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『SweetLife!〜後輩が見てた〜 』
ユウ・ターナー(gc2715)

 ユウの名前はユウ・ターナー。
 
 今日はバレンタインだから、だぁーすきな先輩に告白するんだよ。

 遅刻してグラウンドを走る先輩を見るたびにお胸がキュンとするの♪
 
 だから、頑張ってユウは告白するんだ!
 
〜ファースト・コンタクト〜
「あのさ‥‥気持ちは嬉しいんだけど、俺は他に好きな人いるからさ‥‥もし、本命チョコだったら、受け取れない」
 朝、遅刻してきた山戸・沖那のホームルームの時間を狙っての大胆なる教室襲撃をユウは敢行した。
 しかし、答えは柔らかいNOである。
 本命だったが為に、受け渡すわけにも行かずに、しゅんと肩を落としたユウは教室から離れていく。
 後ろでは告白を断った沖那に対して、男子生徒が掴みかかって騒ぎ、女子生徒がデリカシーの無さを臆面も無くぶつけていた。
 ユウにとっては雑音でしかない。
 心にあるのは沖那の呟いた一つの言葉‥‥『他に好きな人がいるから』の一点だった。
「じゃあ、沖那先輩の好きな人を見つけてユウがその人を超えればきっと先輩だってユウを好きになってくれるよね☆」
 一歩間違えばヤンデレともとられかねない独り言を呟いたユウは拳をぎゅっと握る。
 ユウ・ターナー11歳の恋の炎はまだ消えてはいなかった。
 
〜スニーキング・ミッション〜

―10:00 先輩は体育でユウは体調崩したといって保健室から観察したよ☆ サッカーをする先輩がかっこいーの―
 
「よーし、いっくぜぇっ!」
 沖那がバシンと蹴りだしたボールがゴールへと吸い込まれるように入っていく。
 飛び散る汗が輝き、運動しているときの顔もユウの胸を熱くした。
「かっこいーの♪ 沖那先輩」
 保健室の窓から眺めるユウは同じように沖那を見ている同じクラスの女生徒をウサギのバッグに入れていたメモ帳を取り出し簡単な似顔絵をメモしていく。
 沖那を応援している子がいるが、沖那はめんどくさそうに手をあげるだけで中には好きな人はいないようだ。
「沖那先輩は同学年には好きな子はいそうにないのかな? でも、ユウのライバルになるかもしれないから注意しておこ♪」
 言葉は軽いが女性との顔の特徴をメモしていくユウの姿はちょっとアブナイ。
 それでもユウにとっては重要なことであり、ますます沖那への熱を上げていくのだった。
 
―12:00 先輩はお昼を食べに中庭になんだかしょんぼりしているのは誰かを誘ったのかな?―

 購買で買ったあんパンを口にしつつ沖那は空を見上げたあとに、項垂れて一息。
 牛乳をぐびぐびっと飲んではまた一息、ため息を漏らしていた。
「なんだか寂しそうなの‥‥今すぐいってあげたいけど、ここは我慢するんだよ。ユウ」
 良く分からない言い訳を自分に言い聞かせて、ユウは昼食を食べる沖那を見守り続ける。
 クラスメイトとかが一緒に食べようというが、断っている姿が何度もユウの視界に入った。
「やっぱり、本当に好きな人がいて一緒にご飯を食べようとしたのかな? 今日はまっすぐ来たから、きっと昨日なの」
 沖那の半日の行動をメモをした手帳を開きユウは納得する。
 純粋な思いとは怖いものだ。
 思わず沖那が寒気を感じて身震いしたのも仕方のないことかもしれない。
 
―16:00 もうすぐ下校時間。でもユウは、体調不良の早退をして、沖那先輩の動向をチェックするの―

「沖那!」
「なんだよ‥‥会長」
 ユウが様子をみていると、沖那を呼び止めたのは背の小さな生徒会長の平良・磨理那だった。
(もしかして、磨理那会長が沖那先輩の好きな人!)
 思わず、二人を見つめるユウの手が強く握りられる。
「遅刻の常習者ではあるものの、運動では優秀な生徒の一人じゃ。妾からの大儀であるための義理ちょこを渡してやるのじゃ」
「義理ねぇ‥‥おおっぴらにいわれても微妙に嬉しくない‥‥」
 ため息を漏らして沖那は磨理那からの義理チョコを受け取る。
(チョコを貰ったの!)
 義理チョコと言っていた事なんて頭からすっと抜けてしまっているユウは手に持っているウサギのぬいぐるみにヘッドロックをかけた。
「本命だったら、受け取らないんだけどな‥‥そういや、先輩知らない?」
「妾が知るわけ無かろう! それにじゃ、女子の前で他の女子の話をするとは『でりかしー』の無い奴じゃの?」
「う、うるさいなっ! 本命の本命が欲しいとおもったっていいじゃないかっ」
 頬を赤くして目線をそらせる沖那の姿は磨理那を打ち解けているような感じもする。
(本命は別なの? あんなに仲良しさんなのに‥‥)
 沖那先輩と磨理那会長の話を聞きながらユウはむぅと眉根を寄せて睨むのように二人を様子を眺め続けていた。
 
〜ラスト・コミュニケーション〜
 放課後、下駄箱から帰ろうとする沖那をユウは壁に持たれかかりながら待っていた。
「沖那先輩‥‥やっぱりユウは沖那先輩のことが好きなの。だから‥‥これからずっと見守り続けるのっ☆」
「は? やめろっていってやめるって感じじゃないよな? それ?」
「うん!」
 どっと疲れたといった様子で沖那はユウに視線を向ける。
 ユウは認められたと思って、ものすごくイイ笑顔で答えた。
「じゃ、とりあえず‥‥帰るか」
「はーい♪」
 二人は手を繋ぐことなく帰り道を共にする。
 先輩と後輩、そんな関係だけでも今のユウには十分なのだから‥‥。


━ORDERMADECOM・EVENT・DATA━━━━━━━━━━━━━━━━━…・・

登┃場┃人┃物┃一┃覧┃
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【整理番号 / PC名   / 性別 / 外見年齢 / クラス  】
 gc2715  /ユウ・ターナー/  女 /  11歳 / スナイパー

ラ┃イ┃タ┃ー┃通┃信┃
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いつもありがとうございます。
ですが、こちらでははじめまして橘真斗です。

ユウちゃんの可愛さを出せていればとは思いつつも、やや恋に恋して暴走(?)といった雰囲気を作らせていただきました。
今後も仲のいい兄妹としていさせていただければ嬉しい限りです。

それでは手短ではありますが、次なる運命が交錯するときまでごきげんよう。
Sweet!ときめきドリームノベル -
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CATCH THE SKY 地球SOS
2011年02月28日

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