▼作品詳細検索▼  →クリエイター検索


『夢に見た現と、現に見た夢と 』
伍宮・春華1892

「高いっ! 怖いっ! こぉおおおわああああいいいぃいいいいっ?!」
「おうよ、むしろ喜べ! お前の大好きなカミサマとやらの所に近づいてるんだしな! ほら、天にマシマス〜とか言うんだろ? あ? 意味わかんないけど!」
「そんな不信なっ! 天にいらっしゃります私達の父よ、という意味なんだからっ! いやでも高いしっ?! こぉおわああああああっ!」
「……そのカミサマとやらがいるのは、天なんだろ? だったら空に近づいてるんだから、喜んだらどうだ?」
「おし良く言ったぞ春華っ! ほら、春華もこう言ってるんだし!」
 ――世界は、一面の銀世界であった。
 学校の、スキーを含めた旅行行事。ゲレンデの本部から借りて来たスキー板やスキーウェアに身を包み、滑る準備は万端に整い。
 そうして、今。
 春華(はるか)は――赤い瞳の印象的な少年、伍宮(いつみや) 春華は、スキー初体験にして早くも上級者コースへと挑戦すべく、二人の友人を連れて、三人乗りのリフトの上に腰を落ち着かせていた。
「……僕、やっぱりこのままリフ――、」
 トに乗ったまま、下に戻る事にしようかな……。
 呟きかけ、ストックさえ手元になければ十字を印していたであろう少年は、この歳にして将来の夢は旧教修道士と言う、少々気弱な春華の友人であった。
 一方、その彼の気がつかない所で、春華が密約、とも言えるような視線を交わしていた相手は、街に行けば必ずホストに勧誘されるという、嫌に見目の大人びた青年であった。
「降りるって、リフトの事だよっ?! こんな雪山なんて論外だし! 絶対無理! 無理だってばあああああっ! ああああぁでも、このまま乗りっぱなしで降りるのも怖いし恥ずかしいし……僕、ねぇ、ちょっと春華! 聞いてるのっ?! 僕やっぱ――」
「「せーの!!」」
「りぃっ?!」
 少年が、何かを言い出そうとした丁度その瞬間、春華と青年とは、少年のその背をぐいと押しやっていた。
 気がつけば、降り口までやって来ていたリフトに、
「良いから、降りろって!」
「あああああああああああああああああああああっ?!」
 口より先に、手が出ていた。少年を、半ば強引に二人の力で突き落とすかのような形でリフトから下ろさせ、二人は無責任にくるりと角を曲がり、滑りを止めた。
 そのまま、少年が、ぺっこんぺっこんと長いスキー板を引っ付けたペンギン足で歩いてくるのを待つ。
 が、しかし、
「……盛大だなぁ」
 むしろここまで来ると、感心してしまうと言うべきなのか。
 春華の呟きのその先には、曲がりきれずに近くの雪の堤防にスキーの先を巻き込まれた、なさけない少年の姿があったのだから。

「春華、スキー初めてなんだろ?」
 ――華麗な滑りで、春華が斜面を降りて来る。雪の飛沫をきららに輝かせ、繰り返し繰り返し向きを曲げては、それでも落とすことの無い快速感を十二分に楽しんでいるのか、
「ん、まぁな。でも楽しいな、これ。この速さが何とも……!」
 思わず問いかけてきた青年に、春華は満足気に答えて笑いかけていた。
 先に行っていた友人の横に、自然な動作で板の滑りを止める春華。その滑りは、既に初回にして、
 ……ハの字じゃあ、ないし。
 両の板を綺麗に揃え、エッジを巧みに使って滑り降りる。普通は一日やそこらではできるようにはならないであろう動きに、青年は一つ、呆れたように微笑んで見せると、
「いや、普通はそんな釈迦みたいなコトになんないし。釈迦って生まれてからすぐ歩いたんだって?」
「良く知ってるじゃないか。ま、俺はそんな事信じてないけど」
「誰が信じるって。……っと、アイツなら信じるかも知れないけどなぁ」
 その笑みを人の悪い笑顔へと変え、ふと、真っ白な斜面の上を仰ぎ見た。
 太陽からの光に、静々と雪が輝いていた。平日の日中である所為か、さほど人は多くない――しかしその所為で、余計に人目を惹くものがある。明らかに、上級者コースにはあってはならない姿が。
 春華も青年と同じ方へと視線を向けると、思わず小さく、あーあ、と声をあげてしまっていた。
 未だ遠い上の方。二人の居る位置からは程遠い場所で、少年はスキーをハの字に広げたまま、どうやら立往生してしまっているらしい。
「心の声が聞こえるな。丁度今、神様、僕をどうか試練に遭わせ給うな――とでも祈ってる所だろ?」
「だ、な。ついでに、どうして僕はこんなにも不幸なんだろう、って、自問もしてるんじゃないのか?」
 青年の言葉に、春華が続ける。そのまま大きく息を吸い込み、
「おーい! そろそろ降りて来いっ! いくら何でも、置いて行くぞー!」
 遠くのスピーカーから流れてくる曲にも負けず劣らず叫んでやる。
 ……まぁ、この距離だし。
 流石の春華にも、聞えている自信はなかったのだが――、
「「……お?」」
 もぞもぞと、少年が動き始めた。全身とストックとを用い、無駄な動きでようやく斜面と向き合うと、ハの字のままそろりと滑り始める。
「大違いだよな。春華はこうなのに、アイツは、」
「アイツはでも、体育の成績が三なんだって? それでも。……奇跡だよな」
 ありえない、といった表情で、春華は何度も頷いた。視線は彼から逸らさぬそのままに、
「高飛びで六十センチもろくに飛べない、って言うのに……」
 その他、砲丸投げでも最短記録を樹立し、幅跳びでもそれはも然りであった。サッカーをやれば周囲のボールの奪い合いをいかにも今直ぐ止めてしまいたそうな瞳で見つめているのみであり、バスケットボールに関して言えばいつも泣き出しそうになってすらいるのだ、あの少年は。ちなみになぜか、バトミントンと卓球の類だけは成績が良かったが。
「ま、あの調子で三がつくんだから、授業態度が相当良いってコトじゃないのか?」
 呆れたように呟いた青年の言葉のその先で、少年は丁度、転んで慌てふためいているところであった。
「――転び方だけは、一人前」
 意に反して速度が付きそうな時は、わざと転んでしまうというのも確かにスキー技術の内の一つではある。が、
 ……本当、転び方だけ……。
 ころころと回転しながら降りてくる??それ?≠?半目で見つめながら、春華は大きく溜息を吐いた。どうやらその拍子に、少年のスキー板は外れてしまったらしい。
 流れて来た板を一枚見送った春華の意識を、
「どどどどどどどどどううううしよおおおおおおおっ?!」
 残りの板も外し、ストックにしがみ付きながら、ようやっとの思いでここまで辿り着いた少年が、泣きそうな声音で引き戻す。
 早速、と言わんばかりに、青年は少年の肩を叩くと、
「がんばれ」
 満面の笑顔で、たった一言。
「がっ、頑張るって!」
「自分でやったんだろ。自分でやったコトの後始末は、自分でする! 母さんに教えてもらわなかったのか?」
「教えてもらったけど! ねぇ、春華ぁっ!」
「頑張って来い。ほら、板はあそこだぞ?」
「そうじゃなくて!」
 少年の言いたい事には気がついてはいたが、あえて板のある方を指差し、春華もにんまりと微笑んで見せた。
 ――スキーの板は、崖脇のネットにちょこんと抱かれるようにしてその動きを止めている。
「春華! 取って来てよ!」
「それじゃあ、プリン三つで」
「僕お小遣いないって言ってるでしょっ?!」
「じゃあ却下。面倒だし」
「春華あああああああっ!」
「大丈夫、行っても死ぬわけじゃないし! それ、行って来いっ!」
「あああああああああああああっ?!」
 語尾の音を叫び声へと変え、春華に背を押された少年は、歪な動きで板の方へと歩み出した。
 重く硬いスキー靴に、思うように足が進まない。もう一度助けを求めるべく、春華と青年との方を振り返ったが、
 ――二人とも、僕のことからかってるんだ!
 張り付いたような笑顔が、心に重く突き刺さる。少年は気を取り直すと、いそいそと板の方へと歩み寄り――途端。
 しかし動いたのは、少年の方ではなく、春華の方であった。
「ん、春華、どう――!」
 言いかけた青年の言葉が、途中絶句へと変わる。春華は舌打ち一つと共に、慌てて板を少年の方へと向けていた。
 ……どこをどうドジったのか。
 崖際で、少年が雪に足を取られていた。その体が悪い事に崖の方へと倒れ、背の低いネットを越え。
「あわっ――!」
 少年の手が、虚空を掴む。
 その体が宙に投げ出された丁度その時、雪の上を滑り来た春華の手が、少年のそれへと届いていた。
 板は履いたそのままで、春華もまた、ネットを越えるべく跳躍する――そうして、
「危な……!」
 残された青年の叫び声を耳に途切れさせ。
 ――一瞬にして二人は、崖の下へと姿を消していった。

 迷っている暇などなかったと、
「この……ドジが……!」
 そう言ってしまうのが、一番適しているのではあるまいか。
 こんな事をしてしまえば、最悪学校にはいられなくなるのかも知れないと、保護者代わりの陰陽師にも言われていたと言うのに。
 しかし、それでも。
 見捨てておく事など、できなかったのだ。
 ――その時。
 春華の背中では、漆黒の羽を纏った一対の翼が、ゆるりと世界の空気を浮力に抱きしめていた。
「全く……」
 体良く意識を失っている少年を捕まえたそのままで、春華は己の翼によって、地面へ落ちる時の衝撃を緩和してやった。
 青年が上から顔をひょっこりと出すであろう事は、目に見えていた。その前にと翼を再び見えないものにし、春華は空を仰ぎ見る。
 予想通り、
「おーい、大丈夫かぁっ?」
「あんまり心配してなさそうだな……」
「いやだって、何か見た目無事だし。春華だし」
 崖の上からは、青年が暢気に手を振っていた。
 春華は少年の顔と青年の顔とを見比べながら、そろりと心を落ち着かせて行く。
 装わなくてはならなかった――平穏を。
「俺もコイツも大丈夫だから! 今そっちに行く!」
 周囲を見回せば、幸いにも、下り歩けばゲレンデに戻る事はさほど難しくもなさそうであった。
 春華はぺしぺしっ、と数度、少年の頬を軽く叩いてやる。
 ――意識はすぐに、取り戻された。
「おい、大丈夫か?」
「だ……! 大丈夫も何も! ってゆーか何、ここはどこっ?! 天国っ?! それとも地獄なのっ?!」
「現実だって」
「……春華が、助けてくれたの?」
 面と向ってそう言われると、どう答えて良いのかわからなくなってしまう。
 不意に視線を逸らされ、しかし無駄に感受性の強い少年は、それだけで全てを悟ってしまっていた。
 こういう、友人なのだから。
「――ありがとう、春華」
 本当は照れ屋で、お人良しで。ちょっと寂しがり屋の、少年の友人。
 少年は素直にお礼を言うと、ま、でも良かったな――と体裁を整える春華と共に、その場にすっくと立ち上がった。
「運が良かったな、怪我一つ無いなんて」
「春華のおかげだって。あぁでも、バレると先生方に怒られちゃうかなぁ……」
「内緒にしとけば良いだろ? 一々言う必要も無いだろうし」
「うーん……でも……」
 さっさと歩き始めた春華の後に続き、しかし少年は、一度だけ――一度だけ、背後を振り返った。
 その風景に、ふと一瞬、その足を止める。
 既視感。
 あれ、夢じゃあ……ない?
 人の形をくっきりと残した純白の上に、鴉のものにも似た羽が、一つ、ふわりと取り残されていた。
 無論、春華の??事実?≠?知らない少年は。しかし、気を失う直前に、見てしまっていたのだ。
 大きな翼が、広がるその瞬間。
 それでも、僕は天使様を見ちゃったんだ――と騒ぎ出さなかったのは、その翼の色が、闇の如くの、
 ……漆黒、だったから……。
「……でも……」
「でも?」
「ううん、やっぱり、何でもない」
 振り返った春華に微笑を向け、少年は小さく首を横に振っていた――否、実際のところは、振らざるを得なかったのかも知れない。
 あまりにも曖昧すぎる、夢と現との、境界線に。



「めでたし、聖寵充ち満てるマリア、主御身と共にまします……」
 そうして、あの後。今回の件は教諭へは内緒、と決め込み、スキーを終え。ホテルに戻り、夕食も集会も終え、時刻は夜の十時となっていた。
 就寝時間。
「――おい、これで何回目だ?」
「もうメデタシ、だけで軽く三十回は聞いてるな……あぁっ、聞いてると段々イライラしてくるっ!」
 部屋の端の方で、鞄の中から引っ張り出したロザリオを手繰っているあの少年を、遠巻きに見つめながら、
「おかげで寝れねーじゃねーか……」
「どーせまだ寝る気なんて無いんだろ、お前は」
 青年が、隣の春華に小声で愚痴を寄せる。
 ……ちゃんと寝る前にお祈りはしなくちゃ駄目だって。
 珍しく、強い視線で二人に訴えかけてきたあの少年は、同じ言葉を延々と、しかも丁寧に繰り返しながら、どこかのカミサマとやらに向って真摯に祈りを捧げているらしい。
 ――違う、セーボサマとやらに、祈ってるとか言ってたよな。
 何れにしても、春華にも青年にも、その辺の詳しい事情など良くわかるはずもないのだが。
「全く、それにしたって、何がメデタイんだか……」
 うんざりと頭を抱え、青年は畳みの上に座ったままで、寄りかかる壁にとん、と頭をもたれかけさせた。春華の方へと、視線だけを向け、
「でも、お前も邪魔、しないんだな」
「別に。邪魔をしたって、アイツは頑張って最後まで唱え切るだろうに決まってるし」
 変な所で、意外と意思の強いヤツだから。
 春華の質問に、適当に答えを返してやる。
 しかしそれは、あくまでも軽くあしらう方の『適当』ではなく、
「まぁ……そうだよな」
 妥当を意味する、『適当』。
 春華は青年の言葉に一つ頷くと、何と無しに、本日三十七回目の天使祝詞とやらを呟く少年の方を見やった。
 ――もし、
 もしアイツが、ただの根性無しだったら、確かに。
「助けたりなんか……」
 しなかっただろうに。
 あの時は、確かに体が自然に動いていたのを覚えている。或いは、ああして落ちたのがただのクラスメートであったとしても、春華は確かに救出の手伝いくらいはしていたのかも知れない。いくらなんでも、日頃同じ空間を共有する他人を見殺しする事には、寝覚めの悪いものがあるのだから。
 しかし。
 あの時春華は、確かに身の危険を挺していたのだ。
 身の危険――?
 そこまで考えて、ふと春華は、想いに詰まる。
「……春華?」
 天狗である自分に、あの程度の事で身の危険、などと。むしろ過去には、それこそ文字通り命を賭けた事すらあったと言うのに。
 じゃあ、俺は。
 ――だけど、
「ん、ああ、何だ?」
 しかし、危険を冒していたという事実に、変わりはないのではないか。
 ――なぜだか強く、
 春華にはそう感じられて、ならなかった。
 青年に名前を呼ばれた事に気がつき、春華は一瞬の間の後に、そちらの方へとくるりと視線を戻してやる。
 青年の、いつもの表情はそのままで、しかし、そこはかとなく漂う別の雰囲気に、
 ……邪魔、しないんだな。
 春華はふと、先ほど自分が彼へと向けた言葉を思い出す。
 一見がさつで無神経なように見えるこの青年も、決してそうではないのだと、
「最近、ぼーっとしてるコト、多くないか?」
 あの少年がただの気弱ではないのと同じように、本当は細やかな心遣いのできる人物である事を――春華は良く、知っていた。
 だからこそ、それをわかっていたからこそ、こうして転校以来、ずっと安心して付き合いを続けていられる事ができる。
「そう、か?」
 不器用ながらにも、きっとある意味では素直だからこそ、取り繕う必要の無い関係に、春華は安心して定住している事ができるのだ。
「……だから、きっと恋なんだって」
 無意識の内にも、欠片ほど沈み込んだような心地で返って来た春華の言葉に、
「どれ、お兄さんに相談してみなさい。どの子が好きなんだ? 春華ちゃんの恋を、俺が全面的にバックアップしてあげよう。俺、そーいうの得意だし」
 冗談めいて、おどけた青年が答えを返した。
 大袈裟に胸を打つ青年に、
「いやだから、誰も好きじゃないって」
「照れなくて良いって。人として当たり前だろ? 恋愛の一つや二つ、楽しんでおかないとソンだって。ささ、どーぞご遠慮無く!」
「遠慮も何も無いって」
「照れ屋だねぇ、春華ちゃんは」
「誰が照れ屋だっ!」
 人として――
 なぜか一瞬、心の奥底で引っかかった言葉をかき消すかのように、春華は声を張り上げていた。しかし、しっ、と、未だに祝詞を口にする少年の方へと向けられた視線のみで諭され、
「……でも何かあるんだったら、言えよ」
 付け加えられる。
「お?」
「彼女との仲介も、プリン一個! 友情価格!」
 ぴっと指をおっ立て、青年は満面の笑みを浮かべて見せてきた。その言葉に、
「ねぇねぇ、何、話してたの?」
 長いロザリオをケースにしまい込みながら、ようやく祈りを終えたらしい少年が言葉を重ねてくる。
 青年は春華に向けていた笑顔を、にんまりと深めると、
「……別に、なぁ? 春華? 男同士の、楽しい会話だよなー?」
 春華の肩へと、腕を回した。
「何それ……僕にも教えてよ!」
「だーめだっ! お、きっとセーボサマだかに聞けば教えてくれるって」
「そんな不信な!」
「だって俺等、信徒じゃないし」
「だけど……――!」
 目前にいつもの会話を見つめながら、春華はしかし、今日だけはどこか客観的な視線でそれを見つめていた。会話に参加する自分の存在も含めた、その光景を。
 ――ごく当たり前の、日常であった。
 しかしそれが日常だからこそ、平安で暮らしていたあの日常が、ある日突然、このような世界の日常へとぐるりと転換されてしまったように、
 ……変わって、しまったら?
「でも今日は、絶対あれは主の御加護に違いないって! 僕、落ちたの覚えてるんだから……! こうね、ふわーっと、宙に浮くような感じがして……!」
 しかもその要因が、身近すぎるほど身近にあったとしたのなれば。
「気の所為だって。夢でも見てたんじゃないのか? 宙に浮くだなんて、俺はそんな感じ、全くしなかったんだし」
 様々な言葉を心の中に留めたそのままで、春華は、身振り手振りを交えて話し始める少年に、いつもの笑顔で付け加えた。
 ――青年の肩を組み返しながら、いつもと全く同じ陽気さを携えて。


Finis


20 gennaio 2004
Grazie per la vostra lettura !
Lina Umizuki
PCシチュエーションノベル(シングル) -
海月 里奈 クリエイターズルームへ
東京怪談
2004年01月21日

投票はログイン後にできます。

ログインはこちら












©Frontier Works Inc. All Rights Reserved.