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『幸福の在り処 』
鎬鬼ka5760)&マシロビka5721)&鴟梟ka5769)&瑞華ka5777)&ユキトラka5846)&アクタka5860

 辺境のとある地に、東方の文化を真似た屋敷があった。
 木で出来た壁や床。それを守るように天に敷き詰められた瓦。和の庭園を思わせる和やかな造りの庭には、辺境ではあまり見かけない松も植えられている。
 一見すればエトファリカに迷い込んだのかと思うこの屋敷。
 ここには多くの困難を乗り越え、共に夢を追う鬼たちの一族が住んでいた。

   ***

「もうすぐもち米が蒸しあがって……あ、杵の用意がまだでしたね」
 急がないと。そう慌てたように零して炊事場を飛び出したのはマシロビ(ka5721)だ。
 屋敷に住む者の中で一番の働き者にして世話係というポジションを持つ彼女。彼女は今朝からずっと餅つきの準備に追われていた。
「確か臼の傍にあったはず……あー、でもそろそろ湯も沸けて」
「お、マシロビー!」
 やることが次々と頭の中を駆け巡り、ややてんてこ舞いになる中、元気の良い声が聞こえて来た。
「あ、鎬鬼さん……それにユキトラさんも」
 おはようございます。そう頭を下げるマシロビに、鎬鬼(ka5760)とユキトラ(ka5846)が駆け寄る。
「どこか行くのか?」
「はい。これから杵を取りに蔵へ行こうかと」
「蔵?」
 同時に顔を見合わせた鎬鬼とユキトラ。
 その2人に今から向かう蔵の話、その奥にある杵を取りに行く話をする。
 元々は昨夜、臼と杵の両方を同時に庭に持っていくつもりだったのだ。
 しかし思いのほか臼は重く、杵も重量や形状的に一緒に持つことは難しかった。
 結果、後で持っていこうと考えていたのだが……
「炊事場に戻って他のことを始めてしまったら、すっかり……」
 餅つきに必要な準備は想像以上に多い。
 それらの準備を彼女1人で行っていたのだから、途中で何かが抜けても致し方ないだろう。とは言え、マシロビはこれら全てを大変とは思っていない。
 これも彼女の苦労性の性格故なのだが、まあそこは敢えて突っ込まずにおこう。
「それなら俺が取りに行くよ! な、ユキトラ!」
「応!」
 話を聞くうちに笑顔になっていたから「まさか」とは思っていたが、やはり名乗り出てきたか。
 思わず笑みを零すマシロビに、鎬鬼とユキトラの拳がぶつかる。
 どうやらマシロビの返事を聞かずとも、既に2人は杵を取りに行くつもりらしい。
「では折角なのでお願いしましょう。杵は蔵の奥にありますが、水に浸けてあるので……少し奥に行けば直ぐ見つけられるかと」
 そう言ってもう少しだけ詳しい情報を彼らに寄越す。
 そうして元気に駆け出した2人に笑みを深めると、マシロビの口から「ああ!」と言う声が漏れた。
「湯がグツグツと……っ、ああああ、火が――」

   ***

 バタバタと廊下を駆け、庭を抜け、勢い良く蔵に突入した鎬鬼とユキトラ。
 2人は扉からの明かりを頼りに蔵の中に入ると、直ぐに杵を発見することができた。
「結構大きいな!」
「オイラが持つか?」
 否。そう返して鎬鬼が杵を持ち上げる。
「ととと……!」
 思ったよりも杵は重かったらしい。
 バランスを崩しかけて揺れた鎬鬼の背を支えてユキトラが笑う。
 そうして2人で笑い合うと、今度はしっかりと杵を抱えて蔵を出た。
「おや、坊ちゃんじゃないですかい」
 不意に聞こえた声に2人の足が止まる。
 その視線の先に居たのは蔵に荷物を入れようと、荷を降ろしている最中の鴟梟(ka5769)だった。
「おつかいですか? 随分と重そうですが……持ちやしょうか?」
 にんまり笑って手を差し伸べる姿に鎬鬼が首を横に振る。
「いや、大丈夫だ! それより久しぶりだな!」
「少し遠くまで出てましてねぇ。良い物が手に入ったんでこうして来たわけですわ」
 ほら。と荷を広げて見せる鴟梟は鎬鬼ら一族と商人として付き合う鬼だ。
 時折こうして珍しい商品を手に入れてはこの屋敷に持ってくる。
「鴟梟は珍しい品をたくさん持ってきてくれるんだ! あ、鴟梟。こっちはユキトラだ!」
 面と向かって顔を合わすのは初めてだったはず。
 そう紹介をする鎬鬼に鴟梟の目が向かう。
「ああ、あんさんが……噂はかねがねだ」
「噂?」
 何のことだ? そう首を傾げるユキトラに鎬鬼も「さあ?」と首を傾げる。
 そんな2人の様子を見て荷を持ち上げた鴟梟は、2人の持つ杵に目を向けるとニッと笑って奥の庭を示した。
「そう言やぁ、嬢ちゃんが庭で忙しなく動いてたですぜ? 臼はあるのに杵はなんたらとか」
「ああ、そうだった! 急ぐぞ、ユキトラ!」
「応!」
 答えるや否や、勢い良く走り出した2人にククッと笑って鴟梟もまた、持ち込んで買い取ってもらった品を蔵に入れるべく歩き出した。

   ***

「餅つき、まだー?」
 縁側に腰を下ろして足をぶらつかせるアクタ(ka5860)は、鬼にしては華奢な体躯をした綺麗な男の子だ。
 彼は自分に似合う女物の着物を着込んだ状態で、そろそろ始まるはずの餅つきを待っていた。
「そろそろ杵が届くと思う……あ、来ましたね」
 見えた姿にホッとひと息。
 マシロビはようやく肩の荷が下りた様子でもち米に掛けた布を解いてゆく。
 そして彼らが到着するのを待って瑞華(ka5777)を振り返った。
「ではそろそろお願いしても良いでしょうか?」
「そうだな。はじめようか」
 頷き、手にしていた奇妙な壷を縁側に置いて歩き出す。
 その先にあるのはマシロビが用意した臼だ。
 彼はそこに張られた湯を捨てると、マシロビが用意したもち米を落とす。そうして杵を持ってきた鎬鬼とユキトラを招くと「少しだけ」と零して杵を持ち上げた。
「もち米をつぶこねさないとつけないから……ああ、重いな……」
「大の大人が情けないねぇ」
 体重を掛けて米粒をつぶしに掛かる瑞華を遠目に鴟梟が零す。
「そんなへっぴり腰じゃいつまでも米がつぶれねぇぞ」
 若干尖った言い方をしながら近付いた鴟梟は、瑞華の手から杵を受け取ると、彼と同じように体重を掛けて米粒をつぶし始めた。
 その念の入れ方は瑞華の比ではない。
「おおー! 鴟梟は餅つきもできるのかー!」
「凄いな! どんどん米が餅になるのがわかるぞ!」
 やんややんやと騒ぎ出す子供達。その姿を間近に見ながら、瑞華はアクタとマシロビの横に腰を下ろし「疲れた」と声を零した。
 そして数分後。
「これで餅つきができやすぜ。さぁ、坊ちゃん方どうぞ」
 言って杵を差し出した鴟梟に、鎬鬼とユキトラが前に出る。
「みんな準備ありがとなー! お疲れ、マシロビ!」
 たぶん、この場で一番準備に奔走してくれたのはマシロビだ。
 そんな彼女に礼を言ってから、鎬鬼は杵を両手に握ってユキトラを見た。
「つきたての餅で皆に雑煮食ってもらうんだ、気合い入れっぞ!」
「応よ! 新年最初の力仕事、お天道様もご照覧あれってんだ!」
「「いくぞ! せーのっ!」」

 スパァーン☆

 勢い良く響いた餅つきの音にアクタの顔が上がった。
 ぺったん、ぺったん。
 せいや、せいや。
 交互に杵をつく鎬鬼とユキトラ。その姿は実に楽しそうで見ているこちらも楽しくなってくる。
 だがアクタは少し違うようだった。
「……楽しそうだけど、面倒そう……」
 そう零すアクタは、楽しいことは好きだが面倒なことは嫌いだ。
 2人の様子は実に楽しそうなのだが、餅つき自体は面倒に見えるらしい。
 しかしそんな事など気付くよしもない鎬鬼は、満面の笑みでアクタを振り返ると、振り下ろしたばかりの杵を持ち上げてアクタに差し出した。
「アクタもやってみるか? 面白れぇぞ♪」
「え……」
 やるつもりはなかったのだが、鎬鬼に誘われると戸惑ってしまう。
 しかも向けられるのは満面の笑みだ。
「折角だ、やってみると良い」
「そういうならずーがやれば良い」
「いやいや、爺は遠慮しておくさ」
 はっはっは。そう手を振る瑞華の手には、いつの間にか湯飲みが。
 そんな彼に「ぐぬぬっ」となりながら、アクタは渋々立ち上がって杵に手を伸ばした。
「っ、重……」
「おー、頑張れよー」
 鴟梟の声援にじと目を1つ。
 アクタは覚悟を決めたように息を吐くと「えいやー」と力の入らない声を上げて杵を持ち上げた。
 そして――
「ぺたーん」
「「「「「!」」」」」
 いや、今のはどう見ても「ぺちょん」だった。
 勢いも何もなく落ちた杵が、臼の中の餅をただ撫でたのだ。
 そしてもう1度杵を振り上げた瞬間、事件は起きた。
「え、あ、え? ああああ、ご近所様にご挨拶じゃなくてお礼じゃなくて、ええと、すみませんって頭を下げに……!?」
 最初に声をあげたのはマシロビだ。
 彼女は慌てたように立ち上がると、わたわたと玄関の方へ駆けて行く。
 そして一部始終を見ていた鎬鬼とユキトラは庭を囲う塀に目を向けると「飛んだ」「飛んだな」と声を上げて目を瞬いた。

   ***

「怒られずにすみましたけど……驚きました……」
 そう零すのは、塀を飛び越え隣家の庭にまで飛んだ杵を追いかけて行ったマシロビだ。
 彼女は縁側に座ってうな垂れながら、片付け終わった臼を見ていた。
「お疲れ様だな……さあ、雑煮を食べると良い」
 そこに差し出された碗。
 ほかほかと湯気の昇るその中には、つきたてのお餅と綺麗に切られた野菜が浮かんでいる。
「んー! やっぱ自分達で作った雑煮は格別だな! 出汁も具も美味え!」
 既に鎬鬼やユキトラ、鴟梟にも雑煮は振舞われているらしい。
 ほかほかの雑煮を口に運ぶ皆の顔には一様に笑顔が浮かんでいる。
「うんうん。俺が具を選んだのだから当然だろう。だがなかなかに嬉しいものだな」
 感慨深げに頷く瑞華は、自身の分の雑煮を口に運ぶと「美味い」と零して仲間達を眺め見た。
 その表情は酷く優しく穏やかだ。
 力仕事を避け、雑煮の具材を買いに行ったついでに怪しい壷を買わされたとしても、彼は鎬鬼の目付け人であることに違いはない。
 一族を率いる立場の鎬鬼と、彼の周りに集まった者達はいずれ彼の力になるだろう。
 それを思うとこの何でもない時間ですら愛おしく思える。
「うん。良いものだ」
 瑞華はそう満足げに零ずともうひと口雑煮を口に運んだ。と、その目に騒動の間姿を消していたアクタの姿が入った。
「おや、今までどこに?」
「ご近所さんのところー」
 言って自分の分の雑煮を手に近付くアクタは、どうやら彼なりに謝罪を済ませてきたらしい。
 その証拠(?)に戦利品も手に入れたようで、
「ねえ、これ。ご近所さんがね、きな粉とあんこくれたんだ」
 だから甘いの作って。と笑顔でおねだりする彼に瑞華の目が瞬かれる。
「甘いもの、か」
 確かに餅と言えば雑煮だけではない。
 きな粉やあんこをまぶして、おやつ感覚で食べるものもある。
「あ、オイラも食べたい!」
「ん、俺もー! あ、でもその前に!!」
 周囲の声に腰を上げた瑞華。そんな彼に鎬鬼の視線が突き刺さった。
「なにか?」
「否、正月といやあ……なー?」
 含みを持たせて見詰める眼差しが異様に熱い。
 キラキラと何かを強請る様子から「ああ」と納得した。
「そう言えばまだだったな」
 クツリ。そんな笑みを零して袖を探ること僅か。鎬鬼の期待しているものが前に差し出された。
「お年玉ありがと! 貯めて、青世界の珍しいもん買うんだー♪」
 全身で喜びを表現する彼は、まだまだ一族の長には遠いかもしれない。それでも彼の頑張りは知っているし、これから徐々に長らしくなっていくことにも期待している。
 当面の目標はリアルブルーの珍しいものを買うことらしいので、そんな彼の夢が叶うことを見守ることにしよう。
 そんな事を思いながら、瑞華はマシロビにもお年玉の袋を差し出した。
「……いいのですか?」
 まさか自分も貰えると思っていなかったのだろう。
 面食らったように問いかける彼女に頷き、瑞華は微笑んで彼女にお年玉の袋を持たせた。
「はっは。年長者の好意は貰っておくものだ」
「……ありがとうございます。嬉しいです」
 はにかむ様な、緩んだ目元にこちらまで笑みが零れてしまう。
 いつも必要以上に頑張ってしまう彼女は一族にとってなくてはならない存在。戦闘では前のめりな面々をサポートする良い符術師として活躍している。
 そんな彼女もまた、今後が楽しみな逸材だ。
 そして今後が楽しみと言えばユキトラもそうだ。
「いよっしゃ! サスケと一緒に美味いモン食うぞー! ズイカの兄さん、ありがとなー!」
 飛び跳ねて、鎬鬼以上に全身で喜びを表現する彼は鎬鬼の良き友人であり、技を競い合う仲間でもある。
 年を経れば自然とその関係は強固のものとなるだろう。
「これからも頼むぞ」
 そう言葉を添えた瑞華に「応よ!」と応えた彼に笑み、瑞華は皆の様子を羨ましそうに見ていたアクタを振り返った。
「さあ、最後はアクタの分だ」
「!」
 良いの? そんな気配を匂わせ、頷きをみた途端に破顔する彼にも笑みが零れる。
「えへへ。みんな、だぁいすき」
 そう擦り寄る彼の武器は、この愛嬌だろう。
 無意識なのか、それとも意識してのことなのか。どちらにせよ、末恐ろしい存在である。
「で、あっしには?」
「ないぞ」
 眉を上げ、無いとわかっていながら声を掛けてきた鴟梟にそっけない声が返る。
 それを当然のものと受け取り、鴟梟は自身が持ってきた荷の紐を解いた。
「さて、あっしからぼっちゃん嬢ちゃんらに良い土産がある。……ああ、あんたらもどうぞ、あっしからすりゃ、皆倅と歳の変わらん小童だ」
 おいでおいで。そう手招く彼に皆が近付く。
 そして袋を大きく開いて見せると、1つだけ好きなものを取るように促した。
「中には何が?」
 問いかけたのはマシロビだ。
 彼女は控えめに小さな袋を手にした。その隣では鎬鬼が同じく小さな袋を手に立っている。
「これは福袋、っつぅらしい。何が入ってるかはお楽しみ、てなぁ」
「福袋……」
「酒代の代わりって事でさ、遠慮は要らん。さあ、中身を見てくれや」
 言って、皆が袋を開け始め、そして――
「お? 豆?」
 袋の中いっぱいに詰められた豆を見るのはユキトラだ。
「そいつは熟成させた豆だな。普通の豆より濃くがあるって話だ」
「熟成豆……ん〜?」
 どう見ても普通の豆だが食べればわかるんだろうか。
 不思議そうに豆を頬張ったユキトラだったが、結果はイマイチだったらしい。
「眉間に皺を寄せて考え込んでしまいましたね……では、私は……大福?」
「おっと、嬢ちゃんに行ったか。そいつぁ、一口で酔える大福だ。あっしみたいな奴でもコロッといっちまう変り種ですぜ」
「お、お酒……ということでしょうか?」
 酔ったときの自分を想像してぶんぶんと首を横に振る。
 これは誰もいない時に食べるのが吉だろう。
「あー、ボクは簪だー」
 キラキラと輝く銀細工の梅花の簪。それを陽に翳して喜ぶアクタは、早速自分の髪につけてみた。
「見てー、綺麗だよねー」
「うおっ!? や、綺麗だけど……って違う違う、男じゃんかお前!」
 何故か赤くなった顔を横に振って何かを否定するユキトラ。そんな彼に「えー」と不満そうなアクタ。
 そんなバタバタと騒ぐ2人の近くで固まっていたのが鎬鬼と瑞華だ。
「「こ、これは……」」
 珍しく口調も同じく強張る2人の手元を覗き込んだ鴟梟がスゥッと身を引いた。
 その様子にいち早く興味を示したのはマシロビだ。
 彼女は鴟梟と同じように2人の手元を覗き込むと、瞬間的に顔を真っ赤に染めた。
「っ……そ、そそそ……それ……」
 あわあわと口をぱく付かせて下がるマシロビに、ユキトラとアクタも興味を示して手元を覗き込む。
 そして次の瞬間、決定的な声が漏れた。
「あー、えっちな本だー」
 そう。鎬鬼が手にしているのは俗に言う「おとなの絵本」だ。
 どこから仕入れた本なのか、浮世絵を模した絵本はお子様には刺激の強い一品となっている。
「お、俺……あ、あう……」
 皆に見られたことへの羞恥と、混乱で震え始める鎬鬼。そんな彼に何も持っていない瑞華が振り返った。
「俺の中身はイイ……そこはイイ……だが、鎬鬼の本は……」
「あー……お前さんの中身は、馬鹿には見えぬ着物、だなぁ……あー、残念……」
「逃げるな?」
 そそくさと踵を返した鴟梟の首根っこを掴んだ瑞華。
 この数秒後。静かにして意外とねちっこい怒りが鴟梟に降り注ぐことになる。

   ***

「あー、面白かったー!」
 なんやかんやと餅つきを楽しんだ鎬鬼は、屋敷の広間で雑魚寝する仲間達を見て笑みを浮かべた。
 新しい年。これだけの仲間とこんなにも楽しく新年を迎える事ができた。
 それは皆で頑張って生きてきたからこそ得られた時間。だからこそ貴重でかけがえの無いものだと言うことも彼は充分に理解している。
「いつまでも続くと良いな」
 そう声を掛けた先には、壷を丹念に磨く瑞華の姿がある。彼は壷から視線を上げると、穏やかな眼差しを彼に向けた。
「そうだな。そうなる様、努力せねばな」
 言って、再び視線を落とす。
 実はこの壷、雑煮の材料を買出しに行った際、怪しい行商人から『幸福の壷』と言われて買ったらしい。
「早速、壷のおかげで福が来た。感謝せねばな」
「お? 瑞兄、新しい壷か? 見せて見せて!」
「ああ、良いぞ。鎬鬼にもこの壷のすごさを説明してやろう」
 瑞華はそう言って彼を手招くと、今日の幸福がこの壷のおかげで得られたのだと、切々と語り始めた。

―――END...


登┃場┃人┃物┃一┃覧┃
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【 ka5760 / 鎬鬼 / 男 / 10 / 鬼 / 格闘士 】
【 ka5721 / マシロビ / 女 / 15 / 鬼 / 符術師 】
【 ka5769 / 鴟梟 / 男 / 43 / 鬼 / 格闘士 】
【 ka5777 / 瑞華 / 男 / 29 / 舞刀士 】
【 ka5846 / ユキトラ / 男 / 14 / 鬼 / 霊闘士 】
【 ka5860 / アクタ / 男 / 14 / 鬼 / 舞刀士 】

ラ┃イ┃タ┃ー┃通┃信┃
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こんにちは、朝臣あむです。
このたびはご発注、有難うございました。
如何でしたでしょうか。
もし何か不備等ありましたら、遠慮なく仰ってください。

この度は、ご発注ありがとうございました!
初日の出パーティノベル -
朝臣あむ クリエイターズルームへ
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2016年02月03日

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