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『空に繋ぐ華【瑠亥】 』
藤村 瑠亥(ga3862)


 大規模作戦――Operation of Africa Conquest。
 アフリカにおける作戦が終了したのは、夏も終わりに近づいた八月も半ばのこと。
 藤村 瑠亥は日照館で家族と過ごしていた。
「花火、しようっ!」
 昼食後の微睡みを破るのは、リヒト・ロメリアの突然の提案だった。
 瑠亥とラナ・ヴェクサーは微かに首を傾げ、リヒトの笑顔を見つめる。
「すごーく唐突なのは分かってるけど、花火やりに行こうっ。折角の夏、楽しまなきゃ。ね?」
 本当に唐突だ。
「大規模作戦も無事集結。勝って兜の緒を、って言うけど……休息も大事。夏の息抜きって言ったら、花火だからねっ」
 休息も大事――。
 今、日照館でゆっくりしているのも休息だ。危険な依頼や大規模作戦、そういったものから離れてここで静かに過ごしている。
 しかし、夏の息抜きは花火だというリヒトの言葉には、人を惹きつけるような魅力があった。否、瑠亥を――と言ったほうがいいだろうか。
「家でゆっくりしてたいとかだったら申し訳ないけど、振り回させてもらうよ。退屈なんて感じない程に、忙しなくエスコートするからさ?」
 有無を言わさぬ勢いで、リヒトは二人のまわりを小走りに回る。何度も顔を覗き込み、「ね?」と笑いながら。
「あぁ……そういえば、去年もこの時期だったな……確か。休養にはいい機会か。構わんよと。ラナは?」
 去年のこの時期、リヒトと二人で花火をした。あれからもう一年、時が経つのは早い。今年は二人ではなく、三人ですることになるのか。
 瑠亥は思いを巡らせるように目を細め、ラナを見る。
「私……も、構いません……」
 瑠亥の視線と、リヒトの笑顔を受け止めて小さく頷くラナ。
「決まりね! じゃあ、花火とバケツは現地調達するとして、ラナさんはボクと浴衣着よう? ね?」
 リヒトは軽く手を叩くと、ラナの手を取って別室へと誘う。瑠亥さんは少し待っててね――そう言い添えて。
 二人の背を見送った瑠亥は、ぽつんと取り残された。
 浴衣ならば、着替えに時間がかかるだろう。それまでに自分も浴衣に着替えておくか――。

「帯の位置が……どうにも……」
 姿見で確認しながら、帯の位置を直す。もう十分ほどこうしていた。
 些細なことなのだが、気になってしまったのだ。少し上にするべきか、それとも下にするべきか。微妙な位置だ。
 悩んで、しかしふと何か予感があって、帯を下にずらした。
 そのとき、着替えを終えた二人が戻ってきた。
 二人の浴衣は揃いのデザインで――とは言っても、何か柄があるわけではなく、無地だ。
 ラナは藤色から群青色へのグラデーションの生地、リヒトは乳白色から若草色へのグラデーションの生地。ただ、帯には揃いの柄が入っており、二人が並ぶと左右対称になるように結ばれている。
 揃いの浴衣を着た「姉妹」はとても可愛くて綺麗だ。
「ああ、よく似合ってる」
 瑠亥は思わず目を細めて笑う。お世辞などではなく、心からの言葉だ。
「よく……似合います、よ……リヒト君……」
「リヒトだけじゃなくて、お前もだよ」
「……え」
 ラナは瑠亥の言葉に目を丸くする。リヒトもぎゅっと抱きついて、「うん、ラナさんもとっても似合ってるよっ」とほくほく顔。
「そ……そう……ですか……?」
 ラナは自身の浴衣を上から眺める。
「無地なのは理由があるんだ。花火するとわかるよ」
 リヒトが意味深に笑む。瑠亥とラナは顔を見合わせ、小首を傾げた。

 バケツも買った。花火も買った。ろうそくや点火用のライターも買った。
 もう忘れ物はないだろうかと、リヒトが歩きながら何度も確認している。
 花火をする河原まではあと少し。陽はかなり傾き、到着して準備が終わる頃にはいい具合に暗くなっているだろう。
 これだけ良い天気なら、月明かりが綺麗かもしれない。だがきっと、三人でする花火のほうがもっと綺麗なのだろう。
 そのとき、ラナが足を止めた。
「ラナさん? どうしたの?」
「ラナ、どこか具合でも悪いのか……?」
 リヒトと瑠亥が顔を代わる代わる覗き込む。ラナはふるふると首を振り、聞き取れないくらいの小さな声で呟いた。
「そ、の……せっかく、三人で……手を、繋いで……行きません、か……?」
「まぁ、これくらいなら」
「ボク真ん中がいいな!」
 多分、リヒトが真ん中になるだろう――そう思っていたら、やはりそうだった。瑠亥とリヒトは同時に言って手を差し出す。ラナはぱっと顔を上げ、瑠亥と共にリヒトの手を取った。
 瑠亥は、ちらりとラナの横顔を盗み見る。
 彼女が日照館の一員となったのは、つい最近のことだ。
 瑠亥と同じタイプの職業で、自らを目標としている後輩でもあり、「妹」でもあると思っている。
 だが、心配は尽きない。
 無茶も多く、精神的に脆いところがあるラナ。そんな彼女はいつも危険な状態になることが多いのだ。
 もしかしたら、自分の知らないうちに知らないところで無茶をしているのではないか。
 また、どこかで無茶をしてくるのではないか。
 これ以上、彼女の体に傷が増えないように祈らずにはいられない。
 しかし、彼女自身にはとても期待しているのも事実。これからも目を離すことができないだろう。
 そして手に伝わる温もりの主である、リヒトに視線を流す。
 大事な妹――瑠亥にとって、最初にできた「家族」。
 共に過ごした時間を思い起こすと、その思い出は語り尽くせない。
 最近、彼女曰く本来の姿に戻ってきたとのことだが、その通り、表情や口調がだいぶ変化してきたように思う。
 増えた笑顔、元気のある声、楽しげな横顔。
 その変化に少し戸惑いつつも、元気が出てきていることは素直に嬉しい。
 繋いだ手に、微かに力が込められた。リヒトも今、瑠亥のことを考えていたに違いない。
 何も知らない人が見れば、三人はきっと仲の良い兄妹――家族に見えることだろう。
 端から見た自分たちの姿を想像していたら、ふいにリヒトが二人の手を引っ張って駆けだした。
 ぐいぐいと、そして思いのほか速く。
「リ……リヒト、君……、もう少し……ゆっくり……」
 ラナが驚いて言うが、リヒトは速度を落とさない。
「だって、早く花火したいから!」
 振り返るリヒトの言葉に、瑠亥はその真意を悟って共に駆け出す。
 そう、手を繋ぐのはまたできる。だが、花火は夏を逃したら一年待たないといけない。
 今は、花火。手を繋いだ河原から繋がる――花火。
 そして三人は絡まるようにして河原に到着した。

 バケツに水を汲み、ろうそくに火を灯して、そして花火の封を解いて。
「じゃあ、始めようか!」
 リヒトが開始を告げれば、瑠亥がまずは普通の花火に手を伸ばす。しかし、ラナは少し戸惑い気味に花火達を見つめていた。
「……ラナさん、花火……初めて?」
「……ええ」
 こくりと頷くラナ。瑠亥は思わずリヒトと顔を見合わせた。そして少し悪戯心っぽく笑うリヒト。
「じゃあ、最初はこの花火しようよ。ネズミ花火!」
「ネズミ……花火……?」
「うん。ネズミの花火!」
 リヒトが持ったネズミ花火をじっと見つめるラナ。その様に、瑠亥は去年の花火を思い出す。
 川に向けて放ったネズミ花火、くるくると回って……自分たちの足下で弾けて。
 あの驚いた瞬間のリヒトの顔。少しの気まずさを込めた――。
 きっとリヒトは、あのときと同じことをしようとしているのだろう。瑠亥は黙って見守ることにした。リヒトは「じゃあ、見ててね」とラナに告げ、花火に点火し――去年と同じように、川へと放った。
 すると、回転するネズミ花火はリヒトとラナに接近する。
「……結構、激し……」
 すぐ足下まで来たネズミ花火にラナが見入る。その、直後。
 ――パンッ。
「……きゃっ!」
 乾いた音と共に弾けた花火に、ラナが小さな声を上げた。
「驚いた?」
 にこにこと笑むリヒト。ラナはこくこくと頷き、じっと足下を見つめている。
「去年の、お前を見てるみたいだなリヒト」
 微笑する瑠亥。「言わないでよ」とリヒトは軽く膨れて見せた。
「花火……色々、あるんですね……」
「手持ち花火もあるから、色々やろう」
 瑠亥がラナに手持ち花火を持たせ、火をつけてやる。
 ぱちぱちと音を立て、散る花火。リヒトはそこから火を貰い、七色に変化する花火を堪能する。
 瑠亥はロケット花火を打ち上げ、またその音でラナを驚かせる。
 他にも、数メートルも噴き出すという花火が実際は一メートルくらいしか噴き出さなかったり、落下傘は昼間やるべきかなと額を突き合わせて相談したり、地味だけれど目が離せない蛇花火の長さを競ったり。
 火薬の匂いが髪や浴衣につくのを感じながら、花火を続けていく。
「……あ……、……映って、る……?」
 ふいにラナが何かに気がつき、浴衣と花火を見比べる。そしてリヒトが持つ花火と、浴衣も。
「うん、映ってるんだ。花火が、この浴衣の柄みたいでしょ」
 リヒトは頷く。
 手持ち花火の、赤や緑、青といった鮮やかな光が、無地の浴衣を照らす。ぱちぱちと弾ける類のものは、浴衣に映った光も弾けて消える。
「綺麗……」
 ラナは何度も手持ち花火を持ち、どの花火が一番綺麗だろうとリヒトと色々と試し始めた。
「なるほどな……。うん、綺麗だ。でも二人とも、少し手を止めてくれないか」
 手持ち花火を堪能する二人を、瑠亥が止める。そして三人で顔を上げれば――。
 そこには、夜空に咲く大輪の花。
「わぁ……っ」
「……すごい……」
 リヒトとラナが息を呑む。偶然、花火大会の日だったようだ。少し遠くで打ち上げられた花火は、ここからもよく見える。
 鑑賞スポットは他にあるようで、ここは穴場なのか花火を見に来ている者はまばらだ。
 三人は暫し手を止め、家族のように寄り添って咲く複数の華に見惚れることにした。

 花火大会は終盤にさしかかり、そして三人の花火もあとは線香花火を残すだけとなった。
 ラナは線香花火の使い方を瑠亥から教わると、恐る恐る火を灯す。
 弱々しい火花、今にも落ちそうな火球。
「あっ、落ちちゃった」
 最初に落ちたのは、リヒトの線香花火。
「……俺も、だ」
 次いで、瑠亥。
「まだ……落ちない……?」
 ラナは初めてとは思えないくらい、線香花火を長持ちさせている。
 ちりちりと火花が爆ぜる音。震える火球はもうそろそろ限界だろうか。
 そして、三人が見守る中――それはぽとりと落ちた。
 そのとき、ラナがぽろぽろと涙をこぼし始める。
「ラナさん? どうしたの、どこか痛いの?」
 リヒトはラナの背をそっとさする。
「大丈夫か? 立てるか?」
 瑠亥が言うと、ラナは小さく首を振った。そして、ぽつりぽつりと語り出す。
「私……危険な、戦いをして……重体に、なって……。貴方達に、心配かけて、しまって……」
 溢れる涙は止まらない。頬を伝い、顎からぽたりと――膝に。無地の浴衣に、雨が降る。
「いつか、私以外皆死んで……、私が死んで皆残して……。そうなるのが、怖い……」
 それはラナの心の奥底からの言葉だろう。儚い線香花火に、あっさりと命を落とす傭兵を重ねたに違いない。
 瑠亥はこれまでのラナとの時間を考える。
 本当に、色んなことがあった。
 ラナの感情、自分の感情。日照館に迎え入れた日のこと、共に過ごす日々に起こる些細な出来事。もちろん、ラナのことを心配もした。でもそれは瑠亥も同じことで、きっとラナに沢山心配をかけたはずだ。
 そして――思う。
 依頼が終わって、日照館に帰る日のことを。
 お帰りと、家族の誰かが出迎えてくれる日のことを。
 誰かを、出迎える日のことを。
「人も花火も儚いけど……ボクは、絶対に死なない。そして、ラナさんも瑠亥さんも死なないって約束してくれた。だから大丈夫、でしょ?」
 リヒトは精一杯両腕を広げて、ラナを抱きしめる。大丈夫、大丈夫――と、耳元で囁きながら。
「リヒト、君……」
 涙でぐしゃぐしゃの顔を上げるラナ。その涙を大きな手で拭うのは瑠亥。
「まぁ、こういう世の中だ。いつ死ぬかもわからんが……それでも、俺たちは死なんよ。そう簡単には、やられるわけにもいかんし……な」
 常に危険に身を晒す傭兵という仕事、バグアとの戦争。息つく暇もなく次々に発令される大規模作戦や、中規模な作戦。
 世界中で命を掛けて戦う日々、生と死が隣り合わせの世界。
 だが、決して自分たちは死なない。
 簡単に負けるわけにはいかない。
 守るべき大切な者達が、いるから。
 家族が――あるから。
「……本当に……? 本当に……大丈夫……でしょう、か……」
「大丈夫だよ、ラナさん。だって……」
 だって、ボクたちは家族だから――。
 リヒトはもう一度、ラナを強く抱きしめる。
 ラナは何度も頷き、そしてリヒトの小さな体を抱きしめ返した。
 まだ涙は止まらない。リヒトの髪や浴衣に、ぽたぽたと雫が落ちる。
 瑠亥は「妹」たちの姿を守るようにそっと後ろに立ち、最後の打ち上げ花火をその目に焼き付けた。

 買った花火も、そして花火大会も全て終わり、周囲を片付けてあとは帰るだけとなった。
 先ほどまでずっと泣いていたラナもようやく涙が乾き、泣きはらした右目で忘れ物はないか周囲を確認している。泣きすぎたせいか、少し眠たそうだ。
「ラナさん、大丈夫?」
「おぶってやろうか」
「……私、は……お姉さん、ですから……。不甲斐ない、ところ……見せるわけには……」
 言いながらも、言葉が揺れて視線も揺れるラナ。相当、眠そうだ。
「だい、じょ……、……」
 かくん。
「……、……だ、い……」
 かくん。
「ほら、無理するな」
 見かねた瑠亥が、ラナを背負う。ラナはまだ「大丈夫」と言いたそうにしているが、しかしもう声すら出ない。
 やがて静かな寝息を立て始め、瑠亥の背に身を委ねた。
 瑠亥は帯を下に下げてよかったと思う。もしもう少し上だったら、ラナが少し苦しい思いをしたかもしれない。
「……寝ちゃったね、ラナさん」
 リヒトはラナの顔にかかる瑠亥の髪をそっとどけてやる。
「今日はありがと、ラナさん。……そして、瑠亥さん」
「いや、こちらこそ楽しかった。ありがとう」
「今度はちゃんと前もって予定立てて誘うからさ、いつかまたワガママに付き合ってくれる、かな?」
「変に考えるな……。いつでも付き合うから、遠慮するなと」
 瑠亥は微笑し、リヒトの頭に手を乗せる。
 家族なのだから、遠慮はいらない。ワガママはいくらでも言ってもらって構わない。
 撫で続けているとリヒトは目を細め、うん、と呟いた。
 次のワガママは何だろうか。いつになるだろうか。次もまた、家族で――そして今度は……。
「今度は、四人でな……」
 今は日照館を離れているもう一人の家族。全員が揃うことへの願いが、そこに込められる。
「……うん!」
 リヒトは今日一番の笑顔で頷いた。
 そのとき、視界の端からふわりと伸び、リヒトの頭に優しく触れるのはラナの腕。
 眠っているはずのラナだが、何かを感じたのか手を伸ばしてリヒトの頭をそっと撫でていた。
「帰ろう、日照館に!」
 リヒトは嬉しそうにラナの手を握る。瑠亥は、それをとても幸福な気持ちで見つめていた。
 そして三人は家路につく。
 大切な家、日照館へ。
 手を繋いでゆっくりと――。


 緩やかに続く山道。
 その先には丘があり、ひっそりと時を重ねていく。
 茂る下草は丘全体を覆うが、綺麗に手入れされている箇所もある。そこには小さな石――墓標が三つ。
 それは、名も知らぬ者達の墓。
 誰が眠るのか、そして誰が訪れるのか。
 見晴らしの良い丘を、風が薙いでいく。墓標もまた、風に撫でられて静かに眠る。
 道を下れば、山道の前に佇むのは孤児院「日照館」。
 穏やかで暖かい「家族」が――そこに、在る。



   了


━ORDERMADECOM・EVENT・DATA━━━━━━━━━━━━━━━━━…・・

登┃場┃人┃物┃一┃覧┃
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【ga3862 / 藤村 瑠亥 / 男性 / 22歳 / ペネトレーター】
【gb3852 / リヒト・ロメリア / 女性 / 13歳 / キャバルリー】
【gc1748 / ラナ・ヴェクサー / 女性 / 19歳 / フェンサー】


ラ┃イ┃タ┃ー┃通┃信┃
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■藤村 瑠亥様
お世話になっております、佐伯ますみです。
まずは、当方の都合によりお届けが大幅に遅れてしまい、大変申し訳ありませんでした。
「Midnight!夏色ドリームノベル」、お届けいたします。

今回、また「日照館」の皆様を書かせていただくことができて、とても嬉しく思っております。
前回同様、色々なものを参考とさせていただきました。
また、楽しく書けたあまりに、どのノベルも指が勝手に動いてしまったシーンが多くあります。
もしイメージと違う等ありましたら、遠慮無くリテイクかけてくださると幸いです。
今回も皆様それぞれの視点で書かせていただいております。もしよろしければ、他のお二人のノベルと見比べてみてくださいね。
ラスト、前回の日照館ノベルの文章を少し引用しております。
ドリームノベルはパラレルではありますが、日照館の日常の一部になれたなら幸いです。

この度はご注文くださり、誠にありがとうございました。
とても楽しく書かせていただきました。少しでも楽しんでいただけると幸いです。
季節の変わり目ですので、お体くれぐれもご自愛くださいね。
2011年 10月某日 佐伯ますみ
Midnight!夏色ドリームノベル -
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CATCH THE SKY 地球SOS
2011年10月07日

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