▼作品詳細検索▼  →クリエイター検索


『あなたと響きを伝え合う 』
セラフィナaa0032hero001)&稲穂aa0213hero001)&シルミルテaa0340hero001)&メグルaa0657hero001)&キリル ブラックモアaa1048hero001)&スノー ヴェイツaa1482hero001

●たまにはね
「お肉乗せてくわよー。取りたいものは言ってくれれば取るわ」
 稲穂(aa0213hero001) が手際良く網の上に肉を置いていく。
 今日はバレンタインも過ぎたことだし、焼肉を食べに行こうかとやってきたのだ。
 能力者同士、英雄同士で席が分かれると、稲穂が皆の世話を焼く。
「食べる時は替わりますよ。隣ですし、手伝わせてください」
「ありがとう。その時は声を掛けるわね」
 メグル(aa0657hero001)も稲穂への配慮を忘れない。
「臭い、つきませんか?」
「大丈夫よ。紬だし、汚れてもいいようなものを選んできたわ」
 メグルが気遣うと、稲穂は自身の異なる赤で市松格子という見た目は明るい着物を指し示して笑った。
「とは言え、飛び散らねぇようにな!」
「飛び散ると、落とすのが大変よね」
 スノー ヴェイツ(aa1482hero001)がそう笑うと、稲穂が世話焼きお母さんならではの見解を示す。
「あっちはあっちで楽しんで……いや、1名落ち着かないみたいだな?」
「授業参観の子供って今聞こえましたね」
 スノーが視線の先にいるセラフィナ(aa0032hero001)を見ると、セラフィナが苦笑してグラスのアイスティーを飲む。
「セラフィナ、焼けタヨー」
「お、いいぞ。ちみっこ、ちゃんと飯食わないとな!」
 シルミルテ(aa0340hero001)が絶妙のタイミングを見極め、セラフィナの小皿にカルビを乗っける。
 スノーは同じちみっこ枠のシルミルテにサムズアップで動きを褒めると、「あリガトなノヨー」と生耳なのかただの帽子なのかそれとも帽子含めて本体なのか不明のうさ耳がぴこぴこ動いた。
「飯は皆で楽しく食うと倍旨い! ガンガン食え!」
「あ、ニンジンー」
 シルミルテがニンジンをそそっと乗せる。
「でも、僕だけ悪いですよ」
「沢山焼いているから大丈夫よ」
 セラフィナが遠慮する合間も稲穂は声を掛け、場合によってはトングで焼肉を配る。
 すかさず、メグルが別のトングで塩タンを小皿に入れた。
「ご自分の分を忘れずに。こちらもよく焼けていましたよ」
「ありがとう」
 稲穂はメグルへ微笑みを返してから、隅で半分硬直しているキリル ブラックモア(aa1048hero001)へ声を掛けた。
「どのお肉がいいかしら。カルビとロース多めだけど、他のもあるわよ」
「そう、だな。カルビで……」
 稲穂とは会話したことがあるから、キリル、頑張った。
 クールビューティーな外見だが、キリル人見知りが凄いので、今もアイスティーを飲んで落ち着こうと必死だったりする。
「そういえば……」
 セラフィナが、この中では面識が乏しくて話しづらいかもしれないとキリルを気遣い、話題を切り出す。
 場合によっては、手を伸ばして一旦席を外すべく連れて行こうと思いつつ。
「皆さんの幻想蝶の中はどうなってます? 僕は自分自身の幻想蝶の中に誰か入るってそうないですし、どんな世界が広がっているのだろうと聞いてみたかったんです」
 幻想蝶は共通の話題になりえるもの、そして、個々に違うからこそ興味あるもの。
 だからこそ、聞いてみたい。
 会話が聞こえたのか、あちらは互いの幻想蝶がどのようなものかの話題に移行しているようだが、こちらも幻想蝶の内部の世界について語ってみようか。

●内なる世界
 真っ先に反応したのは、シルミルテだ。
「『森』だヨ。広ーイよ。ア、あリがトう」
 シルミルテは自身の幻想蝶、エレスチャルと呼ばれる石の内の世界をそのように評した。
 言い終えた後に礼を言ったのは、セラフィナがちょうどいい焼き加減のロースを逆にシルミルテのお皿に乗せてくれたからである。
「シルミルテは森か! オレは遊牧民が使うような家、あれゲルって言うのか? そういう内部だゼ」
「私も殆ど入らないけど、和室で田んぼが見えるわ」
「僕は本棚が沢山あります」
 スノーが自身の内を話すと、稲穂とメグルが続いた。
 ちなみに、稲穂もメグルも幻想蝶には必要性がなければ入らない。
 稲穂は家事がある為入らないらしく、メグルも自身の指輪に幻想蝶の青が煌いている通りである。
「本? オレはハンモックがあるな。あとは買ってきたり貰ってきた茶菓子とか、家計節約の専門書とか」
「あら、それは興味深いわね」
 スノーが興味深そうにメグルの話を拾うと、稲穂が家計節約の専門書に食いついた。
(お茶菓子……どこの店のものだろうか)
 キリル、スノーの言葉に反応し、ちょっとそわそわ。
 内緒で甘いものが大好きなキリル、けれど、パートナー以外には甘いものが苦手と思わせたいし、何よりここで会話に入っていくなど人見知りのキリルには難易度が高過ぎるミッションなのだ。
 が、ここで、シルミルテが反応した。
「美味シいオ店?」
「旨いぜ?」
 シルミルテがそれを聞くのは半身たるパートナーを想ってのことだ。
 なので、ここでシルミルテが聞き返し、スノーがお店を教えてくれたのは思わぬ副産物。
(買いに行かせるか)
 キリル、心のメモにガッツリ記録。
「キリルさんはどうですか?」
 そんなこと思ってたら、セラフィナに話を振られた。
 キリルは皆の視線を集め、硬直、誤魔化すように肉へ箸を伸ばすが、メグルが「あぁ、そちらのお肉はもう少し焼いた方が美味しいですから待ってください」と制止、同時に稲穂がちょうどいい焼き加減のタンを小皿に置いてくれた。
「私の幻想蝶の内部、は……その、あいつの所為で、やたら乙女で困っている」
「乙女?」
 『あいつ』が誰なのかは言うまでもないが、内部が『乙女』とはどういうことだろうか。
 キリルの声が小さなものである為、本人が気づいていない。キリルの言葉の続きを待つしかない。
「あいつは、その、マカロンクッションや白いハートのテーブル、ぬいぐるみ、とかを……」
 内部はよく判らないが、差し入れについて物申したいらしい。
 クールに見えるキリルの趣味に合わない、といった所なのだろうか。
 キリルの主張を聞いている範囲では、趣味に合わない差し入れに困っているように見える。
 が、そういうことをする人ではないので、やっぱり誓約を交わした間柄ならではのやり取りがあるのだろうか?
 本当は全部キリルの趣味で、しかもキリルはぬいぐるみ全てに名前を付けて、お友達として可愛がっているのだが、トップシークレット、絶対に口にしない。
「ソー? 可愛イト思うケド?」
「可愛いのは確かにそうだが、何の為にクールに……だから、私の趣味に合わないだろう」
 シルミルテが首を傾げると、キリルは何か言い換えた。
 可愛いということは否定していないが、何か理由があってクールに装っているようだ。
「僕も温かみがあっていいと思いますよ」
「そういえば、セラフィナさんの内部を聞いていないですね」
 セラフィナも肯定的な微笑を零すと、メグルがセラフィナへ話を振った。
 キリルの立ち入った事情を感じ取り、本人に話す意思がなければ踏み込むべきではないという思いもあったが、セラフィナに個人的な興味もあったのだ。それは任務を通じて彼らのスタートラインを見たからかもしれない。
「僕の幻想蝶の内は少し堅苦しいんです。音の気配もない聖堂ですね」
 セラフィナは、厳かな気分になれると微笑んでみせる。
 祈りを捧げるには向いている場所だが、柔らかい雰囲気の場所ではないだろう。
「僕はコルクボードを持ち込んで、つくしとの写真を飾っていますが、中には何か置かないんです?」
「そういうことはしていないですね。聖堂だからでしょうか、何となく置き難いです。その分、自分の部屋はいただいたぬいぐるみが沢山あります」
 セラフィナがそう言ってシルミルテへ微笑むと、シルミルテが嬉しそうにうさ耳をぴこぴこさせる。
 きっとシルミルテから贈られたぬいぐるみがセラフィナの自室には溢れ返っているのだろう。
 稲穂は無邪気に見えて色々考えているシルミルテの配慮を感じた。
「物が置けるか置けないかは雰囲気もありそうだよな」
 スノーがお茶菓子以外に置いてあるもの、呪術に使う蝋燭や探検類の存在を明かした。
 これらも聖堂や乙女のファンシー空間、果ては和室には似合わない品々だろう。
「呪術?」
「記憶は途切れてっけど、オレ、呪い師なんだわ。占いしてやろうか?」
 シルミルテが問うと、ニッと笑うスノーの言葉は多分冗談半分。
 その時は是非、なんて言われると、スノーは「了解」と笑って、美味しそうにカルビと白米を口へ運んだ。
「でも、ここにはそういう人いないけど、幻想蝶からあまり出てこない人もいるわよね。やっぱり能力者との関係なのかしら。私みたいに任務以外だと家事をしている時もあるだろうし」
 稲穂が一言漏らしたことで、次の話題は自分と誓約を交わす能力者との関係、恐らくそれが影響している、任務以外での生活へと移っていった。

●だから共にいる
「手間の掛かる子よね……」
 稲穂は視線をそちらに移し、苦笑させる。
 視線の先には、食べる口元が見えないという妙な指摘を受けまくる彼女の息子のような兄のような不思議なパートナー。
 一家の家事を一手に引き受けている彼女は任務以外もタイムセールに広告売り出し日に忙しいらしい。それも、私が付いてあげないと家の中が悲惨というものらしいが、それは彼らのルーツには彼の機械化があり、稲穂は悔やむ気持ちもあるからだろう。本人は大変残念な忍者に成長し、稲穂をかーちゃんと呼ぶこともあるが、それと稲穂の後悔は別問題だ。
「ワタシとアノ子が半分ずつなノ。だカラ、二人デ一つヨ。離れテテモ一緒」
 スープを飲み終えたシルミルテがその方向を見、愛おしむ目をする。
 その視線の先にいる彼女の半身は何かイイ笑顔でテーブルの下で力強い一歩を踏み下ろしているが、シルミルテから言わせると、ありのままの姿を見せられるのはいいこと、らしい。
 本当の自分であること、大好きを沢山増やして欲しいこと、愛しい半身にしたいと願うことは沢山あるのだ。
「僕達はお互いの足りない所を補い合う関係でしょうか。共生、が、近いかもしれませんね」
 セラフィナは視線を1度彼の方へ移し、楽しくやっている様を見て微笑んだ。
「僕も……今は、家族でしょうか」
 稲穂の視線に続くようにメグルの視線も美味しそうに食べているパートナーへ向けられる。
 今の自分の姿を受け入れられるようになったのは彼女のお陰……彼女が涙を流しても、本当の意味で折れないように傍にいられたらと思う。
 気づいたら手を振ってみてもいいかと思うが、多分振り返してくる反応が周囲に目立つ位だろうと想像はつくので、メグルは視線を戻した。
「だから、任務がない時も一緒にいますね。テレビ見たりとか、ごく普通に生活してます」
「テレビ……僕は探偵や海賊王になるのがかっこいいと思うんですが、どう思いますか」
「海賊王はともかく、探偵は行く先々で事件が起こってしまって落ち着けないですよ」
 セラフィナの問いにメグルは苦笑してみせる。
 見る番組の方向性の違いは微妙に違いそうだが、メグルは知っているらしい。
 柔和な微笑を浮かべ、人を思い遣るセラフィナの、ちょっと意外に思える一面。
「オレだと手のかかる弟だなー。だから、任務がない日なんかも一緒に散歩したり畑仕事したり買い出ししたりって過ごし方なんだろうぜ? 家計のやり繰りはオレがやってんだしな。専門書読んでるが、家計のやり繰りは強敵だからな」
「解るわぁ。あ、お野菜のお裾分けありがとう。とても美味しいの。料理にどう使うか迷うこともあるんだから」
 そういう意味じゃ自分もそうかとスノーが続くと、稲穂が理解と日頃の感謝を伝える。
「じゃ、その代わり今度一緒に服買いに行こうぜ。オレら着物だし、色々着てぇもんなぁ!」
「お安い御用よ」
 スノーと稲穂の約束がささっと取り付けられるのを見、セラフィナとシルミルテが顔を見合わせて微笑む。
 稲穂は外見こそ少女だが、温かくて、頼りになって、それから甘えたいお母さん。でも、いつも頑張っててお疲れ様だから、ちゃんと食べてほしいし、たまには休んでほしいと思っていた。
 今日はメグルがフォローしてくれているし、スノーがこうしてお出かけの約束をしてくれて、何だか嬉しい。
「僕も任務がない日は散歩は良くしますね。これから春になっていくと、花がどんどん咲いて来るでしょうし、変化が楽しみです。それに、ぽかぽか陽気の方が猫さん達も暖かいと思いますしね。お日様の匂いがする猫さんをもふもふしたいです」
 セラフィナが近所の野良猫達に思いを馳せ、ちょっとうっとり。
 野良猫達と言っても地域猫、セラフィナも接し方は心得ていて、餌をやりっ放しになんてしないし、糞尿の始末もちゃんとする。更に綺麗な方が皆安らぐと掃除もバッチリだ。
「あとは、商店街の人とお話ししたりしますね。おまけつけてくれたりするんですよ」
 ただし、セラフィナは無自覚味覚オンチ及び殺人料理の使い手につき、そのおまけの大半はセラフィナのパートナーの手によって本来の美味しさとなる。
「おまけか……それはちみっこの特典だな」
「私はスーパーに行くからそういうのないのよね。商店街もチェックしないと」
 スノーと稲穂はなるほどと納得。
「それにスーパーの人より距離が近いから、料理知ってそうよね。レパートリー、増やしてあげたいのよ」
「僕も色々なこと、してあげたいと思いますよ。僕達の間に誓約がある間はずっと」
 稲穂の言葉にセラフィナが微笑んだ。
「オレも足りない所を支えるってのもアレだが、一緒に居てやるさ。それで十分だゼ今はな」
「そうですね。僕も一緒にいるのが大事だと思います」
 スノーの言葉にメグルが微笑む。
 シルミルテは当然過ぎることなのか、「ずット一緒ナノ、変わラナいノヨ」と耳ぴこぴこ。
 黙っているキリルは思い返してみて、そう言えば、自分達はそういうのがないことに気づく。
(私が何か言っても、何だかんだと、最後には聞いている……気がする)
 自分こそ保護者だと思っているが、それは向こうも言っている。
 何かをしてやる? 何を?
 そもそもこの姿はきっと自分のものではなくて、借り物みたいなもので、その人のこと考えたら、クールに振舞う必要があって、じゃあ、自分は誰かも判らなくて、そんなこと考えたことなかった。
 と、セラフィナからメニューが回ってきた。
 そろそろデザートを頼もうという流れだ。
「仕方ないな。こ、これも交流だ。交流なのだから仕方ない」
 無関心な素振りをしながら、キリルはメニューのスイーツを眺める。
 カフェじゃないからと思っていたが、中々どれも美味しそうだ。
 この世界に来てから知ったのは確かで、元の世界には多分なかったものだ。
 元の世界?
 キリルはふと、そのことに気づいた。
 聞いてみたい、が……どうしよう。
 キリルはシルミルテと一緒にメニューを見ながら、その彼女に何か言いたげなセラフィナを見る。
「迷ッチゃうネー」
「あの、よければ、いちごのパフェ、はんぶんこしませんか?」
「ホント?」
 喜ぶシルミルテ、同じように嬉しそうなセラフィナ。
 この世界でなければ、この2人も出会ってない。
「……元の、世界に帰りたいと、思うか?」
 キリルの口から、その言葉は自然と滑り出ていた。

●あなたに想いを込めて
 キリルの問いに対し、真っ先に反応したのは稲穂とメグルだが、2人の反応は対称的だった。
「……」
「考えたことなかったわね。全然覚えていないし、今の世界が私の世界だから」
 何も言わず苦笑だけ浮かべたメグルに対し、稲穂の答えは迷いがない。
 結論なき言葉は今はメグルの内から言葉という形にならず、それ故に言い切る稲穂はメグルには眩しい。
 対称的な2人に続くスノーの答えはあっけらかんとしたものだった。
「そうは思ってねぇな、今がスゲェ楽しいから全力でその時までいてぇんだわ」
 その時、は、言うまでもなく、帰らなければならない時なのだろう。
 スノーは未来を言い切れないなら来るかもしれないその時をありえないとは言わない。
 それを普段と変わらない笑みを浮かべて言えるのは、スノーの強さだろう。
 達観した目線を持っている───面倒見が良く、普段の振る舞いを見ていればそう感じさせないと稲穂は思う。
 それはシルミルテにも言えた。
「覚えテナいコト多イケど、イツかは 皆ト美味しイお肉食べタッテ自慢しナイとネ」
 テーブルに運ばれてきたイチゴパフェを2人で食べるスプーンをセラフィナへ差し出し、シルミルテは笑う。
 いつかどうしようもなく離れる時が来たとしても、素敵な思い出を数え切れない位作れば、きっと、寂しくないから。
(元の世界に帰らねばならない時……)
 セラフィナは心の中で反芻した。
 帰らなければいけない気がする時は、ある。
 けれど、今は目の前の世界でやることがあり、その選択肢はない。
 自分に気づいてくれた、けれど、教わることが出来なかった不器用な人に幸せになってほしいから、出来ることは多くなくとも側にいたい。
「僕も今は考えてないです」
 セラフィナはそれだけ言って微笑んだ。
「そうか」
 キリルはそれだけ言って、チョコレートパフェを食べる。
 甘くて美味しいチョコレートパフェを食べながら、今、誰がこのパフェを楽しんでいるのだろうとキリルはふと思った。
 本当の自分を思い出せば、自分自身でも解らない答えが出るだろうか。

「そろそろ出るか。あっちも食べ終わった」
 様子を伺っていたスノーが皆へ声を掛けた。
 店を出る準備を整え始めると、あちらも気づいて準備を始める。
「お、そうそう、ちみっこ、今日は金柑味だ」
「スノーチャン、あリがトー!」
「ありがとうございます」
 スノーが金柑の飴を差し出すと、シルミルテはいつものように口を開け、金柑の飴を美味しそうに舐め始め、受け取ったセラフィナも口の中に入れた。
「美味しかったですね」
「ウン」
 セラフィナが金柑の飴をころころさせながら言うと、シルミルテは笑って頷いた。
 スノーが皆へ飴を配っている中、2個の飴を貰ったメグルがあちらへ歩いていき、稲穂が忘れ物がないかテーブルチェックしてる。
 キリルは既にパートナーの背の後ろへ逃亡完了、自分達の大切な能力者もこちらへやってきた。
「あ、あの───」
 シルミルテが合流しようとする前にセラフィナが『そのこと』を耳打ちする。
 嬉しそうなシルミルテの説が沢山あるうさ耳がやっぱり嬉しそうに動いた。
 今はまだ、2人だけの内緒。

 店を出れば、それぞれの話をそれとなく聞いて話したことは胸に秘め。
 けれど、今よりもずっとあなたと時を重ねて想いを抱く。

━ORDERMADECOM・EVENT・DATA━━━━━━━━━━━━━━━━━…・・

登┃場┃人┃物┃一┃覧┃
━┛━┛━┛━┛━┛━┛
【セラフィナ(aa0032hero001)  / ? / 14 / バトルメディック】
【稲穂(aa0213hero001) / 女 / 14 / ドレッドノート】
【シルミルテ(aa0340hero001)  / ? /  9 / ソフィスビショップ】
【メグル(aa0657hero001)  / ? / 22 / ソフィスビショップ】
【キリル ブラックモア(aa1048hero001) / 女 / 20 / ブレイブナイト】
【スノー ヴェイツ(aa1482hero001)  / 女 / 20 / ドレッドノート】

ラ┃イ┃タ┃ー┃通┃信┃
━┛━┛━┛━┛━┛━┛
真名木です。
リンク形式でのパーティーノベルで発注いただき、ありがとうございます。
英雄サイド、能力者には判らない視点も踏まえ描写しました。
どちらも少しでもお気に召していただけたら幸いです。
浪漫パーティノベル -
真名木風由 クリエイターズルームへ
リンクブレイブ
2016年03月07日

投票はログイン後にできます。

ログインはこちら












©Frontier Works Inc. All Rights Reserved.