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『花愛でる宴 』
エステル バルヴィノヴァaa1165)&泥眼aa1165hero001)&骸 麟aa1166)&宍影aa1166hero001)&雁間 恭一aa1168)&マリオンaa1168hero001

●花見とは?
 マリオン(aa1168hero001)は、風に乗った花弁が1枚部屋に舞い降りたのを見た。
 窓から入ったのだろうと視線を移すと、中庭に薄紅の花をつけた木がある。
 色合いからしてあの花の花びらだろうというのは説明されるまでもないことだ。
「春ならば、花が咲くのは道理か」
「桜か」
 マリオンの独り言に反応したのは、雁間 恭一(aa1168)だ。
 仏頂面という単語を検索すれば、検索上位間違いないであろうという表情は揺らぐことなく、マリオンが見ているものに視線を移す。
「そういえば、上海じゃ馴染みがないが、日本だと花見するな。この時期はどこもかしこも面倒が多い」
 上海で古龍幇の舎弟企業へ入社してしまっていた恭一は上海と日本の桜に対する感覚の違いを何気なく口にする。
 彼としては何となくの範囲で口にしたことであったので、マリオンへ部屋に来た用事を果たすべく、エステル バルヴィノヴァ(aa1165)からの預かり品をテーブルの上に置いた。曰く、名前も書かずに冷蔵庫へ保管するということは、骸 麟(aa1166)と宍影(aa1166hero001)にお土産と勘違いされて飲み食いされても文句言えない、名前を書いて尚うっかりがあるのだから注意しろとのことで、マリオンはちょうど喉が渇いていたとミネラルウォーターのペットボトルへ名前を書くことなく、開けた。
 恭一も通りがかりにたまたま用を押しつけられただけらしく、ペットボトルを置いたらさっさと自室へ引き上げていく。
 マリオンは特にそれへの感慨はないが、ペットボトルの水をコップに注ぎ、ふと桜を見た。
「花見とは?」
 今花を見ているが、それとは何が違うのだろうか。

●宴開催へ
 エステルが台所で洗い物をしていると、マリオンがやってきた。
 空になったペットボトルを捨てに来るのは、珍しい。大体恭一にやらせているというのに。
「配慮に礼を言っておこう。確かにやりかねん」
「前にやられたことがあるんです。冷蔵庫の棚のルールだけじゃ厳しいです」
「なるほど」
 エステルが過去の被害を披露すると、やりかねないではなく、やるという知識に変えてマリオンは頷いた。
「今日は暖かいですしね。泥眼(aa1165hero001)も縁側でまどろんでしまって」
 エステルと泥眼は縁側で桜を見ながらお茶を飲んでいたそうだが、天気がいい為に泥眼がまどろんでしまい、エステルは彼女を起こさないよう湯飲みを下げたという訳だ。
 普段ならマリオンもそれでそうかと応じて部屋に引き上げていくが、今日は少し違った。
「花見、と何だ?」
 エステルはマリオンに問われ、驚いた。
 聞けば、恭一が上海と違って日本には花見の習慣があると漏らしたようだが、花見がどういうものであるのかについては話さなかったらしい。彼としては後半の花見の面倒が先行し、情緒的な部分に思いがいったようなことはなさそうだが。
「日本では、桜の木の下で桜を楽しみながら飲んだり食べたりするんですよ。チェコとは違う品種の桜で、日本にはそうした習慣もあるのかとわたしも驚きました」
 エステルの母国はチェコだ。
 チェコにおいても桜は存在し、桜の木の下でキスを交わした恋人達は幸せになるとか、女性は桜の精のように美しくなるとか、そうした話もあるが、日本で一般的なソメイヨシノではない。花が散り、やがてサクランボが実る品種で、花木というより、果樹の色合いも濃い為、日本人の感覚とはやはり異なる。
 それでも、この世界の人間であり、異なる世界からの来訪者であるマリオンと違い、単語そのものを知らないということはない。
「花を見ながら宴を開くとはここの世界も随分と風流な習慣を持つものだな」
 マリオンは説明に大よそ納得したらしく、顎に手を添え思案し出す。
 エステルがどうかしたのだろうと思っていると、「花見をするぞ」といきなり言い出した。
「家臣は怠けさせると碌なことにならぬからな」
 どうやら、マリオンは花見の支度という仕事を『家来』に作るつもりのようだ。
「料理や飲み物はわたしが支度しましょうか?」
 エステルがマリオンへ声をかけると、マリオンは再び顎に手を添え思案。
「確かにアレでは風流な習慣に相応しいものは準備出来まい」
 ということで、エステルもここにいないのに強制的に準備を取り仕切らされる恭一の手伝いをすることとなった。

●開催準備中
 泥眼は春の陽気から来る眠気に身を委ね、心地よいひと時を過ごしていた。
 それは、唐突に破られる訳だけど。
「麟! つまみ食いしないでって言ってるでしょう!?」
「ケチケチすん……痛っ!! 何を」
「麟殿、だから拙者は食べる時まで控えるべきと……」
「味見は必……」
「邪魔だから台所から出て行って!!」
 台所から聞こえてきたのはエステルの怒声だ。
 会話の内容を察するに、麟が宍影を巻き込み、昼食をつまみ食いしたのだろう。
 ……昼食を、つまみ食い?
 時計を見ると、昼前と言うのは判るが、エステルは皆の昼食を作っているような?
 全員で昼食を取るような約束などしていたかと思考を巡らせていると、麟と宍影が縁側へやってきた。
「あんなに怒るなんてエステル、栄養足りてないんじゃないか?」
 単にエステルの几帳面さと麟の大らか(ポジティブな表現)さがかち合わないだけである。
 泥眼も、恐らく宍影もそれは気づいていたが、麟はこれだから麟なので、エステルが突っかかるだけストレスが溜まるだけというのも気づいている。突っかからずに流せればいいが、エステルの性格的に難しい。
「お昼、皆で食べるの?」
「マリオン殿の提案で花見をとなったのでござる。エステル殿は料理の支度を請け負ってくださっているのでござるよ」
 泥眼が尋ねてみると、宍影がまどろみの間に決まったらしいちょっとしたイベントについて教えてくれた。
 花見という単語を聞いて、改めて中庭の桜に目を移すと、ちょうど恭一がシートを抱えて桜の木の下へやってくるのが見え、その空気には「何で俺がこんなことをしなければならないんだ」という感情がかなり含まれているように見える。(そして泥眼の見立ては実際間違えていない)
「いい天気だし、折角の桜だものね」
「それがしも久しく」
 宍影がその『久しい昔』へ思いを馳せるように桜を見る。
 この世界に召喚される英雄は世界を超えるからか、かつての世界の記憶は完全ではない。差はあるが、英雄によっては全部忘れているといったこともある。宍影はそうではない分、思いを馳せることもあるのだろう。
「オレも全力で楽しまないとな! エステルがマリオンに花見を教えなかったらなかったんだし!」
 多分エステルとしては麟には大人しくしていて欲しいだろうと思ったが、言ってどうにかなる麟ではないし、それを許せるエステルでもないので、とりあえず、麟は宍影の尽力頼みだが、自分もエステルを手伝うことで緩和しよう。
(ある意味似ているから親友なんでしょうけど)
 泥眼は立ち上がり、恭一の「仕事増やすな」という声を聞きながら台所へ向かった。

●やっと始まる
 恭一は仏頂面を更に極め、黙々とエステルの料理を食べていた。
 料理は日本料理中心であるが、桜の木の下でシートを広げて食べることも考慮されており、更に取り皿も準備されていた為それに関する恭一の不満はない。
 不満は、いきなりマリオンが花見宣言をし、自分に準備をさせたことである。
(マリオンの奴が花見をしたいと駄々をこねなければ、今日は寝て終えられたものを)
 久し振りの休日、身体を休めようと思っていた。
 身も蓋もなく言えば惰眠を貪る休日であるが、身体を休めなければ仕事は出来ず、仕事が出来なければ評価は下がり、評価下がった末に待つのは売却である。
 それ故に恭一は休める時にしっかり休むことをしていた。ある種の仕事とも言うべきだが。
(しかし、このエステルって女はつくづく世話好きだな)
 事の発端はマリオンが自分が漏らした言葉をエステルに尋ね、エステルが答えたからだ。
 その時に料理方面の手伝いを申し出、恭一としては助かった。
 今もマリオンの面倒を見、冷たいように見えるが案外そうでもない。
「麟! 取り皿に分けてから食べなさい!」
「皿汚れんじゃんよ」
「直接取る方が問題! 貸しなさい!」
 年齢の上下はともかく、エステルは結局麟の面倒を見ているから、マリオンの面倒を見るのも自然なのだろう。
「オイ、マリオン」
 恭一は目の前の光景に気づき、思考を中断させた。
 見ると、マリオンは宍影から酒を貰おうとしている。
「見た目ガキが呑むな。日本の法律守らないで、グチャグチャ言われるのは俺だ」
「中身は成人している。問題なかろう」
「こっち飲め」
「口喧しい臣下だ」
 恭一が差し出すお茶を渋々と受け取るマリオン。
 直後、それが桜の葉がブレンドされた緑茶であることに気づき、風流さに満足を覚えたようだ。
 そして、恭一は気づく。
(もしや俺も同じか?)
 苦労人同士、と言えなくもない。
 が、同情よりも先に優先されるのは自身の休日の確保だ。
 エステルの押し付ければ、部屋に撤退出来るのではないだろうか。
「雁間殿なら呑んでも問題ないでござろう」
「……いただくか」
 宍影とはあまり話したことがある訳ではないが、彼らの里の銘酒であるとのことで、いただくことにした。
 酔った振りをすれば、撤退の口実にもなる。
 宍影はこの銘酒を愚神殺しと称したが、恭一には馴染みがない名前である為、彼に勧められるまま呑んでみた。
「初めて呑むが、香りがいいな」
「そうでござろう。里の米を使っているでござるからな」
 恭一が感想を伝えると、宍影はそれが誇りらしく、嬉しそうに笑う。
「桜の木の下で1人で呑むには風情もないでござるからな」
 言われてみれば、外見的に酒を呑んで絶対に大丈夫と言い切れる外見と、日本酒への理解度を考えると、自分が適当だろう。見かけだけなら泥眼もクリアだが、妙齢の女性へ勧めるというのは宍影の性格的にもなさそうだ。
 あまり会話をしたことがないという恭一の意識も宍影から言わせれば、いい機会と考えるだろうし。
「もう少しすると、麟殿が修行を始めるゆえ、少しのんびりしたいでござる。たまには、桜を愛でるのも悪くないでござるからな」
 恭一は前半に物凄い嫌な予感を感じた為、修行で宍影の意識が流れたら撤退しようと心に誓った。

●桜の花びら捕まえて
 エステルが作った料理がほぼ空になり、少し経過すると、麟が勢い良く立ち上がった。
「さ、食べるもの食べたら修行の時間!」
「修行?」
「宍影が舞い落ちる桜の花びらを地面に落ちる前に掴むのは修行になると言ってだな」
 宍影なら言いそうだ。
 エステルは「土埃舞うから、シートから離れて頂戴」と麟を追い立てる。
「オレは趣味と実益兼ねてってなるが、エステルとマリオンもどうだ?」
「は!?」
 エステルとマリオンの声が綺麗に揃った。
「何でわたしが!?」
「余のこと子供扱いしておるのか!?」
「え、だって泥眼、眠そうだし、2人は酒呑んでるし」
 エステルとマリオンの抗議へ麟は何を言っているんだろうと不思議そうな顔。
 泥眼も料理を食べ終わった後、また眠くなったらしく、うつらうつらとしている。起こして誘うのは酷だろう。
 宍影は麟の修行を見る必要がある為一緒になって行うということはない。また、恭一と酒を呑んでおり、英雄の宍影はともかく、恭一は酔いが回って急性アルコール中毒なんてなったら笑えない。(麟の頭の中にそもそも恭一がやらないという言葉はない)
 つまり、エステルとマリオンはどちらにも該当しない為、麟は一緒に修行程度の感覚なのだ。
「風情がないではないか!」
「いいじゃんよ」
「グォッ……!!」
 麟がマリオンを強引に持ち上げた為、マリオンから変な言葉が出た。
「麟、やめなさい!」
「え、だって、実際やってみた方が」
「そういう問題じゃないでしょう!」
 エステルが目をきりりと上げ、麟へ説教。
 マリオンはその様を見、思案する。
(このエステルという女……中々の美形だが、同宿の女に手を出すとあやつが煩いからな……)
 ちらりと見たのは言うまでもなく、恭一だ。
 恭一は後々の面倒を起こすなと言わんばかりの目つきをしており、手を出さない方が良さそうだ。
 この間も麟とエステルの押し問答が続いており、麟はその一言を発する。
「大体マリオンは子供なんだから遊んだ方がいいって」
「聞き捨てならんな」
 マリオンが即反応した。
「子供と思い余を舐めておるならば、受けて立つぞ!」
「お、勝負か? いいぜ、負けられない勝負をすれば修行も捗るだろうしな!」
 が、麟には全く通じていない。
 良くも悪くも麟が自分のペースを崩すというのは殆どないのだ。
 エステルはマリオンにだけ麟の面倒を見て貰うのは気が引け、溜息混じりに申し出た。
「……2人だけはちょっと」
「何だよエステル、仲間はずれが嫌なら素直にそう言えばいいのに」
「 違 い ま す ッ !!」
 エステルはやはり当事者になると、麟とマリオンのやり取りを客観的に見ているのとは訳が違い、やっぱり突っかかった。
 桜の開花時期もあり、そこまで桜の花びらが散っているわけではないが、だからこそ、勝負にいい。
 制限時間とタイムキーパーを宍影に任せ、誰が最も桜の花びらを取得出来るか競い合うことにした。
 さて、勝者は誰になることやら。

●花びらの行方
 泥眼は昼食を食べた後、まどろんでいたが、午前中と同じように賑やかさで眠りから引き上げられた。
 見ると、エステル、麟、マリオンが桜の花びらを地面に落ちる前に捕まえようとしているのが見える。
 遊びだろうかと思ったが、表情を見る限り何かプライドがかった勝負のようなもののようで、遊びはない。
「切磋琢磨する相手がいるのも修行には大事でござる」
 麟を見る宍影はエステルとマリオンという競う相手がいることで、麟の良い修行になっていると思っているようだ。
 見ると、恭一の姿がない。
 聞いてみると、恭一は少し酒に酔ったとかで、酔い醒ましに台所へ水を取りに行ったそうだ。
(……多分、違うわよね)
 泥眼は恭一がそれを口実に撤退したことに気づいたが、気づいていない様子の宍影には教えない。
 力仕事関係をほぼやらされていたし、そこまで乗り気で宴に参加しているようではなかったので、ゆっくり休む時間をと思ったからだ。
 片付けになれば呼ばれるだろうことを考えての気遣いである。
(それにしても、勝負になると子供の遊びも白熱するものね)
 麟は泥眼にはよく解らない忍びの技を言いながら花びらに飛びつこうとしているし、エステルもマリオンも麟や行動にムキになって(本人達は絶対に否定するだろう)花びらを取ろうとしている。
 微笑ましいレベルではなく、何かの真剣勝負に見えるが、やっていることは花びらを誰が最もキャッチできるかという子供の遊びだ。
「アドバイスされないの?」
「勝負事でござる。平等な条件でこそ緊迫感が生まれ、集中力が高まるのでござる。それもまた大事な修行でござるよ」
 泥眼が問いを投げると、まるで親戚の姪を見ているかのような眼差しをそちらから外さないまま宍影は答えた。
 勝負の後に麟へアドバイスするのだろうが、最中にはしないらしい。
 麟もそれを求めていない所を見ると、宍影の真意は理解しているようだ。
「修行に関してはひたむきよね。あれでエステルを振り回したり、冷蔵庫のケーキを勝手に食べなければ、エステルももう少し心穏やかなんでしょうけど」
「最後に関してはそれがしにも責任あることゆえ……」
「エステルには逆にああいう人が近くにいるのはいいことだとは思ってるのよ?」
 泥眼も軽く肩を竦める。
 エステルはアイアンパンクになった後ホルモンバランスの失調もあり、精神的に安定していない。泥眼が傍にいる必要がある。そして、安定していない人間は精神的な負荷が掛かり過ぎると、反動が出ることもある。例えば旅行のような、プラスのものであっても無自覚な負荷になることもある為、注意が必要なのだ。
 が、エステルの不安定の経緯を思うと、天井や壁を見ているだけで何もしない生活がいい訳ではない。
 本人の状態と相談する必要はあるが、麟のような友人が近くにいることはエステルにとって少なからずいいことだろう。
「楽しんだ後はゆっくり休む必要はあるけれどね」
 そう言ってエステルを見る泥眼の目も優しく、それは春を思わせた。

 尚、結果は最初麟がダントツだったが、後半ハンデと称してエステルとマリオンが連合となった為、連合チームが勝った。
 悔しがる麟へ宍影は単独行動する忍が戦う際は数で不利であることもあると説き、麟はそれを糧に更なる飛躍を誓う。

 気づけば、昼からだいぶ時間が過ぎ、そろそろ夕方になろうかという時間。
 花見はお開きにしようとなった。
「あやつめ、途中から席を外して帰ってこぬとは。余の家来としての心構えが足りぬ!」
「力仕事をされてましたから、酔いも早かったのよ」
「そんな殊勝なものか」
 マリオンは泥眼へ自らの臣下への気遣い不要と言い放つと、恭一を呼びに、銀礫閣と称される屋敷の中へ入っていく。
 その間にエステルが食器を片付け、台所に運べと麟と宍影へ手渡した。
「割らないように皿を運ぶのも、密書へダメージなく運ぶ忍の修行には重要……ということで、はい」
「……エステルが修行って……」
「一理ありますぞ、麟殿。密書もまた繊細なものでござる」
 麟は何かおかしい気がしたようだが、宍影がそう言うと、あっさり納得し、彼を手本に屋敷の中へ食器を運んでいく。
 入れ替わるようにして、恭一が戻ってきた。
「あいつ何もしてないだろ……」
 楽しむだけ楽しんだマリオンは自室へ戻ったそうで、自室で休んでいたのを叩き起こされた恭一の顔には「何で俺が」と書いてある。
 ここで手伝いに来たのは、主にマリオンが面倒だったからだろう。
 ぶつぶつ言いながらもシートを畳む手際は良く、上海に花見の習慣はなかっただろうが、元会社員として色々な意味で働いていたのだろうことが推察出来た。
「ま、マリオンの奴の駄々に付き合わせたな。最後までいたってことは楽しんだってことだろう」
 彼なりの感謝だろう。
 恭一はそう告げて、シート抱えて屋敷へ戻っていく。
「わたし達も戻りましょう。台所に洗い物があるけど」
「……ええ。麟だと、洗剤つけて洗うかどうか心配……」
 泥眼が微笑を向けると、桜を見上げていたエステルが屋敷へ視線を移し、溜息を吐いた。
 この後、エステルの予想通り、洗剤つけないで洗っていた麟にエステルの雷が落ちるのだが、桜を愛でる宴の蛇足であるので、彼女達だけの話としよう。

 愛でる桜は今、1年の間で最も美しい姿を魅せ、人の心へ多くを与えている。

━ORDERMADECOM・EVENT・DATA━━━━━━━━━━━━━━━━━…・・

登┃場┃人┃物┃一┃覧┃
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【エステル バルヴィノヴァ(aa1165)  / 女 / 17 / 能力者】
【泥眼(aa1165hero001)  / 女 / 20 / バトルメディック】
【骸 麟(aa1166)  / 女 / 19 / 能力者】
【宍影(aa1166hero001)  / 男 / 40 / シャドウルーカー】
【雁間 恭一(aa1168)  / 男 / 32 / 能力者】
【マリオン(aa1168hero001) / 男 / 12 / ブレイブナイト】

ラ┃イ┃タ┃ー┃通┃信┃
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真名木風由です。
この度はご発注いただき、ありがとうございます。
桜の木の下、皆様それぞれ楽しいひと時であるよう描かせていただきました。
■WTアナザーストーリーノベル(特別編)■ -
真名木風由 クリエイターズルームへ
リンクブレイブ
2016年05月09日

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