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『愛する人達の為に 』
アリスティド・メシアン(eb3084)&エルディン・アトワイト(ec0290)

「異種族婚には沢山の障害があったでしょう?」
 暖炉の傍に、1人の女性が座っていた。膝に毛布を掛け、その上に白い猫を寝かせている。彼女の為に温かいミルクを持って来た娘が、まとわりつく他の猫を抱き上げて椅子の傍に座った。
「えぇ‥‥それは、勿論。でも弊害はそれだけでは無かったわ。一度は命を失う覚悟もしました。何を選べばいいか分からなくなった時も。父も母も失って、そして兄まで失って‥‥何を信じればいいのか、この世の全ての理不尽さを恨んだ事も。でもね」
 猫の背をそっと撫でながら、女性は暖炉の火を見つめる。
「でも‥‥いつでも、あの人が私の傍に居てくれた。私の傍で微笑んでくれたの。ふふ‥‥私はね。そう、今でも‥‥天使のような人だと思っているのよ」
「天使は、歳を取らないと思うわ。それに私、男はもう少し逞しいほうがいいと思うの」
「あらあら‥‥そんな事、あの人が聞いたら何と思うかしらね‥‥」
「本人にはだいぶ前に言ったわ」
「お嬢様の影響を受け過ぎるのも考えものねぇ‥‥」
「そんな事よりお母様」
 娘は、真っ直ぐな瞳で女性を見上げた。
「本当は、結婚した日の話を聞きたいけど‥‥聞かせて。私が産まれた頃の話」
「えぇ‥‥。あれからもう、40年経ったのね‥‥」
 母親は、穏やかな笑みを浮かべ、静かに話し始める。


 エルフと人間の婚姻は、白の教義に於いて許される事ではなかった。その罪の象徴として生まれるハーフエルフは、生まれながらにして禍々しい素質を持っている。それが、狂化。個人差はあるが、時に彼らは人では無くなる。故に、その存在は罪なのである。
 だがここに、それでもと望んで永遠の誓いを交わし夫婦となった2人がいた。
 アリスティド・メシアン(eb3084)、エリザベート・ラティーユ。2人はエリザベートの生まれ育った町ではなく、親戚が住まう場所、シャトーティエリーで式を挙げた。祝福されるべき婚姻ではない。だから盛大に式を触れ回る事は出来なかった。それでもエルディン・アトワイト(ec0290)が神父として式を執り行い、2人は神の名の元に夫婦となったのだ。
 この事は、エルディンの立場を良くするものではなかった。だが彼らをシャトーティエリー領主は庇護し、教会に告げた。
「あぁ、そうさ。俺はもう、差別しまくる世界はうんざりなんだ。この世には幾らでも禁忌の愛があるじゃねぇか。親子だ兄弟だ、それらだって罪だろうさ。俺の兄弟がそうだったように。いいや、罪なんてほかに幾らでもあるだろ。俺の親父がそうだったようにな。別に誰に迷惑掛けるわけじゃねぇ。放っておいてやれよ、って気分になる。まぁ、いい加減そういうので悩むのとか面倒だ」
「‥‥相変わらずですね」
 この領地は、かつては一つだった。それが先々代の時に三つに分かれ、そして今、又一つになった。
 総括で領主を務めるのが、エミール・シャトーティルユ。妻のリリア・ドーミエと共に面白可笑しく治める計画を実行中だ。彼らはアリスティド達より先に結婚し、3歳と1歳の子供が居る。リリアはエリザベートとはハトコ同士なのだが特に仲が良いという事も無く付き合いも殆ど無かった。だが子供が生まれてからは時々遊びに来る。遊びに来ては、『観光と知識の宝庫な町ラティール』をかき回して帰ろうとした。
「あのな、アリス。思いつめたら上手くいかねぇんだよ。てきとーに他人を使い倒してやればいい」
「適材適所は考えていますよ。それに、オノレさんが居ますからね」
「そろそろ俺のとこに返してくれ」
「まだもう少し」
 アリスティドは、妻の生まれ育った場所ラティールの町長を務めていた。冒険者達が手伝って造り上げた町でもある。やる事が多すぎて管理も大変だが、かつて『呪われた場所』と呼ばれた事などもう遠い過去だ。
「アリス殿。ワイン蔵を空けても構いませんか?」
 この領地全般を覆っていた影を消し去ってからの数年間、アリスティドとエルディンは領地の為に奔走した。心身ともに傷ついた人々を癒し励まし復興の為に尽力し、ようやくひと段落ついてからアリスティドとエリザベートは式を挙げた。
「空けるなら、2、3樽分で何とかならないかな」
「観光客の皆さんも集まっていまして」
「それは‥‥仕方ないな。次の祭祀に影響が無い程度に」
 エルディンはラティール教会の司祭を務めている。と言ってもその仕事の範囲は司祭職の範疇を超えていた。冒険者であった経験を生かし、時折山賊退治などにも出かけている。『エルディン1人居れば、町長の護衛いらないんじゃね?』とエミールに言われる程だが、アリスティドだって元冒険者だ。それでも護衛を置いているのは自分の立場を見せる為でもあり、家族の為でもある。
「‥‥エリザ」
 町の中心部を一通り廻った後、アリスティドとエルディンは教会へと戻ってきた。エミールは自分の屋敷があるレスローシェへと帰っている。そう、今日から始まる聖なる夜。聖夜祭の為に。
「遅れてしまってごめんなさい。アリエルがぐずってしまって‥‥」
 各地で料理や酒が振舞われていた。人々の楽しそうな声は、町を歩くと途切れなく聞こえてくる。
 当初、彼が町長を務めると分かった時、民の中には反対の声も根強くあった。この領地の民の殆どは人間であり、治めて来た者達も人間である。エルフが住む村も領地の端にはあるが、ラティールの人々にとってハーフエルフ蔑視が根強かった以上、エルフを上に置く事にも抵抗があったようだった。
 だがそれも打ち解けた。観光地にした事。学問の町にもした事。その事で人々の識字率が上がり知識が増え、そして観光客を蔑視しない体制が整えられた為、彼らは学んだのである。人間もエルフもハーフエルフも。同じ人なのだという事を。
「ん? 昼寝はちゃんと出来た?」
「余り‥‥。皆が屋敷を訪れるものだから目が冴えたみたいで」
 教会の裏には司祭用の私室があった。そこに座って待っていたのは、エリザベートである。落ち着いた茶色の生地に飾り程度のレースがついたドレスを着ていた。その膝に座っていた赤子を抱き上げ、アリスティドは微笑んでみせる。
「仕方がないよ。まだ赤子だもの。エリザも‥‥屋敷を任せてしまって。疲れていない?」
「平気よ。私‥‥この数年で、体力がついた気がするの。あなたと一緒に、沢山散歩をしたから」
「したね。明朝、『聖女の湯』を1時間程度空けてくれるそうだよ。僕たちの為に。たまには‥‥少しのんびりしようか」
「アリエルも入れるかしら」
「タライがいいかな」
 赤子は父親の頬をぺたぺた触った。笑いながらアリスティドはその小さな手に触れる。
 色々と忙しい毎日だが、それでも得たいと望んだ女性と共に暮らす事が出来る生活は、幸せに満ちていた。子供も出来て、それも可愛い女の子で‥‥。髪は金色に近い茶。瞳は青。大事な、大事な家族だ。ハーフエルフとして産まれてしまった事で、望まぬ不幸を持って生まれた愛する娘。だがだからこそ、存分に愛してやりたい。
「聖堂は入りきれないくらいの人でいっぱいですよ。そろそろ準備はいいですか?」
 司祭の正装で入ってきたエルディンが、2人に告げた。アリエルと目が合ったので、そのまま微笑む。だがアリエルの目は、エルディンのぴくぴく動く耳に向けられていた。
「あー、あ〜」
 耳に触りたいのか、手を伸ばしている。だが一度、耳をそちらへ向けてやったら思いっきり引っ張られた経験を持つエルディンは、微笑むだけで留めておいた。
「準備は大丈夫。おいで」
 娘を片手で抱き、もう片方の手を妻へと伸ばす。エリザベートは微笑んでその手を取り、親子はエルディンの後を歩いて聖堂へと向かった。
「アリエルちゃーん!」
 聖堂に入って真っ先に飛び込んできた声は、それだった。
「アリエルちゃん、今日もかわいいー!」
「‥‥遂に彼女にも出来てしまいましたか‥‥。ファンクラブが‥‥」
 エルディンが思わず呟く。ラティールはここ数年、『○○ファンクラブ』の設立が流行りだ。それを作った原因は冒険者にあるらしいが。
「‥‥変な虫が付くと困るね」
「でも嬉しいわ。この子が‥‥祝福されている、って事だから」
「そうだね」
 ずっと危惧していた。受け入れられないだろうと。だが、彼らが向ける目は真っ直ぐで楽しそうで笑顔でそして。
 幸せそうだ。
「皆、今年もお疲れ様」
 エルディン主導で神に祈りを捧げ歌った後、アリスティドが人々に向かって声を掛けた。
「又、来年も‥‥地下の発掘と埋立て、植木と町並みの整備‥‥色々とやる事が多くて大変だと思うけれど、力を貸してくれると嬉しい」
「勿論だー!」
「当然ですー! アリスティド様の為に頑張りますっ!」
 因みに本人は知らないが、この町に於いてファンクラブ会員数一位を誇るのは、当然町長の会である。人は、綺麗なものに弱いのだ。
「皆が豊かな心を持ち、幸せになれるよう、祈り続けたい。そして実行して行きたい」
「これからも私が全力で補佐しましょう」
「有難う」
 エルディンへ向けて、万感の想いを込めアリスティドは感謝の意を告げた。ただ、一言。だがこれまでに労力を尽くして家族を洗礼し祝福し続けてきてくれた事は、永遠に忘れまい。
「さぁ皆さん! 町長が、まだ3樽分は開ける事が出来るとおっしゃっていますよ! レスローシェほど派手ではありませんが、存分に楽しもうではありませんか!」
 アリスティドは多弁ではないが、いつでもエルディンがそれを補助してくれる。『一番上は偉そうに威張ってるだけでいいんだよ』とはエミールの弁だったが、むしろ『佇んでいるだけで良し』と密かにファンクラブ会員には言われているようだ。ただ話すだけではなく、語るならば歌で、曲で。そう生きてきたアリスティドにとって、ただ言葉だけを大衆に伝える事は難しい。だが、彼が思うよりも人々は早い勢いで、吸収して行った。
 歌が、流れる。
 音が、聞こえる。
 この聖堂内に居ても、外で歌い踊る人々の声が歓喜の歌が。
 かつてこの地には、音楽は殆ど存在しなかった。その楽しみは奪われていたのだ。だが今人々は、様々な楽しみを歓びを見つけた。
「町長、さん」
 呼ばれて振り返り、アリスティドは笑みを浮かべる。
「今年も来てくれたね。有難う、久しぶり。アンジェル」
「うん。今年は‥‥アリエル、歩いてるね」
 その手にアリエルを抱っこして、アンジェルが立っていた。あまりの騒がしさにエリザベートが連れて廊下に出たはずだったが、又連れて来てしまった。ここに住まないかという話をしたのはもう数年前になる。だがアンジェルは、残された店で踊る事を選んだ。時々短い旅もしていると言う。聖夜祭の頃になるといつもラティールにやって来て、春になる前にパリへと戻っていく。数年経ってもアンジェルは余り変わっていなかった。余り身長も伸びていないし、喋りも相変わらずだ。だが同じハーフエルフであるからなのか、アリエルをとても可愛がっている。
「お父さんの兄弟に、この前、会ったの」
「‥‥彼が?」
「遠い所に行くんだ、って。‥‥これをくれて」
 出したのは小さな角笛だ。
「私、吹けないから。持ってて」
 不吉な予感がしないでもないのは、過去の経験からか。苦笑しつつアリスティドはそれを受け取った。
「厳重に保管しておくよ」
「アリス殿ー! 外回りに行きましょう! 馬車を出してきますよ」
「分かった」
「アリエル、見てるね」
「有難う。エリザ、行こうか」
「はい」
 アリエルとアンジェルに見送られ、二人は馬車へと乗り込んだ。


「やれやれ‥‥やっと終わりましたか‥‥」
「まだ初日ですよ、司祭様」
 夜中近くになって、やっとエルディンは仕事から解放された。人々も皆家や宿に帰り、聖なる夜を静かに、或いは楽しく過ごし続ける事だろう。
「初日が大事ですからね。毎年の事ですが‥‥緊張もしますよ」
「あら、どうしてです?」
 教会の私室で、エルディンは司祭服を脱いで楽な格好に着替えていた。傍では女性が暖炉に薪をくべている。
「表には出てきませんが、今もまだ旧ラティール領での出来事は払拭されていません。あの領主の娘が跡を継いでいると、快く思わない者も居るのです。その娘がハーフエルフの子を産む。呪いの対象だと騒ぐ者も過去には居ました。聖なる夜だからこそ、尚騒ぎ立てる者も居るのです」
「その差別こそが悲劇を生むのだと‥‥人は、なかなか気付けないものなのですね」
 女性はエルフだった。旧ドーマン領にあったエルフ村はかつて、全滅の憂き目に遭った。村人の中には命を落とした者も少なくない。その中から復興にと尽力し、人々を癒す道を選んだ女性だった。ドーマン領にはきちんとした教会が無い。ドーマン町として建て直しの最中だが、近いうちに教会を建設する予定であった。
 教会が出来れば故郷へ帰ってドーマンの教会に勤めたい、と彼女はよく言っている。
「リュシー殿」
「はい、司祭様?」
「私は近いうちに一度、ハーフエルフの偏見払拭の為、旅に出るつもりです。国内だけに留まらず国外にまで、広くこの考えを広めたい。ごく当たり前の良き隣人。人間も、エルフも、ハーフエルフも、皆、何も変わりません。当たり前の事ですが、この当たり前の事を、伝えて行きたいのです」
「立派な志かと」
「貴女に‥‥ついて来て頂きたい、とは申しません。貴女はドーマンで人々を助ける役目を担うつもりでしょうし。ですが‥‥この数年、ずっと傍で貴女を見てきた。エルフが少ないこの土地で貴女と巡り会えた事は、最早稀有な偶然としか言い様がありません。アリス殿が困難に立ち向かい家族を護り続けると誓ったように。私も、誓いたい。貴女と、貴女の家族と、貴女の故郷と、そして貴女が立つ場所を護って行きたいのです」
 エルディンの告白に、女性は立ち上がった。小首を傾げ、ややしてから微笑む。
「‥‥旅は、何年くらい掛かりますか?」
「今すぐに出かけるつもりはありません。もう少し落ち着いて‥‥ドーマンの教会もきちんと独自に運営できるようになってから‥‥」
「私も何時か旅に出たいと思っていました。故郷の事を司祭様が大事にして下さっている事は分かっています。貴方が旅に出る時も。どうか、お傍に」
「リュシー殿‥‥」
 傍に寄ってそっとその肩を抱くと、女性は身を寄せてきた。
「‥‥その‥‥私と家庭を持って頂きたいと、そういう意味ですが、構いませんか?」
 遠慮しがちに抱き締めつつ、囁く。
「えぇ、勿論」
「では‥‥私の事は、エルディン、と」


「それで、エルディンさんは今居ないのね。今頃‥‥何処かしら」
「10年になるわね‥‥。もうそろそろ帰ってくるはずよ」
「オー君、少しは成長してると思う?」
「エルフだもの‥‥。急いては駄目よ」
 穏やかな夜だった。椅子に揺られる母親を眺めながら、娘は増えてきた猫達を次々と膝の上に乗せていく。
「一緒に成長したはずのクロディーも、何時の間にか三児の母だもんね。12年前まで一緒に男同士の云々とか語ってたのに」
「お嬢様も次期領主の育成に余念がないのよ‥‥」
「もうお嬢様、じゃないでしょ。領主様、よね。‥‥あのクロディーが領主様だもんねぇ‥‥」
 くすくすと親子は笑いあった。
 人間、ハーフエルフ、エルフ。それぞれに成長速度が違う為、同じ時期を過ごせるのは一瞬だ。代々人間の家長を置いて来た領主の家では、既に代替わりが終わっている。とは言え、先代はまだまだ元気だ。
「まだ起きていたの? 早く寝なさい」
 かちゃりと扉が開く音がして、1人の男が入ってきた。それへと振り返り、娘は軽く猫の手を上げてみせる。
「母娘の会話を邪魔しないでよ、パパ」
「‥‥アリエル。前から聞こうと思っていたんだけど、どうしてエリザは『お母様』で僕は『パパ』なのかな‥‥?」
「だってお父様っぽくないし」
 酷い娘の言い様に、父は多少落ち込んだ。だが表面上は微笑を湛えてみせる。
 40年と言う年月が経っても、アリスティドはさほど変わっていなかった。人間の40年は若者を孫を持てるまでに成長させるが、エルフの40年では精々赤子が思春期を迎える程度まで成長するくらいだ。
「あなた‥‥。何か、言いに来たのでしょう?」
 結婚当時は無かった皺も薄っすらとその肌に刻まれている。だが椅子に座っておっとりと喋る彼の妻は、若い頃の面影が余り無かった。その妻に近付きそっと手を取って傍に座ると、この40年間、変わらず浮かべる笑みを彼女は見せる。幸せだと、彼女は繰り返し告げた。これ以上の幸せは無いと。
『自分が老いる事よりも、貴方が何時までも若い事が嬉しいの』
 そう、彼女は言った。
「うん‥‥そうだね。アリエル。僕達の大切な娘である君に、僕達から話したい事が一つある」
「‥‥何?」
 娘はその場で背筋を伸ばす。3匹の猫は膝の上で窮屈そうに乗ったままだ。
「僕達には、様々な困難もあった。けれども多くの人の力を受け、それを信じて乗り越えてきた。何より君が真っ直ぐに育ってくれた事。人を、自分を差別する事無く強く成長してくれた事に感謝しているよ」
「‥‥どういたしまして」
「君は、僕達の自慢の娘だ。今までも、これからも。君が何処に居ても、僕達が何処に居ても、君を応援し続けると誓うよ」
「有難う‥‥お父様」
 娘の言葉に、父は思わず笑みを零した。
 この言葉を君に言える事が、自分たちの生きた証。愛する人達に。誰かを愛する誰かに。幸福をと願った。その頃の気持ちのまま、彼は祝いの言葉を口にする。
「結婚、おめでとう。アリエル」
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2010年08月13日

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