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『【監督さんは大変です】 』
東雲 辰巳(ea8110)
 天高く、馬肥ゆる秋とゆーのは、東洋のことわざだが、その馬を模した戦いをくりひろげる競技が、運動会には必需品と言うものだ。
 最近は、春先に運動会を行うエリアも多かったが、ここでは従来通り秋の大運動会をメインにしていた‥‥。
 ここ、オーストラリアでも、それは変わらない。領主となった今でも、冒険者として依頼を受け、そして普段は家庭教師として他の家々をまわる事も多い彼らは、このシーズンにも、その仕事を請け負う羽目になっていた。
「運動会の助っ人?」
 東雲が家に帰ってくると、レディさんが今日の仕事予定を、家の黒板に書き込んでいる。それによると、練習だか監督だかのコーチ役として、借り出されたようだ。
「そうなのよねー。騎士部の方で人が足りないらしくて」
 最近は、冒険者のパワーを都市防衛に生かそうと言う試みの一巻として、冒険者に指導を仰ぐ事も多い。普段は騎士を生業にしている者も居る為、鍛錬という名目では、概ね好意的に受け止められていた。要するに、俺より強い奴はどこにいる選手権と言うゆー奴である。
「それって大問題じゃないのか?」
「平気よ。私がやるのは、敵側だもの」
 東雲が心配そうに言う中、レディさんは自信たっぷりの表情を見せる。だが、彼には気にかかる事があった。
「大丈夫なのか?」
 敵側と言う事は、相手は打ち込んでくる方だ。レディの事だから、手加減やためらいなんぞあろうものなら、容赦がなくなる。普通なら病院送り寸前だが、その寸前が出来ないのが、レディさんである。
「何を心配してるのよ。私にも対抗できないペラ騎士が、デビルやらモンスターに勝てるわけないでしょ」
「そりゃあそうだけど‥‥」
 東雲もレディも、下手なデビルやモンスターなら、1人でシバキ倒せる。それくらいのレベルと技をお持ちのレディさん、ぺちんと東雲の額に触れ、安心させるようにキスをする。
「大丈夫。私は、負けないから」
 そのまま、くるりと踵を返し、出勤していく彼女。その姿は、依頼に出て行くときと変わらない。
「相変わらず負けず嫌いな奴だ‥‥」
 交わしたぬくもりの後に触れながら、そう呟く東雲だった。

 ところが、である。
 世の中、そんなフラグをたてちゃったら、上手くなんか行かないもので、運動会の練習と言う名のステージでは、レディさんの高音ボイスが、周囲の空気温度を否応なく下げていた。
「こらそこぉ! 気合い入れてスピード上げる! 右、遅い! 左、はやすぎ!!」
 イライラした様子で、頭を抱えているレディさん。騎士候補生達の動きは、傍目から見ても機敏とは言いがたく、集団戦に慣れていないようだった。
「ああもう、なんでこうなるのよ」
 思い通りには行かない状態に、ため息をついてるレディさん。そんな彼女の様子を見にか、ひょいっと生垣の向こうに顔を出す東雲。
「やってるやってる。どうだ?」
 今回の教練は、別に秘密主義と言うわけではないので、東雲のように、割と簡単に入り込める。その為、息子や彼氏や旦那を教練に参加させた貴婦人達が、お弁当持ってずらりと差し入れ受け入れ所に並んでいた。東雲も、名目上はそのつもりらしく、知り合いに作ってもらったらしい重箱弁当が、風呂敷から見えていた。
「情けないわねー。ちっとも勝てないのよ。右手一本の私にすら勝てないんだもの」
 レディの右手には、愛用のライトハルバードが握られていた。彼女のパワーでは、既に少し軽すぎる気もしないではないが、良く手入れされ、使い込まれていた。
「お前を基準にしないでくれ。どれ、やってみ」
 重箱を置き、転がっていた練習用の木剣を手にした刹那。
「せぇいっ」
「おわっ」
 いきなり、そのライトハルバードが振り下ろされてきた。かなりのスピードを持って振り下ろされたそれを、すっと避ける東雲。だが、レディさんは容赦なく突きを入れてくる。
「ほーら、さっさと押し返しなさいよ」
 その場から、一歩も動いてないレディさん。明らかに手を抜いているが、それでも東雲はかまわず木剣を横薙ぎにする。
「しかがたないな‥‥。それっ」
「予想済みよっ」
 かんっと乾いた音で受け止め、ライトハルバードをコマの様に振り回し、弾き返すレディさん。時ならぬ模擬戦に、候補生達の動きが止まる。
「‥‥‥‥ふう」
 ざっと距離を取り、立ち止まるレディさん。シーンと静まり返った場内に、どう? と言わんばかりの表情で口元を微笑ませる。
「‥‥相変わらずよね」
「レディこそ」
 旗から見ると、ライバル同士のドツキ合いだ。ばちばちとにらみ合う姿は、とても2人が付き合っているようには見えなかった。
「別にパワーが落ちているわけじゃなさそうだな」
「ええ、こっちのパワーが落ちているわけではなさそうだし」
 刹那、その空気がふっと緩んだ。レディさんが、その緊張を解き、突きつけていたライトハルバードを引っ込めている。それを見て、東雲も木剣を刀と同じ位置に戻していた。
「と言う事は‥‥、向こうが悪いわけだな‥‥」
 彼女のパワーは落ちていない。思考回路も正常である。足元には、無意識に落とした小石が、陣図の形を成していた。だが、打ち込み程度が気になるのは、やはり生徒達も、修行不足と言った所か。
「そう言う事。これじゃ、本番が思いやられるわね」
 ひょいっと軽斧槍を担いで。ぎんっと候補生達を睨みつけるレディさん。魅入っていた生徒達が、彼女の怒鳴り声に追い散らかされたのは、ほどなくしての事である。

 数日後、候補生教練所では、予想通りの練習不足が露呈していた。
 いわゆる、騎馬戦が今回の協議である。リーグ戦で、対抗形式を取る事になっていたのだが、ぼろ負けしていた。
「あーあ、やっぱり‥‥」
 頭を抱えているレディさん。どれだけ指導しても、集団戦としての協調力が足りないらしく、すぐに各個撃破されてしまう。
「鍛え方足りなさ過ぎなのよ。さて、どうしてやろうかしら‥‥」
 これで、各個がもっと強ければ、分断されてもどうにかなると言うものだが、そうも行かないのが候補生と言うものだ。
「仕方ない。呼び出すか‥‥。ちょっと!」
 このままでは、立ち行かないと判断したレディさんは、生徒の1人を呼んで、お使いに行かせる。程なくして、やってきたのは。
「‥‥で、俺が呼ばれると」
 東雲である。
「仕方がないでしょ。私は出られないんだから」
 どうやら、ルール上、監督官は出られないそうなので、助っ人を呼んだらしい。しかし、東雲さんは不満そうな顔で、レディの横に座り込んだ。
「なんで俺が助っ人参戦に行かなくちゃならないんだ」
「サムライだったんだから、集団戦の知識くらいあるでしょ。つべこべ言わずに、行って来なさい!」
 げしっと、その背中に蹴りが入る。ふらふらしながら、候補生の中に放り込まれてしまう彼。
「ったく、人使いの荒い嫁だ」
 候補生達が心配そうな、でも触れてはならなさそうな表情を見せて、声をかけてきた。それを、大丈夫と制しながら、ぼそりと呟く。だが、耳の良いレディさんは、それを聞きつけて、じろりと睨んできた。
「何か言った?」
「な、何でもありません。姫さまっ」
 参加しないと、酷い目に会うのは確実らしい。

 が、そうは言われても、運動会なんて、馬鹿馬鹿しくてやっていられないのが、本音である。
「どーもやる気がでんなぁ」
 他の競技中、そう言って座り込む東雲。見れば、点数経過に東雲の功労があるとは思えない。
「ちょっとー、点数今ひとつじゃない」
「俺は全く関係ない立場だし、美味しい想いをしないと、流石に気分も乗らないぞ」
 ぶうぶううりうりとつつかれる東雲さん。そりゃあ、関係のない御仁に、運動会のポイントゲッターをやらせようと言うのが、無理がある。それに、競技の殆どは、個人競技ばかりなので、出番がない。
「パン食い競争なら、パン食べ放題よ」
「家で散々作ってるじゃないか」
 レディさんにそう言われるが。パン食い競争にぶら下がっているのは、彼女が作った物ではない。あんまり興味を示さない東雲くんに、彼女はまなじりを釣り上げて、ライトハルバードの先でつついてくる。
「ああそう。うちの生徒の作った美味しいパンが食べられないと」
 いつ、つけたカバーを外すか分からない姿に、東雲さんはぴくぴくとほっぺを引きつらせて、おめめを明後日のほうへと泳がせた。
「いやそのー。レディさん、ひょっとして機嫌悪い?」
「当たり前でしょっ」
 即答する彼女。うきーっと腕をばたばたさせるレディさん。左腕は全く聞かないので、右腕をぱたつかせる彼女を、まぁまぁと抱き寄せて宥める東雲。
「大丈夫だ。お前の生徒なら必ず勝てるから」
「どこに根拠があるって言うのよ。このあたしが、べしべし鍛えたって言うのに、この状態なのよ?」
 これがもし、ケンブリッジの冒険者学校だったのなら、一週間もあれば、結構な所まで、成績が上がる。だが、現状は全く違うので、彼女は信用していないようだ。
「レディさんのは調教じゃないか」
「文句ある? この程度に耐えられないようじゃ、デビルはもっと狡猾だし」
 その鞭が激しい事を、良くご存知の東雲さんが、眉をひそめるが、レディさんは悪びれもしない。今日は本当に機嫌がよろしくないようだ。
 とは言え、興味を惹かれるようなモノがない東雲さん。応援するのも飽きたらしく、座り込んだまま動かない。逆に、レディさんを膝の上に乗せようとする。だが、彼女はそれをするりと避けてしまった。
「興味がないしな。やる気が出ない。そうだ」
 寂しそうに手をわきわきさせていた東雲だったが、きょろっと生徒達を見回すと、にまりと思いついたように、口元を緩ませた。
「‥‥条件がある。こそこそこそ」
 そして、レディさんの手を引くと、耳元でこしょこしょと何事か囁く。その話を進めるうちに、レディさんの頬が見る見るうちに赤くなった。
「な、なんですってー」
 何を言われたのか、ぶんぶんと首を横に振るレディさん。しかし東雲は、悪戯を成功させるべく、袖を腕まくりする。
「と言うわけだ。生徒諸君、協力してくれ。こいつの頬を染めてみたい」
 大声で、人を呼ぶ彼。普段、びしばしと調教されている生徒達は、意趣返しと言わんばかりに、東雲に同調してきた。顔を引きつらせながら、にじり寄る生徒達は身を庇うレディさん。
「って、人を巻き込まないで頂戴よ」
 その手には、既にライトハルバードが握られたままだ。片手で刃のカバーを外そうとする彼女に、東雲が持ち出したのは。
「面倒だ。えい」
 宴会風俗御用達の、とある魔法剣である。それを、東雲は動かない左手に握らせていた。動かないので外せないレディさん、ただひたすら後ろに下がろうとする。しかし、その後ろには見学用の簡易ベンチがあり、
「って、いつの間にエロスカリバーをっ。きゃあああん」
 効果:なぜか脱いでしまう。もちろん、大事な所はピンクのもやで見えないので、若い男子が一杯でも安心だ。
「大丈夫だ。生徒は女の子しか入れないから。さーて持ち込めー」
 無防備になった彼女を、女性のスタッフと共に、更衣室へ運んで行く東雲だった。

 数分後。
「出来た」
 満足そうに言って、更衣室から出てきた東雲が、手を引いてきたのは。
「こ、この年でぱっつんぱっつんを着るとは思わなかったわよ‥‥」
 そっぽを向くレディさん。その首から下は、いわゆる体操服にぶるまーと言う奴だ。時代設定がものすごく合わないかもしれないが、2人が領主を務めるオーストラリアでは、時々こう言うものも見つかるので、他所の国に提供していたりもする。生徒達は、初めて見るレディさんの艶姿に、目を丸くして固まるやら、鼻の下を伸ばすやら。
「って、そこ! 注視しない! レディにそんな顔するのはマナー違反でしょ!」
 見られた方がぴーぎゃーと生徒達を追い散らそうとするが、その度に胸が揺れて、動きが止まる。
「ああもう。何でこんな事に‥‥」
「そうか? 似合うと思うが」
 嘆くレディさんに、東雲はそう言って額をなでなでしている。その手には、いつの間にかオーストラリアで見つかったと言う、ムゥの遺産が握られていた。
「そ、そりはひょっとして‥‥。絵写機‥‥」
「正解☆」
 今で言うカメラである。黒い箱型の生き物にしか見えないそれの目を、東雲はレディへと向ける。
「ちょ、ちょっとそんなの撮らないでよ! だいたい、こう言うのは、ミドルかパピークラスの担当でしょうがー!」
「そうかなー。似合えば年齢関係ないって、いつも言ってるじゃないか」
 入りたて年齢の子に、試練とか潜入訓練とか言って、散々女装させてきたのは、ほかならぬパープルセンセである。
「むうぅぅぅっ。その代わり、優勝しなかったら、承知しないわよ」
 反論できない彼女を、箱の記録用紙にしっかり刻み、後で知り合いの絵師に清書してもらおうと目論んだ彼は、その箱をしまうと、パープル先生のおててを取り、反対側の席へと導いた。
「わかってるって。さ、お嬢様こちらへどうぞ」
「はいはい」
 思わずついて行ってしまうレディさん。上りきってから、そこが貴賓席、と書かれた台の上だった事に気付く。
「って、ここは賞品席!」
「賞品だもん。でもあげないからな」
 生徒達がおーっと沸き立つが、東雲さんは生徒達に『自分専用』と釘を刺して、競技に勤しむのであった。

 本気を出したかもしれない東雲がやりだしたのは、ふがいない生徒を下げ、補欠から大量投入することだった。
「で、やってる事は召還作業、と」
「魔法じゃないから、卑怯じゃないぞ」
 しかし、その補欠要員と言うのは、オーストラリア育ちの野生児ばかりである。中には、マーメイドも入っているが、異種族がこっそり鍛錬に参加してはいけないと言うルールはない上、見た目はさほど変わらないので、しっかり混ざりこんでいた。
「別に魔法使っちゃダメとは言ってないわよ。でもこれ、いいのかしら」
「ルールには抵触していない。よし、これでOKだ」
 向ってくる敵役の候補生達に、魔法で応戦してはいけないという規定はない。その為、マーメイド達は、問題なく水の精霊魔法を食らわせていた。派手な魔法VS格闘戦が繰り広げられる中、レディさんは「ほほう」と、感嘆の声を上げる。そのおかげでか、後半見る見る追い上げて行ったから。
「喜んでくれた?」
 その様子に、あわよくば、この場で狙おうとする東雲。だが、そんな彼を押し止めるレディさん。そう上手く行かないようで、指先が額をぱちりとやりこめる。
「まだダメ。勝利のキスは、表彰式の後って、相場が決ってるでしょ」
 御褒美は、結果が出てからと言うことだった。

 だが。
 やはり付け焼刃では、上手くいかなかったらしく、良い所まで行ったものの、結局優勝からは一歩出遅れてしまった。
「ったく。やっぱり気にしてた通りになったじゃない」
「最初の出遅れが厳しかったのかもなー」
 だが、東雲の感想に、レディさんは不機嫌そうに口を尖らせている。
「あたしが悪いって言うの?」
「そうじゃないさ。言っただろ。悪いのは向こう、だって」
 確かに、その時指導をしていたのはレディだ。だが、この場合、鍛錬不足の候補生達が、ふがいないと言うだけの話である。
「まぁいいわ。一応報酬はその日払いだし」
 仕事の報酬を得れば、今日の予定は完了である。そう言って、事務手続きを済ませようとしたのであるが。
「まさか、報酬がこれとはなー」
 出てきたのは、イギリス特産大降りのネギである。人数分積み上げられ、12本ごとに束ねられたそれは、東雲には太くて美味そうな食い物に見えるわけだが。
「色々やらかしたからよ。仕方ない。クラスに配るか‥‥。勝利の報酬がネギって言うのもあれだけどね」
 だが、2人しかいないレディさんのご家庭で、消費できる量ではない。その為、2人はそれを、候補生達にもおすそ分けするのだった。
 そして。
「少し、窓を開けるか‥‥」
 配り終える頃には、家の中にネギの匂いが充満しているような気がした。これでは、中々良い雰囲気にならない。そんな気がして、出窓を開ける。ひゅい、と冷たい風が入ってきて、部屋の空気を一新させて行った。
「寒いわよ」
 その出窓に、湯浴み後のレディが腰掛ける。裁縫の得意な知り合いの多い彼女が、日本からの話を聞きながら作った、和風のバスローブは、木製の出窓にしっくりと馴染む。
 その、ジャパン的な雰囲気にぴったりなものを、東雲が差し出した。
「じゃあ、これであったまって見るか?」
 和紙のラベルが貼られた壷は、ジャパンで作られた事を照明するものである。
「って、どこから調達したのよ」
「ヒミツ」
 輸入品はめったに手に入らない。いぶかしむレディに、東雲は机に積み上げられた書類の束を見せた。
「‥‥ああ、この間の」
 どうやら、豪日の仕事関係で、無理難題のお礼として貰ったものらしい。違法な物ではない事を知り、レディさんは攻撃の矛‥‥いや、槍斧か‥‥を収めた。
「そう言う事。報酬としては不満だろうが、めったに味わえるものでもないし」
「それも、そうね」
 ここは、楽しむ事にしよう。そう思い、レディさんは木製の杯をもって来てくれた。そして、東雲の膝に乗り、その透明な液体を彼の杯に注ぐ。
「‥‥勝利の美酒に」
「‥‥2人の明日に」
 かちん、と静かにその液体が揺れるのだった。

 そして、翌日。
「‥‥あれ? どうしたのよ」
 ベッドから中々起きてこない東雲に、レディさんが様子を見に行くと、真っ青な顔をしたまま、動けない東雲さんがいた。
「飲みすぎた‥‥」
 気持ち悪そうに呻く彼。声が小さくなっている。
「ああもう。あれくらいの御酒で‥‥」
「あだだだ‥‥。あちこち痛いんだけど‥‥」
 レディさんが無理やり起こそうとすると、東雲が悲鳴を上げる。頭だけではなく、あちこちの関節や筋肉が痛くなっているようだ。レディさん、そんな彼の額に、ぬらした布を乗せてくれる。
「寝てなさい。どうせ動けないでしょ」
 その上で、薬草入りの油をもって来てくれる。疲労回復や打撲の治療に用いられるその香油を、はだけた背中と関節にかけたレディさんの指先が、東雲の背中をなぞって行った。
(まぁ、こんな時にしか、こんな風にやってはくれないしな‥‥)
 運動会。それは、翌日の有給休暇が必須項目な、学校行事である。
■「秋の大運動会」ノベル■ -
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2010年11月29日

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