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『神々の会合〜童、童 』
月夜見 空尊(ib9671)

 広い、広い天儀の中の、神楽の都のとある小さな広場。その広場の一角には、小さな小さな、けれども周囲の人々から篤く信仰されている神社がありました。
 お参りに来る方は、引っ切りなしというほどに多くはありませんが、毎日途切れる事がありません。おみくじも引けますけれども、巫女さんがいつも居るわけではありませんので、ご近所の方々が寄り集まってお世話をしている、小さな小さなお社です。
 さて、その小さなお社の中には、尊い12柱の神々が坐しました。お姿も異なればお心も異なる神々ですが、毎日、お社を訪れるお参りの方のお願いに耳を傾けられたり、広場で遊ぶ童たちの声に微笑まれたり、それはそれは仲良くお暮らしでした。
 ――おや。今日もまた、困った顔をした童が、お社の前にやってきましたよ。

「神様、神様。わしのおとうの畑に、もう一月も雨が降らんのじゃ。どうか雨を降らして下され」

 それはひょろりと痩せた手足をした、たいそう利発そうな眼差しの童でした。その真摯でひたむきな言葉に、おや、と神々の間にざわめきが揺れまして、それから2柱の神々へと眼差しをお向けになりました。
 その先におわしたのは啼沢女命――啼沢 籠女(ib9684)様と、闇御津羽神――闇川 ミツハ(ib9693)様でいらっしゃいます。2柱の神々のうち、籠女の神様は皆様方の眼差しをお受けになって、うっすらとした笑みを口元にお浮かべになりました。

「ふぅん、面白そう。ミツハ‥‥いくよ」
「ぇ、いくんですか?」

 籠女の神様のお言葉に、ミツハの神様はほんの少し、不思議そうなお顔をなさいました。けれども御自身の中でもう一度、先ほどの童が神々へと申し上げたお願いを繰り返されますと、うん、と大きく頷かれました。

「そうだな。日照りで困ってるなら、俺が出向けば一発解決だもんな」
「そういうこと。ミツハと居れば雨が降るから‥‥ちょっと、行ってくるよ。姫君、月の方をよろしくね?」
「はい。お気をつけて」

 そうおっしゃってお社を出て行かれる2柱の神々に、大きくしっかりと頷いてお見送りをなさいましたのは木花咲耶姫、御名を木葉 咲姫(ib9675)様とおっしゃる神様でした。いつでも、どんな時でも真摯に『誰か』の願いをお受け止めになる咲姫の神様でしたから、もちろん、同じ神様である皆様方の願いも例外ではありません。
 他の神々もまた、籠女の神様と咲姫の神様のやり取りに、うん、うん、と頷き合っておられます。けれども、そうして咲姫の神様に頼んでゆかれました、月の方――月夜見命、御名を月夜見 空尊(ib9671)様とおっしゃる神様だけは、ほんのちょっと不満そうに唇を尖らせになって、「我は童ではないのだが‥‥」とおっしゃりながら、大人しく咲姫の神様のお傍にお行きになられたのですけれどね。
 そんな2柱の神々の、仲睦まじいご様子をご覧になってから、籠女の神様とミツハの神様は童と共に、童の父が耕していると言う畑へ赴かれました。そうしてご覧になって見ますと、確かにしばらくの間ちっとも雨が降らなかったのでしょう、作物の葉はすっかり萎れておりまして、重たげに首を項垂れているばかりです。
 遠くには井戸や、川の水を汲んで撒いている人々の姿も見えました。けれども畑はあまりに広大で、対して川の流れもすっかり細っておりましたし、井戸も釣瓶を落とせばガランと底に当たる音がして、殆ど水は汲み上げられない有様です。
 ふぅむ、と籠女の神様は腕を組んで、堂々としたご様子でそんな畑の様子をじっくりとご覧になりました。そのお隣で、ミツハの神様も眉を寄せて人々の、疲れた様子をご覧になっています。
 けれども神々は、殊に籠女の神様はそれだけで、特に何かお力を振るわれたり、といったご様子は見られませんでした。お連れした童と、童の父がそんな神々を、期待と不安の入り混じったまなざしで見つめます。
 やがて、籠女の神様がポツリ、呟かれました。

「――喉が渇いたね。どこかでお茶を頂きたいな」
「はぁ? 籠女、何言ってんですか」

 そのお言葉に、ミツハの神様が盛大に眉をしかめられました。真面目なご気性のミツハの神様でしたから、ご自身は村人を手伝ってとりあえず水撒きをしようかなとか、色々お考えになっていたのです。
 とはいえ、何と言っても神様のおっしゃる事ですから、童と童の父は慌てて家に飛んで戻りますと、厨中を引っ掻き回して何とか新しい茶葉を見つけ、籠女の神様とミツハの神様に淹れたてのお茶を差し上げました。それを、籠女の神様はこくりと頷いて、ミツハの神様は申し訳なさそうに受け取られますと、それぞれに喉を潤されました。
 そうして神々がお着きになってから、どれほど過ぎたでしょうか。籠女の神様がお茶と、神々が雨を降らせに来て下さったと聞きつけた他の者が差し上げましたお饅頭でお腹を満たされ、手持ち無沙汰のミツハの神様が、皆を手伝って水撒きに精をお出しになっていた頃の事です。
 不意に畑の上の良く晴れていた、雲などどこにも見られなかった青空に、ぽつり、と真っ黒な雲が現れました。おや、と人々が不思議そうに、そうして期待の篭った眼差しで見上げているうちにも、ぽつり、ぽつり、と黒い雲の数は増えて行きまして、やがてすっかりと青空を覆いつくしてしまいます。

「――来たね」

 籠女の神様が、どこか嬉しそうにも聞こえる口調でおっしゃいました。籠女の神様は、雨が降るとご機嫌が麗しくなられますので、好んでミツハの神様とご一緒にいらっしゃるのです。
 ミツハの神様もまた、人々に恐縮されながらせっせと水撒きに精をお出しになっていた手をお止めになり、真っ暗になった空をご覧になりました。そうしてほっとしたご様子で、来たか、と呟かれました。
 そのように見守っている間にも、黒雲はどんどん分厚くなりまして、やがてその重みに耐えかねたように、ぽつ、と一適の雫を地上に零しました。それを最初の合図としたように、ぽつ、ぽつ、と雫は次から次へと零れ落ちまして、やがて豪雨となりました。

「おぉ‥‥ッ!」
「さすが、神様のお力じゃ‥‥ッ!」

 激しく地上を叩く雨粒に、人々の口から喜びの声が溢れました。何しろ、一ヶ月も雨が降っていなかったのです。このままでは畑も人も、すっかり乾いて死んでしまっていたのに違いありませんもの。
 雨は見る見る間に畑を潤し、井戸を潤し、川を潤して、まだまだ勢いの留まる所を知りませんでした。それに、最初は大喜びをしていた人々も、やがて、まったく勢いが衰えないまま、川が元の水面を超えてもなお増え続け、畑から土が少し流れ出し始めたのを見ると、不安に顔を見合わせて、おずおずと神々にお伺いしました。

「あの、神様‥‥この雨は、いつ頃になったら止むんですじゃろう‥‥?」
「うん? ミツハが居る限りは降るんじゃないかな」

 それに、あっさりとした口調でお応えになりましたのは、籠女の神様でした。ミツハの神様はその場に居るだけで雨を降らせる、尊い神様でいらっしゃいますから、逆を申せばミツハの神様がお留まりになる限り、雨は止む事がないのです。
 えぇッ、と人々から驚愕の声が漏れました。雨というのは降らなくても困るのですけれども、降り過ぎてもまた畑も、人々の暮らしも困ってしまうものですからね。
 どうしたものかと、しとどに雨に打たれながら顔を見合わせる大人達と、そんな大人達と神々を見上げる童に、ふぅ、とミツハの神様は細い息をお吐きになりました。そうしてぽん、と童の頭を優しくお撫でになりますと、籠女の神様をご覧になりました。

「帰りましょう、籠女」
「うん、そうだね。また、何か困った事があったら来るが良いよ」

 籠女の神様はうっすらと微笑まれてそうおっしゃいますと、ミツハの神様と共に畑を去って行かれたのでした。





 さて、籠女の神様とミツハの神様がお社を出てお行きになられてから、神々が「うまく行ったかな?」「降らせすぎて洪水にならなきゃ良いけどな」「ハッ! じゃあ次ぁ誰が行くんだ?」などと話しておられますと、またお社の入口の方で「神様、神様」と呼び掛ける声が聞こえました。今度もまた、童のようでした――このお社には、童がよくお願いを申し上げにくるのです。

「どなたか来られたようですわよ」

 1人の神様がそう、他の神々にお声をかけられましたので、皆様方もしん、と声を途切れさせて、お社の外へと耳を傾けました。そうして、10柱の神々がお聞きになっている中でその童が申します事には、童の近所にはたいそう体の大きないじめっ子がいるというのですが、それが日々辛いので何とかやり返して欲しい、というのでした。
 まぁ、と咲姫の神様は痛ましげに眉を寄せられました。そうしてお社の中からそっと、怯えた様子の童と、それから向こうの方からやってくる体の大きな2人の童を――きっと、あれがそのいじめっ子なのでしょう――ご覧になりまして、ほぅ、と物憂げなため息をお吐きになりました。

「‥‥私にお手伝いできることでしたら‥‥」
「ふむ‥‥我も出来る限りは‥‥」

 咲姫の神様のお言葉に、空尊の神様もそうおっしゃいまして、切々と訴える童の言葉に耳をお傾けになりました。けれどもやがて、こくり、小首を傾げて呟かれました。

「それは‥‥努力では、どうにもならぬ事‥‥か?」
「空尊さん‥‥」

 空尊の神様のお言葉に、咲姫の神様は困った顔をしてしまわれました。それに、どうやら不味い事を言ってしまったらしいと悟られました空尊の神様は、ふむ、と1つ頷かれますと、大人しく咲姫の神様の後ろに下がって行かれました。
 けれども、さて、このいじめっ子に怯える哀れな童を、どうすれば良いのでしょう? 咲姫の神様はお考えになりましたが、どうにも、妙案を思いつく事は出来ません。
 そうこうしているうちに、「参拝の方がお待ちですよ」「お仕事だよ? ほら、笑顔笑顔」と周りにいらした神々に励まされて2柱の、これはご夫婦でいらっしゃいます神々が、神殿から仲良く出ておいきになりました。それからしばらくして、神々のお力の賜物でしょうか、たいそう賑やかな物音がお社の外から聞こえて参りましたので、きっと、あの童の願いは叶ったのでしょう。
 その次にお社にやって参りましたのは、さる田舎から神楽へと出てきた少年でした。神々へとお願いを申し上げる所によれば、この少年には生き別れた兄が居るという事なのですが、その兄がこのたび神楽に居るということを聞き付け、やって来たというのです。

「どうか兄上が見つかりますよう、神様もお力添え下さりませ」

 そう、願って深々と頭を下げた少年の、真摯で利発な態度に心を打たれたものでしょうか、ならば共に探してやろうと立ち上がられましたのは、兄弟のように仲睦まじくいらっしゃる2柱の神々でした。少年は神々がご一緒に兄をお探し下さる事に、たいそう感謝して深く頭を下げ、共に神楽の人混みの中に消えて行きました。
 さて、こうして6柱の神々がお社から出て行かれたものですから、すっかりお社の中は広々として、寂しい様相になってしまいました。けれども、次はどんな参拝者がやってくるだろうかと、あれこれ楽しげにお話をしておられますと、お出かけになっていたミツハの神様と、籠女の神様がお戻りになられまして、それぞれにお社の隅にお座りになられました。
 籠女の神はご機嫌麗しいご様子で、ひょい、と空尊の神様をご覧になられました。

「月の方、姫君に世話かけてないかな?」
「‥‥かけてなどおらぬ」
「ふふ。お2人とも、お疲れ様でした」

 籠女の神様のお言葉に、子供のように拗ねたご様子の空尊の神様をご覧になって、微笑まれながら咲姫の神様が2柱の神々におっしゃられました。それに、ミツハの神様はお疲れのご様子で1つ、うん、と頷かれました。
 そんなお話をなさっておられますと、また、お社の外で「神様、神様」と呼ぶ童の声が聞こえました。今日はどうにも、お願いを申し上げに来る童が多いようです。

「神様。ウチのお母さんがずっと、お咳をしてて苦しそうなのです。どうか、治してあげて下さいませ」
「‥‥うーむ‥‥‥」

 そのお願いを耳になさって、ミツハの神様は思わず、唸り声をお上げになりました。何となれば、広い天儀の事ですから、どこかには人間の病気も治せる神様がいらっしゃるのかもしれませんが、このお社には病気を治せるような神様は、おいでにならないのです。
 けれども、縋る思いでやってきた童を、すげなく追い返してしまうのも愛想のない話です。とはいえ治せないものは治せないのですから――咲姫の神様も同じようにお心を痛められまして、胸の前でぎゅっと両手を組み合わせ、何か出来ないかと真剣に考えておられます。
 空尊の神様が、こくりと考え考え、おっしゃいました。

「‥‥‥それは、天命だろう‥‥」
「‥‥ッ! あーもうあんたちょっと静かにしててくださいッ」
「空尊さん、そのお言葉はどうかと思いますが‥‥」

 ミツハの神様がそんな空尊の神様を、げしっと勢い良く蹴り飛ばされました。それになされるがままに、前のめりになった空尊の神様を困ったように見下ろして、咲姫の神様もそうおっしゃいました。
 むぅ、と空尊の神様は、つんのめったままお考えになりました。そうして、どうやらまたまずい事を言ったらしい事はお解りになりましたので、そのままずるずると咲姫の神様の後ろに戻って行かれました。ちょっと、体勢がお苦しそうです。
 そんな空尊の神様の前で、ミツハの神様と咲姫の神様は深刻な面持ちで、ああでもない、こうでもない、とお話をなさいました。

「やっぱ、薬草でしょう、薬草。俺、咳に良く効く薬草を知ってるんで」
「まぁ‥‥では、私が採りにいきましょう」
「いや、採ってくるのはオレがやるんで、煎じるのを‥‥」
「はい。では、あの方にそのように‥‥」

 そう頷き合われまして、しずしずと咲姫の神様がお社からお出ましになろうとなさいますと、空尊の神様もむくりと身体をお起こしになられまして、咲姫の神様に続いてお社からお出ましになられました。おや? とお思いになりながら、咲姫の神様は童の前にお進みになられました。
 そうしてそっと膝をおつきになって、童の手をそっとお握りになりますと、優しく微笑まれてこう語りかけられました。

「これから、あなたのお母様のお咳に良く効くお薬を、私達で煎じて差し上げます。どうか、少し待っていて下さいね」
「‥‥我らも共に行って、見舞っていこう‥‥」
「‥‥空尊さん‥‥?」
「本当ですか、神様‥‥!?」

 後ろから訥々とおっしゃいました空尊の神様のお言葉に、目を丸くした咲姫の神様のお声と、童の嬉しそうな声が同時に響きました。空尊の神様は、童にこっくりと大きく頷かれてから、またまずい事を言ってしまっただろうか? と案じるように、咲姫の神様のお顔をちょっと心配そうにご覧になりました。
 ――けれども。

「それは、とても良い考えだと思います、空尊さん」

 ほわりと、桜の蕾が綻ぶように咲姫の神様は嬉しそうに微笑み、何度も何度も頷かれました。その様子をご覧になっていたミツハの神様や、他の神々もこくこくと頷き合われて、それは良い、とお話になっておられます。
 さあ、そうとなれば急いで童の母親のために薬草を取ってきて、薬を煎じてやらなければなりません。ミツハの神様は大急ぎでお社を飛び出されますと、薬草の生えて居る森までまっしぐらに駆けてゆかれまして、両手一杯に薬草を摘んでおいでになりました。
 そうして摘んで来られた薬草を、お受け取りになりました咲姫の神様が、今度は丁寧に丁寧に仕分けをされまして、水で綺麗にお洗いになり、お湯を煮立ててどうか良く効きますようにと願われながら、薬草を煎じてゆかれました。もちろん、空尊の神様も咲姫の神様のお手伝いをなさいまして、せっせと薬草をお洗いになったり、焦げ付かないようにくるくると煎じ鍋を混ぜたりなさいました。
 その間、童のお相手をなさっていたのは、籠女の神様でいらっしゃいます。籠女の神様はあまり、無愛想と言うか、子供好きのするようなにこやかな表情をなさる神様ではいらっしゃらなかったのですが、まるで猫の子を遊んでやるように、人々がお奉りしました玉串をお取りになってひょい、ひょいと揺らしてやりますと、それが気に入ったものか、童は熱心に玉串をじっと見つめているのでした。
 やがて薬が煎じ終わりますと、それを薬壷に丁寧に注がれまして、4柱の神々は童と共に、童の家へと赴かれました。それは神楽の片隅の、すこうしばかり懐具合の豊かでない者が寄り集まって暮らしている一角でした。
 もちろん、童の家も例外ではなく、小さく、傾いていて、そうして隙間風がひゅるり、ひゅるりといつでも吹き込んでいる家でした。そんな家に、尊い神々が4柱もおいで下さったのですから、童の母親はすっかり仰天してしまって、どうしたら良いのか解らない様子です。
 淡々とした口調で、籠女の神様がおっしゃいました。

「僕らの事は気にしなくて良いよ」
「これ、私たちが煎じたお薬です。効くと良いのですが‥‥」
「咳に良く効く薬草を煎じたんで」
「この風の多い家では‥‥咳が直らぬのも道理、か‥‥‥」
「月の方、そう思うなら月の方が直してやってはいかがかな。ミツハと一緒に」
「むしろ、あんたが居なくても俺1人で十分ですけど」

 そうして賑やかにお話しになります神々に、童の母親は目をまぁるくしますと、やがてくすくすと笑い出しました。童も母親が上機嫌なのに、一緒ににこにこ笑っています。
 おや、と神々は顔を見合わせられました。けれども病は気からと申します。和やかな気分になって、病の気が吹き飛んでしまえば、咳も早く治るのかもしれません。
 だからそれからしばらくの間、神々はそこにお留まりになられまして、様々な事をお話しになりました。もちろん童の家に吹き込む隙間風の穴も、ミツハの神様と空尊の神様が――もっとも、空尊の神様は幾らもしないうちに『あんたは邪魔だから仕事増やさないで引っ込んでて下さいッ!』とミツハの神様に怒られて、また咲姫の神様のお傍で大人しくなさっていたのですが――すっかりと直して下さいました。
 きっと、神々が下さったお薬も、よぅく効くに違いありません。だって、こんなに楽しくて優しい神々が、手ずから薬草を摘んで、煎じて下さったのですものね。
 童の家からは日が傾くまで、たいそう賑やかな話し声と、童と母親が楽しげに笑う声が、ご近所中に響き渡っていたのでした。





 それは広い神楽の中の、小さな、小さな広場の中。その片隅に建つ神社に坐します神々の、とあるささやかなお話です。





━ORDERMADECOM・EVENT・DATA━━━━━━━━━━━━━━━━━…・・

登┃場┃人┃物┃一┃覧┃
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【整理番号 /   PC名  / 性別 / 年齢 /  職業  】
 ib9671  / 月夜見 空尊 / 男  / 21  / サムライ
 ib9675  / 木葉 咲姫  / 女  / 16  /  巫女
 ib9684  / 啼沢 籠女  / 女  / 16  / 魔術師
 ib9693  / 闇川 ミツハ / 男  / 17  / シノビ

ラ┃イ┃タ┃ー┃通┃信┃
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いつもお世話になっております、蓮華・水無月でございます。
この度はご発注頂きましてありがとうございました。

神様な皆様方の、お子様たちのお願いを叶えて差し上げる物語、如何でしたでしょうか。
神様方の神様なお話、とくるくる考えていたら、ふと日本昔話風のお話とか良いなぁ、と思いまして、こんな事になりました(全力土下座
どなた様も初めてお預かりさせて頂くお嬢様、息子さんばかりですので、何かイメージの違うところとか、うちの子はこんな事言わないよ! とか、ございましたら幾らでもリテイクをはい、ぜひ、はい‥‥(((
というか、良く考えてみるとギャグでもどたばたでもなかったですねごめんなさい!(吐血

皆様のイメージ通り(?)の、天儀の人々に笑顔を増やすノベルになっていれば良いのですけれども。

それでは、これにて失礼致します(深々と
■イベントシチュエーションノベル■ -
蓮華・水無月 クリエイターズルームへ
舵天照 -DTS-
2012年11月06日

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