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『Halloween festa 〜紫ノ宮 蓮〜 』
紫ノ宮 蓮(ic0470)

今日はハロウィン。
子供たちがお菓子を強請って家々を巡り、大人たちもそれに便乗して羽目を外す。
日頃真面目にお仕事に励む人たちもこの日ばかりは子供に戻って一緒に遊ぶ。
さあ、ハロウィンを楽しむ合言葉を一緒に――

Trick or Treat!!

 ***

 チ、チチチッ……。

 耳を打つ柔らかな音色に寝返りを打ち、紫ノ宮 蓮(ic0470)が瞼を上げる。
 その瞳に映るのは、雨戸から僅かに差し込む光。そして見慣れた天井だ。
「もう、朝なのだね」
 ポツリ。小さな声で零して起き上がる。
 そうして乱れた髪を慣れた仕草で1つに纏めると、組紐で結って立ち上がった。
「……最近はすっかり朝晩が冷え込むね。風邪をひき易い季節になるし、気を付けないと、かな」
 言いながら雨戸を開けると見事なまでの秋晴れが目に飛び込んでくる。それに目を細めて煙管を取り出すのだが、不意にその動きが止まった。
「おや、あれは……」
 赤黒い肌をした巨大なカラクリ。その姿には若干だが覚えがある。
「秀兄さんのカラクリだね。私に何か用かな?」
 草履を履いて庭に下りた彼に、カラクリも近付いてくる。そうして差し出された文に目を落すと、彼はフッと笑みを零した。
「有難う。秀兄さんには行くと伝えてくれるかな?」
 見ないでも彼の言いたい事はわかる。
 この季節、この気候、そして空。
 じっとしているのも勿体ないと感じる今、手紙を寄越した人物――庵治 秀影(ic0738)が何を思って文を出したのか。あまりに容易に想像できてしまうのだ。
 けれどカラクリが返った後、改めて開いた文の中身に目を瞬く。
「これは……初めてのお誘いだね」
 今まで酒を飲もうと呼ばれる事はあった。けれど宴席と言う場に秀影から呼ぶことはなかったのだ。
 けれど何と言っても気になるのはこの部分だ。

『ジルベリアじゃ、ハロウィンって祭りが催されてるらしい。それに便乗して肉と酒で騒ごうと思うんだが如何だ? もし時間が許すなら参加してくれ。時間は――』

「ハロウィンという名目だが、月でも戦でもハロウィンでも……飲む理由になるなら何でも良いのだろうな、あの人は……」
 苦笑してそう零すが責める気はない。
 寧ろ自身の恩人であり、信頼し尊敬している存在だからこそ、この誘いに参加したいと思う。
「ハロウィンが何かは詳しくわからないけれど、仮装をすると良いのだっけ?」
 ハロウィンらしく。と言う言葉を引用するならば、装いを変えれば良いはず。
 蓮は思案気に目を細めると、何かを思い立ったように踵を返し、部屋の中に戻って行った。

   ***

 春には桜を、秋には紅葉を。四季の花々を愛で、アヤカシの脅威に怯える日々に少しでも潤いを持たせよう。
 そんな想いに彩られた河川を、着流しに狼耳と尻尾の大男が歩いてくる。
 神楽の都には多くの種族が混在する為に、こうして神威族が都を歩くは珍しくない。だが、この男は何か違う気がする。
「いい魚も手に入ったし、美味い酒が飲めそうだ」
 そう言って口角を上げた彼の手には、来る途中で買った肉と魚、そして酒がある。
 彼は紅葉を眺める様に空を上げると、ふと耳に届いた足音に視線を落とす。そうして数度目を瞬いた瞬間、とんでもない衝撃が走った。
「庵治っちゃん。トリック・オア・トリート!」

 ドーンッ☆

 凄まじい背中から飛び付いてきたジャミール・ライル(ic0451)に、庵治 秀影(ic0738)がよろけて着けていた狼耳を落す。
「あらぁ、庵治っちゃんの耳が落ちちゃったねん♪」
「落ちちゃったねん♪ じゃねえ」
 秀影はジャミールを背中に張り付かせたまま身を屈めると、笑いながら狼耳を拾い上げた。
 そうして再びそれを装着するのだが、やはり違和感がある。
 ジャミールは秀影の背から離れると「どれどれ」と狼耳を付けた彼の顔を覗き込んだ。そして緩く首を傾げて、曲がっている狼耳を調整する。
「庵治っちゃん、あんま似合わないね」
 ズバリも何も良いところである。
 けれど秀影は特に気にした様子もなく笑って彼の言葉を一掃した。
「余興だとでも思っとけ。それよか、さっき何か言ってたようだが?」
「あ、そうだった。庵治っちゃん。トリック・オア・トリートだ。菓子をくれ!」
 改めて満面の笑みで差し出された手に秀影の目が瞬かれる。そうして懐を探ると、彼は「ふむ」と顎を摩ってジャミール見た。
「生憎と菓子はねぇな」
「あ? ねぇの?」
 何でだ。そんな勢いで顔を顰める彼に苦笑が漏れる。
「何でっつってもなぁ……俺が常時菓子を持ち歩いてたら気持ち悪いだろ」
「いや、其処までは思わねーけど。おっかしいなぁ」
 ポツリ、零してしきりに首を傾げるジャミールに、秀影の目が瞬かれる。
「何がおかしいんだ?」
「ハロウィンは年上に甘いもん奢って貰う日って聞いたからさ」
 確かにハロウィンはお菓子を貰う催しだ。しかも子供が大人から、お菓子をくれないと悪戯しちゃうぞー、と言って貰うもの。
 つまりジャミールの考えは間違ってはいない。けれど微妙に何かがズレている。
「ライル君は何処でその情報を仕入れたんだ?」
「飲み屋のお姉さん」
 成程。と秀影の唇に笑みが刻まれる。
 その上で正しいハロウィンを伝えようと口を開くのだが、次いで聞こえた声に思わず口を噤んだ。
「じゃあ貸一な」
 キリッと表情を引き締めて放たれた言葉に「おいおい」と苦笑が漏れる。けれど反論するよりも早く、別の方角から聞き覚えのある声が響いてきた。
「秀影殿、ジャミール殿、とりっくおあとりーと、だ」
「お?」
 声に目を向ければ、ジルベリア風の魔女衣装を身に付けた紫ノ眼 恋(ic0281)が、大きな布袋と――人、を? 引き摺って持ってきているような……。
「よぉ。大荷物だな」
 カラリと笑って応えた秀影に、恋は満足げに頷いて荷物を降ろした。それに伴って引き摺られていた人物も漸く自らの足で立つことが出来たようだ。
「そっちの君も大荷物だな」
 よく見ると、恋が引き摺って来た男性も腕に大袋を抱えている。つまり恋は人間と荷物2つ分を引き摺って来た事になるのだが、これに関して誰も触れない辺り、開拓者怖い。
 恋は手にしていた大袋を開くと、中に納まった大量の菓子を見せた。それを目にしたジャミールが軽快に口笛を零す。
「すごい量だな」
「悪戯されては適わないからな」
 得意気にそう言って胸を張った彼女に、ジャミールが何事かと目を瞬く。
「ハロウィンってのは子供が『お菓子をくれないと悪戯するぞ』って子供が家々を巡る催しなんだよ」
 そう告げた秀影にジャミールは漸く自分の知識が間違って居た事に気付く。けれど先程の貸しを消すつもりはない。
「ま、貸しは貸しだな♪」
 飄々と笑んで囁く。
 その上で彼の目がもふもふの耳と尻尾を持つ男に向かう。彼は恋に引き摺られた事でついた服の埃を払うと、漸く人心地着いたと笑みを浮かべる。
「あ、初めまして……黒曜焔と言います」
 ふんわり笑って頭を下げる動きに合わせて黒曜 焔(ib9754)の猫耳が揺れる。
 彼自身の雰囲気もそうだが、獣人らしいほわほわの耳と尻尾が彼の雰囲気をいっそう柔らかくしているようだ。
「あんたは猫族かぃ?」
「はい……そうですが……?」
 カクリと傾げられた首に、秀影が「そうかそうか」と満足げに笑んで顎髭を摩る。
「昔、猫族の祭りで食った秋刀魚が忘れられなくてなぁ」
 今日はコイツを持って来たんだ。
 そう言って掲げられた袋に焔の鼻がヒク付く。どうやら尻尾が大きく揺られているのを見る限り、彼の好物だったようだ。
「秋刀魚、かな……?」
「正解だ。後で酒の肴に焼こうと思ってな」
 ニンマリ笑んで袋を揺らす彼に、焔の耳がピコピコと動く。それを恋が眺めて手を伸ばそうとした時、最後の1人が到着した様だ。
「おや、私が最後かな? みんなお揃いで何よりだ」
 涼やかな声と共に姿を現したのは蓮だ。彼は普段から身に付けている白の着流しに、黒衣の羽織を纏っているのだが、その柄が透かし蝙蝠になっているのはハロウィン仕様だろう。
「秀兄さん。今日はお招き有難う。見覚えのある顔もない顔もいるようだけれど……」
 蓮は流し見る様に瞳を動かすと、菓子の袋を肩に背負い直した恋に目を留めて微笑む。
「紫ノ目ちゃん、こんにちは。随分と大荷物そうだし、持つのを手伝うよ」
 そう言って差し出した手に、思わぬ方角から手が伸びた。
「これは何と言う美しい女性。是非ともお見知り置きを願いたいです」
 やんわり蓮の手を取りながら言葉を連ねた焔の声は、先程のふわふわした印象はない。
「私は黒曜焔。親しみを込めて是非とも焔と――ん?」
 口調も気持ちも絶好調。
 ツラツラと述べられる言葉に、蓮の瞳が逸らされ、彼の肩に秀影の手が触れた。それを目にした瞬間、焔の目が瞬かれる。
「もしや彼女は……」
「いやいや。美人で艶もあるが、蓮君はれっきとした男なんでな。その辺で止めて貰えると有り難い」
 ニッと笑んで見せる秀影に、焔の目が点になる。
「男……え……ええええええ?!」
 盛大に上がった声に、恋はコクコクと頷き、ジャミールも「美人だよねぇ」とのんびりとした声を上げている。
 そして当の本人はと言うと。
「褒めてくれてありがとう、黒曜君」
 にっこり微笑んでそっと取られた手を離す。そうして恋を振り返ると、改めてと言った様子で彼女の持つ荷物に手を伸ばした。
 それをじーっと見ながら恋が呟く。
「間違えるのも無理はないな」
「え?」
「紫ノ宮殿は女のあたしよりよほど麗しいからな」
 そう言って真顔で頷いた彼女に、蓮は穏やかに微笑むと素直にその賛辞を受け取ったのだった。

   ***

 紅葉が臨める川沿いに敷いた茣蓙。その上に置かれた七輪の前に陣取り、秀影は秋刀魚を焼く為に団扇を手にしていた。
「良い匂いがしてきたな。この脂が滴り落ちる感じが堪らんねぇ」
 パタパタと火を扇ぐたびに、脂が網の隙間から落ちて香ばしい良い音を立てる。それに目を細めていると、唐突に風が吹いた。
「おっと、煙がすげぇなこいつぁ」
 まるで秀影の顔を直撃するように拭いてきた風に、彼の目尻に涙が浮かぶ。それを受け、隣で肉を焼く事に専念していた焔が手を伸ばす。
「秋刀魚は…焼くのに、少しコツがあるのだよ」
 言って秀影から団扇を受け取った焔は、器用に火を扇ぎ始める。すると彼に導かれるように、周囲に散っていた煙が一箇所に集まり、一直線に空へ向かって昇りはじめた。
「こいつぁ見事なもんだな」
「私自身……魚が好きだからね……」
 ほわっと微笑んで鼻を鳴らす。そして思い至ったように自らが持って来た南瓜を布袋から取り出すと、恋が興味深そうに顔を覗かせた。
「それは南瓜か? 随分と大きくて美味しそうだが」
「うちの庭で育てたのだよ……相棒のもふらがよく食べるから、買うと財布が持たなくてね……っ」
 自らが作った南瓜が褒められて嬉しいのだろう。穏やかに笑んで頷く彼に、蓮が囁く。
「へぇ、黒曜君は畑仕事をしているんだね。もふら様が食べるのならば、味の方は期待できそうだ。きっと甘くて美味しいのだろうね」
 天儀ではもふらは神のつかいの精霊としてあがめられている。そのもふらが好んで食べる南瓜ならば美味くないはずがない。
 焔は微笑んだ蓮に微かに頬を染めると、それを隠すように七輪に向き直った。其処へ肉を焼き終えたらしい秀影の声が聞こえる。
「ちったぁ強くなったのかい酒も剣も……と。聞くのは野暮か、どれ一杯」
「いや、私が注ぐよ。酒はまだ、ね」
 そう言って微笑んだ蓮に「成程」と秀影の声が返る。
「まあ、焦らねえ事だな」
 秀影はそう零すと、蓮が注いでくれた酒を味わうようにゆっくり盃を傾けた。

 そしてその近くでは、ジャミールが焼けた肉を手に恋を振り返っていた。
 その彼女はと言うと、先程から食べる食べる食べる!
「はい、次の肉が焼けたよ〜♪」
 そう言って網の上の肉を示すと、片っ端から箸が伸びてくる。だが流石に焼き立ては熱かったのだろう。
 肉を口に入れた途端、ものすごい勢いで彼女の頬が赤くなった。
「ほふっ!? ほはほほ!!」
 声にならない声を上げながら、それでも肉に手を伸ばす彼女に秀影が笑う。
「焦らなくても肉は逃げねぇよ。それにそいつぁまだ焼けてねぇぜ?」
 よく見れば網の上には新たな肉が置かれたらしく、ところどころに生焼けの肉が混じっている。
 それに恋が目を瞬くと、彼女の目の前に新たな肉が差し出さ意れた。
「紫ノ目ちゃん、こっちのお肉が焼けているよ」
「こっちもあるよん♪ はい、あーん!」
 蓮に続いて差し出されたジャミールの肉。それらを見比べて先に手を伸ばしたのは蓮の肉だ。
「ジャミール殿、じ、自分で食べられる、ので!」
 そう言って、器に落して貰った肉に被り付く。そうしてジャミールの差出した肉を箸ごと受け取ると、彼女はふいっとそっぽを向いて肉を頬張ってしまった。
「あらら、嫌われちゃったかなん?」
 そんな事が無いのは分っている。それでも敢えてそう言うと、恋が慌てた様に此方を見た。
「嫌う事など無いぞ! ジャミール殿は肉をくれたしな!」
 食べ物をくれる人は悪い人じゃない。そう言い切った彼女に、ジャミールが「うんうん」と頷く。
「静かにのんびり飲むのも良いけれど、やはり皆で飲むのは楽しいね」
 蓮はそう零して、感情豊かに動く恋の耳や尻尾を眺め見る。そうしてふと目を動かすと、恋に負けず劣らずと言った様子で南瓜を頬張る焔の姿が見えた。
「賑やかだね……いつもこんな感じなのかな……?」
 秋刀魚は既に焼けたらしく、それは秀影の前に置かれている。しかしそれを争奪すべく、既に恋が目を光らせている辺り、彼が口にできる量は限られていると思った方が良いだろう。
「そうだな。大体こんな感じか。笑って喋って踊って酒を飲んで。んで、満足したらまた次回……ってな」
 気まぐれで呼んで集まって。そうして楽しい宴を終えたら次回を思ってまた笑う。
 開拓者と言ういつ果てるともわからない生業をしている所為か、こうして皆で集まって酒を飲むと言う機会は貴重だ。
 この騒ぎが後の糧となり、血となり肉となるのだから。
「庵治っちゃん。次はもっと綺麗どころを呼ぼうよ」
「んん? 恋君や蓮君がいるじゃねぇか」
 ケロリと応えた秀影に、蓮が「ぶっ」と酒を吹き出す。それに恋が笑い声をあげると、周囲はドッと賑やかな空気に包まれた。

   ***

 宴会を開始してどれだけの時が過ぎただろう。川のせせらぎを耳に、秀影はのんびりとした気持ちで酒を口に運んでいた。
 七輪の火は消え、今は焼けた肉や南瓜が僅かに残るのみ。それらを摘まみながら運ぶ酒も悪くない。
「そろそろ終いかね」
 祭りの終わりはいつも物寂しい気持ちになる物だ。それは秀影だけではなく、他の皆も同じようで、この場を離れるのを惜しむように少しずつ酒を口に運んでいる。
「庵治っちゃん、膝貸してくれ」
「あ?」
 唐突ににじり寄って転がったジャミールに秀影の目が見開かれる。
「さっき甘いもんくれなかったじゃん。貸しは早めに返しとくもんよ」
「貸しって……さっきのか」
 随分早い精算だな。そう笑う彼の膝に、ジャミールが頭を乗せる。と、其処に蓮の柔らかな声が響いた。
「そう言えば、結局ハロウィンってなんだっけ……祭りごと? 南瓜食べる日? 酒と肉食べる日? 悪戯する日だっけ?」
 零しながら煙管を口に運ぶ。
 そうしてゆるりと煙を吸い込んで目を細めると、昔彼の弟が菓子が如何とか言って部屋を飾り付けしていたことを思い出した。
「ジャミール君とか詳しそうだけど……」
 異国情緒あふれる姿にそう思ったのだろう。けれどそれは秀影があっさり否定した。
「コイツは駄目だぜ。来て早々に間違えてたからな」
 カラリと笑う秀影に、今度は恋が目を瞬く。
「では、はろいんとは何だったんだろう」
「噂だけど、この時期は南瓜のお化けやら白と黒の山羊やらがあちこちに出現しているとか?」
「つまり、皆で騒ぐお祭りのような物かな」
 酒の終わりにと、焔は持参した果実酒を皆に振る舞う。それを受け取りながら蓮が呟くと、彼は柔らかな耳を揺らして首を傾げた。
「あとは……かぼちゃの種を集めると、いい事があるとギルドで聞いたけど……この種は数に入らないのだろうねえ」
 食べ終えた南瓜の残りかす。その中に混ざる種を見ながら苦笑する焔に、蓮も同意したように頷く。
「やはりわからないな」
 まあ、食べて飲めればそれでよし。
 恋はそう言葉を括ると、徳利を手に秀影の傍に寄った。そして彼の空になった盃にそれを伸ばす。
「お? 如何した?」
 思わぬ好意に目を瞬く彼に、ポツリと声が漏れた。
「いつもこのような場をありがとうだ」
 彼女なりのささやかな礼なのだろう。
 秀影はそれを笑んで受け取ると、彼女の淹れてくれた酒を一気に煽った。其処にジャミールのぼやくような声が届く。
「……つーか、硬ってぇな……やっぱ紫ノ眼ちゃんか蓮々に借りればよかったわ……」
 そう言って肩を竦めた彼に、誰もが笑い声を零し、後残りわずかとなった祭りの余韻に浸る様、盃を傾けた。

―――END



登┃場┃人┃物┃一┃覧┃
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【 ic0470 / 紫ノ宮 蓮 / 男 / 外見年齢21歳 / 武僧 】
【 ic0451 / ジャミール・ライル / 男 / 外見年齢24歳 / ジプシー 】
【 ic0738 / 庵治 秀影 / 男 / 外見年齢27歳 / サムライ 】
【 ic0281 / 紫ノ眼 恋 / 女 / 外見年齢20歳 / サムライ 】
【 ib9754 / 黒曜 焔 / 男 / 外見年齢30歳 / 武僧 】


ラ┃イ┃タ┃ー┃通┃信┃
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こんにちは、朝臣あむです。
このたびは『魔法のハッピーノベル』のご発注、有難うございました。
如何でしたでしょうか。
何か不備等ありましたら、遠慮なく仰ってください。

この度は、ご発注ありがとうございました!
魔法のハッピーノベル -
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舵天照 -DTS-
2013年11月07日

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