あー、よく聞け。天使だなんだといっても、俺には未来は見えないし、 お前たちなんぞを遠くから見守っていた記憶もない。 奇跡だなんだといってもお前たちのアウルの力のとさほど変わらん。 違うのは意識、そして倫理観だ。・・・これ、テストに出るからメモしておけよ。 追試は非常にめんどうくさいんだ。 久遠ヶ原学園教師・門木章治 |
△智天使 メタトロン
天界の長ベリンガムを中心とする一族の総称であり、裏切り者の抹殺と、あらゆる並行世界に影響力を及ぼすことを目的に行動している存在です。
人々の感情から力を吸い出し自らの力に変えていましたが、冥界との戦いが活発化するにつれ、徐々にその支配を長期的に感情を集める消極的間接支配から感情そのものを根こそぎ奪い、肉体すらもサーバントと化す積極支配へと移行させています。
天使の階級は熾天使(セラフィム)から奉仕種族(サーバント)まで全11階級(王を含めて12階級)存在しています。
階級分けは厳密なものであり、いかに実力があろうと逆らうことは許されません。
この制度は明確な意思統一機関として巨大組織をまとめられている一方で、実力ある天使が長年の下積みに耐え切れなかったり、意見を吸収する組織がないなどして堕天使などの発生を促しているという側面もあるようです。
階級:王、熾天使、智天使、座天使、主天使、力天使、能天使、権天使、大天使、天使
群島を基本とした土地の広さはすべてをあわせてもオーストラリア程度であり、それぞれの島で小規模な集落が存在し、生活しています。
天界にも昼と夜はあり、太陽のようなものが地上を照らしていますが、どういった惑星形態になっているかはわかっていません。
四季というものはなく、常に過ごしやすい気候であり住民は白を基調とした衣服を好んで着用しています。
一部、人間界や冥界の文化を取り入れる動きもありますが普及はしていません。
植物の種類は豊富ではありますが、前述の通り食事を取る必要がないため農耕は発展していません。
天界は常に正のアウルに包まれており、生活していくと徐々にカオスレートがプラス方向に移動していきます。
天使は全員が背中に羽を持っているのが特徴です。神話の天使に見られるような光輪は全員が持っているわけではありません。
羽の大きさは、服で隠すなどできる小さなものから身長に匹敵するほどの長大なものまで、大小様々です。
△権天使 ウル
天使の能力は個体によって違いますが、
およそ共通して以下のような能力を保持しています。
天界のゲートが出現したエリアは数分以内に結界に覆われ、内部からの脱出が不能になります。
その後、結界内部ではゲートの力によって徐々に感情が搾取されていき内部の人間は徐々に無気力、無表情になっていきます。
完全に感情を搾取し尽くされた人間はその場から動かなくなり、ゲートを通して天界に連れて行かれ、サーバントを形成する原料となってしまいます。
天使が起こす奇跡のひとつに『シュトラッサー』と呼ばれる存在をつくりだすものがあります。
「上位の命令には絶対服従」という天使としての機構にシュトラッサーは組み込まれ、その理に従う必要があります。ですが、自我を完全に失うわけではなく、理にさえ従えば自由に力を振るうことが可能です。
シュトラッサーは能力を持たない者にとって手軽な強者への道であるため希望者は意外と多いようです。ただし一度シュトラッサーとなってしまうと元に戻ることはできません。
シュトラッサーの目的は基本的にエリアの「維持」にあり、暴れる住民をこらしめ、外部からの侵入者を撃退することが主要任務です。ですが、それは平時のことであり、命令されれば外部に打って出て、次のエリアの調査を行ったり、エリア内部への誘拐をおこなったり、脅威となりそうな存在についての殺害をおこなうこともあります。
また、シュトラッサーの中にはゲート生成能力を与えられている者もおり、その者は小規模ですがゲートを作成する事が出来ます。
シュトラッサーが作成したゲートによって吸収された精神エネルギーはゲート内のコアに貯められ、蓄積が一定以上になると主である天使の元へと転送されます。
全体的に無表情か、規律を重んじる性格のものが選定されやすい傾向にあるようです。
主に天使が奇跡によって呼び起こした従者(ゲートコアやその残骸から生み出される事もあります)のことを『サーバント』といいます。
基本的にあまり優れた頭脳を持っていません。
創造主の都合により伝承神話そのままの姿を持った事が多いですが、それ以外の姿もとることもあります。
また、天使によってはあまり管理に熱心でない場合も多く、半ば放置され、放し飼いにされている場合も多いようです。