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『週一限定エロティック大サーカス 』
柴樹・紗枝6788)&桃・蓮花(7317)&藤二(NPC4883)

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(ふぅ……)
ガラリと扉を開け、団長の部屋から出てくる紗枝。
と、そこへ、扇子でパタパタと仰ぎつつ歩く蓮花が。
紗枝はタタッと蓮花に駆け寄り声をかける。
「お疲れさま、蓮花」
「お疲れアル。団長と…お話してたアルか?」
扇子で口元を覆いつつ尋ねる蓮花。
紗枝は苦笑しながら、うんと頷くと、蓮花に一つ、質問を。
「ねぇ、最近の入りについて…どう思う?」
入り(イリ)それは、サーカスを見に来る客の数のこと。
蓮花は、うーんと少し首を傾げて返す。
「ちょっと…危ういかもわからないアルね」
「…そうよね。うん、そうよね、私も、そう思うわ。思うんだけど…」
参ったなぁ…といった表情で頭を掻く紗枝。
キョトンとしている蓮花に、紗枝は説明した。
団長から、とある提案を持ちかけられたことを…。

「駄目アル。求められるのは、繊細かつ大胆な角度っ」
ビシッと扇子で示しつつ言う蓮花。
紗枝は、うぅぅ〜…と頬を赤く染めつつ、角度を増幅。
二人は今、特訓・練習中である。
団長から持ちかけられた提案…。
それは、妖艶をテーマにしたエロティックなサーカスをやってみないかという、
提案というか要望というか命令というか…それだった。
この提案に、首を傾げて悩んでいた紗枝だったが、
相談してみれば、蓮花は、何ともあっさりと。
「私、賛成アルよ」
ノッかってしまった。
こうなってしまっては、もう、やらざるをえない。
週一の夜限定、年齢制限も設ける…ということで、紗枝も渋々承諾。
さっそく、今夜から…と二人は練習している、というわけだ。
他の団員達は、チラシ配りや口頭PRに向かっている。
どうなるかは、わからないけれど…。
一人でもお客さんが来てくれれば、それで良い。
私達は、最高のショーを披露するだけ。それが、私達の仕事だから。
ってね、そうは思うのよ。思うの、すごく思うの。
でも…こんなの…恥ずかしくて…どうすればいいのよ〜…。
照れる紗枝、その隣でビシビシと粗を指摘する蓮花。
和気藹々と、練習は進む。開演まで、あと五時間…。

*

「うわ…ちょっと…これは…」
「あははっ。満員御礼アル」
チラシ・PRの効果だろうか、会場には大勢のお客。
そのほとんどが、男性だ。
まぁ…宣伝に『エロティックサーカス』という言葉を用いれば、
こうなるのは当然ともいえる。何はともあれ、集客効果は抜群だ。
よしっ、と気合を入れる蓮花。
パッとステージを照らすスポットライト。
始まってしまった…紗枝のドキドキ鼓動は高鳴る一方だ。
エロティック・サーカス。スタート!

アラビア風衣装を身に纏った美女団員のバランスショー。
目を見張るほど露出の高い妖艶な服を纏って…イリュージョン。
七色の光を浴びて、ステージで輝く団員達。
次々と披露される見事なショーに、観客達は大興奮。
指笛を吹いて、もっとやれー!と声援を飛ばす者もいれば、
刺激が強すぎたのか、鼻血を押さえつつ食い入るように見ている者も。
観客の反応は上々、まさに "釘付け" 状態だ。
さぁ、ステージが暖まったところで。いよいよメインディッシュ。
先ずは、蓮花の華麗なショーを。
普段よりもスリットの激しいチャイナドレスを纏った蓮花。
軽やかなステップでステージに躍り出た蓮花は、
ステージ中央でペコリと一礼すると、
ポン、と手元にボールを出現させた。
ブラジルの伝統舞踊、カポエィラをモチーフにした動きで、
高く脚を上げて、ボールを上空へ。
体の柔らかい蓮花だ。真っ直ぐに伸びた足。
ばっちり、セクシーな下着が披露される。
丸見えだ!丸見えだ!と写真を撮り出す観客たち。
撮影は禁止ですーなどとお堅いことは言わない。
その為、会場は大盛り上がりの無法地帯。
もっと近くで、もっと近くで!と、
観客達は鼻息を荒くし、ステージへと詰め寄っていく。
自分のショーに釘付けな観客に、ご満悦な蓮花。
コロンと寝転がり、今度は両足で銀のトレイを持ち上げる。
その上に、どんどん積まれていくグラス。
何とも見事なショーだが、観客達が興奮しているのは、そこじゃない。
観客達に脚を向ける状態で寝転んでいる蓮花。
可愛らしいお尻と、美脚、その美脚を彩るセクシー下着が…丸見えだ。
丸見えだ!丸見えだ!と写真を撮りまくる観客たち。
スポットライトとフラッシュライト。
それらを浴びる蓮花は、達成感のほかに、快楽も覚える。
さぁ、次は紗枝の出番。
クルクルと回る、ショッキングピンクのテーブル。
そこに、ゆっくりと上がっていく紗枝。
紗枝がテーブルに乗ると同時に、パッと照明が消える。
何だ?とキョロキョロする観客たち。
三秒後、何やらイラらしい…トロ〜ンとしたBGMと共に、再び照らされるステージ。
そこには、M字開脚をし、小指を咥える紗枝の姿が。
「う、うおおおー!!!!」
ステージが壊れるのではないか、というほどに興奮する観客。
(うぅ…恥ずかしい…)
羞恥に苛まれつつも、紗枝はお仕事を全う。
見事かつ、絶妙な角度のM字開脚を披露したり、
バックスタイルになって、つん、とお尻を突き出してみたり、
指をペロペロと舐めつつ、一人バランスショーを披露したり。
蓮花のように丸見え要素はないが、格段にエロい。
恥じらい、頬を染めているのも、またエロさに拍車をかけている。
頬を染めつつ、紗枝は次々と披露していく。
私の足をお舐め…と言わんばかりに、コツッとテーブルに脚を乗せれば、
彼女に付き従う猛獣達が、ワラワラと集まってきて、
一斉に紗枝のブーツの匂いをクンクン…。
うっとりしている猛獣たち。観客も、うっとりしている…。
お次は、コサックダンスのようなものを踊りつつ、手に取るフラフープ。
軽快な音に合わせて、激しく腰を振れば、フラフープはクルクルと。
転調…に合わせて、次はイヤらしく、ゆったりと腰を振る。
動きに合わせて、紗枝の体を這うようにして回るフラフープ。
見事なものだ。だが、観客達が興奮しているのは、そこじゃない。
イヤらしい腰つき。観客達は、そこに釘付けである。
スポットライトとフラッシュライト。
それらを浴びる紗枝は、羞恥。けれど、何故だろう…次第に心地よくも…。

*

「はぁ………」
「大成功アル!やったね!」
ショーは大成功だ。三回ものアンコールに応え、ようやく終演。
楽屋で俯き、いまだに頬を染めている紗枝。
蓮花は、大盛況だということに大満足のようで興奮している。
と、そこへヒョコッと…来客が。
眼鏡をかけた、長身の男だ。
男はスタスタと二人に歩み寄ると、
「お疲れさま。最高だったよ♪」
そう言って、ギュッと二人を抱きしめた。
見たことのない男だ。一体、この男は…?
首を傾げていると、外からワーワーと騒がしい声が。
「どこ行ったアイツ!」
「侵入者だ、侵入者!とっ捕まえろー!」
…どうやら、勝手に楽屋へ侵入してきたらしい。
騒がしい声に、おっと…まずいまずい、と男は笑い、
抱きしめた二人を解放すると、差し入れ、と言って袋を差し出した。
紗枝が袋を受け取ると、男は、そそくさと撤退・撤収。
「いた!いたぞ!あそこだ!」
「待てー!」
「っととと。やばいやばい…っ」
団員に追いかけられる男。
騒がしいテント内。キョトンをして蓮花は呟いた。
「誰アルか。あれ」
「さぁ……?」
首を傾げつつ、受け取った袋を覗き込んでみる紗枝。
中には、美味しそうなフルーツと、飲み物。
それと…何やら、オトナの玩具が……。
呆れ笑う紗枝。蓮花はニコリと微笑んで言う。
「こんなに大盛況なら、毎日やってもいいアルね!」
「ま、毎日は…ちょっと……」
ノリノリな蓮花に、紗枝は苦笑しつつ返した。

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■■■■■ CAST ■■■■■■■■■■■■■

6788 / 柴樹・紗枝 (しばき・さえ) / ♀ / 17歳 / 猛獣使い&奇術師(?)
7317 / 桃・蓮花 (とう・れんふぁ) / ♀ / 17歳 / サーカスの団員・元最新型霊鬼兵

■■■■■ THANKS ■■■■■■■■■■■

こんにちは! 毎度様です! ヽ(´▽`)/
どうでしょう…(笑)ちょっと趣味に走ってる箇所がチラホラありますが…。
藤二が、最後にチラッとしか出てこないという、ネタ的な存在に(笑)
気に入って頂ければ幸いです。 是非また、宜しく御願いします^^

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2008.05.25 / 櫻井 くろ (Kuro Sakurai)
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PCシチュエーションノベル(ツイン) -
藤森イズノ クリエイターズルームへ
東京怪談
2008年05月26日

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