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『【Lament Nocturne 〜lento〜】 』
桐生・暁4782)&梶原冬弥(NPC2112)




■□■

 生活感のない部屋の中で、テレビだけがザワザワと大きな音を立てている。
 暗い室内で、煌々と輝く画面。
 桐生 暁はそれに釘付けになっていた。
 画面の中では、危ないほどに短いスカートをはいたツインテールの少女がその金色の髪を揺らしながら何かを熱心に語っていた。
 「サバイバル・・・クイズゲーム・・・。」
 そう呟くと、暁はくいっと口の端を持ち上げた。




 それと時を同じくして、カレもまた、暁と同じ番組を見つめていた。
 同じように、生活感のない部屋、暗い室内・・・同じような微笑。
 けれどその微笑みは絶対的に違っていた。
 くいっと口の端を持ち上げるだけの微笑み。
 その瞳は・・・怪しい輝きを発していた。
 恍惚と光る瞳は、ライオンが獲物を狙う時の輝きに似ていた。
 血生臭くも、艶なる瞳・・・。



 【そうして、物語は幕を上げる・・・】


□■□

 「ねー、今度ね、サバイバルクイズゲーム大会ってのが開かれるんだって!ねー!!一緒にペア組んで出よーよー!」
 朝っぱらからの電話に、心地良い眠りは突如として破られた。
 受話器から興奮しきった声が耳に刺さる。
 梶原 冬弥は1つだけ大きなあくびをすると、頭をかいた。
 「あ〜?なんで俺なんだ・・・??」
 「冬弥ちゃんと一緒がいーから!ねー、ダメ??」
 「大体からして、なんなんだよそれは・・・。」
 「え〜!?冬弥ちゃん、知らないの!?超テレビで宣伝しまくってんじゃん!」
 「生憎、俺はやたらめったらテレビは見ない主義なんだよ。」
 「ジジくさっ・・。」
 「テメェ・・・。」
 「テレビ局が主催でね、なんか、クイズゲーム大会が開かれるんだって!勝ち抜き戦で!んで、上位数チームだけが最終ステージに行けるって言う・・・。」
 「ふわぁ〜。最終ステージねぇ・・・んで?」
 「最終ステージは、島なんだけど・・・なんと、優勝賞金100万円!」
 「おぉ、そりゃスゲーな。」
 「でしょ!?だからさ、一緒に出よ〜!んで、優勝賞金割り勘して、どっか旅行にでも行こうよ〜!」
 「・・・なんで優勝する気満々なんだよ。」
 「だって、俺と冬弥ちゃんのペアだよ!?最強ジャン!」
 「あんなぁ・・・はぁぁ〜。そーゆーのは、もっと頭のきれそうなやつを誘えよ。俺じゃなくてさぁ〜。」
 「なに言ってんの!冬弥ちゃんだって頭きれるじゃん!」
 冬弥は1つだけため息をついた。
 なんでこんなに懐かれてしまったのか・・・自分でも良く分からない。
 「わぁった。出てやる。そんかわし、あんま期待すんなよ?」
 「本当!?ありがと〜☆冬弥ちゃん大好きっ!んじゃぁ、詳しい事は分かり次第伝えるね!」
 「ん、分かった。」
 ガチャリと受話器を置いた瞬間、何か冷たいものが背を滑った。
 それは何か予感めいたものだった・・・。


■□■

 『さぁ、やってきました!サバイバルクイズゲーム大会!選りすぐりの精鋭達の中、勝ち残るのはどのグループでしょうかっ!』
 今売り出し中の若いアイドルの女の子が、ソプラノの声で叫ぶ。
 広いドーム型の特設ステージには、数え切れないほどの人々が胸に番号札をつけて整列していた。
 暁と冬弥チームの番号は186番だった。
 『この会場にやってきたチームはおよそ500チーム!まずは99チームずつに分かれて早押し並べ替え対決!生き残れるのは99チーム中20チームまでです!』
 第2チームと書かれた場所に、暁と冬弥は誘導された。
 「100番から199番までのチームの方々は、少々こちらで待機していてください。」
 右の胸に『係員』と言う札をつけた男はそう言うと、その場を去って行った。
 『さぁ、ルールの説明にまいりますっ!さぁ、皆さんの手元にAからEまでのアルファベットのついた機械が渡ったでしょうか?』
 暁は、第1チームの手元を見た。
 縦にAからDまで並んだ細長い黒い機械が各チーム1つずつ配られているのが見える。
 『これから問題が一問だけ出ます。AからEを問題の指定通りに並べ替えてください。正解した上位20チームまでが次のステージに進む事が出来ます!』
 少女はそう言うと、自分の直ぐ後ろにある巨大スクリーンを指差した。
 『問題は音声と共に、この画面にも現れます。さぁ、まずは練習問題をやってみましょう!・・機械はまだ使わないでくださいね〜!失格になっちゃいますよ〜!』
 画面が明るく点灯し、やけに機械じみた音声が流れる。

 『次のA〜Eの出来事を、起こった順に並べよ。』

  A、長篠の戦
  B、桶狭間の戦い
  C、天目山の戦い
  D、第二次石川本願寺の戦い
  E、姉川の戦い


 「B、E、D,A、Cだ。」
 暁が直ぐに答えた。
 最後のEが表示されたのと、ほぼ同じくらいだった。
 「桶狭間は1560年、姉川は1570年、第二次石川本願寺は1574年から、長篠は1575年、天目山は1582年だ。」
 暁が言い終わった途端に、画面に正解がデカデカと表示された。
 「・・ただのアホっ子じゃなかったんだな。」
 「冬弥ちゃんは、今までどーゆー目で俺の事見てたの・・・。」
 抗議の瞳を冬弥に向ける。
 「でも、これじゃぁ簡単すぎ。絶対、ここで安心してちゃダメだよね。」
 「まぁな。でも、このステージは暁に任せた。」
 「え〜!俺がわかんない問題だったらどーすんだよ〜!」
 「その時は・・・頑張れ!」
 「冬弥ちゃんの意地悪っ!」
 『それでは、次からが本番です!皆様、心の準備は宜しいですか〜?・・・それでは、スタートですっ!』
 プワァンと、少々間の抜けた音の後で、再び画面が七色に点灯する。

 『次のA〜Eの洗礼名を、受洗年順に並べよ。』

  A、シメオン
  B、シメアン
  C、ジョアン
  D、フランシスコ
  E、ジュスト


 「B、E、D、A、Cだ。」
 凄く小さな声で、暁が呟いた。
 その直ぐ後で、画面に数字が点滅する。
 56、39、11、28、40・・・その数字は段々と増えて行き、最後に91で終わった。
 『はい!そこまでです!』
 少女の声を合図に、画面に答えが映し出される。
 B、E、D、A、C・・・暁がはじき出した答えとピタリと一致していた。
 『画面に番号が映し出されているチームの皆様は、速やかに別室へと移動してください。残念ながらここで脱落となってしまったチームの皆様は、係員の誘導に従って下さい。』
 ざわざわと、人だかりが移動し始める。
 「冬弥ちゃんは、分かった?さっきの問題。」
 「さぁな。洗礼名がどーたらこーたらだろ?俺に日本史をきくな。」
 暁は派手に肩をすくめて見せた。
 「Bのシメアンは池田教正の洗礼名で受洗年1563年、Eのジュストは高山右近で1564年、Dのフランシスコは大友義鎮で1578年、Aのシメオンは黒田孝高で1585年、Cのジョアンは織田長益で1588年。」
 「お前は何だ?日本史普及委員会の幹部か?」
 「・・・なにさそれ・・・。」
 「第2チームの皆さん、こちらに移動してください。」
 そう言われて、暁と冬弥は先ほどまで第1チームがいた場所に移動させられた。
 暁の手に、あの黒い機械が握られる。
 『第2チームの皆様!お待たせいたしました!さぁ・・・心の準備は宜しいですか〜?・・・それでは、スタートです!』
 先ほどと同じ、プワァンと言う間の抜けた音・・・。そして画面が七色に点灯する。

 『次のA〜Eの藩校の設立地を、設立年順に並べよ。』

  A、萩
  B、水戸
  C、熊本
  D、鹿児島
  E、岡山


 暁の指が素早く動く。
 【E、A、C、D、B】
 瞬間、186の番号が画面に点滅した。
 それから大分たってから、101、128、198と番号が点滅していった。
 「結構難しかったけど、知識問題だからね、コレは。」
 暁が冬弥に囁く。
 「Eの岡山は花畠教場で、設立者は池田光政、設立年は1641年。Aの萩は明倫館。設立者は毛利吉元、設立年は1719年。Cの熊本は時習館。設立者は細川重賢、設立年は1755年。Dの鹿児島は造土館。設立者は島津重豪、設立年は1773年。Bの水戸は弘道館。設立者は徳川斉昭。1839年着工、1841年開館。」
 『はい!そこまでです!』
 画面に答えが映し出される。
 『先ほど同様、係員の誘導に従って下さい。』
 少女の声を合図に、係員の1人が暁と冬弥の手を引いた。
 「別室へご案内いたします。どうぞこちらへ・・・。」


□■□

 「約500チームって事は、勝ち抜くのは100チームだけって事か?」
 机と椅子、そしてポットとお茶。
 それしか置かれていない小さな部屋に、暁と冬弥はいた。
 「確か、第5チームまであっただろ?そっから20チームずつだから・・・。」
 「違うよ。もっと少ない・・・俺の予想だと、その半分くらいだよ。」
 「・・・なんでだ?」
 「俺達のグループも、前のグループも、20人も勝ち抜いたグループいなかったじゃん。前のグループで勝ち抜いたのは18チーム。俺たちのところでは15チーム。」
 「つまり?」
 「問題が徐々にレベルアップしてってるって事だよ。多分、最後のグループでは勝ち抜いたグループは10グループ未満だろうね。」
 「随分な話だ。」
 冬弥がそう言ってため息をついたのと、この部屋に1つしかない扉が開いたのは同時だった。
 「186の桐生 暁さん、梶原 冬弥さん。準備が出来ましたのでこちらにお越し下さい。」
 係員の誘導に従って、暁と冬弥はほんの5分ばかり歩いた。
 いくつもの部屋の前を通り過ぎ、階段を上がった。
 そこは先ほどまで人がひしめき合っていたあの会場だった。
 今は小さなボックスがずらりと一列に並んでいる。
 そのボックスの上には数字がついていた。
 11、28、39・・・・・。
 「さぁ、こちらです。中へどうぞ。」
 そう言われて、冬弥達は186のボックスの中に入った。
 ボックスの中には小さな丸い机が1つと、小さな椅子が2つ、机をはさむ形で向かい合わせになって置かれていた。
 机の中央は四角く窪んでいて、真っ黒な画面が静かに埋まっていた。
 「開始は10分後です。それまではこちらでお待ち下さい。」
 そう言うと、扉を閉められた。
 「なんか、圧迫感のあるところだなぁ・・・。」
 「ここで殺人事件が起こったら、大変だね〜。」
 「間違いなく、お前が犯人だけどな・・・。」
 「そりゃ、二人しかいないし・・・。」
 「んで、次はなんの問題だ?」
 「・・・さぁ・・・何だろうね〜♪」


 ・・・10分後・・・


 画面が光り輝き、そこに美しい1人の女性が映し出された。
 テレビや映画で何度も見た事のある美人女優だ。
 真っ赤な口紅が、瞼に焼きつく。
 『これより、最終問題を行います。』
 静かな声が、小さな部屋に響き渡る。
 『内容は簡単な推理クイズです。正解者の中から上位10グループだけが最終ステージへと行く事が出来ます。』
 「簡単な・・・ねぇ。」
 暁がふっと、笑みをこぼした。
 簡単でないことなんて、すでにお見通しだった。
 『問題は物語形式となっています。それでは、心の準備は良いですか?・・・これより、最終問題を始めます。』


■□■

 画面が一旦暗くなり、再び光を取り戻した時、画面上には1つの場面が映し出されていた。
 こじんまりとした、アパートかマンションの一室。
 小物が陳列されているガラスケースの上に置かれた小さな写真立て。
 画面は写真を大きく映し出す。
 小さな子供を挟むようにして、両親が微笑んでいる。
 向かって右側が母親、母親側の手に鉛筆を持ち得意げな笑顔でこちらを見ている一人の少女、そして向かって左が父親。
 画面は写真立てを離れ、グルリと部屋の中を映し出す。
 壁にかかったカレンダー、時計、キッチン・・・。
 今度は、窓辺にひっそりと置かれているパソコンデスクへと向けられた。
 画面の前にキーボード、その左隣にマウスを置き、画面には一行だけ文字が綴られていた。

  【もう、生きていくのに疲れました・・・】


 画面が再び暗くなる。


 『この部屋で、今朝方に1人の若い女性がお風呂場で左腕を切った状態で亡くなっているのが発見されました。』
 『第一発見者は彼女と交際していた男性と、ここの大家の女性。』
 『警察は一旦は自殺と判断しましたが、それは誤判です。これはまぎれもない、殺人事件です。』
 『容疑者は三人。彼女の死亡推定時刻は昨晩10時から12時の間。死因は左手首からの出血によるものです。』
 『さぁ、名探偵諸君。哀れな彼女のために、本当の犯人を見つけ、裁きにかけてください。』


 音声が終了したのと、画面に若い男性と中年の女性が映し出されたのはほぼ同時だった。
 『亡くなった彼女と交際していた男性とここの大家の女性です。』 
 「昨日の夜、そうだなぁ、12時過ぎくらいに電話をかけても出なくって、変だなとは思ったけど、友達と遊んでたし・・・。でも、やっぱ気になったから今朝様子を見にきたってわけ。鍵がかかってて・・・大声で呼んだんだけど反応がなくて・・・。」
 「そうですね、朝の8時くらいかしら?私のところに彼が来て・・・なんとなく、本当に何となくなんですけれど、何か嫌な予感がして・・・鍵を持って、上がったんです。」
 「部屋に入ってみたら、風呂場から音がしてて・・・恐る恐るドアを開けてみたら・・・あいつが・・・。」
 「彼女は左腕を浴槽に入れて、グッタリとしていました。浴槽は真っ赤に染まっていて。」
 「俺はすぐに水を止めて、大家さんに救急車を呼んでもらうように頼んだんだ。」
 「私は直ぐに救急車を呼びました。」
 「その時だったんだ・・・パソコンに、アイツの、最期の言葉が・・・。」
 『男性は、彼女の男性関係でもめており、女性は彼女の家賃滞納の事でもめていたようです。』
 再び画面が代わり、今度は先ほどとは違う若い男性が映し出された。
 『彼は彼女の浮気相手の男性です。』
 「って言っても、俺は昨日の10時から12時の間は家で1人でいたし・・・そんな、証言してくれる人なんているわけないじゃん。俺、1人暮らしなのに。」
 

 『これで役者は揃いました。名探偵諸君、これから提示する資料をもとに、正確な推理で犯人を突き止めてください。』


 『まず、彼女と交際していた男性は昨夜10時から12時の間、友達と何軒かのバーをはしごしていたようです。それは、バーの店主からも、友人からも証言がありました。』
 『大家の女性は昨夜は1人で家にいたとの事で、それを証言する者はいません。もう1人の男性もそうです。』
 『部屋には発見当時、鍵がかかっており、窓も厳重にロックされていました。』
 『室内からは彼女と大家の女性、そして交際していた男性の指紋が検出されました。風呂場からは彼女の指紋しか検出されませんでした。』
 『彼女が腕を切ったと思われる剃刀は、彼女の足元に落ちていました。』



 画面には、彼女と交際していた男性が映し出された。
 難しい顔をして、電話越しに何かを怒鳴っている。その右腕に付けられた時計は、明らかに高そうだ・・・。
 『有名大を卒業後、大企業に就職。大変な完璧主義だったそうです。』
 次に大家の女性が映し出された。
 真剣な面持ちで、机の上の紙に向かっている。左指に光る指輪、それとは反対の手にはペンが握られている。
 『大変おおらかで明るい性格で、評判の良い大家さんだったようです。ただ、機械系等が苦手で携帯も使えないと言うことで子供達からは呆れられているようです。』
 そして最後に、彼女の浮気相手だと言う男性が映し出された。
 笑顔で目の前にいる男と話している。右にタバコを持ち、反対の手でジッポをつけると、ポケットの中にしまった。
 『インディーズバンドのギターをしている彼は、少々素行に問題があったようで、周囲からの評判はあまり良くはありませんでした。』


 『さぁ、推理の時間です。』


□■□

 画面には、4つの選択肢が表れていた。

  A、交際していた男性
  B、大家の女性
  C、彼女が浮気していた男性
  D、外部の者

 その右斜め下には『確定』『1つ戻る』と言うボタンがついている。


 「簡単なわりに、問題は難しいね。」
 「んあ?」
 暁の矛盾する言葉に、冬弥が思わず眉をしかめる。
 「だから、こーゆー事っしょ?」
 操作は単純だ。
 画面に触れればその部分が青く光る。
 暁は何の迷いもなく確定のボタンを押した。
 「確かに、簡単な問題のわりには難しいな。」
 冬弥が首を縦に振る。
 「これにひっかかっちゃったら負けだもんね〜。」
 ピロンと言う電子音が響く。
 画面には正解の文字・・・。
 ガチャリと、扉が開くとそこには先ほどの係員の男がいた。
 「おめでとう御座います。最終ステージへの御招待券をお受け取り下さい。」
 男はそう言うと、恭しく暁に白い封筒を差し出した。
 「よっしゃ勝ち抜き!最後は島でやるんだよね〜?」
 「はい。」
 カサカサと、封筒を開ける。
 「ん?二泊三日ご招待?ラッキー☆」
 「ご出発は一週間後になります。中には地図も同封されておりますので・・・。」


  【物語は回りだす、ゆっくりと、歯車を合わせながら・・・】




 ■□■【謎解きの手引き】■□■

 暁 「さっきの問題、冬弥ちゃんはちゃんと分かったの〜?」
 冬弥「んあ?・・・あ〜・・・微妙に。」
 暁 「おいっ!」
 冬弥「若干分かったような・・・分からなかったような・・・。」
 暁 「まったく・・・。それじゃぁヒントね!まず、彼女の部屋の中の物。注意してよーく見て!何かに気がつくから!」
 冬弥「ん・・・?あぁ・・・。」
 暁 「それと、彼女の亡くなり方。彼女はどうやって亡くなっていたんだっけ?」
 冬弥「・・あっ・・・。」
 暁 「ほんの些細な事だけれど、矛盾があるでしょう?」
 冬弥「確かに・・。」
 暁 「男性と大家さんの証言にもよ〜く注意して!それと、鑑識からの報告結果にも注意しないとね☆」 
 冬弥「あっ・・・。」
 暁 「最後に出て来た3人の様子にも注意してね!」
 冬弥「なるほど・・・。」
 暁 「他にも、見えにくい所で犯人はミスをしているよ!」
 冬弥「ん?あれもおかしいな・・・でも、そうすると・・・。」
 暁 「そして最後は入力画面!こちらも、1つおかしな所があるでしょう?」
 冬弥「これって・・・。」
 暁 「これでも分からない場合は最終ヒント!」
 冬弥「ヒント?」
 暁 「1つで補えないものは、ほかのもので補うしかないよね♪」
 冬弥「遠まわしだなぁ・・・。」
 暁 「色々な角度から見れば、謎は解けて行くんだ。」
 冬弥「他にヒントはないのか?」
 暁 「仕方ないなぁ。それじゃぁ最大のヒント!」
 冬弥「おぉっ。」
 暁 「左右に注意してね★」
 冬弥「なかなか良いヒントだな・・・。」
 暁 「1つの謎が解ければ、周りの謎もゆるくなる・・・そうして全ては解けて行くんだよ。」
 冬弥「・・・それで、結局謎解きは?」
 暁 「謎解きは次回まで、お・あ・ず・け♪」
 冬弥「健闘を祈るっ!」
 暁 「完璧な謎なんてありえない。謎は人の作り出したモノだから・・・。」


    〈To be continued・・・〉

PCシチュエーションノベル(シングル) -
雨音響希 クリエイターズルームへ
東京怪談
2005年10月26日

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