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『春〜ケチャラー達の集い 至福・マキナの健啖編 』
マキナja7016

●準備万端

 世間は春である。
 薄紅色の桜の花びらが風に舞い、うららかな日差しを浴びた若い葉が日々力を増して行く。
 そんなある日の事……。

「あ、誰か来た〜」
 焔は作業の手を止めて、インターホンのモニターを覗きこむ。
 最初に到着したのはマキナだった。礼儀正しく玄関先で畏まる。
「お邪魔します、今日はお招きありがとうございます」
「いらっしゃい〜入って入って」
 焔の後についてキッチンを見たマキナは、驚いた。
「すごいキッチンですね。ちょっとしたレストランの厨房だ」
 ここは焔が婚約者と一緒に暮らすマンションの一室なのだが、広い作業台に、大型のオーブン、使いやすい調理器具。キッチンは調理をする者が主体の特別仕様だった。勿論、焔の使いやすいようにである。
「今日は俺しかいないから、ゆっくりして行ってね〜。すぐに他の人も来ると思うよ」
 普段から穏やかな笑みを絶やさない焔だが、今日の笑顔は特に嬉しそうだった。
 それもそのはず、手作りのケチャップで大量の知人を一気に思う様餌付けできるチャンスなのだ。
 部屋には甘酸っぱいようなトマトケチャップの香りが満ちている。
 好物の香りに鼻をひくつかせたマキナが、ふと思いついたように言いだした。
「あ、そうだ。星杜さん、すみませんけど、これもお願いしていいですか」
 手にした袋をおずおずと差し出す。中身は立派なフランクフルトソーセージやパンがどっさり。
「本格的な料理作ってもらってて失礼かもしれないですけど、俺ホットドッグとかも大好物なんです」
 いかつい顔で思い切り真面目に懇願され、焔は勿論快諾する。
「もちろんいいよ〜皆でいっぱい食べようね〜」
 マキナは嬉しそうに頷く。
「ありがとうございます。何か手伝うことあったら言ってください。これ運んでいいですか?」
 積み重ねられた重そうな皿を、ひょいと持ち上げた。


●みんなでキッチン

 全員がそろうと、広いキッチンも流石に手狭になる。
 ケチャップを愛するケチャラー達が集い、ケチャップの新たなる可能性を考える会合という大層な名の要するにお食事会。またの名を、焔による餌付けの会。
 焔は最後の仕上げに忙しい。
 ぺティナイフを手に、縁は料理に添える野菜の飾り切りに没頭している。
 アウルに目覚め学園に来るまで本職の指物師として身につけた技量で、妙に精巧な野菜細工が次々と出来上がる。但し、全て猫である。
 流石に材料が切れた所で顔を上げると、焔の手元を脇から覗きこみ、邪魔にならない程度に遠慮がちに質問する。
「なるほどねぇ。こうすりゃ臭みが取れるてぇ訳ですね」
「意外と簡単だよ〜」

 その傍らでは、真剣な表情で梨香が料理を盛り付けている。
「なんとなくこういうのって、ずれると気になるんですよね」
 まあそんなことに拘る暇がある程度には、梨香が手出しできる余地はないということでもある。
 ふと顔を上げると、じっと腕組みで見つめる戒の視線に気づいた。
「あ、七種先輩もこちらで……」
 言いかけたその言葉を、友真が真顔で遮った。
「梨香ちゃん、そんなこと不用意にゆうたらあかん」
「えっ」
「……戒、判ってると思うけど、お前あんまり手ぇ出すなよ?」
 梨香は知らないことだったが、戒の料理は熱意が空回りすることが多いらしいのだ。
「ゆーまに『だけ』は、言われたくないな……?」
 戒に言わせれば、友真の料理レベルは自分と同程度らしい。
「俺は戒とちごて、レシピがあれば大丈夫やで! レシピがあれば、な!」
 びし! と友真が戒を指さす。
「そのレシピの探し方が判らんのは誰だったかな……?」
「レシピ教えてもろても間違うのは誰やったかな……?」
 ぴきぴきぴき。
 友真と戒の睨みあいに、梨香が恐る恐る水を差す。
「ええと、星杜さんのように他の人にご馳走するのでなければ、自分が食べられれば充分だと思いますよ……?」
 その声に、何故か笑顔が張り付いた焔が、ぷるぷるしながらこちらを伺っている。
(ちょっと思いつかないぐらい、独創的なんだよね……)
 口には出さず、眼が物を言う。
 戒と友真がほぼ同時に、ふっと眼を逸らした。
「……大人しく食べる専門なろか、俺らは」

 皿を運び終えてキッチンに戻ったマキナが、2人を見比べ呆れ顔になる。
「小野さん、戒さんも調理はともかく、このくらいの手伝いをしてもバチは当たらないと思いますよ」
「何を言うマキナ。我々は遊んでいるのではなく、重要な役目に備えて待機しているのだよ。それはつまり、味見係だ! な、ゆーま!」
 背を向けた梨香の隙を突き、戒はほかほかと湯気を上げるポテトフライに手を伸ばす。
 その瞬間。
「行儀わりぃことしてんじゃねぇよ」
「てッ!?」
 ドスの効いた声と共に、金色の光を霞のように纏うピコハンが戒の脳天に炸裂。
「待て、ソレ流石におしおきにしちゃ攻撃力高すぎじゃね!?」
 ごごごご……と効果音が聞こえるような縁の眼力に、戒はじりじりと後じさりする。
「まさかと思ってたが、ほんとにやるとはとんでもねぇな」
 このような事態の可能性を考え、ピコハンを消毒してまで持参する縁の本気度、半端ない。


●ピコハン無双

 縦線を大量に身体の周囲に纏いつかせ、部屋の隅で体育座りを続ける戒をよそに、居間に次々と料理が運び込まれる。
 ケチャップといえば定番のオムライスに、栄養豊富な鶏レバーのケチャップ炒め。春巻も醤油の代わりにケチャップをつけて頂く。
 それにバジルを散らしたピザトースト、皮付きで揚げたホクホクのポテトフライが湯気を上げ、食べやすいミニサイズのハンバーガーからはシャキシャキ野菜と肉汁たっぷりのパテが覗く。
 マキナが持参したフランクフルトは串に刺してこんがり焼いて、キャベツとタマネギを炒めて挟んだホットドッグにもジューシーなソーセージ。ケチャップはもちろんたっぷりと。
「他にも食べたいものあったら遠慮なく言ってね〜作るから」
 人数を考えたら既にとんでもない量なのだが、焔の『お食事会』の実態を知る梨香は、流石に慣れていた。縁は噂に聞いていたので、突っ込むことを投げ捨てた。
 友真とマキナは単純にその光景に目を輝かせている。
「うわあ〜おいしそうやな! 戒、いつまでそんなとこで絶望しとんのや、はよ食べよー!」
 半分こちらを向いた戒は、一気に顔を明るくする。
「あ、オムライス! ケチャップで名前書く!」
「戒さん、まずは座ってください」
 マキナに諭され、とりあえず席につく。大量の料理を前に、焔の挨拶が始まる。
「え〜と今日は、ケチャップの新たな可能性を探る会に集まってもらって有難う〜。バレンタインには一部血の雨が降っちゃったりしたみたいだけど、ケチャップならいくらでも大丈夫だよね〜いっぱい食べようね〜あ、飲み物回して」
 バレンタインと血の雨とケチャップの関連性について、梨香は思いを馳せつつ、聞くと余計にややこしいことになりそうなので敢えて触れないことにした。
「あ、俺、ジンジャーエールでお願いします」
「俺は麦茶お願いしますー! いっぱい食べなあかんからコーラは後にする!」
 それぞれにグラスが回ったところで、焔が乾杯の発声。
「ケチャップの未来に乾杯〜」
「「「かんぱーい!」」」
 ケチャップの未来とやらに引っ掛かっているのは、やはり梨香だけのようであった。

「じゃあ冷めないうちにどうぞ〜オムライスは七種さんは薄焼き卵派だったよね〜」
 前に置かれた、黄金色の楕円形の魅惑の物体。
 戒は目に星を煌めかせながら、ケチャップの容器を手に取る。
「これは、私のオムライスだ!」
 料理の技量が疑問視される割に、戒は器用である。
 カリグラフィーのように綺麗なアルファベットが、オムライスの上に赤く描かれた。
「……すごい、七種先輩って本当に器用ですね!」
 以前梨香は、戒がクッキーの包みに見事にリボンを飾る所を見ている。
「ふふ、そうだろう。よし、大八木氏にも書いてあげよう」
「わ、有難うございます」
「梨香ちゃん、俺のもすごいでー!」
 友真が満面の笑みで自分のオムライスを示す。
 そこに書かれていたのは『(^ω^)』の顔文字。思わず梨香が笑いを漏らす程に、無駄に良く書けていた。
「おーよく書けてるな? どれちょっとケチャップ足してやろう」
 戒が手を出し、ちょいちょいと弄る。
 顔文字は何故か『(´;ω;`)』へと変じていた。
「あっ何すんねん、戒のアホー!」
 ケチャップの容器を持ったままじたばたするが、時すでに遅し。
 友真はぶつくさ言いながら、手についたケチャップを舐める。そこで思わず動きが止まった。
「何このケチャップ超うま……」
 市販品ではなく、焔が完熟トマトを刻む所から手掛けた自家製ケチャップは、絶品だった。
「うま、何これ、やめられへん……!」
 容器から掌に出しては舐める友真の頭上に、衝撃が走る。
「ぐふぅッ!?」
「行儀わりぃ真似やめなっての」
 縁のピコハンがいい仕事をしている。


●お残しは許しません

 その間にも焔は、キッチンと居間を幾度も行き来している。
「お待たせ〜ゆーちゃんリクエストの、ケチャップフォンデュだよ〜」
「待ってました〜!」
 友真が拍手すると、マキナは眉間にしわを寄せた。
「ケチャップ……フォンデュ……!?」
 テーブルの中央には、赤いどろっとした物がぐつぐつ煮えたぎる鍋が据えられる。
「チーズとワインはトマトに合うからね〜つくってみたよ〜」
 焔がにこにこ嬉しそうに笑う。
 それぞれの手元の皿には、綺麗に切りそろえられたバケットや茹でた野菜が飾り付けられていた。
「あらこれは、何だか食べるのがもったいないですね」
 梨香は、縁の力作である大根製の猫型飾り切りをつまみ上げて眺める。
「大八木さんもケチャップ好きなんですね」
 マキナに振られ、梨香は一瞬言葉に詰まる。
 実はケチャラーの会だとは知らず、「皆でご飯食べるからおいで」と誘われてほいほいやって来たのだ。
「ケチャップは勿論、星杜さんのお料理はおいしいですしね」
 答えになってるような、なってないような。だがマキナはオムライスを頬張り、大きく頷く。
「うん、本当においしい! どうやったらこんなふうに作れるのか、教えて欲しいぐらいです」
 体格のいいマキナは男子高校生らしく、次々と料理に手を伸ばす。
 その見事な食べっぷりは微笑ましく、普段の梨香にとっては実は少し苦手な強面タイプだったが、すぐに馴染むことができた。
 話をするうちに最近知り合いになったのがマキナの妹と判り、梨香は成程と思い出し笑い。
「どうしました?」
「あ、いえ、妹さんがおっしゃってた通りの人だなって思いましたので」
 マキナはくすくす笑いの意味する所を想像し、頭を掻いた。

 友真は、ふるふる震えながら自分の手前の皿を見つめる。
(レバーとブロッコリーは苦手やねん……)
 マキナの様子を、友真はそっと窺っていた。
(マキナ君なら……マキナ君ならきっと、優しく食べてくれる!)
 やおらブロッコリーをマキナの皿に移し、さり気なく、マキナの空になった鶏レバーの皿を自分の皿をすり変えようとする友真。が、しかし。
「小野さん? 好き嫌いはいけませんよね」
 気付かないはずがない。マキナがイイ笑顔で、友真の腕を掴む。
「そんなこと言わんと、その代わりに春巻きとかポテトフライは食べるしー♪」
 可愛いく首をかしげて見せる友真。
 その友真の皿には、別の魔の手が忍び寄る。
(なんで……ケチャップフォンデュに、こんなものが……)
 戒がふるふる震えながら、真ん丸なマッシュルームを友真の皿へと移そうとしていた。丸ごとのマッシュルームは香り高く美味なのだが、嫌いな人間にとっては悪夢の物体らしい。
 が、当然それも見つかる。
「戒ちゃん、行儀わりぃっての」
 ピコン。
「あたっ! ……勿論冗談ですよ、縁さん」
 涙目になりながら、戒は自分の皿にマッシュルームを戻す。
「男おかん……ッ!!」
 極めて小さな声で呟いたその言葉にも、縁は動じない。
「食べ物粗末にするたぁ、見逃せねぇやな」
 友真はマキナからしっかり返された皿を、やはり涙目で受け入れた。


●愛と欲望の……?

 謎の料理、ケチャップフォンデュ。
 マキナはそのボコボコと湧きたつ赤い物体を見つめている。
「珍しい料理ですね」
「おいしそーやなー、ほな早速! マキナ君も食べよー」
 友真が嬉しそうにピックを取り上げると、自分の手元の皿を見つめる。
(やっぱここは、好きなもんから……いやいや、先に嫌な事片付けてから……)
 暫し逡巡。
 だが思い直すと、<好きな物→苦手な物→すごく好きな物>で乗り切ることに決めた。
 パンをフォンデュ鍋に差し入れ、赤くどろりと固まるソースを皿に受け、ふうふう吹きながら口に運ぶ。
「うわあ……おもてたより、めちゃおいしい……!」
 ふわ〜っと溶けるような恍惚の表情。それを見てマキナもピックを手にする。
「本当に、美味しいですね。これは市販のケチャップではとても無理ですね」
 素材を包み込むケチャップとチーズの風味が何とも言えない味わいだ。
「トマトの味がしっかりしやすねぇ。なるほど、こりゃ絶品で」
 縁も感心したように口に運ぶ。こちらはじっくり確かめるように味わいながら。
(後でこのケチャップの作り方も詳しくきかねぇとなあ)
 苦手なブロッコリーも頑張って片付けて(但したっぷりケチャップとチーズを絡めたので、ほとんど味はしなかったのだが)、友真は再びスピードアップ。
 その手を止めると、突然両手を組んでおねだりポーズ。
「そやよすがんー、俺あとでデザート食べたいねんー♪ よすがん何か、隠してへんかなー?」
「そんなこともあろうかと、いつものを仕込んできましたよっと」
 縁が思わず噴き出すと、友真が小躍りするように喜んだ。 
「わあい、よすがん大好きー! めっちゃ楽しみやなあ」
「それまでに、レバーもちゃんと残さず食べないとですね」
 マキナの言葉の矢に撃たれたように、友真がテーブルの上に伏せた。
「うう……チョコレートプリンのために、がんばる……」
「チョコレート……」
 マキナはその言葉に無意識に反応し、遠い目になる。
 つい先日のバレンタイン辺りの彼の記憶は曖昧模糊としている。その原因が妹の作ったチョコレートなのだ。天魔などは蹴散らせばいい。だがあれだけは……。
 彼のトラウマを拭う為にも、縁のチョコプリンが期待される。


●デザートは別腹!

 一通り食事の済んだ頃、縁が冷蔵庫に潜ませたデザートを持ち出した。
「こいつもなんだかすっかり定番になりやしたねぇ」
 蓋を開けると、程良く弾力のある大きなチョコプリンに、ホワイトチョコレートで猫のワンポイント。
「わーい、よすがんのチョコプリンー! 梨香ちゃんも好きやんな!」
「はい、何度か頂きました。点喰先輩のお菓子はどれもとても美味しいですよね」
 正にデザートは別腹。さっきまであれだけ食べていたのに、甘味を目の前に出されると何故か身体は反応するのだ。
「じゃあ切り分けやすぜ」
 縁が綺麗に切り分けたチョコプリンが、歓声と共にどんどん回されていく。
「美味しいー! 俺今、めっちゃ幸せー!」
「そりゃあなにより」
 ぱくつく友真に、縁が目を細める。

 律儀にネコミミをつけたままの焔が、トレイに乗せたガラスの器を運んできた。
「こんなのもあるよ〜良かったら食べてね〜」
「まっかなデザート……?」
 戒が恐々と覗きこむ。ぷるぷる震えているのは、なんとケチャップゼリー。
「すりおろしたニンジンとリンゴを入れて、寒天よせにしてみたよ〜さっぱりとして口当たりがいいんだよ〜」
 ニンジンに反応した者もいるようだが、ピコハンの脅威に黙りこむ。
「じゃあ早速」
 マキナがスプーンを手にする。今日は色々とケチャップ料理を堪能したが、どれもとても美味だった。ここでデザートが美味しくないわけがないという絶対の信頼。
「うん、ケチャップってデザートにもなるんですね。とても美味しいです」
 満足そうにぱくつくマキナ。
 それに倣い、皆が一斉にスプーンを口に運ぶ。
「おおっこれは結構いけるな」
「ほんまにおいしいなー! まるでケチャップの万華鏡やー!」
 友真のドヤ顔のボケに、不覚にも梨香が噴き出してしまう。
「わーい梨香ちゃん笑かしたでー! 今日はいつもよりぎょうさん飴ちゃんの雨が降るでー!」
 コーラで酔っぱらったように、鞄に仕込んできた色とりどりの飴をばらまく。
「小野さん……今日は絶好調ですね……!」
 飴を手に受け、梨香が目じりに滲んだ涙を指で拭う。何やらツボにはまったようだ。

「ほどほどにしときなせぇよ、後で片付けんのてぇへんですし」
 そう言いながらも、縁の目も笑っている。
「こういう風に皆で集まるてぇのも、面白いもんだねぇ」
 焔もやっぱりにこにこと笑っている。いつも微笑を浮かべている焔だが、今日は特に嬉しそうだ。
「あ、そうだ〜ケチャップいっぱいあるからね、欲しい人は持って帰ってね〜」
 その台詞に飴をばらまく友真と戒が、ガタッとテーブルに向き直る。
「ほむほむ、俺、持って帰る……これ使って、家でもオムライス作って貰うん……」
 友真が縋りつくと、戒が持参したプラスチック容器を取り出す。
「ほむほむ、私も欲しい! もしおかずが残ってたら、それも欲しい!」
「あ、できれば俺もお裾分けしてもらえたら嬉しいです」
 マキナもすかさず挙手。
「マキナはあれだな、今度から血の雨降らすんも自分が流血する分も、ケチャップにしておくと良い」
 戒が茶々を入れると、マキナが真顔で首を振る。
「そんな勿体ない事、できる訳ないじゃないですか。血は誰にでも流れてますけど、ケチャップは焔さんに作ってもらわないとないんですよ」
「いやそれ、ちげぇよ」
 戒が即座に突っ込むのを、笑顔を張り付けた焔がるぷる震えながら見ていた。


━ORDERMADECOM・EVENT・DATA━━━━━━━━━━━━━━━━━…・・

登┃場┃人┃物┃一┃覧┃
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【ja1267 / 七種 戒 / 女 / 18 / インフィルトレイター】
【ja5378 / 星杜 焔 / 男 / 17 / ディバインナイト】
【ja6901 / 小野友真 / 男 / 17 / インフィルトレイター】
【ja7016 / マキナ / 男 / 20 / 阿修羅】
【ja7176 / 点喰 縁 / 男 / 18 / アストラルヴァンガード】



ラ┃イ┃タ┃ー┃通┃信┃
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ケチャラーの集い、お待たせいたしました。
初顔合わせのNPCに構って頂き、有難うございます。
美味しそうに沢山食べる男子は見ていて気持ちがいいものですね。書いていてとても楽しかったです。
尚、『準備万端』はNPCを加えて2名様ずつ、『愛と欲望の……?』は3名様ずつのバージョン違いとなっております。
セットでご依頼頂いたものと併せてお楽しみいただければ幸いです。
この度はご依頼いただきまして、有難うございました。
ラブリー&スイートノベル -
樹シロカ クリエイターズルームへ
エリュシオン
2013年04月10日

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