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『【魔道空母に桜の花を】 』
明智・竜平4134
●プロローグ
 ‥‥帝國。皇帝‥‥の治める専制君主の国。その国では、既存の産業と融合し、蒸気巨兵と言う巨大人型兵器を、多数所有している。だが、周囲にはまだ『蛮族』と呼ばれる自給自足の生活を送っており、彼らが『狩場』と呼ぶ自然豊かな場所も多く、モンスターの脅威にさらされているのもまた、事実だった。
 その帝國が誇る兵器の一つ。それが、蒸気魔法を駆使した空母‥‥魔道空母スチームパラダイス号である。艦載機は言うに及ばず、蒸気巨兵と呼ばれる人型兵器も多数搭載しており、さながら海上要塞と言ったものだ。
 今回は、その蒸気空母が、物語の舞台である‥‥。

 シナリオは、魔道空母ではなく、帝國に存在する蒸気盗賊『ムーンナイト』のアジトから始まる。蒸気巨兵『ルシファー』を所有する彼らは、もはや単なる犯罪者集団ではなく、1個の国家として機能していたのだが‥‥。
「魔道空母に忍びこむぅ? 薫はん、本気かいな」
「ああ。今度、皇帝陛下が艦上視察に来るからな。一緒にあの男もいるだろう。鼻を明かしてやるのは、持ってこいの舞台だ」
 金髪碧眼の美貌の首領。名前は薫。見た目は20代そこそこと言った風情だが、その通りの年齢ではあるまい。彼が口にしたのは、スチームパラダイスで行われる威信行為を、台無しにする事だった。
「せやけど、大丈夫かいな。いっくらちまっこつぅたかて、警備は最上級やで〜」
 それを相手にする女性は、人の姿をしていたが、背中に黒い一対のコウモリ翼。いわゆる異種族と言う奴だろう。
「ヴェリオール。何か取ってくるわけじゃない。むしろ、置いてくるほうさ」
 そう言って、薫が見せたのは、ピンポン玉二つくらいの大きな種だった。
「巨大櫻の種だ。こいつを動力源の宝玉に叩き込めば、一瞬で大きくなる。中の人々を傷つけずに船を無効化出来る、素敵な花さ」
 どうやら薫は、スチームパラダイスに潜入し、これを植え付け、空母の上に、巨大な桜の花を咲かせてしまおうと言う魂胆らしい。金属と魔法石を養分とする特殊な櫻だが、大きさ的には、動力部分が台無しになるレベルで、沈みはしないらしい。
「ま、おまいさんが大丈夫つーなら、大丈夫やろ。気ぃ付けてな」
 念のため、ルシファーは何時でも出せるようにしとく。と、そう付け足す彼女。こうして、魔道空母に巨大櫻をプレゼントするべく、数匹の麗しきネズミが、潜入する事になるのだった。

●帝國上港
 ここ蒸気帝國には、2種類の港が存在する。一つは、飛空戦艦など、空中を往来する船用の港、そして、もう一つは、ごく普通の船が行き来する港である。
 空中用は『上港』、海上用は『下港』と呼ばれ、主に上港は政府関係者が。下港は一般市民や商人が使用していた。
 物語は、帝國上港より始まる。煌びやかな装飾を施された飛空戦艦が、中でも一番奥まった部分に、停泊していた。掲げられた旗は、王家の紋章。皇帝が移動の際に使用する専用艦である。
「陛下、またお部屋を抜け出しておられたとか。宰相殿が嘆いておいででしたよ」
 主とも言える皇帝は、まだ10歳。部屋で、多くの女官達に、着替えを手伝ってもらっている。そんな中、親衛隊長のアイビスは、茶飲み仲間である宰相から聞き出したらしく、そう言っていた。
「案ずるでない。艦からは出ておらぬ。ちょっと、そちの配下に会うてきただけじゃ」
 にっこりと笑って、そう答える幼帝。親衛隊の中でも、比較的年齢が高いアイビスは、時折幼帝の教育係代役を務める事もある。幼帝だろうが何だろうが、言いたい事ははっきり言う彼の影響を受けて、最近はだいぶ口が立つようになったようだ。
「ほほぅ。冒険譚を聞きに出かけられたのですか?」
「うむ。話を聞く事は良い事じゃと、アイビスは教えてくれたではないか。余は、そのお話を聞きに行っていただけじゃ」
 面白かったぞー。と、嬉しそうにその内容を話す幼帝。何でも、親衛隊の中に、傭兵上がりの異種族を見つけ、その冒険を聞いていたそうだ。
「ロミナの事ですね。ですが、彼女には余り近付かぬ方が賢明かと」
「そうなのか?」
 アイビスが警告すると、幼帝は首をかしげた。まぁ、幼い彼には、よく分かっていないのだろうが、ロミナには年頃の青年より、自分の半分位の年頃の少年が好きだと言う性癖がある。今の所、異種族ながら親衛隊に抜擢された為、その愛は忠誠に変換されているので安全だが、念には念をと言う事だ。もっとも、まだ思春期前の幼帝に、その事を話すわけには行かないのだが。
「陛下には、まだ大人の世界を覗くには、まだ早すぎます。せめて、後5年は勉強なり公務なりに勤しんでいただきませんと」
 それでも、誤魔化すような事は言いたくない。幼帝の教育にもよくない‥‥と考えた事から、はっきりとそう口にするアイビス。
「ふむぅ。残念じゃのう」
 肩を落とす幼帝の姿に、今度ロミナから冒険譚を聞く時は、自分も立ち会おうと、心に誓う彼。と、その時だった。
「第13番蒸気巨兵小隊隊長、神崎こずえ、入ります」
 若い女性の声がして、軍服をきりっと着こなした神崎こずえが、入室してくる。とたん、それまで浮かべていた、皇帝に対する親心めいた感情は姿を消し、隊長としての顔になる。
「どうしました? まだ空母につくには、早い時間ですが」
「情報部から、蒸気海賊どもが、スチームパラダイスを狙っていると言う報告が入りました。それで、アイビス殿からも、指示を仰げとの通達がありまして」
 彼女はそう言って、ムーンナイトが空母を狙っているらしき情報を得たと告げる。
「例の連中ですね‥‥。竜平さんからですか」
「ど、どうしてそれをっ」
 アイビスがその事を指摘すると、ぽっと頬を染めるこずえ。
「貴女と竜平さんが、親密なお付き合いをしているのは知ってますから」
「プライベートな話ですっ」
 情報部将校である明智竜平と、彼女‥‥蒸気巨兵パイロットであるこずえが、時々逢瀬を重ねているのは、アイビスの耳にも届いている。まぁ、二人の事なので、仕事とは分けているだろうと安心してはいるのだが。
「まぁ良いでしょう。スチームパラダイスが早々落ちるとは思えませんが‥‥。目的が分かりませんね‥‥」
「竜平‥‥じゃなかった。情報部の話では、危害を与える事が目的ではないと‥‥」
 その情報部の恋人の話では、ムーンナイトの目的は、皇帝ではないと言う。
「ふむ‥‥。分かりました。続きは空母で打ち合わせしましょう。竜平さんも呼んでおいてください」
「はっ!」
 それでも、この場にはその皇帝がいる。彼に余計な不安を与えない為にも、アイビスは対処を空母内で行う事にするのだった。

●SP蒸気巨兵格納庫
 皇帝の目を離れ、空母の格納庫で、愛機である真紅の蒸気巨兵の整備を始めていたこずえは、計器類の調整をしながら、こう言った。
「まったく‥‥。騒ぎを起こせば、治安が悪くなって、国民が困る事になるって、分かってるのかしら。私だって、あの腹黒宰相のやり方は、好きになれないけど‥‥」
 ぶつくさと文句を垂れ流しているのは、恋人でもある情報部の将校‥‥明智竜平だ。動きやすい黒の上下に身を包んだ彼は、こう言った。
「その手先になってる俺の身にもなってくれ。だが、俺らが手先にならなければ、奴の牙は国民に向けられるんだから」
 彼のいる部署は、基本的には帝國の汚れ仕事を引き受ける場所。こずえよりもずっと、この国の汚点を見ている‥‥。彼の意図とは関わりなく。
「それもそうだけど‥‥」
「そんな顔をするなよ。これも治安や国民を護る為さ。それに‥‥軍にはおまえがいるんだし」
 その時だけ、年相応の女性らしさを覗かせるこずえを、膝の上に抱き寄せて、そう囁く竜平。彼は、そのままの姿勢で、こずえに軽くキスをして落ち着かせると、こう続けた。
「それに、あまり悪く言うと、アイビスに怒られるぞ」
 親衛隊長の彼が、宰相と茶飲み仲間であるのは、親しい間柄なら、知っている話だ。顔にこそ出さないが、忠誠心も高いアイビスを、胃痛で倒れさせたくはなかった。
「お友達の悪口言われて、機嫌よいわけないしね。さて、じゃあ来る前に、着替えて来るわ。覗かないでよ」
「やるならもっと上手くやってる」
 まだ、軍服姿だったこずえに、そう言ってにやりと笑う竜平。悪態をつきながら、こずえの顔が赤かったのは、照れ隠しの為だろうか。
「大変ですね。意外と」
 入れ替わるようにして入ってきたアイビスが、少しうらやましそうにそう言う。
「見てたのか」
「たまたま目に入っただけですよ。それで、奴らの動きは?」
 あっさりとそう言って、すぐさま話題を切り替える彼。しばし無言の竜平だったが、言われた通り、あらかじめ調べていた情報を、画面に並べてみせる。
「以前から、何度か帝國所有の魔法石を、狙っている。だが、根っからの悪党というわけではないようだ。その証拠に、暗殺事件には殆ど関わっていない」
 そこには、過去ムーンナイトが起こした事件の数々が記されていた。いずれも、被害金額は大きいが、人的被害は殆どゼロだと言って良いだろう。しかも、関わっているのは、殆ど宰相の息がかかっていると噂される施設ばかりだ。
「ふむ。だとすると、陛下暗殺を企てているわけではないようですね‥‥」
 考え込むアイビス。金額や希少価値で言えば、皇帝名義の宝玉の方が上なのだが、それには殆ど手を出されていない。ほっと胸をなでおろすアイビス。
「しかし、陛下の艦上視察を狙っているのは間違いないな。だとすれば、スチームパラダイスを最悪のタイミングで、派手に無力化する事が目的だろうな」
 その間に、考えのまとまったらしい竜平は、画面上に艦内図を出し、予想されるルートを算出する。それによれば、要人の集まるブリッジより、船の心臓部であると推測出来た。
「わかりました。では、陛下を直接狙う可能性は低いようですね。現場の指揮はお任せします。私は陛下についていますから」
 アイビスは、データを見て、そう判断を下す。
「だそうだ。こずえ、俺達は船の心臓部のガードだ」
「巨兵を何時でも動かせるようにして置いてください」
 ちょうど着替え終わったこずえに、竜平がそう言うと、アイビスも愛機の調整をしておくように告げる。
「両方もうやってるわよ。後は、ネズミさんを待つだけって所ね」
 自機と同じ、真紅の身体に密着した気密性の高いパイロットスーツに身を包んだこずえは、不敵に笑って、そう答えるのだった。

●あちこち大騒ぎ
 さて、盗賊達があの手この手で、動力炉へ向かっている頃、それを迎え撃つ側の人間達はと言うと。
「ユーリから通信。月はわが手の中にあり‥‥だって」
 パイロットスーツ姿のこずえが、竜平にそう報告している。本来、そう言った行為は、部下の役目だが、まぁ2人が恋人同士である事を考えると、多少は大目に見てもらっているようだ。
「上手く誘導出来ているようだな」
「もうすぐここに到着するわ」
 監視用レーダーには、ユーリを示す薄紫色の光点。その周囲に、3つの赤い光点があるのは、おそらくムーンナイトの3人だろう。
「的は少数だからこそ、きっと狙い目指して、素早く切り込んでくるわ! だから、囮や陽動に引っかかったりしないようにねっ!」
 乱入してくる事を知ったこずえは、並んだ部下達に、そう檄を飛ばしている。一方で、竜平も動力部分をガードする部下に、指示をしていた。
「流れ弾の危険がある。銃は出来るだけ使わず、近接武器を使え!」
 彼が腰から下げているのは、高周波サーベルとナイフ。いずれも、鉄をも切り裂く帝國魔道科学の賜物だ。
 彼らに、出撃命令下ったのは、間もなくである。

●脱出・2
「逃がすか! 追え!」
 帝国兵がわたわたと他の蒸気巨兵に乗り込み、侵入者を追撃にかかる。その中の1体は、目立つ赤にカラーリングした、角突きの隊長機だ。
「盗賊め。あたしの力を見せて上げるわ!」
『無理するなよー』
 中に乗っているのは、こずえである。サポート用のモニターには、竜平の顔が映っていた。
『おー、出て来た出て来。レディのお相手は任したでー』
「えーーー! 角付きじゃないですかぁ!」
 通信機越しに聞こえたヴェリの声に、ぷーっと口を膨らますシラト。だが、相手が銃を撃って来るのに、何もしないわけにいかない。
「えーと、武装‥‥武装っと」
「あ、これじゃないですか?」
 見かねたシヴァが、横合いから手を伸ばし、レバーのスイッチを上に上げる。と、腕のバルカン砲が火を吹いた。
「やったわね! まちなさぁぁいっ!」
「偶然ですってばー!」
 私のせいじゃありませんよぉ! と、そうこぼしながら、逃げ回るシラト。
「派手にやっているな‥‥」
「でも危なっかしいな。フォロー、入れておくか‥‥。えい」
 その巨兵戦の様子を、こっそり見ていたロディ。そう言って、ソフトボールくらいの煙幕を、戦場へと放り投げる。
「って、囮に気を付けなさいって言ったじゃないの! 何やってんの!」
 花びらが、こずえの視界を奪う。その隙に、すたこらさっさと逃げ出すシラト達。
「この下が、丁度動力炉のようだ」
 満足げに頷いた薫は、排気管沿いに、目的の場所へと向かった。だが、そこで目にしたのは。
「帝、こっちです!」
「って、なんでこんな所に幼帝が‥‥」
 皇帝を連れて脱出しようとするロミナの姿だった。やっかいな‥‥と言った表情のロディに、薫はこう言う。
「構うな。我々の目的は、船の無力化だ。帝の暗殺じゃない」
 むしろ、手を出すな。と厳命する彼。幼帝は傀儡ゆえ、何も知らされていない。彼が知るのは、宰相を排除するだけの力を身に付けてからだと。
「賊はまだ中にいる。メイン炉だけではなく、サブ炉にも警備をまわせ!」
 しかし、そんな彼らが目にしたのは、動力炉の前で、部下に指示を飛ばす竜平の姿だった。そこにいるだけで、20人近くはいるだろう。
「情報部の奴か。どうやら、近付かせては貰えないようだ。引き上げるぞ」
 身のこなしから、そう判断した薫は、あっさりと、動力炉に種を放り込むのを諦める。
「えー、桜はー?」
「起動さえすれば、後は勝手に増殖してくれるんだが」
 不満そうに口を尖らす穂積に、彼はニヤリと笑って、そう言う。その言い回しに、はたと気付いた彼は、壁に手を当て、記憶を確かめた。
「なるほど。何か他の宝玉で、代用すれば良いって事だな。さてと、何か面白そうな物は‥‥」
 彼らが足場にしている排気管は、艦内中に張り巡らされている。たどれば、魔宝玉の一つや二つ、見付かるだろうと。
「動力炉周りには、警備が張り付いているだろうな。幼帝があそこにいると言う事は、宰相はすでに脱出済。ああ、ブリッジに誰も居ないじゃないか」
 だが、彼が能力を発揮するより先に、ロディが『穴』を見つけ出した。動力に注意が行っているせいで、制御用の部屋が、がら空きになっていると。
「OK。そこに案内すれば良いんだね」
 目的地がわかれば、後は誘導路を探すだけである。すたすたと、見つけ出したルートをたどって行く3人。
「やれやれ。寝たふりも楽じゃありませんね」
 それを‥‥倒れているふりをして見逃したユーリ、ぱちりと目を開いて、そう呟くのだった。

●弾丸よりも花を
「思った通り、ブリッジの電源が生きてるな」
 薫が、コンソールを確かめながらそう言った。淡く発光するそれは、いくつかの宝玉を組み合わせた、この空母の頭脳にあたる。
「今の内に、これに着替えな」
「お、ラッキーじゃん」
 装備を物色していたロディが、穂積に制服を投げて渡している。その最中、手早く電源用の宝玉を引っ張り出した薫は、ポケットから種を取り出し、その蓋を開けた。
「「「3.2.1‥‥GO!」」」
 ころんっと宝玉の上に落とすと、種は即座に発芽し、瞬く間に根を伸ばして行く。それを確かめた薫は、すぐさま撤収を宣言。
「陛下、こちらです!」
 一方ロミナは、ようやく脱出口へとたどり着いていた。アイビスを始め、親衛隊の主な面々が、皇帝を逃がそうと、準備を整えて待っている。と、そこへ、一際大きな衝撃が襲った。
「アイビス様! ブリッジから桜の木が!」
「艦砲制御用の宝玉を使われたか‥‥」
 見上げれば、丁度制御塔の壁を這うように、木の枝が絡みつき、申し訳程度についている艦砲に絡みついていた。
「大丈夫ですか? 陛下」
「むぎゅう。苦しいのじゃ〜」
 幼帝を守ろうと、とっさに覆いかぶさったものの、幼帝は彼女の豊かな胸に押しつぶされかけている。
「ああっ。すみませんっ」
 慌てて力を抜き、飛びのくロミナ。と、視界が開けたところで、皇帝は艦砲からにょきにょきと生えた桜を見て、目を輝かせる。
「おや? 大砲から花が咲いておる。今日はこう言う趣向だったのか?」
「いえ、あれはムーンナイト達の仕業です」
 アイビスが、はっきりとそう告げると、彼は手を叩いて大喜び。
「なんと風雅な盗賊達じゃ。艦上で花見と言うのも、美しいのう。よきに計らえ」
「かしこまりました」
 頭を垂れる彼。そのアイビスの表情も、咲き乱れる花を見て、少し優しい表情となっている。
「まぁ、上の装備品だけで済んで、良かったと言う所か‥‥」
 みれば、丁度空母の周囲を取り囲むように、花は咲いていた。まるで、船体に大きな花飾りをかけたかのように。
「仕事が無くなるわけじゃないしねぇ」
「ちょっと間抜けな姿ですけどね」
 肝心の動力部は、竜平とこずえのおかげで、無事である。まぁ、空母の艦載砲台なんて、艦載機や艦載巨兵に比べれば、微々たる物だ。損害は軽微と言った所だろう。宰相は頭を抱えるかも知れないが。
「よぉし。せっかく綺麗なんだし、皆で花見だー!」
「おーーー!」
 無事に脱出したムーンナイト達も、シヴァの煽りで盛り上がる一般市民に紛れて、こっそりと撤収するのだった。
 結論:双方痛み分け?

━ORDERMADECOM・EVENT・DATA━━━━━━━━━━━━━━━━━…・・

登┃場┃人┃物┃一┃覧┃
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【4134/明智・竜平/16歳/男性/帝國情報部将校】
【5154/イスターシヴァ・アルティス/20歳/男性/民間人】
【3206/神崎・こずえ/16歳/女性/帝国蒸気巨兵小隊隊長】
【0347/キウィ・シラト/24歳/男性/ムーンナイト構成員】
【0289/トキノ・アイビス30歳前後/男性/皇帝直属親衛隊隊長】
【4188/葉室・穂積/17歳/男性/ムーンナイト構成員】
【0204/ユーリ・ヴェルトライゼン/19歳/男性/帝國近衛師団特務部員】
【0584/ロディ・カーロン/36歳/男性/ムーンナイト構成員】
【0781/ロミナ/22歳/女性/皇帝直属親衛隊隊員】

ラ┃イ┃タ┃ー┃通┃信┃
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 各PC及び仮想人格の職業は、蒸気帝国内での位置付けとなっております。ご了承下さい。
 そんなわけで、動力炉は守られて、お花も立派に咲きました。まぁ、若干修理は大変かもですが、丸ごと一隻オシャカにされるよりはかなーりマシなので、この辺りで勘弁してやってください。

●竜平
 情報部の竜平さんが持ち場を離れなかった為、薫は諦めざるを得ませんでした。ええ、情報部が編み張っている所なんか飛び込んでたまるかって感じです。ただ、メイン戦場がその他に動いちゃったんで、肝心の高周波サーベルを振り下ろす機会がありませんでした。その分、こずえさんとラブラブにしたんで、ご容赦下さい。m(._.)m ペこっ

●こずえ
 蒸気巨兵小隊ご希望との事だったので、ご希望通り、角付けて赤く塗って、ジェネレーター出力3割り増しの機体に乗せておきました。パイロットスーツもレディース用にしてあります(笑)。なんか取っても目立つ機体の気もしますが、きっとその辺りは、腕でカバーしているんでしょう。

●アイビス
 それなりにしっかりした御仁と言う印象なのと、年齢が高めだったのと、宰相とお友達と言う事で、親衛隊のリーダーにして見ました。空母が壊れなかったので、脱出ルートは無駄になりましたが、まぁ部下が色々頑張ったおかげなので、ご了承下さい。きっと、桜が咲いた後は、陛下とお茶会に興じたのでしょう。
PCゲームノベル・櫻ノ夢 -
姫野里美 クリエイターズルームへ
東京怪談
2006年05月12日

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