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『鈴蘭に願う幸福の欠片 』
ライラ・マグニフィセント(eb9243)&シェアト・レフロージュ(ea3869)&デニム・シュタインバーグ(eb0346)&リディエール・アンティロープ(eb5977)&鳳 双樹(eb8121)&セイル・ファースト(eb8642)

●幸せの再来

 この日にミュゲを受け取った者には、幸運が訪れるという伝承があります。
 大切な家族に、親しい友人に、人生を共に歩む愛しい人に‥‥
 誰もが相手に幸運という奇跡が訪れることを願ってミュゲを手にとるこの日、街には様々なミュゲが溢れます。
 花はもちろん、ミュゲを象ったお菓子や、ミュゲの模様の小物など、その形は様々。
 今日は神聖歴1009年の5月1日。
 ミュゲの持つ花言葉に、相手への想いを込めて‥‥今日もまた、あちらこちらでミュゲを贈り、受け取る人々の様子が見られるでしょう。

●鈴の鳴り響くその場所で

 セーヌ川の港に停まる軍船の甲板からは楽しげな声が溢れていました。ミュゲを模した旗のたなびく下、それは親しい仲間達が集った証です。
 母の持ち船であり自身の実家でもある軍船を借り、パーティのホストとなったライラ・マグニフィセント(eb9243)は改めて、集まってくる皆の顔を見渡していました。
「やあ、皆、集まってくれてありがとうさね」
 想定よりも多く集まってくれた仲間達の顔をひとりひとり見つめ、この日に皆で集まれることに感謝をしながら笑顔を浮かべるのでした。
(パーティはまだこれからだけど、声をかけて良かったと、そう思える日にしないとね)

「今日はお招きいただいて、本当にありがとうございます」
 デニム・シュタインバーグ(b0346)の言葉に、鳳 双樹(eb8121)もあわせて頭を下げました。ジャパンを離れイギリスに降り立ち、今はノルマンに身を置いて長くたっている双樹ですが、小さな頃から慣れ親しんだ礼儀作法は体にしっかり染みついているのです。それはこうした時にふと現れて、ジャパンの香りを思い出させてくれます。
 二人は春に結婚式を挙げたばかりです。新婚だからこそ、結婚したばかりだからこそ故郷を思い出すのかもしれません。でもだからこそ夫となったデニムと共に過ごす時間をとても大切なものに感じることが出来るというものです。故郷を懐かしむことも、ひとつの幸せの証であることに違いはありません。

(柄じゃないんだがな)
 内心で一人ごちるセイル・ファースト(eb8642)、その様子はいつもの事でした。らしくないと思いながらも集まりに参加するのは、この集まりがかけがえのない経験を共にした仲間達と過ごす時間だからだとわかっているからです。彼らもきっとセイルがそう思っている事はお見通しのはずで、だからこそ毎回こうして声をかけてくるのでしょう。そうは言いながらも、きっと参加してくれると信じている、その絆も仲間の証なのです。
(今年は特に、双樹がデニムに嫁いだ年でもあるからな)
 妹のようにつきあいのあった双樹と、その夫となったデニム。彼らには後で改めて声をかけておこうと頭の隅に書き留めておくことにしたようです。

「お招きありがとうございます、ライラさん」
 籠を手に現れたのはリディエール・アンティロープ(eb5977)でした。その籠には自宅の庭で薬草達と一緒に育てた朝摘みの鈴蘭と、それとは別に用意した皆への贈り物を入れてありました。
「中身はなんだい?」
 埃よけのハンカチが被せてある籠の中身を指し示し、ライラが興味深そうに尋ねます。薬草師のリディエールは薬草やハーブ等、とくに植物を扱った食べ物や飲み物も得意にしているので、料理を生業とするライラとしてはどれもこれもに興味をそそられるのです。
「贈る時のお楽しみですよ」
 人差し指を立てて穏やかに微笑むリディエールはエルフだからこそ物腰が柔らかく、女性的な雰囲気を持っています。一見押しが強いという風には見えないけれど、実は柳のような強さを持った彼の微笑みに、ライラも微笑み返しました。
「そうだね、楽しみは後に取っておくとしようかな」

「色々ご馳走を用意したさね」
 そう言いながら、即席のパーティ会場、テーブルに並べられた料理をひとつひとつ、ライラが説明していきます。
 ブイヤベースにチキンのポワレ・ソース・ディアブル、定番のシフォンケーキ生クリーム添え‥‥これらの料理は勿論、お菓子屋ノワールの主人ライラが作ったものです。
 日常的に口にする家庭料理とは違う、特別な日の料理。店で出す料理は、どんな客にとっても美味しくなるようにと作るけれど。今日のご馳走はそれとは別格で、親しい仲間達だからこそ長い付き合いだからこそ知っている、仲間達の好み。そういった記憶の積み重ねがあってこその工夫が凝らされた特別な料理なのでした。
「楽しんで貰えると嬉しいな」
 皆も、ライラがそうして作った料理だとわかっているから、楽しみにしていないわけがありません。

 歩くたび、チリンチリンと可愛らしい音をたてる娘の名はタリアといいました。音は彼女の胸元にある銀の鈴によるものです。今日のパーティには都合があわず参加していない、シェアト・レフロージュ(ea3869)の義妹がくれたミュゲの証。よく見れば鈴蘭の意匠が彫り込まれているのに、鳴るのは混じりけがない澄んだ音。とても繊細な作りをしていました。
 母親のシェアトに料理を取り分けてもらっている間も、楽しげに周囲を歩きます。  普段と違うゆったりと揺れる床も、水の流れる音もずっと続いていて慣れない場所だと教えてくれるけれど。傍には母のシェアトは居ますし、素敵なご馳走のにおいがあふれていますし。なによりシェアトが大好きな人達と一緒で笑顔に溢れているから、慣れていない場所でも冒険しているようで楽しくて。貰った鈴が鳴るのが嬉しくて、何がなくてもついつい歩いてしまうのです。
 もし歩く事に飽きたとしても、遊び相手だっています。ライラの子である双子は、生まれる前、ライラのお腹に居る時から知っている友人なのですから。

●心の器がひとつでも

「デニム、あーん」
「双樹?」
「口、あけてくれないんですか?」
 新妻の可愛らしい攻撃に嬉しくて驚いて、つい確かめるように名前を呼んでしまったと言ったら、双樹はどう思うだろう? きっと今以上に頬を染めて、それでもあきれずに笑ってくれるはず。僕が口をあけるのを今かと待っているその期待の表情も可愛いけれど、これ以上待たせてしまうのも忍びないな。
「そんなことはないよ。あーん」
 ああ、思った通りの笑顔だ‥‥念願かなった笑顔の双樹に、デニムはひとつ思いつきました。
「では僕からも。あーん?」
「えっ、私もですか」
 考えていなかったとばかりの声に微笑んで、双樹の口元にフォークを寄せていきます。
「勿論。お礼なんだから受け取ってくれるだろ?」
「は。はいっ‥‥あ、あーん?」
 仕掛けたのは確かに自分で、デニムはそれに付き合ってくれて。それだけで嬉しくて仕方ないのに、こんなことになるなんて。自分が食べさせてもらう事がこんなにも恥ずかしい事だなんて。親しいとはいえ周りにも人目があるというのに口をあけてしまうのは、その相手が愛しい夫のデニムだからで。どうしよう、折角のライラさんのご馳走なのに、今この瞬間は味を楽しめる気がしない‥‥!
「すみませんっちょっとシェアトお姉ちゃんの所に行ってきますっ!」

「デニム、双樹はどうしたんだ?」
「セイルさん」
 つい先ほどまで仲睦まじさを発揮していた新婚夫婦でしたが、今はデニムが一人になっていました。他の者達に給仕をしている彼は、セイルには暇を持て余しているようにも見えました。
「急に何かあったのか?」
 先達として声をかけようとタイミングを計ってきたつもりでしたが、二人揃っていないのでは意味がありません。
「恥ずかしがらせちゃったみたいで」
 シェアト姉さんの所に行ってしまいましたと肩をすくめるデニム。それなら男同士の会話でもと思ったセイルが隣の椅子を陣取りました。
「いいんじゃないか。これからずっと傍に居るんだろ」
 少しの時間、少しの距離なら、これから共に長く在るためのスパイスになるという考え方もあります。
 先輩であるセイルもそうかと言うと‥‥今も夫婦仲の良いセイルとしては、経験談と言うよりは一般論として知っている、という程度の進言ではあるのですが。
「でも‥‥」
 見るからに肩を落とすデニムに、続きを促します。
「なんだ?」
「僕は今、隣に居てほしいです」
「それなら、そう言ってやれ」
 弟分のデニムの惚気に、胸やけがするとの手振りをしてみせて。頑張れよ、とセイルは声援を送りました。

「双樹さん、新婚さんなのにどうして二人、離れているの?」
「シェアトお姉ちゃん‥‥」
 歌声と同じ澄んだ声に振り向けば、慕う姉の優しい笑顔。胸を押さえていた手を頬にあてれば、自分の顔が赤く、熱くなっているのがわかります。
「おむね、いたいの? だいじょうぶ?」
 とんでけーってしてあげるよと心配そうに言う小さなタリアに、そうじゃないよと母の顔をするシェアト。
「双樹さんはデニムさんが大好きで、気持ちが溢れちゃって、溢れた大好きをどうしていいかわからないんですって」
「シェ、シェアトお姉ちゃんっ!?」
「そうでしょう?」
「そうなの?」
 慌てるのは図星ってことだよと言われれば、反論もできなくなってしまいます。銀と金の母子に揃って見つめられ双樹は小さく息を吐きました。
「そうですね‥‥そうなのかもしれません」
 逃げ出してしまいましたし、どうしたらいいんでしょうと呟けば、タリアが顔を覗き込みます。
「だいじょーぶ、こぼれたら、ひろえばいいんだよ!」
 お水だと地面に消えてしまうけれど。大好きの気持ちは消えないから、後からだって拾えるんだよ?

「兄貴分も大変みたいさね」
「ライラか」
 聞いていたのかと問われたライラは、面白そうに頷きながら隣に座りました。
「説得力があったから、経験談なのかと思って」
「言ってくれる。ライラのところだって、似たようなものだろう」
 分隊長のライラの夫は任務で家を離れることだって少なくありません。
「そうだけれど。それは結婚する前からだ。今だって変わらず当たり前のことさ」
 それよりも、とライラはセイルに向き直ります。
「双子を持つ親の先輩として、あたしもご教授願おうと思ってね?」
 今はまだ発音に未熟な部分があるけれど、ウルザとエリスも口が達者になってくる時期です。二人同時なのでこれから競う様に成長することを見据えれば、きっと新たな心構えも必要になってくるだろうと言うのが今のライラの推測でした。
「男親目線でいいのか?」
「あたし達は親だけど、その前に冒険者さね。冒険者に性別も年齢も、種族だって関係ないじゃないか」
「それもそうだ」
 冒険者の子供達は、必ずしも母親につきっきりで育てられているわけではありません。母親が依頼で不在の間、父親や親戚、場合によっては親しくつきあいのある友人宅で世話をされる子だっています。ライラは店を持つ身でもあるのでそういった機会は多いのでした。

「双樹っ」
 シェアトとタリアの母娘とのんびりとした時間を過ごした双樹が火照った顔を落ち着かせた頃、デニムが傍へとやってきました。
「ほら、旦那様のお迎えですよ?」
「ですよ?」
「デ、デニム。ごっ」
「双樹。僕の奥さん。せっかくのパーティに、隣に君がいないのは寂しいな」
 だから傍に居てくれるかいと椅子の背側から抱きしめられて、双樹の謝罪の言葉は遮られてしまいました。ならば伝える答えは一つです。
 ――こぼれたら、ひろえばいいんだよ!
「ありがとう。デニムが大好きだから、一緒に居たいです」

●時の鎖は絆を鍛える

 宴もたけなわ、リディエールはぼんやりと、これまでの出来事に思いを馳せていました。
 最近では友人達の結婚式にも呼ばれて、そのお祝いにハーブワインを贈って。友人達の節目の席に立ち会う度、時間の流れが違う自分は置いていかれてしまうような気がしていたのです。こうして集まると、つい種族の壁について思い出してしまいます。普段は考えないようにはしているけれど‥‥その結婚式で夫婦となった二人が、すぐ傍に居るからでしょうか。
(シェアトさんのような方も居ます)
 彼女はその違いの壁を乗り越えた同胞でした。そして冒険者として知り合った仲間達には同じような結婚をした者は少なくありません。勿論、リディエール自身もその一人だはありますが。
 確か他にも‥‥思い出そうとしたリディエールの長い耳はその時、セイルの言葉をとらえました。
「時がどれだけ流れても、この花を贈りあえる仲間だと信じてる」
 照れ隠しなのか、わざとぶっきらぼうに装って鈴蘭を渡すその姿に微笑ましいような気持ちがぽかりと浮かんで。知らずリディエールにも笑みが浮かびました。
(私は何を迷っていたんでしょうね)
 冒険者として知り合ったからという事は切欠にすぎないのです。
 多少の違いを気にするような縁を育んできたわけではないのだということ。
 例え何十年がたっても同じように笑い合える関係だと今の自分が、そして仲間が自信を持って言えるということ。
 例え互いに冒険者ではなかったとしても、この仲間達とならきっと同じような関係になれているはずと思えること。
 ならば今この場所で、楽しい時間を過ごしていることが何よりも大事なはずだから、一人で気分を下げてしまっているなんてこの時間の過ごし方を間違えているのだと気がついて。
(少しでもたくさん、この時間を楽しまなくては)
 思い出話を持ちかえるためにも。楽しい時間をより多く共有するためにも。
 小さく笑って、持ってきていた籠のハンカチを取り払えば水色のリボンを結んだ鈴蘭と、シトラスのジャムを包んで焼いて鈴蘭の焼印を押した鈴蘭のパンが人数分。一本と一つを共にして、リディエールもミュゲの贈り合いの輪に混じるのでした。
「ミュゲの日、おめでとうございます。受け取った貴方に、幸福が降り注ぎますように」

●幸せをあなたに

「タリア、こっちにおいで?」
 子供同士で遊んでいた娘に手招きすれば、鈴蘭を持つシェアトに笑顔で近寄ってくる娘。
「鈴蘭はライラさん達にありがとう、幸せをどうぞってほっぺにちゅってして渡して?」
 一輪ずつ手渡して、一緒に仲間達の元を巡りはじめます。
「でも、お父さんには内緒ね?」
 シェアトが口元に人差し指を当てれば、タリアも首を傾げて真似ました。
「ない、しょ?」
「自分の娘がやってたらって思うと、同じく娘もちの父親としては受け入れられないな」
「僕の分も双樹にあげてくれますか?」
 セイルやデニムのように頬へのキスを辞退する者もいるようですが、金髪の天使からの祝福のキスは、皆に等しく贈られたみたいです。

「ではあたし達からも」
「先日は僕らの結婚式に来てくれてありがとうございます。まずは結婚式に参列してくれていたリディさん、シェアト姉さんに。お礼と感謝の気持ちを込めて」
「シェアトお姉ちゃんもタリアちゃんも、大好きですっ♪」
 ぎゅっと抱きつく双樹に、周囲から笑顔がこぼれます。
「美味しい料理で卓を賑せてくれるライラさんにも。ありがとうございます」
 次々に仲間達へと鈴蘭を渡していく双樹を横目に、デニムはライラへと囁きました。
「‥‥それと、ご相談なんですが。僕にも作れる簡単な料理はありませんか」
「改まってどうしたんだい?」
「双樹に手料理を作ってあげたいんです」
 他でもないライラさん直伝の料理ならば一番双樹を驚かせて、喜ばせてあげられると思うから。
「そこまでいわれちゃ、黙っているわけにはいかないね」
 もちろん彼女には秘密だけれど、手を貸さないわけにはいかないねと請け負われれば、ほうと一つ安堵の吐息をこぼします。
「今この場では難しいから、後日改めて。それまでに、いくつかレシピを準備しておくさね」
「ありがとうございます。‥‥双樹、もちろん双樹の分もありますよ」
 呼び止めた新妻に贈るのは鈴蘭と、頬への口付け。大事な仲間達とはいえ、すぐそばに人がいるだけでこうした触れ合いにも顔を真っ赤に染める双樹が可愛くてたまらない。けれど傍に居ると言ってくれたから、愛しさを止めることが出来ないデニムなのでした。

「それでは、お耳を拝借させていただいて‥‥ライラさんの美味しいお料理を頂きながら一曲歌いましょう」
 シェアトが言えば、伴奏や踊りを共にすると仲間達からの申し出が揃います。
「タリアもー!」
「じゃあ、タリアは鈴を鳴らして?」
 小さな踊り子も参加が決まり、甲板は舞台へとその様子を変えていきます。

 鈴蘭揺らす幸せよ
 歌声 お菓子に 皆の笑顔
 リボンをかけてあなたの胸に
 集う幸せ何時までも‥‥

 鈴蘭揺らす幸せよ
 調べに 料理 皆の笑い声
 願いを込めてあなたの胸に
 集え幸せこの先も‥‥

 シェアトの歌声にあわせて、タリアが小さな体を揺らします。胸に飾られた鈴は体の動きにあわせて音を奏でて、その鈴の音にあわせてまたシェアトが新たな詩を紡いで乗せて。
 竪琴とオカリナの音が伴奏として寄り添って、タリアと、黄色の翅も舞って彩りを添えて。
 銀色の光が閃いたかと思ったその直後、シェアトとタリアの足元には鈴蘭畑が広がりました。

(この一輪は家に持って帰って、あいつに贈ろう)
 鈴蘭を交わしながら、自分で用意したうちの一輪を見下ろし、妻の顔を思い浮かべているセイル。白い花は‥‥白という色が彼女に似合うと確信しているからこそ、人知れず口元に笑みが浮かびます。
 もうすぐ4歳になる子供達、特に娘は鈴蘭を羨ましがるかもしれないけれど、一輪だけ贈るとするならそれは娘でも息子でもなく、妻へと贈ると決めているのです。子供達には、友人達から贈られた鈴蘭をおすそわけすることにして。妻には、自分の見定めたこの一輪を‥‥

「皆の所に幸運が招き寄せられると良いさね」
 この場に集まった者だけではなく、都合があわず参加できなかった友人達や、それぞれの家族。そしてこれから出会うだろう新たな友人や、家族にもその幸せがおすそわけできればいいと思いながら、ライラも夫へと想いを馳せました。


 ――ここに居ない貴方にも、幸せの欠片が届きますように。
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2014年06月13日

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