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『逝く夏の空−君影を想ふ− 』
風祭・真1891


 昭和16年12月8日未明。
 日本海軍の戦闘機、雷撃機、爆撃機から成る弐百機近い大編隊が亜米利加の上空に姿を見せた。
 真珠湾への第一弾を投下したのは、当時三十五歳の高橋少佐だった。
 多くの軍用機は敵の目に付き難いようにと灰緑色――いわゆる隠蔽色に塗装されていたが彼の愛機は違った。
 自らの危険は考慮せず、指揮官機として率いる部下達に明瞭であるようにと胴には熟柿色の線を、また尾翼には赤の横縞を塗っていたのである。
 日本海軍艦爆隊の名物男と言えば“ブーツ”こと九七艦攻雷撃隊長・村田重治少佐と、「我等が赤さん」と慕われ“カク親分”と呼ばれた九九艦爆総隊長・高橋赫一である。

「俺たちは、ただ黙って戦い、黙って死ねばよい。後のことは国家国民が知っている」
 高橋少佐がいつも部下に言っていた言葉だ。

 そして、本土から遠く離れたその一撃により日本は激流に攫われた木の葉のように全国民が戦渦に呑み込まれてゆくのである。


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 ♪朝(島崎藤村・作詞/小田進吾・作曲)


1.
 朝はふたたび ここにあり
 朝はわれらと 共にあり
 埋もれよ眠り 行けよ夢
 隠れよさらば 小夜嵐
 諸羽うちふる 鶏(くだかけ)は
 咽喉の笛を 吹きならし
 きょうの命の 戦闘の
 よそおいせよと 叫ぶかな

 野にいでよ 野にいでよ
 稲の穂は 黄にみのりたり
 草鞋とく結え 鎌もとれ
 風にいななく 馬もやれ

2.
 ああ綾絹に つつまれて
 為すよしも無く 寝ぬるより
 薄き襤褸は まとうとも
 活きて起つこそ おかしけれ
 匍匐う虫の 賤が身に
 羽翼を恵む ものやなに
 酒か涙か 嘆息か
 迷いか夢か 皆なあらず

 野にいでよ 野にいでよ
 稲の穂は 黄にみのりたり
 草鞋とく結え 鎌もとれ
 風にいななく 馬もやれ


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 1945(昭和20)年 君影の揺れる頃――

「何とか交換して貰えて良かった……戦闘機? 海軍かしら…」
 風呂敷に包んだ荷物を大切そうに胸に抱えた風祭・真(かざまつり・まこと)は、聞き慣れてしまった轟音に目を細め眩耀な夏の空を見上げた。
 鹿児島には海軍の指宿、鹿屋、串良、そして陸軍の知覧、万世と五つの特攻基地がある。
 日中戦争期には第一連合航空隊司令部が置かれていた日本最南端・九州は鹿屋に航空基地が建設されたのは昭和11年の事。それから、訓練、或いは出撃する航空機を日々見て過ごしてきた。
 鳥の囀るように、風の啼く様に、いつしかその音は鹿屋の人々の、真の生活に入り込んでいたのである。 
 目を眇め仰いだ勿忘草色の空には異質な黒が点々と染みをつくっている。

 それは予兆――大地の魔睡む時節。

 ふいに、焦げた匂いが風に乗って辺りに漂い、草陰がそよと揺れた。
「米軍の爆撃機だ! 伏せろっ!」
「……きゃっ」
 背後から強い力で頭を押さえられ、真は丸まるように地に伏す。
 暖翠の柔草が肌を撫で、突風が髪を乱す。
「動くなよ」
「…っ」
 返事をしようにも声が出ず、僅かに頭を揺らすのが精一杯だった。
 まるで雷鳴のような禍なる跫音が頭上を渡ってゆく。
 胸に抱いた包みを握り締め、ぎゅっと目を閉じる。呼吸さえも出来ないまま、ただ息を殺していた。
 耳朶の奥底で警報のサイレンが鳴り響いていたが、それが現か幻かさえも分からなかった。
 遠くどれ程の時が過ぎたのか、否、それはほんのひと時に違いなかった。殊に悠久の時を過ごす真にすれば、瞬き一つ程の刹那の刻。
 時は誰にも等しく流れている訳ではない。
 急ぎ足だったり、休んでみたり――気紛れな風の如く、淡い夢の如く。そしてそれはいつも残酷だった。
 絶え間なく続く常しえの一点一点に人はなす術も無く立たされているのだ。
 遥かに続くその一筋の路に真だけは永劫在り続ける――先に広がる過去を、振り返る未来を、逝く者を凝視(み)つめたまま。

「もう大丈夫みたいだ」
「ぁ‥‥B29。南‥‥基地へ向かってるの?」
 そろそろと頭を上げた真は黒い影の進む朱雀の天に視線を据えた。
 米陸軍のB17、B24の後継機B29の開発が開始されたのは昭和14年12月。試作第一号が完成したのが17年の8月だ。
 暫くの間はエンジントラブルが絶えなかったようで、B29が初めて本土に来襲したのは昭和19年6月15日の夜。
 その性能は行動半径1500カイリ、爆弾搭載量10トン、最高速度310ノット――昭和19年10月に正式採用された日本軍の零式艦上戦闘機52丙型(爆弾搭載量1トン、最高速度292ノット)と比較しても圧倒的に勝っていたと言える。
「怪我はない?」
「はい‥‥あっ」
 耳元で問われ、初めて男の腕の中に庇われている事に気付き跳ね起きる。地面に尻をついたままじりじりと後退った。
「ははは、その分ならどこも痛めてないな。元気でよかったよ、鈴蘭ちゃん」
「す、鈴蘭ちゃんって何ですかっ」
「ん? だって僕は君の名を知らないから……はい、落し物」
 男は散らばった鈴蘭を拾い集めて真に差し出すと破顔する。
「その荷物そんなに大切なものなのかい? ずっと握り締めてたけど」
「……これは、お砂糖と小豆です。母の着物と交換してもらって……鈴蘭は庭に咲いてたのをおばさんがくれたんです」
「砂糖? なかなか手に入らないだろう?」
 配給はもう何ヶ月も無くなっていた。米はおろか野菜だって入手するのは困難で、卵などはもう長い間口にしていない。人々は常に餓えている。
 痩せ細り、皮膚は乾いて、怪我をするとなかなか治らなかった。こんな事は他人にいう事ではないが月のものももう半年来ていない。
 それなのに何故、腹の足しにならぬ砂糖なのか――と男の瞳は問うていた。
「おはぎを作って野里小學校に持っていくんです」
「あ! 君が看板娘の“まことちゃん”か。噂は聞いたよ。煮物が絶品だってね」
 鹿屋にある野里小學校は飛行隊員の宿舎にあてられ昭和20年3月21日より多くの隊員が特攻に飛び立っていった場所である。
 真の家はその野里小學校のすぐ近くで料理屋を営んでいる。
 出撃が決まったと聞くと母はいつも苦心して材料を集め、若い兵士達にせめて――と“お袋の味”の差し入れをするのだ。
 襟に特務少尉のバッヂを付けた男は思い立ったように自身の背嚢(リュック)を探り、小さな紙袋を取り出した。
「僕も先日から鹿屋基地に配属になったんだ。よろしくね、看板娘の鈴蘭ちゃん」
 首を傾げた真が渡された紙袋を受け取る。
「金平糖……こんなに沢山」
「軍支給のものだけどお茶と煙草も入ってるから、着物の代わりに食料と交換して貰うといいよ」
「でも……」
「僕には必要ないものだから気にしなくて良いよ。金平糖は君がお食べ」
 にっこりと笑む眼差しは軍人とは思えない程優しく穏やかで真も素直に礼を述べて笑顔を返した。
「先日って、鹿屋には来たばかり?」
「うん。鈴鹿基地からね」
「特務少尉さんですよね? 学徒……なのですか」
「そう、八高出身だよ」
 第八高等學校――第一(現・東大)から第八(現・名古屋大)までの八つの高等學校はナンバースクールと呼ばれる名門校だ。
 昭和18年12月、それまでの文科系学生の徴兵猶予が停止され満20歳以上の学徒が出陣した。彼も12月10日には海軍に入隊したと言う。
「八高……名古屋出身ですか? 年明けに大きな空襲があったと聞いたわ。ご家族は大丈夫なの?」
 この年の1月3日。名古屋と大阪を大空襲が襲った。
 それまでにも三菱工場や中島武蔵製作所などの軍需施設が狙われる事は度々あったが市街地にこれ程の被害を与えたのは東京空襲以来だった。
 東京の初空襲が19年の11月24日、イスレイ基地を発進した爆撃機B29―110機のうち東京に侵入したのが94機。うち24機が軍需施設へ、64機が東京市街地及び港湾に投弾した。
 11月29日には30の敵機により再び爆撃を受けた東京は約9000戸の家屋が被害に遭った。
 そして1月3日に名古屋と大阪が、2月8日には神戸が、2月25日には再び東京が、瞬く間に焼け野原となった。
「母は病で亡くなってね。父は…マリアナで戦死したよ。年の離れた妹がいるけど疎開先で無事だったよ」
「ごめんなさい……」
「君が謝る事じゃないだろう?」
 視線を落とした真の目に革製の編み上げの靴が映る。その靴が真に歩み寄った。
「はい。暑いかもしれないけど防空頭巾かぶった方がいいよ」
 落ちていた頭巾を拾い上げて土を払い真の頭にかぶせるとぽん、ぽんと軽く二度叩く。
「それじゃ、僕は行くから。鈴蘭ちゃん気をつけて帰るんだよ」
「待って、金平糖さん! 基地にはさっきB29が……っ」
 去ってゆく背に思わず叫ぶ。振り返った男はにこりと笑んだ。
「金平糖さんって僕の事かい?」
「だ、だって、私あなたの名前を知らないし……」
 お返しとばかり先程男に言われた台詞をそのまま返す。金平糖さんと呼ばれた男は「ぷっ」と吹き出した。
「あのっ、あまり大したものはないけど雪花菜なら沢山あるの。きっと食べに来て」
 男は向き直ると左の手を高く上げて、そのまま歩き出した。
 
 ――それが真と“金平糖さん”の出会いだった。


□■


 それから数週間後、川に水を汲みに出掛けた真は、近くの木陰に男を発見し声を掛けた。
 先日の爆撃で基地の滑走路に大穴が開き、夜を徹しての穴埋め作業が続いていたらしい。
「金平糖さん、真剣な顔をして一体どなたへのお手紙?」
「やぁ、鈴蘭ちゃんか。……からかおうたって駄目だよ。これは妹への返事だからね」
 眉間(まゆあい)を詰めて遠く物思いに耽っていた男が笑顔に戻って顔を上げる。
「あら、やっぱり恋文じゃない。とっても愛しい女(ひと)へのお手紙だものからかったりしないわ」
「……そうなんだけど、ね」
「まさか妹さんに何か?!」
「いや、疎開先では友達と寝起きして楽しいと、皆善くして呉れると書いてあったよ」
 ――幼い妹が一人疎開して寂しくないはずがない。幼いながらもたった一人の兄を心配させまいと気遣う妹を思えば、その言葉はかえって胸を掻き毟る。
「僕は……妹に何もしてやれなかった。学業を終えたら亡き父や母の代わりによく働いて不自由なくしてやろうと思っていたが……欲しがってた本一つ買ってやれなかった。至らぬ兄だ」
「戦争を始めるのは大人だけど、死ぬのは若者、我慢するのは子供、泣くのは女よ」

 最後には必ず死が待っているのに、
 人の命は始めから限りあるものなのに、
 それなのに、なぜ人はこんなにも生き急ぐのかしら――

「鈴蘭ちゃん、そんな事を口にしては……」
「そうだわ! 金平糖さん、ここで少し待ってて」
 驚いて目を見張った男の言葉を遮って真は立ち上がると駆け出した。



「っ、お待たせ」
 息を切らし戻ってきた真の手には一冊の本が収まっていた。
「私のもので悪いのだけど、良かったら妹さんに送ってあげて」
「これは……だけどこんなに綺麗な本……大切にしてるものじゃないのかい?」
 渡された『少女の友』をぱらぱらと捲り、特務少尉は困ったような表情を浮かべる。
 昭和14年に発行された正月号で、付録に中原淳一画の『啄木かるた』がついており大変好評だった雑誌だ。恐らく多くの女学生が親にねだったのではないだろうか。
 本は折り目もなく綺麗なままで付録も手付かずのまま残っていた。
「いいのよ。私はもう何度も何度も読んですっかり覚えてしまったわ。ほら、ここを見て」

 南洋島の土人は雨降りの日を喜ぶんですって。
 それは――その後には必ず晴天の日が来るから。

「ね。妹さんにも見せてあげたいわ」

 それは何日後、何年後に来るか知れない。
 けれどその日は必ず来る。
 雨の後は晴れるのだ、と。

「ありがとう。きっと喜ぶよ」
「ほら。金平糖さんの顔も晴天になったわ」
 悪戯っぽく笑ってみせた真に「鈴蘭ちゃんにはかなわないな」と男は目を細める。
 幾つもの他愛もない話をして、黄金の陽がいつしか大地に近付き始めていた。
「もう暗くなるね、帰らなくて平気かい?」
「……今日は母の娘さんが亡くなった日なの。私、母の本当の娘じゃないのよ。今日はできるだけ母を一人にしてあげたいの」
 だって、私が居たら母はきっと泣く事も出来ないから――。
「そうか――……There's a yellow rose of Texas……♪」


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 ♪THE YELLOW ROSE OF TEXAS 
   −テキサスの黄色いバラ−(アメリカ民謡)


 There's a yellow rose of Texas    テキサスに黄色いバラのような娘がいて
 That I am going to see        今すぐでも会いに行きたい気分だ
 No other fellow loves her      俺以外の誰も
 Half as much as me          俺以上に彼女を愛してなどないから

 She cried so when I left her     別れてきた時彼女は泣きじゃくって
 It almost broke my heart       俺も心が張り裂けそうだった
 And if we ever meet again      生きて会うことができたら
 we never more will part.       もう二度と離れるものか

 She's the sweetest rose of color   彼女はテキサスの土地に咲いている
 That Texas ever knew         全てのバラの中で最も美しい
 Her eyes are bright like diamonds  彼女の瞳はダイヤモンド
 They sparkle like the dew      朝露のようにきらきらと輝くんだ

 You may talk about your Annabel   お前達が大事なアナベルのことや
 And sing of Rosa Lee,        ロザリーのことを歌ったりしてもいいけど
 But the Yellow Rose of Texas     テキサスの黄色いバラは
 Beats the bell of Tenesee.      テネシーの美人よりきれいなんだ


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「素敵な歌ね、何の歌なの?」
「亜米利加の花の歌だよ……僕にとって美しい花は『Lily of the valley』だけどね」
 夕日を見詰め茜に染まった男の横顔を覗いて、真は「日本語で言ってくれなきゃわからないわ」と抗議する。
「ははは、わからなくて良いよ」
「もう、金平糖さんは意地悪だわ」
 頬を膨らませそっぽを向く真に、男は出会った日と同じように吹き出した。
「この国は、日本は世界で一番美しい国だよ。海神に囲まれ季節が巡り、優しく逞しい人々が住まう――」

 春には薄紅の桜が、
 夏には白い入道雲、
 秋には燃える紅葉、
 冬には一面の銀世界。

 そこに住む人々を、愛する人を、僕は守りたいと思う。

「金平糖さん……所属はどこの部隊なの?」
「なぜ、そんな事を聞くの?」
 暗く色の染まった宵闇に男の表情は見えなかったが、声はどこか寂しそうだった。
「だって……この基地は、鹿屋は特攻の基地だから……」
 日が沈めば灯火管制の布かれた町は――いや、日本中が真っ暗闇になってしまう。ただ月と星だけが淡く、白く、野辺を照らしている。
「今は日本中が闇だね。だけど、もう一度、日本に灯りをともしたいんだ」

 あぁ、本当に――

 最後には必ず死が待っているのに、
 人の命は始めから限りあるものなのに、
 それなのに、なぜ人はこんなにも生き急ぐのかしら――

「それじゃあ妹さんはどうなるの? たった一人のお兄さんなんでしょう? 灯りがともったって一人きりじゃ寂しいわ」
「戦争を始めるのは大人で、死ぬのは若者、我慢するのは子供、泣くのは女――だったかな?」
「……やっぱり金平糖さんは意地悪だわ……」
 真の頬を微温な雫が伝う。
「泣かないで……笑って往けなくなってしまうよ」
「泣いてないわ。往く人の為に泣いたりなんかしないわ……っ」

 共に在る事より、その笑顔を、君たちの未来を、僕は守りたいと思う。
 だって強がりな君は、涙を堪え暗闇を怖いとも言えずにいるから。
 
 灯りに包まれた君の幸福を再び取り戻したい――
 
「きっとまた会えるよ。僕は必ず帰ってくるから……再び日本の夜に灯りがともったら靖国で会おう」

 どうか、その時は笑って。

「出撃は……出撃はいつ?」
「雨が降らなければ明後日。僕にもおはぎを作ってくれるかい? 鈴蘭ちゃん自慢の雪花菜も食べてみたいな」
「明後日……そんなに急なの」

 何日後、何年後に来るか知れない。
 けれどその日は必ず来る。
 雨の後は晴れるのだ、とそう言ったのは私なのに……。
 ずっと雨が降り続ければいいと私は思ってしまった。


 桜の代わりに、鈴蘭の花を手に金平糖さんは空に融けた。
 その日の風はとても穏やかだった。
 そして彼が出撃して三ヵ月後の8月15日、戦争は終わった。
 夜、家々に灯りがともりサイレンは鳴らなくなった――。


“共に在る事より、その笑顔を、君たちの未来を、僕は守りたいと思う”


「灯りがともったって貴方はいないじゃない。泣かないでなんて……金平糖さんは本当に意地悪だわ……」

 今もただ君影を想う。





=了=






■■□□
 ライターより

 風祭・真(かざまつり・まこと)様、はじめまして。幸護です。

 この度はご指名頂きまして有難う御座います。
 お待たせしてしまいまして申し訳御座いませんでした。

 鈴蘭をテーマにお任せ頂きましたので、幸護なりにイメージをして
 このような作品を紡がせて頂きましたが如何でしたでしょうか?
 悲しいお話になってしまい申し訳ありません<汗
  
 少しでもお気に召して頂ければ嬉しく思います。
 またお逢いできる事を祈りまして……この度は有難う御座いました。
 
 

 幸護。
PCシチュエーションノベル(シングル) -
幸護 クリエイターズルームへ
東京怪談
2005年05月25日

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