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『ハーレム温泉物語 』
時音 ざくろka1250


 これは一人の美少年(男の娘?)とその恋人さん達による秘境温泉物語である!

 ***

 ここはクリムゾンウェストのどこかの秘境――。
 五名のハンター達がまだ見ぬ温泉を求めてやって来ていてた。

 それは時音 ざくろ(ka1250)と恋人さん達。秘湯に浸かってゆったりのんびりするのが第一目標ではあるが……
 本当の目的は人目を気にせずざくろが恋人さん達と温泉に入りつつイチャイチャすることだった。

 ざくろを先頭とした五人がしばらく歩くと、つんと鼻をつく硫黄の臭い。続いて湯煙を確認。目的地の秘湯に到着。
「うーん! この香りこそまさに天然温泉! それに広い!」
 ぐーっと身体をのばしながら、すーはーと深呼吸するざくろ。
 湯煙に隠れて温泉――露天風呂の全体は見えないが確認できる部分だけでも五人で入るには十分すぎる広さだった。

 それでは見た目完璧女の子なのだがハーレムを構築済み(現在も増殖中?)というハイパーリア充な美少年、ざくろ君の彼女さん達を紹介していこう。

「ようやく到着しましたね。早く汗を流したいです」
 まずは『勇気と正義ある戦いに加護を与え、勇敢な戦いの中で果てることを信仰の終着とする戦神』を信仰するシスターであるアデリシア=R=エルミナゥ(ka0746)。
 服装もシスター服なのだが動き易さを追求して改造を施した結果、かなりの露出度を誇る物となってしまい、目のやり場に困る。
 青地の衣装に映える色白の肌……特に豊満な胸元に目が行ってしまう……。

「ここがざくろの言ってた秘湯か。どんな効能があるのか楽しみね」
 お次はコーシカ(ka0903)。小柄なエルフのロリっ娘。濃い目の桃色のツインテールに黄金の瞳、健康的な小麦色の肌が特徴的だ。

「ざくろや皆との温泉旅行……目一杯満喫してから帰りたいものだな」
 続いて大人しいというかクール系の美少女、白山 菊理(ka4305)。服装は制服姿。ミニスカートから伸びる黒タイツに包まれた美脚がとても魅力的。

 最後は何故か旧タイプの濃紺スクール水着姿のアルラウネ(ka4841)。
「水着一枚と言っても大分歩いて汗かいちゃった。べたべたするから私も早くお湯に浸かりたいところね」
 彼女はざくろと簡単な決まりを作った際に『服装指定は無し』というのを曲解し、彼と同行時は衣服の類は着ない(水着や鎧等のみ)としてしまったらしい。
 ……本人は既に開き直ってるようだ。今回の場合は恋人のざくろとその仲間達だけなので気を張る必要は無かったが。

 ***

 さて、温泉へ入る前にまずやることは――タオルへのお着替えである。
 ざくろは超速ダッシュで股間を隠しながら下半身にタオルを巻いた。
「……ざ、ざくろ……あっち向いてるから……みんな早く着替えて……! あ、アルラウネは水着禁止だからね。ちゃんと脱いでタオル巻いてね!」
 と赤面しつつ恋人さん達にタオルに包まれた可愛いお尻を向ける。

 そこでアデリシアは――露出の多いシスター服のまま、ざくろの背中にむにゅりと胸を押し付ける。
「はうっ!?」
「ざくろさん、私達とざくろさんの関係は何でしたか?」
「えっ!? こ、恋人同士だけど……」

 続いてコーシカとアルラウネが両サイドからざくろにぴったりと密着。
「二人まで!?」
「私達のこと、愛してくれてるのよね? もちろん私達は全員ざくろのことを愛してる」
「う、うん……わかってる……ざくろもみんなのこと心から愛してるよ」
 コーシカの問いに、ざくろは硬直したままうなずく。
「私達のこと、みんな纏めてざくろんのお嫁さんにしてくれるんだよね?」
 アルラウネがぴとーと密着しながら問う。彼女の柔らかさ、体温が水着越しにざくろの素肌に伝わる――。
「うん。ざくろは、ざくろの気持ちを受け入れてくれたみんなを幸せにしたいから……みんなの気持ちにも答えたいと思ってるよ」
 そこははっきりとした口調で言うざくろ。それがリア充の秘訣なのだろうか。

 その答えを聞いたざくろの恋人さん達四名は少し頬を染めつつにっこりと笑みを浮かべる。
「それなら、遠慮することはないんじゃないか。ありのままの私達を見て欲しい。せっかく人目を気にしないで済むここまで来たのだから」
 優しい口調の菊理。……これにはざくろも観念するしかない。
 ざくろは密着している三人に促され、くるりと180度回転。
「それではこれから私達は着替えます。湯煙に微妙に隠れて……なかなか乙な物でしょう♪」
 そう言ってアデリシアは艶っぽく微笑んだ。

 ***

 湯煙の中、ざくろの恋人さん達が衣服を脱ぐするするといった音が静かに響く……。

「どうですざくろさん、こういった開放的な空間だと余計にそそるでしょう?」
 四人の中で一番グラマーなアデリシア。彼女は今、下着だけの姿である。
「う、うん……」
 恋人さん達の要望により彼女たちの着替えを観賞することになったざくろは顔を真っ赤にして今にも倒れそうだ。
(な、なんだかアデリシア……普段よりもかなり大胆なような……。これは温泉の効能??)
 よくわからないけれど自分の頭もくらくらする。

「こらざくろ、こっちもちゃんと見ててよね」
「ざくろん……目を離しちゃダメだよ?」
 魅惑のロリボディを炸裂させるコーシカとアルラウネ。微妙な曲線がこれまた素晴らしい。
 コーシカは見せ付けつつ衣服を脱いで、それから短めのバスタオルを身体に巻いた。
 アルラウネは先ほど言われたようにマナーの関係で着てきた濃紺スクール水着を脱ぎ、バスタオルを巻く。
 湯煙に若干隠されつつも着替えシーンを見せ付けられたざくろは爆発寸前である(何が)。

 そこで菊理の声。
「ざくろ、私のことも見てくれ。そうじゃないと……私も拗ねるぞ」
「ごめん!」
 ざくろが菊理へ視線を向けると――彼女はブラにショーツ、そして黒タイツのみの姿だった。
 黒タイツ越しの純白のショーツが非常に艶めかしい!!
「ぶふー!?」
 これにはざくろもちょっと鼻血。
「ざくろが望むなら……歩いて蒸れた黒タイツ足でぐりぐりしてやってもいいぞ?」
 片足をざくろに向けてわきわきさせる菊理。魅惑の足裏!
「い……今は遠慮しておきまふ……」
 そんなことをされたら理性を保てる自信が無い!
「そうか。残念だ」
 菊理はざくろへ見せ付けるように御美脚を包む黒タイツを脱いでゆく。

 ――とまあ、そんな感じで全員タオルに着替え完了。
 まずは掛け湯をして身体を流し、それから天然の露天風呂に浸かる。


「ふあー、やっぱり温泉は最高ー。少し熱めだけど、これくらいが丁度良い……」
 お湯に浸かりだらしない顔になっているざくろ。
「ふう……まさに命の洗濯ですね……。それにざくろさんや皆さんと入る温泉は格別です……」
 アデリシアは肩までお湯に浸かり、その肩にお湯をかける。
 その後に、お湯の熱さか、それとも別の何かで頬を染めて、ざくろにもたれかかった。
「身体の芯からぽかぽかしてきたわー。普通のお風呂と全然違う……」
「ほっこりするね。ものすごくリラックスできる感じ……」
 コーシカとアルラウネのロリ体型ペアも天然の温泉を楽しみ中。
「ざくろと、皆と温泉……一人で入る風呂とはまるで違うな。開放的なのもとても良い」
 心を許した恋人や皆との温泉に菊理も完全にリラックスモード。

 しばし温泉を堪能した後。

「ねえねえざくろさん、ざくろさんは誰の身体が一番好みなのかなぁ〜? なんて♪」
 頬を火照らせたアデリシアはざくろの腕にぎゅーと胸を押し付けて抱き付き。
 巻いたタオルに圧迫され、窮屈そうなぷるんとした双丘……。
「むむっ! 『誰が一番』は禁止ワードよ!」
「そうそう、ざくろんは小さな胸も好きなんだよね!」
 コーシカとアルラウネのロリ体型ペアはアデリシアに対抗し、コーシカがアデリシア反対側からロリボディを擦り付け。
 アルラウネはざくろに正面から抱き付き、微妙な膨らみを押し当てる。
「あはは……ざくろは大きな胸も小さな胸も好きだよ」
 顔を真っ赤にして答えるざくろ。ハーレムを構成する彼女達には平等に接しなければならない。
 ハーレムの主として当然の振る舞いである。……そのとき。
 ざくろの背中をつんつんと突くものがあった。
 ……ざくろが後ろを振り向くと、そこには赤面し下を向いた菊理の姿。
 バスタオルを巻いた彼女も胸の谷間が覗き、それなりの大きさを誇る。
「わ、私くらいの胸はどうだろうか……」
 赤面したまま恥じらいつつ呟く菊理。これには思わずざくろもきゅんとしてしまった。
 ざくろはすーはーと息を整えて、
「もちろん、中くらいの胸も好きだよ。菊理は形が良いと思う」
 ……言ってからやはり顔を真っ赤にするざくろ。
「そうか。ありがとう。ざくろにそう言ってもらえると嬉しい」
 まだ恥じらいつつも、菊理は可愛らしい笑みを浮かべる。

 そんな感じでざくろは美少女四名にインペリアルなんたら! 的な感じで四方を囲まれぺったりとくっ付かれた。
 ざくろの心臓の鼓動がばくんばくんして止まらないのは言うまでもない。
 ハーレムの主とは言っても根は純粋で初心なのである。

「ざくろさぁん……ざくろさぁん……」
 むにゅむにゅ。むにゅむにゅ。
「ざくろ……ざくろ……」
「ざくろん……ざくろん……」
 ぺたぺたすりすり。ぺたぺたすりすり。
「ざくろ……私は本当にざくろが……」
 むにむに。むにむに。

 ……四方からざくろの身体に女体が押し付けられ、擦り付けられ、その感触にざくろはおかしくなりそうだった。
(なんでどうして!? みんな普段より積極的だよ!! 露天風呂が開放的な気分にさせているのかな……!?)

 ――それにはざくろが魅力的なこと以外にも理由があったのだが……おっと、ここでお湯の中に潜んでいた『奴ら』が登場ですよ!!


 五人が温泉に浸かりいちゃいちゃしていたとのとき! 温泉の底に潜んでいた触手の塊とスライムが五人の周りを取り囲むように、大量に出現!
 みんなが積極的になっていたのはこの触手の塊とスライムが身体から分泌する『惚れ薬的なもの』の影響だったのである!
 ちなみにそれはお湯にたっぷりと溶け出し、湯気にも混じっていた。それを吸いこんでも『惚れ薬的な効果』が表れる。
 一番貞淑で普段はアレな感情を抑えていたアデリシアはその反動で真っ先に効果が表れたのだ。

「これは……!? そういうことだったの!?」
 真っ先に声を上げたのはざくろ。そういうことだったのである。

「ここにも潜んでいましたか……なんだか気分が昂るのはこの所為だったのですね……」
 意外と冷静なアデリシア。
「スライム……あぁもう! 毎回! しかも触手まで!」
「きゃー!? ナニコレ気持ち悪い!!」
 うんざりした様子のコーシカと、悲鳴を上げるアルラウネ。
「なんだこいつらは……!?」
 菊理はただただ驚くのみ。

 そうこうしている間にも触手とスライムは五人との距離をじりじりと狭めてくる。
 それに対しざくろは……
「みんな! 落ち着いて! ざくろから離れないで! 冷静に対処すれば……!」
 ハーレムの主として恋人さん達を安心させようと、ざくろは声を上げた。皆は頷く。
「ざくろが居る限り、ざくろの恋人達には触手一本触れさせないんだから!」
 ざくろが再び叫ぶと、触手とスライムの前進が一瞬だけ止まった。
「……?」
 一同が疑問に思う暇もなく触手とスライムは再び前進。包囲がかなり狭まってしまった。
「くっ……」
 ざくろの額に汗が伝う。そのとき。
 きしゃー! と触手の塊数体が『ざくろに』飛び掛かった。
「えっ? きゃーー!?」
 真っ先に犠牲になったのはざくろ。ざくろの薄い胸板の上を触手がにゅるんにゅるんと這い回る。
 ざくろの滑らかな肌、全身を触手が撫で回し、また、絡みつく。にゅるりん。にゅるりん。
「ざくろさん!!」
 アデリシア達はざくろを助けようとするが、その隙を見逃さず、全ての触手とスライムが女性陣にも襲い掛かった!!

「くっ、貴様ら……やめろ、やめろぉ!」
 アデリシアは触手に四肢を拘束され、動けなくされたところでスライムが彼女の豊満な肉体を包み混み、ぬるぬると這い回る。
 惚れ薬的な効果で敏感になっていた彼女の肌。スライムが這うたびにびくんびくんと背を逸らせた。
 じゅるじゅる。ぬるぬる。じゅるじゅる。ぬるぬる。更なる追い打ち。

「ダメよ! 離してよ! 私の身体はざくろのものなの!」
「いやあああ、助けてぇぇぇ!!」
 コーシカとアルラウネのロリボディも触手とスライムの餌食になっていた。タオルに覆われた平坦な胸or僅かな膨らみをスライムが包み、這う。
 首筋や腋の下など、素でも敏感なのに惚れ薬的な効果で更に敏感になっている部分を触手が撫で回す。
 じゅるるるるる。にゅるるるるる。じゅるりーん。にゅるりーん。容赦のない責め。
「ひゃあああああ! だめぇぇぇぇぇ!」
「やめてぇ! ざくろぉん! 助けてぇぇぇ!」
 愛しい人の名を呼び、助けを求める。しかしそのざくろも触手とスライムの海に沈み、五人の中で一番丹念に悪戯されている。
 線の細いざくろの身体はスライムに貼り付かれ、触手に絡み取られ、身動きが取れない。
 ざくろの瞳も虚ろになってきている……。

「なんだ……この感触は……んんっ。ダメだ、そこはざくろだけのものだ。離せ、離せ! んんん!」
 菊理も例外なく触手とスライムに襲われている。触手とスライムが這い回る。
 そして敏感な部分にもピンポイントで仕掛けてくる。終いには口内にも触手が侵入してきた。

 五人全員が触手とスライムの餌食に……。
 ここは秘境。誰も助けには来ない。五人はこのまま快楽の沼へ落ちてしまうのか――

「うわあああああ、ざくろさん……ざくろさん……!」
 触手とスライムの責めを受けつつ、アデリシアは理性の限界が近づき、防衛本能が発動。覚醒する。
 そして手足をぶんぶんさせ、触手やスライムに叩きつけると…………あっさり撃破。
 攻撃を受けた触手とスライムは黒い霧となって消滅する。
「あれ? 弱い?」

 続いてコーシカとアルラウネ、菊理も覚醒。触手やスライムの海で暴れていると、拳や足が当たった部分の触手・スライムがあっさり消滅。
「はあ……はあ……こんな奴らの良い様にされるなんて……」
「ざくろんが言ったように冷静に対処すれば大したことなかったね……うう、気持ち悪かった」
「まったくだ。恥ずかしい……あのようなことをざくろ以外に許してしまうとは……」

 冷静さを取り戻し、覚醒状態になった女性陣によって触手の塊とスライムは簡単に殲滅された。
 触手の奇襲攻撃で真っ先に沈んでしまったざくろも無事救出。


「んん……ふあ。あれ? みんな?」
 ざくろが目を覚ますと、目の前にタオルに包まれた張りがあり形の良い胸と、菊理の顔があった。
 他三人の話し声も聞こえる。後頭部に柔らかい感触。
「お、ざくろ……目が覚めたか」
 ざくろは菊理に膝枕されていた。彼女はにっこり、艶っぽい笑みを浮かべ、ざくろの頭を優しく撫でる。
 気持ち良さ気にざくろは目を細めつつ、上半身を起こした。
「触手とスライムは……? まさか夢……」
「夢じゃないですよ。実はあの歪虚達、すごく弱かったんです」
 近くに居たアデリシアがにっこりしながら答える。――艶っぽい笑み。
 まあ、お約束である。
「奴らならもう全部倒したわよ。というわけで……」
「温泉に入り直そう? せっかくのところを邪魔されちゃったし」
 コーシカとアルラウネがにっこり笑顔で言った。――艶っぽい笑み。
「そうだね、せっかく遠くまで来たんだから。また温泉、楽しもうか」
 ざくろはこくりと頷いた。

 ***

「ごめんね……ざくろ、みんなを守れなくて」
 ざくろは少ししょんぼりしながら片足からまた温泉に浸かる。
「そんなことないですよ。ざくろさんはちゃんと身体を張ってくれました」
「うんうん。気にすることは無いわ」
「結果的に全部倒せて、こうしてまた温泉を楽しめるからOKかなって」
「ふむ……真っ先に、敵に立ち向かったざくろはなかなか男らしかったぞ」
 またざくろは四方を女性陣に囲まれ、密着される。
「ね、ねぇみんな、近くないかな? せっかくこんな広い温泉なのに」
 ざくろは頬を染めながら訊いてみる。
「うふふ、何を言うのです。ざくろさんとこういうことをするために来たのではないですか」
 アデリシアは真っ赤な舌でざくろの首筋をぺろぺろ。
「ひゃあっ!?」
「あぁ、ざくろは可愛いわね」
 コーシカはとろんとした目でざくろの耳に熱い息を吹きかける。
「はわぁっ!?」
「ざくろん……大好きだよ……」
 アルラウネはざくろのほっぺにキス。
「ざくろ……あぁ……ざくろ……愛してる……ざくろ……」
 菊理はタオルに包まれた胸をざくろの背中に押し付け、謎の上下運動。
「ふわあああああ!! なんだかみんな様子がおかしいよ? どうしちゃったの? はっ!? まさかっ!!」
 ざくろが気付いたときには既に遅かった。
 四人の恋人さん達は温泉のお湯にたっぷり溶けだした『惚れ薬的な粘液』の効果が回り切ってしまっていたのだ。
 触手の塊やスライムを倒してもその効果は消えずに残っていたらしい。

 というわけでざくろと、アデリシア・コーシカ・アルラウネ・菊理はこのあと滅茶苦茶(以下略)。

END
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2016年07月22日

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