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『ドキドキふぁみれす体験記 』
白虎丸aa0123hero001)&葛原 武継aa0008)&木陰 黎夜aa0061)&紫 征四郎aa0076)&伊邪那美aa0127hero001)&ユフォアリーヤaa0452hero001)&荒木 拓海aa1049)&桃井 咲良aa3355)&呉 琳aa3404)&世良 杏奈aa3447


 それは夏祭りの帰り道。
 小さなビニールの中で泳ぐ赤い金魚やカラフルな水風船、綿あめの袋など思い思いの戦利品を手に、浴衣や甚兵衛に身を包んだ賑やかな集団がのんびりと歩いていた。
「今日はとても楽しかったのですね」
 りんご飴で口の周りを浴衣と同じ色に染めながら、紫 征四郎(aa0076)がカラコロと下駄を鳴らす。
 その隣では射的で当てたぬいぐるみを大事そうに抱えた木陰 黎夜(aa0061)が、既に食べ終えてしまったりんご飴の棒を名残惜しそうに見つめている。
「なんだ、れいやはまだ食い足りないのか? ならタコヤキ食え!!」
 腹の虫でも聞こえたのだろうか、前を歩いていた呉 琳(aa3404)が、振り向きざまに爪楊枝に刺したタコヤキをひとつ、ずいっと差し出した。
「うん、ありがとリン……ごちそうさま」
 それでも腹の虫が治まる様子は全然なかったけれど、屋台で買ったタコヤキはこれで最後だ。
 ヤキソバもベビーカステラもチョコバナナもクレープも、とっくに腹に収まっている。
「家に帰るまで我慢出来るでござるか?」
 藍染の甚平を着た白虎丸(aa0123hero001)の問いに、本人は「大丈夫……」と答えたが、腹の虫は全然大丈夫じゃないと抗議の声を上げた。
「ふむ、ならばどこかで腹拵えをしていくでござるか」
 しかし、時計を見れば既に一般の食堂は暖簾を下ろし始める頃合いだ。
「それならファミレスにしましょうか」
 世良 杏奈(aa3447)がスマホで近くの店舗を探し始める。
 ところが――

「ふぁみれす? 何でござるかそれは?」

 白虎丸のその一言が、全ての始まりだった。
「虎ちゃん、まさかファミレス知らないとか冗談……」
 荒木 拓海(aa1049)が白虎丸の顔を覗き込み、軽くからかうような調子で声をかける。
 しかし、被り物の奥から見返す金色の瞳に純真無垢な嘘偽りのない輝きを見た瞬間、何か重大な秘密を知ってしまったかのように声を詰まらせた。
「……本当、なんだね……?」
 これは事件だ。
 ファミレスが誕生してから何十年が経ったのか正確なところは知らないが、今この世の中にその存在を知らない者がいるなんて。
 いくら英雄でも、それはない。
「ボクだって『はみれす』くらい知ってるよ?」
 巫女装束のままで祭の会場を出た伊邪那美(aa0127hero001)が「えへん」と胸を張るが、微妙に間違えていることには気が付いていないようだ。
 なお、知ってはいるけれど入ったことはない……なんてことは、わざわざ言わなくてもいいいよね。
「ねえねえ、僕もファミレスって行ったことない! みんなで行こうよ!」
 桃井 咲良(aa3355)がピンクの耳をピコピコさせながら、尻尾を振って飛び跳ねる。
 こうなったらもう、雪崩れ込むしかない。
「じゃあ行きたい人は手を挙げてー」
 杏奈の声で一斉に手が挙がる。
 一緒に祭に行った者も、途中で偶然に行きあった者も、いきなり呼び出しを受けた者も――
 しかし、中にひとりだけ半端に挙げた手を引っ込めたりまた挙げたりしながらスマホを耳に当てている者がいた。
「あの、今ちょっとママに……あっ、ママ!」
 葛原 武継(aa0008)は躾の行き届いた家庭の子供らしく、予定が変更になる時にはきちんと家に連絡を入れて了解を取るのだ。
 そうしないとママが心配するのはもちろん、それ以上に心配性な英雄の胃に穴が開いて、もう二度と一人で遊びに行かせてもらえないかも――
「うん、ありがとうママ!」
 そう言いながら、武継は飛び跳ねんばかりの勢いで手を伸ばす。
「行っても良いって、言われました!」
 そしてもう一人、人間不信の超絶人見知りを克服するためと称して相方に送り込まれたユフォアリーヤ(aa0452hero001)が、おずおずと手を挙げる。
「……ん、ボクも」
 耳はペタリと伏せられ尻尾はダランと垂れているが、頑張ればきっと、後で褒めてもらえるから。
 これで十人。
「はい、予約完了っと」
 杏奈が手慣れた様子で予約を済ませ、かくして賑やかな集団はファミレスを目指してぞろぞろと歩いて行くのだった。


「ビャッコ丸、ほんとに知らないのです?」
 歩きながら尋ねた征四郎に、白虎丸は神妙な顔で頷いた――いや、被り物の表情に変化は見えないが、身体全体からそんな空気が滲み出ている。
「名前は知らなくても、見た事はありますよね……多分」
 武継が「ほら、あれですよ」と指さした先に見えたのは、壁の一面が殆ど全てガラス張りになった、大きな平屋建ての建物だった。
 店内には暖かな電球色の光が溢れ、食事時でもないのに席は半分くらいが埋まっている。
 入口に掲げられた看板には『ダミーズ』と横文字で書かれていた。
 しかし白虎丸はそこで立ち止まり、看板を見上げたまま首を傾げている。
「確かに、このような建物は見たことがある……でござる。しかし、これはふぁみれすではないでござるよ、葛原殿」
「えっ」
 そう言われて、武継は「質問の意味がわからない」といった様子で、助けを求めるように征四郎を見た。
「せいしろーちゃん、これ……ファミレス、だよね? 僕も入ったことはないけど」
「征四郎は来たことあるのですよ」
 いつもは相棒が食事を作ってくれるけれど、依頼で遅くなった時などは帰ってから作るのも面倒だからと利用することがある。
「レイヤみたいにおなかがすいて、待てないときなんかも、ですね」
「仕方ない、育ち盛りだから……」
「だいじょぶです、征四郎もそだちざかりなのですよ! おいしいもの、いっぱい食べましょうね!」
 少し恥ずかしそうに目を逸らした黎夜にそう言って、征四郎は再び白虎丸の方へ向き直った。
「征四郎はこのおみせ、好きなのです。やすくておいしくて、いごこちがいいのですよ?」
 名前がちょっと怪しげだけれど、それ以外はちゃんとしたお店だから!
 だが白虎丸は納得しかねる様子で首を振った。

「しかし征四郎殿、この看板のどこにも『ふぁみれす』とは書いてないでござるよ!」

 そこか、そこから説明が必要なのか。
「そこは俺も疑問に思ったぞ! なんでだ!」
「ボクも聞きたい〜」
 琳と伊邪那美も、どうやら同レベルらしい。
 他にも黙っているけれど実はよくわかっていない者がいると見た。
「説明しよう」
 世話好きお兄さん拓海が解説役を買って出る。
「ファミレスとはファミリーレストランの略で、ファミレスという名前の店があるわけじゃないんだ」
 ここまではOK?
 え、ダメなの!?
「うーん、どう言えば良いのかな……そうだ、虎ちゃんは横文字が苦手だったね」
 それなら日本語にしてみよう。
「ファミリーは家族、レストランは食堂。つまり家族で食べに来るような食堂のことをファミリーレストラン、ファミレスって言うんだ」
 この店の名前が「ファミレス」ではないのは、大衆食堂や一杯飲み屋といった名前の店がないのと同じ……いや、中にはそんな名前の店もあるかもしれないけれど、普通はないよね?
 その説明で、琳と伊邪那美はどうやらそれなりに納得したらしい。
 しかし。
「うおぉぉぉぉん!」
 白虎丸が吠えた。
 次いで肩と膝をワナワナと震わせたかと思うと、その場にがっくりと膝を突く。
「なに、どうしたの、オレ何かまずいこと言った!?」
「ふぁ、ふぁみれすとは、家族で食べに来るところ……で、ござるか……っ」
 被り物のマスクに滂沱の涙が流れ落ちている、ように見えた。
「俺は、俺は今まで……ふぁみれすに誘ってもらったことがないでござる……っ」
 自分は相棒の家族を自分の家族と思って暮らして来たのに、向こうはただの便利な店番くらいにしか思っていなかったのだろうか。
 きっとそうだ、だから「家族食堂」へは連れて行ってもらえなかったのだ。
 自分が店番をしている間に、相棒の家族はこんな店できゃっきゃうふふと一家団欒を……!
「そうだ、ふぁみれすばかりではない……俺は回る寿司屋も、はんがーばー屋にも、どんなつ屋にも、連れて行ってもらったことがないでござる!」
「白虎丸さんもですか? 僕も回るお寿司には連れて行ってもらえなくて……ハンバーガーとかドーナツも、身体に悪いからって滅多に食べさせてもらえませんし」
 武継がしょんぼりと肩を落とす。
 でも、ちょっと待って。
「もしかして二人とも、回らないお寿司はよく食べに行ったりするの?」
 拓海の問いに、二人は揃ってこくりと頷いた。
「寿司が回るものとは、ついこの間まで知らなかったでござる」
「僕も、お寿司はお寿司屋さんで食べるものとばかり……」
 なるほど、わかった。
「寿司は……夕方、スーパーの総菜売り場で、半額になったのを買うものだろ……」
 その会話を聞きながら、黎夜がぽつりと呟く。
 寿司という食べ物に対する認識の違いによって、各家庭の経済状況やら食に対する関心の度合いが推し量れるあたりが面白い。
 要するに二人は――それが金銭的な要因によるものか、或いは信条や好みなどによるものかはわからないが――ファミレスやファストフードには縁がない層、ということなのだろう。
「わかったけど、もう暫く黙っておきませんか? ……面白いから」
 くすりと笑って、杏奈が拓海の耳元で囁き、返事を聞く前に皆を手招きする。
「お喋りの続きは、お店に入ってからにしましょう?」
 ほら、店員さんが困った顔でこっち見てるから――


「おぉ、これがふぁみれすでござるか……!」
 店内に一歩足を踏み入れた瞬間、白虎丸の憂いは綺麗さっぱり吹き飛んでしまったようだ。
 中の印象は外から見たよりも明るく華やかで、間仕切りの代わりに観葉植物が置かれているなど、全体に洋風でお洒落な雰囲気になっている。
 静かに流れるBGMも上品で、白虎丸が慣れ親しんだ昭和テイスト溢れる店とは色々な面で随分と違っていた。
「いらっしゃいませ、ダミーズへようこそ! 十名様でご予約の白虎丸様でいらっしゃいますね?」
「びゃっこまる、さま……で、ござるか!?」
 慣れない呼ばれ方をされて、白虎丸は思わず直立不動の姿勢を取る。
「どうぞ、こちらへ」
 案内されて、右手と右足を同時に出すようなカクカクした歩き方で向かったのは、四人がけの席が横に三つ並んだ窓際の席。
 テーブルには『ご予約席』と書かれたプレートが置かれていた。
「ご予約席だって、なんかセレブになった気分だぜ!!」
 セレブってよくわからないけれど、多分こういう時に使う言葉だ――そう言って琳が目をキラキラさせる。
「ふむ、しかしこう離れていては具合が悪いでござるな」
 白虎丸が離れたテーブルをくっつけるべく、動かそうとしてみるが。
「あぁぁお客様、おやめくださいお客様!」
 え、動かせないの?
「仕方ないでござる、では人数が均等になるように、こうした場所に慣れぬ者ばかりで固まってしまわぬように――」
 などと白虎丸が仕切ろうとする間に、もう皆が勝手に座ってメニューを覗き込んでいた。
 右端には征四郎と黎夜、武継と伊邪那美の子供組が隣り合って座り、真ん中のテーブル、子供組に近いところにユフォアリーヤ、その正面に咲良と琳の見た目16歳トリオ、左端には拓海と杏奈が向かい合っている。
「ファミレスって、なんだかトクベツなかんじがするのです」
 メニュー自体は家でも作れそうなものが多いけれど、やはりたまにしか来ない分だけプレミア感が上乗せされるのだろうかと征四郎。
 初めての体験にとどきどきそわそわ、いつもよりお行儀よくしなければと緊張気味だった武継も、次第に慣れて来たのか、メニューのページ捲り争いに首を突っ込み始める。
「あっ、僕まだ見てるのに……!」
「武継、遅い……」
 そう言いながらも、黎夜はページを戻してやったり、戻しすぎてみたり。
「うぅむ、みな順応が早いでござるな……」
 これが若さか。
 ちょっぴり羨ましく思いながら、白虎丸は拓海に手招きされてその隣に腰を下ろした。
「それにしても、先程の女給殿はどうしたでござるか、食堂ではまず客に水を出すものでござろう?」
「あ……、ここは水とかセルフサービス、だから」
 白虎丸の呟きに黎夜が答える。
 端と端に離れていても、呟きが充分に聞こえる距離だった。
「その分、料理は安くて……たくさんある」
「せふ、る、さー……?」
 横文字にはからっきし弱い白虎丸が目を白黒させていると、琳が勢いよく席を立った。
「自分で取って来いってことだな! 俺に任せろ!!」
「呉殿、一人では無理でござるよ!」
 白虎丸がそれを追いかけて行くが……この二人に任せて大丈夫なのだろうか。

「すごいな!!」
 水道を探してきょろきょろしながら、琳は店内の様子を興味津々の様子で見回していた。
 ファミリーレストランと言う割には家族連れの姿が見当たらない気がするが、時間帯のせいだろうか。
「おっ、見付けたぜ!」
 ドリンクバーの隣に『水・お茶はこちら』という表示を見付け、琳は小走りに駆け寄って行く。
「ん? 水道じゃないのか?」
 これは一体どうやって使うのかと、琳はセルフサービスの機械の前で首をあっちに曲げたりこっちに曲げたり。
 挙げ句、白虎丸に尋ねるという暴挙に出た。
「マル、マルはこれわかるか! どうやって使うんだ!?」
 しかし彼にそれがわかるなら苦労はない。
 と言うか機械の使い方どころか「セルフサービス」の読み方で詰まっている始末。
「せ、せれぶ賛美す……?」
 意味がわからない(そりゃそーだ
「そんなことだろうと思ったよ」
 追いかけて来た拓海が救いの手を差しのべた。
「これは、ここにコップをセットして……それだけ」
「えっ、それだけでいいのか!?」
 驚く琳の目の前で、水が勝手に注がれていく。
「水道じゃないのに出てくるのか! すごいな!」
 それどころかコップの八分目あたりでピタリと止まった。
「なんで勝手に止まるんだ!? 魔法か! 魔法の機械か!!」
 それとも拓海が魔法を使ったのかと、琳は尊敬の眼差しで彼を見た。
「荒木さんすごいな!!」
「いや俺は何もしてないし、それに名前で呼んでくれて構わないよ?」
「じゃ、たくみって呼ばせてもらうな!」
 そうして二人が十人分の水を汲んでいる間、白虎丸は「ドリンクバー」の表示を眺め続けていた。
「……どんぐりばー……で、ござるか」
 ふぁみれすに、何故どんぐり。
 そして「ばー」という謎の単語。
 注文するとどんぐりがばーっと出て来るのだろうか。
 ふぁみれす、奥が深い。

 一方、席に残った七人はメニューを見ながらあーでもないこーでもないと大騒ぎ。
 そんな中、伊邪那美はテーブルの上に不思議な物を見付けた。
「これ、なんだろ?」
 なんだか丸っこくて、上にはいかにも「押して!」という感じでポッチが付いている。
「それは、おみせのひとをよぶときにつかうチャイム、なのですね」
 征四郎が答えた。
 ちょうどメニューがひとつしかなくて、四人で額を付き合わせていたところだから、追加で持って来てもらおう。

 ぴろりんぽろろ〜ん♪

 ボタンを押すと可愛らしい音が手元で鳴った。
 暫く待つと、店員が「ご注文はお決まりでしょうか」とやって来る。
「お〜、凄い……」
 まるで召喚魔法でも使ったかのように、伊邪那美はボタンを押した征四郎に尊敬の眼差しを向けた。
 呼び出しに応じて店の人が現れたのもすごいけれど、あんな小さな音を聞き分けた聴覚もすごい。
「え、この音が聞こえたわけじゃないの……?」
「無線で、繋がってるから……」
 黎夜が説明する。
「これを押すと、向こうの店員さんがいるところに、知らせが届くから……席の番号とかも、わかるようになってる」
「へぇ〜、すごいんだね〜」
 素直に感心した伊邪那美はボタンを押したそうにウズウズしている。
「……ねえねえ、ボクが押しても大丈夫かな?」
「じゃあ、チュウモンがきまったらイザナミがおすといいのですよ」
 征四郎が頷いた。
 ただ、肝心の注文はなかなか決まりそうにない。

「お待たせでござる!」
 トレイ……いや、お盆にコップを載せて運んできた白虎丸が、それを各自の席に配る。
「注文は決まったでござるか?」
 あ、いや、申し訳ない、訊くまでもなかったね。
「お金の心配はいらないでござるよ」
 子供達の分は自分が払うからと白虎丸。
「いえ、征四郎はおごってもらうわけには……!」
 固辞しようとしても、白虎丸は断固として首を振る。
 これは彼にとって「ふぁみれす」を教えてもらうための授業料でもあるのだ。
「その代わり、いろいろと教えてもらうでござるよ」
 そう言われれば、征四郎としても折れるしかなかった。
「オレの分も?」
「大人は自腹でござる」
「ですよねー」
 なお、ここで言う「子供」とは未成年者である。
「……ん、ボクも……奢ってもらえる……?」
「もちろんでござるよ」
 その答えに、ユフォアリーヤは目をキラキラと輝かせ、耳をピンと立てて尻尾をパタパタ。
「……ん、じゃあ……この、お肉も……?」
 メニューの中で一番高いステーキの写真を指差し、期待の眼差しを向ける。
「も、もちろんでござる」
 値段を見て少し後悔しかけたけれど、大人に二言はない。
「……ん、とら……いいひと……」
 ユフォアリーヤは隣の席をぽんぽんと叩いて、ここに座ってもいいよと意思表示。
 以前から能力者同士は仲が良く、自身も話したことはないが顔見知りだったこともあって、懐くのは早かった。
 いや、餌付けされたと言うべきか。
 と、お言葉に甘えて席を移動しようとしたところに琳が話しかけてきた。
「忘れるとこだったぜ!」
 ポケットから少しシワになった封筒を取り出し、白虎丸に差し出す。
「これ、さっき来る前に預かったやつ。なんかちゃんと渡さないとダメだって言われたからな……受け取ってくれ!」
 相棒から渡されたものだが、中身は知らない。
 散々念を押されたから、とても大事なものなのだろう。
 もしかしたら、ラブレター……いや、ない。ないと思う、思いたいけど、いやまさかそんな。
「わかったでござる、しかと受け取ったでござるよ」
 その感触から中身が紙幣であることを悟った白虎丸は、なんとなく袖の下を渡された悪代官のような気分になる……いやいや、受け取らないよ?
 恐らく琳の食事代として渡されたものだろうが、後でこっそりポケットに返しておくからね。

 そして、注文はまだ決まらない。
「どれも美味しそうだし、どうしよう……」
 武継のようにメニューとにらめっこしながら迷いまくっていることもあるが、それよりも大変なのは白虎丸だった。
「この『めにう』というものは、何故に横文字ばかりなのでござる……っ!?」
 横文字と言ってもカタカナだが、それが彼にとっては判読不能意味不明な暗号にしか見えないのだ。
 はんばーぐは、わかる。
 すてーきも、わかる。
 しかし、でみらぐすそーすとは何だ。
 びーるすろとんがのふ? ※ビーフストロガノフ
 たんばりんちきん? ※タンドリーチキン
 さんざんどれっしんぐ? ※サウザンドレッシング
 しーどーふまるでさらだ? ※シーフードマリネサラダ
 みねうちろーにん? ※ミネストローネ
 さらばだー? ※サラダバー
 はれんちとーさん、とは……うちの能力者のことだろうか。 ※フレンチトースト
「まるで呪文でござる……!」
 誰か助けてー!
「……ん、これは……お肉」
 隣のユフォアリーヤが、ひとつひとつを指差しながら解説してくれた……けれど。
「……ん、これも……お肉。これは……お肉じゃない」
 肉とそれ以外の二択しかなかった!
 その様子を、杏奈は楽しそうに眺めている。ただ、眺めている。
 数々の覚え間違いも言い間違いも、訂正はしない。
 だって面白いんですもの。
 そこで見かねた黎夜が隣のテーブルから身を乗り出して来た。
「写真、見れば……大体わかると思うけど……」
 あとはカタカナを日本語に言い換えれば良いのか。
 あれ、でもデミグラスソースってどう日本語にすれば良いんだろう。
 シーフードマリネサラダは魚介類を酢漬けにしたものを添えたサラダで通じるだろうか。
「サラダは……わかる、よね?」
 サラダバーはサラダの食べ放題で良いだろう。
 でも他の料理は――原材料と作り方がわからないと言い換えも出来ないのでは?
「ごめん、無理だった」
 匙をポイ。
「……ん、れーちゃんは、よく頑張った」
 偉い偉いと、ユフォアリーヤが頭を撫でる。
 どうも色々と共感する部分があるようで、年下には母性全開で接する習い性を抜きにしても、黎夜に対しては積極的に構いたくなるようだ。
 本音は抱っこして撫でたいんだけど、それは無理かな……?
 そして、ここに至ってようやく杏奈が助け船を出した。
「白虎丸さんは無理せず和食のメニューを選べば良いのではないでしょうか」

 そ れ だ !

「おお、世良殿さすがでござる!」
「世良、頭良い……」
 感心する二人の後ろに隠れ、ユフォアリーヤは「うんうん」と頷いている。
 いや、そこは普通に気付こうよ。
 でも見てて飽きないから、そのままの君達でいてください(ひどい

「決めた、ハンバーグにしよう!」
 あまり冒険をしない主義なのか、散々迷った武継が選んだのはド定番でした。
「でもこの目玉焼きが乗ってるチーズ入りのは食べたことないから」
 それでも僅かに普段とはバリエーションを変えてみるささやかな抵抗。
「それはわかるのですね、征四郎もいつも同じものをたのんでしまうのです」
 でも仕方ないじゃない、大好物なんだものミラノ風ドリアとか!
 大冒険をして口に合わなかったら残念だし、無理して食べるのも悲しいし。
「うちは特に拘りはないかな……」
 黎夜は安くてボリュームたっぷりな、スープ付きのミックスグリルにライス大盛り、それとオープンサンドのセットを。
 これでもまだ控えめに頼んだと言うのだから、その食欲は運動部の男子中学生並だ。
「あ、それとケーキは別腹で」
「……ん、ボクはやっぱり……お肉……」
 ユフォアリーヤは肉一択、サイドメニューもパンもライスも要らぬ、とにかく肉!
 ステーキとハンバーグ、両方頼んでも良い?
「う〜ん、いっぱいありすぎて迷うな〜」
 伊邪那美は食べたいものがありすぎて、ひとつに絞れない。
「こっちも美味しそうだけどこれもどんな味か気になるな〜」
「にゃはは、じゃあ全部頼んじゃえば?」
 気楽に言ったのは咲良だ。
「だってさ、いくら頼んでも自分の懐は痛まないんだよ? そんなの最高だよね!」
 白虎丸の顔色が青を通り越して白くなったような気がするけれど、元々白いからわからないし気にしない。
「だから僕はキミに決めたー!」
 びしっと指さしたのは、極辛カレーセット。
「そしてもうひとつ、激甘スイーツセット!」
 交互に食べれば天国と地獄!
「じゃあ、ボクは神様に決めてもらうね〜。ん〜……これ!」
 結局決められなかった伊邪那美は、目を瞑ってメニューを開き、その中の一点を指さす。
「肉キムチ鍋セット……?」
 まだ真夏だよ暑いんだよ、なのにどうして鍋なんてやってるの!?
「選び直してもいいかな? いいよね?」
 よし、次は――
「かぷりちょーざ……って、何?」
 写真を見る限り、それはピザのようだけれど。
「イタリア語? お任せって意味なの?」
 つまり何がトッピングされているのか、出て来るまでわからないピザ……ということか。
「うん、お任せならちょうどいいね〜」
 さすが神様のチョイス!
 うん、最初の鍋は気のせいだよ、夢だったんだよ、きっと。
「オレは海鮮丼と天ぷらがセットになった定食で良いかな」
 拓海はそれに追加して鶏の唐揚げを特盛りでドーンと。
「皆も食べて良いからね、いざなみちゃんも好きなだけ食べて良いし、なんならみんなで少しずつ分け合って、色々食べてみるのも良いんじゃないかな」
「では、私は牡蠣フライとヒレカツのセットにしてみますね」
 杏奈も和食寄りだが、かなり重そうな組み合わせ。
 ダイエット? 必要ないない。
「琳君は何が良いですか?」
 ここにも決められない症候群の罹患者がいた。
「俺も色んなの食べてみたいぞ!」
「にゃはは、琳くんもいっちゃう? 全部いっちゃう?」
 咲良が煽る、煽りまくる。
 だが琳は、その誘惑に打ち勝った。
「食べ物は恋人と同じで、一度コレと決めたら責任もって最後まで味わい尽くすのが礼儀だって聞いた!」
 だから浮気はせずに、ひとつの料理をトコトンまで味わう!
「俺はこいつと旅に出る!」
 選んだのは牛のリブロースを使ったステーキとサフランライスの大盛りセット。
 白虎丸は本日のお勧め、日によって内容が変わるおたのしみセット――横文字にも弱いが、お勧めにも弱いかもしれない。

 全員が注文を決めたところで、伊邪那美が呼び出しボタンに手をかける。
「お、押しても良い? 押すよ? 押しちゃうからね!?」
 えいっ!

 ぴろりんぽろろ〜ん♪

「おお……っ!」
 鳴った。
 そして、店員さんが現れた。
「すごい、ボクが押しても来てくれたよ!」
 伊邪那美は席を立って店員の前に行き、注文を取ろうとペンを取ったその手を両手でがしっと握り締めた。
「ありがとう! 来てくれてありがとう!」
「え? は、はい……?」
 この店員が後に語ったところによると、そこそこ長いバイト歴の中でもこんなふうに礼を言われたのは初めてだったらしい。
 そんな初体験に思わず顔を綻ばせながら注文を聞き、店員は店の奥へと戻って行った。
「さて、注文が来る前に飲み物とサラダを取って来ようか」
 ドリンク飲み放題は全員がオプションで付けているが、そこにサラダの食べ放題を追加したのは拓海だった。
「小さい子たちは野菜もちゃんと食べないとね。もちろん大人もだよ?」
 あくまで親切心からの行動だが、あまり感謝されているようには見えないのは、きっと気のせいだろう。
 一行はぞろぞろと席を立って、バーのコーナーへ向かった。
 白虎丸が気になっているのは、ただひとつ。
「どんぐりがばーっと出て来る機械は何処でござるか……!?」
 それに、どんぐりばーと称しつつも何故ここには飲み物しか置かれていないのか。
「なんだ、マルはどんぐりを探してるのか?」
 琳が脇から声をかけた。
 ファミレスにどんぐりが置いてある話は聞いたことがないけれど、白虎丸が困っているなら、ここは自分が一肌脱がねば!
「だったら俺が店員さんに訊いてやるよ!」
 自分も初めてだからってことで恥をかくなら一緒に!
 いや、むしろ子供の俺に任せとけ!
 しかしその計画は征四郎によって未然に阻止されてしまった。
「ビャッコ丸、ウーも……ドリンクバー、なのです」
 二人の甚平の裾を掴んで「どんぐりじゃない」と首を振る。
「だから、どんぐりばーでござろう?」
「ドリンクバー」
「どんぐりばー」
「ドリンクバー」
「どんぐりばー」
「ドリ……」
 だめだ、埒があかない。
 どうやら本人は正しく覚え、正しく発音していると思い込み、それが正解ルートとして脳内の回路にしっかりと刻みつけられてしまったらしい。
 どうすれば良いのかと助けを求めて視線を彷徨わせる征四郎の肩を、杏奈が軽く叩いた。
「セラ、ビャッコ丸のゴカイをといてほしいのです……!」
 しかし杏奈はニコリと笑って首を振る。
「こういう時は無理に直そうとしても、却って意固地になったりするものですよ?」
「そういうもの、なのです……?」
 こくりと頷き、杏奈は神妙な顔で言った。
「白虎丸さん、そういうことは軽々しく口にされないほうが……」
「な、なんと!? 何故でござるか!?」
「実はこのお店、裏では『その筋』と繋がっているのですよ」
 その筋とはどの筋なのか、杏奈はは口にしない。
 口にしないことで、白虎丸はそこに何か重大な秘密と危険の匂いを勝手に嗅ぎ付けた。
「どんぐりは、リス系のワイルドブラッド専用のメニューなのです。普通は特殊な暗号で隠されて、一般の客には見えないようになっているはずなのですが……白虎丸さんには、何故か見えてしまったのですね」
 その低く抑えられた声音が不安を煽る。
「でも大丈夫、気付かないふりをしていれば、ここはとても楽しいところですよ……?」
「わ、わかったでござる……忠告、痛み入るでござるよ」
 白虎丸は信じた。
 ふぁみれすとは、何と怖ろしい場所なのか。
 そんな危険な場所に子供達を連れて来てしまった自分の迂闊さに腹が立って来る。
 しかし子供達が楽しそうにしている様子から、気付かなければ大丈夫という言葉は真実であるものと判断した。
 そう、藪をつつかなければヘビは出て来ないのだ。
「ビャッコ丸、ほら、ウメこぶちゃもありますよ! ウーもなんでも好きなものをえらぶといいのです」
 話が付いたと見て、きゃっきゃとはしゃぐ征四郎。
「ねえ、これほんとに何でも飲み放題で良いの?」
 初めて見るドリンクバーのシステムに驚いた伊邪那美が尋ねて来る。
「いくらおかわりしても、怒られない?」
「……ん、大丈夫」
 答えたのはユフォアリーヤだ。
 ついでに、手が届かない彼女のために踏み台を持って来た。
 いつも孤児院の子供達にしていることだから、そこは考えなくても自然に身体が動くようだ。
「ありがとう!」
「……ん、抱っこのほうが良ければ……する?」
 いや、そこは踏み台で充分。
「ねーねー知ってる? ドリンクバーの飲み物は混ぜて飲むものなんだってさ!」
 相棒がそう言っていたと、咲良。
「征四郎もそれは知ってるのですよ、オレンジジュースとカル○スはテッパンなのです」
「じゃあこれは知ってる? さいきょーにマズいの作った人が優勝なんだよ!」
 何の優勝か。
 よくわからないけれど、競争と聞けば闘争心に火が付くのがお子様というもので。
「じゃあ、野菜ジュースに炭酸で……どう?」
 黎夜がいきなり手強そうな組み合わせを出して来る。
「メロンソーダにコーヒーはどうかなっ」
 伊邪那美は更にレモンシロップのトッピングを加えてみる。
 征四郎はオレンジジュースに抹茶オレを。
「それなら、僕はこれにしようっと」
 咲良はコーンポタージュにコーラとココア、それにシロップをたっぷり混ぜてみた。
(「……皆よくこういうところ来るのかな、羨ましいな……」)
 ノリノリの仲間達を横目で見ながら、今ひとつ流れに乗れない武継はごく普通に100%のりんごジュースを選んでみる。

 それぞれに出来上がったドリンクを手に席に戻って、いざ――ごっくん!
「うわあぁぁぁマズいぃぃぃぃ」
「ゲボマズぅぅぅぅ!」
「だめだこれ、死ぬ……!」
「……、…………、………………美味いよ、これ」
「「えっ!!?」」
 最後、誰? 咲良?
「うん、甘くて美味い。どう、飲んでみる?」
 差し出されたものを皆で交代に一口……飲んだところで一斉に後悔した。
「これが優勝で、決まりだな……」
「イギなし、なのです」
「……(こくこくこく」
「えー、なんでー? こんなに美味しいのにー」
 にゃははと笑って残りを飲み干す咲良。
 いや、それ味覚おかしくないですか……!?
 衝撃を受けたところで、更に衝撃の一言が降って来る。
「みんな、自分で選んだものは責任をもって全部飲むんだよ?」
 食べ物や飲み物は粗末にしない、拓海お兄さんとの約束だ!
「それに、みんな忘れてるみたいだから、サラダも取ってきてあげたよ」
 どーんと置かれる、大きなボウルに山盛りのサラダ。
 子供達の表情が一斉に渋くなった気がするけれど、こうして憎まれ役になるのも大人の務めなのです。

 やがて料理が運ばれて来ると、騒がしかった子供達もその時ばかりは静かになった。
 特に琳は食事の作法を厳しく教え込まれているせいか、慣れた手つきで肉を切り分けて綺麗に食べている。
「散らかしたりしないのが、食べ物に対する礼儀なんだぜ!」
 本来なら食事中はお喋りも制限されるものだが、今日は初めてのファミレス体験ということで、そこは大目に見てほしいところ。
 だってワクワクが止まらないんだもの!
 メインの食事が終わったら、別腹のデザートを選んで――
「くっ、俺にはもうこれ以上は無理でござる……!」
 白虎丸、メニューをちらりと見ただけで不戦敗の宣言。
 でも大丈夫、その頃にはみんな慣れてきて、欲しいものは自分で勝手に注文し始めたから。
「心配するな、マルの分は俺が頼んでおいたぜ!」
 抹茶の冷やしぜんざい大納言乗せ、どうぞー。
「おお、呉殿は気が利くでござるな! かたじけないでござる!」
 気が利くのは琳ばかりではない。
 食後のコーヒーを楽しんでいた拓海の前に、そっと差し出される特大パフェ。
「えっ、オレ頼んでないけど……」
「いいのですよアラキ、さっきサラダをとってきてくれた、おかえしなのです」
 にっこり笑う征四郎と、その背後でこくりと頷く子供達。
 野菜はあまり好きではないけれど、自分達の健康のことを考えてくれたその気持ちは嬉しかったから。
「う、うん、ありがとう……う、旨いよ、うん、旨いなぁ……!」
 冷や汗と共に微妙な笑顔で応える拓海。
 以後、子供達の脳裏には「拓海お兄さんは甘い物が大好き」としっかり刻み込まれたとか……。


「……ん、頑張った」
 ユフォアリーヤは耳をピンと立て、尻尾をふりふりして自分の健闘を称える。
 新しい友達も出来たし、帰ったら相方にめいっぱい褒めてもらおう。
「ごちそうさまでした、美味しかったです」
 武継は食器を片付けに来た店員にはもちろん、レジのお姉さんにもぺこりと頭を下げて、みんなと一緒に外に出た。
 冷房の効いた店内に比べると外の空気はまだまだ暑く、冷えた肌に浴衣がべっとりと纏わり付く感じがする。
 けれど風も少し出て来たようで、入る前に比べれば少しは涼しくなっているのだろう。
「虎ちゃん、子供達の分はオレも半分出すよ」
 皆を先に行かせてから、レジの前で財布を開いたまま固まっている白虎丸に、拓海が声をかける。
「い、いや、これは俺がそうしたいと自分で決めたことでござるからして……っ!」
 男に二言はない――と、カッコ良く決めたいところ、だったのだが。
「すまぬ、少しばかり融通してもらえるもらえるだろうか……で、ござる」
 子供達の食べっぷりが予想を遙かに越えていたでござる。
「後で必ず返すでござるゆえ」
「いや、いいよ、オレも楽しかったし、誘ってもらったお礼ってことで」
「かたじけない……!」
 颯爽と会計を済ませ、拓海は華麗に店を出る。
「もう遅いし、子供達は家まで送ってやらないとね」
 そんな後ろ姿を尊敬の眼差しで見送った白虎丸は、ふとレジ脇に置かれたカゴに目を惹かれた。
 そこには「ご自由にお持ちください」と書かれた……何か丸くて茶色いものが無造作に入っている。
 普通、そういった場所にはキャンディなどが入っているものだが、これは何だろう。
「お子様のお土産にいかがですか?」
 そう言われてよく見ると、それは――

 どんぐりだった。

 こっ、これは甘い言葉に乗せられて手を出したが最後、黒服にサングラスの怖い人達に目を付けられて、何処かに連行される流れ……!?
 まさか、このどんぐりはそうやって連行された人々の成れの果て……!?

 危うし白虎丸、果たして彼は無事にふぁみれすから脱出することが出来るのだろうか!
 待て次回!


━ORDERMADECOM・EVENT・DATA━━━━━━━━━━━━━━━━━…・・

登┃場┃人┃物┃一┃覧┃
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【aa0123hero001/白虎丸/男性/外見年齢45歳/どんぐりこわい】
【aa0008/葛原 武継/男性/外見年齢10歳/もっと冒険してもいいのよ?】
【aa0061/木陰 黎夜/?/外見年齢13歳/質より量!】
【aa0076/紫 征四郎/女性/外見年齢8歳/意外に食べるよ!】
【aa0127hero001/伊邪那美/女性/外見年齢8歳/召喚士になりました】
【aa0452hero001/ユフォアリーヤ/女性/外見年齢16歳/頑張った……!】
【aa1049/荒木 拓海/男性/外見年齢26歳/オカンなお兄さん】
【aa3355/桃井 咲良/?/外見年齢16歳/ふりーだむ】
【aa3404/呉 琳/男性/外見年齢16歳/後で英雄に怒られました】
【aa3447/世良 杏奈/女性/外見年齢25歳/面白き、こともある世を更に面白く】


ラ┃イ┃タ┃ー┃通┃信┃
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いつもお世話になっております、STANZAです。
この度はご依頼ありがとうございました。

ふぁみれすって、奥が深いのですね……(
なお、祭の後で雪崩れ込むか、それとも日を改めてからにするか、少し迷いましたが……
そのままの勢いで行ったほうが楽しそうだと、このような形にしてみました。

一部、他のノベルと辻褄の合わない部分があるかもしれませんが、ご了承いただけますと幸いです。

口調や設定等、齟齬がありましたらご遠慮なくリテイクをお申し付けください。
colorパーティノベル -
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リンクブレイブ
2016年09月27日

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