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『Alice In ChangelingParty 』
エルシー・リデルka3891)&アーク=ゼロ=シュバイツァーka3801)&シグ・ハンプティka3900)&ドア=アール=メイジーka3901)&ミルク=チェシャ=キャザレルka3936)&シルフィウム=クイーン=ハートka3981)&ジャバ=ウォーケンka4330


 ある日ある時、どこにもない日、昔々の明日の話。
 どこかのあそこ、いつもの穴の底の底、アリスは皆を待っていた。
 七つの席に七つの小瓶、ずらり並べて待っていた。
 飲めば中身が入れ替わる、「僕を飲んで!」と不思議な小瓶。
 飲めばたちまちあら不思議、ボクが君で君がボク。

「さて、さて、さて、不思議な薬で中身が入れ替わると…」
 茶会の主は相も変わらず愉快な事を考える。
 ゆらゆら揺れたハンプティ、仮面の下でニヤリと笑う。
 これなる毀れた入れ物に、入り込むのはいずれの者か、飲んでみるまでわからない。
「ふむ、ふむ、でしたら少々悪戯をしてみましょうか」
 屈み込んだハンプティ、取り出したるはハンカチで、自分の足をグルグル縛る。
 一人一脚、一本足、これではどうにも歩けない。
「私に入れ替わったものが愉快な目に合えば楽し…いえ、いえ、なんでもございません。ええ」
 全ては茶会を楽しむ為なれば、余興に文句を付けるは野暮というもの。
 けれど細工をしなくても、楽しくなるに決まってる。
 だってアリスのすることだもの。

 けれど流石は女王様。
「いくら私の可愛いアリスが用意したものは言え、正体のわからない怪しげなものを飲むわけには参りませんわ」
 これ、誰ぞ毒見をしてたもれ。

「何、この小瓶を飲めばイイの?」
 女王サマの命令に、チェシャは一気に飲み干した。
「うん、甘いね。とっても美味しい、毒じゃないよ♪」
 べつに変わった事はなし、お腹も頭も大丈夫。
「んー、頭はどうだろ、むしろココにはマトモな奴なんかないないかも?」
「そうそう、これ以上おかしくなる事なんてありえないよ!」
 薬を作った張本人、アリスが言うなら大丈夫!

 みんなで一緒にせーのでごっくん!

 けれど眠りネズミのヤマネ嬢、今日も半分夢の中。
「お菓子ぃ…たべるぅ」
 薬を飲むのも一番最後、寝ぼけ眼で瓶ごとむしゃり。

 すると、あらあら摩訶不思議。
 アリスがチェシャでジャバがスペード。
 ハンプティがジャバでスペードがハンプティ。
 女王がアリスでチェシャがヤマネ。
 そしてヤマネが女王様――

 ごめん、よくわかんない。

「つまり、要するに……どういう事だ?」
 スペードのアークにしては珍しく、真面目な顔と真面目な声。
 天変地異の前触れか、はたまた何かの悪巧み?
 いえいえ、これが薬の効果。
 スペードの中にいるのは真面目でお堅いジャバ=ウォーケン。
「お茶会とは一体何だったのだ……何故私はスペードなんだ? 何故私の身体が勝手に動いているんだ!?」
 それに視界スッキリ物事ハッキリ、いつもの目隠しどこいった。
「いや、違うな、私の身体はいつも通りに目隠しをしている。その姿を見ている私はスペードの中にいて……」
「だめだめスペードジャバ、ボク達のする事に意味なんてないって、わかってるくせにー」
 チェシャの顔で、アリスがポンと肩たたき。
 ナゼもドウシテも、言うだけ無駄無駄、後の祭り。
 なっちゃったものはしょーがない。
「ほらほら! ボクなんかすっごく身軽なんだよ!」
 チェシャエルシーはぴょんぴょんと、兎のように跳ね回る。
 チェシャは猫とか関係ない、細かいことは気にしない!
「残念だよアリス、君はもっと常識のある人だと思っていたのに」
「ちっちっち、常識なんて壊すためにあるんだよ! それにボクが決めたことじゃないしね!」
 そんなことよりボクを見て!
「せっかく見えるようになったんだから!」
 ほらほら、ボクってこんな子、可愛いでしょ?
 違った違った、見てほしいのは元の本体、アリスの身体。
 あそこには今、誰が入っているのかな?

「あら? 何かしら…?」
 ハートの女王は自分の体を見下ろして、不思議そうに首かっくん。
 胸元に垂れた金の髪、大きなリボンにエプロンドレス、そうそうこれは、このなりは。
「あら! 私の可愛いアリスじゃないっ」
 あちこちぺたぺた触って撫でて、女王様はご満悦。
 けれど困った、これじゃ可愛いアリスの姿が見られない!
「スペード! 鏡をお持ちなさいな!」
 アリスシルフィは命じます。
 ガワが何でも中身は女王、臣下たるもの女王の命には絶対服従!
「スペードはどこ? 身体じゃなくて中身の方ですわ!」
 返事がないのに苛立った、女王は自らスペード探し。
 コツコツコツと音立てて、穴の底を行ったり来たり。
 コツコツむぎゅっと足の裏、踏んづけたのはハンプティ。

「何さらすねんワレ!」
 ああ、この品のない物言いは。
「スペード、あなたですのね?」
 床に突っ伏し身体を伸ばし、ハンプティアークはゴロごろり。
「おや、おや、見事に転ばれましたか」
 笑っているのはハンプティ、けれど身体はジャバのもの、目隠しされてなんにも見えず。
「その姿、見られないのは残念至極にございます」
「笑ぅとれんのも今のうちやでハンプティ。ええ機会や、日頃のお返しをせんとな!」
「いえ、いえ、私めは決して見返りなど求めてはおりませんので、謹んでご辞退申し上げましょう」
「なーに遠慮はいらんて。さぁ! 阿鼻叫喚のお茶会の始まりやで!」
 ハンプティアーク、悪い顔で起き上がる。
 けれど待て待て、その前に。
「スペード、私の命令が先でしてよ?」
 鏡をお持ち、さあ早く!
 けれどもここは不思議な穴、鏡を覗くとさあ大変、向こうの世界へ真っ逆さま。
「だからここには鏡は持ち込めないんだよ!」
 鏡の国はまた今度!
「ボクの姿は元に戻ったら存分に見れば良いよ、戻り方なんて知らないけどね!」
 戻れなかったらどうしよう? そんなのそのとき考える。
 考えたって仕方ないなら、そのままだって良いかもね!
 今はお茶会楽しもう!

「あれれぇ、なにか、変わるぅ…?」
 ねむねむヤマネは女王様、けれどやっぱりねむねむで、うとうとかっくん船を漕ぐ。
「ちょっとあなた、ずうずうしくも私の身体に入り込んだのは居眠りネズミですわね?」
「ボク、女王様ぁ…」
 目惚けまなこの女王様、自分の姿を見下ろして、にこにこふんわり嬉しそう。
「女王様の椅子、ふかふかだぁ…ボク、眠くなっちゃぅ…」
 ガチガチ固い椅子でも床でも、どこでも眠くなっちゃうけどね!
「ちょっと、私はそのようなだらしない表情はしなくてよ? 居眠りもしませんわ」
 アリスシルフィおかんむり、けれどもそれは無茶振りで、だってヤマネは寝るのが仕事。
 誰の身体を使っていても、やっぱりのんびりマイペース。
 元の持ち主ほぞを噛み、けれど薬が切れるまで、どうにもならないお祭り騒ぎ。
「私の身体を使うなら、もっと私らしく華麗に優雅に毅然と振る舞いなさいな」
 でも女王らしくって何だろう。
「んーとぉ…薔薇は植えなくていい、首も刎ねなくていいよぉ…」
 おっと、そうそう、言い方も変えなきゃねー。
「ただぁ…ボクのためにぃ、ふかふかのベッドを用意するのだぁ…」
 足を組んでふんぞり返り、とっても偉そう女王ドア、普段の女王を真似てみた。
 けれど自分の真似とは思いもしない、アリスシルフィ鼻にシワ。
「何かしら。まったく品性というものがないわね」
 これだから庶民はほっほっほ。
 お気に召さない女王様、それじゃやっぱりいつものように。
「ボクぎゅっとされたいなぁ…みんなでお昼寝しよぉ…」
「それじゃオレがハグしてやるねー♪」
 抱き付いたのはドア自身、けれど中身はミルク=チェシャ。
「うわぁ…ボク、ボクにぎゅってされてるぅ…」
 こんなの滅多に出来ないよ、これもアリスのおかげだね。
 女王ドア、気持ちよくってほわほわで、やっぱりねむねむ夢の中。
 けれど身体の持ち主は、何をするかと立ち上がる。
「私の身体に気安く触らないでいただけませんこと?」
 でも、そうね、跪いて靴をお舐め、とまでは言わないけれど。
「この手を取って、甲にそっと口付けを……その程度なら許してさしあげますわ?」
 寧ろしなさい、王国の民ならば。
「えー、なんでオレがそんなことー」
 どうせなら可愛いアリスにちゅーしたいな!
 いやいや相手がアリスなら、ちゅーより断然ハグだよね!
 それにそれに、この身体。
(今、オレはヤマネの身体と役割なんだよね。って事は……)
 ヤマネはみんなの可愛いペット、何をしたって許される。
 今ならあざとく悪気なく、セクハラ疑惑も持たれずに、堂々アリスにアプローチ!
「アリス、大好きだよぉー」
 いつもは出来ないぎゅっとハグ、この時とばかり飛び付いた。
「それとそれと、オレの抱き枕になってよ♪」
「じゃぁ、ボクもぉ…アリスをぎゅっと、したいぃ…」
 ヤマネミルクと女王ドア、アリスシルフィぴったんこ。
 けれど残念このアリス、中身は高飛車女王様。
「私の可愛いアリス(の身体)になんてことをするのかしら! 無礼者、首を刎ねておしまい!」
 品性卑しい平民の、なんと不遜で不逞な態度。
「けれどご心配なく。頭と身体がお別れしても、困らないようにきちんと面倒を見てさしあげますわ」
 ああ、なんて優しい女王様!
「そうね、甘いお菓子が食べたいのなら、その口にたっぷり詰め込んであげましょう」
 そこに渋茶を流し込み、百面相を楽しもう。
 身体の方はシロップ漬けに、百と一年漬け込んで、熟成させれば出来上がり、甘いあま〜い砂糖菓子。
「うーん、オレも甘い物は食べたいけどなー」
 百一年もかかるんじゃ。
 それに食べられるのも遠慮したいね、もちろん首も切らないで?

「ねえねえアリス、お菓子出してよ」
「ボク、お茶も飲みたいぃ…」
 お茶とお菓子のご注文、承りましてございます。
 けれどまたまた女王様、つんつんお怒りイカのスミ。
「よろしくて? 体が可愛いアリスのものでも、この私に命令をしようなんて一億年早くてよ」
 代わりにスペード、あなたが用意しなさいな。
「私がやるのか」
「そうだぁ…スペード、お菓子用意するんだぁ…」
 スペードジャバは言われた通り、真面目に職務を果たそうと、けれど知らないお菓子はどこだ?
 それに何より、今は落ちぶれ帝国貴族、お菓子は常にそこにあるもの、お茶は勝手に出てくるもの。
 生活能力の欠如はもはや、自慢するしかないレベル。
 困った末に、アリスの中身に助けを求め。
「うん、大丈夫だよ! それがホストの務めだものね!」
 チェシャエルシーがボタンを押せば、カラクリ装置がギギギと動く。
 ひっくり返ったテーブルが、くるり回って元通り、そこに積まれたお菓子の山。
 次に紐を引っ張れば、天井開いてティーセット、がしゃんと落ちて粉々に。
「アリス、あの高さから陶器を落とせば割れることくらい、長いこと目隠しで過ごしてきた私にもわかるぞ」
「スペードジャバは真面目だね! ここはボクの穴の中だよ? ボクが出来ると思ったことは何でも出来るんだ!」
 けれど今のはスペードジャバが、常識メガネで見たからで。
「大きな魔法はみんなが信じてくれなくちゃ! 信じる者はスクワット五千回だよ!」
「何だそれは」
「わかんない? 信じればスクワットも腕立て伏せも百万回は軽いねってこと!」
「軽くないだろう、それに増えている」
「もー、スペードジャバは真面目すぎだよ!」
 せっかく不真面目でぐーたらで、いーかげんでチャランポランなスペードの中にいるんだからさ、もっとスペード色に染まろうよ!

「おい、なんや今えらい言われかたしてへんかったか?」
 元の持ち主聞き耳立てて、聞き捨てならずと聞き取り調査。
「なんでもないよー空耳だよー」
 そんなことよりティーセット、今度は割れない大丈夫。
 信じる力が奇跡を起こす、ヘソで茶だって沸かしちゃう。
「あ、ハンプティーお茶が飲みたいなぁ……」
 ヤマネミルクのご要望、中にいるのはスペードだけど、敢えてご指名ギャンブラー。
「パンプティ、おいしいの、淹れてきてぇ…」
 女王ドアのご命令、中の人なんて気にしない。
「よっしゃ、とびっきりのヤツ淹れたるでぇ」
 ハンプティアークは悪い顔、いつも見慣れた顔だけど、今日は新鮮ぴっかぴか。
「おや、おや、果たして彼に美味しいお茶が淹れられますかな?」
「誰が美味しく淹れる言うたんや、俺が淹れるんはとびっきりの苦い渋茶や!」
 常日頃から重なった、あれやこれやのなんやかや。
 今こそ来たれ逆襲の時。
「よっしゃ出来たで!」
 旨味も香りも何処へやら、ドロリと茶色い液体が、七つのカップに注がれる。
「さあ飲めや、飲まなんだらネジ込むでぇ!」
 ドンと置かれたティーカップ、まずはジャバシグ犠牲者に。
「ふむ、ふむ、この香り。まさしく渋茶にございますな」
 目隠しをしたジャバシグは、聞き茶よろしく湯気を浴び、鼻の奥にて嗅ぎ分ける。
「こうして目隠しで過ごすのもまた新鮮でございますな。お陰でより一層、感覚が研ぎ澄まされる思いにございます」
 前置きをして、いざ味見。
「ふむ、ふむ、これは……ふむ」
 一口含んで口の中、渋さ際立つ大人の味覚。
「なかなか見事な渋茶にございますな……世間一般には、これを渋茶と称しましても差し支えないものと存じます」
 カチャリ乾いた音を立て、カップとソーサー食卓へ。
「しかしながら」
 こほんとひとつ咳払い、審査委員長ジャバシグの、厳しい評が下される。
「私に言わせますれば、このような半端な渋味……渋茶を名乗るもおこがましい、といったところでございましょうか」
「な、なんやて!?」
 驚き桃の木渋茶の気。
「そう、私らしからぬ表現をとらせていただけるならば……ちゃんちゃらおかしい、それこそヘソが茶を沸かしますな」
 平然泰然全然平気、そんな顔したジャバシグに、納得いかないハンプティアーク。
「そないな筈ないやろハンプティ、飲んだふりしてどっか捨てたんとちゃうか!?」
 残ったドロドロ渋いお茶、ハンプティアークは飲み干した。
「ぅ、おご……っ、うがぐぎげごがっっっ!!!」
 忽ち悶絶ご臨終――
「死んどらんわ!」
 これは失礼残念無念、お詫びのしるしに冥土の土産、本家本元渋茶はいかが?
「私、今はこのような状態で御座います故、給仕などせず席で大人しくしているつもりでございましたが」
 この挑戦は、受けて立つ。
「なに、たとえこの目は見えずとも、この指先が、この鼻が、全て覚えております故に」
 やがて出された本家本元本格渋茶、その味わいは筆舌に尽くし難く、書けないものは書かないスタイル。
 されどその時その日から、味覚壊れたハンプティアーク。
「けど問題あらへんな。どうせこの身体、薬が切れたらハンプティに返すんやろ?」
 にやりにやにや悪い顔、けれどジャバシグ平気の平左。
「私は元より毀れております故」
 全然全くもーまんたい。

「ねぇ、渋茶はもういいよぉ…」
 ぺたんと突っ伏し女王ドア、くったり伸びて眠そうに。
「ボク、おいしいのが飲みたいんだぁ…」
「だったらボクが最高に普通のお茶を淹れてあげるよ!」
 お茶会主催のチェシャエルシー、ホストたるものお客様のご満足を第一に!
「ねえアリス、それって最高なの? 普通なの?」
 ヤマネミルクもくったりと、半分寝たまま訊ねます。
「最高で最上級の普通だよ!」
 普通の中の普通、頂点に立つ普通、つまり、普通に普通?
「え〜、ボクおいしいのがいいんだぁ…」
 ごろごろ、ぶーぶー、女王ドア。
「やれ、やれ、仕方がありませんね」
 のんびりお茶を飲もうにも、お茶がなければ始まらない。
 ジャバシグ今度は美味しいお茶を、みんなのために手探りで。
「さっすがジャバシグ・ハンプティ、見えなくても腕は確かだね! ホストとしても鼻が高いよ、天狗だよ!」
「テングってなんだい、アリス?」
 首を傾げるヤマネミルク、けれどそうそう、今のアリスはミルク=チェシャ。
 チェシャならなぞなぞ出さなくちゃ!
「もしかして、なぞなぞ?」
「なぞなぞ? ボクは馬鹿だからわっかんなーい!」
 天狗はどこかで聞いたけど、さてさて、どんなのだったかな?
「そうそう、ウソをつくと鼻が伸びるんだよ、それで伸びた鼻を切って薪にして、寒い冬をあったかく過ごしましたっていうお話!」
 なんてハートウォーミングでワンダフル、マーベラスなお話でしょう。
「それで最後はウソつくのやめて、人間に戻れるんだけどね? でもおじいさんが薪がなくなるのは困るって! それでずっとウソつきのまま幸せに暮らしました、めでたしめでたし!」
「それは、めでたいのか?」
 スペードジャバが真面目にツッコミ、けれどおかしいチェシャエルシー、その鼻ぐんぐん高くなる。
「困るよアリス、それオレの身体!」
「心配ないよ、鼻が高い方がカッコイイし!」
 ヤマネミルクは大慌て、けれどアリスは気にしない。
 ぐんぐん伸びるその鼻は、まるで小鳥の止まり木だけど。
 いくらなんでも、キスする時に困るかな、予定の有無は知らないけれど。
「切っちゃう?」
 ぶんぶんぐるぐる、青い顔してヤマネミルク、高速回転で首を振る。
「だったら美味しいお茶で治るかな!」
 気にせずパーティ続けよう!

 すると今度はハンプティアーク、頭に角が生えてきた。
 ヤマネミルクはヒゲぼうぼう、スペードジャバは牙が伸び、アリスシルフィむきむきマッチョ、ジャバシグ尻尾と猫の手に、女王ドアは耳が大きくなっちゃった!
「うわぁ、ボク、これで空とべるかもぉ…」
 耳をぱたぱた女王ドア、僅かに浮かんだ数センチ。
「これはもしかして、薬の副作用かな? だったらすごく楽しいね!」
 長い鼻のチェシャエルシー、予想もしない展開に、ワクワクドキドキ止まらない。
 けれどムキムキアリスシルフィ、ムンクの顔で叫びを上げる。
「私の可愛いアリスが、アリスの身体が!」
 腕に漲る力こぶ、ボタン弾ける大胸筋。
 おまけに自分の身体ときたら、耳をぱたぱた遊覧飛行。
「悪夢だわ、夢なら早く覚めてちょうだい、お願いだから!」
「見たくなければ、見なければ良かろう」
 ぽんと猫の手スペードジャバ、アリスシルフィなぐさめる。
「心を騒がせるものからは、目を背けるのが一番だ」
 何の因果かそれなのに、すっきりくっきりこの視界。
 されど不思議はこの心、はっきり見えてもざわつかず、いつもの衝動どこへやら。
「それはね、きっとボク達みんながマトモじゃないからだよ!」
 くるくる回ってチェシャエルシー、スペードジャバと踊り出す。
 確かにみんなマトモじゃない、いつも以上にマトモじゃない。
「だってボク達イカしたイカれた仲間達!」
 踊ろう、歌おう、どんちゃん騒ごう!
 心配したってしょーがない!

 そして続くよ楽しいお茶会。
 時間が経てば時計の針を逆回し。

 いつまで?
 いつまでも!

 次のお茶会始まるまでさ!


━ORDERMADECOM・EVENT・DATA━━━━━━━━━━━━━━━━━…・・

登┃場┃人┃物┃一┃覧┃
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 CAST
 アリス・チェシャエルシー:エルシー・リデル(ka3891)
 スペード・ハンプティアーク:アーク=ゼロ=シュバイツァー(ka3801)
 ハンプティ・ジャバシグ:シグ・ハンプティ(ka3900)
 ヤマネ・女王ドア:ドア=アール=メイジー(ka3901)
 チェシャ・ヤマネミルク:ミルク=チェシャ=キャザレル(ka3936)
 女王・アリスシルフィ:シルフィウム=クイーン=ハート(ka3981)
 ジャバ・スペードジャバ:ジャバ=ウォーケン(ka4330)

ラ┃イ┃タ┃ー┃通┃信┃
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 お世話になっております、STANZAです。
 この度はご依頼ありがとうございました。
 そして納品が遅れましたこと、申し訳ありませんでした。

 というわけで、如何でしたでしょうか。
 誰が誰の中にいるのか、しっかり確認しながら書いたつもりですが――何しろ書き始めの初っ端から頭が混乱しておりまして。
 名前や役割を間違えている場合、リテイクはご遠慮なくどうぞ。
 ただし、意味が通らなかったり、わけがわからなかったりするのは仕様ですので……(

 では、お楽しみ頂けると幸いです。
水の月ノベル -
STANZA クリエイターズルームへ
ファナティックブラッド
2015年08月17日

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