CAST IN THE NAME OF GLASS HOPPER
(背が高い人の名前においてこれを手作りする)
YE NOT ODEN
(汝におでん無し)
「そんな殺生なぁ!?」
あんまりな宣告の前に、うるうると涙を流す宇奈月、その時、右にウィンドウが表示された。アフロンジャーロボからのコンタクトである。「こ、こらおのれどういう事やねん! なんで賢者の石無しにTHE BIG Gが」
「はんぺん入れてみたらOKでした」
「賢者の石必要あったんか!?」
ポケットの中には色々忍ばせておくものである。でも、実際そうすると人との対面時かっこ悪いが。
ともかく――出汁が良く染み込んだ練り物によって動いてるTHE BIG Gの中で、宇奈月慎一郎は不適に微笑み、「ビィイイィィックジィアァアクショォオオン!」と、やけに巻き舌で叫びながら、リング状になっているラインに、扇的に配置された両サイドのレバーを、後ろから前へ一気に滑らせる。THE BIG Gの拳が合わされ、鼻の部分が赤く光り出した。
「雨の中、傘を差さずおでんを食べる人間が居てもいい。自由とはそういうものです」
食べてもいいけどおでん冷めるし濡れるよ。
ともかく、海に居並ぶ三体、じゃなかった一体に向って、THE BIG Gは光線を放とうとした、その為に、
宇奈月慎一郎は、再び叫んだ。