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『君ら少し落ち着こう 』
古海 志生aa0446)&アズライールaa0329)&饕餮aa0358hero001)&燦猊aa0382hero001

 それは表通りから脇道へ一本入った所にある雑居ビル、【九龍】での出来事であった。

 少し遠方に足を運んでいた古海 志生が【九龍】に帰ってきたのだが、その右手に袋をぶら下げていた。それもひとつではない。パンパンに膨らんだ、みっつの袋である。

 重そうなそれを持ったまま【九龍】の中ではなく外をまわると、今にも倒れてきそうな頼りない非常階段へと真っ直ぐ向かう。錆に浸蝕されていつ落ちてもおかしくない踏み板をそれほど音も立てずに上って、鍵などすでにドアノブごと壊れてなくなっている扉を開けて中へと入っていった。そして一番近くの、扉もないような細い部屋へと入っていく。

 数人が同時に使えるように数台ある安いレンジ。風が吹くたびにカラカラと回る、古臭い換気扇。お湯を沸かす程度しかできないような一口のガスコンロ。洗い物をするために置かれているわけではないステンレスのシンクには、ここしばらく水が流れた形跡すらない。

 しかしながらそんな、料理をするためではなく共同生活するために作られた古臭い空間で異彩を放つのが、最新の機能がついている大きな観音開きの冷蔵庫だった。

 低いせいもあるが天井すれすれで、どうやって中に入れたのかと聞きたくなるほど大きさ。その隣には親子くらいの差がある小さな冷蔵庫もあるが、そちらの方は空間に合った古臭くて冷やすための機能しかないようなものだった。実際、今では飲み物しか入れないようになっている。

 袋をどさりと床に投げ出すように置いて、志生が大きい方の冷蔵庫を開けた途端、片眉がわずかに釣りあがる。

「入らないな」

 かなり大容量の冷蔵庫なのだが、ほとんどの空間がきっちりと埋まっている。申し訳程度に残っている空間では明らかに足りない。

 ここにいる全員が使っている共用の冷蔵庫なのだから、これだけの大容量でも埋まるのは仕方ない。とはいえ、この中のほとんどが志生がこうやって買ってきてはとりあえず入れておいたものである。

 だいたい無造作に袋ごと入れているのだが、どういうことかきっちりと整理してある。むろん、志生に整理した覚えはない。冷蔵不要だろうが要冷蔵だろうが、はては要冷凍すらも気にせずぶち込んでいる男が、そんなマメなことをするはずもなかった。

「さて。どうするか……」

「おーう、おけーり志生のダンナ」

 青髪の青年、アズライールがひょっこりと顔を出す。そして思案顔をしている志生と開けっ放しの冷蔵庫、足元の袋と順に視線を送り、眉間に皺を寄せた。

「まーた土産という名の高級食材ですかい。今回は冷凍モン、ありゃしませんよねぇ」

 しゃがんで袋を引き寄せると、がさがさと中を漁り始める。

(てめえか)

 きっちりと仕分けしている犯人がその行動で自白するが、犯人は気づかずに物色を続けていた。

「お? 冷凍の北海シマエビがあるのにカラスミもありやがる。帰りに取り寄せ店頭受け取りサービスで受け取ってきたんですかい、珍しい。まーここに宅配なんて届くかわかりゃしねえし、いつ帰ってくるかもわかりゃしねえですもんね、ダンナの場合――おあ、フグがまるまんまとかどうやって手に入れたんだ、これ」

 志生の黙れと言わんばかりの冷たい見下ろしに気づきもせず物色を続けるアズライールだったが、無言のまま志生が袋から取り出した冷凍北海シマエビを冷蔵庫の空いてる隙間へ無造作にほうりこみ始めたのを見て、驚愕に目を見開かせた。

「待った待った、志生のダンナ。夜にでも食っちまうんですか、この量を」

「食わん。食えるわけないと、少し考えればわかる事だろう」

「なのに解凍しちまうと」

「入れておけばどうとでもなるのだろ」

「だから……」

 つい先日、泣く泣く高級食材だった物体を捨てていた記憶が思い起こされ、唇を噛みしめたアズライールの眉間のしわがさらに深くなっていた。

 腕を組み、しばらく考え込んでいたアズライールだが、やがて袋を持って勢いよく立ちあがった。

「全部は使いきれねえけど、このまま腐らせるには惜しすぎるんでね。こいつらを料理に昇華してやりますから、使わせてもらいますよ」

「……勝手にするがいい」

「フグは扱えねえけど勘弁しろよ!」

 そう言って袋だけでなく、冷蔵庫の物をとにかく引っ張り出し始めるアズライール。そんなアズライールに理解しがたい物へ向ける目を向け、今夜は少し贅沢な飯にはなりそうだと思いはしたがそれを楽しみとも思う事もなく、1人先に共用キッチンのソファーを独り占めにするため、全部放置してその場から離れたのであった。





 キッチンのソファーにどっかりと座りこむ志生の前では、テレビでしか見た事のないような積まれ方をしている高級食材たちがいる。運んでくるだけ運んできて、それを調理する人間が今はいなかった。

 だがそう時間もたたないうちにパタパタという可愛い表現ではなく、ガンゴンガンゴンと戦場に赴く軍靴のような音を響かせ、アズライールはやってくる。

 キッチンという戦場に赴く姿は割烹着に三角巾と、まさしく日本伝統の完全武装であった。

「あとは念のためな」

 ティッシュの箱のようなものからシュッと、ビニール手袋を引っ張りだして装着する。

「まずはジャンジャン解凍するものを解凍してくか。流水解凍できるものとレンジ解凍を上手く使い分けていかねえと――お、こいつは半解凍で十分だな」

 シンクの中に水を溜めつつもその中へカチカチに凍っている物で、パックされたものやボイルされたものをつけて置いておく。レンジで半解凍したのは産地やその聞き覚えの有りそうな名前だけでも高級そうな豚肉のブロックで、それを大きめに切り分け、生姜とネギを炒めたフライパンで全体に焼き目を入れる。そして全部を圧力鍋にセットして、火にかけて放置する。

 流れるような作業で志生が手を挟む暇などなかった――が、もともと手伝う気などなく、ソファーで横になって見えにくい目でただぼんやりと見るだけであった。

「さて、煮込む系をまず急いで作ってかねえとコンロが足りねえからな」

 水戻しされていない黒豆をさっと水で洗い別の圧力鍋にセットしていると、目が合ってしまったそれを見るなり「こいつは……炊飯器でいいか」と漏らす。

 生の鯛を尻尾から掴んで持ち上げると、鼻をそっと近づける。しばらくの間、鯛の臭いを入念にチェックして首を縦に振ってから発砲トレイに戻す。

 タイに塩を振ってから米をとぎ始め、水の量を加減しながらも調味料を混ぜていく。粒状の出汁を使うあたり、料理人のようなこだわりはないらしい。鯛をオーブンに入れて一気に表面を焼き上げると、そのまま炊飯器の中に入れて蓋をすると、スイッチを入れるのだった。

 それから黒豆の圧力鍋を開け、砂糖と黒砂糖をどばどばと目分量でいれて蓋を閉め、再び加圧する。

 お次はと大根を持ち上げたところで「何かしておるぞ!」という声がして、ずかずかと入りこんでくる気配がしたが気にせず大根に包丁をあてがい、皮をむこうとしたところで「それは何をしておるのだ!」と刃先の方の大根を手でつかんできた。

 皮の上を滑りだしていた包丁を柔肌の寸前で止めたアズライールが、そこでやっと声の主に顔を向けた。

「そこはつかんだら危ない――わかるか、燦猊」

「何をしておるのだ」

 目を輝かせ、つかんだ大根をアズライールの手ごと振り回す燦猊に悪びれる様子はなく、包丁を置いてアズライールは直接燦猊の手をつかんで止めるのだった。

「見てわからねえか? 料理だよ、料理」

「料理!? 料理はまだやった事がないぞ! 私も手伝ってもよいか!?」

 燦猊の申し出に嬉しくて涙が出そうになる――事もなく、一瞬、本当に一瞬だがアズライールの顔は真顔になってしまっていた。包丁を構えているところにいきなり割り込んでくる者が役に立つか立たないか、考えるまでもない。だが断ってもきっと、いや、間違いなくしつこい。こうやって見つかってしまった時点ですでに諦めるべきなのだろう。

「これは何なのだ?」

 止める暇もなく、黒豆を加圧している圧力鍋を手順も無視して開けようと蓋ごと鍋全体を持ち上げ、「なぜ開かぬ?」と上下に振る。

「やめろぉ!」

「なんぞ、あれから蒸気が出ておるが大丈夫か」

 圧力鍋をコンロの上に戻し、少し古い型の大容量炊飯器から出ている蒸気を手でかき乱し、炊飯器の蓋を開けようとするのを先回りしたアズライールが蓋を押さえて阻止した。

 これは放置したら危ない――そう判断したアズライールが開いているシンクを指さした。

「手伝うなら、その前に手ぇあらっといで!」

「洗わなければいけないものなのか? 私の手は汚くないぞ、アズライール」

「見えてないだけで手はばっちいもんなの! わかったら念入りに洗う!」

 そう言われてもよくわかっていないようだが、それでも「わかった!」と素直に手を洗いに行ってくれるので、アズライールがホッと胸をなでおろしていると、「お、美味そうだな。俺も食っていいかい?」と炊飯器に伸びてくる箸を持った手があった。

 その手を叩き落とすと、「いてえ」とさほど痛がってない声が響く。

「なんだよ、俺だけ食ったらだめなのかあ?」

「まだ誰も食ってねえから、トウテツ。これでもつまんでろ」

 ボウルで水切りして、流水で解凍した北海シマエビを饕餮に持たせると、椀と箸をおいた饕餮が殻つきのシマエビを手に取り、そのままがぶりとかじりついた。

「硬え。まだこいつ食えないぞ」

「殻を剥け、殻を」

「どうやって剥くんだ」

 顔を覆って天を仰ぐアズライールだったがすぐに気を取り直して、「ここをこうして、こうだ」と饕餮に教えていると、「私もやるぞ!」と手が水浸しで、そこらじゅう濡らしながら走ってくる燦猊へ向かって「手を拭けえ!」と叫びながらビニール手袋を脱ぎ捨て、滑りやすいからと濡れた床をキッチンペーパーで拭き始める。

「ご苦労なこったな。変な感情に振り回されて余計なこと始めるから、そうなるんだ」

 いつの間にかビール片手にソファーへ座り直す志生の物言いは、自分がする気もない料理の食材を突っ込んだ事が原因だというのも全く気にした様子がない。だがそんなひねた言葉を吐きながらも、志生の口元はどことなく穏やかなものだった。

(見る分には、悪くない――混ざりたいとは思わんが)

 とくにと饕餮や燦猊に向ける眼差しは、胡乱なものを見るものでしかない。

「とにかくトウテツ、お前さんはここで大人しく食ってろ! いいな、うかつに動くんじゃない」

「わかった。食い方もマスターしたからな――なあ、おかわりもらっていい?」

「まだ食う前からおかわり要求とか……追加はこれだけな、わかった?」

「えー……」

「わかったな!?」

 語尾を強めるアズライールに追加のエビを渡され、饕餮がしぶしぶ「わかった」と言って志生と同じソファーに腰をおろし、サイドテーブルにシマエビを置く。

 剥く、食べる、殻を捨てるの動作を一定の速度で一心不乱に続ける饕餮を尻目に、志生が少し遠ざかるようにソファーを座り直すのだった。

「アズライール、これはなんだ! とても臭いぞ!」

「ああはいはい、それは調理前はちっとばかりくさくて……って、違う! ダメだこれは、捨て捨て!」

「アズライール、なにかピーピー言っておるぞ! 爆発する前触れか!」

「炊飯器は爆発し――ないこともないけど、しねえ!」

「アズライール、ここを持ち上げたら蒸気が凄いブシュ―ってなったぞ!」

「圧力鍋の気圧をさげるんじゃあない!」

 言えばすぐ理解はしてくれるし、やめろと言えばすぐにやめてくれるが、なんにでも興味を示す燦猊はとにかく質問攻めである。さらには手伝いもしない饕餮がうろうろとやってきたなと思うと、別の鍋で煮ている物からひょいとつまみ食いをするたびに、「つまみ食い、やめい!」と叱りつけていて、おかんスキル全開のアズライール。

 燦猊にお湯の見張りを頼み、饕餮に残っていたシマエビ全部を渡してようやく静かになったので、心を落ち着けて目の前に集中する。

 目の前にはこれまで扱った事もなく、それもよくわからないがかなり立派な気がする伊勢海老がまな板の上にいて、目を閉じ頭の中で調理法を思い浮かべどう調理するかの方向性を決めた。目を開けて、伊勢海老に集中。

 左手で頭部を押さえ包丁を腹に刺し、尻尾を綺麗に縦割りしようと包丁を手前に勢いよく――

「アズライール、この大きいのはなんだ!」

 包丁の先に、小さな手が。

 脳は最速で命令を出し、全神経を総動員して手を止める事に成功した。刃先は手に触れる事無く止まったが、反動でアズライールの毛穴という毛穴からどっと汗が噴き出る。

「アズライール?」

「……手伝いはいいけど、刃物を使っているとこに手を出すのはやめような」

「そうだ、刃物の前に立つのは敵だけで十分だ」

「トウテツ、良い事を言いながら豚の角煮をつまんでいるのはどういうことか説明してもらうぞ」

 包丁を持つアズライールのジト目が、蓋を開け味を調えて弱火で煮込んでいた豚の角煮を箸で突き刺している饕餮に向けられる。だが饕餮は悪びれる事無く箸を持ち上げ、脂身がてらてらと光り、ふるりと崩れ落ちそうな角煮を口に運ぶ。

「口の中で豚肉がほどけるように蕩けていく。とても柔らかくてうまいぞ」

「味の感想を聞いてるんじゃあない! エビは!?」

「もうない」

 即答されてテーブルを見れば、確かにからの山しか残っていない。それと間近でその食いっぷりを見せられ食欲が減退していそうな志生の姿も見えた。

 顔を覆いたくなったアズライールだが何とか踏みとどまると、キッチンの外へと指差して饕餮を睨み付ける。

「……油が残り少ないから、買ってきてくれ。あんたが食うとなると、揚げ油を交換する必要がありそうだからな」

「食べるために必要な物、という事か」

「そうだ。それもより美味くするために油のブレンドするから、この通りに買ってきてくれ」

 そう言って食材を包んでいた包み紙にさらさらっと欲しい油と、どこで買うかを事細かに記入して饕餮に渡す。食べる食べに必要と有れば、饕餮は素直に「わかった」と走り出す。

(よし、しばらくは戻ってこれないな)

 頼んだ油は別に特別なものでもなく、ただメーカー違い程度なのでどこか一ヵ所で買い集めることができる物だが、それをあえて店を指定して買いに行かせたので、店まで行く、レジに並ぶ、支払いする、違う所へ行くを繰り返すのだ。足の速さで解決できるものではない。

 饕餮が嫌いなわけではない。美味そうにメシを食ってくれる様は作る側としても気分がいいものだし、ちょっとやそっとのつまみ食いなら笑って許せるものだが、底がないのだ。このままでは作り終えた頃には何もなくなってしまうだろう。

 だからこんな手段に出たのだ――もっと早くにやればよかったと思いつつ、次は燦猊に向き合った。

「サンゲイ、これからとても大事な事を頼む。これはとても時間がかかるが、やればやるだけ美味くなるものだ。やってもらえるか」

「ほう、そうか。それほどの大役を任せるとは、試練を与える側である私に試練がまわってきたという事よの。よかろう、受けてしんぜようぞ!」

「うんうん、それじゃこの最大火力の鍋の前に立って、こうお玉を持ってだな……そうそう、そしてこうやって泡に浮かんでいる汚いアクってのを取り除いてくれ。掬って無くなっても、時間がたてばまた現れるから、とにかく掬い続けてくれや。
 これが綺麗に行くと、澄み切って美味しいスープになるから」

「アクを排除すると澄みきる――なかなか粋ではないか。よかろう、私に任せるがよい。全てのアクを取り除いてくれよう!」

 その説明に興味引かれたのか、はたまたガス火の炎に心惹かれたのか、またはその両方か。とにかく燦猊はじっと鍋に注目して浮かんでくるアクをとてもこまめで丁寧に取り除き始める。

 これでようやくと胸をなでおろしたアズライールは、手伝ってもらいながらも1人で集中できる隙にできる限りの下ごしらえと手間のかかる物の準備を進めるのだった。

 知恵まで絞って2人を大人しくさせたアズライールを見ていた志生は大げさに肩をすくめ、「邪魔だと一言言えばいいだろう」と薄く笑うのであった――




「兄上、その料理はどうだ、美味いか!?」

「ん、美味い。これ、もっとあるんだろ? ありったけくれよ」

 燦猊の頭をポンポンと撫で、とても大きなどんぶりに注がれた雑煮をモリモリと食う饕餮がおかわりを要求すると、アズライールがげんなりとしていた。

「あれだけつまみ食いしておいて、まだまだ食えるのか」

「つまみ食いなんて――」

 豚の角煮を突き刺し、口に放り込む。

「これを食っただけ。あとは食べていいって物しか食ってない――つまんだら、だめだったのか?」

 そういえばつまんでよい物を渡し、つまみ食いされた時もつまみ食いがダメだと言った覚えもない。もしかして最初から「つまみ食いはダメだ」と言えばとても大人しく待っていてくれたのではないかと、今更ながらにアズライールは気づいてしまった。

「料理とは難解だが楽しいな! うむ、これは良い! おかわりだ!」

「おかわりって、それはもうないぞ。志生のダンナが買ってきてくれたのをそのまま解凍しただけのもんだからな」

「そうなのか? ではここらへんの調理場で見た覚えのない物も――」

「志生のダンナが買ってきてくれたもんだな」

 アズライールへ余計な事を言うなと志生が鋭く睨み付けるが、時すでに遅し。燦猊の目が輝きだして志生にずいっと詰め寄る。

「これは何でできておる? 古海の飲んでおるその濁ったものとか、どんな味がするのだ!」

「美味い。これも美味い。何でも美味い、さすがだなアズライール。良い奴だ。そして今日のこれ全部、古海が用意したのか。良い奴だ」

 喋るために一瞬だけ止った手もすぐに動きだし、饕餮の異次元胃袋の中へとどんどん料理が消えていく。時間はそうでもないが、かなりの労力を使ったわりに恐ろしい勢いで減っていく食卓の様子に、ぐったりしていたアズライールは少し、気持ちよくもあった。

 大きく溜め息を吐きだし、目を閉じて天を仰ぐ。

(何とか今年の新年は無事に迎えられたか――この先もどんな目に合うんだかね)

 面倒な未来しか見えないがそれでも、アズライールの口元には笑みが浮かんでいたのだという――




登┃場┃人┃物┃一┃覧┃
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【aa0446 / 古海 志生  /  男 / 27歳 / お前ら勝手にしろ 】
【aa0329 / アズライール / 男 / 21歳 / おかんの座を得た 】
【aa0358hero001 / 饕餮  / 男 / 26歳 / 異次元胃袋を持つ男 】
【aa0382hero001 / 燦猊  / 男 / 10歳 / 知的好奇心の怪物くん 】

ラ┃イ┃タ┃ー┃通┃信┃
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お待たせいたしました、やっとの納品です。お待たせしてすみませんでした。正月を挟んだのですからもっと早くにお届けできると思っていたので、申し訳ないです。
キッチンでのやり取りをだいぶ増やしてみたり、多少のアドリブもあったりしましたがいかがだったでしょうか。キャラのイメージ通りだと思っていただけられたら、幸いです。
またのご依頼、お待ちしております。
八福パーティノベル -
楠原 日野 クリエイターズルームへ
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2017年01月31日

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