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『【夏の花。君想う故に‥‥】 』
アーク・ローラン(ha0721)

 どこまでも突き抜けていくような夏色の空。
 広がる草原も青々として、空との対比があまりにも眩しく見える。
 一度その姿を隠されたとは思えないほど当たり前のように照りつける太陽が、全ての景色を鮮やかに焼きつけて。

 ‥‥ブリーダー達の本拠地カルディアを北に臨む国があった。
 商業大国、ヘイタロス。
 レッド、ブルー、イエロー、グリーン、パープル、オレンジ‥‥そして、全ての色を統括するグレート。
 魔道具の開発、機械の研究。突出した技術力を持つこの国に、一人の商人がいた。

●ヘイタロスの夏
(「こっちの夏は、しんどいな」)
 工場から排出される煙を突きぬけて、機械の騒音を撥ね退けて。
 それよりももっと強靭な太陽光が大地を照らしつけていた。
 カルディアから見る太陽も、ヘイタロスから見る太陽も、それはきっと同じはずなのに。
 どこか違うのは、傍にいてほしい人がいないから‥‥?
 などという感傷的な理由よりもはるかに大きな原因。それは、ひとえにこの土地の環境によるものだった。

 初春‥‥冬の終わりを告げるように、春の訪れを迎えるように、ブリーダー達はかくも苦しい戦いにピリオドを打った。
 あれから気付けば約半年が経過しようとしている。正確には半年にはまだ足りないが、長いようで短い日々だった。
 戦いの後、ブリーダー達は散り散りになっている。
 個々にすべきことや、為したいことがあって前向きな理由でギルドを去る者。
 以前の様に活気あふれるギルドの様子は今はもう無くとも、カルディアでギルドを守り続ける者。
 ブリーダー達にはそれぞれ、あの時期を乗り越えたからこその光明が見えていた。
 どちらかといえば、アーク・ローラン(ha0721)はその前者だった。
 今は『ブリーダー』と『商人』という二足のわらじを履きこなすような日々。
 そんなアークが『商人』側の仕事を終えて、ヘイタロスで居を構える場所へと帰還すると真新しい郵便物が目にとまる。
「‥‥リリー」
 見慣れた文字。もう幾度、こうして彼女からの手紙をもらっただろう。
 結局一度も返事をしたことが無いけれど、お互いにとってはむしろそれこそが当たり前のようになっていた。
 信頼の上に成り立つ手紙を手に取るアーク。いつもより厚みがあることに気付き、清潔感のある真っ白な封をきる。
 ふわり。開く手紙から、やわらかなカモミールの香りがした。

●第二の故郷へ
 見渡す限り一面の青空と、限りなく続いていく草原の間に立って。
 アークは久々の空気を大いに堪能していた。
 この景色の中で一人、大きな荷物を背負って歩く自分を、一瞬以前の自分と重ねては小さな笑みがこぼれる。
 アークは、リリーからの手紙に添えられていた一枚のチラシを手にしていた。
 その紙に描かれているのは、カルディアの大花火大会と夏祭りについての詳細。開催日を綴る文字は明日の日付を示している。
 誰にも告げる事無く祭りの会場へ来たアークは、目的の場所を探して周囲を見渡す。
「あの。花火の打ち上げって、どこでやるんです?」
 その表情に浮かぶ色には、ヘイタロスに居た時とは少し違う穏やかさが滲んでいた。

「‥‥あれ?」
 祭りの準備という毎年恒例の依頼に顔を出していたジル・ソーヤ(hz0005)。
 ジルは目を擦った後、もう一度目を細めて「じーっ」と会場に現れたある人物を見つめる。
 彼女の見間違いか、もしくは炎天下での作業続きで脳が勝手に見せてくる白昼夢か。
 どちらでもなければ、彼女の視線の先には最近会っていなかった人物がいるのだ。
「お祭りに帰ってきたのかな?」
 ジルはその人物の名を呼び、手を振って近づこうとした‥‥が。
 しかし、後ろからガシッと羽交い絞めにされる哀れな少女。
「待て、ジル!」
「仕事ほっぽってどこに行くつもりだ!」
「ちょ‥‥まって、あそこにアークがっ!」
「いいからそっちの大砲動かしてくれよ、俺達じゃびくともしねえ」
「ええ‥‥女子にそういう事言う? あ、アーク行っちゃったー」
 アークが目指すのはとあるおうち。
 きっとその家の屋根は今日も自分の記憶通りの鮮やかな青をして、家人達を見守る風見鶏が風を受けてのびのびと大地を見下ろしているのだろう。

●逢瀬
「‥‥ヘイタロスに行く前より荷物、多くありませんか?」
 アークを迎えたリリー・エヴァルト(ha1286)が、彼の手荷物を見て開口一番そう呟いた。
「折角お土産、色々用意してきたんだけど」
 出迎えてくれた彼女の笑顔に釣られたのはもちろん。
 思ったより元気そうにしている様子に安心して、アークもつい頬を緩める。
 通された彼女の部屋で、下ろした荷物の中から取り出すのは大量の浴衣と‥‥
「ワンピースも、ですか」
 彼女と一緒に過ごしたこと。それがどんなに小さな出来事であっても‥‥アークは大切にしている。
 それに込められた気遣いや思い遣りがリリーへと伝わっただろうことは、彼女を見ていればわかる。
「ありがとう、ございます」
「ん。‥‥ほら、他にも色々暑い中がんばって持ってきたんだから」
 アークはそう言って、机に色々な物を並べて見せた。
「きっと、似合うと思うのだけど」
 着物に合うよう見立ててきた帯止めや飾り紐、そして‥‥リリーの黒髪に良く合う鮮やかな髪飾りを広げ、アークはそれらを指でそっと撫でる。
「明日のお祭りに、着ていってもいいですか」
 リリーの問いかけに、返事など要らなかった。
 その為に、こうしてキミの元へたくさんのプレゼントを抱えて帰って来たのだから──

●祭り
「やっぱアークだ! ‥‥となれば、あの浴衣の子はリリーだよね。ていうか違ったらニュース!」
 相変わらず当日も運営側で祭りに参加していたジルは、見慣れたおひさま色の金髪の青年と、その隣を歩く艶やかな黒髪美人を「待ってました」と言わんばかりにパッと顔を輝かせて視界に捉えた。
「リリー、浴衣‥‥着てる。かわいいなぁ」
 金槌片手にきゅんとしながら、そこでふと気が付いた。
「ジル!」
「‥‥えー‥‥」
 仕事をしろと言わんばかりに、運営側のおっちゃんがジルの首根っこを掴んでいるのだ。
「だって、そこにアークとリリーがいるんだもん。おねがい、ちょっとだけ!」
 ジルの「少しだけだからっ」の全力のお願いに、おっちゃんはしばし考えた。
「しかしなぁ、ジル。お二人さん、デートじゃないのか? 行っても邪魔になるだけだぞ」
「なん‥‥ですと‥‥!!」
 まるでジルの顔の周りに「Σ」のような何かが出てそうな表情だった。
「折を見て邪魔にならんよう挨拶したら、戻ってこいよ」
 おっちゃんは、ジルの手の中の金槌をすっと抜くと軽く肩をたたいて少女を送りだす。
「ありがとう!」
 それを後押しにして、ジルは嬉しそうに二人の方へ走りだした。
 声をかけるタイミングを伺おうと、二人の少し後方から楽しそうな笑顔を見守る。
 ──目的を果たした時、ジルの頭の中に「仕事に戻る」の選択肢が残っているかどうかは誰も保証してくれないけれど。

「‥‥」
「どうか、しました?」
 立ち止まって頬を掻くアークの顔を、リリーがそっと覗きこむ。
「や‥‥なんでもない、よ」
 アークが、察知したのは遠くでも聞こえた自分の名前。
 その声の主について、アーク達二人は親しい間柄である事。
 また、その人物が現在進行形で自分達の後ろをつけて様子をうかがっている事。
 とりあえずそこまで把握したアークは、僅かに苦笑いを浮かべてリリーの問いに応える。
「こんな賑やかな場所ですもの。誰か、知り合いの方に会いそうですね」
 たとえば、ジルさんとか。そう言いながら当りをきょろきょろと見渡す彼女に、アークは我知らず微笑んでいた。
 改めて見る目の前のリリーは、昨日アークが贈った浴衣の中で一番彼女に似合うものを身に纏っている。
 この時期に咲く、夏の花──百合。
 それをモチーフにした上品な浴衣。きっとそれが彼女に似合うだろうと思っていたけれど、実際の彼女はもっと綺麗だった。
 淡い乙女百合色の地に白く細いストライプが上品に全体の調子を整えており、裾には染め抜いた大輪の白百合が幾つも咲き誇る。
 シンプルな袖には上品なレースが編まれた飾り襟が仕立てられており、
 帯は落ち着いた紅色の帯にレースを挟み込み、背の結び目から百合の花の様にふわりとレースの端を少し垂らした形になっている。
 彼女の何処か儚げな佇まいといい、全てが相俟って、それは花のようだった。
 当のリリーはと言うと、久々に出てきた人混みの中が嬉しいのか、ひょっとしたら物珍しいのかもしれない。
 祭りの屋台が立ち並ぶ大通りを、あっちへふらふら、こっちへふらふらと、楽しげに‥‥そしてどこか危なっかしく下駄を鳴らして歩いてゆく。
 自分自身が全てを賭けても惜しくない人、だから。無意識か、アークは彼女の手をとり、やんわりと握りしめる。
 その温もりを確認した後にリリーの一歩だけ先へ立ち、道をつくるようにして歩き始めた。
「これで、迷子にならなくて済みそうですね」
 後ろからくすりと笑う声が聞こえてくる。
 アークは、自分が今どんな顔をしているのか想像出来ず、彼女の方を振り向かないようにして一度だけきゅっと強くその手を握り返した。

「あ、綿あめ食べたいです」
 リリーがその先に見えた屋台を指差したので、アークがそこへ先導しようとした所で後方の彼女が大きくよろけたのに気付く。
 ほぼ時を同じくして、アークの横を、祭りの景気に浮かれて酒気を帯びた男が二名機嫌が良さそうに歩いていくのが見える。
 恐らく、彼らのどちらかが彼女の肩にぶつかったのだろう。
 身体の弱いリリー、彼女の負う病。それに相反するような熱気と祭りの人混み。
 先程から、彼女へ対する配慮が足りていないのではないかと自問していたアークにとって、これは最悪のタイミングだっただろう。
 自分にならともかく、リリーにぶつかっておいて目の前の二人組は素知らぬふりで自分の横を通り過ぎようとしている。
「‥‥おい」
 衝動的だったような気がする。
 アークのエメラルドのような瞳が、鈍い光を宿して男二人を睨みつけていた。
 どすの利いたえらく低い声は、普段リリーと接する彼からは程遠い声音。無意識に放つのは、護るものを背にした者の気迫。
 まるで強制的にアルコールを抜けさせるほど強い声と視線だったと、後ろから見ていた少女は感じた。
「わ、悪かったよ!」
 酒気はどこへやら、さっさと脇道をそれて男二人は消えてゆく。
 なんだ、真っ直ぐ歩けるなら最初からそうしてれば良いのに。というのは後ろからもぐもぐと焼きもろこしを食べるジルの談。
 アーク怒らせちゃって間の抜けた二人、っていうかリリー大丈夫かな。などといいながら、二人の様子を見守る少女の話は後ほど。
「ありがとう」
 気付くと、アークの眉間に人差し指を宛て、どことなく苦笑いを浮かべたリリーが目の前にいた。
 宛てられた指に気付いて思わず表情を崩すと、「大丈夫?」と彼女を労わるように確認をする。
 大丈夫ですよと何でもない風に答えたリリーが、逆に彼女がアークの手を引いて先程の綿あめ屋を目指す。
 彼女のそんな強さに救われるように、そんな彼女だから惹かれたのかもしれないと自分で反芻するように。
 繋がれたリリーの手を強く握りしめ、二人は再び歩き出した。
 ご所望の綿あめ屋に到着すると、アークは二つ分の代金を店主に渡す。
「綺麗な彼女だね。もちろん、兄さんも美人だけどな!」
 祭りのテンションか、大分ノリの飛んだ店主は二つの綿あめを渡そうとしたが、アークは1つでいいと丁寧に断りを入れた。
 しかし、先程アークが手渡した代金は綿あめ二つ分。
 首を傾げる店主にアークはそっと何事かを伝えると、大笑いしながら店主は改めて綿あめを二つ手渡した。
「1本はサービスだ」
「‥‥ありがと、頂いておくよ」
 一人一つ、綿あめを持って。
 ほわほわの綿あめを口いっぱいに含むと、やわらかな砂糖の甘みが広がっていく。
 隣には大切な人。繋がれる手から感じる体温と、太陽が落ちてなお引かぬ熱気に心まで蕩けてしまいそうだった。

 リリーとアークは、花火の良く見えるであろう噴水のあるひらけた公園を目指して、光溢れる賑やかな屋台を回りながら歩いてゆく。
「いいなー、綿あめっ!」
 ひょこっと店の影から顔をのぞかせたジルは、指を咥えながら二人のあとをついていく。
 散々さっきから焼きそばだなんだと食べ歩いておいて、よくもまぁ言えた台詞だが。
「ジル!」
 丁度綿あめ屋の前を通り過ぎようとした時、少女を引きとめる声がした。
「ほら、食いな」
 そう言って、店主がジルに大きな綿あめを渡す。
「え、いいの? なんで?」
 もちろん断るはずもなく、ちゃっかり受け取りながら不思議そうな目で店主を見上げると、こっそり店主が耳打ちをした。
「さっきの金髪美人なお兄さんからだ。後で礼を言っておけよ」
「!」
 思わず綿あめに落としていた視線を前方のアーク達へと向ける。
 何か話をしながら時折振り返るアークに、微笑み返すリリー。幸せそうな二人の姿に、思わず胸が一杯になる。
「ありがとう‥‥!」

●天空の花畑
 祭りや花火の会場から少し離れた公園に、二人はいた。
 そこは背の高い木々がなく、見上げればどこまでも続く星空に呑み込まれてしまいそうな程の美しい景色が望める。
 花火観賞に絶好の場所だった。それというのも、賑やかな場所からリリーがアークを連れ出したのだった。
「疲れてない? 何か、いるものは?」
 リリーをベンチに座らせ、いろいろと尋ねるアークに思わず彼女は笑いだした。
「大丈夫、ですよ。‥‥少し、心配性になった?」
「‥‥わからない」
 深く息をついて、リリーの隣にゆっくりと腰を下ろし、空を見上げた。
「今日は、ごめん」
 溜息のように呟くと、思わず膝に肘をつき、掌で顔を覆うアーク。
「俺‥‥なんか、色々上手くいかなかった、かも」
 久々のデート。リリーを楽しませたくて、笑ってほしくて‥‥だから精一杯考えて、手を尽くした。
 きっと今頃、完璧にエスコートして、彼女が文句なしに誇れる自分でいられたら、と。
 そう思っていたけれど、現実は自分の思うように行かなかった‥ような気がする。
 アーク自身の頭の中でぐるぐると抱え込んでしまったモノ。
 それはすべて自分への苛立ちに変わっていきそうだったけれど、それを払い飛ばしてくれたのはリリーだった。
「そんなこと、気にしてたんですか」
 顔を覆うアークの手をそっと両手で包みこんで、リリーは続ける。
「この浴衣も、髪飾りも、買って下さった綿あめや、去年は上手く出来なかった射的も‥‥みんなみんな嬉しくて、幸せで」
 アークが顔をあげたのを見て、尚の事リリーは穏やかに微笑みかけた。
「去年は、想像もつかなかった‥‥ですよね。こうやって過ごせるのは、あなたがいてくれるから。こうして、帰ってきてくれたから」
 そして‥‥──花火が、あがる。
 打ち上がる花火は次々と夜空に広がり、いくつもの光を撒き散らして咲き乱れる。
 光の後にくる重厚な音は、見るものの心を揺さぶった。
 リリーは花火の打ち上げと一緒に何かを伝えようとしてくれた。
 結局、最後の言葉は物理的に聞こえなかったけれど、アークの気持ちには十分すぎるほどに届いている。
「リリー‥‥」
「見て下さい、あれ!」
 遮られた言葉。その声にアークは思わず空を見上げる。
 かつてない程の大輪の大小さまざまな光の花々。空一面に広がる花畑の圧倒的な迫力と、美しさに思わず息をのんだ。
 それは、事前に会場に訪れ、花火職人たちに依頼して打ちあげてもらったアークのとっておきの花火玉たちだった。
 アークはその光の花畑を見つめ、瞳に幾つものきらめきを映す彼女の横顔を言葉も無く見守った。
 この胸の中にある彼女への気持ちを一つの名称で括る事は出来ないけれど、確かなのは、自分にとって彼女はかけがえのない大切な存在であると言う事。
「あの花火、もしかしてアークさ‥‥」
 花畑の光が薄らいで、シャワーのように大地に降り注ぐ頃。
 視線を空から戻そうと振り返ったリリーに、アークは思わず唇を重ねた。
 それは突然で、やっぱり強引だったかもしれない。けれど‥‥そうしたかったから、した。
 今までのもどかしさを振り払うようなシンプルさだったけれど、ただそれだけでアークは気持ちは満たされていく。
 心からリリーの事だけを想い、リリーの為だけの自分でいられるこの時間を、至福に思う。
 余韻を残して離れる唇。聞こえてくる小さな笑いはリリーのもので、彼女は改めてアークの手を握った。
「きれいだった。‥‥ありがとう、ね」
 二人で小さく笑い合えば、それまでアークの中にあったもやもやした何かもが花火の様に光って散りゆく。
「ね。ジルさんもこの花火、見てるのかな‥‥?」
 二人の瞳に映り込む色とりどりのきらめき。
 その光を視界の端に留め、リリーが呟いた言葉にアークが「あ‥‥」と、気付いた様に周囲を見渡す。
(「そういえばここに来るまで気配はあったはずなんだけど」)
 恋愛やらその手のコトに疎いジルは、途中で空気を読んだのかあてられたのか。とにかく退散した模様だった。
 最後にジルの気配を感じた場所へアークが向かうと、綿あめの棒でぐりぐりと公園の土に何かの文字が書かれていることに気付く。

 綿あめとか、いっぱいごちそうしてくれてありがとう! アークもリリーも大好き。また、カルディアに遊びに来たら、ギルドに寄ってね!
 追伸:リリー泣かせたら、ヘイタロスに乗り込むから!

「‥‥これって」
 見慣れた不格好な文字に漸く気付いたリリーが、アークを見上げる。
「ジルも、同じ花火を見ていたようだね」
 最初から全部わかっていたアークは、今日の祭りを振り返って思わず無邪気に笑んだ。
 思わず頬を朱に染めたリリーの頭をぽんぽんと撫でるように叩く。
「さ、家まで送るよ。お姫様」
 手をとり、再び二人は歩きだした。夏の夜、虫たちの奏でる涼やかなオーケストラを背に───

━ORDERMADECOM・EVENT・DATA━━━━━━━━━━━━━━━━━…・・

登┃場┃人┃物┃一┃覧┃
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【整理番号 / PC名 / 性別 / 年齢 / 職業】

【ha0721/アーク・ローラン/男性/外見年齢19歳(実年齢38歳)/狙撃手】
【ha1286/リリー・エヴァルト/女性/外見年齢21歳/ハーモナー】
【hz0005/ジル・ソーヤ/女性/外見年齢17歳/ウォーリアー】


ラ┃イ┃タ┃ー┃通┃信┃
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お待たせしております、「ココ夏!サマードリームノベル」をお届けいたします!
本編中は、大変大変お世話になり、ありがとうございました!
お二人の情報は、拝見せずとも概ね暗記してございますので、大変書きやすく(笑)
楽しいシチュエーションで、ジル自身もきゃっきゃしながらお祭りを回れました!
綿あめなど、ごちそうして頂いてありがとうございますv
結局挨拶をしたかったのですが、平たく言うとアテられて顔が出せない鈍いジルでした!恨めしい!(←)
昨年からではありますが、初めて依頼でお世話になってから一年ほどが経ちますね。
時間の流れははやいもので‥‥お二人の関係が育まれていく様子も拝見してまいりました。
またお二人にこうして巡り合わせて頂いて、とても幸せに感じます。
祝福と共に、お二人の幸せを心よりのお祈り申し上げます。
また、最後になりますがキャラクターのイメージが違うなどございましたら、リテイクをお願い致します…っ!
この度はご発注ありがとうございました!まだまだ暑い季節です、お体にはお気をつけて素敵な夏をお過ごしくださいませ。
(担当ライター:藤山なないろ)
ココ夏!サマードリームノベル -
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The Soul Partner 〜next asura fantasy online〜
2010年08月26日

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