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『●千里の道も…… 』
喬栄ka4565)&ブルノ・ロレンソka1124)&尾形 剛道ka4612)&ムウka5077

 仏門に帰依する傍らハンターとして生きる喬栄(ka4565)は、ここ数年稀に見る境地に立たされていた。
 全ての元凶は酒場で借りた宵の銭を使い果たし借金取りに追われていた時、咄嗟の逃げ場として駆け込んだのがハンターオフィスの依頼斡旋所であった。
 なんでも良いからと書きなぐるように契約書にサインをして待合室へと転がり込み、一時の安息を得る。
 後はほとぼりが冷めるまでの数日間を雲隠れすれば――そう思った矢先に新たな苦難は舞い降りた。
「……」
「……」
 共に依頼を受けた仲間だとオフィス職員に紹介された2人は、出立の馬車を待つテーブルで同じように腕を組み、同じように口を「へ」の字に結び、そして同じように無言であった。
 方や自身と同い年がやや上と言った風貌の中年の男。
 身に纏う漆黒のスーツは決して主張はしないが生地から何から見るからに「上物」であり、明らかに自分とは住む世界が違う人間であると言う事が窺い知れる。
 一方もう1人の男は年こそ若く見えるが見上げるほどの体躯を持ち、切れ長の目から覗く三白眼は男の印象をより威圧感のあるものへと印象付けていた。
「えっと……とりあえず、自己紹介でもする?」
 無言の空気に居た堪れなくなり、ついには口を開く。
「おじさんは喬栄。見ての通りの坊主をやっている。誰かの供養の時は是非呼んでくれよな。安くしとくぜ?」
 言いながらバチリとウインクを飛ばす喬栄であったが、2人は取り立ててコメントをするわけでもなく、加えた煙草の灰をトンと秋の風に流していた。
「あれれ〜、今の笑うとこだぜ。頼むよ〜」
 何とか場を和まそうと努力するも結果は言うまでもなく。
 それでも、自己紹介にはとりあえず応じるのか、スーツの男が咥えたばこを靴底でもみ消し、続けて口を開いた。
「ブルノ・ロレンソだ。好きに呼んでくれ」
「尾形だ。先に言っとくが、オッサン相手だろうと敬語を使うつもりはさらさらねぇから気を悪くするんじゃねぇぞ」
 ブルノ・ロレンソ(ka1124)に続いて名乗った長身の青年――尾形 剛道(ka4612)は、自分よりも1回りも2回りも年上の2人を前にして、けん制するように言い放つ。
「構いやしないさ、仕事さえこなしてくれればな」
 売り言葉に買い言葉……では無いが、冷めた口調で応じるブルノ。
「まぁまぁ、これから一緒に戦うんだからそう邪険にしないでさ」
 そう屈託のない笑みで笑いかけるも笑みがかえってくる事は無く、代わりに先ほど同様の沈黙が場を包み込んだ。
 小旅行気分の高跳びのつもりが、喬栄の胃にキリリとした痛みが走る。
「皆さん、馬車の用意ができましたが準備はよろしいでしょうか?」
 事務的な口調で歩み寄って来た職員を前に、彼もその腹を決める。
 借金取りに追われるよりはマシだと、先ほど振り切ったオフィスの入口の方へとふと目をやって――そこで目を見開いた。
「とと、職員さん。ちょーっとだけ忘れ物」
 言いながら返事も待たずに斡旋受付へと逆戻りする喬栄。
 そうして依頼の張り出された掲示板を前にしてうんと唸る1人の若者の背に立つと、おもむろに肩を叩いて見せた。
 驚いたように肩を震わせ、そして訝しげな表情で振り返る若者。
 二十歳くらいだろうか、剛道よりは若く見えるその人物へ喬栄は先にそうしたように屈託のない笑みを浮かべると、悪びれることなく口を開いていた。
「やあ少年、依頼をお探しかな?」
 どこか役者のようにハキハキと抑揚を付けた声で問いかけたその言葉に、青年――ムウ(ka5077)は一層不機嫌そうな表情で首を傾げていた。

「――さぁさぁ、ここ座んなよぉ」
 押し込むように待合室の椅子に自分を座らせた喬栄に、ムウは戸惑ったような機嫌の悪いような、何とも言えない表情で面々の顔を見渡していた。
 黒いローブと黄色の前掛けという奇抜なファッションの男に、物静かで手練れ風の男が2人。
「あー、職員さん。まだ定員に空き、あるよな?」
 確かめるように口にした喬栄に、職員の女性は「ええ、まあ一応」と意図を汲めない様子。
 それを聞いて満足げに頷くと、喬栄はがしりとムウの両肩を掴み込んだ。
「君、この依頼を受けなさい。な、それがいい」
「は……いや、あんた。そんな事を急に言われてもだな――」
 突然の事に口を濁すムウ。
 無口2人組は、特に言葉を挟むでもなく、紫煙を吹かしながら成り行きを見守っている。
「ええと、ムウさんですね。ついこの間ハンター登録をされたばかりと……喬栄さんの肩を持つつもりではありませんが、確かにこの依頼なら肩慣らしにお勧めですよ」
 神霊樹のライブラリに上がっているムウのデータと依頼内容とを見比べながら、受付嬢が言葉を付け加えた。
「そうなのか……あんたがそう言うなら断る理由も無い」
 口元に手を当て、先ほど掲示板を眺めていた時のように唸るムウ。
 それからなし崩しに書類にサインを書かされ、馬車へと押し込まれたのは語るまでもないだろう。

 依頼主の住む村へは、リゼリオから馬車に揺られて約半日。
 そう広くは無い車内で大の大人が4人顔を突き合わせている姿は決して珍しい光景では無いが、漂う空気とその体躯に相まってなんとも窮屈である。
「で――今回の依頼はどんなだったかな?」
 ようやく絡みやすい相手を見つけ意気揚々とする喬栄は、ムウへ向けて期待の眼差しを向ける。
「あんた、依頼書読んでないのか?」
「まさか! 初めて見る依頼書を読めているかどうかおじさんが確認してあげるから、言ってみ?」
 眉間に皺を寄せながら答えたムウに、彼は慌てて両手を横に振ると、どこか達観した含みある笑みで口を開いて見せた。
 内容も読まずにサインしたとは梅雨知らぬ、若者はなるほどと頷き内容を読み上げるのである。
「これから向かう村の村長からの依頼だ。夜な夜な野犬が現れ村の家畜を襲うから何とかしてほしい。現場周辺の足跡から、その数は少なくはない。雑魔かは不明ようだから、その可能性も視野に入れて注意するべきだろうな」
「なるほどね……よろしい。じゃあ、こういう依頼ではどうやって解決したら良いと思うかな?」
 喬栄はムウの説明を相槌を打ちながら聞き終えると、続けてそう問いただした。
「そうだな……夜になるのを待って家畜小屋に張り込み、野犬どもが現れた所を迎え撃つ――と言った感じか。ただ、知っての通り初めてで勝手がわからなくてな……問題があれば言ってくれると助かる」
 やや自信が無さそうながらも、自分なりの解答を示したムウは仲間達の顔色を窺うように視線を巡らせた。
「イイんじゃねェか」
「他にこれと言った方法も無いだろうしな」
 仏頂面2人が適当に相槌を打つ中、喬栄は感心したように笑顔で大きく頷く。
「よろしい。じゃあ、そのセンで」
 全員の同意を得られてほっと息をつくムウ。
 一気に汗ばんだ手で獲物である斧の柄を握りしめると、物見窓の外にはのどかで小さな村の風景が、遠くに見え始めているところであった。

 村にて、依頼主である村長の話を聞いた4人は早速依頼解決の準備へと取り掛かる。
 被害のあった家畜小屋を回り被害状況を確認、夜間に家畜を1頭放牧してもらう算段もつけ、念のため他の家畜は別所に隔離して貰う事にした。
 この時に思いのほか動いてくれたのがブルノで、店を経営する際の得意の口ぶりや交渉手腕でサクサクと自分たちが動きやすいように村の体制を導いていた。
 一方、ムウはそういう部分には疎く正直なところ役に立つ事ができずにうろうろとし、剛道は相変わらずではあるが事件現場の傷跡を見て低く唸り、喬栄に至ってはそんな彼らを遠巻きに眺めながら村の人の容れてくれたお茶に舌鼓を打っていた。
「おーい、ムウちゃん。何をしてるんだ?」
 夕刻、せっせと大量の干し草を運ぶムウを目にした喬栄が、村特産という果実酒片手にひらひらと手を振る。
「他の家畜を非難はさせたがやはり心配で……無いよりマシかと、干し草程度でも防壁を築いておこうと思ってな」
「真面目だねぇ。そんな事より、どうだいこっちで一杯。これが思いのほかおいしくてね」
「いや、遠慮しておく」
「ったく……ほんと真面目だねぇ」
 真顔で首を横に振ったムウを前に、喬栄はぐいっとグラスの中身を一気に流し込んでいた。
「さーて、そろそろ陽も落ちる。配置に付くとしよう」
 そう言ってうんと背を伸ばすと、錫杖を手に取ってシャンと遊環を鳴り響かせるのであった。

 夜半、寒風に響く虫の声に包まれながら、家畜小屋の裏で野犬の襲来を待ち構えるハンター達。
 視線の先の放牧地では、寒空の下ぱからと音を立てて闊歩する馬が1頭。
 野犬の出る中、食ってくださいと言わんばかりにその無防備な姿を晒していた。
「……本当に、来るだろうか」
 自分で出した案ながら、いざ実際となると緊張のせいかそんな弱気な言葉も口走っていたムウ。
 凍え始めた指先をこすり合わせ、外套を深く羽織りなおす。
「ベストと思って準備をしたんだ……後は時を待つしかねぇさ」
 彼の不安に応えたのか、ブルノが手元の猟銃に弾を込めながら静かに言い放っていた。
 鼻の利く獣相手に紫煙を棚引かせるわけにもいかず、代わりに替えの弾丸を咥え込んで鋭い視線は放牧地へと張り巡らせる。
 そんな彼の姿を見て自分も気丈に振る舞わねばと、祖霊の鷹へと祈りを捧げていた。
「クッ……ナニそれ、ナントカ拳とかってヤツ?」
「鷹の霊と心を通わせているんだ。邪魔をしないでくれ」
 片足を上げて、両手を翼の如く振り上げたその奇怪なポーズを前に、思わず笑いを堪える喬栄。
 ムウは失礼な、と前於いて自らの祈りのポーズに意識を研ぎ澄ませていた。
「なんでもいいけどよ……来たぜ」
 剛道の言葉に、4人の間に緊張が走った。
 小屋の影から気づかれぬよう顔を覗かせ、放牧地のさらに先へと目を凝らす。
 小型の犬が3、4……5匹。
 獰猛な唸り声をあげながら、四肢を懸命に奔らせ丘を駆け抜けてくるのがハンター達の目には映りこんでいた。
 慌てて祈りを解き、斧の柄へと手を伸ばすムウ。
 剛道達もまた、慣れた手つきで獲物の柄に手を添えていた。
 野犬と思しき敵達は、簡易的ながらも統率の取れた群れを成し、風ずさむ丘を一目散に走り抜ける。
 人間とは違う、走り・飛びかかる事に特化したその後ろ足で大地を蹴り上げ、獲物との距離を瞬く間に縮めていた。
 まだ出るわけにはいかない。
 仮にも相手は野生動物。
 鼻は何倍も良く効くし、その危機管理能力も段違いだ。
 こちらの手の届かぬうちにのこのこと顔を出しては逃げられるのがオチ。
 その鋭い牙が、爪が、放牧馬の喉元に迫ろうと言うその時――高鳴る鼓動を押さえつけ、そのギリギリの一瞬を待ち及んでハンター達は闇の中放牧地へと足を踏み出して居た。
「はあああぁぁぁぁぁぁッ!」
 獲物を穿つ鷹の爪の如く、ムウの鋭く重い一閃が野犬の首を薙いだ。
 その喉元を抉り込むような一撃に野犬は空を飛び、叩き付けられるように地面を転がる。
 浅いか……が、野犬なら。
 そう思ったのもつかの間、転がった野犬はその勢いを利用して跳ねるように飛び起きると、そのままギラギラと光る赤い瞳をムウの方へと向けて、喉の傷もお構いなしに飛びかかって来るのであった。
「何……!?」
 迫る牙を斧の柄で咄嗟に防ぐも、その反動で尻餅をついたムウ。
 馬乗りになった野犬が、歯をガチリと鳴らしながら柄ごと噛みつこうと力を込める。
「何をしてやがるんだ……」
 駆け抜けた剛道のピンヒールが、野犬の柔らかい横っ腹を蹴りつけた。
 サッカーボールのように吹き飛んだその身体は一度地面でバウンドしてから、もう一度牧草の上へと叩き付けられる。
 よろりと起き上がった野犬であるが、ふらつくその脳天を1発の銃弾が貫くと、そのままもんどりうって倒れ伏してしまった。
「さぁて……厄介な事になったな」
 薬莢を銃身から排しながら、ブルノは小さく舌打ちする。
「どうしたんだ……?」
 起き上がりながら問いかけるムウに、その背を大きな鞘で小突いて野犬どもの方へと気を向けさせたのは剛道。
 眺める視線の先、ブルノに撃ち抜かれてこと切れた野犬が黒いもやとなって霧散してゆく。
「あれは……!」
「襲撃の痕を見て臭ェと思った。ケモノの仕業にしちゃぁ、あまりにもお粗末な痕跡の残し様によ。」
 言いながら剛道は背負った大太刀をゆるりと抜き放つ。
 抜き身の刃となったそれを大きく眼下に振り下ろすと、距離を置いて唸る野犬たちをその鋭い眼光で射抜く。
「こいつらは野犬なんかじゃねぇ……歪虚だ」
 言うが否や、剛道の身体が地を駆けた。
 ピンヒールを履きながらも野犬に勝るとも劣らぬ身のこなしで一気に歪虚達に距離を詰め、その大太刀を一息で振るう。
 咄嗟の事に虚を突かれた歪虚達犬は、何が起きたかも分からぬままその身を一刀に両断されていた。
「未練のねぇ奴から掛かって来な……あっても、逃しやしねぇがな」
 啖呵を切った剛道へ、歪虚犬達は大挙として襲い掛かる。
「どうしてこう、血気盛んなもんかね……」
 片目で照星をのぞき込んだブルノの銃弾が剛道に群がる1匹の鼻っ柱を掠める。
 思わず飛びのいたその隙に、大太刀の一閃が腹を掻っ捌く。
 そんな手慣れた所作を前にして、ムウは思わずほうと、感嘆の息を吐いていた。
「ほらほら、ムウちゃんも頑張らないと手柄全部取られるぞぉ!」
 自分は支援職だから、と今だ小屋の影から覗き込む喬栄は、こぶしを振り上げながらムウの背に声を投げかけていた。
 こぶしを振り上げて鼓舞するその様は、どこか馬券を握りしめた博徒のようでもある。
「そうだな……依頼を受けた以上は、俺も働かなければ」
 自身を奮い立たせるようにもう一度鷹の霊に祈りを捧げると、そのまま一気に牧草地を駆け抜ける。
 鷹が遥か上空より獲物に迫るが如く距離を詰め、巨大な羽を羽ばたかせるが如く渾身の斧を振るう。
 が、間合いが甘かったのかその一撃は歪虚犬にひらりと躱され返しの牙が翻えされる。
 同じ轍は二度は踏まぬと、ムウもまたそれを躱して見せたその様子を、ブルノはその銃口の先に捉えていた。
「援護はしてやる。次は仕留めるんだな――」
 放たれた銃弾が歪虚犬の足を攫った。
 目の前で転がる敵を前にして、ムウはその機を逃さない。
 再度構えた斧を頭上に掲げ、一思いに振り下ろす。
 確かな手ごたえと共に、霧散してゆく負のマテリアルが戦場を舞った。
「――少しはやるじゃねぇか」
 地面にヒールで縫い付けるように踏みつけた歪虚の首を、這わせた太刀の先で切り飛ばす剛道。
 視線はもはやこと切れた獲物には向いておらず、息を吐き捨て身を起こしたムウの方へと向いていた。
「行ったぞ、若いの!」
 最後の歪虚が意を決し、ムウの背に飛びかかる。
 彼はその横っ面を斧の腹で思いっきり叩き、打ち返すように叩き落すと、歪虚犬はごろりと剛道の足元へと転がっていた。
 起き上がろうとした歪虚剣のどてっぱらに刃を突き刺すと、最期の断末魔の先に、辺り一帯には秋の夜の静けさが広がっていた。

「――お疲れさまでした。無事に依頼達成ですね」
 オフィスへと帰還した4人は、カウンターにて依頼達成の報告を行っていた。
「まさか歪虚だなんて、おじさん達聞いてなかったからびっくりしちゃったよ。少し、報酬に色つけらんない?」
「もちろんです。村長さんからのお手紙でも、報酬の増額に関してのお願いを承っておりますよ」
 職員の言葉に、喬栄はやりぃと指を打ち鳴らす。
 同時に、コツリと響いたヒールの音に、ムウは思わず振り向いていた。
 視線の先には、既にオフィスの外へと向かい歩いてゆく剛道の後ろ姿。
 ムウは一瞬何か言葉を掛けるべきかと口を開いたが、結局何も思い浮かばずただ一言「世話になった」と。
 聞こえているのか居ないのか、振り返らずに右手を上げた彼の姿は、やがてリゼリオの喧騒の中へと消え去っていた。
「さてと、用も済んだ事だ。じゃあな」
 その後に続くように、ブルノもまたオフィスを後にする。
 残されるのは喬栄とムウ、ただ2人であった。
「おー、それなりに良い足しになったな。これなら数日は飲むのに困らなさそうだ」
 その喬栄と言えば依頼の報酬勘定に夢中である。
 そんな彼を前にして、ムウもまたオフィスを去ろうかと思ったその時、入口の方からちょっとした喧騒が聞こえてくるのを耳にしていた。
 何事かと視線を向ければ、いかつい顔をした男たちが数人、オフィスへと入ってくるではないか。
 それも一目散にこちら――いや、おそらくは喬栄に視線を定めて。
「やっば……」
 喬栄はそれを見て慌てて報酬金を懐に入れると、跳ねるように椅子から立ち上がってムウの方へと手を掲げて見せた。
「じゃ、おじさんもこの辺で! ハンターやってりゃ、また縁があれば出会う事もあるかもね〜!」
 言いながら、オフィスの裏の方からスタコラと走り去る喬栄。
 その後を追って、男たちもまた、ムウの目の前を駆け抜けてゆく。
 そんな同行人達を目をぱちくりさせて見送ると、初依頼の疲れも忘れて大きなため息を一つ。
「騒がしいんだか、静かなんだか、よくわからない人たちだったな――」
 誰に言うでもなくそれだけ呟いて、彼もまたリゼリオの街へと足を踏み出す。

 一時ながらも奇妙な接点を持った彼らがこの先どのような運命を辿るのか……それはまた、別の話である。

 了

━ORDERMADECOM・EVENT・DATA━━━━━━━━━━━━━━━━━…・・

登┃場┃人┃物┃一┃覧┃
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【 ka4565 / 喬栄 / 男 / 51歳 / 聖導士】
【 ka1124 / ブルノ・ロレンソ / 男 / 55歳 / 機導師】
【 ka4612 / 尾形 剛道 / 男 / 24歳 / 闘狩人】
【 ka5077 / ムウ / 男 / 20歳 / 霊闘士】

ラ┃イ┃タ┃ー┃通┃信┃
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大変お待たせいたしました!
この度はご発注、まことにありがとうございます。

新人ハンターと、癖のある同僚たち。
ハンターとして生きていれば、またいずれその道が交わる事もあるでしょう。
その時には新人ハンターも新人ではなくなり――新たな物語が、生まれるかもしれませんね。
皆さんの今後のご健闘と活躍を、お祈りしております!
■WTアナザーストーリーノベル(特別編)■ -
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2015年12月22日

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