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『新春・湯けむり珍道中 』
星杜 藤花ja0292

●恋人のお土産

 アルバイトを終えて帰ってきた星杜焔が満面の笑みで言った。
「いいものがあるよ〜。何だと思う?」
 クリスマスプレゼントはもうもらったし、お年玉をやり取りするのも少し妙だ。
 見当がつかず、雪成藤花は首をかしげながら、焔が買い込んできた食材の袋を受け取る。
「珍しい材料を安く買えたとか…ですか?」
「うーん、はずれかなぁ」
「何でしょう。焔さんがそんな風に喜んでいるからにはお料理に関することだと思ったのですが」
「うん。山の幸を食べられると思う」
 藤花はぱっと表情を輝かせた。
「旅行ですね」
「正解〜」
 焔に手渡された温泉宿泊券には「五人まで使用可」と書かれている。
「クインくんも誘って、清世さんに引率をお願いしようと思う。お姉さんみたいな加賀谷さんも誘うといいよ」
「わぁ、楽しくなりそうですね」
 藤花は早速、電話を手に取った。


●温泉旅行の始まり

 後輩達の引率を頼まれた百々清世には、早起きが苦手という弱点があった。
 全員そろって清世のところへ集合すれば確実に出発できるだろうと読み、焔、藤花、クインV・リヒテンシュタインは一泊二日の用意を整えて突撃した。
「おはよう」
 加賀谷真帆が、焔と藤花、クインの三人を見て片手を上げた。
「明けましておめでとうございます」
 藤花がきちんと頭を下げる。
「加賀谷さん、サーカスの事件以来だね」
「急な誘いなのに来てくれてありがとう」
 四人は、さて、とアパートの一室の扉を見つめる。誰が押すか無言のせめぎ合いの結果、焔がインターフォンを鳴らした。
「――はぁい、今出ます」
 明らかに女性と思われる声が聞こえ、一分後、玄関から清世が出てきた。
「おはようございます」
 後輩達の挨拶に清世は寝ぼけまなこで応える。

「おはよ……」
 高速道路は順調に流れていた。清世が手配したレンタカーは広々使えるバンタイプで、新年の走行車線を軽快に飛ばす。
 後列に藤花と真帆、中列にクインと焔が座った。抗議したのは清世だ。
「ちょっとー、俺だけ一人? ロンリー? 誰か…助手席で俺が眠らないよう話しかけてくれる心優しい子いないの?」
 一つ目のサービスエリアであみだくじによる席替えが行われた。
 助手席に真帆が座り、藤花が中列、後列にクインと焔という配置になった。
「皆、お腹空いてない? おせちリメイクのお弁当持ってきたから、食べるなら言って」
 焔の申し出に藤花も補足する。
「お茶も温かいのと冷たいのがありますからおっしゃってくださいね」
 おにーさんお茶欲しいでーす、と清世が名乗りを上げた。
「加賀谷ちゃん、冷たいお茶もらってくれる?」
「わかりました」
「せっかくだから僕も星杜君のお手製弁当をいただくことにしよう」
 車内はにわかにおいしい匂いが立ち込める。
 手が汚れないよう工夫されたおかずと、ラップでくるんだ一口サイズのおにぎり。
 すっかりレジャー気分が盛り上がり、五人は誰からともなく替え歌を歌い始めた。
「そろそろ高速下りて山道に入るよ」
 カーナビの案内に従い、車はゆるやかなカーブを経て一般道へと向かう。窓の外の景色は葉を落とした広葉樹と、鋭く空へ伸びる針葉樹、黒々と土を見せる畑。遠かった山並みが徐々に迫ってきた。
「ハイキングコースがあるみたいですね。行ってみませんか?」
 藤花の提案で一行は車から離れ、山を散策することにした。

「いい香りだね〜、自然満喫」
「山は気持ちがいいね」
 元気に言葉を交わし、山道へ踏み込んでゆく若人の後を、あくびをしながら遅れてついてゆく清世。
「転ぶなよー」
 振り向いたクインと真帆が、藤花の手を引く焔に気づいた。
「ひゅーひゅー」
「ふふふ、幸せそうだね」
 焔と藤花が頬を赤らめた。
「藤花ちゃんの足元が危なっかしいから……」
 焔の説明にクインがうなずき、眼鏡のフレームをそっと押し上げる。
「転ばぬ先の眼鏡だね」
 クインにとっては真実のことわざだ。
「む。この匂いは……ひょっとすると温泉があるのかな」
「もう宿も近いし、このあたり一帯、掘れば温泉が湧いてくるみたい」
 真帆の言葉の信憑性はともかく、一行はクインがこっちだと示した方向へ歩き出した。しかし、歩けども歩けどもそれらしき施設は見えてこない。
「クインくん、ちょっと待って」
 焔が先頭を歩くクインを呼び止める。行き過ぎた分岐に朽ちかけた標識が立っていた。
「これって、長寿の湯って書いてあるよね」
「まじでー? じゃあ俺超入らなきゃじゃん」
 だらだらと足を引きずっていた清世が一転、足取り軽く歩き始める。早速、入浴施設を見つけたのは、早死にしそうだと危機感を持っているがゆえの本能かもしれない。
「いつの間にか下ってきてたみたいだね〜」
「川の音が聞こえますね」
 長寿の湯(源泉)と書かれた看板の横に、男湯と女湯の表記がある。
「おー、すげぇ……露天?」
「そうみたい。じゃ、男子の皆さん、また後で」

 真帆と藤花は女湯ののれんをくぐって脱衣所へ入る。
 服を脱ぐときは空気の冷たさに肌が震えたが、髪をお団子にまとめ、手早く体を洗って湯船に浸かれば、乳白色の湯に包まれてこわばりがほどける。
 冬の弱い日差しが山肌を照らしている。
 女子としては人目が気になる露天風呂だが、ハイキングルートからは遮って設計してあるようだ。
 肩まで温まって自然と口をついて出るのは、男性陣がいない場ならではの内緒話だ。
「寒いと太っちゃうよね」
「あ、でも焔さんは真帆先輩のこと、『ダイエット中でも餌づけしたい』って言ってました」
「ひえええ。星杜くんの料理スキル、卓越してるものね。それで、どうなの?」
「どうって何がですか? お料理?」
 違うよー、と真帆が藤花の肩をつつく。湯が揺れた。
「星杜くんと藤花ちゃんの進展具合」
「実は……婚約しました」
「えええ、すごい!」
 思わず大声を上げた真帆は男湯に聞こえてはならじと口元を押さえる。
「祖母の計らいで今は一緒に暮らしてます」
「へえー、おめでとう。だから今朝もそろって現れたのね」
 耳まで赤く染め、藤花がうなずく。そして逆襲とばかりに真帆に訊ねる。
「真帆先輩はどうなんですか? 何かありました?」
「うーん、かっこいいなって思う人はいても、なかなかその先は……」
 山奥から鳥の声が響いた。

「昼間から堪能したね〜」
「いいお湯でしたね。風情もありましたし」
 野趣あふれる源泉で汗を流した五名は、次の予定を話し合った。
「車に戻って宿に向かうのがいいと思います。そろそろチェックイン可能な時間ですし」
「俺は雪成ちゃんの案でオッケーよ。クインちゃんは?」
「僕も構わないよ」
「山を歩いたせいでお腹空いたしね〜」
「じゃ、決定。運転誰か代わるって子がいなければ、引き続きおにーさんがハンドル握っちゃいまーす」
 清世の宣言に、四人はよろしくお願いします、と声をそろえた。


●宿での時間

 立派な松飾りが入口に据えられている。
「お待ちしておりました、百々様でいらっしゃいますね」
 温泉宿では三代目を名乗る女将が出迎えてくれた。山吹色の着物は一目で上質なものとわかる。
 清世がチェックイン手続きをしてくれる間、藤花と真帆は靴についた泥を玄関マットでこそげ落とした。
「もう源泉にはいらっしゃいました?」
 女将に問われ、焔が答える。
「入ってきました。長生きできそうです〜」
「こちらの内湯も外湯もあの源泉から引いております。今夜は雪になりそうですし、雪見風呂をお楽しみいただければ何よりでございます」
「ありがとー」
 清世が女将と視線を合わせ、部屋の鍵を受け取った。
 用意された部屋は一階。床のきしむ廊下を通り、静かな別館に渡る。
 女将に続いて数名の係の者が一行の荷物を運んでくれた。一行は案内されるがままについてゆく。
「こちらとこちらのお部屋でございます。ごゆっくりおくつろぎくださいませ」
 両方とも十二畳の和室だ。調度品もほぼ同じ。どちらが男子、女子の部屋でもいいだろう。
 女将は暖房器具の使い方と、非常口を説明した。
「他にご不明な点はございますか」
「あの、ご飯は……?」
 遠慮がちに焔が問う。
「お夕食は十八時からとなります。フロント横の宴会場にいらしてくださいませ」
「四食っていうのは今日の夕食と、明日の三食ですか?」
「お夕食、お夜食、明日のご朝食、それからご出発時のご昼食にお弁当をご用意してございます」
 あーそうなんだ、と焔が納得する。一泊二日で四食の謎が解けた。
「浴衣はどちらで借りられますか?」
 色の選べる浴衣貸出サービスがあると聞き、楽しみにしてきた藤花が訊ねる。
「浴衣は大浴場の前でご用意しております。地下一階になります」
 女将が去り、一行は男女別に分かれた。
「じゃ、十五分後にご飯に行こうか」

 女子二人は部屋に荷物を置くと、早速、浴衣を選びに出かけた。
 大浴場前の一角に浴衣と帯が置かれていた。
「梅の柄もありますよ。今の季節に合うかも」
「私は派手な感じにしちゃおうかなーと思って」
「あ、このピンクかわいい……。真帆先輩に合いそうです」
 二人は色とりどりの浴衣を手に取り、首元に当てて鏡をのぞく。迷う時間も楽しい。
 結局、藤花は藤色の一枚に濃い藍色の帯を選んだ。真帆は桃色の鼓柄に淡い黄色の帯だ。
 着付けを終えて一階に上がると、ちょうど三人が男子部屋を出てきたところだった。
 焔の視線が藤花に釘づけとなる。
「似合ってる」
 皆の前ではそれ以上は言えないだろう。藤花は大好きな恋人がくれたほめ言葉に笑みを返す。
「ありがとうございます」
「男性陣はまだ私服なんだね」
「うん。お茶飲んでごろごろしてたー」
「色とかサイズ選べなくなっちゃうから、今のうちに確保してきた方がいいかも」
「そうしようか〜」
 男性陣が足早に階段を下りる。藤花と真帆は着崩れないよう足取りもゆっくりだ。
「どれにしよう……」
 濃色の数枚を手に取り焔が迷っている。
「これ…似合うと思います」
「じゃ、それにする」
 藤花が薦めた一枚を残し、焔は候補の浴衣を元に戻した。
 選んだのは落ち着いた濃灰色の地に「的に当たり矢」の紋が描かれた、縁起がよさそうな柄である。
「百々さん、赤もあるよ。金魚柄」
「いやー、それだとサイズが合わなさそうだし?」
 清世は粋な紫と黒、クインはスモーキーな緑と茶の組み合わせに落ち着いた。
 男性陣は大浴場の脱衣所で浴衣に着替えた。全員で宴会場へ向かう。

 宴会場は畳敷きの大広間だ。離れた位置では他の宿泊客が宴を始めている。何本も空いたビール瓶を仲居が片づけてゆく。
 五名は百々様御一行様と書かれたテーブルを見つけ、腰を下ろした。焔、藤花、真帆の順に座り、その向かいに清世とクインが隣り合う。
 お膳の上には彩り鮮やかな小鉢がところ狭しと並んでいる。
「おにーさんはお酒いただきますよっと」
「どうぞどうぞ」
 チューハイ、ビール派の清世だが、仲居に「この地方でしか味わえないものですからぜひ」と薦められ、日本酒も試すことにした。
「かんぱーい」
 未成年はノンアルコール飲料をコップに注ぎ、今年最初の乾杯だ。
「さて、見た目は実に豪華で美味しそうだ。僕の舌を満足させられるかな……?」
 クインの食事用眼鏡がくいくいと動く。まずはせりと大根の胡麻和えを一口。
「うん。いい味だね。良い眼鏡と美味しい食事、人生を豊かにする大事なものだね」
 素朴な薩摩芋の甘煮、具沢山の粕汁、この季節ならではの料理の数々に箸が進む。
 海老とアスパラの煮物は目にもおいしい華やかな色合いだ。
「生姜の風味が効いているね。甘さと辛さのバランスが絶妙だ」
 クインがうなずく。
「昔はこの川沿いでもせりが採れたと聞いております」
 口数の多い仲居ではないが、要所要所で説明を加えてくれる。
 つぶれない程度にと心得つつ、清世はすっきりと辛い酒を口に含む。
「茶碗蒸しにはこの地方で採れた魚が入っております」
「へぇ〜、川魚か」
 舌で覚える料理人の焔は、素材や調味料、調理法を推察しながら味わう。
「これは蒸してから揚げてあるなぁ。帰ったら作ってみよう」
 同じ味を再現できるまで、きっと焔は何度も試作を繰り返すのだろう。しばらくは和食が続きそうだと藤花は思う。
 小さな鍋が運ばれてきた。蓋を取ると、クインの眼鏡が一気にくもった。
「クインくん、見えてる? この指、何本かわかる?」
 焔がチョキの形に左手をかざすと、
「もちろん見えてるとも」
 クインは胸を張った。
「三本だね」
「当たりー。じゃ、これは?」
 手で扇いで湯気を送り、ますますクインの眼鏡を曇らせようとする男性陣を見て、藤花も熱いお茶を薦めて加勢した。
 どんなにレンズが曇っても決して眼鏡を外さないクインである。
 牛蒡とお揚げの入ったかやくご飯まで進み、食べきれなくなった藤花と真帆の分を焔が引き受けてくれた。
「星杜くんって大食漢には見えないのにすごいね」
「私も不思議です。どこに入るのでしょうね」
 ね、と声を合わせた藤花と真帆に、仲居が話しかける。
「仲のいいご姉妹ですね」
「あ……ありがとうございます」
 よく似ていると言われる二人なので、姉妹と見られても異論はない。罪のない仲居の誤解は解かないままにしておく。
「ってことはー、俺達、どういう関係? クインちゃんと俺はどう見ても兄弟じゃないっしょー」
 かすかに目元を染めた清世が混ぜっ返し、一同は笑いの渦に包まれた。

 女将の見立てどおり、雪が降り始めた。部屋で胃腸を落ち着かせた後はいざ雪見風呂、である。
「食べ過ぎたからお腹が恥ずかしい」
 真帆が言い、二人でそそくさと湯に浸かる。
 檜の湯船は、昼間に入った源泉とはまた違う趣がある。最低限の照明に雪明かりが加わり、あたりはほんのりと白く照らされている。
 そして月と星。
 満月を少し過ぎた大きな月が夜空に浮かんでいる。墨絵のような山並みは幽玄の世界だ。
 肩まで浸かっても、外気温が低いため、のぼせることはない。露天風呂で体の内側から温もる感覚は格別である。
「ダイエットは明日からだー……」
「真帆先輩、太ってないじゃないですか」
「そうは言っても、理想にはまだ遠いの」
 真帆がぱしゃぱしゃと両手で頬を叩いた。
「そういえば仲居さんに言われましたね、姉妹って」
「百々さんがおもしろいこと言うから笑っちゃった」
「今頃、殿方はクイン先輩の眼鏡を曇らせてますね、きっと」

 湯上りだというのに、クインの眼鏡は曇りなく輝いていた。あら不思議、と藤花と真帆は顔を見合わせる。その理由はすぐ判明した。
 酔った清世に代わり、眼鏡様が引率役となったのだ。
「皆、先戻ってろよー……」
 清世がロビーで足を止めた。どうやら煙草を吸うらしい。
 眼鏡様御一行は眼鏡様に導かれ、正面玄関から外に出た。せっかくだから星を見ようと意見が一致したのだが、刺すような寒さにたちまち全身が縮こまる。
「足元に気をつけて。その先、段差があるよ」
 クインが眼鏡様のお告げを伝える。
 焔が藤花の手を握る。わずかに温かい恋人の手に包まれ、ほっと藤花の心がほどける。
 見上げれば田舎ならではのぜいたくな星空。名前も知らない星たちがぎっしりと詰まっている。
「来てよかったですね。今年もよろしくお願いします」
 藤花に続き、皆が口々によろしく、と言い合う。白い息と共に、今年もいい一年となりますように……願いが宙へ消えてゆく。
「きっといい年になるね」
 眼鏡様がのたまった。
「長寿の湯、もう一度入ってこようかな」
「そうだね〜。温まって眠った方がいいね」
 一行は来た道を戻り始めた。眼鏡様が導けば迷うはずがない。

 翌朝。
 焔とクインから清世が起きないと聞かされ、藤花も先輩を起こす手伝いに駆り出された。
「皆さんでお散歩行こうって話が出てるんですが……ももせんぱーい」
 優しく声をかけても、頭まで布団にくるまって蓑虫状態となった清世は起きない。
「んー……俺のことは良いから、遊んでこいよ……」
 もぞもぞと動いた布団がまた静まる。
「四人で散歩してこようか」
「そうですね。どのくらい雪が積もっているか、見てきましょう」
 昨夜は真帆とパジャマトークならぬ浴衣トークを遅くまで繰り広げた藤花である。少し眠いが、体を動かせば頭も冴えるに違いない。
 澄んだ空気を深く吸い込みながら、四人は新しい一日の一歩を踏み出した。


━ORDERMADECOM・EVENT・DATA━━━━━━━━━━━━━━━━━…・・

登┃場┃人┃物┃一┃覧┃
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【ja0292 / 雪成 藤花 / 女 / 14 / アストラルヴァンガード】
【ja8087 / クインV・リヒテンシュタイン / 男 / 16 / ダァト】
【ja5378 / 星杜 焔 / 男 / 17 / ディバインナイト】
【ja3082 / 百々 清世 / 男 / 21 /インフィルトレイター】


ラ┃イ┃タ┃ー┃通┃信┃
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 新春・長寿の湯ツアー、NPC加賀谷真帆(jz0069)もお誘いいただきありがとうございました。
 入浴、着替えシーンは男女別、他に数箇所、PC様個別部分がございます。読み比べていただければ幸いです。
 新年早々の女子トーク楽しんでいただけますように。
N.Y.E新春のドリームノベル -
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エリュシオン
2013年01月15日

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