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『挑戦、くず鉄王! 』
ミハイル・エッカートjb0544)&緋伝 璃狗ja0014)&クリス・クリスja2083)&花見月 レギja9841


 科学室には人生の縮図がある。
 大成功に沸く者、大失敗に沈む者。
 思いもかけない突然変異に泣く者、笑う者。

 そして今日も、科学室では新たなドラマが生まれようとしていた。



「先生、装備を強化してくれ。上から下まで全部だ!」
 景気よくドアを開け、ミハイル・エッカート(jb0544)がサムズアップと共に現れた。
「……全、部?」
 その言葉を受けて、門木章治(jz0029)はミハイルを見る。
 足の先から頭の天辺まで、全部。
「おう、今日は全部魔装で揃えて来たんだぜ、勿論下着もな」
 必要な久遠は用意した。
 覚悟もとっくに出来ている。
「さあ、やれ! 好きな様に料理するが良い!」
 そう言い放つと、ミハイルは潔く着ている物を脱ぎ始めた。
 目の前で脱いだって恥ずかしくない、何しろ門木とは一緒に温泉にも入った仲だ。
 更に最近では公衆の面前でご開帳に及んだとも聞くし、もう何も怖くないだろう、きっと。
「ところで、脱いだ物は何処に置けば良いんだ? 先生に直接手渡せば良いのか?」
「……そこに、カゴがあるだろ」
 問われて門木が指差した物は、昔ながらの銭湯で見る様な、柳で編まれた脱衣カゴにしか見えなかったが……まあいい。
「ここに入れれば良いんだな?」
 まずはトレンチコートを脱いで、その上にサングラスを置き、スーツの上着を脱いで、ネクタイを外し、シャツを引っ張り出してボタンを半分くらい外し――


 そこで視線に気付いた。
 見れば、開けっ放しの戸口にクリス・クリス(ja2083)が立っている。
「ミハイルさん?」
「お、おう、クリスか」
 ミハイルは慌ててボタンをかけ直し、シャツの裾をズボンの中に突っ込んだ。
 もう誰に見られようとも怖くはないが、娘も同然の幼気な少女には見せてはいけない。そう考えるだけの分別は、まだ残っていた様だ。
「ミハイルさんも先生に強化頼みに来たの?」
 その慌てぶりには気付かなかったふりをして、クリスは何やら荷物を抱えたまま門木の前に立った。
「門木先生、元気そうだー」
「……ん?」
「くず鉄王の称号の件で沈んでたらどうしようかと思ってたんだけど」
 えへへ、と笑う。
「……ああ……あれ、な」
 門木も釣られて小さく笑みを見せた。
「……沈み込んでいても、失敗が減るわけじゃ……ないからな」
 それどころか却って産業廃棄物の大量生産が起こりそうだ。
 ならば、開き直って堂々としているより他にないではないか。
「うん、前向きでよろしい♪」
 見た目10歳の小柄な少女は、伸び上がって門木の頭を撫でた。
 その拍子に、腕に抱えていた荷物がどさりと床に落ちる。
「……何だ?」
 門木が拾い上げたそれは、二着の体操着。
「今日は決着つけに来ました」
「……決着?」
 首を傾げる門木から服を受け取り、クリスはそれを机の上に並べて見せた。
「見て下さい。左が女子体操着で、右が女子ジャージです」
 もしかしたら逆かもしれないけれど。
「前から疑問でしたが……この二つ違いは無いですよね?」
 どちらも学年別に決められた色のラインが入った、白い半袖Tシャツに短パンのセットだ。
「クリス、それは……」
 横で見ていたミハイルパパが、何かを言いかけてやめた。
 それはどう見ても同じ体操着。
 ジャージはその上に着る色物の長袖長ズボンだし、商品説明も紛らわしいが、よく見れば微妙に違う。
 恐らくそれは、店員がジャージのつもりで間違えて体操着を渡してしまった事と、両者の説明文が似ている事によって起きた偶然の悲劇。
 だが、口出しはするまい。こんな時には黙って見守るのも親の努め――
「なので、今日は両方を交互に強化して、最後まで残ったほうにボクに着られる栄誉を与ることにしました♪」
 じゃ、早速始めようか。
 まずはレベル2までを、さっくりと。
「これくらいまでなら軽く成功するんだよね」
 って言うかジャージ(仮)に物理攻撃5が付いた!
 問題はこの先だ。
 レベル3、成功確率90%、補助アイテムなし。
「成功率90%なら軽く成功すると思うよね、普通」
 しかし、例え残り1%でも失敗する可能性がある限り、油断は出来ないのが科学室の大魔王、いや、くず鉄王。
 ましてや彼は、くず鉄化だけではなく、突然変異の能力まで持っているのだ。
 そして……体操着にフリルが付いた。
「これも、突然変異?」
 そしてレベル4、成功確率は更に10%下がる。
「それでもまだ、普通は安心出来る数字だと思うんだけど」
 世間一般には。
 しかし、ここではそんな常識は通用しない。
 が、幸いな事に、ジャージ(仮)に魔法命中15が付いた。
 体操着には移動力1と生命力3、特殊抵抗まで。
 ギャンブルは引き際が肝心である。
 ここで潔く引く事が出来ない者は、賭け事に手を出すべきではないのだ。
 しかしクリスは更にチップを積んだ。
 これは、どちらかが産業廃棄物と化すまでは退くに退けない真剣勝負。
 次はレベル5,成功確率70%!
 錬成窯、入ります!
 さあ、吉と出るか凶と出るか!

 ――大凶でした。

 ごとん。
 がたん。
 くず鉄が2個。
 まさか両方同時にクズるとは、しかも成功確率70%で。
 これが野球だったら打率四割でも信頼の置ける強打者、それが七割なんて殆ど神様、毎打席フル出塁のイメージなのに、この落差は何だ。
「着られるの拒否られたー」
 クリスはがっくりと肩を落とす。
「どうせボクは発展途上だよー」
 いや、そういう事ではないと、思うんだけど。

 発展途上お断り、というのは……多分、ああいうアレだ。
 つい今しがた訪れた花見月 レギ(ja9841)が、懐から徐に取り出した――


「やあ、ルナ君……ああ、いや。仕事中は、門木の先生と呼んだ方が良いのか、な」
 そうですね、何事にもケジメは大事ですから。
 それで、その……堂々と手に持っている、それは、あの。
「うん。上下セット、と、文言にしなければ、紳士物でも通りそうなのに、な」
 通る、だろうか。
 黒地に赤いハートマークが散り、赤いリボンをワンポイントに、黒レースやフリルをたっぷりあしらった、所謂「勝負下着」っぽいアレなんですけど。
 いや、しかし最近では男性用のブラもあることだし、パンツも女性用と殆ど変わらないデザインの物があったりする、し。
 うん、いける、かもしれませんね、レギ君なら、多分、きっと。
 え、違う?
 自分用じゃない?
「良い強化ボーナスが出たら、友人に贈ろうと思って」
 よかった。
 でも女性用の下着売り場に足を踏み入れるのは、さぞかし勇気が必要だったのでは?
「うん。購買の籤で偶に出るんだが、俺が身につけるのも、な」
 ああ、籤ですか。
 あれは無差別に何でも突っ込んで来ますからね。せめて男女別くらいには分けて欲しいものですが――
 と、それはともかく。
「先生、こういうの苦手……と言うか。可愛い反応が見られるかと思ったんだけど、な」
 意外と平気そう?
「……別に、こんなもの中身がなければ……ただの布きれ、だろう」
 下着とは、身に付けてこそ本来の威力を発揮するものだ。
「なるほど……ああ、うん」
 それは確かにそうかもしれないと、レギは自らの思考の中に沈んで行く。
「いくら外側を飾っても、生身が伴わなければそれはただの虚飾……うん、深いね」
 なんか良さげな事を言った。
 しかし、その手にしっかりと握り締めているのは、女性物の勝負下着だ。
 この場合の中身の充実というのは、つまり――
 うん、そこは後ほど大人同士でじっくり話し合う事にしよう。
 その「大人」カテゴリに門木を含めても良いものかどうか、疑問は残るけれど。
「で、これを強化すれば良いんだな?」
 門木はそれを体操着と同じレベルの、何の抵抗もなさそうな様子で受け取り、錬成窯にセット。
 やはり彼は「大人未満」と判定するのが妥当なのではないか――と、それは置いといて。
 レベル2までは無難に成功、無難すぎてボーナスも付かない。
 そしてレベル3で物理防御、レベル4で受防御にボーナスが付いて。
「これで回避にも付いたら、まるで貞○帯だ、けど」
 と、冗談で言ったつもりが瓢箪から駒。
「うん、付いた……ね」
 因みにこれは全て偶然の産物である。
 ボーナスも突然変異も大失敗も、狙って出来るものではないのだ。
 そしてレギは無欲だった。
「もう、これで充分だよ。下着でこれだけ高性能なら、きっと喜んでくれると思うし」
「レギさん、これお友達にあげるんだっけ?」
 なりゆきを黙って見ていたクリスが尋ねる。
「でも、本当にお友達なのかな?」
 男性が女性に衣類をプレゼントする事の裏には、それを脱がせたいという願望が隠れているとか何とか。
「クリス、どこでそんな事を……っ!?」
 娘の爆弾発言に、パパ大汗。
「雑誌に書いてあったよ? ほら」
 クリスが広げて見せたのは、対象年齢が小中学生程度と見られるファッション誌。
 そこには恋愛テクニックやら男心の掴み方やら、自分の価値を上げる手練手管などなど、大の大人が赤面しそうな記事が満載されていた。
 近頃の少女雑誌は、恐ろしい。


 大人達が戦慄する中、科学室に新たな犠牲者――いや、挑戦者が現れた。
「装備の強化を頼みたい」
 颯爽と中に踏み込んだのは緋伝 璃狗(ja0014)、キリリと眉を引き締めた真面目そうなイケメンだ。
 だがしかし。
 イケメンは人目も憚らず、その場ですぱーんと装備を脱ぎ始めた。
 漢らしい。実に漢らしい……が、ちょっと待て。
「おい、小さい子がいるんだぞ、少しは気を遣え」
 途端にパパモードが発動するミハイルさん。
 さっきは自分も潔くすぱーんしようとしていた事は、遙か彼方の棚の上だ。
「……脱ぐなら、そこ……カーテンで、仕切れるぞ」
 門木の声に、ミハイルは溜息を吐いた。
「先生、そんなものがあるなら最初から言ってくれ」
「……でも、訊かれなかった、し」
 ああ、そうだね。門木だもんね、そこまで気が回る筈ないよね。回ったら門木じゃないよね。
「脱衣所があるなら俺も一緒に脱ぐか」
 ミハイルは璃狗と共にカーテンの後ろへ。
「良いかクリス、見るなよ? 絶対に見るなよ?」
「そこまで念を押されるってことは、逆に見て欲しいのかな?」
 違います。
 って言うか小等部四年生はそこまで深読みしなくて良いですから。
 文字通りそのままの意味だという証拠に、ミハイルはカーテンに『注意! 只今全裸中。ミハイル・璃狗』と書いた札を下げた。
 これで大丈夫。常識のあるまともな人間なら、わざわざ覗いたりはしないだろう。

 しかし、ここは久遠ヶ原学園だった。

「あらァ! ちょっとちょっと、マリちゃん、ミキちゃん! 来てごらんなさいよォ!」
 野太い声の、オネェ言葉が響く。
 乱入して来たのは、リカ、マリ、ミキの、マッチョなオネェ三兄弟。
 いや、姉妹と呼ぶべきだろうか。
「何かがアタシを呼んでると思ったら、まぁまぁ! あのミーちゃんが、お着替え中ですって!?」
 彼等、いや彼女達にとって、注意書きは美味しい餌でしかなかったのだ。
「これはもう、見ないわけにはいかないわよね!」
 謎の使命感と共に、ぶっとい筋肉質の腕が勢いよくカーテンを開け放つ。
「まっ、ご立派(はぁと」
 惜しげもなく晒されたミハイルの下半身に視線を落とし、長男リカはポッと頬を赤らめた。
 視覚的暴力、未だ健在。
 それを目の当たりにしたミハイルは、きゅぅっと縮み上がる。
 何がって、そりゃぁ、ねぇ?
「あら、カワイイ♪」
 ちょんっ☆
『 ア ー ー ー ッ ! 』
 声にならない悲鳴が、ミハイルの喉からせり上がり、抜けて逝く……魂と、共に。

 一方の璃狗は。
「アタシはこっちの坊やの方が好みだわ♪」
 年下スキーの次男、マリにロックオンされていた。
「まァ、この細く引き締まった身体、良いわねェ。いかにも日本男児ってカンジかしらァ、褌が似合いそうじゃない?」
 さわっ。
 アメフトで鍛えたゴツい指先が肌をなぞる。
「うン、コンパクトに何もかもがスッキリ纏まって、無駄がないわ。アタシ、やたら大きいよりコレくらいの方が好きなのよ☆」
 何の話だ。
「ね、アナタ。お名前は何て仰るのかしら? アタシはマリよ、遠慮なくマリちゃんって呼んでね?」
「遠慮しておく」
 されるがままに、まるで感情を抜かれた人形の様に立っていた璃狗が、口を開いた。
 この手の変態への対応は慣れているのだ。
 理由とか訊くな、思い出したら悲しくなるから。
「そこで大人しく寝ていろ」
 褌が似合いそうだと言われた事は、まんざらでもない。
 だから多少は手加減してやる。
 璃狗は腰を落とし、一分の隙もない攻撃の構えを見せた。
 だが全裸だ。
 全身のアウルを迸らせ、生命さえも脅かす毒をその両手に纏わせて、目にも止まらぬ突きを繰り出す。
 だが全裸だ。
 どこか手加減したのか全くわからない、情け容赦の欠片もない毒手の攻撃を受けて、マリはあっけなく沈んだ。
 同じ忍軍なのに、情けない。
 可愛い男の子の尻ばかりを追いかけているから、鍛錬が足りないのだろう。
 崩れ落ちたマリの岩の様な身体を、璃狗はクールな眼差しで見下ろす。
 だが全裸だ。

 そして残る一人、オールラウンド対応の三男ミキは。
「レギさま!」
 何だか、やたらと乙女ちっくにキラキラ輝く――しかし野太い声がレギを呼んだ。
 しかも「さま」付けだ。
 漢字ではなく、ひらがなという所も乙女ポイントが高い。
「レギさま、ミキ、ずっとレギさまに会いたかったの!」
「ああ、うん。俺も……、ええと、ミキ君?」
「ええ、そうよ! 嬉しい、覚えててくれたのねレギさま!」
 うん、覚えてはいたけれど。
 元気にしているかな、と気にかかってもいたけれど。
 ミキは華麗に変身していた。
「アタシ、レギさまに言われて目覚めたの! とってもとっても、頑張ったのよ!」
 自然なナチュラルメイクに、筋肉質ではあるが細く絞まった身体。
 こう言っては何だが、今のミキはそこらの女性よりも女らしく、そして美しく見えた――恐ろしい事に。
「うん、本当に。たくさん頑張ったんだ、ね」
「ありがとう、レギさま!」
 久々の再開と無事を喜び、熱い抱擁を交わす二人。
 これで良いのだろうか。


 それはともかく。
 本日の目的は、装備の強化だ。
 バスタオルを腰に巻いたミハイルと璃狗は、門木の作業をじっと見つめる。
 二人の脇にはリカとマリがそっと寄り添っていたが、気にしたら負けだ。
 レギにはミキがぴったりと貼り付いている。
 彼等は特に害もない様だし、放置して作業を進めよう。

 カゴに入れた二人の装備が、何かの機械に無造作に投げ込まれた。
「何だ、全部一緒に強化するのか?」
 それは新型の錬成窯だろうかと、ミハイルが尋ねる。
 だが、それはどう見てもドラム式の洗濯機だ。
 何故ここで洗濯?
 と言うか、クリーニングに来た訳ではないのだが――
「……買い取りでも寄付でも、古着は出す前に洗濯するのが常識だろう」
「古着扱いかよ!?」
 って言うか、まさか門木に常識を説かれるとは!
「……と、この前……リサイクルショップのおっちゃんが、客に怒ってた」
 あ、なるほど。

 そして洗濯と乾燥を終えた装備は、いよいよ錬成窯へ。
 だがしかし。
 この流れで強化が無事に済むなんて、まさか思っていませんよね?

「なんっじゃこりゃあぁぁぁっ!?」
 ミハイルの悲痛な叫びが科学室にこだまする。
 大失敗は、ほんの僅か。
 様々な装備のうちの、たったひとつだ。
 パンツがくず鉄になるくらい、大した問題はないだろう――上から服を着てしまえば、見た目にはわからないのだから。
 ところが。
 スーツはフリフリのミニスカワンピに、トレンチコートはフリルエプロンに、ワインレッドのネクタイは箒に、そしてサングラスはカチューシャに。
 ミハイルをミハイルたらしめている、トレードマーク的な衣装。
 その全てが変異を起こし、なんとミニスカメイド服のフルセットが完成してしまった!
「これ、狙ってるだろう、絶対狙ってるよな先生!?」
 だから、狙って起こせるものじゃないんですってばー。
「……着られるものが出来ただけ、良いじゃないか」
 ノーパンで股すーすー、悪戯な風が吹いたら色々アウトだけど。
「誰が着るか! その服よこせー!」
 門木の服を脱がそうと、飛び掛かるミハイル。
 しかし。
「あぁん、押し倒すならアタシにしてよミーちゃぁん(はぁと」
 リカの巨体がのしかかってきた!

「リッちゃん、アナタはどぉお?」
 その強さにすっかり惚れ込んだマリは、璃狗の手元をそっと覗き込む。
 彼が強化の為に脱ぎ捨てた装備は全て、多種多様な褌と化していた。
「アラ、でも良かったじゃない。アナタとっても良く似合うもの♪」
 そういう問題ではない気もするが。
 しかし、腕にかけた各種の褌を見つめる璃狗の顔は、どこか嬉しそうで――満ち足りてさえいる様に見えた。

 そしてミキは。
「あら……レギさま、それ、もしかして……アタシの為に?」
 無事に強化済みの勝負下着を見て、目を輝かせる。
 こうなっては、違うとは言いにくいものだ。
「うん、まあ……そう、かな」
「嬉しい! レギさま愛してる、アタシ一生アナタに付いて行くわ!」
 んっちゅうぅぅぅっ!


 こっそり修羅場を抜け出した門木は、とっくに抜け出していたクリスを手招き。
「……暫く、離れた方が良さそうだから、な」
「そうだね、ミハイルさんはきっと、自力で何とかするだろうし」
 璃狗とレギは、まあ、それなりに問題なさそうな気がするし。
「購買に寄って、新しい体操着買わなきゃ」
「……ぁ、俺が……」
「ううん、大丈夫。くず鉄になったのは先生のせいじゃないもん」
 クリスちゃん、ええ子や。
「ついでにミハイルさんの服も買って、届けてあげようかな?」

 そんな会話が繰り広げられているとは、つゆ知らず。
 リカの下敷きになったミハイルが叫ぶ。
「あっ、こら先生! 服! 服置いてけ!」

 せめて白衣だけでも――!



━ORDERMADECOM・EVENT・DATA━━━━━━━━━━━━━━━━━…・・

登┃場┃人┃物┃一┃覧┃
━┛━┛━┛━┛━┛━┛
【jb0544/ミハイル・エッカート】
【ja0014/緋伝 璃狗】
【ja2083/クリス・クリス】
【ja9841/花見月 レギ/】
【jz0029/門木章治/】

ラ┃イ┃タ┃ー┃通┃信┃
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お世話になっております、STANZAです。
この度はご依頼ありがとうございました。

大丈夫です、貞操は守られました。
だってミハさん強いし!
のーぱんだけど!
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エリュシオン
2014年12月02日

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