▼作品詳細検索▼  →クリエイター検索


『あじあんびゅーてぃ? 』
モーリス・ラジアル2318)&アイン・ダーウン(2525)
●目利き
 日本と言う国は、四季のはっきりした国だと、よく言われる。
 だが、ここ某所にある洋風庭園では、その厳しい冬景色も、吹き飛ばされてしまいそうな、明るい声が響いていた。
「モーリスさーーん。これ、どこに運んでおけば良いですかーーー!?」
 冬でも緑をつけたままの植物達。その観葉植物の園の中で、苗の詰まったプラスチックの箱を、三つも四つも抱えてつつ、そう尋ねているアイン・ダーウィン。腕には、『閑菜園芸』と、ガーデニング店の腕章が付いている。どうやら、腕っ節を生かして、アルバイトに励んでいるようだ。
「ああ、えぇと‥‥そこの土がむき出しになっている所においといて。後で、植え直して貰いますから」
 その彼に、いつもの様に、スーツ姿で、あれこれと指示を飛ばしているのは、この庭の管理人でもあるモーリス・ラジアル氏。
「何なら、俺やりましょうか?」
「いえ、そこまでは。苗と言うのは、繊細なものですからね。プロに任せた方が良いんですよ」
 ついでのように、そう申し出てくれるアインくんに、彼はまぶしそうに目を細めながら、首を横に振って答えている。
「そうですか? じゃあ、後、残りの苗を運んだら終わりですね」
「勿体無いですけどね」
 だが、人辺り良さそうな風貌を覗かせている彼のその視線は、間違いなく目の前で勤労に汗を流しているアインに注がれていた。
「はい?」
「何でもありませんよ」
 怪訝そうに聞き返す彼に、モーリスは平然とした笑顔でそう言った。その笑みの下に、何か企てがある事を知るのは、極僅かな人間である。いや、人間でない場合も多かったが。
「何かある様な気がするけど‥‥。まぁ、いいか。あ、ちょっと上着置かせてもらいますね」
 当のアインはと言うと、ラジエーター出力がオーバーヒート気味なのか、それとも人の子として怪しまれないためなのか、おもむろに上着を脱いで見せる。
(ふふふ。相変わらず、健康的でおいしそうな肌をしてらしゃいますねぇ)
 小春日和の柔らかな光に照らされる褐色の肌。東南アジア系のその色は、とても健康そうに、自身を誘っているようにモーリスには思えた。キラキラとはじけるようなすべらかさが、まるで上質の‥‥彼が住まう屋敷の、お抱え料理人が作る御馳走の様にさえ思える。
「モーリスさん。モーリスさんってば!」
「え? あ、それはあっちに‥‥」
 と、そのアインに見とれていたモーリス。他の従業員に声をかけられた事に気付き、慌ててそう答える。
「何言ってるんですか。書類、庭に置いたら、飛ばされちまいますよ」
「そ、そうでしたね」
 呆れたような従業員さん。その手に、納品書があるのを見て、彼は『失礼しました』と続けながら、書類を受け取っている。
「行けませんね‥‥」
 ぼそりと呟く彼。普段なら、蟻の涙でも聞き逃さない程の良すぎる耳も、目の前の勤労少年の前では、その性能を僅かばかり落としてしまうようだ。
「何がです?」
「いえ、何でもありませんよ。こちらの事です」
 もっとも、そんな事を他の従業員に気取られるわけには行かない。何事もなかったように、書類にサインをして、仕事を続けるモーリス。
「モーリスさん、終わりました」
「はい。ご苦労様。もしまた搬入がありましたら、お手伝いお願いしますね」
 そうしている間に、アインの方は、苗の搬入を終わらせてくれたらしい。若々しい苗の海で、元気な彼の姿が、まるで太陽の様なまぶしさを放っている様に、モーリスには思えた。
(このままでは、仕事になりませんしね。気になる事は、まず解決しないと。さて、どうやって解決しましょうか‥‥)
 このままでは、仕事が手に付きそうにない。雇い主が呼べば飛んでくるし、他の従業員をからかう事には、過ぎるくらいの情熱を注ぐクセに、モーリスは心の中で邪まな策をめぐらせていた。
「任して下さい。力仕事なら、使い減りしないんで。じゃ」
 その彼の前で、無防備なアインくんは、軽く挨拶を済ませ、日当を受け取りに、上着を羽織って事務所の方へと歩いて行く。
「ふふふ‥‥。では、飛び切りの御仕事をお願いしましょうかね‥‥」
 そう呟いたモーリスの口元には、獲物を見つけたヴァンパイアか何かのような、白い牙が見え隠れしている様な気がした。

●捕獲
 さて、そんな事とは露知らないアインは、ボランディア仕事で、日帰り遠足の下調べを頼まれ、予算の低さと、行き先とのつりあい加減に、頭を悩ませていた。
「許可、下りないだろうなぁ‥‥」
 チラシと予算表を見比べて、ため息をつくアイン。と、そこへ携帯電話が小さく音をたてた。
「あれ、メール‥‥?」
 見れば、着信を告げるマークが、画面に映っている。開いてみれば、知り合いの青年の名が刻まれていた。
「モーリスさんからだ‥‥」
 なんだろう‥‥と、読んで見ると、そこにはこう書いてある。
『この間のお礼に、植物をお裾分けします。簡単に育てられるものですから、大丈夫ですよ』
 連絡先と共に、待っていると締めくくられた文面。それを読んでいて、アインははっと思い当たった表情となる。
「そうだ‥‥。モーリスさんに頼めば、きっと何とかしてくれるかも‥‥」
 確か、大きなお屋敷の、庭園を管理していると言っていた。何度か仕事に向かった先の、あの広い庭園なら、片隅に子供の10人や20人、紛れていてもそれほど被害はないに違いない。
『ありがとうございます。相談ごともあるので、会ってくれると嬉しいです』
 普段なら、そのまま『こちらから連絡します』と返す所だろう。しかし、今回は事情が事情だ。アインは、連絡を求める旨を書き添え、返信ボタンを押す。
「‥‥どうやら、おびき寄せられてきたようですね‥‥」
 返信メールを見て、ほくそえむモーリス。
(撒き餌はOK。後は、吊り上げるだけ‥‥)
 しかし、いざメールを受けたものの、ひとつだけ問題があった。それは、彼のパワーである。
(一応、サイボーグですからねぇ。下手な妖怪や精霊よりも、力持ちなんでしょうねぇ。押さえ込むのに、ちょっと骨が折れますか‥‥)
 下手に手を出して、暴れられては、せっかくの色っぽさが台無しである。それを考えると、口説き落として承諾させた方が、色々といたずらも出来ると言うものだ。
(場所は‥‥屋敷にしますか‥‥。けど、いつも私の部屋と言うのも、色気がありませんねぇ‥‥。かと言ってお出掛け‥‥。しかし、この時期だと、どこもカップルで溢れてますか‥‥)
 考えをめぐらす庭師は、とても楽しそうである。含み笑いが過ぎて、他の従業員に引かれてしまうほどだ。
(まずは、OKを出させる事が先決ですね‥‥。確か‥‥そろそろ、アレが咲き誇る頃‥‥。使って見ますか‥‥。おや?)
 軽やかな音を立てる携帯電話に目を向ければ、そこにはアインから電話が掛かってきている事を告げるメッセージ。
「ええ、そうですか‥‥。なるほど‥‥。わかりました。では、例の植物を渡す時にでも‥‥。はい、わかりました。伺いますよ」
 話を聞くと、どうやら相談したい事があるらしい。渡りに船、願ったり敵ったりとは、この事ですね‥‥と思いつつ、OKを出すモーリス。
「カモネギとか棚ぼたとか言うのは、こう言う時に使う用語でしたね。ふふふ。これで、1つ手間が省けました‥‥」
 ティーカップを片手に、ほくそえむ彼の手元には、30cmはあろうかと言う大きなエアープランツと、一枚の決裁書。そこには、『ポスター作成:アジアンスパイス祭参加の為』と書かれていた‥‥。

●餌付け
 さて、数日後。アインは駅前で、モーリスと待ち合わせていた。事情を電話してみた所、快く相談に乗ってくれるとの事。何も知らない彼は、その申し出に、いそいそと彼の管理する庭園の1つへと、足を向けていた。
「なるほど。わかりました。では、うちの温室ではいかがでしょう。冬には中々見られないものもありますし。植物観察には、ぴったりですよ」
「ありがとうございます。助かります」
 昼下がりの喫茶室で、紅茶にケーキ、さらに大福まで並べられて、ぱぁっと花咲いた表情になっているアインくん。人間、美味しいおやつを目の前にしたら、自然と顔も緩むものである。楽しそうにそれを突付いている彼の姿に、モーリスはまぶしそうに目を細めながら、本題を切り出そうとしていた。
「その代わりと行ってはナンですが、実は‥‥お仕事を1つ、引き受けていただきたいんですよ」
 彼が言い出したのは、とある物産展に出す為の、ポスター撮影である。
「え、ポスター‥‥ですか?」
「はい。ちょうど、海外向けの出展で、良い子を探していたんですよ」
 内容を聞いて、怪訝そうな表情を浮かべるアインくん。そんな彼に、モーリスは事情を話した。何でも、最近はスローフードが注目されているとかで、彼らの扱うハーブが出荷されるらしい。その宣伝販売促進用ポスターに、モデルとして出演して欲しいとの事だ。
「でも、どうして‥‥。俺より綺麗な子なんて、いくらでもいるでしょうに‥‥」
「今回は、海外向けなんで、下手に綺麗な娘さんよりは、少しアーティスティックなポスターにした方が、客の入りが違うんですよ。それに、オリエンタルな雰囲気を出せる少年と言うと、それほどいませんし。なので、アインくんにお願いしましょうと」
 口元にクリームをくっつけたまま、小首を傾げるアインくんに、モーリスはそう説明した。本当は、雇王と思えば、いくらでも雇えるが、そこはそれ、口からでまかせ、嘘も方便と言う奴だ。
「俺、そんなにオリエンタルですか?」
「ええ、とても。似合うと思いますよ。民族衣装」
 確か、東南アジアの御出身でしたよね? と、確認を取るモーリス。出身国の衣装なら、さぞかし似合うだろうと、紅茶を傾けつつ、希望に胸を膨らませている御様子だ。そんな彼を見て、アインは何も言えなくなってしまう。
「きちんと、アルバイト代もお支払いいたしますし、ああ。そのハンギングポットにぴったりの植物も用意してあるんですよ。部屋の中に吊るしておくだけの、手間入らずなグリーンをね」
 答える事が出来ずに、残ったクリームを紅茶に入れて、ウィンナーコーヒーならぬウィンナーティーにしながら、スプーンで所在無げにかき回しているアインに対し、モーリスはそう言うと、すぐ後ろの棚にあった、緑色の塊を、テーブルの上に置いた。
「エアープランツ‥‥?」
 ボランティア先の女性が見ていた雑誌に載っていた為、ガーデニングに疎いアインでも、名前くらい走っている。確か、手間無し癒し系アイテムとか言う煽り文句が、書いてあった筈だ。
「60%以上湿度が保たれている所なら、水をあげなくても、勝手に育ってくれます。これなら、しばらく留守にていても、大丈夫ですよ」
 熱心に育て方を説明してくれるモーリス。その姿に、アインは仕方がなさそうに、そのエアープランツに手を伸ばした。
「わかりました。そんなに言うなら、引き受けさせて貰いますよ」
 そう言って、彼はそれを、今買ってきたばかりのハンギングポットに入れてやる。了承した暁と言うわけだろう。
「よかった。断られたらどうしようかと思ってたんですけどね。実は、もう用意はしてあるんです」
 と、そんな彼にモーリスは、表情を崩さぬままそう言った。その用意周到さ加減に、鉢植えを手に持ったアインが「え‥‥」と言ったまま、固まってしまう。
「善は急げと言いますし。こちらも、タイトなスケジュールで撮影しているので」
 そんな彼に、モーリスは『嘘じゃありませんよ』と言わんばかりの態度で、スーツの内ポケットから、スケジュールを取り出して見せた。それには、今週一週間の予定がびっちりと書き込まれている。
「それとも、今からじゃ、いけませんか?」
「い、いえ。こっちも閑ですから、構いません」
 どうやら、本当に忙しそうだ‥‥と、そう判断したアイン。自分はフリーの御身分で、ある程度時間の自由が利く。ここは相手に合わせるのが筋と言うものだろうと、OKの返事を出す。
「えと、どこで撮るんですか?」
「温室です。お花の都合がありますから。ケーキとお茶、からにしてからで構いませんよ。残すと、もったいないですしね」
 多少、融通の効いた様なセリフで、アインの不安さを取り除くモーリス。そのセリフに、アインは多少スピードを早めて、ケーキと大福を、紅茶と共に喉へと流し込み、「それじゃ、早く済ませましょう」と、席を立ってくれる。
(‥‥はい、ひっかかりました☆)
 そんな彼の後姿を見て、モーリスは、心の中で怪しい呟きをもらすのだった。

●料理
 さらに1時間後。
「やはり思った通りですね。とてもよく似合いますよ」
「は、はぁ‥‥」
 そろそろ、日も傾きかけた頃、アインは東南アジア系の民族衣装を着せられたアインを見て、目を細めるモーリス。そして、彼は、綺麗に飾りつけたアインくんを、そのまま温室の特別スタジオへと案内する。
「さ、そこに座って」
 モーリスに促されるままに、花園の中央に座すアイン。色とりどりの花が咲き乱れるその舞台は、現地の気温に調整されている。外気より、15度近く高いその空間では、花から溢れた香りで、周囲がピンクに染まっている様な感覚さえ、彼は覚えてしまう。
「あ、あのー‥‥1つ聞いて良いですか?」
「なんなりと」
 胸の辺りに手を当て、優雅に一礼してみせるモーリスに、アインはこう尋ねた。
「どうして‥‥誰も居ないんです?」
 撮影会と言う割には、他にスタッフが誰も居ない。確かに、機材はそろっているのだが、カメラマンまでいないとは、どう言う事だろう、と。何度か一緒に仕事をした事もある関係だが、モーリスがカメラを扱えるとは、まだ聞いた事がない。
 と。
「だって、周りに人がいたら、勿体無いじゃないですか」
 モーリスは、含み笑いをしながらそう言って、アインへとにじり寄った。
「え‥‥?」
 座ったまま、再び固まってしまう彼。と、モーリスはくすくすと笑いながら、その顎に手をかけた。
「こんなに綺麗なあなたを‥‥他の人に見せるなんて」
「って、ちょっと‥‥モーリスさ‥‥」
 あせりまくるアイン。その名前を言い切る前に、彼の唇でセリフを塞がれてしまう。と、同時に、その手がするするとせっかく着た民族衣装の合わせ目へと延びた。
「ふふふ。こうした方がセクシーでしょう?」
「あ‥‥っ‥‥」
 はだけた様な姿へと、変えられてしまうアイン。思わず、吐息がもれる。その姿に、モーリスは満足げに囁きながら、今度はズボンの方へと手を伸ばす。服の上から、ゆっくりと煽るようになぞりながら。
「とても美味しそうです。これなら、お客様もきっといっぱい来ますよ」
「そ‥‥じゃなく‥‥て‥‥。ポスター‥‥撮影じゃ‥‥なかった‥‥んですか‥‥っ‥‥!?」
 ふくらはぎどころではなく、太ももまでむき出しにされて、さらにはうなじに吐息をかけられて、過敏すぎるほどの反応を示すアイン。そんな彼に、モーリスはわざとカメラの方へ、向き直らせながら、こんな事を言い出す。
「ええ、ちゃんと撮ってますよ。私の姿は、後でCGで消し解きますから、後には寝乱れたアジアンプリンスだけが残ると言う計画です」
 自慢げにそう言うモーリス。確かに、温室のガラスに映るアインの姿は、花園で半分脱がされた状態。この状態で、モーリスを除ければ、見る者が見れば、飛びつくような代物である。
「そ‥‥んなぁ‥‥、俺が‥‥やる必要‥‥なんて‥‥」
 ないじゃないですかぁ‥‥と訴えたそれは、モーリスの指先にかき消された。変わりに、彼が耳朶を甘く噛みながら、こう囁いてくる。
「ありますよ。だって、こんな健康的なまぶしい肌を見せ付けられたら、私の仕事に支障が出ますから」
「ひぁ‥‥っ‥‥」
 そのまま、うなじに舌を這わされ、力の抜けてしまうアイン。それを、モーリスは彼の肌が傷付かないように、そっと花薗の褥に横たえる。
「これも御仕事のひとつ。初めてじゃ、ないんでしょう?」
「だ‥‥って。こんな‥‥所じゃ‥‥」
 いくらガラスと生い茂った草木で遮られているとは言え、どこで誰が入ってくるのか、いや入ってこないまでも、見ているのかもしれない場所で、その先に進むのは、ちょっとご遠慮願いたかった。
「嫌ですか?」
「だ、誰が見てるか‥‥わからないじゃ‥‥ないですか‥‥ぁ‥‥」
 煽られて、ほほの辺りを染めつつ、濡れた瞳で、素直にそう訴えるアイン。声が途切れがちになっているのは、その間にも、モーリスがあちこちを撫でまわすせいだ。
「大丈夫ですよ。今日は休園日ですから」
「なんだ。じゃあ安心‥‥って、そう言う意味じゃなくてぇ‥‥っ」
 ね☆ と、囁かれて、駄々をこねるように、アインは嫌々と首を横に振った。だが、どういう作用なのか、花の香りが、彼の身体の中に僅かに残っている脳味噌と神経を麻痺させていて、身体にまるで力が入らない。
「そんなに暴れなくても、夢見る時間をすごさせて上げますよ。花の中でね☆」
「あぁ‥‥」
 抵抗する気力さえ、触れてくるその指先に、次第に奪われてしまう。
「大丈夫。痛くしませんから」
 そんな彼の目の前で、ネクタイを緩めつつ、そう告げるモーリス。泣かれるのは、ごめんですしね。と、ツッコミ所はそこじゃない所を付け加えながら。
「俺、ノーマルですからねっ。傷なんか付けたら、許さないですからねっ」
 どうやら、抵抗しても無駄らしい。このまま、流された方が身のためかも知れない。人辺りの良い仮面を被り、実は冷酷な刃を隠し持つモーリスと同様に、そこの部分では、割と黒い面もあるアイン、モーリスに抱きつく姿勢を取らされながら、最後にそう訴える。
「誰に向かって言ってるんです? ちゃーんと、元に戻してあげますよ。これ以上ない位にね」
「ひぁん‥‥」
 どうやら、怪我をさせられる心配はなさそうだ。そう思った刹那、致命的なボタンに手がかかった。
「では、頂きます☆」
 アインの視界が、花びらで染まる。
「‥‥‥‥っ‥‥!」
 数分後、モーリスの500年分のテクニックを持ってすれば、まだ経験の少ない自分を夢心地にするなど、造作もなかった事を、アインは思い知る。
 しかし、約束は守ってくれた事だけは、本人の名誉の為に追記しておく。
PCシチュエーションノベル(ツイン) -
姫野里美 クリエイターズルームへ
東京怪談
2005年03月11日

投票はログイン後にできます。

ログインはこちら












©Frontier Works Inc. All Rights Reserved.