後退するように指示を出した。実力が未知数のアヤカシと多勢の相手にこの人数では危険すぎる。 長に援軍を求める必要があるだろう。そして、あとは神楽の都に‥‥。 神楽の都、開拓者ギルド――。 武天に出現した人型アヤカシ「炎羅」率いる獣アヤカシが魔の森掃討戦の途中で出現したと言う知らせがギルドに舞い込んできた。 「‥‥氏族の長から緊急の依頼でしてね。アヤカシ撃退と、森の掃討に力を貸して欲しいと。ギルドで人を少し集めてもらえないかと言うことでして」 受付の青年は言って頭をぽりぽりと掻いた。 「最近は物騒なアヤカシが出現するようになってきているようで。人語を解する強力なアヤカシと獣アヤカシの討伐、宜しく頼みましたよ。何とかして、アヤカシの侵攻を食い止めて下さい」 かくして、武天の国で、また新たな戦いが始まろうとしていた‥‥。 |
■参加者一覧
葛切 カズラ(ia0725)
26歳・女・陰
花脊 義忠(ia0776)
24歳・男・サ
鴇ノ宮 風葉(ia0799)
18歳・女・魔
柳生 右京(ia0970)
25歳・男・サ
一ノ瀬・紅竜(ia1011)
21歳・男・サ
巴 渓(ia1334)
25歳・女・泰
皇 りょう(ia1673)
24歳・女・志
黒果・真砂(ia3290)
72歳・男・サ
赤マント(ia3521)
14歳・女・泰
鳥養 つぐみ(ia4000)
10歳・女・陰 |
■リプレイ本文 開拓者と氏族のサムライたちは紅蓮の炎が揺らめく森の面前で、獣アヤカシと、それを率いる「炎羅」と名乗る人型アヤカシと相対していた。 「はっはっ! もうおしまいか! 終わりならこっちから行くぜえ! 手前ら全員獣の餌になるか!?」 大きな声でわめいている炎羅をよそに、開拓者たちはサムライ達と視線を交わす。 すでに鴇ノ宮風葉(ia0799)、柳生右京(ia0970)、皇りょう(ia1673)たちが炎羅の背後に回って、魔の森に火を放っているはずだ。 こちらは正面から獣アヤカシを撃退し、今は炎羅の注意を逸らす。まあ炎羅を倒せればそれに越したことは無いが‥‥。 炎羅がまたしても天に向かって咆哮する。獣アヤカシたちはそれに応えて咆哮すると、開拓者達に突撃してきた。 「はっはあ! 炎羅よお! 死に行くてめえに名乗る義理はねえが、サムライの花脊義忠(ia0776)たあ俺様のことよ! 覚えておきやがれ!」 義忠は名乗りを上げてアヤカシの群れに突撃する。狼の攻撃を跳ね返しながら大物狙いだ。 「行くぞ! 開拓者に遅れを取るな! 突撃だ!」 黄牙はサムライ達に号令を下すと、全員突入する。 「敵は人型とお供多数。物量って怖いのよね〜〜」 陰陽師の葛切カズラ(ia0725)は艶やかな笑みを浮かべると、味方の背後から支援攻撃を行う。 「そ〜れ飛んでいきなさ〜い」 カズラの呪縛符が触手を生やした妖怪となって飛んでいく。式は術使用時でのみ制御可能だが、それはともかく、触手攻めをするのも見るのもされるのも好きだ!? 「おおっと一番槍は俺が頂くぜえ! 俺に続けよ武天のサムライ達よ!」 一ノ瀬・紅竜(ia1011)は猛進すると突進してくる狼アヤカシの頭部を撃砕した。 「アヤカシ成敗!」 紅竜はぱちんと刀を収めると、猪アヤカシの突進を受け止めながら決めポーズを取った。成敗! のスキルに決めポーズは欠かせない。 泰拳士の巴渓(ia1334)は疾風のようにアヤカシの攻撃をかいくぐって、次々と拳を蹴りを叩きこんでいく。狼の攻撃を易々とかわし、連撃をみまう。 ――ガアアアアアアアア! と虎アヤカシ突進してくる。巴はたんっと虎の頭に手を置いて軽く宙返りすると、地面に着地、虎に回し蹴りを叩き込む。 ずん! と蹴りがめりこんで、虎は苦悶の声を上げて身をよじる。 「この老骨を少しは楽しませてくれるのかの」 老サムライの黒果・真砂(ia3290)は言ってく熊アヤカシと相対するが――。 そうする間にも数で勝る狼が襲い掛かってくる。真砂は狼の攻撃を受け止めながら槍を操り、無双のごとき槍捌きで狼の牙を払う。 熊が巨体を揺らして猛進してくる――! 直撃を受けた真砂は――全身の筋肉が脈動して熊の体当たりを受け止める。 「むう‥‥!」 熊を押し返し、槍で突く。 ――グオオオ! 熊は激痛にわめいたが、前足で真砂を吹っ飛ばした。 多勢の獣たちの攻撃を鮮やかに受け流していく赤マント(ia3521)。故郷の伝承にある「赤い色は神速を齎す」を信じ、今日も赤い外套を纏って疾走する。 「せやあ!」 飛び交う狼の攻撃を風のようにかわしながら拳を叩き込む。 この赤い外套をまっとた少女の鉄拳が狼の腹にめり込む。崩れ落ちる狼は態勢を立て直し、複数で赤マントを取り囲む。 「きみたちにぼくが僕が捕らえきれるかな」 赤マントは拳を構えると、狼たちを睨みつける。 狼は油断なく赤マントを取り囲み、一斉に攻撃を仕掛ける――影が目まぐるしく交錯し、赤マントは狼の攻撃を全て受け流すかかわすかして避ける。 だん! だん! と両の拳を狼に叩き込む。 わずか十歳の陰陽師鳥養つぐみ(ia4000)は仲間達の戦いぶりを見やりながら、その光景を目に焼き付けていた。いつかこうした冒険を元に本を書きたいと思っていた。 炎羅との戦いまでは練力温存。つぐみは後方にあって、別働隊の三人が炎羅の退路を断つのを待っていた。 尤も炎羅がすぐにでも前に出てくれば話は別だが‥‥幸運なことに、いまだ炎羅は戦況を見つめて高みの見物としゃれ込んでいる。 ‥‥炎羅の背後に回りこんだ鴇ノ宮風葉(ia0799)、柳生右京(ia0970)、皇りょう(ia1673)の三人は、枯葉を集めると、風葉が巫女のスキル火種を使って火を放っていく。燃え移った火種の炎は、やがて木々にも広がっていく。 「劫火絢爛っ! アタシの焔で、焼け野原にしてあげよーじゃないっ! 燃え盛れ焔!」 風葉は炎を見て興奮気味に拳を突き出した。 と、そこへ狼アヤカシが数体出現する。グルルルル‥‥と唸り声を上げる狼。 「ふん、雑魚のお出ましか‥‥雑魚相手など興醒めもいいところだが‥‥言って聞かぬなら切って捨てるまでだが‥‥」 右京は抜刀して冷笑を浮かべる。 「風葉殿、お下がりあれ、ここは私たちが」 りょうも抜刀し、狼と対峙する。 ――が、勝負はあっと間に決まった。りょうと右京の戦闘能力の前に、速いとは言え狼など敵ではなかった。狼は一撃ごとに吹っ飛ばされて大打撃を受け、悲鳴を上げて逃走する。 「雑魚どもが‥‥」 右京は追撃することもなく、燃え盛る炎を見やる。 「風葉、仕事を進めよう。みな私たちが炎羅の背後を絶つのを待っているはずだ」 「そうだね。燃え盛る焔で‥‥火の海にしてやるわ。ふっふっふ〜」 風葉は不敵な笑みを浮かべる。火種を使い放題でわくわく感が止まらない‥‥。 「ぬう? 何だ?」 ‥‥炎羅は背後の森で炎が燃え広がっていることにようやく気付いた。 右京、風葉、りょうたちが炎の中から姿を見せる。 「みんな! 準備完了! 炎羅の退路は絶ったから、もう逃げられないよ!」 「貴様が炎羅か? この良き宴を用意してくれた事には礼を述べよう‥‥アヤカシは興味深い存在だが、貴様にはここで消えて貰う」 「炎羅とやら、逃げる道はないぞ、魔の森とともに滅びるがいい」 三人は炎羅に向かって口上を叩きつける。 「ほう‥‥俺様の逃げ道を塞いだと?」 炎羅の瞳がきらりと光ると、口元に冷たい笑みが浮かぶ。こきこきと首を鳴らして、拳の骨をぱきぱきと鳴らす。 カズラ、義忠、紅竜、巴、真砂、赤マント、つぐみたちが獣アヤカシを黄牙ら氏族のサムライに任せて炎羅との距離を詰める。 「はろ〜色男、少し遊んでかない?」 カズラは炎羅に艶を投げかけると――。 「遊びたいか? 構わんぞ。男より女の方が食らいがいがあるというものよ」 「カズラ殿、あまり奴を刺激するな。本当に狙われたらどうする」 義忠は飢えた瞳を投げかける炎羅からカズラを守るように立ちはだかった。飢えと言ってもアヤカシの場合は常に空腹で飢えているのである。人間を捕食することをアイデンティティーにしているのだ。 「もし生者を食い尽くし儀を魔の森で埋め尽くした後お主等は一体どうなるんじゃ?」 真砂は興味本位で尋ねたが、炎羅は笑うだけだった。 「さてなあ。まだ儀を森で埋め尽くすには時間が掛かりそうだが、餌を全て狩り尽くしては俺たちの楽しみも無くなるわ。くっくっくっ」 そうこうする間に、開拓者たちは炎羅を取り囲む。 「余計な御託はいらないぜ、逃げる隙なんぞ与えねえ! 行くぞ!」 巴の掛け声とともに、開拓者たちは炎羅に一斉攻撃を仕掛ける。 カズラは毒蟲を使用。炎羅の周りに毒蟲が出現し、蟲が炎羅に食らいつく。 炎羅の動きが鈍ったところへ義忠が裂ぱくの気合いとともに刀を振り下ろす。ガキィン! と炎羅は腕で刀を受け止める。 「‥‥に!?」 右京の強烈な突きも炎羅は素手で受け止めた。 一ノ瀬の強打――岩をも砕くその一撃を、炎羅は腕一本で跳ね返す。 「食らえ気功派!」 巴は炎羅の顔面に気功派を叩き込むが炎羅は微動だにしない。 「はああああああ!」 りょうも突進、鋭い一撃が空を切り裂き、炎羅を襲うが――。 炎羅はカキン! とりょうの一撃を弾き返した。 真砂のスマッシュ。無双の長槍が渾身の力を込めて振り下ろされる。ズン! と槍が叩き込まれるが、炎羅はかすかに後退するのみ。 赤マントは連続攻撃を叩き込むが、炎羅の速さは赤マントを上回っていた。 「速い‥‥! かわされた!?」 「くくく‥‥妖しげな術を使う奴がいるようだが‥‥この程度で俺は倒せん!」 炎羅の猛烈な反撃。右京、巴、一ノ瀬が瞬く間に拳と蹴りで吹き飛ばされた。 「はっはっ! 喧嘩上等! 来いやあ!」 炎羅は毒蟲の効果を1ターン目で振り切ると、続いて真砂と義忠、赤マントを吹っ飛ばした。 「みんなしっかり!」 風葉が神風恩寵で仲間の傷を回復する。 「野郎‥‥半端じゃないな。こんな一撃を食らうとは‥‥」 一ノ瀬は風葉の回復受けて立ち上がる。口もとから血が滲んでいた。 「俺に打撃を与えるとは‥‥し合いがいのある相手だが‥‥」 右京はつぐみの回復を受けて刀を構える。その瞳が氷のような冷たさを帯びる。 最初の2ターンで炎羅の実力は分かった。仁王立ちで開拓者たちを見下ろす炎羅。 開拓者たちは厳しい顔で武器を構えると、呼吸を整える。 「確かにお前は強いようだ‥‥たった一人でよくやる。だが‥‥こちらは十人だ!」 3ターン目、右京が言うのと同時に、開拓者たちは再び総攻撃を開始する。 「何人いようが同じことだ!」 カズラもありったけの式を叩きつける。呪縛符に斬撃符を連発する。 開拓者たちの総攻撃を受けても炎羅の行動が鈍ることはなく、接近戦で驚異的な実力を発揮するこのアヤカシは、次々と開拓者たちを鉄拳で吹き飛ばす。 風葉とつぐみは回復に追われることになる。 「あによ、こりゃ骨の折れる戦いね‥‥」 風葉は吹っ飛ばされた義忠を手当てしながら呟いた。 「だいじょーぶよ、鳥養、アタシがついてる。だから、頑張ろう。アタシも頑張る」 「風葉‥‥アヤカシって強いんだな。噂には聞いていたけど」 つぐみは淡々と言いながら、吹っ飛ばされてきたりょうに治癒符を使った。 「こんなに強かったとは‥‥炎羅‥‥こんなのが人里に下りてきたら‥‥くっ、そうはさせないぞ」 りょうは炎羅に立ち向かっていく。 ‥‥そうこうして開拓者たちの猛攻を受けても炎羅は崩れない。何という体力か、あるいは攻撃がほとんど通用しないのか――だが‥‥。 「はっはっ! 喧嘩上等! お前たちはよくやった! 俺もさすがにあちこち痛くなってきたぜ! 今回はここまでだ!」 炎羅はそう言うと、耳をつんざくような咆哮を上げる。 すると、空から巨大カラスが降りてきて、炎羅は飛び上がってカラスの足に捕まる。 「さらばだ開拓者たち!」 だがそう簡単にはいかなかった。 義忠が、一ノ瀬が咆哮を使い、巨大カラスを引き寄せれば、赤マントが空中の炎羅に飛び掛って引き摺り下ろした。 「逃がさないよ!」 地面を転がる赤マントと炎羅。 「この野郎! どこまでもしつこい!」 赤マントは立ち上がった炎羅に蹴り飛ばされた。 その隙にりょうは精霊剣で切りかかる。 「精霊よ、我に力を――ぜいやあぁぁぁぁぁっっっ!!」 「野郎!」 刃が貫通するも炎羅はりょうを殴り倒す――。 炎羅は再び咆哮して獣アヤカシを呼び寄せると、開拓者たちに雑魚を叩きつけて逃走を図る。 義忠と一ノ瀬は再び咆哮を使ったが、炎羅の足を止めることは出来ず、炎羅は逃走する。 「あばよ! そのうちまた会うかもなあ! はっはっ!」 そう言って、炎羅は燃え盛る魔の森へ身を躍らせ、炎の中に姿を消したのである。 かくして、開拓者たちは残された獣アヤカシを撃退し、何とか魔の森を焼き払うことには成功する‥‥。 ‥‥戦闘終結後。 「森は焼き払ったが‥‥多数のアヤカシを逃がしてしまったな」 黄牙は炎の向こうに逃走したアヤカシの群れを見つめて吐息する。 「まあ仕方ない、森は焼くことが出来たのだし、出来る限りのことはしたか――お前たちもご苦労だったな。助勢に感謝するぞ」 黄牙は開拓者たちに歩み寄る。黄牙もサムライたちも傷だらけである。激闘であった。 「森の浸食が少しでも抑えられてるのは、アンタ達のお陰なんでしょ? ‥‥ま、アタシの気まぐれと思って、癒されなさいよね」 風葉は最後の練力を使って黄牙の怪我を癒した。 黄牙は肩をすくめて礼を言う。 「故国を守るのが我らの使命。これ以上魔の森の拡大を許すわけにはいかん。あの歴史から抹殺された国の道を辿るわけにはいかんのだ」 それは冥越国のことであろう。 「逃げられはしたが‥‥炎羅か‥‥次に会う時が楽しみだ」 右京は冷笑を浮かべていた。どこまでも氷のような男である。 「アヤカシとの戦はこれからも続くのであろうな‥‥」 りょうは言って吐息する。 つぐみは治癒符を使ってからりょうの頭に包帯を巻きつけていた。最後に食らった一撃で頭が切れていた。 「今度会った時は‥‥逃がさないよ、あのアヤカシ」 赤マントは紅蓮の炎を上げて消失していく森に目を向ける。 魔の森討伐戦。結果は開拓者たちの辛勝であった。森を焼き払うことには成功、ひとまず成果を手に入れて、開拓者たちは神楽の都への帰路に着くのであった。 |