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『〜報酬と欲望〜 』
白神・空3708)&(登場しない)


ライター:メビオス零




●●


 報酬とは、必ず金銭で支払われるとは限らない。
 例えば商いをしている店舗で働いているからといって、必ず給金が貰えるものでもない。経営状態が悪かったりして、仕方なしに店の商品などで都合を合わせることもある。食品店ならば賄い食か、中には家のない者に住居などを提供することもあるだろう。
 違法な仕事ならば、こう言ったことは尚更あることだった。
 例えば盗賊などを叩きのめした時、その盗賊によって奪われた品の中から品を提供されたり、有益な情報を貰う時もある。「困ったことがあったら言ってくれ」と言うように、コネを作るだけで終わることもある。それはそれで役に立つのだが、当面の資金を得ようとしていた者にとっては手放しで喜べるものではない。
 ‥‥‥‥こういう事は良くあることだ。
 しかし、そうして得られた報酬が、新たな仕事だというのはどうしたことか‥‥‥‥

「ふぅ‥‥ちょっと休憩ね」

 大きく溜め込んだ息を吐き出し、備え付けの大きなベッドに腰を下ろす。乾いた舌に唾液を絡ませ、口内に水気を満たして一息ついた白神 空は、目の前にある“報酬”をしげしげと眺めながら、多少なりとも不満げにベッドの横たわった。

「気持ちの良い作業なんだけど、さすがに疲れるわね」

 ベッドの上で体をネコのように伸ばしながら、空は一時間前の出来事を思い起こしていた。

 ‥‥‥‥‥‥‥‥
 ‥‥‥‥‥‥
 ‥‥‥‥
 ‥‥つい先程、盗賊団の一味を壊滅させた空は、その報酬を受け取るために黒山羊亭に出向いていた。目的は、盗賊団を叩きのめした報酬を受け取るためだった。
本当は当日のうちに報酬を受け取って遊び回りたかったのだが、店主に「特別な報酬を用意するから、一日だけ待ってくれないか」と言われ、大人しく待っていたのだ。
 そして、待ちに待った受け取り当日‥‥‥‥
 空を待っていたのは、一体の“彫像”だった。

「なにこれ?」
「女の子の彫像ね。可愛いじゃない?」

 普段は表情一つ崩さない店主は、この時には笑みを浮かべながら言っていた。
 一見するとからかっているように見える。しかし、店主の纏う空気から「冗談を言っているわけではない」ということを察し、空は驚きを隠せなかった。店主は本気で、命懸けの仕事(空にとっては大したことはなかったが)の報酬に、この彫像を渡そうというのだ。
 空は、文句を付ける前に彫像に目を向ける。受け取り拒否をするにしても、まずは品定めをしてからだ。

「良く出来てはいるけど‥‥‥‥」

 目を細めて観察し、空は考えるように声を漏らす。
 店主の差し出してきた彫像は、良く出来た少女の彫像だった。そこらの美術館を見て回っても、ここまで上出来な作品はないだろう。単純にモデルとなっている少女も美しいのだが、髪の毛の一本一本まで忠実に作り込まれ、表情、服装、ありとあらゆる部分が、まるで生きているかのような存在感を発している。
 確かに見事な彫像だ。だがしかし、ここまでの作品を作り上げられる職人が、果たして存在するのだろうか?
 いや、もし存在するとして、空のような遊び人への報酬に、こんな彫像を差し出すだろうか? 答えは否だ。こんな彫像、金持ち連中への賄賂かどこぞの組織の幹部のコレクションに加わるのが普通だろう。真っ当な物ならば、空への報酬に使われるわけがない。
 空は見落としている物はないかと、しげしげと観察した。
 こんな彫像が報酬として与えられるのならば、何か理由があるはずなのだ。まさか報酬の金銭の都合が付かなかったなどと言う言い訳もない。何か、“この彫像を空に渡す真っ当な理由”があるはずなのである。

「‥‥‥‥これって、もしかして‥‥‥‥」

 彫像を観察していた空は、彫像の瞳をジッと見つめ、店主に鋭い目を向けた。それまで空を楽しげに眺めていた店主は、薄い笑みを浮かべたままで手を振り、「違うわよ」と動じずに言う。

「私がやったわけじゃないわ。あなたに渡すために、わざわざ石にするわけ無いでしょう?」
「‥‥まぁ、そうよね。私は生の方が好きだし」

 クスクスと笑う店主に、空は肩を竦めながら彫像の頭を撫でつける。
 固い石の感触。髪は棘となって空の手の平を薄く切り裂き、僅かな血をその髪に付着させる。
 ‥‥そうして空の血液に触れた髪は、まるでこれまでもそうだったかのように、柔らかな感触へと変化を遂げていた。

「この子、人間でしょ」
「そうよ。昨日、あなたが出掛けている間に組織の捕り物があってね。ちょっとした戦利品よ」

 店主は楽しそうに、空の反応を見るために間を開けて説明する。

「この子を持っていたのは、人身売買を商いにしている闇商人。組織に属してなかったから、捕まったのよ。彼らは女の子を石にしてから彫像として売りさばき、要望があれば石化を解呪していたらしいわ。で、この子は解呪されずに捌かれるのを待っていた子の一人。あなたの趣味に合うかどうかは分からないけど、どうかと思ってね」

 空は答えず、手に残る血を少女の体に擦り付けてみる。
 髪と同様に、空の血が付着した箇所は石化が解呪され、元の通りに戻っている。空の怪人としての高い石化耐性が、少女の石化を解いていっているのだ。
 ‥‥といっても、まさか少女の体を、空の血で真っ赤に染めるわけにもいかない。そもそもそこまで大量の血液を消費しては、空の体が保たないだろう。
 だが、この石化は空の体によって元に戻すことが出来る。
 この彫像が“報酬”として回ってきたのは、空のこの能力を見越してのことだったのだ。

「今回の戦利品で、解呪される子はほとんどいないわ。みんな組織で売り払われちゃったから。だから、あなたがその子をどう扱おうと、誰も文句は言わないわよ。壊すも売り払うも飾るも良し。いらないなら、私の方から組織に返すわ。報酬は現金に変更するし、どっちでも良いわよ? 戻してあげれば、その子からお礼も貰えるかも知れないけど」
「あなたねぇ‥‥‥‥」

 店主を睨み付けながら、空は深い溜息を吐いた。
 空が少女を引き取らなければ、この少女はどうなるか分からない。引き取った相手が石化を解呪したとしても、売春婦として扱われるか外道趣味に付き合わされるか‥‥‥‥何にしても、お先真っ暗な人生を送ることになるだろう。それならば石化したままの方が幸せである。石になっている間は、意識もなくただ立たされているだけなのだから‥‥‥‥

(でも、見ちゃったのよね)

 内心、とてつもなく深い溜息を吐いている空は、自分の中にこんなお人好しの一面も残っていたのかと肩を竦めた。
 見てしまったのだ。自分なら確実に救える少女を、正面から。
 見過ごすことは出来ない。これがむさ苦しい大男の彫像だったのならば積極的に蹴り砕く所だが、少女は空好みのまだ若い少女だ。石化されて売りさばかれそうになったことに同情も出来るし、何より‥‥‥‥‥‥遊んでみたい。
 八割程は不純な動機だったが、それでも少女にとっては救いの手となるだろう。

「‥‥‥‥ねぇ、答えは分かってるわよね?」
「もちろんよ。あなたが受け取らないわけがないわ」

 店主は目論み通りと言いたげに、空の肩を叩いて言う。

「ついでに、いつもの宿に部屋を取ってるから。運ぶのを手伝いましょうか?」
「いらないわ。女の子のエスコートに、人の手は借りないことにしているから」

 少女の彫像に手を回しながら、空は溜息混じりにその体を持ち上げる。
 ‥‥‥‥さて‥‥‥‥
 これからの一仕事は、ある意味盗賊を倒すよりも大変な仕事になりそうだった‥‥‥‥

‥‥‥‥‥‥‥‥

‥‥‥‥‥‥

‥‥‥‥

 そんな事情で少女の彫像を宿に運び込んだ空は、少女の体を丹念に舐め、その石化を解きに掛かっていた。
 固くなった少女の衣服に舌を這わせ、口内から滴る唾液を少女の体に塗りつけていく。空の解呪能力(正確には抵抗力)は、空の体内で精製される体液ならばほとんどの物が持っている。強弱の違いはあるが、血液程ではないにしろ、唾液でもそれなりの解呪能力を有していたのだ。
 少々汚く思えるかも知れないが、やはり出血多量を覚悟して血を使うわけにもいかない。しかし、他に空が自由に出し入れ出来る物というと‥‥‥‥唾液ぐらいの物だったのだ。

(これで、ようやく半分ぐらいかしら)

 休憩しながら少女を眺めていた空は、少女の衣服がほぼ石化を解けていることを確認した。
 今、少女は彫像が服を着ているような状態だった。少女自身ではなく衣服の石化を解呪する事から始めたのは、服を着たままではその中身までは舐めることが出来ないからだ。
 うっかり頭の方から解呪しかかってしまったが、頭の石化を真っ先に解いてしまうと、場合によっては危険な状態になってしまう。石化した原因にもよるのだが、例えば肺や心臓が先に石化し、長時間脳が生身でいた場合には死亡する場合がある。
 本当は一息で解呪出来るような能力者に任せるのが一番なのだが、空の場合はゆっくりした解呪手段となる。その場合、頭は最後だ。それでも多少の危険はあるだろうが、店主が空に任せたからには空の能力でも解呪出来ると踏んだからだろう。今はそれを信じて、少女を元に戻すしかない。

「それにしても‥‥‥‥」

 綺麗な子だなと、空は少女の頬を撫でながらほくそ笑んだ。
 なるほど、どこで攫われてきたのかは知らないが、わざわざ石化までさせられて競売に掛けられるのも頷ける。石化しているとはいえ、少女の肌はスベスベでこれと言った凹凸もなく、きめ細かい。髪は短髪だが、最初に石化を解いた箇所の髪は柔らかく、しっかりと手入れがされていることを主張している。
肌に化粧を施されているのかは分からないが、顔立ちや背格好に合わせて着せられた可らしいドレスがよく映えている。
完全に石化を解いた場面を想像すると、空は少女を救おうという純粋な‥‥‥‥

「おっと、よだれが‥‥‥‥」

 純粋に、邪な心で動いていた。
 口から漏れ出しそうになった唾液をジュルリと飲み込み、空は少女に躙り寄り、少女のドレスに手を掛ける。石化させた者の配慮からか、ドレスは簡単に少女の体から滑り落ちた。下着すら着けていない少女の裸体が空の前に晒される。
 石化させられて灰色に染まっている少女の体には、さすがに空も普段通りに欲情することは出来ない。しかし、それも唾液を付けた指でその体を撫でるだけで、少女の体は少しずつ元の通りに戻っていく。

「ふふふふふふふふ‥‥‥‥」

 指を舐め、少女の手足を撫でながら体を文字通りに味わっていく。
 少女に意識がないのを良いことに、好きに少女の体を味わう空の笑みは、端から見ていれば少女を買う金持ち連中と変わらない。少女の体を抱き抱えてベッドに寝かせ、少女の体を優しく撫でながら舌を這わし、丹念に存分に味わいながら解呪を行っていく。
 少女の石化は、それ程強い力ではないらしい。石化が解ける速度は段々と速くなり、その体にも生気が少しずつ戻っていく。空の体液を塗られることで、石化の効力が少しずつ弱まっているのだろう。石になっている部分が少なくなってきていることも関係があるのかも知れない。
しかし‥‥‥‥少女が石化から治りつつあるのは喜ばしいことなのだが、このまま直してしまうのも惜しいと、空は柔らかい少女の体に、指を何度も押し込んだ。

(固くもなく、柔らか過ぎず‥‥‥‥良い弾力だわぁ)

 プニプニと指を押し返してくる少女の肌に、空は恍惚の表情で少女の体を弄ぶ。
 少女の体には、既にかなりの生気が戻っていた。体には血が通い、肌には体温が戻っていて生身の普通の人間と何ら変わりがない。
 ‥‥‥‥空はもうしばらくの間、少女の身体で楽しんでいたかった。
 しかし、ここまで石化を解呪してしまった以上、あまり時間を掛けるわけにはいかない。
部分的に石化させているのは、全身を石化させているよりも身体に負担が掛かる。いくら少女で遊んでいたいと言っても、妙な障害などを持たれてしまう危険を冒してまでする程のことではないだろう。

「はぅ‥‥ん‥‥‥‥あむっ‥‥」

空は少女の首筋から頬、耳へと口付けを施していき、少しでも長く少女で遊ぼうとゆっくりと残りの解呪を行っていった。
‥‥‥‥髪、目蓋、唇と石化を解いていく。その間にも片手で少女を抱き留め、もう片方でその体を撫で、押し、肉付きの良い柔らかい身体を堪能する。

(偶には、こう言うのも良いかもしれないわね)

 いつもならば、少女の同意を得た上で楽しんでいる。報酬を差しだし、少女の身体を買っている。
 しかし今は、少女を解呪するという口実を元に意識のない少女を弄んでいる。石化していたとは言え、少女の身体の解呪に取りかかった時から、少女は空の愛撫に僅かではあるが反応をし始めている。意識はなくとも身体には赤みが差し、汗が出始め、時折小さく痙攣する時もある。
 唇を吸い、少女の口が石化から解放される。長い間石化していたために停止していた喉が口内から酸素を取り込み、肺に溜まっていた息を吐き出した。

「ぷはっ! はぁ、はぁ、はぁ‥‥‥‥」
「あら? 起きては‥‥‥‥いないわね」

 少女の顔に口付けを施していた空は、突然呼吸を取り戻した少女に驚き、少女を組み伏せているような態勢から僅かに身を起こす。

「はぁ‥‥はぁ‥‥‥‥すぅ‥‥」

 空は、てっきり少女が息を吹き返したのと同時に意識を取り戻すかと思ったのだが、少女は呼吸をゆっくりと落ち着かせ、やがて静かに寝息を立て始める。

「残念。もう少しで驚かせられたのに」

 空は残念そうに、しかし楽しみが伸びたと言わんばかりに眠る少女の身体を弄り始める。
 少女の石化は、今や完全に解かれていた。余す所無く空によって舐められ、触れられて解呪された少女は無防備に空の前で寝息を立てている。
 既に石化を解くという口実はなくなっていた‥‥‥‥だがだからと言って、空が楽しみを捨てるわけもない。

「ふふっ‥‥‥‥起きた時、どんな反応するのかしらね」

 手で撫で、普段から少女達に行っているように眠る少女を責め立てる。
 少女の身体は、これまでよりもより自然に空の動きに反応していた。口からは声が漏れ、身体を捩らせて無意識ながらも空から逃れようとする。しかし、そうして少女が空から逃れようとすればする程、空は執拗に追い縋った。
 今の空は、まるで少女を弄ぶ獣のようだった。
 怪人としての本能なのだろうか。石化が解けて口実が無くなってからというもの、空の動きは容赦のないものになっていく。少女を気遣うようなこともせず、無抵抗の少女を好き勝手に弄り回して身を捩らせて遊んでいる。

(もうそろそろ、やめた方が良いかしら)

 空は、内心ではそう思っていた。
 しかし、身体は止まらない。
 理性で押さえつけようとしても押さえきれない。これまで何時間もの間、少女の相手をしていた所為か、少女が真っ当に反応を返すようになってからはそれこそ本物の獣になってしまったかのように、少女にのし掛かり普段でも行わないような猛りを見せる。

「ぁ‥‥ふぁ‥‥?」
「ぁ‥‥」

 そうして少女を蹂躙していた空は、薄く目を開いた少女の声に、ピタリと体を止めた。
 目は少女の瞳を捕らえ、汗ばんだ身体に回している手は少女を抱き留めたままで制止していて、スルスルと汗で滑り、やがてその体をベッドの上へと解放した。

「えっと‥‥‥‥ここは‥‥‥‥私は?」

 少女はそう言いながら、静かに身体を起こしに掛かる。だが身体には未だに力が入らず、身を起こすことすら出来ずに倒れ込んでしまう。
 石化の後遺症だろう。さらに記憶が混乱しているのか、目はボンヤリと焦点を合わせず、クラクラと頭を揺らして目前の空の周りに視線を泳がせている。
 少女にとっては、突然石にされ、次に目を覚ましたらこの有様だ。少女には自分が石になっていた時の記憶など無いだろう。石になっていたことすらも気付いていないかも知れない。
 空は胸の中にモヤモヤとした得体の知れない感覚を抱えながらも、少女に事のあらましを説明する。ここで少女に大声でも出されて暴れられたら大事だ。そうならないためには、少女の記憶が混乱している間に話をしておく必要がある。
 ‥‥‥‥もちろん、少女には少女の身体で遊んでいたことなど教えない。
 よくよく自分の状態を見れば分かってしまうかも知れないが、そもそも治療方法が“舐める”などという行為なのだ。汗を掻いていようが全裸でいようが、説明が出来てしまう。
 少女は未だに眠そうに頭を揺らしながらも、空の話を聞いて小さく頭を下げた。

「それは‥‥ありがとう‥‥‥‥ございました」

 ユラユラと揺れる少女の身体。自分の身体の異常には気付いていないのか、今にも閉じそうな目蓋を必死に開けて、空に礼を言っている。
 空はそんな少女に、これ以上の無理はさせまいと‥‥‥‥

「疲れてるようね‥‥もう少し寝ていなさい。その間に、疲れを取っておいてあげるから」
「ふひゃい‥‥‥‥」

 左右に身体を大きく揺らした少女は、空の言葉に安心したのか、目を閉じるとベッドの上に身体を倒して寝息を立て始めた。
 石化の影響だろう。少女にとっては、大手術を受けた起き抜けのような感覚だったはずだ。体力は消耗して底を尽き、一日二日は目を覚まさなくてもおかしくないような‥‥‥‥そんな状態。

「さぁ‥‥疲れを取ってあげないとね。私の体も」

 少女の身体が冷えないようにとシーツを掛け、その中に寄り添うように滑り込む。
 ‥‥‥‥空の楽しみは、まだまだこれからだ。
 少女は静かに寝息を立てながら、しかし熱を持った身体を捩らせ、寄り添う獣から離れようと藻掻いている。
 だが、そんなことで噛み付いた獣から逃れることなど、誰に出来るはずもない‥‥‥‥

「はぁぁ‥‥暴れるのも良いけど、こっちの方が私に向いてるのかしらね」

 無抵抗のモノを蹂躙することならばまた同じ。
 しかし得られる快楽は、正気を失う程の衝撃はないものの、空の体を電流のように駆け抜ける。熱を持った身体は再び動き出し、胸に溜まったものを吐き出そうと躍起になって暴れ出す。
 ‥‥‥‥夜明けはまだまだ遠く、獣の夜は終わりを告げずに続いていく。
 少女がそれからどうなったのかは‥‥‥‥空以外は、誰も知る者はいなかった‥‥‥‥







●参加PC●
3708 白神 空


●あとがき●
 仕事が夜勤に移ってグロッキー状態のメビオス零です。〆切を五日以上もオーバーしてしまって、申し訳ありませんでした。それと前の作品、眠気のあまりあとがきをサボってしまって申し訳ありませんでした。思えばあとがきを書かなかったのは、あれが初めてかも‥‥‥‥今回は書きます。この通りに。
 この作品は、つい先日の盗賊編とリンクさせてみました。後日談ですね。最初は別々にするつもりだったんですけど、前の作品と二日しか間が開いていなかったので、折角だからとリンクさせてみました。理由になってない? 体力の限界で頭が痛いからかもしれません。あくまで“かも”ですが。
 怪人としての特性‥‥‥‥は、なんだか前の作品で書いてしまったような気がして、こっちはいつものノリになっています。それでも、いつもよりかは邪悪に‥‥なってるようななってないような。ちょっと過去作品を掘り出してきてみます。そろそろ描写の可と不可の境界を見直さないと危険な気がしますので。


 あまり長々と書いても読むのに疲れるだけな気がしますので、早々にまとめに入っちゃいます。
 では、改めまして、今回のご発注まことにありがとう御座いました。
 今回の作品はどうでしたでしょうか? 最近はオチに困ってきたので、少し新しい分野を開拓しようと思っていますが、ご指摘、ご感想を頂くだけでも励みになります。もちろん批評でもいいのです。いつも、送って頂いて感謝しております。深々と。
 では、これからもよろしく御願いいたします(・_・)(._.)
PCシチュエーションノベル(シングル) -
メビオス零 クリエイターズルームへ
聖獣界ソーン
2009年01月21日

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