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『誓いは胸に―― 』
ウェグロディka5723

 霞んだ視界に映ったのは踏みつぶされ泥に塗れた花。
 何かが崩れ落ちる音。辺りに漂うのは酷く鼻を突く焦げ臭い匂い。
 アマリリスは弟を抱えたまま体を起こすと周囲を見渡す。
 村で一番大きな木は割かれ無残な姿を晒し、焼け焦げた家々からは未だ黒ずんだ煙が上がっている。

 なに、が……

「ぉ、 き  た の?」
 乾いて張り付いた喉はひりひりと痛く、頭は目の前の状況に追いつかない。
 呆けたアマリリスを腕の中で身動ぐ弟の体温が現実に引き戻した。
「り、 リ す?……」
 起きたばかりの舌足らずな弟の声。
 アマリリスは目を擦る弟を思わず抱きしめる。
「く、る、  しぃ、よ。 ど、ぅし……ひっ……」
 村の有様に弟の喉の奥が鳴り体が強張った。
 そうだ――アマリリスは思い出した。
 いつもと同じ、いつもの夕暮れ。父のために風呂を沸かし、夕食の準備をする母を手伝っていた。
 村外れで突如火が上がる。
 雲霞の如く押し寄せてくる雑魔の群れ。穏やかな夕暮れの赤は炎と血の赤に取って代わった。
 覚えているのは「母さんと逃げろ」と武器を手に走り出す父の背中。「振り返らずに走りなさい」逃げ隠れた蔵が崩れる中、アマリリスと弟を押した母の細い腕。
 アマリリスは弟の手を引き母に言われるままに只管走った。いつの間にか下駄が片方無い。
 どこもかしこも炎と雑魔で溢れ、血を流し倒れる村人を越え、走り続け漸く辿り着いた村外れ。森の中に逃げよう――そう思った刹那、巻き起こった暴風に吹き飛ばされたところでアマリリスの記憶は途切れている。
 瓦礫の山と化した村を凝視するアマリリスの瞳。
 母の手伝いをした井戸端も、父を迎えに行った畦道も、弟と歌い踊った木陰も、皆で遊んだ広場も、祭りの日に開かれる大きな門も……。
 いいや……いいや……それだけじゃない。
 母も、父も、友達も……皆……皆……
 全部、全部、全部……狂ったように飛び交う雑魔に大蛇のように踊る炎に飲み込まれて……。
「そ……ぅ」
 大好きな父、大好きな母は――……死んでしまった。
 自分たちが暮らしていた村は無くなってしまった。
「ぁ……」
 揺れるアマリリスの双眸。
 手や足がすっと冷えていくのが分かった。体から熱が奪い取られ、耳も目も紗が掛かったかのように遠くなっていく。まるでアマリリスの魂も死神に引きずられていくような。
 いっそこのまま――そう思った時、「あね、うぇ……」自分を呼ぶ小さな弟の声が耳を打った。
 しがみ付く弟の小さな手の強さ。泣きじゃくる弟の自分より少しだけ高い体温。
「ロディ……。ロディ……」
 抱きしめる腕に力を籠める。私がいるわ、と伝えるように。繰り返し呼んで。

 私が必ず貴方を護る……。

 心の中で誓う。私のとってたった一人の掛け替えのないこの弟を――……。

 目覚めてそれが姉の腕の中だと知って覚えたのは安堵。
「り、 リ す?……」
 おはよう、リリス。今日は天気だね――いつも通り朝の挨拶をしようと思ったのにいきなり強く抱きしめられて驚いた。
 その姉の腕の中からみた村の光景に息を飲む。真っ黒に焼けただれた崩れた家の影、焦げ臭さに混じった嗅いだこともない異臭――怖い、苦しい、怖い、苦しい……。
 頭の中蘇る昨夜の光景――。。
 真っ赤な化物の舌のような炎が村を舐め飲み込んでいく。雑魔が異臭をまき散らし飛びかい、奇声を上げる。そのたびに血が流れ、誰かが泣き叫ぶ。
 目の前で母が瓦礫に飲まれた時、何が起きたかわからなかった。
 ウェグロディにできたことといえば、姉に手を引かれるままに懸命に走ることだけ。
 気付いたら姉にしがみ付いていた。

 みんな、  みんな……  死んじゃったの? 父上も 母上も……

 溢れてくる感情を処理しきれずにウェグロディは泣く。涙と鼻水とでぐちゃぐちゃな顔を姉の胸に押し付けながら。
 一緒にお風呂に入ろうと約束したのに、また明日も遊ぼうって約束したのに、物語を読んでくれるって約束したのに……、幼いウェグロディの心に日常の欠片が浮かんで消えて行く。
 これは悪い夢で目覚めたら「お寝坊さんね」と朝日の中姉が笑ってくれるのだと。
 だが目の前に広がる惨状が否が応でも現実を突き付けてくる。
「あね、うぇ……」
 きっと姉ならなんとかしてくれる。いつも姉は助けてくれた、守ってくれた。ガキ大将にいじめられた時も。高い所に上って降りれなくなったときも。ご飯で嫌いなものが出た時も。

「ロディ、姉上に任せなさい」

 少し得意そうな笑顔で。
 だから今回も姉ならば――そんな事きっと神だって不可能だと頭の片隅で解っているのにウェグロディは姉に縋りつく。
 だがウェグロディは気付いてしまった。自分を抱きしめる姉の腕が小さく震えていることに。
 姉の手が冷たくなっていることに。姉が唇をかみしめていることに。
 姉もクェグロディと同じ気持ちなのだ――。
 怖くて悲しくて寂しくて――どうしていいのかわからなくて心細い……。
 自分たちを守ってくれた父も母ももういない。それでも姉はこうして自分を抱きしめて守ってくれようとしている。
 自身もまた震えながら――弱音一つ吐かずに。
 ズっとウェグロディは鼻を啜る。

 僕が……

 姉の背に回す手。

 僕が必ず姉上を護る……。

 雲一つない抜けるような青空の下、その青よりも純粋に強く、強く誓う。


 雑魔の襲撃から逃れることはできたとはいえ、十に満たぬ子供が二人どう生きて行けばいいのか。
 そもそも鬼の国はとうに滅び、多くの人間にとっては風聞で聞く程度。それも戦場でのまさしく『鬼』といった凶暴さや残忍さばかりが誇張された。
 故に子供とは言え人里に降りてきた二人に向けられた目は厳しく、最終的に人里近くの森の中に隠れるように住み着いた。
 森ならば獣や木の実がある。人里で不当に暴力を振るわれるよりましであろう。
 とはいえそれだけで生きていけるわけがない。夜中こっそり村に忍んでは残飯を漁ったり、畑の作物を少しばかりくすねたリ。時には村人がやりたがらない仕事を引き受け食べ物を恵んでもらう――そんな生活が続いた。
 そこまでしても二人食べていくのがやっとで、川の水で何日も飢えを凌いだこともある。
「もうお腹一杯。残りはあげるわ」
 リリスはそう言ってはよくウェグロディに食事を分けてくれる。
 遠慮をしても「あら、女の子に太れって言うの?」と笑って相手にしてくれない。アマリリスもウェグロディと変わらぬ痩せぎすだというのに。
 ある夜ウェグロディが不意に寒さを感じ目を覚ますと隣で寝ていたはずのアマリリスの姿が無い。起き上がって探せば外で背を丸め腹を抱えている姉の姿が見えた。
 弟に空腹を悟られまいと必死に腹を鳴らさぬように堪えている、震える肩の小さく薄い事。
 ウェグロディは翌日から姉が食事を分けてくれたら「半分ずつにしよう」と提案することにした。姉に「太らせる気?」と言われても、「体調悪いの?」と心配されても。「リリスと一緒がいい」と頑なに言い張って。
 最後はアマリリスが折れた。
「太っても笑っちゃだめよ?」
「リリスなら太っても可愛いよ」
「……あら、そんな言葉どこで覚えてきたの?」
 おませさん、とアマリリスに後ろからぎゅっと抱きしめられる。
 姉はよくウェグロディを抱きしめる。里にいた頃は怖がっている時や泣いている時くらいだったというのに。以前「どうして?」と尋ねたところ「弟を抱きしめるのに理由がいるの?」と驚かれてしまった。
 それ以来ウェグロディも理由は聞いていない。だって――
(リリスの腕は温かいから……)
 こうして自分に触れているうちは姉は一緒にいてくれるだろう、と思えるのだ。
 この温かい手を失いたくない。名を呼んでくれる声を失いたくない。背後から回されるアマリリスの腕にウェグロディは自分の手を重ねた。
 自分の体温が少しでも姉を温めることができるように。
 何があっても相手を護ろうと姉に抱きしめられる度に決意を新たにする。

 アマリリスは枯草を集める手を止めた。視線の先には薪を拾う弟の姿。
 少しウェグロディは少し男の子っぽくなってきたように思える。まだ身長だってアマリリスの方が高いし、力も彼女の方が強い。
 でも積極的に力仕事をしてくれるようになった。「僕は男の子だから」と。「頼りにしてるわね」と言えば嬉しそうに笑う顔が可愛らしい。
 生きていくだけで精一杯の現状。
 隣に弟がいるからこそ此処までやって来れた。弟を護りたい、その一心で木の根だって齧ったし、腐り掛けの残飯だって漁ってみせた。
 私のすべては弟のためにある――アマリリスは爪の合間にこびり付いた土が取れないほどに凝り固まった薄汚れた自分の手を見る。
 次に顔を上げた時そこに弟の姿が無かった。
「ロディ……?」
 呼ぶが答えはない。血の気が引き、手足が氷のように冷たくなる。
 枯草で腕や足を切るのも構わずに茂みに分け入った。
「ロディ、どこなの?! ねぇ、返事をしてちょうだい! ロディ!!」
 切羽詰まった声が木々の合間に響く。
 脳裏に浮かんだのは里の滅んだ夜……。
 あの日のように魂が暗闇に引っ張られ飲み込まれそうな錯覚に陥る。
 やだ、やだ、やだ……。ロディまで持って行かないで、私を一人にしないで。
 連れて行くなら私も一緒に――
「えっ?!」
 踏み出した先に地面がない。「あ……」と思った時には宙に身を躍らせていた。
 急斜面を錐もみしながら転がり落ちていく。
「うわあっ?!」
 勢い付いたアマリリスの体は弟にぶつかって止まる。
「リリスまで落ちてくることないのに……」
「ロディ!!」
 アマリリスは力一杯抱きしめた。弟の体温を存在を確かめるために。
「どうしたの? 泣いている? どこか怪我したのかい?」
「泣いてないわよ、怒ってるのよ。もう突然いなくなったりしないで」
 間近に弟の自分によく似た金色の瞳を確認して漸く安堵できた。

 塒である壊れかけの小屋の中、ひもじさと寒さを紛らわせるため姉と弟は身を寄せ合う冬の雨。
 雨は何日も降り続き、漸く晴れ間がのぞいた時には二人とも空腹で今にも倒れそうな有様だった。
 その年の冬は厳しく、食料らしきものは小屋の近くにみつからない。それで二人は仕方なしに森の奥に行くことに決めた。
 漸く仕留めた痩せた野兎一羽。
 帰りがけ、茂みが大きく揺れた。木々を揺らし、枯れた下草を踏みしめ現れたのは大きな雑魔一匹。
 頭が極端に小さく腕が異様なまでに膨らんだ歪な人の形。不気味に輝く澱んだ赤い双眸を二人に向ける。

 シャアア……

 蛇の威嚇によく似た音を雑魔が発する。
 先に動いたのはアマリリスだ。手にした野兎を投げ、雑魔がそれに気を取られた瞬間にロディの肩を押す。
「村に雑魔が現れたと知らせて」
 ロディの返事を聞くよりも先に気を引くように音を立てて走り出した。
「リリス!!」
 叫ぶウェグロディにアマリリスは「私たちの故郷と同じ目に遭わせたいの」と叱咤が飛ぶ。
 だがウェグロディには姉の心が痛い程分かってしまう。「逃げろ」と言えば自分が拒絶することを分かっているのだ。だから村に知らせろ、と故郷を引き合いにだしてまで言う。
 雑魔が姉を追いかけだす。低木などちょっとした障害物など気にも留めず巻き込んで。
「早くっ!」
 姉が急かす。そうしている間にも雑魔は姉に迫りつつあった。
 ウェグロディは村とは逆、雑魔へと走り出す。
 何をしてるの、姉の声が聞こえた気がしたが気にせず雑魔が作り出した道を一気に駆け抜け狙った蹴りは脇腹を抉る。
 振り返った雑魔の腕が唸った。力任せの一撃。
「ロディ!!」
 視界に広がる赤い髪。姉が自分を庇い飛び込んできたのだと瞬時に理解する。
「姉上ぇっ……」
 勝手に体が動いていた。懐に飛び込んで姉を狙う雑魔の腕の肘を狙い思いっきり蹴り上げた。
 悲鳴を上げ身を捩る雑魔。
 駄々っ子のように振り回された腕がバランスを崩したウェグロディを狙う。だが殴られるよりも先に襟首をつかまれ後ろに引き倒された。
「後は任せなさい」
 小刀を抜いた姉が飛び上がり首に切っ先を突き立てる。

 ギャァ!!

 上がる断末魔。瘴気をまき散らし雑魔が形を失うのを確認し、姉の手から小刀が滑り落ち下草の上に転がった。
 姉が振り返り、弟が振り仰ぐ。互いの視線が合う――その瞬間、あの日、姉も弟もそれぞれ同じ誓いを立てたのだということを知った。
 座り込んだままのウェグロディにアマリリスが駆け寄り抱き着く。
「大丈夫? 怪我はないかしら?」
「リリスこそ。 怪我はないかい?」
「もう……危ない真似しないでね」
「一人で逃げろなんて言わないで……よ」
「えぇ。ロディがいなければ倒せなかったわ」
 弟に助けられちゃったわ、と冗談めかして笑うアマリリス。
「リリスがいなければ僕が死んでいたよ」
「そうね……私たち、二人いなかったら――そういえばさっき私の事『姉上』って呼んだわね」
 アマリリスが小さく笑う。
「空耳だよ」
 普段はリリスと呼んでいるのだが咄嗟の時に「姉上」と出てしまう。それが姉に甘えているようで恥ずかしくウェグロディは否定した。
 そして誤魔化すように冷たい姉の指に息を吹きかけ温める。
 踊りが得意だったウェグロディが派手に動いて獲物の気を引き隙を作り、アマリリスがその隙をついて攻撃する。そうして二人は互い補い合いながら戦う事を覚えていく。

 それから少し経って、川辺で獲物を捌いていた時の事。
 アマリリスが潺に合わせるよう歌いだす。それは鈴を転がしたような柔らかく、心にしみる懐かしい故郷の歌。ウェグロディは歌に合わせて地を蹴り舞い始めた。
 それを旅芸人の一座の座長が見ていた。これから西の大陸へ渡るというその一座は、多分西ではまだ珍しい鬼の子を宣伝材料にしようと目論んだのだろう。姉弟に一緒に来ないかと声をかけた。
 座長の思惑は姉弟にもなんとなくわかった。彼等の故郷はかつて人間と敵対していたこともある。
 しかし食事と寝床があるならば――二人は一座に同行することを決めた。今より少しでも良い暮らしを求めて。
 一座には武芸を少しばかり齧った者がおり、二人に暇つぶしがてら戦い方を教えてくれた。
 元々鬼は武芸に秀でた種族だ。あっという間に二人は一座で一番の腕利きになり、用心棒としても一座に無くてはならぬ存在になりつつあった。
 二人に転機が訪れたのは「冒険都市」と二つ名を持つリゼリオに向かう途中の事。
 雑魔ではなく歪虚に一座が襲撃された。
 腐敗臭を放つ暴食の眷属。かつて人間だった者の骸を纏う歪虚。
 多少切り付けたところで怯むことを知らぬ者達。
 アマリリスもウェグロディも善戦はしたが徐々に追い詰められていく。
 鎧を着た骸骨の剣が座長の頭上を狙う。アマリリスもウェグロディも間に合わない。
 甲高い音、飛んだのは座長の首ではなく骸骨の剣。
 淡い光を纏った男を先頭に数名雪崩混んできた。そのまま歪虚は一網打尽。一座は窮地を救われた。
 リゼリオに到着後、二人は夜中にこそりと宿代わりの馬小屋を抜け出す。
 そこかしこにある人工の灯りのお陰でリゼリオは夜でも明るい。
 一座と共に色々見てきたなかでも、リゼリオは一等活気がある街だ。
「市場凄かった。見たことのない物ばかりで」
 踊るように軽やかな足取りではしゃぐウェグロディにアマリリスも頷く。いずれ一座はまた旅立つ。そうしたらまた苦しい旅生活に戻るのだろう。
 歪虚から助けてくれた男たちはハンターだと名乗った。ハンター……西の大陸にきてから何度か耳にしている。人間たちが作った何でも屋のような組織だと。
 だが人間たちの組織だというのに男の仲間にはドワーフやエルフといった人間外の種族もいた。
 腕さえ立てば安定した収入を得ることができる。常に危険と隣り合わせだが――それは今も同じこと。寧ろ仕事が選べる分、ハンターの方が良いかもしれない。
 何より誰かに頼らず生きていけることは大きい。
 それはかつて一族と剣を交えた人間の軍門に下ることを意味するのかもしれないが。少なくともあの時出会った人間とエルフやドワーフの仲は悪くないように思えた。
 黙り込んでいるアマリリスを「どうかした?」ウェグロディが覗き込んだ。身長はもうほとんど変わらないくらい。
 相変わらず顔立ちは少女のように可愛らしいけど、密かに鍛えていることを知っている。
「ねぇ、ロディ?」
 コツン、と額を重ねる。唇同士がぶつかりそうな互いの吐息までわかる距離。
 こうしているとほんの少しの機微も伝わって来る。
「リゼリオに残る気はない?」
「それはハンターになろう、ということかい?」
 アマリリスの心を読んだかのようにウェグロディが言葉を続ける。
「そう。二人でハンターに」
「それは人間と一緒に戦うということになるね」
 良いの、と問うようなウェグロディの視線。ウェグロディはアマリリスの事を心配してくれているのだ。自分より故郷の記憶が残っている姉のことを。
 心配ないというようにアマリリスは目を細めた。
 自分に残っているのはもう弟一人だけ。大切なたった一人の――……。弟こそ自分の生きる意味。
「僕も賛成だよ」
 だって、とウェグロディが唇を尖らせる。
「リリスは綺麗だから、一座の中でも狙っている男が多いからね」
 心配だよ、と。弟の可愛らしい焼きもちにアマリリスは呼気を震わせた。
「また二人になるわ。よろしくね、私の愛しいロディ」
「リリス、頼りにしてよ」
 自分たちにはもう帰る場所がない。居場所はそれぞれの隣だけ。互いがいればそこがどこでも良い。人間の国でも、エルフの里でも。
 あなたを護る――あの日から変わらない誓い。ハンターになったのはそんな単純な理由。
 大切で愛しいたった一人。お互いに幸せを願わずにはいられない……。
 神聖な儀式のように互いの瞳に互いを映し合い二人は手を握った。


━ORDERMADECOM・EVENT・DATA━━━━━━━━━━━━━━━━━…・・

ウェグロディ(ka5723)
アマリリス(ka5726)

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ご依頼ありがとうございます、桐崎です。

姉弟のきっかけの物語お届けいたします。
お二人の互いに互いを想う気持ちが滲んでいればと思います。

気になる点がございましたらお気軽にお問い合わせください。
それでは失礼させて頂きます(礼)。
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2017年03月09日

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