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『WS〜雪降る夜のアツイひと時〜 』
クラーク・エアハルト(ga4961)

 予約して手に入れた豪華客船のチケット
 誕生日祝いとクリスマスプレゼントを兼ねたこの贈り物を
 彼女は喜んでくれるだろうか?
 
〜メリークリスマス&ハッピーバースデー〜
「自分からのクリスマスプレゼント、喜んでもらえましたか?」
 クラーク・エアハルトは傍らに抱き寄せているレオノーラ・ハンビーに向けて囁く。
「びっくりしたけれど、最高の気分よ。こんな誕生日は生まれて初めて」
「今日は他の事は忘れて楽しもう。一夫婦としてね?」
 クールな表情の多いレオノーラだが今日、この日ばかりは年頃の娘のようにはしゃいでいた。
 黒で背中の大きく開いたイブニングドレスを着ているレオノーラにクラークは多少惚けながらも上着をかけ共に夜景を眺めている。
 シンシンと雪の降る夜だというのに体が火照っているためかクラークは寒さを感じなかった。
「改めて、メリークリスマス‥‥そして、ハッピーバースデー。幾つになったかわからないけれど、おめでとう」
「ふふっ、私は永遠の18歳なんてね? 年齢は秘密。死ぬまで教えてあげないわ」
 レオノーラは笑いながらクラークの腕を抜けてダンスを踊るよう甲板の上を動き回る。
「楽しそうでよかったです‥‥まだディナーまで時間あるようですから少しカジノで遊んでいきませんか?」
「ええ、いいわよ。ルーレットでもポーカーでも相手になるわ」
 男物の上着を羽織ながら雪の中で踊るレオノーラを抱きとめ、クラークはカジノへと連れ出すのだった。

〜ポーカーフェイスズ〜
「では、お望みどおりポーカーで勝負しましょう。テーブルも空いているのでサシで‥‥」
「ええ、いいわよ」
 ディーラーのいるテーブルに互いが離れて座る。
 アンティと呼ばれるディーラーへのチップを投げ込むとカードを5枚伏せて配られた。
 クローズドポーカーのファイブカードドローである。
「ほう‥‥」
「なるほどね‥‥」
 配られた手札を覗いた両者は手札の具合を見てクラーク、レオノーラ共にオープニングベットをいれ、クラークは2枚、レオノーラは5枚全て交換する。
 両者無言で手札を眺め、次の動きを決める。
 相手の顔をみるがどちらも済ました顔をしているため、どんな手があるのか読めなかった。
「「フォルド」」
 2度目のベットはどちらも降りてディーラーへチップが飛ぶ。
「はじめの一回は流しですか?」
「ええ、どういう動きをするかみたかったからね?」
 ポーカーは心理戦とよく言われ、相手の癖を掴むことが勝ち続けるためのコツといわれることもあった。
 また、トランプの捨て札から残りを推測するというロジック的な解決もあるため幅広く楽しまれるゲームである。
 2度目の勝負のためにアンティをして、二人はカードを待つ。
 シャッシャッシャッと鋭い音と共にカードが交互に配られ、二人に5枚の手札が回る。
 クローズドポーカーであるため、捨て札が何かわからない。
 故に、心理戦のほうがこの勝負は強い。
 オープニングベッドをして二人はカードを3枚ずつ交換した。
 交互に配られるカードを目で追いながらも相手の様子を互いに伺う。
 直接的に殴り合っているわけでもないのに緊迫した空気が漂っていた。
「コールで」
「私もコールよ」
 二人が同額をかけて、ショーダウンとなる。
「キングのスリー・オブ・ア・カインド」
 クラークが自らの手札を広げたキングが二枚とジョーカーが一枚による役ができていた。
「負けたわ、ジャックとクィーンの2ペア‥‥もうちょっとブラフかけて脅してフォルドさせたほうがよかったかしら?」
 レオノーラがオープンしたカードを見せつつ嘆く。
「これも勝負ですよ」
 ポットにたまったチップを回収し、クラークは勝利の喜びに頬を緩ませるのだった。
 
〜展望ラウンジで夕食を〜
「料理も美味しいですが、レオノーラの料理の方が美味しいかな? お酒、飲みますか?」
「苦手なのわかっていて飲ませるの?」
「嫌ならいいですけど‥‥こういう機会ですから飲みましょうよ」
 ディナーになるまで勝負をしていたが、レオノーラの方が一方的に負けて終了している。
 そのため多少機嫌が悪いのだが、子供っぽく膨れている彼女の姿は中々みれないのでクラークとしては大きな収穫だった。
「しょうがないわね‥‥今日はついていないし、貴方の言うこと‥‥聞くことにするわ」
 押し負けたとばかりに注がれたワインをレオノーラは飲む。
「肉料理にあう美味しいワインですよ」
 クラークはその様子を見ながら分厚いステーキを切って口に運んだ。
「ワインが美味しいのもわかってるわ。嫌いでもないけど‥‥」
 押し負けたことが恥ずかしいのか、それとも酔いか頬を赤くしながらレオノーラもステーキを味わう。
「ディナーが終わりましたらダンスでも一曲どうですか?」
「らんす? らんすなんておどるわけないれひょが‥‥なんらか、もう‥‥へんなきぶ‥‥」
 食べ終わった頃を見計らってクラークがレオノーラをダンスに誘ったが、レオノーラはワイン一杯で呂律が回らなくなりテーブルに突っ伏した。
「弱いとは聞いていましたが‥‥こんなことになるとは‥‥ですが、綺麗な寝顔ですね」
 予想外の出来事にクラークは困惑しつつも、安らかに眠るレオノーラの顔に安らぎを覚える。
 起こさないように抱き上げるとクラークは二人の部屋へと歩いていった。
 
〜アツイ夜を‥‥これから〜
「ん‥‥ここは?」
「おきましたか? レオノーラ」
 クラークの入れたコーヒーの香りでレオノーラは目を覚ます。
 ワインを飲んだと頃までは覚えているが、そこから先は記憶がなかった。
「アレからすぐに倒れてしまって、部屋に運んできたところですよ。呂律が回らない寝言を言っていて可愛かったです」
 意地悪い笑みを浮かべる旦那からコーヒーを受け取るとレオノーラは恥ずかしさに俯いた。
「もう、だから飲まないようにしていたのに‥‥お酒が嫌いだったらどんなに楽か」
 好きではあるが酔うと変になるため飲みたくないのだが、今日は押し負けてしまったために恥ずかしい姿をさらしてしまう。
「今度から二人きりのときだけ飲みましょうね? 自分の前でなら恥ずかしくないでしょう?」
 コーヒーを飲み終える前にクラークが近づき、じっとレオノーラの瞳を見つめてきた。
「恥ずかしいものは恥ずかしいわよ‥‥もう‥‥」
「いつもはもっと恥ずかしいことをしているでしょう?」
 何とはいわずにクラークはレオノーラの唇を奪いベッドへ体重を預ける。
 レオノーラの手からコーヒーカップが落ちて床にしみを作った。
 しかし、二人は弁償のことなど考えずに残りの夜を過ごす。
 
 聖夜の夜に大切な思い出を‥‥。


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登┃場┃人┃物┃一┃覧┃
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【整理番号 / PC名      / 性別 / 年齢 / クラス 】
 ga4961  /クラーク・エアハルト/ 男  / 28 /スナイパー

ラ┃イ┃タ┃ー┃通┃信┃
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毎度毎度ギリギリですみません。橘真斗です。
自分なりにエロティック大目にしてみましたがいかがでしょうか?

多少修正をかけてしまったためにこのような仕上がりではありますが仲のよい二人をかけたのではないかと思っています。
2009年はお世話になりましたが、2010年も何かとご苦労をおかけするかと思いますがよろしくお願いします。
WS・クリスマスドリームノベル -
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CATCH THE SKY 地球SOS
2010年01月06日

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