▼作品詳細検索▼  →クリエイター検索


『雪の降る日は、かき氷 』
紫ノ宮莉音ja6473)&矢野 胡桃ja2617)&ディートハルト・バイラーjb0601)&華桜りりかjb6883)&ゼロ=シュバイツァーjb7501


「雪だー!」

 その日、久遠ヶ原は一面の雪景色となった。
 町も、学園も、寮も、全てが真綿に覆われた様に、白く輝いている。
 それはとても――

「……めっちゃ寒い……! 寒いけどおいしそう……!」

 そう、まるで一面に積もったかき氷の様で、これだけあれば食べ放題だ。
 って違うよ、そこは綺麗だとか神秘的だとか、こう、情緒的な感想を述べるべき所でしょ?

「えー、でもシロップかけて食べ放題とか、浪漫じゃない?」
 紫ノ宮莉音(ja6473)は、うっとりと雪原を眺める。
 そこは昨日まで学園のグラウンドだった所だ……いや、今でもそうだけれど。
「そうだ、かき氷パーティしよう! 寒いから!」
 寒い時にはお鍋でしょ、というツッコミは却下です。
 だってそんなの普通すぎるもの。

 というわけで、集まったのは華桜りりか(jb6883)、矢野 胡桃(ja2617)、ゼロ=シュバイツァー(jb7501)、そして門木章治(jz0029)とディートハルト・バイラー(jb0601)の五人。
 りりかと胡桃は莉音の友人、ゼロはその二人の友人で、門木は胡桃の獲物――え、違う?
「門木先生。そろそろ警戒は、やめましょう、ね?」
 でないとmgmgするよ?
 って言うかもう手遅れだけどねmgmg。
「でぃーとはるとさんは、章治に……せんせいの、お友達なの…です?」
 りりかがぺこりと頭を下げる。
「初めまして、よろしくお願いします…です」
「やあ、こちらこそ……Miss.カオウ。依頼ではよくショウジと一緒にいるのを見かけるが、こうして話すのは初めてだね」
 他の者は、ほぼ初対面だろうか。
「お誘い頂いて光栄だ。主催はMr.シノミヤで良いのかな?」
「あ、はい」
 莉音は初めて顔を合わせる渋いオジサマを前に、ちょっと気後れ気味だ。
「そう緊張されると、何だか申し訳なくなるね。俺はお邪魔だったかな?」
「あ、いいえ! そんなことないです!」
 多分、すぐに慣れるから。
「良かった。では、これを受け取って貰えるかな」
 笑顔で差し出したのは、林檎のプレザーブ。
 かき氷やアイスのトッピングに良さそうだ。
「わぁ、ありがとうございます!」
 では面子も揃ったし、差し入れ貰ったし。
「ちょっと雪とってくるね、大丈夫だよ、誰も踏んでない綺麗なトコ選ぶから!」

 だがしかし。

「え? 雪食べるん? そんな馬鹿な」
 ゼロがツッコミを入れる。
「雪でかき氷は駄目、ね。せめて、張った氷でとかにしないと……」
 胡桃もそれに同意する、が。
「なんでやねん」
 ゼロから再びツッコミが入った。
「え? そういう問題じゃない?」
 じゃあどういう問題?
「んぅ…雪は食べてはいけないの、です?」
 りりかも首を傾げる。
 何故?
 問われて説明をしかけたゼロは、途中で気が変わった様だ。
 知ってるけど、面倒臭いから教えてやらん。
「専門家に訊いたらええわ。なあ、門木先生?」
 話を振られ、門木は頭の中にあるデータベースに検索をかける。
 百科事典的知識は、知識だけなら、多分クイズ王くらいにはなれるだろう。
「……雪というのは、空気に含まれる水蒸気が大気中の微粒子を核にして凝結したものだ」
 微粒子とは即ち塵や埃、火山灰から車の排ガスや工場の煙に含まれる有害物質などなど――
 簡単に言えば、汚いからやめとけって事だ。
「……撃退士なら、腹を壊す事もないだろうが……」
 食べるなら自己責任でどうぞ。
「そっか、衛生上よろしくないんだ……残念」
 莉音はがっくりと肩を落とした。
 せっかく食べ放題が出来ると思ったのに。
 このグラウンド全部が広大な食堂になると思ったのに。
 って言うか、既に用意してしまったこの各種シロップ達はどうすれば。
「そやー、雪食べようつもりでカキ氷したら! うちカキ氷機あるから雪見カキ氷! 楽しいかも!」
 雪見酒があるなら、雪見かき氷だって雪見アイスだって良いじゃない。
「よっしゃ、乗っかったるで」
 楽しそうな事には全力で参加するのがお祭り男の嗜みだと、ゼロが頷く。
 もちろん酒も呑むけどね!
「じゃ、まずは皆でコンビニ行こう!」
 氷を買って、ついでにトッピング用にいろんな味のアイスクリームを買って!

「じゃーん! めっちゃ可愛いクマさんとペンギンさんのカキ氷機だよー!」
 双方とも高さ30cmほど、ごく普通の家庭用プラスチック製だ。
「ちょっと小さいけど2台あるし、撃退士の力を以ってすれば上手にできるかもしれないし壊れるかも……壊れたら泣くけどね?」
 え、名前?
 そう言えば付けてなかったけど……何が良いかな。
 誰か良い名前を付けてくれると嬉しいな、という訳で。
 皆で協議した結果、クマさんが「くまちゃん1号」で、ペンギンさんが「グレート・ペンタス二世」に決定しましたー。
 え、なに? ネーミングセンスが何だって? 聞こえないね?
 名付け親は誰だって? それも秘密だよ!
「ところで、これはどうやって使うのかな?」
 ディートハルトは初めて見る機械に興味津々。
 と言うか、そもそもかき氷って何?
「……ディート、お前……いつから俺になったんだ」
「いや、ショウジ。君になった覚えはないがね?」
 門木並の人界知らずな発言である事は確かだが、それも仕方がない。
 彼の故郷ドイツには、かき氷というものは存在しないのだ。
「え、ないの!?」
 莉音が驚きの声を上げる。
 それは是非とも初体験を楽しんで貰わなければ。
「ちょっと待ってて下さいねー。さあ、くまちゃん1号、頑張って削るんだよー」
 がーりごーりがーりごーり。
 頭のレバーをぐるぐる回すと、細かく削られた氷がサラサラと舞い始めた。
 不思議そうな顔で見守るディートハルトの目の前で、ちょっと太めのお腹の中にセットした器にシャリシャリの氷が溜まっていく。
「なるほど、やはり日本人は面白い事を考えるものだね」
 氷を削って食べるという発想はなかった。
 鰹節も初めて見た時は木くずを食べているのかと驚いたものだが。
「シロップは何が良いですかー?」
「いや、お任せで頼むよ。お勧めはどれかな?」
「やっぱり定番はこれですね!」
 メロン味!
 本物のメロンはこんな味じゃない気もするけれど。
 いや、それを言ったらイチゴもレモンもなんか違う、って言うか実はどれも同じ味だという衝撃の事実をネットで見たけれど。
「どうぞー」
 部屋の中は暖かいから、溶けないうちに素早く食べて下さいねー。
 ディートハルトは言われた通り、スプーンで豪快に掬って……ぱくり。
 きいぃぃぃん!
「う……っ」
 忽ち猛烈な頭痛に見舞われた。
「……それはアイスクリーム頭痛と言ってな」
 呻くディートハルトに、門木が殆ど何の役にも立たない蘊蓄を披露する。
「……冷たいものを食べた際に口腔内の温度が急激に低下しうんたらかんたら、或いは冷たい物が喉を通過する際に三叉神経が刺激され、この時に発生した伝達信号がどうのこうの」
 いや、それは良いから解消法を……!
「……食べる前に、冷たい水で口をゆすぐと良いらしい」
 つまり手遅れ。
「ショウジ、そういう大事な事は……先に教えて欲しかったな」
「……何事も経験、だろう?」
 ニヤリと笑う門木先生、ちょっぴり悪い顔なのは、もしかして誰かに影響を受けてしまったせいだろうか。
「ん? 俺はなーんも教えてへんで?」
 本家本元の悪い顔が、とても悪い顔をした。

「ぬくぬくお部屋でかき氷、そういえば、あたしもかき氷は初めてなの、です」
 りりかはグレート・ペンタス二世の頭に付いたハンドルを恐る恐る回してみる。
「うまく出来ると良いの、です」
 かり、こり、かり。
 ぱた、ぱた、ぱた。
 そーっと回すと、ペンギンの羽根がぴょこぴょこ動く。
「その子かわいいでしょー、そのパタパタがいかにも頑張ってますって感じだよねー」
 我が子を自慢する親馬鹿の顔で、莉音が言った。
 こくりと頷いて、りりかはハンドルを回す。そーっと回す。
 そーっと回しすぎて、出来たかき氷が器に溜まるより先に溶けていく。
「りりかさん、そこはもうちょっとテンポ上げても大丈夫じゃないかなー?」
 グレート・ペンタス二世、こう見えても案外タフなのだ。
「ペンギンってスゴイよねー、南極とかあんな寒い所でも平気で生きてるんだもん」
 平気じゃないかもしれないけれど、平気そうに見える。
 だからペンギン型のかき氷機も、きっと丈夫だ。
 どんな過酷な使用にも黙って耐えて、頑張って頑張って、最後の一欠片を削り終えた瞬間にパタリと動かなくなる、そんなハードボイルドなイメージ。
 逆にシロクマって、なんか適当にサボって長生きしそうなイメージあるよねーっていうのは偏見だろうか。
 それはともかく、もう少し頑張らないとかき氷にならないから。
「がんばってみる、の」
 りりかはハンドルをしっかり握って、がりごりぱたぱた。
「うん、その調子その調子ー♪」
 頑張れ、りりかとグレート・ペンタス二世。
 でも、ちょっと疲れて来た、かな。
 ゼロさんと交代しようかな、でも勢い余って一瞬で壊されそう――
「りんりんは俺を何やと思うとるんやろな?」
 ちらりと投げたりりかの視線に、ゼロは大袈裟な溜息で応えた。
「あたしはまだ、何も言ってないの、です?」
 以心伝心、目は口ほどにモノを言うというやつか。
「心配せんかて、人のモン壊したりせぇへんわ」
 がーっと削って、ドンと出来上がり。
 お見事でした。

「右腕、右腕。普通のシロップじゃ、面白くない、わ」
 ゼロさん、陛下がトッピングを御所望にございます。
「そう言うやろ思うて、ちゃんと用意したったで」
 それ、どーん!
「出来たてのアッツアツや!」
 青のりとソースの香りが食欲をそそるやろ?
 そそりまくるやろ?
「右腕、それ違うな? たこ焼きは、かき氷のトッピングと違うな?」
 って言うか、それいつの間に作ったのゼロさん。
「へーかもりんりんも、どうせご飯食べないんでしょう?」
 だったらねじ込むしかないよね。
「ご飯食べなきゃおやつなんてもってのほかです!」
 しかし、今日の陛下は強気だった。
「右腕、箴言には痛み入る、わ」
 でも忘れたのかしら、今日は何のパーティだった?
「そう、かき氷パーティ、よ」
 つまり、ごはんを食べなくても何ら問題はないのである!
 どや! 反論は出来まい!
「な、なんやてー!?」
 まあ言われてみれば、ごもっともですね。
「胡桃さん、すごいの」
 ぱちぱちぱち、りりかが嬉しそうに手を叩く。
 あのゼロさんに舌戦で勝利するなんて、きっと単身でラスボスを倒した並の快挙だ。
 多分、本人は負けたなんてこれっぽっちも思ってないだろうけれど。
「さ、右腕。わかったら甘い物を貢ぎなさい、ね?」
 勝者の余裕で胡桃は命じる。
「アイスなら買って来たよー?」
「もちろん、それも載せる、わ」
 バニラにチョコにストロベリー、コーヒーその他……莉音は流石にアイス友、色々とわかってらっしゃる。
「あと、マシュマロも焼いてのっける!」
 ずぼー。
「あれ、のっからない……」
 まあ、それはそうだよね。焼いたマシュマロは熱いし、貫通して下に沈むのも道理。
「でもいいか、下に隠れたのを探しながら食べるのも楽しいよね!」
「ましゅまろも美味しそう、なの」
 トッピングとは別に、クラッカーに挟んで食べるのも良さそうだ。
 餡子を添えて、抹茶をかけても良い。
「寧ろアイスに、かき氷をトッピングしてもいいわ、ね?」
 カットフルーツやクッキーを添えて、チョコシロップをかけて。
 その上からかき氷をかけたら、雪景色パフェ……なんて?
 はちみつレモンをシロップ代わりにしても良い感じだ。
「練乳にここあぱうだーも、おいしいの」
 様々な味を試しては盛り上がる、女子三人――と言いたくなる程に違和感が仕事していないけれど、莉音くんは男の子です。
「でも女子会って楽しいよねー」
 あ、そうそう。
「あったかいお茶もどうぞー。お紅茶にして氷にかけてもおいしいよねー♪」
 もちろん、冷めてからね。
 じゃないとただのアイスティーだし!
 貰った林檎のプレザーブを浮かべて、アップルティーにしてみるのも良いかも。
「お紅茶を凍らせて、それでかき氷を作っても美味しそう、なの」
 練乳をかけたらミルクティー風になるかも?
「カクテルグラスに入れたら、なんか大人っぽくてオシャレじゃない?」
 ブルーハワイのかき氷に丸いバニラアイスを二つ重ねて、チョコチップで目と鼻を付ければ、プールで泳ぐ雪だるま。
「泳いでるって言うより、溺れてる感じ、ね?」
 小豆に白玉を乗せて、冷たいお汁粉風はどうだろう。
 金平糖を散りばめてもカラフルで可愛いし、砕いたチョコクッキーにキャラメルをかけたり、凍らせた綿菓子を乗せてみたり――
「あれ、氷足りるかな……お客様の中にアカシックレコーダーはいらっしゃいませんか!」
 って、どんだけ食べるつもりなの君達。

 一方の大人組はと言えば。
「やっぱこれやろ、雪見酒!」
 ゼロは熱燗をキューっと一杯、二杯、三杯……えーと、何杯目?
「ほれ、先生も景気よくキューっと! バイラーさんもイケるクチなんやろ?」
「……そう言えば、今日はアレ……持ってないのか」
 アレとは、いつもポケットに忍ばせている携帯用のウィスキーボトル。
「持ってはいるよ、ほら」
 でも、飲まない。
「今はね。然し、これにウィスキーをかけるのも美味そうだ」
 溶けかかったかき氷をちびちび口に運びながら、ディートハルトは笑う。
「また今度試してみよう」
 今はこれを、食べきる事が最大の使命と言うか何と言うか。
 かき氷を食する習慣のない民族にとって、これはなかなかの難敵の様だ。
 それを美味いと感じる者は、あまり多くはないらしいが……さて、彼の場合は如何に。
「今度と言わず、今すぐ試してみようや」
 ゼロは早速、自前のウィスキーをどばーっとかけて味見をしてみる。
「これはこれで、ええ感じやな」
 特に原液を直接かけた部分は殆どウィスキーそのままの味と香り、更には喉を焼く刺激とそれを冷やす氷の冷たさが同居した、何とも不思議な味わいだ。
 ただし氷が溶けて薄まった部分は、ただの水割りと変わらない様な。
「で、門木先生はmgmgさせてくrじゃなくて、どれをmgmgするのかしら?」
 胡桃が訊ねる。
 mgmgは……うん、ここは新しいターゲットに挑戦してみるのも良さそうではある。けれど。
 でも父さんと門木先生以外はmgmgしてはいけないのです。
 だから。
「門木先生mgmgさせるきゅぃ!」
 珍獣もぐんが出現!
「デザート美味しいきゅぃ」
 mgmg、mgmg。
 えーと、それで何でしたっけ。
 そうそう、門木先生にご注文を伺おうとしたのです。
 でも胡桃さんはもぐんがになってしまったので、りりかさんお願いしますね!
「章治に……せんせいには、あたしが作るの」
 カットフルーツを閉じ込めた氷を削り、その上に練乳の氷を削って重ね、スプレーチョコをトッピング。
「どうぞなの、です」
「……ん、ありがと……」
 って、それ高く盛りすぎじゃないですか倒れ――いやしかし、倒れかけた所を間一髪で受け止めた!
 勿論、口で……ばくっとな。
「――っ!!」
 キイィィィン!
「ショウジ、かき氷を食べる前は、水で口の中を冷やしておくものだよ?」
 ディートハルトが肩を震わせている。
 これが因果応報というものか。

「そう言えばさ、焼き氷って知ってる?」
 かき氷にもそろそろ飽きてきた――と言うか、これ以上食べたらいくら撃退士でもお腹がヤバい、というくらいに満喫した頃。
 最後にちょっと面白い事をやってみようと、莉音が言った。
「氷を焼くの、です?」
「うん、なんか前にTVで見たんだよね」
 どうするんだっけ。
「門木先生、知ってるきゅぃ?」
 珍獣にmgmgされたまま、門木は脳内データベースにアクセス。
「……あった」
 専門知識から怪しげな雑学まで、そこにはわりと何でも入っているらしい。
「……まずは耐熱性のカップにかき氷を入れて……」
「それは俺が用意しよう」
 ディートハルトが申し出る。
 一度、自分でも氷を削ってみたかった事でもあるし。
 それが出来たらカラメルソースをかけて、刻んだイチゴや好みのフルーツを乗せ、バニラアイスでカップに蓋をする。
 それを耐熱皿に置き、ブランデーを振りかけて。
「これに火ぃ着ければええんか?」
 ゼロが盛っていたライターの火を近付けると――
 燃えた。
 皿にこぼれたブランデーに火が点いて、青白い炎がカップを包む。
 ブランデーとバニラアイスが混ざった様な甘い香りが立ち上り、部屋を満たす。
「燃えてるのに、アイス溶けないんだ……?」
「とてもふしぎ、なの」
「良い匂いきゅぃー」
 炎が消えたら食べ頃だ。
 燃やす事でアルコールを飛ばしてあるので、未成年でも大丈夫。
「うわ、とろっとろー」
 莉音は早速、上に乗ったアイスをぱくり。
「あっまーい! おいしー!」
「ほんと……とても甘くておいしいの、です」
 アイスの下にあるかき氷と一緒に食べれば、カラメルのほろ苦さも加わって、一味違った食感になる。
「大人の味きゅぃー」
 お手軽なのに、高級スイーツっぽい。
 ただしご家庭でお試しの際には火事に気を付けて!
 多分、消化器とか用意してから、燃えそうなものは全部片付けて……うん、屋外でBBQをする時にでも試すのが良いんじゃないかな。
 もしくは、提供しているお店に食べに行くのが安全確実、です。
「……燃えるアイスクリームというのも、あるが」
 確かベイクドアラスカという名前だったか。
「やる! それもやる! あと、アイスの天ぷらも食べたい!」
 冷凍卵とか、チョコとか、マシュマロとか、天ぷらにしたら楽しそうだよね。
 揚げパンも良いかも。
「料理やったら俺の出番やな」
 ゼロさんに何でもお任せ、ついでにねじ込むよ!

 そして、かき氷パーティはいつの間にか天ぷらパーティに。
 暖かい部屋で、甘い香りに包まれて。
 気兼ねのない皆と一緒に過ごす、幸せな時間。
「……お外は綺麗な雪景色…素敵なの、です」
 食べ終わったら、雪だるまでも作って遊ぼうか――



━ORDERMADECOM・EVENT・DATA━━━━━━━━━━━━━━━━━…・・

登┃場┃人┃物┃一┃覧┃
━┛━┛━┛━┛━┛━┛

【あいでぃー/なまえ/すきなもの】

【ja6473/紫ノ宮莉音/かき氷!】
【ja2617/矢野 胡桃/アイス!】
【jb0601/ディートハルト・バイラー/酒!】
【jb6883/華桜りりか/チョコ!】
【jb7501/ゼロ=シュバイツァー/ねじ込み!】
【jz0029/門木章治/くず鉄!】(←


ラ┃イ┃タ┃ー┃通┃信┃
━┛━┛━┛━┛━┛━┛
 お世話になっております、STANZAです。
 ご依頼ありがとうございました。

 納品が遅れて申し訳ありません。
 その分、頑張って色々と詰め込んでみたつもりです、が。

 お楽しみ頂けると幸いです。
snowCパーティノベル -
STANZA クリエイターズルームへ
エリュシオン
2015年01月16日

投票はログイン後にできます。

ログインはこちら












©Frontier Works Inc. All Rights Reserved.