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『Trick or Treat 〜ハロウィンタウンにようこそ! 』
宇田川 千鶴ja1613

●いつもと違う日
 黒とオレンジに彩られた街――
 おどろおどろしくも可愛らしいモチーフで飾り付けられたショッピングモールのあちこちで、お化けや悪魔が手招きしていた。

 通りを歩けば魔女に当たり、籠やら大きな鬘の中から取り出したキャンディーを分けてくれる。
 舌を黒くするそれを舐めながら通い慣れたお気に入りのカフェに行ってみれば、オレンジ色したカボチャのお化けが入口占拠。
 ジャック・オ・ランタンの頭に立てかけられたグリーンボードには、丸っこい字で『パンプキンスイーツ、オススメ』と書かれていたりする。

 今日は10月31日――街は、ハロウィン一色だ。
 さあ、散策してみよう。合言葉は――『トリック・オア・トリート!』

●女7人集まれば
 地上階、バスターミナル前――ショッピングモールの玄関口で、カタリナ(ja5119)は待っていた。
 丸々ひとつがテーマパークと化したこの場所で、気の置けない友人達と過ごす約束をしているのだ。ハロウィンの催しだけに、この日ばかりはあっちもこっちも仮装した人だらけだ。もちろん彼女も仮装をしている。
(んん‥‥ちょっと胸元が開き過ぎですよね、この服‥‥)
 ほんの少し仮装しただけなのに、なんだか落ち着かないのは衣装のせいだろうか。いつもよりはっきりとボディラインが出る衣装を引っ張ってみたり、逆に隠すように皺を寄せてみたり――そんな事をしているのも、着ている衣装がタイトでちょっぴりセクシーな魔女服だから。
 そわそわと待っていたカタリナは、ほどなくして緑の瞳を細めた。

「リナリナ〜♪」
 白魔女の手を引いて、四枚翼の天使がカタリナの方へと駆けて来る。
 柔らかな金の髪を揺らし、天使の輪をふよふよ揺らして――まるでレヴューのような羽を背負ってやって来るのは森浦 萌々佳(ja0835)だ。白いワンピースに同色のポンチョが愛らしい。
 片手を萌々佳に掴まれて、もう片方の手でマイクロミニなコスチュームの裾を押さえて走っているのは宇田川 千鶴(ja1613)だろう――あ、白い魔女帽が傾いて落ちそう! 慌てて裾を抑えていた手で帽子を押さえ、一気に此方へ近付いて。
「森浦さん、引っ張りすぎやわぁ‥‥と、カタリナさんおはようございます」
 生脚出すのちょっとは恥ずかしいねんで、などと言いながら、ずり上がらないよう軽くスカートのお尻の辺りを抑えて千鶴はカタリナに西の訛りで挨拶した。
 さっきまで自分もマーメイドラインのタイトでセクシーな魔女服が気になっていたというのに、カタリナは気にしている様子の千鶴に言った。
「そんなに裾を気にしなくても、とっても綺麗な脚なんですから‥‥」
「おおきに、嫌やないんよ? ちょっと恥ずかしいだけで‥‥けど、うん、おおきに」
 恋人と選んだ仮装、一緒に記念写真も撮ったお気に入りの衣装なだけに、褒められるとやはり嬉しいもので。裾は気になるが素直にはんなり笑んでおく。
 それに今日は裾丈が気になっているのは自分だけではなさそうだ。
 千鶴は船乗りに扮したセシル・ジャンティ(ja3229)へ目を向けた。
「そこの美人さんも、気にせんときや?」
 はっと千鶴を見たセシル、
(関西弁‥‥? 初めて聞きました‥‥)
「何や?」
「い、いえ‥‥」
 慌てて首を振る。
 それにしても、やっぱり――
「し、少々スカート丈が短いのでは‥‥一体彼は何を考えているのでしょう‥‥」
 近代の船員が着ていそうなその衣装はミニ丈のワンピースになっていて、セシルの恋人が見立てたものだ――という事は、もしかすると恋人の趣味なのかもしれない?
「‥‥みなさん、仲がおよろしいのですね」
 恋人さんと。
 ぽそり独りごちた観月 朱星(jz0086)に、恋人持ちの女の子達は一斉に顔を赤らめた。
 あらあら気にしないでくださいねと朱星は髪色と同色の猫尻尾を振りながら言い添える。
「うふー 良いことです羨ましいですが妬ましくはないのですよ? だってほらみんなとってもかわいくてー」
 にこにこきゃっきゃと喜んでいる朱星の様子もまた可愛らしいのだが、当人それほど意識してないらしい。髪色に合わせたネコミミカチューシャが自然に髪に馴染んでいる――今日は立派なケモナーさんだ。
「朱星ちゃんも可愛いですよ、思わず抱き締めたいくらいに」
 カタリナの冗談とも本気ともつかぬ言葉に、朱星はネコミミを揺らして喜んでいる。

 ――と、萌々佳が向こうから歩いてくる黒い人影に気付いて手を振った。
「あ、りんりん〜 こっちこっち〜」
 妖艶という言葉がこれほど似合う少女も居るまい――初めて青木 凛子(ja5657)を見た者なら、きっとそう言うに違いない。一見して二十歳にも満たないような少女が纏う雰囲気は、人生を重ね磨き上げた大人の余裕が感じられた。
 尖った黒の耳に長い尾、黒狼の扮装だろうか。ケモノ成分は耳と尾に留め、黒革のジャケットにホットパンツとオーバーニーのロングブーツでタイトに纏めてある。
 狼という獣が持つ粗野なイメージさえ、野生的な色気に変えてしまう凛子の着こなしは行き交う人の視線をも浚ってゆく――というのに。
「きゃあ! 癒し系ヒロイン〜!!」
 ハンサムなお姉さん、萌々佳に向かっていきなり写メった! 小天使の羽と作り物の羽を重ねた四枚翼をバックに、本物もかくやの清らかな佇まいを余すことなく画像に納める。
「あ、の‥‥りんりん?」
「嗚呼もうその全てが美し過ぎて辛い‥‥っ! カタリナちゃん、マーメイドライン素敵過ぎっ!!」
 呆然と撮られるがままになっている萌々佳そっちのけで、今度はカタリナを激写中。
 一見少女なのに、何だか凛子さんたら行動にオカン入ってる。それもそのはず、凛子さんはアウルに目覚めて外見が若返った歴とした大人の女性なのだ!
「んもぅ、みんな可愛い〜! ほらほら、そこ裾引っ張るのナシ! 却って目立つわよ?」
 慌てて手を離した女子陣に「それで良し」引き気味のアングルで全身納めるのも忘れない。
 そんな風に暫く撮影で盛り上がったのち、漸く満たされた凛子は美しく整えた爪先を艶やかな唇に添えて、友人達の顔を見渡した。
「ところで、ハニーは?」
 ひとり、足りない。しかも凛子さんラブラブのハニーちゃんが、いない。
 淡茶の髪を掻き揚げて近くにいないか視線を遣る凛子の「困った子ねェ」と唇に乗せた言葉は愛おしげだ。
 ――そう、ちょっと困ったちゃん。
 颯爽と近付いて来るスレンダーな人物は、紛れもなく彼女だろう。
「ふ、今年のトレンド‥‥!」
 骸骨の被り物に隠れて表情は見えないが、声音にドヤ顔が滲み出ている――七種 戒(ja1267)渾身の仮装だったに違いない、が。
「‥‥あ? 何で皆そんな可哀想なモノでも見ている視線なんだ‥‥?」
 皆が生温かい視線で戒を見るのは、誰より最後に到着したからだろうか――多分そうだろう、そういう事にしておこう、うん。
 納得して、戒は微妙な空気を一新しようと合言葉を発した。

「トリック・オア・トリート!」

 そう、今日は合言葉が挨拶代わり。
 気心知れた友達同士集まって――今日は女の子だけで過ごす、特別な一日。
 
●残念女子改造計画‥‥?
 魔女にお化けに吸血鬼、街はお化けで溢れてる。
 色とりどりの街、ハロウィンタウンを7人の女の子モンスターが歩いてゆく。正確には6人の女の子モンスターと骸骨さんが1人。
 ――だもので、カタリナはつい言ってしまったのだ。
「そ、そうだ! ええと‥‥っ、かわいい衣装、見に行きません?」

 かくして。
 誰が言ったか戒の為の、残念女子改造計画、始 動、なのである――

 そんな訳で骸骨さんを引き連れた女の子達が訪れたのは、服飾店やアクセサリーショップが並んでいる通りだ。様々なブランドが競合しているだけにコーディネートは無限大、その気になれば1日だって居座れる場所なのだ――尤も、お洒落が苦手な人種にとってこれほど苦痛な場所もないのだが。
「皆、今年のトレンドを分かってない‥‥!」
「そこが可愛いの! ハニー、骨まで愛してるッ」
 理解(?)を示してくれるのは凛子のみ、みんな同情混じりの生温かい視線を寄越すもので、戒は改造とは失敬なとばかりの憮然とした表情で店に入った――のだが、すぐに機嫌が良くなった。
「‥‥お。これはなかなか‥‥」
 着るのではない。着せようじゃないか! 何せ両手に花、戒の周りには可愛い女の子が沢山いる!
 何だか当初の目的とは少々違うような気もするが、ともあれ目的をすり替えた残念女子の機嫌が直ったところで、萌々佳は戒に尋ねてみた。
「戒きゅんはどんなのが好きなの〜?」
「足出したのがイイ‥‥いや待て、逆にスリットでチラリも捨てがたい‥‥」
 ふむふむ脚線美を活かすのだねと頷く萌々佳のスカートを、ちょいちょいと摘み上げている。双方の思惑に多少のズレがあるようだ。
「たまにはセクシー系や可愛い系にしてみるとか?」
「あー いいねいいねー」
「‥‥ハニー、自分の服だって、分かってる?」
 今度はカタリナの色気アップを目論んでいる戒へ、凛子が釘を刺した。何の事やらとスッ惚ける戒を他所に、当のカタリナは真面目にヒロインスーツを選んでいる――
「これなんか‥‥あ、でもモモカのほうが、似合うかも?」
「彼はあたしが着てるならなんでもかわいいって言うんだろうな〜 そういうリナリナの彼氏はどうなの〜?」
 彼はファッションに興味ないだろうからと萌々佳はあっさりしたものだ。寧ろ切り返されて何時の間にか恋人の話になっていたカタリナが照れる一幕もあったりして。
「戒ちゃんのお洋服‥‥」
「スタイルはえぇんやからセクシーなのも合うかもねぇ」
「とても綺麗な黒髪ですし和服が似合うのではないでしょうか?」
 悩む朱星に、千鶴は口の中で「胸はともかく」と呟いてアドバイス。セシルもそれに同調して――至極大真面目に選んだ結果。
「いやセシルさん‥‥巫女服は誰得‥‥?」
「とてもよくお似合いだと思いますが‥‥」
「似合いますよ? 戒ちゃん♪」
「髪や肌の色的にも似合うんやない?」
 胸がない方が着崩れしないし。真正面から否定するのも憚られて、千鶴もやんわりと同調してみせたけれど。確かに似合うし、凛とした巫女さん戒の需要もそれなりにあるだろう――けれど、これではコスプレだ。
 あれやこれやと大騒ぎの末、結局残念女子改造計画は次回へと持ち越しになった。何、急ぎはしない。とどのつまり、みんな戒で遊ぶのが大好きなのだ。
 嗚呼楽しかったと店を出て行く戒は知らない。凛子と目配せしたカタリナが、こっそり何やら手配した事を――

 ひとしきり店を冷やかした後、女の子達はぶらぶらと通りを歩いていた。
「あ〜 お化け発見〜」
「あ? 私はスケルトンだけどね? ‥‥違うか」
 萌々佳が突然立ち止まり、戒の袖を引っ張った。ノリツッコミをしてみせて、戒は萌々佳が指し示す方を見る。戒が持っているロウ引きの紙バッグから無骨な形のブラウニーを引っ張り出し、萌々佳は咥えて言った。
「見てて。あそこのプレゼントボックス、開くから〜」
 ショーウィンドゥの展示が動くようになっているらしくて、萌々佳はそれを目敏く見つけたらしい。どれどれと集まる女の子達。どうやら一定時間ごとに動く仕掛けになっているようなので、暫し待つ事にする。
 萌々佳がブラウニーをもごもごしている横で、朱星は千鶴が持つペーパーバッグからクッキーを1枚つまみ出した。
「まあ、千鶴さんのクッキー、かわいいのです♪」
 ほらと指につまんだそれを朱星が皆に見せる。オレンジ色したカボチャ型のクッキー、ハロウィンの菓子に相応しいモチーフだ。
 食べるのが勿体無いのですと溜息を吐く朱星、そんなに惜しんでいると――ほら。
「あーっ、戒ちゃん!!」
「‥‥何だ? 私に食べさせてくれるのだろう?」
 横から戒に掻っ攫われてしまったりして。
 涙目の朱星にクッキーを勧めつつ、千鶴は言った。
「ジャック・オ・ランタンをイメージしてんけど‥‥」
「イメージばっちりなのです。オレンジ色はカボチャ生地ですか? 萌々佳さんのロールケーキも綺麗なオレンジ色‥‥!」
 待っている間に、持ち寄りスイーツを見せ合いっこする。
 萌々佳が開けたケーキボックスに並んでいるロールケーキはカット済、淡いオレンジのスポンジ生地の中身は何だろう。
「クリームはシンプルにバニラね〜」
 蒸したカボチャダイスがころころ混ざっているのは秘密。皆に出した時までのお楽しみに取っておこう。
 そうこうしている内に時間が来たようだ。セシルがディスプレイの背景が様変わりしたのに気付いて指を指し示した。

 カボチャ色した背景に描かれていた星の代わりに真黒なコウモリが舞っている。
 かちん、かちんと音と共にコウモリはその数を増やし、やがて夕焼け色の背景は黒一色になった。
 闇夜、何もない夜を現す背景に透写される満月はジャックの顔――そして。
 ――ぱたん。
 手前にディスプレイされたプレゼントボックスが開いて、ゴースト達が一斉にジャック顔の月へと昇って行った――

 一巡を見終えた女の子達は、再び賑やかに歩き始めた。
 行き先を決めていた訳ではなかったけれど、自然と向いた先は決まっていた。
 通りを数十メートル、十字路の角にガーデンテラス風にデザインされたイートインスペースがある。
 途中、それぞれ好きな飲み物を購入したら、丸いテーブルをひとつ確保しよう。さあ、お茶会の始まりだ。

●お茶請けは甘味と恋話
 みんなで持ち寄った菓子は、それぞれに美味かつ工夫を凝らしたものだった。
 凛子がケーキボックスを開けた瞬間、少女達から歓声が上がった。
 中にあったのは、まぁるいカボチャ――の形をしたスイートポテト!
「カボチャなのにサツマイモ? ポテトなのにカボチャ!?」
「凛子さんはセクシーな上にお菓子作りも上手で‥‥とっても素敵です」
「そんな綺麗な紫の目で見つめられると、自惚れてしまうわぁ」
 紫の瞳を輝かせたセシルに憧れの眼差しを向けられて、凛子はもっと言ってとにこにこ。みんな、みんな凄く可愛い!
 私は不器用なので、とセシルは困ったような微笑を浮かべ、故郷から取り寄せましたとマドレーヌを皆に勧めた。本場の味はそれはそれで美味しいもので。
 お先に少し見せて貰った萌々佳のロールケーキはカボチャを練りこんだオレンジ色とクリームの白が優しげで、程よい弾力と柔らかな口どけが後を引く。
 そのままでも可愛らしいラッピングを敷物に、焼き菓子も色々揃っている。
 混ぜて焼いただけだと謙遜する戒のブラウニーは作り手の性格が現れているかのような素朴な味わいで、千鶴のカボチャクッキーは目にも楽しい。カタリナのクッキーを一口、朱星は満面の笑みを浮かべて言った。
「はう‥‥何だかほっとする、優しい味なのです〜♪」
「お口に合って良かったです!」
 喜ぶ朱星が可愛くて、カタリナは微笑んだ。皆それぞれに工夫を凝らしていて甲乙付けがたい美味しさだけど、食べる人の笑顔を見るのが一番報われる気がする。
「それで‥‥」
「何ですか? 朱星ちゃん?」
 もぐもぐごくん。
 クッキーを嚥下した朱星は、カタリナを初め恋人持ちの少女達の顔を代わる代わる見つめて――促した。
「それで‥‥みなさん、彼氏さんとは上手くいってますか?」
 にこにこ。
 悪気のない顔に促され、話は自然と恋の話題になっていった。

「あたしは勿論、超! リア充よ?」
 パートナー1人とボーイフレンドが2人いる人妻の凛子さん、さすがです。彼が羨ましいわと千鶴のクッキーを摘んで艶やかに笑んで言った。
「彼にも作ってあげなさいね? デート服は白系ワンピが良いと思うわ。メイクは、そうねぇ‥‥」
 こそりカタリナに目配せしてミルクティーを一口。バッグから化粧ポーチを取り出して、ピンク系とオレンジ系、千鶴にはどちらのリップが良いかしらねと意見を求める。
「ちぃちゃんは、めっちゃ甘めがいいと思う〜」
「宇田川さんにはピンクを勧めたいですね‥‥」
 頭の中で白いワンピースを着た千鶴を想像してセシルが言う。私はどんなお化粧が良いでしょうと尋ねる彼女を、凛子は最近とみに女の子らしくなったと微笑ましく見つめた。
「セシルちゃんはオレンジ‥‥赤も映えるわね」
 フランスと日本という言葉の壁以前に、セシルは元軍人の出自のためか未だ堅苦しい部分のあるのだが、そんな彼女がお洒落に興味を持つのも恋人あっての事。変わってゆく彼女が可愛く愛おしい。
 朱星と並んで、カタリナはにこにこと話を聞いていた――と、さっきからおとなしい人が約1名、いるような?

「なんかでじゃぶ感じるんですけど気のせいですかねええ!?」

 ――いた。
 そーっとその場から逃走しようとしている、戒が1名――!

「ああっ、戒さんが逃げますっ!」
「逃がさないわ! 飛び切りのコーデしてあげるからハニィイイ!」
 ダッシュで逃げた戒を速攻で捕獲! 朱星を見張りに付けて和やかなお茶会は続く――

●みんなカワイく記念写真を
 その後、7人は再びファッションエリアに戻って来ていた。

「ふふ、買わずに済ませると思ってましたか?」
 怪訝な顔の友人達に悪戯っぽく言ったカタリナは、みんなでカワイイ服に着替えて記念撮影しましょうと微笑んだ。
 売り切れ? そんな心配はご無用。
 だって戻って来るつもりで、カタリナは随時ショップへ取り置きを手配していたのだから。

 さあ、お気に入りはお決まりですか?
 買ったら店で着替えさせて貰いましょう。
 準備が済んだら7人集まって――真ん中に朱星、気の置けない女友達同士、一斉に合言葉をどうぞ。

『トリック・オア・トリート!』


━ORDERMADECOM・EVENT・DATA━━━━━━━━━━━━━━━━━…・・

登┃場┃人┃物┃一┃覧┃
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【 ja1613 / 宇田川 千鶴 / 女 / 20 / 狐人の白き魔女 】
【 ja0835 / 森浦 萌々佳 / 女 / 18 / 四翼の天使 】
【 ja1267 / 七種 戒  / 女 / 18 / すかるれでぃ? 】
【 ja3229 / セシル・ジャンティ  / 女 / 23 / キャプテンセシル 】
【 ja5119 / カタリナ / 女 / 23 / セクシー&お茶目な魔女 】
【 ja5657 / 青木 凛子  / 女 / 18 / 美脚が自慢の美女黒狼 】
【 jz0086 / 観月 朱星 / 女 / 17 / リリカル系にゃんこさん】


ラ┃イ┃タ┃ー┃通┃信┃
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 ほとんどの皆様とは初めましてになりましょうか‥‥?
 こんにちは、代打の周利芽乃香と申します。この度は担当者交代の件お詫び申し上げます。代理に周利をご指名いただきました事に感謝いたしますと共に、大変お待たせしてしまい申し訳ありません;
 晩秋の思い出――ハロウィン女子会をお届けさせていただきます!

 NPCの観月さんは勿論の事、オチ担当(!?)の戒さん以外の皆様とは初対面。
 皆様、イメージ通りに動いておりますでしょうか‥‥;
 担当MS様の観月さんとはどうしても違ってきてしまうのは致し方ない事、書き手の違いよと多少の違和感にはお目こぼしいただきたく存じますが、見過ごせない致命的な違和感につきましては、どうぞ遠慮なくお申し付けくださいませ。
 特に今回、周利の知りえぬ皆様のプライベートも含まれております。キャラクターの背景設定は口調同様に大切なものですもの‥‥ね?

 何だかとりとめなくなってしまいましたが、年頃のお嬢さん達が集まっての女子会、お楽しみいただけましたら幸いに存じます。
 重ねて‥‥お待たせいたしました。皆様のハロウィンが、どうか素敵な思い出となりますように。
ハロウィントリッキーノベル -
周利 芽乃香 クリエイターズルームへ
エリュシオン
2013年02月13日

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