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『子供達と雨に降られて 』
大鳥居・麗華(gb0839)
●ピクニックへ
 梅雨の時期――珍しく晴れた日。
 麗華が働いている孤児院。
「久々に晴れましたわね――ピクニックに行くにはいい天気ですわ」
 麗華が空を見上げれば、雲ひとつない晴天で太陽が燦々と振り楚々でいいた。
「そうですわね――ピクニックに行ってもいいですわね」
 麗華はピクニックの準備をして近くの山へ行くことにした。
「お昼はどういたしましょう♪」
 麗華は手軽に食べられ、作れるサンドイッチにした。
 スタンダードな卵から様々な子供達が喜びそうな具を挟んでいく。
「こんなもんですわね♪」
 作り終えた麗華はサンドイッチをバスケットへ入れ、必要なものを入れて準備はOKだ。
 バスケットのサイズは大きいが麗華にとってはなんともない重さだ。
「今日は天気が良くなってよかったですわ♪ さ、皆、行きますわよ♪」
 準備を終えて、お弁当のサンドイッチが入ったバスケットを持って子供たちと一緒に山へと向かう。
 山と言っても小高い丘のような子供でも登れる山だ。
 ピクニックを楽しみにはしゃぐ子供達と引率する麗華。
「そっちへ行ってはダメですわよ」
 違うところへ行こうとする子供を注意する。
「あんまりはしゃぐとバテますわよ」
 はしゃぐ子供を注意する麗華。
 賑やかな子供達の声と楽しそうな麗華の声が山道から聞こえる。●楽しいピクニック
「さ、着きましたですわよ。ちょうどいい時間ですからお昼にいたしましょう」
 目的地へ着いた時にはちょうどお昼になっていたので昼食となった。
 シートを広げてバスケットからお茶の入った水筒とサンドイッチを取り出して昼食の準備をする。
「さ、それでは頂きましょう♪」
「いただきまーす!」
 子供達の元気な声と共に食事が始まった。
「これ、美味しい! 麗華お姉ちゃん」
「ふふふ、ありがとうですわ」
 楽しげに食事をする子供たちと麗華。
 たくさん用意したサンドイッチも食べ盛りの子供たちの前ではあれよあれよとなくなっていく。
「あ、これ僕の!」
「これは僕のだぞ!」
「喧嘩しない。ジャンケンで決めますですわよ」
 サンドイッチの取り合いを仲裁したり。
 美味しそうにサンドイッチを頬張る子供たち。
「ごちそうさまでした!」
 昼食を終えた子供たちはほうぼうへ遊びに行こうとする。
「あまり遠くまで行くんじゃないですわよ」
 そんな子供たちを注意しながら片付けをしている麗華。
 (平和……ですわね。野良キメラの心配もあまりしなくて良くなって)
 子供達は駆けっこをしたり、鬼ごっこをしたりと元気に遊んでいる。
 そんな子供達を見ながらゆったりしている麗華。
「麗華おねえちゃんもあそぼ?」
 そんな麗華を少年は遊びに誘う。
「いいですわよ♪」
 誘われた麗華は少年たちと鬼ごっこをして遊ぶ事になった。
「おまちなさーい♪」
「こっちだよ―」
 子供達とはしゃぎながら遊ぶ麗華。
 こうして楽しい時間は流れていく。
 楽しい時は早くすぎるものだ。
「そろそろ帰るから集まってくださいな!」
 麗華は遊んでいる子供達へ大声で呼びかける。
 子供達は呼びかけに応じて集まってくる。
「皆さん、揃いましたわね」
 集まった子供を確認する麗華。
 どうやら――全員いるようだ。
「それでは、帰りますですわよ」
 子供達を引率して山を降りて行く麗華。
「また来たいねー」
「そうですわね、また来ましょうね」
 そんな会話をしながら山を降りてくるが――。
「あら、何か天気が……孤児院までもうすぐなのに、きゃっ!?ふ、降って来ましたわ!?」
 孤児院まであと少し――と云うところで降り出す雨。
 次第に雨あしが強くなり土砂降りになる。
「びしょびしょだー」
 そんななかでも、どこか子供達は楽しそうだ。
 嫌がるどころか、雨に打たれるのを楽しんでいる様子だ。
「はいはい、急いで孤児院へ戻ってお風呂にはいらないと風邪をひきますですわよ」
 子供達を孤児院へ向かうように急かす麗華。
「はーい」
 子供達と急いで孤児院へ向かう――。
●雨に濡れて
 ようやっと、孤児院へ辿り着いた麗華と子供達。
「皆びしょ濡れになってしまいましたわね。まあいいですわ。丁度良いですしこのままお風呂入りますわよ♪」
 洗面所へ子供達と共に向かう。
「はーい、ばんざいですわ」
 子供達を脱がし、衣服を洗濯機へ入れる。
 その後、麗華も服を脱ぐ。
 豊満な体が露わになるが相手は子供達とあって麗華は気にしていない。
 無論、子供達も慣れたもので麗華とよくお風呂に入っているのか露わになった姿を見ても反応はない。
「麗華お姉ちゃん、早くお風呂にはいろーぜ!」
「はしゃぐと危ないですわよ」
 子供達と一緒に麗華は風呂へと入っていく。
 まずは体を洗うことになった。
「くすぐったいよ!」
「ほら、暴れるんじゃないですわ。綺麗に洗わないといけませんわよ!」
 暴れる少年を抱きしめてしっかり少年の体を洗う麗華。
 その洗うのがくすぐったいのか暴れる少年。
 それとも――恥ずかしいのか。
「と、これでいいですわ。じゃあ次の子……」
 次の少年に麗華の手が伸びる。
「ちょ、あっ」
「ほらほら、洗いますですわよ」
 少年を抱きしめて洗い出す麗華――少年は恥ずかしそうにしている。
 ピッタリとくっついて洗う為、麗華の胸が少年にあたる。
 その胸の柔らかさに、思わず少年は恥ずかしいような、照れているような態度になって暴れてしまう。
 少年が暴れれれば、麗華はそれを抑えるために更に抱きつく形になって……という繰り返しになった。
 どこかぐったりとした少年を隅々まで綺麗に洗う麗華であった。
 そんな事を続けて、少年達を洗う麗華。
 楽しげに洗う麗華に恥ずかしそうにする少年。
 そんな光景が繰り広げられていた。
「みなさん、洗い終わりましたわね」
 麗華が少年達を確認すると湯船に浸かる。
「いいお湯加減ですわ……」
 (バグアがいなくなって、平和になって……こうしてここで働いている。幸せですわ)
 湯に浸かりながら平和になった日々を噛み締めている麗華――その表情はどこか幸せそうな表情だった。
 こうして、麗華の日常の一日が過ぎていく。

 
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登┃場┃人┃物┃一┃覧┃
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【整理番号 / PC名 / 性別 / 年齢 / 職業】

【gb0839/ 大鳥居・麗華 / 女 / 21 / ビーストマン】

ラ┃イ┃タ┃ー┃通┃信┃
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後醍醐です。
発注ありがとうございました。
バグアが去った後の麗華さんのある日の日常を書かせて頂きました。
子供達と楽しくほのぼのして、少しエッチな感じで書かせていただきました。
また機会がありましたらよろしくお願い致します。
水の月ノベル -
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CATCH THE SKY 地球SOS
2015年07月03日

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