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『 Happy X’mas Day 』
シーヴ・王(ga5638)

 クリスマスは少し特別な日
 
 あの人の誕生日でもあって、そのことが一番のプレゼント
 
 生まれてきてくれてありがとう、これからもよろしくでやがるです
 
〜二人の休日〜
「三連休だー。お休みが取れたことを感謝しなきゃね」
「そうでやがるですね‥‥クリスマスにデートができるなんて嬉しいです」
 おそろいのマフラーを身につけた夫であるライディ・王の笑顔にシーヴ・王ははにかむように微笑んだ。
 アイドルのマネージャーという仕事をしている夫はイベント時期に仕事であることが多く、こうした休みが珍しい。
 更に輪をかけて三連休は珍しいことで、夫婦水入らずでのんびりできるのは何ヶ月ぶりかのことだ。
「新しいアトラクションとか入っているね‥‥う、このコースター乗りたいけど、久しぶりに一緒にすごせるからシーヴにコースは任せるよ」
「シーヴも楽しいですから、我慢しねぇでもいいのに」
 パンフレットを眺め、縦横無尽に駆け回りそうなコースターに目が行くもののぐっと堪えるライディの姿にシーヴはくすりと笑った。
 夫は一日中環状線に乗れるくらい乗り物が好きで、それが高じてかジェットコースターなどにも目がない。
 そんな自分の好みを置いておいて一緒に楽しむ時間をとってくれるライディがよりいとしく思えた。
「じゃあ、メリーゴーランドからいくです」
「うん、じゃあいこう」
 自然と手を握ってきたライディにシーヴもそっと握り返して答える。
 天気は晴れでも、気温が低く息が白くなるが、心が温かくなった。
 
〜遊園地で昼食を〜
 園内にあるフードコートではクリスマスのランチビュッフェサービス中であり、丸焼きチキンやローストビーフなどを自由に取っている。
「そっちの美味ぇですか? 一口欲しい、です」
「はい、あーん」
 あんかけの豆腐の揚げ物をフォークに刺してライディがねだって来るシーヴへ食べさせた。
 カップルは二人だけでなく他にもいるが、家族連れや女子の集団もいてフードコートは大いに賑わっている。
「確かにうめぇです。豆腐なのがいいです」
「野菜も自由に取れるしデザートも一杯あるからゆっくり食べていこうね」
 ローストビーフを口にいれながら、ライディは笑顔をシーヴに向けた。
「メリーゴーランドもコーヒーカップものったですから、昼からはどこにいくです?」
「うーん、一回くらいはコースター乗りたいなーとか思うけど‥‥」
「男は二言ねぇものだといいやがるですから、今日は我慢するです。ドキドキするならオバケ屋敷があるですよ?」
「え、いっ‥‥それはちょっと遠慮したいかも」
 笑顔だったライディの顔が青ざめ、冷や汗が頬をつたって落ちる。
 絶叫マシーンは大丈夫なライディではあるがオバケなどのホラーが大の苦手なのだ。
「今日はシーヴに任せるっていったですから、いってみるです。ここのホラーハウスもリニューアルしたようでやがるです」
 オロオロと不安げな様子を見せるライディの姿とは対称的に輝く程の笑顔である。
 嫁の小悪魔のような笑顔にライディはちょっとドキっとなるもののブルブル顔を振って現実に戻った。
「ま、まずはゆっくりデザートを食べるといいと思ウンダ」
 ブッシュドノエルを模した小さなケーキを持ってきて差し出すライディの姿は滑稽である。
「夜のパレードまではしっかり嫌がるですから、急いでないです。それに夜からの方が面白いですしね」
 差し出されたケーキを口にいれると、シーヴはこれからの予定と共に夫と過ごすたわいのないひと時を楽しむのだった。

〜ツリーの下でダンスを〜
「綺麗でありやがるですね‥‥あ、雪です」
 イルミネーションで輝くツリーを眺めていたシーヴが空いている手を差し出すと雪が掌の上で解けて消える。
 雪が降るほどに冷えている外界とは違って体が温かい証拠だ。
 本来の体温の他にも一日のんびりと遊園地を楽しんだ心の温かさもある。
 夜を向かえ、翌日の仕事もないため閉園までのんびりしている二人は輝くツリーと共にライトアップされたパレードを見ていた。
 雪が降るなか、心躍るメロディーにあわせてパレードが続く。
 一緒に眺めている人たちは手拍子をしたり、写真を取ったりしていて各々で最後のひと時まで楽しんでいた。
「一体感っていうのかな? ライブ会場と似たような雰囲気で楽しいね」
「もう、最後の最後で仕事の話はなしですよ」
 シーヴが苦笑してライディを咎める。
 そんなとき、パレードを進んでいたダンサー達が観客達をパレードの列へと誘いはじめた。
 ライディとシーヴも誘われて、一緒に踊りながらパレードに参加するよう促される。
「久しぶりのダンスでありやがるですね」
 ライディの手を引きつつ大通りに出てくるりとシーヴはターンした。
 流れている曲はカントリーミュージック調のものである。
「うん、三年ぶりくらいかな? あの頃からシーヴは変わらず可愛いよ。俺は成長してないけど」
「そんなくせぇ台詞をさらりといえるようになっただけ、ライディは十分に成長してるです」
 お互いの目を見つめ合って二人はくすりと笑った。
 ホワイトクリスマスに楽しい思い出がまた増える。
 年を重ねる事に二人だけの思い出をたくさんたくさん増やそうと思った二人であった。


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登┃場┃人┃物┃一┃覧┃
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【整理番号 / PC名      / 性別 / 年齢 / クラス  】
 ga5638  / シーヴ・王    / 女  / 21 / エースアサルト

ラ┃イ┃タ┃ー┃通┃信┃
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どうもお久しぶりです。
忙しくなる前にと書かさせていただきました。
少し早いクリスマスプレゼントと思って頂ければ幸いですが、早すぎますかね(苦笑)
久しぶりのダンスということで、探ってみましたら3年前ということにびっくりしつつも懇意にしてくださっていることに感謝しています。

それでは次なる運命が交錯するときまでごきげんよう。
WF!Xmasドリームノベル -
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CATCH THE SKY 地球SOS
2011年12月21日

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