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『水無月の祝福〜毎日が記念日〜 』
シーヴ・王(ga5638)

 結婚してから一年半 
 ジューンブライドではないけれど、幸せな日々を送っている 

 今日もまた、大切な人と大切な記念日を記す

 そんな日々が本当に幸せ

〜スウェーデンで休暇〜
 『ミッドナイトサマー』‥‥日本で言えば夏至にあたる日はスウェーデンに住まう人にとっては夏の楽しみの一つである。
 仕事も休みとなって、家族で遊んだりできる貴重なときだった。
 その前後に結婚式などの祝い事もジューンブライドに合わせて行われたりして盛り上がるときでもある。
 ライディ・王とシーヴ・王が訪れたときも丁度そんなときだった。
 街中をのんびり散策していると教会では新しい家族が生まれる瞬間に遭遇する。
「ジューンブライドでありやがるですね。シーヴ達の結婚は12月でしたから、結婚記念日は半年先でありやがるですか」
「そうだね。もう1年半か……」
 感慨深げにライディが呟いた。
「結婚する前が長かったですから、シーヴにとっちゃもっと長い間一緒にいるでやがるですがね?」
 悪戯っぽくシーヴが微笑みかけてライディの腕に自分の腕を絡める。
「もうすぐお昼を過ぎやがるですから、カフェトラムに乗ってゆっくりとお茶をしたいです「そうだね。せっかくのお休みできているし、目一杯楽しんでいかないとね!」
 カフェトラムの話題が出ると、ライディは目を輝かして首から提げたデジタルカメラを大事そうになでた。
 ライディが電車好きなことはシーヴにもわかっていたが、ここまで明るい反応をされるとなんだか悔しい気分になるシーヴである。

〜カフェトラムの車窓から〜
「うわぁ、すごいなぁ‥‥電車とカフェが一体になっているなんて」
 子供のように目を輝かせ、ゆれる車窓から見える景色や車内を撮影するライディはお上りさんそのものだった。
「もう、静かに結婚生活を語ろうと思ったのでやがるですが、落ち着けっつー方が無理ですかね」
 紙コップに入れられた紅茶を飲み、シナモンロールを口にしながらはしゃぐライディが落ち着くまでシーヴは待つ。
 ユールゴールデン島に渡りながらベルツェリー公園前の広場へと渡りぐるぐると一周40分で回るカフェトラムは乗っている間は飲み物のお代わりは自由なので、気長に待つことはできるのだった。
「風が気持ちいいし、景色も綺麗だね」
「夏は皆がすごしやすい季節ではあるですね。冬が長い分、この時期はありがてぇものだとお祭りが開かれるんですよ」
 ようやく落ち着いたライディがコーヒーを片手に景色についての感想をつげる。
「こうして二人でのんびりしていると久しぶりにデートをしているって実感がしやがるですね。ライディは仕事をがんばっていて休みが合わないことが多くなったですから」
「う、それは……その、ごめんね?」
「でも、ちゃんとシーヴを思ってくれているのは正直嬉しいですから……結婚生活は毎日が記念日でありやがるですよ」
 泣きぼくろに垂れ目なライディがしょんぼりしていると本当に泣きそうに見えてシーヴは宥めるように微笑んだ。
 話をしていると、一周が終わって乗ってきた駅に戻る。
「もう一周しようか? 今度はゆっくり話すためにね」
「はいです。じゃあ、紅茶とコーヒーのお代わりももらわねぇとですね」
 ライディがシーヴと話すために時間を作ってくれる……今日という日がまたひとつシーヴにとっての記念日になった。

〜ミッドサマーパーティ〜
 翌日、お昼からの夏至祭にあわせて二人は移動する。
 すでに町中が人で賑わい、目的の広場につくにも一苦労だった。
「あ、マイストロングがたってやがるですね。一緒に花を飾りにいくです」
 白樺の葉で覆われた20mのポールにルピナスやマーガレットの花を飾るのが夏至祭の始まりの儀式なのである。
 ライディとシーヴはそろって花を飾り終えると、綺麗なポールの完成に広場にいた全員が拍手でお祝いをした。
 そのままステージにいる音楽隊がダンスのリズムを奏でると民族衣装に身を包んだ人々が踊りをはじめる。
 もちろん、シーヴとライディも民族衣装をまとっての参加だった。
「結婚1.5周年記念日っつーコトで、楽しく過ごしやがろうです」
 手を繋ぎ、指輪を光らせて二人はその場にいた人々と混ざって踊る。
「うん、これからもよろしくね。思い出を一杯作ろう」
 ライディが微笑むとシーヴも嬉しくて笑みがこぼれた。
 シーヴはライディと共にいた数年で、本当に笑えるようになったと感じる。
 ライディと過ごした何気ない一日や、こうして遠くに遊びにいく日々も大切な記念日になっているとシーヴは思っていた。
 ダンスが終わるとミッドサマーディナーと呼ばれる家族や友人と集まるひと時がくる。
『新婚の挨拶以来で緊張する』というライディにシーヴは『そのままでもシーヴが自慢できる旦那様なんで気にしやがるなです』と返した。
 食卓に並ぶと、定番ともいえる新ジャガの料理や、シルと呼ばれる酢漬けと共に果実を使った蒸留酒、スナップスが出される。
「アルコール度数がつよいんで、一気にのまねぇほうがいいですよ」
「わかってるけど……酔いつぶされないかだけが心配だよ」
 シーヴとライディは食卓で小さく話し合いながら、乾杯をした。

「「スコール!」」


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登┃場┃人┃物┃一┃覧┃
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【整理番号 / PC名      / 性別 / 年齢 / クラス  】
 ga5638  / シーヴ・王    / 女  / 21 / エースアサルト

ラ┃イ┃タ┃ー┃通┃信┃
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毎度発注ありがとうございます。
橘真斗です。

夏ばてなどあって、遅くなってしまいましたが楽しんでいただけたら幸いです。
涼しいスウェーデンにいってみたいものだと、資料を調べながら思いました。

手短ではありますが、これからもよろしくお願いいたします。

それでは、次なる運命が交錯するときまで、ごきげんよう。
水無月・祝福のドリームノベル -
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CATCH THE SKY 地球SOS
2011年07月22日

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