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『『愛し君へのプレゼント ― 小さな小さな恋のメロディー ― 』 』
ノージュ・ミラフィス2060

 誰が置いていったのだろう?
 雑貨屋【モノクーロム・ノクターン】店長ノージュ・ミラフィスは蒼銀色の髪を揺らして小首を傾げた。
 彼女の透き通るような青い瞳が見つめているのはお店の窓辺に人目をはばかるようにそっと置かれている一輪の白い花……月見草。
「うちの居候が置いていったのかしら?」
 まず頭に浮かんだのはそれだった。彼女のところに居候している彼は夜間営業のフラワーショップを営んでいる(まあ、体質上致し方無いとは言え、ノージュなんかはバイトでも雇えばいいのに、などと想ってしまうのだが…)。その彼がお店で取り扱う月見草を分けてくれたという可能性は充分にある。
 それに思い至ったノージュはにこりと微笑んだ。
「なんだ、いいところあるじゃない。それもこっそりと置いていってくれるなんて」
 くすぐったいような幸せな感じに包まれながらノージュはお店の花瓶にそれを飾った。
 雑貨屋【モノクローム・ノクターン】は内部の構造や家具がアンティーク調でまとめられたどこか森の香りがするような懐かしいお店であるが、そのお店の雰囲気にまたよく花瓶に生けられた月見草の香りが似合った。
 ノージュはなんだか心が軽やかになってとても幸せな気分だ。
「なにか後で持っていってあげてもよいかな?」
 にこりと笑ってしまうのはやっぱりどうしようもなく幸せだから。自分が幸せだと他の誰かも幸せにしてあげたくなるのは、本当に不思議な心の働きだと想う。そしてノージュはそれは決して嫌いな感情の働きではなかった。
 それはこの雑貨屋【モノクーロム・ノクターン】の経営スタイルにも如実に表れているであろう。
 このお店で売られている物たちは皆、遺跡や色んな場所で悲痛な声をあげていたところをそれらの声を聞くことの出来るノージュに助けられた物たちだ。そうして救われてやって来た物たちはここ、雑貨屋【モノクローム・ノクターン】で次なる持ち主となるべき人たちとの出会いを待つわけだが、誰でもそこにある物を買える訳ではない。貨幣価値よりも優先されるそれに込められた想い。それを汲み取れる方にだけそれらは渡されるのだ。
 そして実に今日は月見草の優しい香りの効果なのか、そんな人たちが多くやって来てくれて、たくさんの子(商品)たちが新たな優しい心根の持ち主である人たちに引き取られていった。
 ノージュにはそれがたまらなく嬉しく、そしてちょっぴり寂しくもあった。
「皆、幸せにね」
 最後の客(引き取られた子)を見えなくなるまで外に立って見送っていたノージュは目じりの端に溜まった涙を人差し指の先で拭うと、店の年代を感じさせる木製のドアのノブにかけられていた【OPEN】のプレートをひっくり返して【CLOSE】にした。
「今日の営業、終わり」
 指を組み合わせた手を夜の空に向けてうーんと、伸びをした。
 そしてそのまま夜空を見上げる。そこには美しい星々が輝いていて、ノージュの目はそのまま天の川に向けられる。
「そう言えば、幼い頃は何度も何度もお母さんに彦星と織姫の話をお願いしたものよね」
 幼い頃のノージュは一年に一度だけ出逢える恋人同士のその話が大好きだった。そして何度も何度も何度も星、という物を想像し、さらにはその星が連なる星の川…天の川を想い描いたものであった。
「想像する事しかできなかった天の川がこうして目の前にあるのだから、不思議よね」
 ノージュは右手をそっと天の川に向ける。細くしなやかな彼女の指先はそのまま背伸びすれば星にも届きそうに見えた。
「ノージュさん」
 静かなる夜の世界で後ろからかけられた声。
 振り返ったノージュはにこりと笑う。
「おはよう」
「ええ、おはようございます」
 夜の吸血鬼の挨拶とはこれだ。
「そうそう、月見草、ありがとうね♪」
 そうご機嫌な声で言うと、
「月見草?」
 しかし彼は不思議そうに小首を傾げた。
 ノージュは眉根を寄せる。
「あなたじゃないの?」
「えっと、何を言っているかわかりませんが、私ではありませんよ」
「え?」
 そう、月見草を置いていったのは彼ではなかった。
「じゃあ、誰が置いていったのかしら?」
 小首を傾げるノージュ。
 彼はフラワーショップ経営者らしく、にこりと微笑んでそれを口にした。
「きっとノージュさんに想いを寄せる人でしょうね。だって月見草の花言葉は、美人、だからね」


 ――――――――――――――――――――

 結局、その月見草を持ってきてくれた人の事はわからなかった。
 そして夏が終わり、秋が来て、季節は冬となり春となる。その季節の変わり行く日々に彼女はその誰かがくれた月見草の事は忘れていた。
 なぜなら季節とは朝方から夜にかけての間にこそ、如実に目に見える物・・・
 そう先人の言葉を借りれば・・・
 
 
 春は日の出前、空の明るくなる頃がいいと言う。
 だんだんしらんでゆくうち、山際の空が少し明るくなって、紫がかった雲が細くたなびているのがいいと。


 秋なら夕暮れ。
 夕日がさして山の端にたいそう近くなった頃に、
 鳥がねぐらに行こうとして、三羽四羽・二羽三羽などと飛び急いでいる様子さえもしみじみとして趣深いとその人は言っている。
 まして雁などが列をなして飛んでゆくのが、たいそう小さく見えるのはたいそういいものと。


 冬なら早朝。
 雪が降った時は言いようも無く、霜が真っ白に降りているのもいいとか。


 そう、陽が当たる世界においてそれらの季節の美しき世界は構成される。
 だけどノージュは半分とは言え吸血鬼。
 陽光は好きでも苦手。
 だから彼女はそれらの季節の美しき光景をしっかりとは見られない。
 夜の心を持つ彼女はだからちゃんとは季節に関心を持つ事はできない。
 彼女にとって一年とは一年。季節と言う一年の区分は必要無かった。
 それでも・・・
「あら? ああ・・・」
 ノージュは大きく青い目を開いて、驚いた。なぜならそれを見るまですっかりと忘れていたのだが、今年もまた去年に引き続いて店の窓辺に人目をはばかるようにそっと一輪の月見草が置かれていたのだから。
 そして彼女はその窓から外を見て、それを知る。
 夏、という季節が来た事を。
「だいぶ暑くなってきたわね。もう夏か」
 花瓶に生けられた月見草はそう呟きながら笑みを浮かべたノージュを喜ぶようにほんのもう少しだけ花を開いた。


 ――――――――――――――――――――

 かつて人であった時はノージュは生まれついての盲目で闇の世界しか知らなかった。
 そんな彼女に運命の転換期が訪れる。それが吸血鬼への転生。
 彼女は吸血鬼となって初めて世界の光景を知った。
 初めて見る自分の顔。自分で言うのもなんだが、すごく美人で嬉しくなった。
 初めて見る空と海の青さに感動した。海を前にした時は本当に幼い子どものようにはしゃいだものだ。
 初めて木々がまとう葉の衣の変化を見た時はものすごく不思議で、公園に行く度に落ち葉や木の実を拾っていた。そしてそれをガラスの瓶に入れて綺麗に飾るのが…それを瞳に映せるのが本当に何よりも嬉しくって。


 そう、嬉しかったのだ!!! 目が見えるようになって。


 ノージュは、テーブルの中心に置いた花瓶に生けられた月見草を両手の組んだ指の上に形の良い顎を乗せて見つめながらそんな事を思い出していた。
「そうだな。目が見えるようになった時は本当にそれが嬉しくって、色んな物を眺めて、せっかく四季が綺麗な日本にいるんだからって木々なんかも見るようになって。そう、そうなんだよね。あたしは前はもっと季節を楽しんでいた。だけどいつの間にか見える事が当たり前になってそれを忘れていて……」


 しかし、誰かがこっそりと置いて行ってくれる月見草がそれを彼女に思い出させてくれて。


 ノージュはほんのりと胸に温かい灯火が灯る感じを心の奥底から嬉しく想った。
「来年こそは、かならずお礼を言おう。うん」
 そう心に誓うノージュであった。


 ――――――――――――――――――――

 から〜ん。

 雑貨屋【モノクローム・ノクターン】の扉に付けられた鐘が軽やかな音色を鳴らした。
「いらっしゃいませー♪」
 楽しげなノージュの声。入ってきた客…いや、ノージュの友人である彼女はそんな彼女の声と表情を見て、にこりと微笑んだ。
「何か楽しそうね、ノージュさん。いい事があったのかしら?」
「んー、これからあるのかな?」
「これから? たとえばこの苺のショートケーキとチーズケーキとか?」
「わわ。それもすごく嬉しい事だけど、もうひとつ別に」
「あら、気になるな。教えて」
「ええ。じゃあ、お茶をしながら♪」
 店にいる妖精にリュートをお願いされた彼女が奏で出したリュートの音を聴きながらノージュは慣れた手つきで手ずから紅茶を入れ始めた。彼女は紅茶が大好きで、種類も豊富にあり、またポットやティーカップもこだわりの品である。そんな彼女が友人のために煎れたのはマスカットという銘柄の紅茶で、これはアイスティーにすると尚美味しかったリする。そしてもちろん、アイスティーに。
「さあ、どうぞ」
「ありがとう」
 彼女はストーローに口をつけて一口飲むとにこりと微笑んだ。そして頬にかかる髪を耳の後ろに流しながらノージュに問う。
「それで先ほど言っていた事なのだけど、何があるのかしら?」
「うん、あのね、実は・・・」
 ノージュはここ数年、夏が来ると、決まって窓辺に人目をはばかるようにそっと置かれていかれる月見草の話をした。
「なるほどね。あらためてノージュさんに季節の素晴らしさを教えてくれた…夏を与えてくれた花…人、か。ロマンチックね」
「ええ」
「それでその人は本当に誰なのかわからないの?」
「ええ」
 ノージュは困ったような顔をしてため息を吐いた。
「お礼を言いたいのだけど、いつもこっそりと置いていくから、言えないの。一体何時このお店に来ているのか。それにあたしの記憶が確かなら、日にちもはっきりとは決まってはいないし。ただ夏の始まりの頃としか」
「夏の始まり、か。それで判断するなら、今日なんかはもう半袖で充分に過ごせるし、アイスティーも美味しく頂けるしで、充分に夏の始まりよね。そう考えれば、今夜あたりかしら?」
「うん、そうかも。でも……」
「でも?」
「あ、うん。こっそりと置いていっているのには何か訳があるからで、だったら下手に会おうとはしない方がいいのかもな、って。違うかな?」
「どうだろう」
 ノージュは中途半端に両手を開いておどけたように肩をすくめた彼女に、苦笑いをした。
「まあ、冗談はさておき、ノージュさんはその人にお礼を言いたいのでしょう?」
「え、あ、うん」
「だったら良いのではないの? ちゃんと誠意から出る行動であるのであれば、向こうに迷惑と取られる事は無いわよ。それにただ単に向こうはシャイなだけなんじゃないのかしら? そしてロマンチスト」
 フォークにさしたケーキの欠片を口に入れてにこりと笑う彼女。
 そしてそれを飲み込むと言葉を紡ぐ。
「夏は夜が良い。月の出ている頃は言うまでもない。闇夜もやはり、蛍がたくさん乱れ飛んでいるのはいいものだ。また、ほんの一匹二匹と、かすかに光って飛んでいくのもいいものだ。雨などが降っている夜も趣がある、ってさ。【枕草子】を書いた人は言ってるわけよ」
「夏は夜が良いの?」
「その人は秋の夜も良いと言ってるけどね。風の音や虫の音などが聞こえてくるのが言いようも無いぐらいに素敵だって」
「あ、うん。それはわかるかな。あたしは前は盲目だったから。だからこそ、そういった音は本当に良く聞こえていたから」
 どこか懐かしそうに瞳を細めて微笑むノージュににこりと笑った彼女は手をぱんと叩いた。
「それでは考察を始めましょう」
「考察?」
「そう。月見草をくれる人が誰なのか、の考察」
 彼女はそう言うと、人差し指を立てた。
「まずはその誰かさんが、ノージュさんに伝えたがっているメッセージは夏、よね」
「夏?」
「そう、夏。先ほども言っていたように夜の眷属であるノージュさんをイメージして夏なのか、それとも何かしら別の意味があるのかとにかく夏。その誰かさんは夏、という物をノージュさんに感じて欲しいのね。しかもこの時期に活動が始められる者とか?」
 女教師の顔と口調でそう言う彼女にノージュはこくこくと頷く。
 次に彼女は中指を立てて、
「次にプレゼントする花がなぜに月見草なのか?」
「え、あたしが美人だから?」
「・・・。んー、えっと、そうであるかもしれないし、そうでないかもしれない。ノージュさんが美人である事は認めるけど」
「あなたも美人よ」
 お互いにこりと微笑みあって、話を再開。
「花言葉でそれをノージュさんにプレゼントしたのかもしれないし、何か他の意味があるのかも。ねえ、ノージュさん。あなたには心当たりが無いの、月見草という花に?」
 ノージュは口元に右手の人差し指をあてて小首を傾げる。そして青い瞳をテーブルの真ん中に置かれている花瓶に向けて……そう言えば…………
「ん、どうかしたの、ノージュさん?」
「あ、うん。あのね、うちのお店にはたくさん花瓶もあるのよ。だけどなぜかあたしは迷わずこの花瓶を選んだ。それはなぜなのかな? って、今更ながらに気になって」
「そこよ。がんばって、ノージュさん」
 じっと青い目で花瓶を見つめるノージュ。何かが心に引っかかっている。
 そして彼女は瞼を閉じた。


 おじいさんがね、私のためにこの花瓶を作ってくれたのよ。私の好きな花によく似合うようにって。それで彼は富士という名のこの花瓶を私に作ってくれたの。プロポーズの時に渡す指輪の代わりにと。嬉しかったわ。とてもね。だからノージュさん。あなたにこの花瓶を持っていってもらいたいなって。あなたなら必ずこの花瓶を必要としてくれる人に渡してくれるのでしょう。このまま私と一緒にこの花瓶までも死んでしまうのは口惜しいから。だからお願いします。


 聞こえた声。
 それはこの花瓶の前の持ち主である夫人の声。死期が近くそれでも必死に病魔と戦っていた彼女の声。その彼女が好きだった花の名が確か……
「月見草だったわ。うん」
 嬉しそうに頷くノージュに彼女も頷いた。
「なるほど。だったら月見草がここに持ってこられる訳はそれね」
「え、それでは月見草はあたしが美人だからではなく、この花瓶があるから?」
「それは違うかな。だってそれなら、その月見草の人がこの花瓶を受け入れればいいのですもの。それにそのお話は前の持ち主がノージュさんに聞かせてくれたもの…つまり、ノージュさんしか知り得なかった事よね?」
「あ、はい」
 確かにそうだ。あの夫人には誰も身よりはいなかったし、それにそのお話を他にも知っている人がいるのなら、それを話してもいいと想える人がいたのならそうしたら自分に夫人がそれを託したように、その人に夫人は花瓶を託しているのではなかろうか? だったら……
「だったらどういう事ですか?」
「うん。つまりは月見草の人はノージュさんに夏を感じて欲しい人で、ひょっとしたら動けるのも夏に限定されている人かも。そしてその花瓶に出逢い、その花瓶の口から夫人たちの話を聞く事ができた人、という事かしら。それでだいぶ搾れるわよね?」


 ――――――――――――――――――――

 今年も夏がやってきた。

 その男の子はせっせと右手に一輪の月見草を持って夜道を走っていた。天の川や夏の大三角形が輝く夜空の下を。

 その子は前に聞いたんだよ。花瓶から。月見草はその花瓶を作った人とその人が好きだった人を結ばせた花だって。
 うん、だからその子はね、月見草を選んだんだよ。

 だってノージュの事が大好きだから。

 その子はこっそりと、雑貨屋【モノクローム・ノクターン】にやって来たんだ。

 そして窓辺に人目をはばかるようにそっとその手に持っていた月見草を置く。

 ノージュが月見草を喜んでくれるようにって。

 ノージュが僕の事を忘れないように、思い出してくれるようにって。

 そう、だって夏は・・・

「そっか。夏はあなたの季節だものね。それで夏の始まりにあなたはそうやって月見草を持ってきてくれていたのね」
 突然、背後にふわりと誰かが舞い降りてきて、そしてふわりと優しく笑う気配。その子は弾かれたように振り返ってノージュを見ると、ものすごく恥ずかしそうに耳まで真っ赤にしてその場から逃げ出そうとした。その子の手をノージュはそっと掴む。
「あ、待って。待って。あたしにお礼も言わせてくれないの?」
 そう言われたその子は足を止めて、ノージュを振り返った。そしてもじもじとする。そんなその子にノージュはくすりと笑うと、ぎゅっとその子を抱きしめた。
「ひゃ、ひゃぁ」
 その子は憧れのノージュに抱きしめられて、ものすごく嬉しくって。恥ずかしくって。
「あ、ああ、あの、ぼくの事、わかりますか?」
「うん、わかるよ。あなたは風鈴さんだね? 前に私が滅びた旧家の倉の奥底に仕舞われていたのを救って、そして次の人への橋渡しをした」
「え、あ、はい。そうです。その風鈴です」
 そう、そうなのだ。
 月見草の人は風鈴だった。
 その風鈴はちょうどあの花瓶と同じ時期に雑貨屋【モノクローム・ノクターン】にやって来て、飾られる場所も隣あっていたために友達同士となり、そうして風鈴は花瓶から作り手であり元持ち主でもある夫婦の話を聞いていたのだ。曰く月見草は恋を成就される花だと刷り込まれていた。それで月見草。
「なるほど。あなたがあたしの所に月見草を持ってきてくれる日が、あなたが箱から出してもらっていた日だったのね」
「はい。その、ぼく、新しい持ち主にもらってもらえたのもすごく嬉しいけど、だけどノージュさんの事が大好きだから、だからあなたにぼくの気持ちを知ってもらいたかったし、あなたと結ばれたかったし、それにぼくがいる夏を感じてもらいたかったから」
 ノージュはこくりと頷いた。
「うん、ありがとう。嬉しいよ。本当に。あなたにはいっぱいいっぱい感謝の言葉を言いたいの。だから今夜はちゃんとそれを伝えさせて」
 蒼銀色の髪を揺らして傾げた顔に最高の笑みを浮かべたノージュは風鈴の精霊を店内へと招き入れて、そして最高の感謝の念を伝えるべく深夜の楽しいお茶会を開いたのだった。


 ――――――――――――――――――――
【ラスト】

 それからも雑貨屋【モノクローム・ノクターン】には夏の始まりには月見草が届けられる。
 そしてその日はノージュは早く店を閉めて、一年に一回自分に逢いにきてくれるその風鈴の精霊に美味しいお茶を出すのが、毎年恒例の夏の楽しみとなった。


 そんなそんな小さな小さな恋のお話。


 ― fin ―



 **ライターより**

 こんにちは、ノージュ・ミラフィスさま。
 いつもありがとうございます。
 このたび担当させていただいたライターの草摩一護です。


 今回は素敵なプレイングをどうもありがとうございました。^^
 最初、プレイングを読ませていただいた時にはこんな綺麗なお話を僕がやらせてもらってもいいのかしら? と、すごく舞い上がってしまって。
 本当にこんな素敵で綺麗なプレイングを担当させていただいてありがとうございます。嬉しかったです。^^


 プレイングを読ませていただいてどんな物語がいいだろう? と悩んだ結果このようなシナリオにさせていただいたんですが、気に入っていただけてますと、嬉しい限りです。
 ほのぼのとした感じで、適度に月見草の人の謎解きもどきなんかを含みつつの物語だったのですが。^^

 このような物語となりましたが楽しんでいただけてましたら本当に作者冥利でございます。そんなにも嬉しい事はございません。

 それでは本当にありがとうございました。
 またよろしければ書かせてくださいませね。^^
 失礼します。
PCシチュエーションノベル(シングル) -
草摩一護 クリエイターズルームへ
東京怪談
2004年04月20日

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